| 【発明の名称】 |
現像装置、画像形成装置、トナー、及び、コンピュータシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 好啓 【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】粒径の小さいトナー粒子が含まれるトナーを用いて高品質な画像を形成するための現像装置等を実現する。
【解決手段】トナー坦持体の移動方向における十点平均粗さをR1とし、層厚規制部材の層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高い。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とする現像装置。 【請求項2】 請求項1に記載の現像装置において、前記母粒子は、離型剤を有することを特徴とする現像装置。 【請求項3】 請求項2に記載の現像装置において、前記離型剤は母粒子に対して非相溶性を有することを特徴とする現像装置。 【請求項4】 請求項3に記載の現像装置において、前記母粒子は、粉砕法により製造されていることを特徴とする現像装置。 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の現像装置において、前記層厚規制部材の先端は、前記トナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が、前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方であることを特徴とする現像装置。 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の現像装置において、トナー粒子を前記トナー坦持体に供給する回転可能なトナー供給部材を有し、このトナー供給部材の回転方向は、前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向であることを特徴とする現像装置。 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の現像装置において、現像装置内のトナーの漏れを防止するための、前記トナー坦持体に当接しているシール部材を有し、この当接位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方であることを特徴とする現像装置。 【請求項8】 請求項6に記載の現像装置において、トナーを収容するトナー収容部を有し、前記トナー供給部材は前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーは、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給されることを特徴とする現像装置。 【請求項9】 母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高く、前記母粒子は、母粒子に対して非相溶性を有する離型剤を有し、前記母粒子は、粉砕法により製造されており、前記層厚規制部材の先端は、前記トナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が、前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方であり、トナー粒子を前記トナー坦持体に供給する回転可能なトナー供給部材を有し、このトナー供給部材の回転方向は、前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向であり、前記現像装置内のトナーの漏れを防止するための、前記トナー坦持体に当接しているシール部材を有し、この当接位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方であり、トナーを収容するトナー収容部を有し、前記トナー供給部材は前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーは、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される、ことを特徴とする現像装置。 【請求項10】 母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置を備えた画像形成装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。 【請求項11】 請求項2乃至請求項9のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。 【請求項12】 トナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置に用いられ、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーであって、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とするトナー。 【請求項13】 コンピュータ本体、表示装置、入力装置、及び、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置を備えた画像形成装置、を具備したコンピュータシステムにおいて、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とするコンピュータシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 【従来の技術】紙、布、フィルム等の各種の媒体に画像を形成する画像形成装置として、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の各種の装置が知られており、これらの画像形成装置の中には、トナーを用いて媒体に画像を形成するものがある。 【0002】このトナーを製造する方法としては、粉砕法、重合法等の様々な方法があるが、どのような製造方法で製造したとしても、製造されたトナーの粒子の粒径は一定の範囲内で分布しており、比較的粒径の大きいトナー粒子もあれば、比較的粒径の小さいトナー粒子もある。そして、トナー粒子の粒径が異なれば、帯電特性、吸熱特性等の種々の特性が異なるものとなる。 【0003】したがって、トナー用いて高品質な画像を形成するためには、粒径が1ミクロン程度の小粒径のトナー粒子を含め、各トナー粒子の状態をしっかり管理する必要がある。 【0004】かかる観点から、トナーの粒径分布を測定することが広く行われており、その測定方法として小孔通過法(コールター法)と呼ばれる方法が多用されている。なお、この測定方法を採用した装置として、コールター社のマルチサイザーなどが市販されている。この小孔通過法では、電解質溶液中にトナー粒子を分散懸濁させ、図7に示すように細孔のある隔壁を作り、その両端に電圧を印加しながら測定用細孔(アパーチャ)に懸濁液を通すと、液中のトナー粒子が細孔を通過する時の体積分だけ細孔中の電解質が減少するため電気抵抗が増大する。この抵抗変化は、電圧パルスとして観測され、このパルスを計測することにより、体積基準の粒径分布が得られる。 【0005】また、走査型電子顕微鏡(SEM: Scanning Electron Microscope)を用いて、各トナー粒子の状態を観察することも広く行われている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した小孔通過法は、トナー粒子の粒径を測定する方法にすぎず、しかも、測定用細孔の大きさ(アパーチャサイズ)に比して、トナー粒子が小さすぎる場合には測定が不正確になる。細孔の大きさ如何によっては、粒径が1ミクロン以下のトナー粒子にについては、全くデータ上に現れてこない場合もある。 【0007】また、走査型電子顕微鏡(SEM: Scanning Electron Microscope)は、あくまでトナー粒子を外部から観察するための機器に過ぎず、各トナー粒子の物性等を定量的に分析するには適していない。 【0008】したがって、粒径の小さいトナー粒子が含まれるトナーを用いて高品質な画像を形成するためには、まず、粒径が1μm程度の小さいトナー粒子をも的確に分析する必要がある。さらに、このような小さいトナー粒子をも含め、各トナー粒子について、粒径だけでなく、母粒子に対する外添剤の付着状態等の物性をも定量的に分析し、トナー全体として、好ましい状態になるようにする必要がある。 【0009】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粒径の小さいトナー粒子が含まれるトナーを用いて高品質な画像を形成するための現像装置、画像形成装置、トナー、及び、コンピュータシステムを実現することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、主たる本発明は、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とする。 【0011】本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。 【0012】 【発明の実施の形態】===開示の概要===本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。 【0013】母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とする現像装置。 【0014】このような現像装置によれば、トナー坦持体の表面粗さ及び層厚規制部材の表面粗さとの関係においていわゆる微粉トナーと位置付けられるトナーが、トナー坦持体の表面に強く付着してしまうことが抑制される。 【0015】また、かかる現像装置において、前記母粒子は、離型剤を有してもよい。 【0016】このような現像装置によれば、高い粘着性を有する微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0017】また、かかる現像装置において、前記離型剤は母粒子に対して非相溶性を有してもよい。 【0018】このような現像装置によれば、母粒子に対して非相溶性を有するが故により高い粘着性を有する微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0019】また、かかる現像装置において、前記母粒子は粉砕法により製造されていてもよい。 【0020】非相溶性の離型剤(WAX)を有する母粒子が粉砕法にて製造された場合、母粒子の表面に離型剤が露出しやすく、この露出した離型剤によって、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまいがちであるが、微粉トナーにおいて母粒子に対する外添剤の重量濃度が高いから、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0021】また、かかる現像装置において、前記層厚規制部材の先端は、前記トナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が、前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方であってもよい。 【0022】前記層厚規制部材の先端が前記トナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置が前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方である場合、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着することが促進される。しかしながら、前述したように、微粉トナーにおいて母粒子に対する外添剤の重量濃度が高いから、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0023】また、かかる現像装置において、トナー粒子を前記トナー坦持体に供給する回転可能なトナー供給部材を有し、このトナー供給部材の回転方向は、前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向であってもよい。 【0024】トナー供給部材の回転方向が前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向である場合には、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着することが促進される。しかしながら、前述したように、微粉トナーにおいて母粒子に対する外添剤の重量濃度が高いから、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0025】また、かかる現像装置において、現像装置内のトナーの漏れを防止するための、前記トナー坦持体に当接しているシール部材を有し、この当接位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方であってもよい。 【0026】シール部材の、前記トナー坦持体への当接位置が、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方である場合には、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着することが促進される。しかしながら、前述したように、微粉トナーにおいて母粒子に対する外添剤の重量濃度が高いから、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0027】また、かかる現像装置において、トナーを収容するトナー収容部を有し、前記トナー供給部材は前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーは、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される現像装置であってもよい。 【0028】トナー供給部材が前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーが、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される場合には、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着することが促進される。しかしながら、前述したように、微粉トナーにおいて母粒子に対する外添剤の重量濃度が高いから、微粉トナーがトナー坦持体の表面に強く付着してしまうことを抑制することが可能となる。 【0029】また、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置において、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高く、前記母粒子は、母粒子に対して非相溶性を有する離型剤を有し、前記母粒子は、粉砕法により製造されており、前記層厚規制部材の先端は、前記トナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が、前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方であり、トナー粒子を前記トナー坦持体に供給する回転可能なトナー供給部材を有し、このトナー供給部材の回転方向は、前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向であり、前記現像装置内のトナーの漏れを防止するための、前記トナー坦持体に当接しているシール部材を有し、この当接位置は、前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方であり、トナーを収容するトナー収容部を有し、前記トナー供給部材は前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーは、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される、ことを特徴とする現像装置。 【0030】このような現像装置によれば、微粉トナーがトナー坦持体の表面に極めて付着しやすい装置構成であるにもかかわらず、トナー坦持体の表面粗さ及び層厚規制部材の表面粗さとの関係においていわゆる微粉トナーと位置付けられるトナーの、トナー坦持体の表面への付着が抑制される。 【0031】また、このような現像装置を備えた画像形成装置も実現可能である。 【0032】かかる画像形成装置によれば、トナー坦持体の表面粗さ及び層厚規制部材の表面粗さとの関係においていわゆる微粉トナーと位置付けられるトナーが、トナー坦持体の表面に強く付着してしまうことが抑制され、結果として、高品質な画像を形成することが可能となる。 【0033】また、トナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置に用いられ、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーであって、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とするトナー。 【0034】このようなトナーによれば、トナー坦持体の表面粗さ及び層厚規制部材の表面粗さとの関係においていわゆる微粉トナーと位置付けられるトナーが、トナー坦持体の表面に強く付着してしまうことが抑制される。 【0035】また、コンピュータ本体、表示装置、入力装置、及び、母粒子と母粒子に外添された外添剤を有するトナーと、このトナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置を備えた画像形成装置、を具備したコンピュータシステムにおいて、前記トナー坦持体の前記移動方向における十点平均粗さをR1とし、前記層厚規制部材の前記層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2としたとき、前記トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径Dが、D≦|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径Dが、D>|R1−R2|を満たすトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高いことを特徴とするコンピュータシステム。 【0036】このようなコンピュータシステムによれば、トナー坦持体の表面粗さ及び層厚規制部材の表面粗さとの関係においていわゆる微粉トナーと位置付けられるトナーが、トナー坦持体の表面に強く付着してしまうことが抑制され、結果として、高品質な画像を形成することが可能となり、従来よりも優れたコンピュータシステムを実現することが可能となる。 【0037】===画像形成装置(レーザビームプリンタ)の概要===次に、図1を参照しつつ、画像形成装置としてレーザビームプリンタ10を例にとって、その概要について説明する。図1は、レーザビームプリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、レーザビームプリンタ10の下部に配置されており、定着装置90は、レーザビームプリンタ10の上部に配置されている。 【0038】本実施の形態に係るレーザビームプリンタ10は、図1に示すように、潜像を坦持する潜像坦持体である感光体20の回転方向に沿って、帯電装置30、露光装置40、YMCK現像装置50を有し、さらに、一次転写装置60、中間転写体70、二次転写装置80、及び、定着装置90を有している。 【0039】感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。 【0040】帯電装置30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光装置40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光装置40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホスト装置から入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。 【0041】YMCK現像装置50は、感光体20上に形成された潜像をイエロー(Y)トナー、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、及び、ブラック(K)トナーを用いて現像するための装置である。 【0042】このYMCK現像装置50は、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像装置52a、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像装置52b、シアン(C)トナーを収容したシアン現像装置52c、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置52dを有している。これら4つの現像装置は、中心軸を中心として回転可能な構成になっており、感光体20が1回転する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像装置に収容されたトナーにて感光体20上に形成された潜像を現像する。なお、各現像装置の詳細については後述する。 【0043】一次転写装置60は、感光体20に形成された単色トナー像を中間転写体70に転写するための装置である。中間転写体70は、エンドレスのベルトであり、感光体20と同じ周速度にて回転駆動される。二次転写装置80は、中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。定着装置90は、記録媒体上に転写されたフルカラートナー像を紙等の媒体に融着させて永久像とするための装置である。 【0044】次に、このように構成されたレーザビームプリンタ10の動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。 【0045】まず、不図示のホスト装置からの画像信号がレーザビームプリンタ10に入力されると、感光体20、各現像装置に設けられたトナー坦持体としての現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電装置30により順次帯電される。 【0046】感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光装置40によって、第1色目、例えばイエローY、の画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像装置50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置52dを、感光体20に対向した現像位置に位置させる。 【0047】感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置52dによってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。 【0048】感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写装置60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写装置60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写装置80は、中間転写体70から離間している。 【0049】上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。 【0050】中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回動に伴って二次転写位置に至り、二次転写装置80によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写装置80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写装置80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。 【0051】記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着装置90によって加熱加圧されて記録媒体に融着される。 【0052】なお、感光体20は、帯電装置30とともにユニット化されており、このユニットはレーザビームプリンタ10本体に対して着脱可能である。また、ブラック現像装置52a、マゼンタ現像装置52b、シアン現像装置52c、及び、イエロー現像装置52dは、レーザビームプリンタ10本体に対してそれぞれ着脱可能である。 【0053】===現像装置の概要===次に、図2を参照しつつ、現像装置の概要について説明する。図2は、現像装置の主要構成要素を示した断面図である。なお、図1同様、図2にも、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図1では、イエロー現像装置52dが感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。 【0054】YMCK現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像装置52a、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像装置52b、シアン(C)トナーを収容したシアン現像装置52c、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置52dが設けられているが、各現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー現像装置52dについて説明する。 【0055】イエロー現像装置52dは、現像剤坦持体としての現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、フレーム540、トナー供給部材としてのトナー供給ローラ550、層厚規制部材としての規制ブレード560、規制ブレードを付勢するためのブレード裏部材570を有している。 【0056】トナー坦持体としての現像ローラ510は、トナーTを坦持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、現像ローラ510は、中心軸を中心として回転可能であり、図2に示すように、感光体20の回転方向(図2において時計方向)と逆の方向(図2において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図2に示すように、イエロー現像装置52dが感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像装置52dは、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体10との間に交番電界が形成される。 【0057】シール部材520は、イエロー現像装置52d内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してフレーム540に取り付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。 【0058】トナー収容部530は、トナーTを収容する部分であり、フレーム540の一部により構成されている。なお、トナー収容部590に収容されたトナーTを攪拌するための攪拌部材を設けてもよいが、本実施の形態では、YMCK現像装置の回転に伴って各現像装置(ブラック現像装置52a、マゼンタ現像装置52b、シアン現像装置52c、イエロー現像装置52d)が回転し、これにより各現像装置内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。 【0059】トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図2において反時計方向)と逆の方向(図2において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。 【0060】層厚規制部材としての規制ブレード560は、現像ローラ510に坦持されたトナーTの層厚を規制し、また、現像ローラ510に坦持されたトナーTに電荷を付与する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してフレーム540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。 【0061】ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとフレーム540との間にトナーが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。 【0062】規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。 【0063】フレーム540は、一体成型された複数のフレーム(上フレーム、下フレーム等)を接合して製造されたものであり、下部に開口部を有している。この開口部には、現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。 【0064】このように構成されたイエロー現像装置52dにおいて、トナー供給ローラ550がトナー収容部590に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、該シール部材520によって掻き落とされることなく現像装置内に回収される。 【0065】===トナーの構成===次に、本実施の形態に係るトナーTの構成について説明する。トナーTは、母粒子と外添剤とを有している。この母粒子と外添剤とは、これらをヘンシェルミキサー、パーペンマイヤー等の高速流動混合機やメカノケミカル法等の混合機等により乾式混合させて相互に付着される。トナーTは、負極性、正極性のどちらの極性のトナーでも良い。 【0066】母粒子は、着色剤、帯電制御剤、離型剤(WAX)、及び樹脂等の材料を有している。これらの材料を用いて、公知の混練粉砕法、スプレ−ドライ法、及び重合法等により、母粒子が製造される。なお、母粒子は、更に分散剤、磁性材、その他添加剤等を有していてもよい。 【0067】母粒子としては、ポリスチレン及び共重合体、例えば水素添加スチレン樹脂、スチレン・イソブチレン共重合体、ABS樹脂、ASA樹脂、AS樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、AES樹脂、スチレン・Pクロロスチレン共重合体、スチレン・プロピレン共重合体、スチレン・ブタジエン架橋ポリマー、スチレン・ブタジエン・塩素化パラフィン共重合体、スチレン・アリル・アルコール共重合体、スチレン・ブタジエンゴムエマルジョン、スチレン・マレイン酸エステル共重合体、スチレン・イソブチレン共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、アクリレート系樹脂あるいはメタアクリレート系樹脂及びその共重合体、スチレン・アクリル系樹脂及び及びその共重合体、例えばスチレン・アクリル共重合体、スチレン・ジエチルアミノ・エチルメタアクリレート共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル酸エステル共重合体、スチレン・メチルメタアクリレート共重合体、スチレン・n−ブチルメタアクリレート共重合体、スチレン・メチルメタアクリレート・n−ブチルアクリレート共重合体、スチレン・メチルメタアクリレート・ブチルアリレート・N−(エトキシメチル)アクリルアミド共重合体、スチレン・グリシジルメタアクリレート共重合体、スチレン・ブタジエン・ジメチル・アミノエチルメタアクリレート共重合体、スチレン・アクリル酸エステル・マレイン酸エステル共重合体、スチレン・メタアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、スチレン・n−ブチルアリレート・エチルグリコールメタアクリレート共重合体、スチレン・n−ブチルメタアクリレート・アクリル酸共重合体、スチレン・n−ブチルメタアクリレート・無水マレイン酸共重合体、スチレン・ブチルアクリレート・イソブチルマレイン酸ハ−フエステル・ジビニルベンゼン共重合体、ポリエステル及びその共重合体、ポリエチレン及びその共重合体、エポキシ樹脂、シリコ−ン樹脂、ポリプロピレン及びその共重合体、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニールアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などを1種類あるいは2種類以上ブレンドしたものを使用することができる。 【0068】着色剤としては、カーボンブラック、スピリットブラック、ニグロシン、ローダミン系、トリアミノトリフェニルメタン、カチオン系、ジオキサジン、銅フタロシニアン、ベリレン、アゾ系、含金アゾ顔料、アゾクロムコンプレックス、カーミン系、ベンジジン系、ソーラピュアイエロー8G、キナクリドン、ポリタングストリン酸、インダスレンブルー、スルホンアミド誘導体等を使用することができる。 【0069】帯電制御剤としては、電子受容性の有機錯体、塩素化ポリエステル、ニトロフニン酸、第4級アンモニウム塩、ピリジニル塩等を使用できる。 【0070】離型剤(WAX)としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、エチレンビスアマイド、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、密ロウ等のパラフィン系ワックスが好ましく使用されるが、トナーの母粒子に相溶せず、遊離性を有するものであれば特に限定されるものではない。なお、本実施の形態において「相溶性がない」とは溶融混練したとき、母粒子中にワックスが島状に分散され、樹脂の分子鎖の中に取り込まれていない状態をいう。 【0071】なお、定着行程においてトナーTが定着ローラに付着することを防止するために、定着ローラにオイルを塗布することが行われる場合があるが、本実施の形態では、かかるオイル塗布を不要とするために、母粒子に多くの離型剤を含ませている。離型剤の含有量は樹脂に対して、3〜10重量%。である。 【0072】分散剤としては、金属石鹸、ポリエチレングリコール等を使用できる。その他の添加剤としては、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化セリウム等を使用することができる。 【0073】磁性剤としては、Fe、Co、Ni、Cr、Mn、Zn等の金属粉、Fe3O4、Fe2O3、Cr2O3、フェライト等の金属酸化物、マンガンと酸を含む合金等の熱処理によって強磁性を示す合金等を用いることができ、予めカップリング剤等の予備処理を施しても構わない。 【0074】外添剤としては、表面に疎水化処理を施した種々のものが使用できる。本実施の形態に係るトナーTでは、外添剤としてシリカを用いたが、シリカ以外に、酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム等の金属酸化物の微粒子、窒化珪素等窒化物の微粒子、炭化珪素等炭化物の微粒子、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の金属塩の微粒子及びこれらの複合物等の無機微粒子や、アクリル微粒子等の有機微粒子を用いることができる。また、これらの表面処理剤として、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、フッ素含有シランカップリング剤、シリコーンオイル等を用いることができる。これらの処理剤で処理された外添剤の疎水化率は、従来のメタノール法によるもので60%以上のものが好ましい。これ以下であると、高温高湿化において、水分の吸着により帯電性及び流動性の低下を起しやすく好ましくない。外添剤の粒径としては、搬送性、帯電性の観点から0.001〜1μmであることが好ましい。また、外添剤は1種類に限定されるものではなく、2種類以上のものを混合したものも使用することができる。 【0075】===トナー分析方法===次に、トナーの分析方法について、図3を参照しつつ説明する。図3は、本実施の形態に係るトナーに関して、母粒子と外添剤との付着状態の分析に用いるトナー分析方法を説明するための図である。図4は、母粒子に含まれる元素Cだけでできた真球の粒子、及び、外添剤に含まれる元素Siだけでできた真球の粒子を示した図である。図5は、本実施の形態に係るトナー粒子の等価粒径分布図である。 【0076】本実施の形態におけるトナー分析方法では、前述した小孔通過法と異なり、粒径が1ミクロン以下のトナー粒子についても分析できる。さらに、前述した走査型電子顕微鏡(SEM: Scanning Electron Microscope)と異なり、各トナー粒子の物性等を定量的に分析することができる。これらの点で、極めて優れたトナー分析方法である。 【0077】本実施の形態においては、トナーTの母粒子と外添剤との付着状態を分析する方法として、電子写真学会年次大会(通算95回)、“ Japan Hardcopy'97 ”論文集、「新しい外添評価方法−パーティクルアナライザによるトナー分析−」、鈴木俊之、高原寿雄、電子写真学会主催、1997年7月9〜11日、に開示されているトナー分析方法を採用している。なお、パーティクルアナライザとしては、例えば、横河電機製PT1000等がある。 【0078】このトナー分析方法は、樹脂等からなり元素Cを含む母粒子に、シリカ等からなり元素Siを含む外添剤を付着させて形成されたトナーTの粒子をプラズマ中に導入することにより、トナーTの粒子を励起させ、この励起に伴う、図3に示すような発光スペクトルを得ることにより、元素分析を行う方法である。図3において、発光スペクトルの横軸は時間軸を示す。 【0079】まず、図3(a)に示すようにトナーTの母粒子に外添剤が付着したトナーTの粒子がプラズマに導入されると、母粒子に含まれる元素C、及び、外添剤に含まれる元素Siがともに発光する。 【0080】このとき、母粒子と外添剤とが同時にプラズマに導入されることから、母粒子に含まれる元素Cと外添剤に含まれる元素Siとは同時に発光するようになる。このように、母粒子に含まれる元素Cと外添剤に含まれる元素Siとが同時に発光する状態の場合は、母粒子と外添剤とが同期しているという。換言すれば、母粒子と外添剤とが同期した状態は、外添剤が母粒子に付着している状態を表すことになる。 【0081】また、同図(b)に示すように外添剤が付着していない母粒子や、母粒子から遊離した外添剤がプラズマに導入される場合は、前述と同様に、母粒子に含まれる元素Cおよび外添剤に含まれる元素Siはいずれも発光するが、このとき、母粒子と外添剤とが異なる時間にプラズマに導入されることから、母粒子に含まれる元素Cと外添剤に含まれる元素Siとは異なる時間に発光するようになる(例えば、母粒子が外添剤より先にプラズマに導入されると、先に母粒子に含まれる元素Cが発光し、その後遅れて外添剤に含まれる元素Siが発光する)。 【0082】このように、母粒子と外添剤とが互いに異なる時間に発光する状態の場合は、母粒子と外添剤とが同期していない(つまり、非同期である)という。換言すれば、母粒子と外添剤とが非同期である状態は、外添剤が母粒子に付着していない状態で、遊離外添剤として存在している。 【0083】更に、図3において発光信号の高さは、その発光の強さを表しているが、この発光の強さは粒子の大きさや形ではなく、粒子内に含まれているその元素(C,Si)の原子数に比例している。 【0084】そこで、母粒子に含まれる元素C及び外添剤に含まれる元素Siの発光が得られたとき、図4に示すように、各元素の発光強度を粒子の大きさとして表すために、元素Cの発光強度に応じた粒径を有する、母粒子に含まれる元素Cだけでできた真球の粒子、及び、元素Siの発光強度に応じた粒径を有する、外添剤に含まれる元素Siだけでできた真球の粒子を仮定する。 【0085】このような、元素Cの発光強度に応じた粒径を有する、母粒子に含まれる元素Cだけでできた真球の粒子を、母粒子の等価粒子と呼び、その粒径(直径)を母粒子の等価粒径と呼ぶ。また、元素Siの発光強度に応じた粒径を有する、外添剤に含まれる元素Siだけでできた真球の粒子を、外添剤の等価粒子と呼び、その粒径(直径)を外添剤の等価粒径と呼ぶ。外添剤は非常に小さいことから、その粒子を1個ずつ検出することができないので、検出された外添剤の発光信号を足し合わせて1つの等価粒子に換算して分析している。 【0086】等価粒径の大きさを示すために、3乗根電圧を用いる。ある元素についての発光強度をデータ処理するためには、発光強度を電圧値に変換する必要があるが、発光強度を単に電圧値に変換したのでは、その数値のレンジがあまりにも広くなり過ぎる。そこで、発光強度を電圧に変換した電圧値の3乗根をとり、この3乗根電圧にて、等価粒径の大きさを示すことした。 【0087】本実施の形態に係るトナーについて、母粒子に含まれる元素C、および外添剤に含まれる元素Siの各発光強度に応じて得られた3乗根電圧値を、トナーTの粒子毎にプロットすると、図5に示すようなトナー粒子の等価粒径分布図が得られる。図5において、横軸(X軸)は母粒子の等価粒子についての三乗根電圧を表し、縦軸(Y軸)は外添剤の等価粒子についての三乗根電圧を表している。 【0088】横軸(X軸)上のトナー粒子は、外添剤が付着されていない非同期の母粒子からなるトナー粒子を表しており、縦軸(Y軸)上のトナー粒子は、母粒子から遊離した非同期の外添剤(遊離外添剤)からなるトナー粒子を表している。また、横軸および縦軸上にないトナー粒子は、母粒子に外添剤が付着している同期のトナー粒子を表している。 【0089】この図5に示すトナー粒子の等価粒径分布図を用いて、トナーTの母粒子に対する外添剤の付着状態を分析することが可能となる。図5において、トナー粒子P1について、母粒子の等価粒径をP1B、外添剤の等価粒径をP10とし、トナー粒子P2について、母粒子の等価粒径をP2B、外添剤の等価粒径をP20とすると、(P1O/P1B)>(P2O/P2B)である。このことは、トナー粒子P1の方が、トナー粒子P2よりも、より多くの外添剤が付着していることを意味する。図5に示すトナーの等価粒度分布図の詳細については、後述する。 【0090】なお、前述の例では、トナーの母粒子と外添剤との付着状態を分析する方法として、前述の論文集に開示されているトナー分析方法を用いるものとしているが、トナーの母粒子と外添剤との付着状態を分析することができるトナー分析方法であれば、どのようなトナー分析方法を用いることができる。 【0091】===母粒子に対する外添剤の重量濃度===次に、図5及び図6を参照しつつ、本実施の形態に係るトナーの、母粒子に対する外添剤の重量濃度に関する特徴について説明する。図6は、規制ブレード560が現像ローラ510に坦持されたトナーTの層厚を規制する様子を示した図である。 【0092】図6に示すように、現像ローラ510に坦持されたトナーTは、規制ブレード560によって、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。 【0093】現像ローラ510の表面は所定の表面粗さを有しており、主として凸部(山部)と凸部(山部)との間にトナー粒子を坦持して搬送する。トナー粒子は、規制ブレード560が現像ローラ510に当接している位置に搬送されると、規制ブレード560によって現像ローラ510の表面に擦り付けられ、摩擦帯電される。なお、図6に示すように、規制ブレード560の、トナーTの層厚規制に用いられる側も所定の表面粗さを有している。 【0094】したがって、図6に示したトナー粒子のうち、例えば、比較的大きなトナー粒子PLは、規制ブレード560によって現像ローラ510の表面に擦り付けられて、効果的に摩擦帯電される。一方、図6に示したトナー粒子のうち、例えば、比較的小さなトナー粒子PSは、規制ブレード560によって現像ローラ510の表面に擦り付けられず、摩擦帯電されづらい。 【0095】このような比較的小さなトナー粒子、すなわち摩擦帯電されづらいトナー粒子は、交番電界下における潜像の現像に適していない。よって、現像ローラ510の回転に伴ってトナー収容部530に戻された際に、トナー供給ローラ550によって、現像ローラ510から剥ぎ取る必要がある。 【0096】しかしながら、トナー粒子の、現像ローラ510からの剥ぎ取り易さは、トナー粒子が有する外添剤の量に左右される。すなわち、母粒子に多くの外添剤が付着しているトナー粒子は、現像ローラ510から剥ぎ取り易く、逆に、母粒子に外添剤があまり付着していないトナー粒子は、現像ローラ510から剥ぎ取り難い。母粒子に付着している外添剤の量が多いトナー粒子ほど粘着性が低く、それ故、現像ローラ510に対する付着力も小さい。 【0097】以下、比較的小さなトナー粒子、すなわち摩擦帯電されづらいトナー粒子において、母粒子に外添剤が多く付着している本実施の形態に係るトナー(以下、「本件トナー」ともいう。)と、母粒子に外添剤があまり付着していないトナー(以下、「参考トナー」ともいう。)を比較しながら、詳しく説明する。 【0098】<<<本件トナーと参考トナーの構成上の相違>>>まず、本件トナーと参考トナーの構成上の相違について説明する。 【0099】前述したように、本件トナーに含まれるトナー粒子の等価粒径分布は、図5に示したものとなる。 【0100】ここで、現像ローラ510の回転方向における十点平均粗さをR1とし、規制ブレード560の層厚規制に用いられる側の、先端に向かう方向における十点平均粗さをR2とし、ΔR=|R1−R2|とする。さらに、ΔRなる等価粒径(直径)を有する母粒子についての前記三乗根電圧をDXとする(図5参照)。 【0101】また、本件トナーの分析を行うために同図に示すような近似直線α1、α2を求める。近似直線α1、及び、α2は、横軸および縦軸上にないトナー粒子、すなわち、母粒子に外添剤が付着している同期のトナー粒子を対象とした近似直線であるが、近似直線α1は、トナーを構成するトナー粒子のうちの、母粒子の等価粒子についての三乗根電圧が上記DX以下である、すなわち、母粒子の等価粒径が上記ΔR以下であるトナー粒子を対象として、これらのトナー粒子の分布を最小2乗法で近似した原点を通る一本の直線であり、近似直線α2は、トナーを構成するトナー粒子のうちの、母粒子の等価粒子についての三乗根電圧が上記DXより大きい、すなわち、母粒子の等価粒径が上記ΔRより大きいトナー粒子を対象として、これらのトナー粒子の分布を最小2乗法で近似した一本の直線である。 【0102】ここで、近似直線α1の傾き(tanθ1)は、トナーを構成するトナー粒子のうちの、母粒子の等価粒径が上記ΔR以下であるトナー粒子における、母粒子に対する同期外添剤の重量濃度を示している。また、近似直線α2の傾き(tanθ2)は、トナーを構成するトナー粒子のうちの、母粒子の等価粒径が上記ΔRよりも大きいトナー粒子における、母粒子に対する同期外添剤の重量濃度を示している。 【0103】本件トナーにおいては、図5に示すように、θ1>θ2、なる関係が成立している。すなわち、トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径が、|R1−R2|以下であるトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径が、|R1−R2|よりも大きいトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高い。 【0104】本件トナーは、種々の方法により製造することができる。例えば、粒径の小さいトナー粒子からなるトナーに対して多くの外添剤を添加し、その後このトナーを、他のトナーと混合させる等の方法により製造することができる。 【0105】このような本件トナーに対して、参考トナーとしては、前述したθ1>θ2、なる関係が成立していない等価粒径分布を有するものを使用する。 【0106】<<<本件トナーと参考トナーの作用上の相違>>>次に、このような構成上の相違を有する本件トナー及び参考トナーを用いて、実際に現像装置を動作させた場合に、どのような作用上の相違が生ずるかについて説明する。 【0107】まず、参考トナーをトナー収容部590に投入した。次に、トナー供給ローラ550、及び、現像ローラ510を回転させると、トナー収容部590に収容された参考トナーが現像ローラ510に供給され、さらなる現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560により層厚が規制され、感光体20に対向する現像位置に至り、その後、トナー収容部590に戻され、トナー供給ローラ550によって、現像ローラ510からの剥ぎ取り及び現像ローラ510への供給がなされた。 【0108】しかし、現像ローラ510が数回転すると、現像ローラ510の表面に白色がかった粒子が付着した。さらに、現像ローラ510が回転を続けると、現像ローラ510の周方向に沿ってスジ状に付着したトナーが現れた。さらに、現像ローラ510が回転を続けると、スジ状のトナーが顕著となり、このスジ状のトナーがシール部材520に接触した際に、トナーが飛散する現象が生じた。さらに、現像ローラ510が回転を続けると、トナーが現像ローラ510に融着してしまう、いわゆるフィルミング現象が生じた。 【0109】このような好ましくない現象が生じた原因は、現像ローラ510が数回転した際に、現像ローラ510の表面上に白色がかった粒子が付着したことにある。 【0110】そこで、この白色がかった粒子を分析したところ、粒径が1μm程度であり、かつ、離型剤(WAX)を多く含むトナー粒子であった。なお、白色がかって見えたのは、離型剤(WAX)自体が白色であるからである。 【0111】この白色がかったトナー粒子は、離型剤(WAX)を多く含むため粘着性が高い。それ故、一度現像ローラ510に付着すると、トナー供給ローラ550によっては、現像ローラ510から剥ぎ取られず、現像ローラ510上に残存する。したがって、トナー供給ローラ550は、この残存する白色がかった粒子の上にトナーを供給することになる。残存する白色がかった粒子の上に供給されたトナーは、現像ローラ510表面に接触しづらいため、規制ブレード560を通過しても十分に電荷が付与されず、かつ、層厚も正しく規制されず、その結果、前述したように、現像ローラ510の周方向に沿ってスジ状に付着したトナーが現れることとなる。 【0112】次に、本件トナーをトナー収容部590に投入した。次に、トナー供給ローラ550、及び、現像ローラ510を回転させると、トナー収容部590に収容された本件トナーが現像ローラ510に供給され、さらなる現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560により層厚が規制され、感光体20に対向する現像位置に至り、その後、トナー収容部590に戻され、トナー供給ローラ550によって、現像ローラ510からの剥ぎ取り及び現像ローラ510への供給がなされた。 【0113】本件トナーの場合は、現像ローラ510が回転を続けても、現像ローラ510の表面に白色がかった粒子が現れず、その結果、前述したような、スジ状に付着したトナーの出現、トナーの飛散現象、及び、フィルミング現象も発生しなかった。 【0114】本件トナーにおいては、前述したように、トナーを構成するトナー粒子のうち、母粒子の等価粒径が、|R1−R2|以下であるトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度は、母粒子の等価粒径が、|R1−R2|よりも大きいトナー粒子についての、母粒子に対する外添剤の重量濃度よりも高い。すなわち、1μm程度のいわゆる微粒子トナーにおいて、多くの外添剤が母粒子に付着している。 【0115】それ故、離型剤(WAX)を多く含み粘着性の高い微粒子トナーが、トナー供給ローラ550によって現像ローラ510に供給されても、トナー収容部590に回収された際に、トナー供給ローラ550によって、現像ローラ510から効果的に剥ぎ取られる。よって、離型剤(WAX)を多く含み粘着性の高い微粒子トナーが現像ローラ510上に残存するという現象の発生が防止される。 【0116】また、本実施の形態のように導電性を有する現像ローラ510を用いた場合、粒径の小さなトナー粒子は、鏡像力の作用によっても、現像ローラ510の表面に強く付着する。鏡像力を小さくするには、トナー粒子を摩擦帯電されづらくすべく、外添剤として酸化チタンを用いてもよい。外添剤として酸化チタンを用いた場合は、Tiの発光スペクトルを検出して処理すればよい。 【0117】===その他の実施の形態===以上、いくつかの実施の形態に基づき本発明に係る現像装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。 【0118】本発明は、1μm程度のいわゆる微粉トナーがトナー坦持体に付着してしまうことを防止しうる限り、あらゆる現像装置等に適用される。 【0119】例えば、本発明は、離型剤(WAX)自体が高い粘着性を有するので、離型剤(WAX)を有するトナーに対して特に有効であるが、離型剤(WAX)を有しないトナーについても適用可能である。 【0120】また、本発明は、前述した規制ブレードの先端がトナー坦持体に接触しておらず、該先端から所定距離離れた部分が前記トナー坦持体に接触しており、その接触位置が前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方である現像装置について特に有効であるが、規制ブレードの先端がトナー坦持体に接触している現像装置、又は、その接触位置が前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方である現像装置についても適用可能である。 【0121】また、本発明は、トナー粒子を前記トナー坦持体に供給する回転可能なトナー供給部材を有し、このトナー供給部材の回転方向が前記トナー坦持体の回転方向とは逆方向である現像装置について特に有効であるが、トナー供給部材の回転方向が前記トナー坦持体の回転方向と同方向である現像装置についても適用可能である。 【0122】また、本発明は、現像装置内のトナーの漏れを防止するための、前記トナー坦持体に当接しているシール部材を有し、この当接位置が前記トナー坦持体の回転中心位置よりも上方である現像装置について特に有効であるが、前記当接位置が前記トナー坦持体の回転中心位置よりも下方である現像装置についても適用可能である。 【0123】また、本発明は、トナーを収容するトナー収容部を有し、前記トナー供給部材は前記トナー収容部の下部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーは、該トナー収容部の下部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される現像装置について特に有効であるが、前記トナー供給部材が前記トナー収容部の上部に配置されており、前記トナー収容部に収容されたトナーが、該トナー収容部の上部にて前記トナー供給部材によって前記トナー坦持体に供給される現像装置についても適用可能である。 【0124】さらに、前述した実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。 【0125】また、感光体についても、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ローラに限られず、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。 【0126】また、本発明に係る現像装置は、前述した実施の形態にて説明した構成の装置に限定されるものではなく、少なくとも、トナーを坦持して移動するトナー坦持体と、このトナー坦持体に坦持されたトナーの層厚を規制するための層厚規制部材とを有する現像装置であれば、どのような現像装置にも適用することが可能である。 【0127】例えば、トナー担持体としては、磁性、非磁性、導電性、絶縁性、金属、ゴム、樹脂等、トナー担持体を構成し得るものであればすべてのものを用いることができる。例えば、材質的には、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属、天然ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、NBR等のゴム、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、メタクリル樹脂、ナイロン樹脂等の樹脂を用いることができる。また、これらの材質の上層部にコートしても使用できることは言うまでもない。その場合、コート材としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、アクリル等が使用できる。また、形態としては、非弾性体、弾性体、単層、多層、フィルム、ローラ等のすべてのものを用いることができる。 【0128】また、トナー供給部材についても同様であり、材質としては、前述したポリウレタンフォームの他、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリエステルフォーム、エチレンプロピレンフォーム、ナイロンフォーム、シリコンフォーム等が使用することができる。なお、トナー供給手段の発泡セルは単泡、連泡のどちらでも使用できる。なお、フォーム材に限られず、弾性を有するゴム材を使用しても良い。詳しくは、シリコンゴム、ウレタンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム、アクリルゴムにカーボン等の導電剤を分散成型したものが使用できる。 【0129】また、層厚規制部材としては、前述したように、ゴム部とゴム支持部を有するものが用いられるが、ゴム部の材質は、前述したシリコンゴム、ウレタンゴムの他、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム、アクリルゴムにカーボン等が使用できる。また、ゴム支持部とゴム部を別々に製造した後に、これらを接合して構成されたものでなくてもよく、例えば、これらの材料を単独で一体成型したものや、ステンレス薄板単独で層厚規制部材を構成したものも同様に使用できる。更に、前述の材料の上層部に樹脂をコートしても使用できる。そのコート材としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル等が使用できる。 【0130】また、前述した実施形態に係る現像装置、コンピュータ本体、CRT等の表示装置、及び、マウスやキーボード等の入力装置を備えたコンピュータシステムも実現可能であり、このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。 【0131】 【発明の効果】本発明によれば、粒径の小さいトナー粒子が含まれるトナーを用いて高品質な画像を形成するための現像装置、画像形成装置、トナー、及び、コンピュータシステムを実現することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月27日(2001.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−107905(P2003−107905A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月11日(2003.4.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−297761(P2001−297761) |
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