| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 功已 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】像担持体1の帯電手段が磁気ブラシ帯電装置であり、像担持体の静電潜像の現像手段が磁性トナーを含む現像剤を用いた現像装置3である画像形成装置について、帯電用の磁性粒子が現像装置3に混入した場合の画像不良の防止。
【解決手段】現像装置3は、磁性トナー現像剤と、現像剤容器33と、現像剤を担持し、現像領域Dに搬送する回転可能な現像剤担持体31aと、現像剤担持体内部の磁界発生手段31bと、現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する、磁力を有する部材36bを含む現像剤規制体36aとを備え、現像剤規制部Dにおいて、磁性トナーに互いに逆方向に少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力のうち少なくとも1つは現像領域D方向に搬送する力で、その搬送力は主にトナーの帯電電荷量に依存した力とし、現像領域D方向以外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存する力としたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】導電性磁性粒子を像担持体に接触させて該像担持体を帯電する磁気ブラシ帯電装置と、磁性体を含有する磁性トナーを含む現像剤と、現像剤を収容する容器と、磁性トナーを含む現像剤を表面に担持し、かつ、現像容器から像担持体の静電潜像を現像する現像領域に現像剤を搬送する回転可能に配置された現像剤担持体と、現像剤担持体内部に静止配置された磁界発生手段と、現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する、磁力を有する部材を含む現像剤規制体とを備え、かつ、現像剤規制部において、磁性トナーに互いに逆方向に少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力のうち少なくとも1つは現像領域方向に搬送する力で、かつ、その搬送力は主にトナーの帯電電荷量に依存した力とし、かつ、現像領域方向以外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存する力としたことを特徴とする画像形成装置【請求項2】前記磁気ブラシ帯電装置は、回転するスリーブと、該スリーブに内包された磁界発生手段と、該磁界発生手段により該スリーブ上に拘束された導電性磁性粒子と、該スリーブ上に拘束される該導電性磁性粒子の担持量を規制する規制手段を有し、該導電性磁性粒子を像担持体に接触させて該像担持体を帯電することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】前記磁気ブラシ帯電装置の導電性磁性粒子による像担持体の帯電は像担持体に電荷を注入することによってなされることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置【請求項4】前記像担持体が非晶質のシリコンを有する表面層からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【請求項5】前記像担持体が表面に109〜1014Ω・cmの材料からなる層を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【請求項6】前記像担持体が、感光層、および表面層を有し、該表面層が樹脂および導電微粒子を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【請求項7】前記導電微粒子がSnO2であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体を帯電する帯電手段が磁気ブラシ帯電装置(磁気ブラシ帯電器)であり、像担持体に形成した静電潜像を現像する現像手段が磁性トナーを含む現像剤を用いた現像装置(現像器)である、電子写真装置・静電記録装置等の画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】(a)帯電装置例えば電子写真装置において、像担持体である感光体の面を所定の極性・電位に一様に帯電させる帯電手段としては、従来、コロナ帯電器が利用されてきた。コロナ帯電器は被帯電体に非接触に対向配設し、高圧を印加したコロナ帯電器から放出されるコロナシャワーに被帯電体面を曝して所定の極性・電位に帯電させるものである。 【0003】近年はこれに代わって、接触帯電装置が実用化されてきている。これは、被帯電体としての感光体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性の接触帯電部材を感光体に当接させ、これに所定の帯電バイアスを印加して感光体面の所定の極性・電位に帯電させるもので、コロナ帯電器に比べて、低オゾン、低電力等の有利性がある。 【0004】接触帯電部材に対する帯電バイアス印加方式として、直流バイアスのみを印加するDCバイアス方式と、直流バイアスを交流バイアスに重畳して印加するACバイアス方式がある。接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)にはコロナ帯電系と、接触注入帯電系の2種類が混在しており、どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。 【0005】コロナ帯電系は接触帯電部材と被帯電体との間の微小隙間に生じるコロナ放電などの放電現象を用い、その放電成生物で被帯電体を帯電する系である。このコロナ帯電系はコロナ帯電器の場合よりは格段に少ないけれども、微量のオゾンは発生する。 【0006】接触注入帯電系は、接触帯電部材から被帯電体に直接電荷が注入される事で被帯電体表面が帯電される系である。直接帯電あるいは注入帯電とも称される。特開平6−3921号公報等には感光体表面にあるトラップ準位または電荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に帯電ローラ・帯電ブラシ・帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材で電荷を注入して接触注入帯電を行う方法が提案されている。 【0007】接触注入帯電は放電現象を用いないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位分のみであり、オゾンの発生もない、オゾンレス・低電力の帯電方式である。 【0008】このような接触帯電装置として磁気ブラシ帯電装置が帯電接触の安定性という点から好ましく用いられている。磁気ブラシ帯電装置では、導電性の磁性粒子(磁性体粒子、帯電キャリア)を直接マグネット、あるいは、マグネットを内包するスリーブ上に磁気ブラシ層として磁気的に拘束させ、停止、あるいは、回転させながら被帯電体に接触させ、これに電圧を印加することによって帯電が開始される。 【0009】このような磁気ブラシ帯電装置を用い、被帯電体として通常の有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層を有するものや、アモルファスシリコン(以下a−Si)感光体などを用いると、注入帯電により、接触帯電部材に印加したバイアスのうちの直流成分とほぼ同等の帯電電位を被帯電体表面に得ることが可能である。この注入帯電を用いれば、被帯電体への帯電がコロナ帯電器を用いて行われるような放電現象を利用しないので、完全なオゾンレスかつ、低電力消費型帯電が可能となり注目されてきている。 【0010】(b)現像装置一方、感光体上に形成された静電潜像を顕在化するための手段としては、パウダークラウド法及びファーブラシ現像法、液体現像法等、多数の現像法が知られている。 【0011】これらの現像法において、特に、トナー及びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、カスケード法、液体現像法等が広く実用化されている。これらの方法は、いずれも、比較的安定に良画像が得られる優れた方法である。しかし、いずれの現像方法も2成分現像剤にまつわる、キャリアの劣化、トナーとキャリアの混合比の変動、装置の複雑化、トナーの飛散、キャリアによるすじむら等の共通の欠点を有する。 【0012】この様な欠点を回避するために、トナーのみよりなる1成分現像剤を用いる現像方法が各種提案されている。例えば、米国特許第3909258号明細書には、電気的に導電性を有する磁性トナーを用いて現像する方法が提案されている。これは内部に磁性を有する円筒状の導電性スリーブに導電性磁性現像剤(磁性トナー)を支持し、これを静電像に接触せしめて現像するものである。この際、現像部においてトナー粒子により記録体表面とスリーブ表面の間に導電路が形成され、この導電路を経てスリーブよりトナー粒子に電荷が導かれ、静電像画像部との間のクーロン力によりトナー粒子が画像部に付着して現像される。 【0013】この導電性磁性トナーを用いる現像方法は、従来の2成分現像法にまつわる問題点を回避した優れた方法であるが、反面、トナーが導電性であるため、現像した画像を記録体から普通紙等の最終的な支持部材へ、静電的に転写することが困難であるという欠点を有している。 【0014】この問題を解決するために、静電的に転写することが可能な高抵抗トナーを用いる現像方法として、特開昭52ー94140号公報に、トナー粒子の誘電分極を利用した現像方法が示されている。しかし、かかる方法は、本質的に現像速度が遅く現像画像の濃度が充分に得られない等の欠点を有しており、実用上困難であった。高抵抗の磁性トナーを用いるその他の方法として、トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブとの摩擦等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これを静電保持部材に接触して現像する方法が知られている。しかし、これらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触回数が少なく、摩擦帯電不十分になりやすい、あるいは、帯電したトナー粒子とスリーブとのクーロン力が強いときには、トナー粒子がスリーブ上で凝集しやすい、等の欠点を有しており、実用上困難な点が多いことが指摘されている。 【0015】これに対して、特開昭54−43036号公報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が提案されている。これは、スリーブ上にトナーを極めて薄く塗布し、これを摩擦帯電し、ついで、これを磁界の作用下で静電像に極めて近接させ、かつ、接触させることなく対向させ、現像するものである。 【0016】この方法によれば、磁性トナーを極めて薄く塗布するという構成をとることにより、磁性トナーとスリーブとの接触機会を増加させ、現像に供するのに必要な摩擦帯電電荷量をトナーに与えることを可能にしている。 【0017】この現像方法は、トナー規制が非接触で行われる、感光体とスリーブが非接触である、等の特徴があり、このため高速複写機の1成分現像方法として利用されている。 【0018】高速の複写機ではプリントアウト量も多いため、使用される感光体の耐久性が求められる。また、帯電のための時間も短くなっているため帯電の高効率化も必要な要素となっている。 【0019】このような条件を満たすため、像担持体として前述のa−Si感光体や表面に保護層を設けた感光体を使用し、磁気ブラシ注入帯電により帯電させ、磁性トナーを用いた1成分現像を用いるという画像形成装置構成が考えられる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気ブラシ帯電装置を用いた系では、トナーその他の感光体付着物が磁性粒子に付着することにより、磁性粒子が感光体に付着し、現像部において現像装置に取り込まれ、磁性粒子が混入したことによる現像剤コートムラが発生し、画像スジ等の画像不良が発生することがあった。 【0021】本発明は、像担持体を帯電する帯電手段が磁気ブラシ帯電装置であり、像担持体に形成した静電潜像を現像する現像手段が磁性トナーを含む現像剤を用いた現像装置である画像形成装置について、上記の問題解決する、即ち磁気ブラシ帯電装置の磁性粒子が現像装置に混入した場合の画像不良の防止を目的とする。 【0022】 【問題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。 【0023】(1)導電性磁性粒子を像担持体に接触させて該像担持体を帯電する磁気ブラシ帯電装置と、磁性体を含有する磁性トナーを含む現像剤と、現像剤を収容する容器と、磁性トナーを含む現像剤を表面に担持し、かつ、現像容器から像担持体の静電潜像を現像する現像領域に現像剤を搬送する回転可能に配置された現像剤担持体と、現像剤担持体内部に静止配置された磁界発生手段と、現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する、磁力を有する部材を含む現像剤規制体とを備え、かつ、現像剤規制部において、磁性トナーに互いに逆方向に少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力のうち少なくとも1つは現像領域方向に搬送する力で、かつ、その搬送力は主にトナーの帯電電荷量に依存した力とし、かつ、現像領域方向以外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存する力としたことを特徴とする画像形成装置(2)前記磁気ブラシ帯電装置は、回転するスリーブと、該スリーブに内包された磁界発生手段と、該磁界発生手段により該スリーブ上に拘束された導電性磁性粒子と、該スリーブ上に拘束される該導電性磁性粒子の担持量を規制する規制手段を有し、該導電性磁性粒子を像担持体に接触させて該像担持体を帯電することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。 【0024】(3)前記磁気ブラシ帯電装置の導電性磁性粒子による像担持体の帯電は像担持体に電荷を注入することによってなされることを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置(4)前記像担持体が非晶質のシリコンを有する表面層からなることを特徴とする(1)から(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【0025】(5)前記像担持体が表面に109〜1014Ω・cmの材料からなる層を有することを特徴とする(1)から(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【0026】(6)前記像担持体が、感光層、および表面層を有し、該表面層が樹脂および導電微粒子を有することを特徴とする(1)から(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。 【0027】(7)前記導電微粒子がSnO2であることを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。 【0028】〈作 用〉すなわち、像担持体の帯電手段として磁気ブラシ帯電装置を用い、像担持体面の静電潜像を形成する現像手段として現像領域方向に働く搬送力を主に磁性トナーの帯電電荷量に依存した力とし、現像領域以外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存した力とした現像装置を用いた画像形成装置においては、磁気ブラシ帯電装置から像担持体に付着した帯電用の磁性粒子が現像装置に混入した場合、その混入磁性粒子は現像装置では以下のように動く。 【0029】1.現像容器内で磁性トナーとともに撹拌されながら現像剤担持体に磁力で拘束される。 【0030】2.現像剤担持体と現像剤規制体の略対向部で磁力線は現像剤担持体から現像剤規制体方向になっているので、磁性粒子はその磁力線に従い現像剤担持体から現像剤規制体に移動し、拘束される。 【0031】3.現像剤規制体の回転にともない、現像剤の規制領域から現像容器内へ戻され、スクレーパにより現像剤規制体からかき落とされる。 【0032】従って、現像装置に混入した磁性粒子は、規制領域にとどまる、現像領域に搬送されるといったことはなく、その結果磁性粒子が混入したことによる、現像剤コートムラの発生が防止され、画像スジ等の画像不良等を解消することが可能となった。 【0033】 【発明の実施の形態】〈実施例1〉図1は本実施例の画像形成装置の概略構成模型図である。本実施例の画像形成装置は、電子写真プロセス利用、磁気ブラシ帯電方式、磁性トナーを含む現像剤を用いた現像方式、レーザービーム走査露光方式、のプリンターである。 【0034】Aはプリンター本体、Bはこのプリンター本体の上に搭載した画像読み取り装置(イメージスキャナー)である。 【0035】(1)画像読み取り装置B101は装置上面に固定配設した原稿台ガラスであり、この原稿台ガラスの上面に原稿Gを複写すべき面を下向きにして載置し、その上に不図示の原稿圧着板を被せてセットする。 【0036】102は原稿照射用ランプ・短焦点レンズアレイ・CCDセンサー等を配設した画像読み取りユニットである。このユニット102は、不図示のコピーボタンが押されることで、原稿台ガラス101の下側において該ガラスの右辺側の実線示のホームポジションから左辺側にガラス下面に沿って往動駆動され、所定の往動終点に達すると復動駆動されて始めの実線示のホームポジションに戻される。 【0037】該ユニット102の往動駆動過程において、原稿台ガラス101上の載置セット原稿Gの下向き画像面がユニット102の原稿照射用ランプにより右辺側から左辺側にかけて順次に照明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が短焦点レンズアレイによってCCDセンサーに結像入射する。 【0038】CCDセンサーは受光部、転送部、出力部より構成されている。CCD受光部において光信号が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行なってデジタル信号に変換してプリンターAに送る。 【0039】即ち、画像読み取り装置Bにより原稿Gの画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)として光電読み取りされる。 【0040】(2)プリンター本体A1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体である。本例の感光体1はa−Si系感光体である。この感光体1については(3)項で詳述する。 【0041】感光体1は中心支軸を中心に矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動され、その回転過程において、帯電部Nにおいて帯電装置2により所定の極性・電位の一様な帯電処理を受ける。帯電装置2は磁気ブラシ帯電装置である。この帯電装置2については(4)項で詳述する。 【0042】そして該回転感光体1の一様帯電面に対して、レーザー走査部(レーザースキャナー)7から出力される、画像読み取り装置BからプリンターA側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザー光による走査露光Lがなされることで、回転感光体1面には画像読み取り装置Bにより光電読み取りされた原稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次に形成されていく。 【0043】レーザー走査部7は、発光信号発生器、固体レーザー素子、コリメーターレンズ系、回転多面鏡(ポリゴンミラー)等からなる。 【0044】回転感光体1面の形成静電潜像が現像装置3により順次にトナー像として本例の場合は反転現像されていく。本例の現像装置4は磁性トナーを含む現像剤を用いた現像装置である。この現像装置3については(5)項で詳述する。 【0045】一方、給紙カセット8内に収納の記録媒体としての転写材Pが給紙ローラ8aにより一枚宛繰り出されてプリンターA内に給送され、レジストローラ8bにより所定の制御タイミングにて感光体1と転写装置(転写ローラ)4との接触ニップ部である転写部Tに給紙される。転写装置4には不図示の転写バイアス電源から所定の転写バイアスが所定の制御タイミングにて印加され、転写部Tに給紙された転写材Pの面に回転感光体1面側のトナー像が順次に静電転写される。 【0046】転写部Tを通りトナー像の転写を受けた転写材Pは感光体1の面から順次に分離されて搬送装置9で定着装置6へ搬送され、トナー像の熱定着を受けてコピーもしくはプリントとして出力される。 【0047】また転写材分離後の回転感光体1面はクリーニング装置5により転写残トナーの除去を受けて、繰り返して作像に供される。 【0048】(3)感光体1本実施例において用いたa−Si系感光体1の各種構造を示す模式的な断面図を図2の(a)〜(e)に示す。 【0049】(a)に示す感光体1は、感光体用としての支持体11の上に、感光層12が設けられている。該感光層12は、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層13で構成されている。 【0050】(b)に示す感光体1は、感光体用としてのAlなどからなる導電性支持体11の上に、感光層12が設けられている。該感光層12は、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層13と、a−Si系表面層14とから構成されている。 【0051】(c)〜(f)の様に、a−Si系電荷注入阻止層15(ここで、電荷注入阻止層15は導電性支持体11から光導電層13への電荷の注入を阻止するためのものであり、必要に応じて設けられる)を設けたり、光導電層13がa−Si:H,Xからなる電荷発生層17ならびに電荷輸送層18と、a−Si系表面層704とから構成されてもよい。 【0052】(4)磁気ブラシ帯電装置2磁気ブラシ帯電装置2の概略構成を図3に示す。215は磁性粒子容器、210は磁性粒子担持体としての非磁性のスリーブであり、磁性粒子容器215内に下面を露呈させて回転自在に配設してある。211はスリーブ210内に非回転に固定さして配設した磁界発生手段としてのマグネットローラ、212は磁性粒子層厚規制ブレードであり、先端部をスリーブ210に対して所定のギャップ(隙間)を存して接近対向させて磁性粒子容器215に固定して配設してある。213は磁性粒子容器215内に収容させた導電性の磁性粒子(磁性体粒子、帯電キャリア)であり、ブレード212の上部には磁性粒子213を貯留しておく貯留部214が設けられており、磁性粒子が300g貯留されている。この部分214の磁性粒子のほとんどはスリーブ210が回転してもほとんど動くことのない不動層となっている。 【0053】S1・S2はスリーブ210に対する第1と第2のバイアス印加電源、SWは上記第1と第2のバイアス印加電源S1・S2の切換えスイッチである。第1のバイアス印加電源S1はスイッチSWが該電源側に切換えられることで、スリーブ210に対して、700Vpp、1kHzの交番電界、−700Vの直流電圧を重畳した帯電バイアスを印加する。また第2のバイアス印加電源S2はスイッチSWが該電源側に切換えられることで、スリーブ210に対して、+350Vの直流電圧の回収バイアスを印加する。スイッチSWは不図示の制御回路により所定の制御シーケンスで自動的に切換え制御される。帯電バイアスとしては交番電界を作用することにより、帯電能の向上と、ポジゴーストの防止に効果がある。 【0054】帯電装置2は磁性粒子容器215から露呈しているスリーブ下面を感光体1に対して所定のギャップ(隙間)を存して接近対向させて配設してある。本実施例においては、このギャップは500μmに設定し、帯電部Nのスリーブ210上でのマグネットによる磁束密度は800×10-4Tである。感光体1とスリーブ211のギャップは、スリーブ211とブレード212のギャップよりも小さく設定してある。 【0055】磁性粒子容器215内の磁性粒子213は、スリーブ210の外周面近傍部分がスリーブ210内のマグネットローラ211の磁界により磁気ブラシ層として磁気拘束されてスリーブ210上に保持される。そしてスリーブ210が矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動されることで、該スリーブ外周面に保持されている磁性粒子の磁気ブラシ層もスリーブ210の回転と共に搬送され、スリーブ210とブレード212とのギャップを通ることで層厚規制され、感光ドラム1とスリーブ210とのギャップ部において所定の幅をもって感光ドラム1面に接触して感光ドラム1面を周速度差をもって摺擦する。この磁性粒子の磁気ブラシ層の感光ドラム摺擦部が帯電部(帯電ニップ部)Nである。この時、第1のバイアス電源S1からスリーブ210に対して前記の帯電バイアスが印加されていることにより、回転する感光体1の周面がほぼ−700Vに一様に接触注入帯電される。 【0056】磁性粒子213としては、下記のものが好適に用いられる。 【0057】・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成型したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電カーボン等を混ぜるたもの、・焼結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれらを還元または酸化処理して抵抗値を調節したもの、・上記の磁性粒子を抵抗調整をしたコート材(フェノール樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはNi等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたもの等。 【0058】これら磁性粒子の抵抗値としては、高すぎると感光体に電荷が均一に注入できず、微小な帯電不良によるカブリ画像となってしまう。低すぎると感光体表面にピンホールがあったとき、ピンホールに電流が集中して帯電電圧が降下し感光体表面を帯電することができず、帯電ニップ状の帯電不良となる。よって磁性粒子の抵抗値としては、1×104〜1×107Ωが望ましい。 【0059】磁性粒子の磁気特性としては、感光体への磁性粒子付着を防止するために磁気拘束力を高くする方がよく、飽和磁化が50(A・m2/kg)以上が望ましい。 【0060】実際に、本実施例で用いた磁性粒子213は、体積平均粒径が30μm、見かけ密度2.0[g/cm3]、抵抗値1×106Ω、飽和磁化58(A・m2/kg)であった。 【0061】また、磁性粒子の粒径は帯電能力や帯電の均一性に影響する。つまり、粒径が大きすぎると感光体との接触割合が低下し帯電ムラの原因となる。粒径が小さいと帯電能力、均一性ともに向上する反面、感光体1への付着が起きやすくなる。このため磁性粒子の粒径としては5〜100μmのものが好適に用いられる。 【0062】(5)現像装置3現像装置3の構成を図4に示す。31aは矢印aの反時計方向に回転する現像剤担持体である非磁性金属部材により構成される現像スリーブ、31bは該現像スリーブ31aの内部に配設された永久磁石、33は現像剤容器、34は該現像剤容器33内の磁性トナーを含む現像剤(図には省略)を撹拌し、現像スリーブ31a方向に搬送するための搬送部材、36aは非磁性金属部材で構成されるトナー層厚規制体、36bは該トナー層厚規制体36aの内部に配設された永久磁石である。35はトナー層厚規制体36aに対するスクレーパである。 【0063】トナー層厚規制体36aは、現像スリーブ31aの近傍に、現像スリーブ31aの回転方向aと同方向の矢印bの時計方向に回転可能に配されたスリーブ構成としている。現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aの距離(ギャップ)Wは100μmから2mmの範囲で設定してある。 【0064】現像スリーブ近傍の現像剤は現像スリーブ31aの外周面に現像スリーブ内の永久磁石の磁界によりトナー層として磁気的に保持されて現像スリーブ31aの回転と共に搬送され、現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aの対向ギャップ部である現像剤規制領域Eを通過することで所定のトナー層厚に規制され、引き続く感光体1の回転で感光体1と現像スリーブ31aとの対向部である現像領域Dに搬送される。現像スリーブ31aには不図示のバイアス印加電源から所定の現像バイアスが印加されており、現像領域Dにおいて現像スリーブ31a側の現像剤が感光体1面の静電潜像パターンに選択的に付着することで静電潜像がトナー像として現像される。 【0065】静電潜像の現像に供されずに現像スリーブ31aの面に残留した現像剤は引き続く現像スリーブ31aの回転で現像剤容器33に戻し搬送され、その現像スリーブ面に現像剤の供給がなされる。 【0066】(6)現像装置に混入した帯電用磁性粒子に対する対策構成現像スリーブ31a内に配設した磁界発生手段としての永久磁石31bと、トナー層厚規制体36a内に配設した磁界発生手段としての永久磁石36bとにおいて、それぞれ、現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aの対向位置、即ち現像剤規制領域Eにある磁極N11と磁極S61について、磁極N11の磁束密度を9×10-4T、磁極S61の磁束密度を8×10-4Tとし、かつ、各々の該磁極N11と磁極S61の磁束密度のピーク値に対して50%以上の値を示す領域の幅(便宜上、以後50%値と称する)の比を、(磁極S61の50%値)/(磁極N11の50%値)≦0.8とし、磁極N11の幅に対して磁極S61の幅を狭くすることにより、磁極S61と磁極N11との間で形成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリーブ31aからトナー層厚規制体36a側に行くほど磁束密度が高くなる構成とし、また、現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aの距離(ギャップ)Wを100μmから2mmの範囲とし、また、現像スリーブ31aの周速の絶対値とトナー層厚規制体36aの周速の絶対値の比を、(トナー層厚規制体36aの周速の絶対値)/(現像スリーブ31aの周速の絶対値)>0.5となる構成とした。 【0067】即ち、現像剤規制領域(現像剤規制部)Eにおいて、磁性トナーに互いに逆方向に少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力のうち少なくとも1つは現像領域D方向に搬送する力で、かつ、その搬送力は主にトナーの帯電電荷量に依存した力とし、かつ、現像領域D方向以外の方向に働く搬送力を現像剤規制体36aから磁性トナーにかかる磁力に依存する力とした。 【0068】磁性トナーは、重量平均径が5μm以上、磁性トナーに内添される磁性体の重量が、磁性トナーの重量の10%以上とした。 【0069】図4に示すように構成された現像装置3においては、磁気ブラシ帯電装置2から磁性体粒子213が感光体1に付着し、現像領域Dで磁性粒子が現像装置3に混入した場合、混入した磁性粒子は現像装置3内で以下のように振る舞う。 【0070】即ち、感光体1に付着した磁性粒子は、現像領域Dで現像スリーブ31aと感光体1間にかかる現像バイアスにより現像スリーブ31aに移動する。移動した磁性粒子は現像スリーブ31aの回転により現像容器33内に取り込まれる。 【0071】取り込まれた磁性粒子は現像容器33内で磁性トナーと撹拌されながら現像スリーブ31a内の磁石31bからの磁力により現像スリーブ1aに再度拘束され、現像スリーブ31aの回転により現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aの略対向部の現像剤規制領域Eに搬送される。 【0072】現像剤規制領域Eでは現像スリーブ31aからトナー層厚規制体36a側に行くほど磁束密度が高くなっているため、現像スリーブ31aとトナー層厚規制体36aとの間に存在する磁性粒子には、現像スリーブ31aからトナー層厚規制体36a側への磁気力が働く。そのため、現像剤規制領域E内で磁性粒子はトナー層厚規制体36aに保持される。 【0073】トナー層厚規制体36aは、現像スリーブ31aと同方向である矢印b方向に回転させる構成としているため、トナー層厚規制体36a表面に磁気力によって保持された磁性粒子は、上記磁界による力とトナー層厚規制体36a表面との摩擦力により、トナー層厚規制体36aから現像容器33内方向への搬送力が与えられる。 【0074】現像容器33内に戻された磁性体粒子は、スクレーパ35によりトナー層厚規制体36a表面からかき落とされる。このようにして現像容器33内に戻された磁性粒子は、搬送部材34によりトナーと撹拌され、再度現像スリーブ31a表面を搬送され、磁極N11と磁極S61の対向位置まで搬送される。 【0075】従って、磁性粒子は現像剤規制領域Eから現像容器内に常に戻されるので、現像スリーブ31a上を現像領域Dまで搬送されたり、現像剤規制領域Eにとどまったりすることはない。 【0076】つまり、本構成によれば、混入した磁性粒子を現像剤規制領域Eから現像容器内に戻すことにより、磁性粒子が現像領域Dに搬送されてしまったり、現像剤規制領域Eにとどまることによるコートスジ等による画像不良を解消することが可能となった。 【0077】その結果、感光体の長寿命化、高速機での十分な帯電性を確保し、画像不良の無い良好な出力画像を得ることが可能となった。 【0078】〈実施例2〉本実施例では実施例1で説明したプリンターにおいて、感光体1として、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した電荷発生層とポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散した電荷輸送層を持ち、さらに最表層には光硬化性のアクリル樹脂に超微粒子のSnO2を分散した電荷注入層からなる有機感光層を持つ感光体を用いた。 【0079】本構成においても実施例1と同様の効果により、現像装置3に混入した帯電装置2側の磁性粒子を現像剤規制領域Eから現像容器33内に戻すことにより、磁性粒子が現像領域Dに搬送されてしまったり、現像剤規制領域Eにとどまることによるコートスジ等による画像不良を解消することが可能となり、感光体表面に設けた光硬化性のアクリル樹脂層により耐久性の確保も可能となり、感光体の長寿命化、高速機での十分な帯電性を確保し、画像不良の無い良好な出力画像を得ることが可能となった。 【0080】〈その他〉1)磁気ブラシ帯電装置2は、実施例のスリーブ回転タイプの装置に限られず、マグネットローラに直接に磁性粒子を吸着保持させてマグネットローラを回転させるタイプ、非回転タイプなどにすることもできる。 【0081】2)情報書き込み手段としての画像露光装置7は、実施例のレーザースキャナに限られず、LEDアレイ装置、光源と液晶シャッタとの組み合わせ装置などの他のデジタル露光装置であってもよいし、原稿画像の結像投影装置などのアナログ露光装置であってもよい。 【0082】3)像担持体は感光体に限られず、静電記録誘電体等であってもよい。この場合は、一様に帯電した像担持体面を除電針アレイ、電子銃等の除電手段を情報書き込み手段として、選択的に除電して静電潜像を形成する。 【0083】4)転写装置4はローラ転写に限られず、ベルト転写やコロナ放電転写、圧力転写など任意である。 【0084】5)転写ドラムや転写ベルト等の中間転写手段を用い、単色画像ばかりでなく、多重転写等により多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。 【0085】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、像担持体を帯電する手段を磁気ブラシ帯電装置にし、像担持体に形成した静電潜像を現像する手段を磁性トナーを含む現像剤を用いた現像装置にして、像担持体の長寿命化を測り、高速機での十分な帯電性を確保した画像形成装置において、磁気ブラシ帯電装置がわから現像装置に混入した磁性粒子を現像剤規制領域から現像容器内に戻すことにより、磁性粒子が現像領域に搬送されてしまったり、現像剤規制領域にとどまることによるコートスジ等による画像不良を解消することが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086818 【弁理士】 【氏名又は名称】高梨 幸雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−29501(P2003−29501A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月31日(2003.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−216539(P2001−216539) |
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