| 【発明の名称】 |
現像カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】永井 健一郎 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内
|
| 【要約】 |
【課題】画像形成装置本体への着脱可能な現像カートリッジやプロセスカートリッジにおいて、現像剤担持体の軸方向に均一に初期現像剤やトナーを供給することができるようにする。
【解決手段】新しいプロセスカートリッジ90を使用するために初期現像剤ケース10と現像剤収容部Sとの連通部10aを開けるとき、現像剤シール部材11の引き剥がし操作を次のようにして行う。操作者は、両手のうち一方でシール部材保持部11aを持ち、他方を規制部材のスイッチ15dの上部に添える。そして、スイッチを押圧したままシール部材保持部を持って現像剤シール部材を引き出す。この引き出し操作を行っている間は常にスイッチを押圧し続ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】表面に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤、又はトナーを担持する現像剤担持体と、初期現像剤を内部に収容する初期現像剤収容部とトナーを内部に収容するトナー収容部の少なくとも一方と、該初期現像剤収容部と該現像剤担持体表面に連通する領域との間を閉塞するシール部材と、該トナー収容部と該現像剤担持体表面に連通する領域との間を閉塞するシール部材の少なくとも一方のシール部材と、該シール部材による閉塞状態を解除する閉塞解除手段とを有する現像装置を、画像形成装置本体に対して着脱可能な一体構造物として構成した現像カートリッジにおいて、上記閉塞解除手段を、上記シール部材を引き剥がすために上記現像カートリッジ外部から該シール部材を引くためのシール部材保持部と、該シール部材を引いても該シール部材が引き剥がされないよう引き剥がしを規制する規制部材と、該規制部材による規制状態を解除するための規制解除操作部とを設け、該規制解除操作部を、該現像カートリッジを持ち上げるために保持するカートリッジ保持部から離して設け、かつ、該規制部材を、該規制解除操作部を操作している間のみ、該規制状態が解除されるよう構成したことを特徴とする現像カートリッジ。 【請求項2】請求項1の現像カートリッジにおいて、上記規制解除操作部を上記現像カートリッジ上部に設け、上記規制状態を解除するときには該規制解除操作部を上から押圧するよう構成したことを特徴とする画像カートリッジ。 【請求項3】請求項1又は2の現像カートリッジにおいて、上記規制部材を、該シール部材を担持する担持部に形成したV溝と、該V溝に該シール部材を介して上方からくい込む形状の先端を有するくい込み部材と、該くい込み部材を規制中には落下させ、規制解除中には上昇させるくい込み部材移動手段とから構成したことを特徴とする現像カートリッジ。 【請求項4】請求項1、2、又は3の現像カートリッジにおいて、上記現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持して搬送するための現像剤担持体及び該現像剤坦持体の内部に配置した磁界発生手段と、該現像剤坦持体に坦持されて搬送される現像剤の量を規制する第一の現像剤規制部材と、該第一の現像剤規制部材で阻止された現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に該現像剤担持体上の現像剤搬送方向の上流から隣接し、該現像剤担持体にトナーを供給するトナー収容部と、該現像剤収容部と該トナー収容部との間に設けられ、該現像剤担持体と所定の間隔を隔て配置された第二の現像剤規制部材とを有し、かつ、該現像剤を該現像剤担持体軸方向へ撹拌するための撹拌部材を有さない構成であって、該現像剤担持体上のトナー濃度の変化により、現像剤とトナーの接触状態を変化させて、該現像剤担持体上の現像剤のトナー取り込み状態を変化させる現像装置であることを特徴とする現像カートリッジ。 【請求項5】潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像装置とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として構成したプロセスカートリッジにおいて、請求項1、2、3、又は4の現像カートリッジを、上記プロセスカートリッジによって構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 【請求項6】潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像装置と、該潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置とを備えた画像形成装置において、請求項1、2、3、又は4の現像カートリッジ又は請求項5のプロセスカートリッジを着脱可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に対して着脱可能に一体的に構成された現像カートリッジ及びプロセスカートリッジ、並びにこれらのカートリッジが着脱可能な画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、画像形成装置に対する着脱式のカートリッジとして、現像カートリッジやプロセスカートリッジがある。これらのうち、現像カートリッジは、初期現像剤収容部とトナー収容部のうち少なくとも一方と、現像剤担持体とが一体的に構成されて画像形成装置本体から着脱可能となったものである。また、プロセスカートリッジは、上記現像カートリッジに設けられている各部材に加えて潜像担持体などの画像形成プロセスに用いる部材の少なくとも一つが一体的に構成されて画像形成装置本体から着脱可能となったものである。潜像担持体などの画像形成プロセスに用いる部材とは、潜像担持体、帯電、転写、クリーニング、除電等のための部材などである。これらの現像カートリッジやプロセスカートリッジにおいて、出荷時には初期現像剤収容部やトナー収容部が密閉状態となっており、画像形成装置本体への装着直前に密閉状態を解除するものが知られている。 【0003】図9は、従来用いられていたプロセスカートリッジ90の斜視図である。このプロセスカートリッジ90は初期現像剤収容部と現像剤担持体としての現像スリーブ4との間に現像剤収容部が設けられており、初期現像剤収容部と現像剤収容部とは共に現像スリーブ4の軸方向に長く延在した形状となっている。初期現像剤収容部と現像剤収容部との間を密閉するために、互いの連通部が現像スリーブ4の軸方向に延在した形状に長く形成され、シール部材11で塞がれている。そして、シール部材11の一端がカートリッジ側壁外部にまで延在されている。初期現像剤収容部の密閉状態を解除するときには、ユーザーなどがシール部材端部11aを持ってカートリッジ内部から引き出すことができるようになっている。これにより、初期現像剤収容部と現像剤収容部との連通部を塞いでいるシール部材11を引き剥がすことができるのである。そして、シール部材11を剥がした後、このカートリッジ90を画像形成装置本体に装着する。この画像形成装置は、カートリッジ90を装着後に現像スリーブ4の駆動を開始し、初期現像剤の現像スリーブ4表面への装着を行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、ユーザー等がプロセスカートリッジ90の装置本体への装着に先行してシール部材を剥がす際に、カートリッジ90を持ち上げた状態でシール部材11を引き剥がす場合があった。この場合、片手をシール部材引き剥がし操作のために使用しているのでカートリッジ90を持ち上げるのはの残る一方の手のみとなってしまう。例えば、図9に示したプロセスカートリッジ90の場合、図中Hの部分をつかんで持ち上げると共にシール部材11端部の11a部分を矢印方向に引く。このようなシール部材の引き剥がし操作を行うと、プロセスカートリッジ90自体が重いこともあって、カートリッジの水平状態を維持できず傾けた状態で引き剥がしが行われてしまうことがある。このため、現像スリーブ4の軸方向で一方に偏った量の初期現像剤が現像剤収容部に供給されてしまう。 【0005】図10は、現像スリーブ4の軸方向で一方に偏った量の初期現像剤3cが現像剤収容部Sに供給されたときの現像剤の状態を示した説明図である。図10に示すように初期現像剤3cが現像スリーブ4の軸方向一端側に偏って供給された場合、現像スリーブ4表面への現像剤汲み上げ量が軸方向で偏り、画像のトナー濃度に偏りが生じたり、地肌汚れやトナー飛散が生じたりする。 【0006】ここで、初期現像剤3cの供給ムラに起因する上記不具合の発生メカニズムを説明するために、先ずプロセスカートリッジ90のトナー濃度制御方法の一例について説明する。図4は、プロセスカートリッジ90の一例を現像スリーブ4軸方向に直交した方向に切断した内部断面図である。この図は、プロセスカートリッジ90の現像装置部分のみを示しており、画像形成装置本体への装着時に潜像担持体側に向けて開口している開口部が形成された現像ケーシング2の内部に、次のものを設けている。即ち、開口部から一部が露出した現像スリーブ4、現像スリーブ4上に担持搬送される現像剤の量を規制する第1の現像剤規制部材6、現像剤収容部7、トナー収容部8、第2現像剤規制部材8a、初期現像剤収容部10である。更に、現像スリーブ4の内部には固定配置されたマグネットローラ5も設けている。また、トナー収容部8は現像剤収容部7の現像スリーブ4表面移動方向上流側に隣接する位置にトナーを攪拌しながら送り出すためのトナー供給部材9も内部に有している。この現像装置では、トナー収容部8内のトナーが、現像スリーブ4上に担持搬送されている搬送現像剤と現像剤収容部に収容されている収容現像剤との界面から引き込まれるように現像剤に取り込まれる。そして、現像スリーブ4上の現像剤のトナー濃度が上昇すると、現像剤の層厚が増加し、増加した現像剤の通過が第2現像剤規制部材8aで規制される。規制された現像剤が、第2現像剤規制部材8aに対して現像剤搬送方向上流側から隣接する領域に滞留して現像剤溜りAを形成する。現像剤溜りAが大きくなると、トナー収容部から現像スリーブ4上に担持搬送されている現像剤へのトナー取り込みが抑制される。これにより、現像スリーブ4上の現像剤のトナー濃度を一定範囲内に制御することができる。このようなトナー濃度制御を自己トナー濃度制御という。 【0007】上記自己トナー濃度制御を行う現像装置を有するプロセスカートリッジ90において、初期現像剤3cが図10に示すように現像スリーブ4の軸方向一端側に偏って供給された場合の不具合について説明する。現像剤へのトナーの取り込みは、現像剤溜りAの大きさで決定される。そして現像剤溜りAの大きさを決定する要素は次の3つがある。それは、現像スリーブ表面に形成される磁束密度、現像スリーブ表面と第1の現像剤規制部材6との間の第1規制ギャップ、現像スリーブ表面と第2現像剤規制部材8aとの間の第2規制ギャップである。これらは、ユニットの向上出荷時に調整や組立てがなされてユーザーの手に渡るものである。更に前提として、現像剤の現像スリーブ表面への供給量が現像剤溜りAを必要に応じて形成できる程度の量に設定されている。このような構成の現像装置において、上記のように初期現像剤3cが現像スリーブ4の軸方向一端側に偏って供給された状態でカートリッジが装置本体に装着されると、次のような現象が生じる。現像スリーブ4が回転すると、図10の現像スリーブ軸方向の現像剤供給量が多い部分(以下、供給量過多領域という)Cでは、現像剤収容部側の現像剤量が多いため、第2規制ギャップから取り込める現像剤量が減少する。よって、現像剤溜りAが大きくなって、現像剤へのトナーの取り込み量が減少する。現像剤中のトナー濃度が所定濃度に達していないにも関わらず、トナーの取り込みが行われにくくなってしまうのである。よって、トナー濃度が低下してしまう。一方、図10の現像スリーブ軸方向の現像剤供給量が少ない部分(以下、供給量過少領域という)Eでは、現像剤収容部側の現像剤量が少ないため、第2規制ギャップから取り込める現像剤量が増加する。よって、現像剤溜りAが小さくなって、トナーの取り込み量が増加する。現像剤中のトナー濃度を所定濃度にするために必要な量以上のトナーが現像剤中に取り込まれてしまうのである。よって、トナー濃度が上昇してしまう。また、トナー濃度が上昇し過ぎることによって、画像上地肌汚れが発生したり機内へのトナー飛散が発生したりもしてしまう。以上より、現像スリーブ4の軸方向一端に偏って初期現像剤を供給してしまうと、現像スリーブ軸方向でのトナー濃度ムラや、画像上地汚れ、トナー飛散等の不具合が発生してしまうのである。また、このような自己トナー濃度制御を行う現像装置では、現像スリーブ4の軸方向への撹拌部材を省略している場合がある。このような場合には、上記現像スリーブ4の軸方向一端に偏った現像剤を均一に均すことは難しい。このため、一度生じたトナー濃度ムラ、画像上地汚れ、トナー飛散等の不具合を解消することは難しい。 【0008】尚、上記不具合は、自己トナー濃度制御を行う現像装置を用いた場合だけでなく、他の画像形成装置にも発生する期間の差はあるものの発生することには変わりない。例えば、現像剤を現像スリーブの軸方向へ攪拌するための撹拌部材を有する画像形成装置の場合、攪拌部材によって現像剤を均し終えるまでは現像スリーブ上での現像剤汲み上げ量に軸方向でムラが生じる。よって、現像剤汲み上げ量に軸方向でムラが生じている間は軸方向での画像濃度ムラや画像上地汚れ、トナー飛散等の不具合が発生する恐れがある。 【0009】以上は初期現像剤収容部と現像剤収容部との間を密閉しているシール部材を剥がすときに生じる現像剤収容部への初期現像剤供給ムラに起因する不具合について説明した。しかし、トナー収容部と現像スリーブとの間の連通部が密閉され、この密閉状態を解除した後にユニットを画像形成装置本体へ装着する構成でも、軸方向へのトナー供給ムラに起因して同様の不具合が発生する恐れがある。また、2成分現像剤を用いた現像装置に限らず、1成分現像剤を用いた現像装置にも同様の不具合が発生する恐れがある。 【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、現像剤担持体の軸方向に均一に初期現像剤やトナーを供給することができる現像カートリッジやプロセスカートリッジを提供することである。また、その第2の目的とするところは、これらのカートリッジが着脱可能な構成であって、かつ画像濃度ムラや画像上地汚れ、トナー飛散等の不具合を防止できる画像形成装置を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、請求項1の現像カートリッジは、表面に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤、又はトナーを担持する現像剤担持体と、初期現像剤を内部に収容する初期現像剤収容部とトナーを内部に収容するトナー収容部の少なくとも一方と、該初期現像剤収容部と該現像剤担持体表面に連通する領域との間を閉塞するシール部材と、該トナー収容部と該現像剤担持体表面に連通する領域との間を閉塞するシール部材の少なくとも一方のシール部材と、該シール部材による閉塞状態を解除する閉塞解除手段とを有する現像装置を、画像形成装置本体に対して着脱可能な一体構造物として構成した現像カートリッジにおいて、上記閉塞解除手段を、上記シール部材を引き剥がすために上記現像カートリッジ外部から該シール部材を引くためのシール部材保持部と、該シール部材を引いても該シール部材が引き剥がされないよう引き剥がしを規制する規制部材と、該規制部材による規制状態を解除するための規制解除操作部とを設け、該規制解除操作部を、該現像カートリッジを持ち上げるために保持するカートリッジ保持部から離して設け、かつ、該規制部材を、該規制解除操作部を操作している間のみ、該規制状態が解除されるよう構成したことを特徴とするものである。また、請求項2の現像カートリッジは、請求項1の現像カートリッジにおいて、上記規制解除操作部を上記現像カートリッジ上部に設け、上記規制状態を解除するときには該規制解除操作部を上から押圧するよう構成したことを特徴とするものである。請求項3の現像カートリッジは、請求項1又は2の現像カートリッジにおいて、上記規制部材を、該シール部材を担持する担持部に形成したV溝と、該V溝に該シール部材を介して上方からくい込む形状の先端を有するくい込み部材と、該くい込み部材を規制中には落下させ、規制解除中には上昇させるくい込み部材移動手段とから構成したことを特徴とするものである。請求項4の現像カートリッジは、請求項1、2、又は3の現像カートリッジにおいて、上記現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持して搬送するための現像剤担持体及び該現像剤坦持体の内部に配置した磁界発生手段と、該現像剤坦持体に坦持されて搬送される現像剤の量を規制する第一の現像剤規制部材と、該第一の現像剤規制部材で阻止された現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に該現像剤担持体上の現像剤搬送方向の上流から隣接し、該現像剤担持体にトナーを供給するトナー収容部と、該現像剤収容部と該トナー収容部との間に設けられ、該現像剤担持体と所定の間隔を隔て配置された第二の現像剤規制部材とを有し、かつ、該現像剤を該現像剤担持体軸方向へ撹拌するための撹拌部材を有さない構成であって、該現像剤担持体上のトナー濃度の変化により、現像剤とトナーの接触状態を変化させて、該現像剤担持体上の現像剤のトナー取り込み状態を変化させる現像装置であることを特徴とするものである。請求項1の現像カートリッジにおいては、画像形成装置本体から離脱した状態の現像カートリッジを使用可能にするために行うシール部材の引き剥がし操作を、現像カートリッジを傾けずに行うことが可能となる。これは、シール部材を引き剥がすためには、操作者がシール保持部を保持して引くと共に、この操作を行っている間は常に規制解除操作部を操作し続ける必要があるためである。規制解除操作部は、現像カートリッジを持ち上げるためのカートリッジ保持部から離れた位置に設けており、規制解除操作を行う側の手で現像カートリッジをつかんで持ち上げにくくなる。従って、シール部材の引き剥がしを行う操作者は、両手のうち一方をシール保持部に他方を規制解除操作部に取られ、現像カートリッジを持ち上げずに載置した状態で行うようになる。以上の構成によって、操作者が無意識にシール部材の引き剥がし操作を行ったとしても、現像カートリッジを傾けたままシール部材を引き剥がすことがないようにすることができる。この結果、シール部材の引き剥がし操作中に現像カートリッジを傾けて持ってしまったために生じる現像剤坦持体長手方向における初期現像剤やトナーの不均一な供給を回避することができる。尚、規制解除操作部を設ける位置としては、カートリッジ保持部から片手では届かない位置とするのが望ましい。また、上記第1の目的を達成するために、請求項5のプロセスカートリッジは、潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像装置とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として構成したプロセスカートリッジにおいて、請求項1、2、3、又は4の現像カートリッジを、上記プロセスカートリッジによって構成したことを特徴とするものである。請求項5のプロセスカートリッジにおいては、画像形成装置本体から離脱した状態のプロセスカートリッジを使用可能にするために行うシール部材の引き剥がし操作を、プロセスカートリッジを傾けずに行うことが可能となる。これは、シール部材を引き剥がすためには、操作者がシール保持部を保持して引くと共に、この操作を行っている間は常に規制解除操作部を操作し続ける必要があるためである。規制解除操作部は、プロセスカートリッジを持ち上げるためのカートリッジ保持部から離れた位置として片手では届かない位置に設けており、規制解除操作を行う側の手でプロセスカートリッジを持ち上げることはできない。従って、シール部材の引き剥がしを行う操作者は、両手のうち一方をシール保持部に他方を規制解除操作部に取られることとなる。よって、シール部材の引き剥がし操作を行うときには、必然的にプロセスカートリッジを持ち上げずに載置した状態で行うことになる。以上の構成によって、操作者が無意識にシール部材の引き剥がし操作を行ったとしても、プロセスカートリッジを傾けて持ったままシール部材が引き剥がされることがないようにすることができる。この結果、シール部材の引き剥がし操作中にプロセスカートリッジを傾けて持ってしまったために生じる現像剤坦持体長手方向における初期現像剤やトナーの不均一な供給を回避することができる。なお、上記プロセスカートリッジは、上記潜像担持体及び現像装置とともに、潜像担持体を帯電する帯電手段、潜像担持体をクリーニングするクリーニング手段、除電手段等のうち少なくとも一つを備えるように構成してもよい。上記第2の目的を達成するために、請求項6の画像形成装置は、潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像装置と、該潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置とを備えた画像形成装置において、請求項1、2、3、又は4の現像カートリッジ又は請求項5のプロセスカートリッジを着脱可能に構成したことを特徴とするものである。請求項6の画像形成装置においては、画像形成装置本体に装着する現像カートリッジやプロセスカートリッジが、装着前に傾けた状態でシール部材が引き剥がされることがない。よって、初期現像剤やトナーが現像剤坦持体長手方向に均一に供給された状態の現像カートリッジやプロセスカートリッジが装置本体に装着されることとなる。これによって、画像形成装置本体に装着する前に、現像カートリッジやプロセスカートリッジを傾けた状態でシール部材を引き剥がすことにより生じる画像濃度ムラや地汚れ、トナー飛散等を防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明を電子写真式の画像形成装置であるレーザプリンタ(以下、「プリンタ」という。)の現像装置20に適用した実施形態について説明する。まず、図2を用いて本実施形態に係るプリンタの概略について説明する。潜像担持体としての感光体ドラム1は、図中矢印A方向に回転駆動されながら、感光体ドラム1に接触してその表面を帯電する帯電手段としての帯電ローラ50により一様に帯電される。その後、露光手段としての光書き込みユニット51により画像情報に基づき走査露光されて表面に静電潜像が形成される。本実施形態では、上記帯電ローラ50及び光書き込みユニット51により潜像形成手段が構成されているが、他の種類の帯電手段や露光手段を用いて構成してもよい。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、後述する現像装置20により現像され、感光体ドラム1上にトナー像が形成される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ローラ53を備えた転写ユニットにより給紙カセット54から給紙ローラ55、レジストローラ対56を経て搬送された被転写体(転写材)としての用紙52上に転写される。転写終了後の用紙52は、定着ユニット57によりトナー像が定着され機外に排出される。なお、転写されなかった感光体ドラム1上の残留トナーは、クリーニング手段としてのクリーニングユニット58により感光体ドラム1から除去される。感光体ドラム1上の残留電荷は除電ランプ59で除去される。 【0013】また、本実施形態のプリンタは、少なくとも感光体ドラム1と現像装置20とを備えたプロセスカートリッジ90が、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。図3は、プロセスカートリッジ90の断面図である。このプロセスカートリッジ90をプリンタ本体から取り外すことにより、感光体ドラム1や現像装置20を交換することができる。このプロセスカートリッジ90は、感光体ドラム1及び現像装置20のほか、上記帯電ローラ50やクリーニングブレード58、廃トナー回収ローラ59、廃トナータンク60等を有している。 【0014】次に、本実施形態に係る現像装置の全体構成について説明する。図4は現像装置20の全体の概略構成図である。この現像装置20は感光体ドラム1の側方に配置されている。そして、この感光体ドラム1に向けて開口部が形成された現像ケーシング2の内部に、次のものを備えている。先ず、開口部から一部が露出し、現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ4、現像スリーブ4の内部に固定配置された磁界発生手段としてマグネットローラ5がある。そして、現像スリーブ4上に担持されて搬送されている現像剤の量を規制する現像剤規制部材としてのドクタ6、現像剤収納ケース7、トナー収容部としてのトナーホッパ8がある。更に、未使用の初期現像剤3cを収容する初期現像剤収容部としての初期現像剤ケース10等を備えている。上記現像スリーブ4は、トナー及び磁性キャリアからなる現像剤3を表面に担持するものである。なお、図中の符号Dは、紙面に垂直な方向に延在する現像スリーブ4の中心軸線である。 【0015】上記現像剤収納ケース7は、現像スリーブ4との間に、感光体ドラム1との対向部の現像領域に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤を収容する現像剤収容部Sを形成している。そして、現像剤スリーブ4の内部に固定配置されているマグネットローラ5のうち、現像剤収容部Sに対向する位置には、後述のように現像剤収容部S内の現像剤3を現像スリーブ4上に担持させるための磁極5aを配置している。また、上記現像剤収容ケース7の現像スリーブ4に近接する先端部(ひさし部)は、以下のように用いられる。即ち、トナーホッパ8からトナーが補給され現像剤収容部S内に向かって進行しようとする現像剤3の量を規制する第2現像剤規制部材としてのプレドクタ7aとして用いられている。 【0016】上記マグネットローラ5の表面部には、マグネットローラ5の中心軸線方向に沿った方向に延在する磁極が複数形成されている。具体的には、現像領域に対向する位置に主極(N極:N1)が形成され、上記現像剤収容部Sに磁界の磁力が及ぶように、プレドクタ7aに対向する位置から上記現像領域に至る間に磁極(S極:S2)が配置されている。また、上記マグネットローラ5の表面には、一般的な現像装置と同様に、現像スリーブ4上に現像剤を担持し続けながら搬送するための搬送磁極(S極:S1、N極:N2)が適宜配置されている。なお、本実施形態では、基材に対して磁石片を嵌合固着した固定磁石体、いわゆるブロック型マグネットローラを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、所定の形に成形されたプラスチック磁石材料を磁気配向と同時に着磁させて作製するいわゆるフェライト系一体型プラスチックマグネットローラを用いてもよいことはもちろんである。 【0017】上記トナーホッパ8は、現像剤搬送方向における現像剤収容部Sの上流側に隣接して現像スリーブ4表面と対向するトナー補給口8aを有している。このトナー補給口8aに隣り合ったスペース(トナー補給路)には、トナーホッパ8内の新しいトナー3aをトナー補給口8aに向けて攪拌しながら送り出すトナー補給部材としてのトナー補給アジテータ9が配置されている。 【0018】図5は、本実施形態に係るプリンタの制御手段としての制御部の一例を示すブロック図である。パソコン等の外部装置から送られてきた画像データは、画像データ処理部110で処理される。この画像データ処理部110から送られてきたデータに基づいて装置内の各部を制御するエンジン制御部100は、エンジン制御用CPU101、ROM102、RAM103、I/Oインターフェース104などにより構成されている。このエンジン制御部100には、感光体ドラム駆動部105、潜像形成部の駆動部106、現像装置2の駆動部107、トナー補給アジテータの駆動部108等が接続されている。エンジン制御用CPU101は、ROM102から読み出した制御用のプログラムに従い、画像データ処理部110からの入力信号に応じるものである。また各種駆動部の作動時期を含む各種認識・判断を行いながら、各部へ動作指令を出力し、所定の動作を行わせるものである。 【0019】上記構成の現像装置20において、現像スリーブ4上に担持された現像剤3は、図4中矢印B方向に回転する現像スリーブ4の回転に伴ってスリーブ上をドクタ6側に搬送され、ドクタ6により規制されて薄層化される。薄層化された現像剤3は、図2中矢印A方向に回転している感光体ドラム1と対向する現像領域に搬送される。この現像領域で、感光体ドラム1上に形成されている静電潜像にトナーが接触あるいは非接触で供給され、該静電潜像の可視化が行われる。現像領域を通過した現像スリーブ4上の現像剤3は、現像スリーブ4の回転に伴って更に搬送され、トナー補給口8aと対向する位置に到達する。このトナー補給口8aには、トナーホッパ8内のトナー3aがトナー補給アジテータ9で送り出され現像スリーブ4上の現像剤3と接している。そして、この位置に現像剤が滞留している現像剤滞留部Aが形成される。トナー補給口8aで新しいトナー3aを取り込んだ現像剤は、現像剤収容部Sに戻る。現像剤収容部Sに戻った現像剤は、新しいトナー3aを含んでおりドクタ6による規制部で内圧が増加する。この内圧の増加した現像剤中でキャリアとの摩擦帯電によってトナー帯電が行われる。このように現像剤収容部Sにおける現像剤3の内圧により、現像スリーブ4上の現像剤3中のトナーを帯電することができるので、現像剤を帯電あるいは攪拌するためのパドルやスクリュー等を用いた複雑な攪拌搬送機構が不要となる。 【0020】一方、上記現像領域に供給されずにドクタ6で進行が阻止された現像剤3の一部は、現像剤収容部S内で現像剤3自身の内圧及び重力によってトナーホッパ8のトナー補給口8aに向かって移動する。トナー補給口8aの手前まで移動してきた現像剤3は、ドクタ6の現像スリーブ回転方向上流側に配置された第二の現像剤規制部材であるプレドクタ7aにより規制される。そして、磁極5aの磁力により現像スリーブ4側に引き寄せられ、再び現像スリーブ4の回転に伴ってドクタ6側に搬送されることにより、現像剤収容部S内を循環する。 【0021】また、上記構成の現像装置20においては、現像剤3に補給されたトナーが多くなってトナー濃度が高まると、それに従って現像剤3の嵩が増加する。そして、現像剤3がプレドクタ7aに向かって移動し、プレドクタ7aにより規制されるが規制しきれない現像剤3が現像剤滞留部Aを形成して、トナー補給口8aの開口をおおってしまう。このため、現像スリーブ4上の現像剤3上へのトナー取り込み量が少なくなる。このトナー取り込み量の減少により、現像剤3のトナー濃度が常に一定濃度以下に保たれる。逆に、現像剤3のトナー濃度が低くなると現像剤3の嵩が減少する。このため、現像剤滞留部Aがトナー補給口8aを塞がなくなるので、現像スリーブ4上の現像剤3へ所定量のトナーが取り込まれ、現像剤3のトナー濃度が常に一定濃度以上に保たれる。そして、トナー濃度を変化させたい場合は現像剤収容部S内に収容される磁性キャリアの量を変化させることで剤の嵩が変わりコントロールできる。例えば、磁性キャリア量をある一定量から減らすと剤の嵩が減少するためトナー補給口8aからのトナーの取り込みが増加して現像剤3のトナー濃度は高くすることができる。このようにトナー濃度をほぼ一定範囲内にコントロールできる自己トナー濃度制御方法を採用しているので、トナー濃度センサやトナー補給部材などを用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要である。 【0022】次に、本実施形態の現像装置の使用開始時における未使用の初期現像剤3cの投入方法、並びに初期現像剤ケース10の構成及びその製造方法について説明する。図6は、使用開始前の現像装置20の概略図である。未使用の初期現像剤3cを収容した初期現像剤収容部としての初期現像剤ケース10は、現像装置20の現像剤収容部Sの上方に装着されている。この初期現像剤ケース10内の初期現像剤3cは、初期現像剤ケース10の下側に位置する現像剤収容部Sとの連通部10aを介して現像剤収容部S内に投入できるようになっている。また、初期現像剤3cは、トナーとキャリアとからなっている。 【0023】また、上記初期現像剤ケース10には、連通部10aを閉塞するシール部材としての現像剤シール部材11が初期現像剤ケース10の内側から取り付けられている。図7は、シール部材によって閉塞状態にあるときの初期現像剤ケース10と上記連通部10a近傍を示した図である。この現像剤シール部材11により、使用開始前の輸送時などにおいて現像剤収容部Sと初期現像剤ケース10の内部とを隔てられ、初期現像剤ケース10内の初期現像剤3cが現像剤収容部S内に漏れないようになっている。上記現像剤シール部材11は、ユーザが現像スリーブ4の中心軸線Dの方向、すなわち図6の紙面に垂直な方向に引いて剥がしながら取り外すことができるように取り付けられている。このシール部材の引き剥がし方法は、本発明の特徴部に関わることなので、後に詳説する。 【0024】また、トナー補給口8aに隣接するスペース(トナー補給路)に連通するトナーホッパ8の連通部には、その連通部をシールするシール部材としてのトナーシール部材12が取り付けれらている。このトナーシール部材12により、使用開始前の輸送時などにおいてトナー補給口8aとトナーホッパ8の内部とが隔てられる。これにより、トナー補給口8aに隣接するスペース(トナー補給路)内のトナーの凝集やトナーホッパ8からのトナー飛散を防止することができる。 【0025】上記構成の現像装置20に新しい初期現像剤3cをセットして使用開始するときは、初期現像剤3cを現像スリーブ上に均一にセットする必要がある。このため、上記初期現像剤ケース10に取り付けられている現像剤シール部材11を引いて剥がし、初期現像剤3cを現像剤収容部S内にセットするようになっている。また、トナー補給口8aに隣接するスペース(トナー補給路)とトナーホッパ8の内部とを隔てるトナーシール部材12もユーザーが使用する際に剥がすようになっている。このようにユーザーが使用する際には、まず各シール部材11,12を剥がした後、現像装置20を含むプロセスカートリッジ90をプリンタ本体に装着する。そして、現像スリーブ4や、トナーホッパ8内に設けられたトナー補給アジテータ9をギヤを介して同時に回転駆動し、初期現像剤3cの現像スリーブ4へのセットやトナー補給が開始される。 【0026】ここで、従来の現像装置では、初期現像剤3cの現像スリーブ4へのセットやトナー補給が同時に行われる。このため、各シール部材11,12を剥がす際に、現像装置を含むプロセスカートリッジ90を傾けて行うと初期現像剤3cが現像剤収容部S内を現像スリーブ4の長手方向(中心軸線方向)に移動してしまう。これにより、初期現像剤3cが長手方向に対し不均一に現像スリーブ4上にセットされてしまう。その結果、現像剤が少ない部分にはトナーが過剰に供給されてトナー濃度が上昇し、地汚れやトナー飛散が発生するとともに、逆に現像剤が多い部分にはトナー濃度が低下し、現像剤の飛散が発生してしまうおそれがある。 【0027】図1は、本発明にかかるプロセスカートリッジ90の斜視図であり、図3に示したプロセスカートリッジ90の平面図の背面が図1では手前側に位置する向きとなっている。本実施形態のプロセスカートリッジ90においては、シール部材の引き剥がし操作を行う際に、意識しなくてもプロセスカートリッジ90を持ち上げずに行うことができるよう、引き剥がし機構を構成している。これについて、現像剤シール部材11の引き剥がし方法に着目して説明する。先ず、現像剤シール部材11を引き剥がすための直接手で引くシール部材保持部11aをプロセスカートリッジ90側面に露出させている。そして、このシール部材保持部11aを引いただけでは現像剤シール部材11が引き剥がされないよう引き剥がしを規制する規制部材15を設けている。ここで、規制部材について説明をする。図8は、本実施形態にかかる規制部材15の構造を示した説明図である。規制部材15は、通常、現像剤シール部材11が引っ張られても剥がされないよう、現像剤シール部材11の上方から押圧するよう構成している。そのため、くい込み部材としてのリンク部材15a、リンク部部材の上下動の支軸となるリンク軸15b、リンク部材の現像シールにくい込む側とは逆側端部を上下動可能に支持する支持部材15cを設けている。更に、この規制部材には、支持部材15cを上方から押圧するためのスイッチ15d、支持部材15cの下部を支持する弾性部材としてのスプリング15eも設けている。上記スイッチ15は、図1に示すようにプロセスカートリッジ90外部に露出させている。この構成によって、スイッチを押さずにいると、リンク部材15aの支持部材15cに支持されている側の一端がスプリング15eの弾力によって上方に押し上げられた状態となる。そして、リンク軸15bを介して逆側端部が下方に押し下げられる。このとき下方に押し下げられているリンク部材15a先端は90°下方に向いて曲がっており、先端が山型に形成されたくい込み部を形成している。このくい込み部を有するリンク部材がくい込み部材である。一方、現像剤シール部材11を担持している担持部には、図7に示すようにV溝が形成されている。そして、スイッチを押さない状態で下方に押し下げられるリンク部材15a先端の食い込み部が、現像剤シール部材11を上方からV溝に食い込むようになっている。そして、スイッチ15dを上から押圧すると、リンク部材15aの一端が下降し、リンク軸15bを介して食い込み部が上昇する。これらリンク軸15b、支持部材15c、スイッチ15d、スプリング15eがくい込み部材移動手段を構成している。そして、食い込み部が上昇することにより、現像剤シール部材11を引き剥がすことが可能となる。このスイッチ15dが規制部材操作部である。このように規制部材を構成することによって、スイッチ15dを押圧している間のみ、現像剤シール部材11の引き剥がしを規制する規制状態が解除される。 【0028】そして、本実施形態においては、上記スイッチ15dをプロセスカートリッジ90を持ち上げるために保持するカートリッジ保持部Hから片手では届かない位置でかつカートリッジ上部に設けている。カートリッジ保持部Hは、図1において、プロセスカートリッジ90の1側面に保持しやすいよう凹部を形成してなるものである。この保持部を操作者が持った状態では、スイッチには指が届かないような位置にスイッチを設けているのである。 【0029】上記構成によって、新しいプロセスカートリッジ90を使用するために初期現像剤ケース10と現像剤収容部Sとの連通部10aを開けるとき、次のようにして現像剤シール部材11の引き剥がし操作を行う。操作者は、両手のうち一方でシール部材保持部11aを持ち、他方をスイッチ15dの上部に添える。そして、現像剤シール部材11の引き剥がし操作を開始するために、スイッチ15dを押圧したままシール部材保持部11aを持って現像剤シール部材11を引き出す。この引き出し操作を行っている間は常にスイッチ15dを押圧し続ける。そして、シール部材の後端部がプロセスカートリッジ90から出たら、上記連通部10aを閉じていた現像剤シール部材11の引き剥がしが終了したことになるので、スイッチ15dを押圧を終える。但し、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、規制部材の構造、スイッチの位置及び形状、スイッチ15dを押圧を終えるタイミング、その他各構成はこれに限るものではない。また、弾性部材としてスプリングを用いたが、これに限らず、ゴム部材等の弾力のあるものであれば良い。更に、上記リンク部材15a先端の食い込み部は、現像剤シール部材11に対して摩擦係数が高くなるような処理を施したり、摩擦係数が高い部材で形成したりしても良い。この用にすることによって、くい込み部の形状を種々変えることも可能となる。 【0030】尚、トナーシール部材12引き剥がしのための機構についても、上記現像シール引き剥がしの場合と同様に構成することができる。トナーシール引き剥がしを規制するための規制部材を設けることによって、操作者が引き剥がし操作うを行う間は常にトナーシール部材12とスイッチ押圧との両方を行い続けなければならないよう構成すればよい。 【0031】尚、本実施形態は、プリンタ本体に対して着脱可能なカートリッジとしてプロセスカートリッジ90に関する説明をしたが、現像装置のみで感光体ドラムを有しない現像カートリッジを同様に形成することもできる。この場合、図4に示した現像装置部分を、プリンタ本体に対して着脱可能に構成することになる。 【0032】以上本実施形態の構成によれば、現像剤シール部材11又はトナーシール部材12を引き剥がすときには、スイッチ15dを押圧したままシール部材保持部11aを持って現像剤シール部材11を引き出す必要がある。このため、これらのシール部材11,12の引き出し操作を行っている間は常にスイッチ15dを押圧し続ける必要がある。更に、このスイッチがカートリッジの保持部Hから片手では届かない位置にあるため、操作者は、両手のうち一方をシールの引き出しに他方をスイッチの押圧に使わなければならない。このため、現像剤シール部材11又はトナーシール部材12を引き剥がす操作中にカートリッジをつかんで傾けてしまったために生じる現像スリーブ長手方向における初期現像剤3cやトナーの不均一な供給を回避することができる。また、本実施形態の構成においては、スイッチ15dをプロセスカートリッジ90上部に設け、スイッチを上から押圧して規制解除を行うようにしている。この構成によって、現像剤シール部材11又はトナーシール部材12の引き剥がし操作中は、カートリッジを上から押さえることになる。このため、操作者がカートリッジを無意識に置いて引き剥がし操作を行うようになりやすく、カートリッジを持ち上げたままの引き剥がし操作を行いにくくすることができる。また、本実施形態の構成においては、規制部材を、リンク部材15a先端の食い込み部が現像剤シール部材11を上方から担持部のV溝に食い込むよう構成している。これによって、シール部材は、担持部のV溝とくい込み部との間にV字型に屈折して挾持され、引き剥がしを規制する作用を得ることができる。従って、シール部材の担持部にV溝を形成し、このV溝に食い込むくい込み部を設けるという容易な構成で、引き剥がしの規制効果を得ることができる。また、本実施形態のプロセスカートリッジ90に設けた現像装置20は、自己トナー濃度制御方法を採用している。このため、トナー濃度センサやトナー補給部材などを用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要である。しかし、現像剤を現像スリーブ軸方向へ撹拌するための撹拌部材を設けていないため、現像スリーブの軸方向一端に現像剤が偏ると、均一に均すことは難しい。このような自己トナー濃度制御方法を採用した現像装置20において、現像スリーブの軸方向一端に現像剤が偏ることを未然に防止できる本実施形態の構成は有用性が高い。また、プリンタ本体から着脱可能なプロセスカートリッジ90において、初期現像剤ケース10内の初期現像剤3cを現像スリーブの軸方向について均一に供給することができるように構成している。通常、プロセスカートリッジ90は、現像カートリッジの構成部材に加えて感光体ドラム等が加わるため更に重い。このように思いプロセスカートリッジ90において、シール部材の引き剥がし操作をカートリッジを持ち上げたまま行うと、カートリッジを傾けた状態で引き剥がし操作を行ってしまうことが発生しやすい。カートリッジを持ち上げた状態でのシール部材引き剥がし操作を回避できる本実施形態の構成は、プロセスカートリッジ90に対して有用性が高い。また、本実施形態においては、プリンタ本体に装着するプロセスカートリッジ90が、装着前に傾けた状態で現像剤シール部材11やトナーシール部材12が引き剥がされることがない。よって、初期現像剤3cやトナーが現像スリーブ長手方向に均一に供給された状態のプロセスカートリッジ90が装置本体に装着されることとなる。これによって、プリンタ本体に装着する前に、プロセスカートリッジ90を傾けた状態でシール部材を引き剥がすことにより生じる画像濃度ムラや地汚れ、トナー飛散等を防止することができる。 【0033】 【発明の効果】請求項1の現像カートリッジ及び請求項5のプロセスカートリッジによれば、操作者が無意識にシール部材の引き剥がし操作を行ったとしても、現像カートリッジを傾けて持ったままシール部材が引き剥がされることがない。よって、現像剤坦持体の長手方向において均一に初期現像剤やトナーを供給することができるという優れた効果がある。請求項6の画像形成装置によれば、画像形成装置本体に装着する前に、現像カートリッジやプロセスカートリッジを傾けた状態でシール部材を引き剥がすことがない。よって、これらのカートリッジが着脱可能な構成であって、かつ画像濃度ムラや地汚れ、トナー飛散等を防止することができるできるという優れた効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
|
| 【出願日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098626 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 壽
|
| 【公開番号】 |
特開2003−241508(P2003−241508A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願2002−46383(P2002−46383) |
|