| 【発明の名称】 |
受像シート材料および転写画像形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】戸塚 三樹雄 【住所又は居所】静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真フイルム株式会社内
【氏名】下村 彰宏 【住所又は居所】静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真フイルム株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】均一な塗布面状を有し、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に転写することができる受像シートおよび転写シートの画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像シートの受像層に転写することができる転写画像形成方法を提供する。
【解決手段】受像シート材料が支持体上に少なくとも2層より成る有機高分子重合体を主成分として含有する組成物から成る受像層を有し、少なくとも特定のフッ素系界面活性剤を含有してなることを特徴とする受像シート材料およびこのシートを用いた転写画像形成方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 転写可能な感光材料の画像形成層に形成された画像を受像シート材料に転写し、次いで永久支持体上にこの画像を再転写してなる転写画像形成材料において、この受像シート材料が支持体上に少なくとも2層より成る有機高分子重合体を主成分として含有する組成物から成る受像層を有し、少なくとも一方に下記一般式(1)で示される重合体モノマーの単独重合体からなり、且つ重量平均分子量Mwが2000以上の界面活性剤を含有してなることを特徴とする受像シート材料。 一般式(1) CnF2n+1−L−CH2CH2−O−C(=O)−CR=CH2(一般式(1)中、nは2〜14の整数を示す。Rは水素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。Lは、単結合、または、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および炭素原子から選ばれる原子の少なくとも1つを含む二価の有機基を示す。) 【請求項2】 一般式(1)で示される重合性モノマーにおけるLが−CH2CH2SO2N(−R1)−(ここでR1は一般式(1)におけるRと同様である。)であることを特徴とする請求項1に記載の受像シート材料。 【請求項3】 転写可能な感光材料の画像形成層に形成された画像を受像シート材料に転写し、次いで永久支持体上にこの画像を再転写してなる転写画像形成方法において、この受像シート材料が支持体上に少なくとも2層より成る有機高分子重合体を主成分として含有する組成物から成る受像層を有し、この受像層の少なくとも1層が永久支持体上に転写される請求項1または2に記載の転写画像形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、転写可能な感光材料の画像形成層に形成された画像を転写むらなく、受像層に転写することができる受像シート材料およびその転写画像形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】仮支持体上に有機重合体よりなる剥離層および感光性樹脂層を設けてなる感光性積層物を、露光、現像工程により、剥離層上に画像形成後、任意の支持体に転写する方法は公知であり、特公昭46−15326号、同49−441号等に述べられている。これらの方法はカラープルーフとしてオーバーレイタイプにもサープリントタイプにも使用できる長所を持っているが、転写の際、1回毎に接着剤を用いるためプロセスが煩雑であり、また、各色を転写する際の位置合わせの精度が低い欠点を有している。 【0003】これらのプロセスの煩雑さを除く方法として、画像形成後、受像シート上に熱と圧をかけて転写する方法が特開昭47−41830号、同48−93337号、同51−5101号に述べられている。特に特開昭51−5101号には永久支持体上に熱融解性のポリマー層を接着剤として設ける方法が記載されており、また特開昭47−41830号にもアート紙やコート紙等の永久支持体に画像を直接転写する方法が記載されている。 【0004】しかしながら、これらの方法は以下の欠点を有している。1つは最終画像が原稿に対して左右が逆になること、他の1つは熱融解性ポリマーを用いた場合は、一般に融点が高く転写温度が高くなるので熱により支持体の寸度安定性が悪くなり各色の転写の位置合わせのズレが生じてくること。また、融点の低いポリマーを用いた場合は画像形成後の接着が起こり易かったりあるいはキズがつき易いなどの欠点を有する。これらの欠点を改良する方法が特開昭59−97140号に記載されている。 【0005】この方法では、永久支持体上に各色の画像を転写する前に、一旦、光重合性受容層を設けた仮の受像シート上に各色の画像を転写し、その後、永久支持体上に再転写し、更に全面露光により光重合性画像受容層を固める方法である。この方法は、上記の問題点を解決するのに非常に有効である。即ち、この方法では、マスク原稿に対して、正像の像ができ、またエチレン性の多官能モノマーが入っているので、転写時には光重合性画像受容層自体が柔らかく、低い温度で転写が可能でありながら、後に露光により光重合性受容層を固めてしまうため、耐接着性が良好でキズに強いことである。 【0006】また、特開昭61−189535号には、支持体上に有機高分子からなる2層の画像受容層を有し、該受容層間の剥離力および第2層と画像形成層間の剥離力を調整することにより、永久支持体上に画像層を転写する際に該第2の受容層を画像層上に転写させることも、画像層のみを転写させることも任意に選択できる画像受像シートが開示されている。 【0007】 【発明が解決しようとしている課題】このような多色画像形成方法に用いられる受像シートの受像層は塗布法によって形成される。受像層に感光性転写シートの画像形成層に形成された画像が転写むらなく安定して転写されるためには、受像層に対して均一な塗布面状が必要とされる。塗布面が不均一であると、表面の凹凸や表面エネルギーや接着力にムラが生じ、受像シートへの均一転写が悪化する。また、前述の公報に記載の方法には転写時に気泡が混入して画像を乱したり、最終仕上がり品を高温・多湿の条件下で保存すると接着を起こす場合がある等の問題点があった。本発明の目的は、多色画像形成方法にあって、均一な塗布面状を有し、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像を転写ムラなく受像層に転写することができる受像シート材料を提供することにある。本発明の他の目的は、上記の優れた性能を有する受像シートを用いた多色画像形成方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記構成の受像シート材料および転写画像形成方法が提供されて、本発明の上記目的が達成される。 1. 転写可能な感光材料の画像形成層に形成された画像を受像シート材料に転写し、次いで永久支持体上にこの画像を再転写してなる転写画像形成材料において、この受像シート材料が支持体およびその上に少なくとも2層より成る有機高分子重合体を主成分として含有する組成物から成る受像層を有し、少なくとも一方に下記一般式(1)で示される重合体モノマーの単独重合体からなり、且つ重量平均分子量Mwが2000以上の界面活性剤を含有してなることを特徴とする受像シート材料。 一般式(1):CnF2n+1−L−CH2CH2−O−C(=O)−CR=CH2(一般式(1)中、nは2〜14の整数を示す。Rは水素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。Lは、単結合、または、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および炭素原子から選ばれる原子の少なくとも1つを含む二価の有機基を示す。) 2. 一般式(1)で示される重合性モノマーにおけるLが−CH2CH2SO2N(−R1)−(ここでR1は一般式(1)におけるRと同様である。)であることを特徴とする上記1に記載の受像シート材料。 3.転写可能な感光材料の画像形成層に形成された画像を受像シート材料に転写し、次いで永久支持体上にこの画像を再転写してなる転写画像形成方法において、この受像シート材料が支持体およびその上に少なくとも2層より成る有機高分子重合体を主成分として含有する組成物から成る受像層を有し、この受像層の少なくとも1層が永久支持体上に転写される上記1または2に記載の転写画像形成方法。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の受像シート材料は、それを構成する層のいずれかの層、好ましくは少なくとも2層よりなる受像層に、上記一般式(1)で示される重合性モノマーの単独重合体であるフッ素系界面活性剤を含有する。該単独重合体の重量平均分子量は、2000以上、好ましくは3000以上、さらに好ましくは6000〜30000である。感光性転写受像シートを構成する各層は、各層を形成するための塗布液を塗布することにより形成されるが、塗布液中に上記フッ素系界面活性剤を含有することにより塗布される被塗布物表面とのなじみが改善されて、被塗布物表面に生じる塗布液がはじかれる現象、塗布後の乾燥工程で溶剤蒸発が不均一となり膜厚が不均一になる現象等が抑制される。その結果、塗布層表面が均一となる。特に、受像層を形成するための塗布液中にフッ素系界面活性剤が配合されると、受像層表面は均一となり、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像を転写ムラなく受像層に転写性することができる。フッ素系界面活性剤は、塗布液中に、好ましくは0.005〜1質量部、より好ましくは0.01〜0.5質量部配合される。 【0010】一般式(1)において、nは2〜14、好ましくは6〜12の整数である。Rは、水素原子または炭素数1〜10のアルキル基であり、好ましくは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基である。アルキル基の具体例としては、CH3、C2H5、n−C3H7、iso−C3H7、n−C4H9、iso−C4H9、tert−C4H9等が挙げられる。Lは、単結合、または、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および炭素原子から選ばれる原子の少なくとも1つを含む二価の有機基を示す。好ましいLとしては、単結合、−O−、−SO2−、−NH−、−SO2NH−、−CH2−、−CH2CH2SO2N(−R1)−(ここで、R1は一般式(1)のRと同義である)等が挙げられる。 【0011】一般式(1)で表される好ましいモノマーの具体例を、下記表1に示す。 【0012】 【表1】
【0013】一般式(1)で表されるモノマーの、重量平均分子量が2000以上の単独重合体は、該モノマーを通常のラジカル重合法により重合することにより得ることができる。また、このようなフッ素系界面活性剤は市販されており、用いることができる。市販品としては、大日本インキ化学工業社製、商品名メガファックF−176PF、F−178K、F−470、F−475、F−476等が挙げられる。 【0014】本発明中、受像シートの支持体としては、化学的および熱的に安定であり、また撓曲性の物質で構成されるべきであり、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の薄いシートが特に好ましく、場合によりポリエチレンフィルムをラミネートした紙なども使用可能である。またこれらの支持体には、その上の層との接着力を上げるためコロナ処理やグロー処理、表面マット化や紫外線照射などの表面処理やあるいはアンダーコート層を設けることも可能である。 【0015】第1層として用いる有機高分子物質としてはVicat法(具体的にはアメリカ材料試験法ASTMD1235によるポリマー軟化点測定法)による軟化点が約80℃以下の有機高分子物質より選ばれることが好ましい。この理由は、軟化点が低いポリマーを用いることにより、転写可能な画像を受像シート材料に転写後、紙などの永久支持体上に熱と圧で転写する際に、該層が紙の凹凸に従って埋め込まれ紙との密着を良くし、また、剥離する際にマット化等の工程を必要とせず印刷物との近似性を上げるものである。 【0016】軟化点が高いポリマーを用いた場合には、高い温度で転写する必要があり、画像の寸度安定性等に大きな弊害を与える。ポリエチレンテレフタレートフィルム等を感材や受像シート材料の支持体に用いた場合には、このような点でVicat法による軟化点が約80℃以下、好ましくは60℃以下、特に好ましくは50℃以下の有機高分子物質から選択する。軟化点が約80℃以下のものの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステルの如きエチレン共重合体。ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合体。ポリスチレン。スチレンと(メタ)アクリル酸エステルの如きスチレン共重合体。ポリビニルトルエン。ビニルトルエンと(メタ)アクリル酸エステルの如きビニルトルエン共重合体。ポリ(メタ)アクリル酸エステル。(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル等の(メタ)アクリル酸エステル共重合体。酢酸ビニル共重合体。ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド樹脂、合成ゴム、塩化ゴム等の有機高分子物質から少なくとも1つ選ばれるのが好ましいが、更に「プラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全日本プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発行、1968年10月25日発行)による軟化点が約80℃以下の有機高分子物質を使用することができる。 【0017】これらの有機高分子物質中には該高分子物質と相溶性のある各種の可塑剤を添加して実質的な軟化点を下げることも可能である。更には、軟化点が80℃以上の有機高分子物質でも相溶性のある可塑剤を添加することにより、実質的に軟化点を80℃以下に下げることも可能である。また、これらの有機高分子物質との接着力を調節するために、実質的な軟化点が80℃を超えない範囲で各種のポリマーや、過冷却物質、密着改良剤あるいは界面活性剤や離型剤を加えることが可能である。一例としてもポリエチレンテレフタレートフィルム上に第一層として酢酸ビニルとエチレンの共重合体等を用いた場合、微量の塩素化ポリエチレン等の添加は特に有効である。 【0018】また、第一層の有機高分子物質の厚さは1〜50μmが好ましく、特に5〜30μmが好ましい。この理由のひとつは受像シート材料上に転写された画像を永久支持体に転写する場合、永久支持体の表面の凹凸より厚くする必要があること、また他の一つは、転写可能な画像を受像シート材料上に転写する際に、転写可能な画像の画線部と非画線部に凹凸があるような場合、単色の場合は薄くてもよいが、特にカラープルーフ用等の4色の重なりがある場合には、各色の画線部と非画線部の凹凸の4倍の厚さがあることが好ましいためである。 【0019】Vicat法による軟化点が実質的に約80℃以下の有機高分子物質上に設ける第二の有機高分子物質の目的は以下のとおりである。一つには第一層の有機高分子物質は一般に軟化点が低いため、べとべとしたりして、取扱性が悪かったり、あるいは一般的に転写可能な画像を受像シート材料に転写後、紙等の永久支持体上に転写する場合、第一層と永久支持体が直接に接するような部分があると接着力が強すぎて紙ムケなどの現象があることを防ぐことである。第二層目に使用される有機高分子重合物質としては、種々の物質の使用が可能であるが、第一層目の素材に何を使用するか、あるいは転写可能な画像形成法として何を用いるかによって画像形成部の素材あるいは永久支持体の材質、(例としてアート紙、コート紙、上質紙、ザラ紙、AL板、合成フィルム、布、製缶用素材)により、適宜選択されるべきである。転写可能な画像形成方法としては前述の公報に示される各種の画像形成法が利用できる。 【0020】具体的な例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン。エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステル、エチレンとアクリル酸の如きエチレン共重合体。ポリ塩化ビニル。塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合体。ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体。ポリスチレン。スチレンとマレイン酸エステルの如きスチレン共重合体。ポリアクリル酸エステル。アクリル酸エステルと酢酸ビニルの如きアクリル酸エステル共重合体。ポリメタアクリル酸エステル。メタアクリル酸アルキルと酢酸ビニルなどのメタアクリル酸共重合体。酢酸ビニル共重合体。ブチラール樹脂。ゼラチン。変成されたポリビニルアルコール、ナイロン、共重合ナイロン、N―アルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド樹脂。合成ゴム。塩化ゴム。セルロース誘導体。等から選ばれた、少なくとも1種が挙げられる。 【0021】これらの樹脂の中には相互の接着力を調整するために、一般に知られる密着改良剤、フッ素系・シリコン系の離型剤、等の他に界面活性剤・可塑剤・過冷却物質等を添加することができる。第二層目の膜厚としては、0.1〜10μmの範囲が好ましく、特に0.5〜3μmの範囲が好ましい。第2層目が転写温度より高い軟化点を持つ有機高分子物質を用いた場合、膜厚が厚すぎると永久支持体の表面の凹凸にそって埋め込まれず、密着を落としたりあるいは印刷物近似性を悪くする。受容層を3層以上とする場合には、永久支持体には2層以上が転写される様に設計し、上層には画像との接着力を向上させかつ転写時の気泡を防止する性質、その下の層には最終製品の接着防止性を有するように機能分離することができ、素材の選択が容易になる。 【0022】本発明に使用される転写可能な画像形成方法としては、先に述べた如く前述の特許に記載の種々の方法が可能であるが、支持体上に剥離層を設けその上に感光性樹脂を用いた色材形成層を設けたものが特に好ましい。即ち、剥離層が無いと画像部自身が永久支持体に熱転写されなければならないが、種々の実験では素材の選択の幅が狭かったり、熱転写の温度を高くしなければならない等の制約を受けるが、剥離層を設けた場合には機能分離が容易となり、これらの欠点が解消される。これらの剥離層は、写真的画像形成の際に非画線部の剥離層が現像時にエッチングされることなく剥離層上に色画像が形成されても良い。 【0023】 【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 【0024】実施例1〜9転写可能な画像を以下の工程により作成した。先ず、剥離層形成用塗布液として、下記構成を有する溶液を調整した。 (剥離層用塗布液) アルコール可溶性ポリアミド(CM−8000、「η」20℃、 10%メタノール溶液=23cps 東レ製) 7.2g ポリヒドロキシスチレン (レジンM、平均分子量:5500 丸善石油化学製) 1.8g メタノール 400g メチルセロソルブ 100gこの塗布液をポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体、厚さ:100μm)上に均一に塗布・乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの保護層を設けた。次ぎに、N−Pタイプの画像形成を目的に感光性樹脂層形成用の塗布液として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4色の感光溶液を下記表2に示す構成となるようにそれぞれ調製した。剥離層の付設された4枚の支持体上に、これら4色の感光溶液をそれぞれ塗布乾燥して、乾燥膜厚が2.4μmの感光性樹脂層を設けた。別に、下記構成の保護層形成用の塗布液を調製し、この塗布液を各色の感光性樹脂層にそれぞれ塗布乾燥して、乾燥膜厚が1.5μmの保護層を設けた。 【0025】 【表2】
【0026】 (保護層用の塗布液) ポリビニルアルコール(GL−05、日本合成化学工業(株)製) 60g 水 970g メタノール 30gこのようにして、順に支持体、剥離層、感光性樹脂層及び保護層から成る4色の感光性転写シート(ネガ型着色感光シート)を作製した。4色各々の感光性転写シートを、レジスタービンを用いて相応するマスクと重ね合わせ、2Kwの超高厚水銀灯で50cmの距離から画像露光を行った。感光済みの転写シートを下記組成の現像液を用いて35℃の温度で10〜20秒間現像処理して剥離層上に網点画像がある4色のカラーブルーフィングシートを得た。 【0027】 (現像液) Na3CO3 15g ブチルセロソルブ 1g 水 1リットル一方、受像シート材料を以下のごとく作成した。ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:100μm)を用意し、下記組成の塗布液A、Bを順に該フィルター上に塗布し、乾燥膜厚が各々20μmと1.5μmよりなる二層構成の受像シート材料を作成した。 【0028】 (塗布液A) エチレン−酢酸ビニル共重合体(重量比:エチレン/酢酸ビニル= 81/91、三共ポリケミカル(株)、“エバフレックス#410”) 15g 塩素化ポリエチレン 0.075g (山陽国策パルプ(株)製、“スーパークロン907LTA”) フッ素系界面活性剤(表1に記載の化合物No.1〜9) 0.25gなお、表1に記載の化合物No.1〜9を順次実施例1〜9において使用した。 トルエン 100cc(塗布液B) ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製“#2000−L”) 4g フッ素系界面活性剤(表1に記載の化合物No.1〜9) 0.05gなお、表1に記載の化合物No.1〜9を順次実施例1〜9において使用した。 メタノール 50cc メチルエチルケトン 20cc メチルセロソルブアセテート 20cc【0029】次に、先ずブラックのカラーブルーフィングシートを画像剤が受像シート材料の画像受容層に接するように受像シートにレジスタービンを用いて正確に重ね合わせた後、ラミネーター(ファーストラミネーター8B−550−80、大成商事(株)製)を用いて圧力2バール、ローラー温度120℃、搬送速度900mm/分の条件でラミネートを行った。カラーブルーフィングシートの支持体のみを剥離層から剥して、受像シート上にブラックの画像を転写した。次いで残りの3色のカラーブルーフィングシートについても同様の操作を繰り返して、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの順に網点画像が転写された受像シートを得た。 【0030】比較例1実施例1において、フッ素系界面活性剤を表3に記載した界面活性剤に変更したこと以外は、実施例1と同様に行うことにより、4色の網点画像が転写された受像シートを得た。 【0031】比較例2実施例1において、フッ素系界面活性剤を用いなかった以外は、実施例1と同様に行うことにより、4色の網点画像が転写された受像シートを得た。 【0032】以上作製した受像シートにつき、下記方法で塗布表面の面状の均一性および転写性を評価した結果を表3に示した。 〔受像シートの評価〕 (1)塗布表面の面状の均一性上記で受像シートに形成されたクッション層(塗布液A)および受像層(塗布液B)の塗布面状を目視で観察し、下記3段階評価を行った。 ○:ハジキやムラがない△:ハジキやムラが部分的にある×:ハジキやムラが全面的にある(2)転写性四色の網点画像が転写形成された受像シートについて、画像を目視判断することにより転写性を評価した。 ○:欠落、ムラがない×:欠落、ムラがある【0033】 【表3】
【0034】表3に示される結果から、本発明の受像シートは、均一な塗布面状を有し、転写性に優れることが明らかである。 【0035】次ぎに、上記の4色の転写画像を有する受像シートを用いて、以下のようにしてサープリント方式用のカラーテストシートを作成した。4色の転写画像を有する受像シートを、剥離受容層側が接するように白色アート紙を重ね合わせたのち、前記と同様の条件でラミネートを行った。次ぎに、この受像シートと白色アート紙とを剥すと、第二層目と第一層目の間で剥離され、白色アート紙上には剥離層と画像部が残っていた。最終製品を重ね合わせて保存した時の接着故障は無く、また転写時の気泡の発生も見られず良好であった。 【0036】 【発明の効果】本発明の受像シートは、欠陥、塗布むらのない均一な塗布面状を有し、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に転写することができる。また、本発明の転写画像形成方法は、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像シートの受像層に転写することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社 【住所又は居所】神奈川県南足柄市中沼210番地
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| 【出願日】 |
平成13年7月4日(2001.7.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−15306(P2003−15306A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月17日(2003.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−203564(P2001−203564) |
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