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【発明の名称】 人体検知器
【発明者】 【氏名】平松 剛彰
【住所又は居所】大阪市門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】秋山 正一
【住所又は居所】大阪市門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【要約】 【課題】人体が、検知エリア内を移動する方向を正確に検知できるようにした、人体検知器を提供する。

【解決手段】制御回路5において、第1のセンサ2aからのパルス信号を第2のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第1のセンサ2aからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第1のセンサ2aからのパルス信号のパルス間隔t1が所定のパルス間隔T1よりも短い場合には、第2のセンサ2bからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2のセンサ2bからのパルス信号を受信しても、第2のセンサ2bからのパルス信号を受信したという判断をしないようにし、第1のセンサ2aからのパルス信号を受信したという判断をした場合には、人体が第1の検知エリアAから第2の検知エリアBに移動したと判断するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の検知エリアを有する第1のセンサと、第2の検知エリアを有する第2のセンサと、前記第1のセンサが検知した人体をパルス信号として出力する第1のパルス出力手段と、前記第2のセンサが検知した人体をパルス信号として出力する第2のパルス出力手段と、前記第1のパルス出力手段から出力されるパルス信号と、前記第2のパルス出力手段から出力されるパルス信号とに基づいて、前記第1の検知エリア及び前記第2の検知エリアを人体がどちらの方向に移動したかを検知する制御手段とを備える人体検知器であって、前記制御手段は、前記第1のセンサからのパルス信号を前記第2のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、前記第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、前記第1のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、前記第1のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、前記継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、前記検知禁止時間内に、前記第2のセンサからのパルス信号を受信しても、前記第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにし、前記第2のセンサからのパルス信号を前記第1のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、前記第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、前記第2のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、前記第2のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、前記継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、前記検知禁止時間内に、前記第1のセンサからのパルス信号を受信しても、前記第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにし、前記第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をした場合には、人体が前記第1の検知エリアから前記第2の検知エリアに移動したと判断し、前記第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をした場合には、人体が前記第2の検知エリアから前記第1の検知エリアに移動したと判断するようにした、人体検知器。
【請求項2】前記第1のセンサ及び前記第2のセンサの各々が、受動型赤外線センサ又は超音波センサである、請求項1に記載の人体検知器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体検知器に関し、特に、人体が、検知エリア内を移動する方向を正確に検知できるようにした、人体検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、店舗等には、所定の検知エリア内の人体の移動方向を検知し、例えば、音声出力回路から、来客者に対して、例えば、「いらっしゃいませ。」というアナウンスをし、来客者が買い物等をして店舗等から帰る際には、例えば、「ありがとうございました。」というアナウンスをするようにした、人体検知器が取り付けられるようになってきている。
【0003】このような人体検知器は、アナウンスの内容を、メッセージ録音やスイッチ切替等により自由に変更することができ、店舗以外でも、様々な使用形態で使用できるようになっている。
【0004】図4は、そのような従来の人体検知器の一例を概略的に示す構成図である。
【0005】この人体検知器101は、人体等から発せられる熱を検知する第1の熱センサ102aと、第1の熱センサ102aが検知した人体情報を増幅する増幅器103aと、増幅器103aから出力される検知信号が、所定の閾値以上になった場合に、パルス信号として出力するコンパレータ104aと、第2の熱センサ102bと、人体等から発せられる熱を検知する第2のセンサ102bが検知した人体情報を増幅する増幅器103bと、増幅器103bから出力される検知信号が、所定の閾値以上になった場合に、パルス信号として出力するコンパレータ104bと、人体検知器101の全体を制御・統括する制御回路105と、制御回路105の判断に基づいて、警報音を出力する音出力回路106とを備える。
【0006】尚、この人体検知器101では、第1のセンサ102a及び第2のセンサ102bの各々として、焦電素子のような受動型赤外線センサを用いている。
【0007】また、図4中、L1、L2で示される部材の各々は、集光レンズを示している。
【0008】そして、図4に示す人体検知器101では、一対のセンサ102a、102bによって、検知エリアA、B内を、人体が、どちらの方向に移動したか検知するようにしている。
【0009】図5は、人体が、検知エリアA、Bのどちらの方向に移動したかを検知する従来の方法を概略的に示すタイムチャートである。
【0010】より詳しく説明すると、図5は、人体が、検知エリアAから検知エリアBの方向に移動した場合の人体検知器101の処理手順を示している。
【0011】図5中、(a)は、第1のセンサ102aへの人体の入力状態を経時的に示しており、(b)は、第1のセンサ102aへの人体の入力状態を経時的に示しており、(c)及び(d)は、制御回路105が行なう判断を示している。
【0012】図4及び図5を参照しながら説明すると、人体が、検知エリアAから検知エリアBの方向に侵入すると、まず、人体が、検知エリアAに侵入した時点から、第1のセンサ102aが人体を検知し、この検知信号が増幅器103aで増幅され、増幅器103aから出力される検知信号が、所定の閾値以上になると、これがパルス信号として、コンパレータ104aから出力され、コンパレータ104aから出力されたパルス信号が、制御回路105に入力される(図5(a)を参照)。
【0013】次いで、人体が、検知エリアBに侵入した時点から、第2のセンサ102bが人体を検知し、この検知信号が増幅器103bで増幅され、増幅器103bから出力される検知信号が、所定の閾値以上になると、これがパルス信号として、コンパレータ104bから出力され、コンパレータ104bから出力されたパルス信号が、制御回路105に入力される(図5(b)を参照)。
【0014】制御回路105は、コンパレータ104aから送られてくるパルス信号と、コンパレータ104bから送られてくるパルス信号とのいずれが先に制御回路105に入力されたかを判断するようにされている。
【0015】また、制御回路105は、先にパルス信号が入力された側を、パルス信号が入力された時点で、所定時間、「ハイ」にすると同時に、「ハイ」にした時点から所定時間(例えば、5秒間)の間、検知禁止時間とする。
【0016】この検知禁止時間は、制御回路105は、先にパルス信号が入力された側を、パルス信号が入力された時点から検知禁止時間内に、もう一方の側からパルス信号が入力されても、もう一方の側のパルス信号が入力された時点において、「ハイ」にしないように処理する期間のことである。
【0017】この例では、人体が、検知エリアA側から検知エリアB側に移動しているので、制御回路105は、第2のセンサ102bからのパルス信号よりも先に、第1のセンサ102aからのパルス信号を受信しているので、第1のセンサ102aからのパルス信号を受信した時点で、人体の検知エリアAから検知エリアBへの移動の検知を示す、「ハイ」を出力するという処理を行なっている(図5(c)を参照)。
【0018】そして、図5に示す例では、検知禁止時間内に、制御回路105が、第2のセンサ102bからのパルス信号を受信しているので、制御回路105は、第2のセンサ102bからのパルス信号を受信した時点における、人体の検知エリアBから検知エリアAへの移動の検知を示す信号を、「ハイ」にしないという処理を行なっている(図5(d)を参照)。
【0019】以上により、この人体検知器101ように、一対のセンサ102a、102bを備えるものにあっては、図5(c)及び図5(d)の結果に基づいて、図5に示す例では、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動したということを検知している。
【0020】尚、制御回路105は、第2のセンサ102bからのパルス信号を第1のセンサ102aのパルス信号よりも先に受信した場合には、第2のセンサ102bからのパルス信号を受信した時点で、人体の検知エリアBから検知エリアAへの移動の検知を示す信号を、「ハイ」にするという処理を行ない、その後、検知禁止時間内に、制御回路105が、第1のセンサ102aからのパルス信号を受信しても、人体の検知エリアAから検知エリアBへの移動の検知を示す信号を、「ハイ」にしないという処理を行なうことで、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動したということを検知している。
【0021】即ち、この人体検知器101は、第1のセンサ102a及び第2のセンサ102bへの入力が、図6中パターンPaに示す状態になれば、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動したと判断し、第1のセンサ102a及び第2のセンサ102bへの入力が、図6中パターンPbに示す状態になれば、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動したと判断している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の人体検知器101のように、検知禁止時間を、所定の期間(例えば、5秒)という固定値にしているものには、以下のような問題がある。
【0023】即ち、従来の人体検知器101には、例えば、図7に示すように、制御回路105が、第2のセンサ102bからのパルス信号を第1のセンサ102aよりも先に受信した場合に、第2のセンサ102bからのパルス信号を、検知禁止時間内と検知禁止時間経過後とにまたがるように受信したような場合にあっては、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動した場合であっても、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動した、その後、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動したと誤って判断してしまうという問題がある。
【0024】また、従来の人体検知器101には、例えば、図7に示す場合とは逆に、制御回路105が、第1のセンサ102aからのパルス信号を第2のセンサ102bよりも先に受信した場合に、第1のセンサ102aからのパルス信号を、検知禁止時間内と検知禁止時間経過後とにまたがるように受信したような場合にあっては、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動した場合であっても、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動した、その後、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動したと誤って判断してしまうという問題がある。
【0025】即ち、従来の人体検知器101には、店舗等に来客者が、入店した場合であるにもかかわらず、音声出力手段から、例えば、「いらっしゃいませ。ありがとうございました。」というアナウンスが出力されてしまったり、また、店舗等で買い物をした来客者が、店舗等から帰る際に、例えば、「ありがとうございました。いらっしゃいませ。」というアナウンスが出力されてしまったりする、という問題がある。
【0026】本発明は、以上の問題を解決するためになされたものであって、人体が、検知エリア内をどちらに移動したかを、より正確に検知できるようにした、人体検知器を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の人体検知器は、第1の検知エリアを有する第1のセンサと、第2の検知エリアを有する第2のセンサと、第1のセンサが検知した人体をパルス信号として出力する第1のパルス出力手段と、第2のセンサが検知した人体をパルス信号として出力する第2のパルス出力手段と、第1のパルス出力手段から出力されるパルス信号と、第2のパルス出力手段から出力されるパルス信号とに基づいて、第1の検知エリア及び第2の検知エリアを人体がどちらの方向に移動したかを検知する制御手段とを備える人体検知器であって、制御手段は、第1のセンサからのパルス信号を第2のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第1のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第1のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2のセンサからのパルス信号を受信しても、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにし、第2のセンサからのパルス信号を第1のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第2のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第2のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第1のセンサからのパルス信号を受信しても、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにし、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をした場合には、人体が第1の検知エリアから第2の検知エリアに移動したと判断し、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をした場合には、人体が第2の検知エリアから前記第1の検知エリアに移動したと判断するようにした。
【0028】この人体検知器では、第1のセンサからのパルス信号を第2のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第1のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第1のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2のセンサからのパルス信号を受信しても、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアを通過しているにもかかわらず、人体が、第1の検知エリアから第2の検知エリアへ移動し、その後、人体が、第2の検知エリアから第1の検知エリアへ移動しているというような誤った判断をすることがない。
【0029】且つ、この人体検知器では、第2のセンサからのパルス信号を第1のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第2のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第2のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第1のセンサからのパルス信号を受信しても、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアを通過しているにもかかわらず、人体が、第2の検知エリアから第1の検知エリアへ移動し、その後、人体が、第1の検知エリアから第2の検知エリアへ移動しているというような誤った判断をすることがない。
【0030】請求項2に記載の人体検知器は、請求項1に記載の人体検知器の、第1のセンサ及び第2のセンサの各々が、受動型赤外線センサ又は超音波サンサである。
【0031】この人体検知器で用いる、第1のセンサ及び第2のセンサは、人体を検知できるものであれば、特に限定されることはない。
【0032】そのような第1のセンサ及び第2のセンサとしては、例えば、受動型赤外線センサ又は超音波サンサを好ましい例として挙げることができる。
【0033】尚、受動型赤外線センサとしては、具体的には、焦電素子をその例示として挙げることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る人体検知器について、図面を参照しながら、更に、詳しく説明する。
【0035】図1は、人体が、本発明に係る人体検知器の検知エリアのどちらの方向に移動したか検知する方法を概略的に示すタイムチャートである。
【0036】より詳しく説明すると、図1は、人体が、検知エリアAから検知エリアBの方向に移動した場合の人体検知器1の処理手順を示している。
【0037】また、図2は、本発明に係る人体検知器の一例を概略的に示す構成図である。
【0038】この人体検知器1は、人体等から発せられる熱を検知する第1の熱センサ2aと、第1の熱センサ2aが検知した検知情報を増幅する増幅器3aと、増幅器3aから出力される検知信号が、所定の閾値以上になった場合に、パルス信号として出力するコンパレータ4aと、第2の熱センサ2bと、人体等から発せられる熱を検知する第2の熱センサ2bが検知した人体情報を増幅する増幅器3bと、増幅器3bから出力される検知信号が、所定の閾値以上になった場合に、パルス信号として出力するコンパレータ4bと、人体検知器1の全体を制御・統括する制御回路5と、制御回路5の判断に基づいて、警報音を出力する音出力回路106とを備える。
【0039】尚、この人体検知器1では、第1の熱センサ2a及び第2の熱センサ2bの各々として、焦電素子のような受動型赤外線センサを用いている。
【0040】また、図2中、L1、L2で示される部材の各々は、集光レンズを示している。
【0041】この人体検知器1では、一対の熱センサ2a、2bを備えることで、検知エリアA、B内に、人体が入ったかどうかを検知するだけでなく、人体が、検知エリアA、Bのどちらの方向に移動したかについても検知できるようにしている。
【0042】人体検知器1の以上の構成は、図4に示す人体検知器101と同様であるが、この人体検知器1は、人体が、検知エリアA、Bのどちらの方向に移動したかを検知する方法が、人体検知器101と著しく異なっているので、以下、この人体検知器1の、人体が、検知エリアA、Bのどちらの方向に移動したかを検知する方法について詳しく説明する。
【0043】図1中、(a)は、第1の熱センサ2aへの人体の入力状態を経時的に示しており、(b)は、第1の熱センサ2aへの人体の入力状態を経時的に示しており、(c)は、制御装置5における、第1のセンサ2aからのパルス信号の入力処理を経時的に示しており、(d)は、制御装置5における、第1の熱センサ2aからのパルス信号の入力処理を経時的に示しており、また、(e)及び(d)は、制御回路5が行なう判断を示している。
【0044】図1及び図2を参照しながら説明すると、人体が、検知エリアAから検知エリアBの方向に侵入すると、まず、人体が、検知エリアAに侵入した時点から、第1の熱センサ2aが人体を検知し、この検知信号が増幅器3aで増幅され、増幅器3aから出力される検知信号が、所定の閾値以上になると、これがパルス信号として、コンパレータ4aから出力され、コンパレータ4aから出力されたパルス信号が、制御回路5に入力される(図1(a)を参照)。
【0045】次いで、人体が、検知エリアBに侵入した時点から、第2の熱センサ2bが人体を検知し、この検知信号が増幅器3bで増幅され、増幅器3bから出力される検知信号が、所定の閾値以上になると、これがパルス信号として、コンパレータ4bから出力され、コンパレータ4bから出力されたパルス信号が、制御回路5に入力される(図1(b)を参照)。
【0046】制御回路5は、コンパレータ4aから送られてくるパルス信号と、コンパレータ4bから送られてくるパルス信号とのいずれが先に制御回路5に入力されたかを判断するようにされている。
【0047】人体検知器1の制御回路5の以上に示した信号処理方法は、人体検知器101の制御回路105の信号処理方法と同様である。
【0048】しかしながら、制御回路5では、第1の熱センサ2aからのパルス信号が入力された時点で、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信したという判断をする(信号(所定時間、「ハイ」にする信号)を出力する(図1(e)を参照))と同時に、「ハイ」にした時点から制御回路5に入力されるパルス信号のパルス間隔tが所定のパルス間隔T1よりも短い場合には、図1(b)に示すように、第1の熱センサ2aからのパルス信号が入力されている期間を継続検知処理している。
【0049】そして、この制御回路5では、この継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信しても、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信した時点で、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信したという信号を出力しないようにしている(図1(f)を参照)。
【0050】また、この制御回路5では、図2に示す場合と逆に、人体が、第2の検知エリアBから第1の検知エリアAへ移動することで、第2の熱センサ2bからのパルス信号を第1の熱センサ2aからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信した時点で、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信したという判断(信号(所定時間、「ハイ」にする信号)を出力する)とともに、第2の熱センサ2bからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第2の熱センサ2bからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信しても、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信した時点で、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信したという信号を出力しないようにしている。
【0051】そして、この人体検知器1では、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信したという信号が出力されている場合には、人体が第1の検知エリアAから第2の検知エリアBに移動したと判断し、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信したという信号が出力されている場合には、人体が第2の検知エリアBから第1の検知エリアAに移動したと判断するようにしている。
【0052】即ち、この人体検知器1は、第1の熱センサ2a及び第2の熱センサ2bへの入力が、図3中パターンPaに示す状態になれば、人体が、検知エリアAから検知エリアBへの移動したと判断し、第1の熱センサ2a及び第2の熱センサ2bへの入力が、図3中パターンPbに示す状態になれば、人体が、検知エリアBから検知エリアAへの移動したと判断している。
【0053】即ち、この人体検知器1では、第1の熱センサ2aからのパルス信号を第2の熱センサ2bからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信した時点で、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第1の熱センサ2aからのパルス信号のパルス間隔tが所定のパルス間隔T1よりも短い場合には、第1の熱センサ2aからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信しても、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信した時点で、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器101のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアA、Bを通過しているにもかかわらず、人体が、第1の検知エリアAから第2の検知エリアBへ移動し、その後、人体が、第2の検知エリアBから第1の検知エリアAへ移動しているというような誤った判断をすることがない。
【0054】且つ、この人体検知器1では、第2の熱センサ2bからのパルス信号を第1の熱センサ2aからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信した時点で、第2の熱センサ2bからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第2の熱センサ2bからのパルス信号のパルス間隔tが所定のパルス間隔T1よりも短い場合には、第2の熱センサ2bからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信しても、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信した時点で、第1の熱センサ2aからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器101のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアA,Bを通過しているにもかかわらず、人体が、第2の検知エリアBから第1の検知エリアAへ移動し、その後、人体が、第1の検知エリアAから第2の検知エリアへB移動しているというような誤った判断をすることがない。
【0055】即ち、この人体検知器1では、1の人体が第1及び第2の検知エリアA,Bを通過しているにもかかわらず、人体が、第1の検知エリアAから第2の検知エリアAへ移動し、その後、人体が、第2の検知エリアBから第1の検知エリアAへ移動しているというような誤った判断や、1の人体が第1及び第2の検知エリアA,Bを通過しているにもかかわらず、人体が、第2の検知エリアAから第1の検知エリアBへ移動し、その後、人体が、第1の検知エリアAから第2の検知エリアBへ移動しているというような誤った判断をすることがないため、店舗等に来客者が、入店した場合であるにもかかわらず、音声出力手段から、例えば、「いらっしゃいませ。ありがとうございました。」というアナウンスが出力されてしまったり、また、店舗等で買い物をした来客者が、店舗等から帰る際に、例えば、「ありがとうございました。いらっしゃいませ。」というアナウンスが出力されてしまったりする、ということがない。
【0056】尚、以上の発明の実施の形態では、第1のセンサ2a及び第2のセンサ2bの各々として、熱センサ(受動型赤外線センサ(より特定的には、焦電素子))を用いた例について説明したが、第1のセンサ2a及び第2のセンサ2bの各々としては、人体を検知できるものであれば特に限定されることはなく、例えば、超音波センサ等を用いることができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に係る人体検知器では、第1のセンサからのパルス信号を第2のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第1のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第1のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第2のセンサからのパルス信号を受信しても、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアを通過しているにもかかわらず、人体が、第1の検知エリアから第2の検知エリアへ移動し、その後、人体が、第2の検知エリアから第1の検知エリアへ移動しているというような誤った判断をすることがない。
【0058】且つ、この人体検知器では、第2のセンサからのパルス信号を第1のセンサからのパルス信号に比べて早く受信した場合には、第2のセンサからのパルス信号を受信したという判断をするとともに、第2のセンサからのパルス信号のパルス間隔が所定のパルス間隔よりも短い場合には、第2のセンサからのパルス信号を継続検知処理し、継続検知処理している期間を、検知禁止時間とし、検知禁止時間内に、第1のセンサからのパルス信号を受信しても、第1のセンサからのパルス信号を受信したという判断をしないようにしているので、検知禁止時間を固定値としている人体検知器のように、1の人体が第1及び第2の検知エリアを通過しているにもかかわらず、人体が、第2の検知エリアから第1の検知エリアへ移動し、その後、人体が、第1の検知エリアから第2の検知エリアへ移動しているというような誤った判断をすることがない。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成13年9月25日(2001.9.25)
【代理人】 【識別番号】100087664
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 宏行
【公開番号】 特開2003−98264(P2003−98264A)
【公開日】 平成15年4月3日(2003.4.3)
【出願番号】 特願2001−291086(P2001−291086)