| 【発明の名称】 |
現像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】粟屋 哲郎 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】現像ユニット内のギア列周りやトナーの発熱によるトナー融着や濃度低下の防止。
【解決手段】現像ユニット内のアイドラ軸にヒートパイプを用いる。現像ユニット内の攪拌ブレード・搬送ブレードをヒートパイプで構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 現像剤を把持して回転する現像スリープと、前記現像剤を保持し前記現像スリーブ両端を回動自在に保持する筐体と、前記筐体に回動自在に保持され前記現像剤を前記筐体内で移動させる回転ブレードと、前記現像スリーブと前記回転ブレードを駆動する駆動機構を持つ現像装置において、前記駆動機構の回転中心軸はヒートパイプを有することを特徴とする現像装置。 【請求項2】 前記駆動機構の回転中心軸は、現像装置外側に面したヒートシンクに連結していることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 【請求項3】 前記駆動機構の回転中心軸は、前記ヒートシンクと一体となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。 【請求項4】 前記回転ブレードは、前記駆動機構と一体に回転し、さらに前記回転ブレードはヒートパイプを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。 【請求項5】 前記回転ブレードは、前記現像スリーブに前記現像剤を搬送する搬送ブレードであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項4に記載の現像装置。 【請求項6】 前記回転ブレードは、前記筐体内の現像剤を攪拌する攪拌ブレードであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項4に記載の現像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子画像形成装置の現像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図5から図7に、本発明の従来例を示す。図5は本発明の従来例に係る現像装置の概略断面図、図6・図7は本発明の従来例に係る現像装置のスラスト断面図である。 【0003】従来、電子写真画像形成装置の現像装置における現像スリープヘの現像剤の供給は以下のように行なわれている。即ち、局方向位置で磁界の強弱を持つ磁石31bを現像スリープ31の中心部に配し、このうちの1つの磁界のピークに対応する位置に磁性材料より成る現像プレード36を配し、該現像プレード36を長手方向一様に現像スリーブ31の表面から数100μmの微小ギャップを保つように現像容器35に固定する。 【0004】一方、現像容器35内の搬送ブレード33・34によって現像容器35内の現像剤37は常に現像スリーブ側に搬送される。また、現像スリーブ31直前で攪拌ブレード32により現像剤37は攪拌され、現像スリーブに均一に吸着されやすくなる。ここで、現像剤37は磁性材より成り、現像スリーブ31内の磁石31bによって現像スリープ31の表面31aに吸着される。そして、吸着された現像剤37は、回転駆動される現像スリーブ31上を搬送され、現像スリーブ31と現像プレード36との微小ギャップに到達し、この微小ギャップにおいて現像スリーブ31表面に均一にコートされるとともに、同微小ギャップでの摺擦により摩擦帯電される。 【0005】各回転体の駆動に関して説明する。図6に示すように、図示せぬ駆動源により回転駆動を受けたカップリング43は、軸42を通してギア41に駆動力を伝達し、ギア40を介して現像スリーブ表面31aを、またギア44を介して攪拌ブレード32を回転させる。また、ギア44からギア45・ギア46を介して搬送ブレード33を、ギア47・ギア48を介して搬送ブレード34をそれぞれ回転する。ここで、図示せぬ固定部材によって、カップリング42とギア41は軸42に、ギア40は現像スリーブ表面31aに、ギア44は攪拌ブレード32に、ギア46は搬送ブレード33に、ギア48は搬送ブレード34に、それぞれ固定されている。また、ギア45・ギア47は、それぞれ現像容器35の外壁35bより突出しているギア軸部35c・35dにそれぞれ回動自在に支持されている。また、攪拌ブレード32は、トナー攪拌のために軸をコの字に折り曲げたような形状である。また、搬送ブレード33は、軸33aに対してモールド薄板33bを取り付け、さらにモールド薄板33bの先端に、数百ミクロンのマイラー33cを取り付けた構成になっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】生産性の高速化を図るため、近年の高速機の場合、画像を潜像として形成するための感光体ドラム72の線速度(プロセススピード)を上げる必要があり、同時に潜像を現像するための速度も上げる必要がある。具体的には、現像スリーブ31・攪拌ブレード32や搬送ブレード33・34の線速度を上げる必要がある。そのために、それぞれを駆動しているギアの回転速度も上がっていく。近年、ユニットの低コスト化に伴い、ギア・軸をモールド部品化している場合が多い。このとき、ギア45とギア軸35c、ギア47とギア軸35dのように互いにモールド部品で摺擦しながら高速回転している場合、摩擦熱が発生しやすい。また、摩擦熱によりモールド部品であるギア45とギア軸35c、ギア47とギア軸35dは膨張するため、摩擦面の圧が上がって摩擦熱がさらに高くなる。この状態が続くと、ギア列の負荷が大きくなり駆動源に高トルクが必要になるばかりでなく、外壁35bを通して現像容器35内の現像剤37に熱が伝わるため、最悪の場合、外壁35bの内側に現像剤が融着してしまう。 【0007】また、高速回転により、現像スリーブ表面31aと現像プレード36との微小ギャップにおいて現像剤37の摺擦量が増える。さらに攪拌ブレード32と現像剤37・搬送ブレード33・34と現像剤37の摩擦量も増える。このために現像容器35内の現像剤の発熱(以下、現像摺擦熱と称する)が引き起こされる。これによって現像剤の異常発熱がより顕著になり、耐久と共に現像剤の劣化が進んで現像濃度の低下を招き、最悪の場合には、現像容器35内壁または現像スリープに現像剤が融着してしまうという問題が生じる。 【0008】上記問題を解決するために、ギア周辺の排熱が必要であるが、ギア列の配置してある空間は狭いため、排熱するのが困難である。また、現像容器を外部から強制冷却する方法が提案されているが、現像容器内の現像剤を冷却する効果は薄い。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、現像剤を把持して回転する現像スリープと、前記現像剤を保持し前記現像スリーブ両端を回動自在に保持する筐体と、前記筐体に回動自在に保持され前記現像剤を前記筐体内で移動させる回転ブレードと、前記現像スリーブと前記回転ブレードを駆動する駆動機構を持つ現像装置において、前記駆動機構の回転中心軸はヒートパイプを有することを特徴とする。また、前記回転軸は、現像装置外側に面したヒートシンクに連結していることを特徴とする。さらに前記駆動機構の回転中心軸は、前記ヒートシンクと一体となっていることを特徴とする。 【0010】これによって、ギア周辺で発生する摩擦熱が、効率よくヒートシンクに排熱されるため、駆動トルクの上昇を防ぐことができ、さらに現像容器の内壁への現像剤の融着を防止することができる。 【0011】また、前記回転ブレードは、前記駆動機構と一体に回転し、さらに前記回転ブレードはヒートパイプを有することを特徴とし、前記回転ブレードは、前記現像スリーブに前記現像剤を搬送する搬送ブレードであることを特徴とする。さらに、前記回転ブレードは、前記筐体内の現像剤を攪拌する攪拌ブレードであることを特徴とする。 【0012】これによって、現像容器内の現像剤の摩擦による発熱を速やかに冷却し、現像剤の劣化による現像濃度の低下を防止し、現像容器内壁または現像スリープに現像剤が融着することを防止することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】図4は本発明に係る現像装置を備えたデジタル複写機の断面図であり、同図において、51は原稿を載置する原稿搬送装置、52は原稿画像を読み取るスキャナー、53はスキャナー52で読み取られた画像若しくはネットワークを介してパソコン等から送られてくる情報を印刷するプリンターである。 【0014】ここで、スキャナー52の上面に支持される原稿台ガラス60上の原稿画像を読み取ってプリンター53で画像を形成する一般的な複写動作について説明する。 【0015】原稿はスキャナー52内部の第1ミラー台61内の光源62によって照射され、その像は第1ミラー台61に支持された第1反射ミラー63で反射される。又、65は第2反射ミラー、66は第3反射ミラーであり、両者はその反射面の法線が直交するように配置されて第2ミラー台64に支持されている。 【0016】而して、前記第1反射ミラー63により照射された原稿の画像は、第2反射ミラー65と第3反射ミラー66で反射し、集光レンズユニット67に入射し、更にCCD等の光電変換素子68に集光される。 【0017】第1ミラー台61は図示矢印a方向に一定の速度で移動しながら原稿画像を読み取る。同様に第2ミラー台64は図示矢印b方向に第1ミラー台61の速度の1/2の一定速度で移動する。 【0018】次に、プリンタ53について説明する。 【0019】70は前記光電変換素子68で読み取った画像をレーザー光のON/OFFに変調するためのレーザースキャナー、71は帯電器であり、この帯電器71は一定速度で回転する感光ドラム72の表面を均一に帯電する。 【0020】而して、前記レーザースキャナー70から出射されたレーザー光は反射ミラー73で反射され、感光ドラム72の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像は本発明に係る現像装置1の現像剤によって現像される。 【0021】一方、給紙デッキ75から送られる用紙は、搬送路76を通り、レジストローラ対77によって前記感光ドラム72上に現像された画像に同期して感光ドラム72に搬送される。ここで、感光ドラム72の表面上の現像剤は転写装置78によって用紙上に転写される。そして、転写画像を把持した用紙は分離装置79によって感光ドラム72から分離され、その後、搬送ベルト80で定着装置81に送られる。ここで、定着装置81は定着ローラ82とこれに加圧接触された加圧ローラ83とで構成され、前記用紙は定着ローラ82と加圧ローラ83に扶持されて加熱及び加圧されて画像の定着を受け、画像が定着された用紙は排出トレイ84に排出される。 【0022】(第1の実施形態)以下に、図1を用いて本発明の第1の実施形態について説明を行う。ここで図1は本発明の現像装置のスラスト断面図である。従来例の類似構成部に関しては説明を省略する。ギア45・ギア47は、軸35c・軸35dにそれぞれ回動自在に支持されている。また、軸35c・軸35dはヒートパイプで構成されており、ヒートシンク39にカシメまたは圧入されている。 【0023】ここで、ギアの高速回転による摩擦熱がギア45−軸35c間およびギア47−軸35d間で発生したとする。このとき、各軸のヒートパイプの高い伝熱効果により、発生した摩擦熱がヒートシンク39に速やかに排熱されるため、駆動トルクの上昇を防ぐことができ、さらに熱による現像容器の内壁への現像剤の融着を防止することができる。 【0024】本実施形態において、軸35c・軸35dをヒートパイプで構成しているが、軸35c・軸35dを中空の軸にし、内部にヒートパイプを有する構成でも同様の効果が得られることは言うまでもない。 【0025】(第2の実施形態)以下に、図2〜図3を用いて本発明の第2の実施形態について説明を行う。ここで、図2は本発明の現像装置の概略断面図、図3は本発明の現像装置のスラスト断面図である。従来例および第1の実施形態の類似構成部に関しては説明を省略する。攪拌ブレード32はヒートパイプによって構成されており、奥側端部は伝熱効果の高い金属軸受51を介してヒートシンク39と連結している。また、搬送ブレード33・34は、中心軸をヒートパイプで構成されており、奥側端部は伝熱効果の高い金属軸受52・53を介してヒートシンク39と連結している。 【0026】ここで、現像スリーブ表面31aと現像プレード36との摺擦量の増加、攪拌ブレード32と現像剤37・搬送ブレード33・34と現像剤37の摩擦量の増加により現像容器35内の現像剤が発熱したとする。このとき、各軸のヒートパイプの高い伝熱効果により、発生した摩擦熱がヒートシンク39に速やかに排熱されるため、現像容器内の現像剤の摩擦による発熱を速やかに冷却し、現像剤の劣化による現像濃度の低下を防止し、現像容器内壁または現像スリープに現像剤が融着することを防止することができる。 【0027】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明においては、現像剤を把持して回転する現像スリープと、前記現像剤を保持し前記現像スリーブ両端を回動自在に保持する筐体と、前記筐体に回動自在に保持され前記現像剤を前記筐体内で移動させる回転ブレードと、前記現像スリーブと前記回転ブレードを駆動する駆動機構を持つ現像装置において、前記駆動機構の回転中心軸はヒートパイプを有することを特徴とする。また、前記回転軸は、現像装置外側に面したヒートシンクに連結していることを特徴とする。さらに前記駆動機構の回転中心軸は、前記ヒートシンクと一体となっていることを特徴とする。 【0028】これによって、ギア周辺で発生する摩擦熱が、効率よくヒートシンクに排熱されるため、駆動トルクの上昇を防ぐことができ、さらに現像容器の内壁への現像剤の融着を防止することができる。 【0029】また、前記回転ブレードは、前記駆動機構と一体に回転し、さらに前記回転ブレードはヒートパイプを有することを特徴とし、前記回転ブレードは、前記現像スリーブに前記現像剤を搬送する搬送ブレードであることを特徴とする。さらに、前記回転ブレードは、前記筐体内の現像剤を攪拌する攪拌ブレードであることを特徴とする。 【0030】これによって、現像容器内の現像剤の摩擦による発熱を速やかに冷却し、現像剤の劣化による現像濃度の低下を防止し、現像容器内壁または現像スリープに現像剤が融着することを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−107906(P2003−107906A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月11日(2003.4.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−300550(P2001−300550) |
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