| 【発明の名称】 |
照明機器自在調整取付台 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺田 光太郎
【氏名】塩原 正夫
【氏名】遠藤 雄二
【氏名】政野 哲志
【氏名】山口 久義
【氏名】古賀 敬司
【氏名】樋野 伸二郎
【氏名】木村 泰造
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| 【要約】 |
【課題】遮音壁取付け道路照明機器を取付けるのに好適な、照明機器の取付角調整を容易化した自在調整取付台を提供する。
【解決手段】支軸7を有するアジャスト球8と、支軸7を余裕をもって通す軸穴9を設けた当て板10と、その当て板との間にアジャスト球を挟み込む押え板11と、当て板と押え板を締結するボルト・ナット12とから成る取付角調整機構5を備えさせ、押え板11に斜め下向きに傾いた照明機器取付板6を一体化して自在調整取付台1を構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一体の支軸を有するアジャスト球と、前記支軸を余裕をもって通す軸穴を設けた当て板と、その当て板との間にアジャスト球を挟み込む押え板と、その押え板と当て板の締結具とから成る照明機器の取付角調整機構を有し、前記押え板が、斜め下向きに傾斜した照明機器取付板の裏側にその取付板と鋭角をなす姿勢にして一体化されている照明機器自在調整取付台。 【請求項2】 前記当て板と押え板の少なくとも一方に、アジャスト球との接触面積を広げる球面を設けた請求項1に記載の照明機器自在調整取付台。 【請求項3】 前記球面とアジャスト球の表面にローレット目を設けた請求項2に記載の照明機器自在調整取付台。 【請求項4】 支柱で支えて支柱の前方に突出させる支持アームを設け、さらに、前記支軸をボルトで構成し、その支軸を前記支持アームの先端のねじ孔にねじ込んで支軸を支持アームで支えるようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の照明機器自在調整取付台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、高速道路などに設置される照明機器の自在調整取付台に関する。 【0002】 【従来の技術】道路照明設備の中に、遮音壁に取付ける照明機器がある。遮音壁は高速道路に多用されており、市街地の高架式高速道路においては、ほぼ全区間にその遮音壁が設けられている。前述の照明機器は、図7に示すように、上部にノイズリデューサ(消音筒)NRを取付けて吸音効果を高めた遮音壁Wに採用され、ノイズリデューサを切欠いた部分に組込まれている。 【0003】この遮音壁取付け照明機器は、路面までの投光距離がポール式照明灯よりも短く、路面をより明るく照らすことができるので、高価で設置に手間取るポール式照明灯の数を減らすことが可能になる。 【0004】このような利点があることから遮音壁取付け照明機器の需要は益々増える傾向にあるが、その機器による照明によってドライバーが眩しさを感じると前方の視認性をかえって悪化させる。このため、取付角(投光角)の適切な調整が必要である。 【0005】その調整のために従来用いられている照明機器の取付台を図7及び図8に示す。 【0006】この取付台は、支柱20と、その支柱の前後に高さ位置を変えて取付ける支持金具21a、21bと、上段の支持金具21aの両端にボルト止めするジョイント22と照明機器Lにボルトで固定する4本のブラケット23a〜23dとから成る。 【0007】上側のブラケット23a、23bは、照明機器Lとジョイント22に各々ボルトで固定される。また、下側のブラケット23c、23dは、照明機器Lと、支持金具21bの両端に各々ボルトで固定される。 【0008】かかる取付台は、ボルト24を緩めてジョイント22を縦向きに回動させ、さらに、その回動によりブラケット23c、23dの固定点間に生じる距離変化を、ブラケット23c、23dと支持金具21bに設けたボルト挿通用の長孔h1、h2 を利用して吸収し、この操作で照明機器Lの俯角(図7のα)を調整する。また、左右のブラケット23aと23b、23cと23dの長さをそれぞれ異ならせて照明機器Lを少し車の進行方向前方側に向かせるようにしており、その横傾き角の微調整を各ブラケットに設けたボルト挿通用の長孔h3 、h4 、h5を利用して行う。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の取付台は、計10本のボルトを操作して取付角を調整する必要があり、調整作業が煩雑で時間のかかるものになっている。 【0010】そこで、この発明は、照明機器の取付角調整を簡単化することを課題としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明においては、一体の支軸を有するアジャスト球と、前記支軸を余裕をもって通す軸穴を設けた当て板と、その当て板との間にアジャスト球を挟み込む押え板と、その押え板と当て板の締結具とから成る照明機器の取付角調整機構を有し、前記押え板が、斜め下向きに傾斜した照明機器取付板の裏側にその取付板と鋭角をなす姿勢にして一体化されている照明機器自在調整取付台を提供する。 【0012】取付角調整機構は、当て板と押え板の少なくとも一方に、アジャスト球との接触面積を広げる球面を設けたものが好ましい。球面とアジャスト球の表面にローレット目を設けたものはなお好ましい。支柱で支えて支柱の前方に突出させる支持アームを設け、さらに、前記支軸をボルトで構成し、その支軸を前記支持アームの先端のねじ孔にねじ込んで支軸を支持アームで支える構造にするのも好ましい。 【0013】当て板と押え板の締付具は、ボルト・ナットでよい。そのボルト・ナットは緩め止め機能をもつものが好ましい。 【0014】 【作用】この発明の取付台は、ボールジョイントと同様の原理で接続角を変える取付角調整機構を備えており、当て板と押え板をアジャスト球に対して任意方向に傾けることができる。また、周知のボールジョイントと違って、締結具を締めつけると当て板と押え板間にアジャスト球が締めつけ圧を受けて挟み込まれアジャスト球と当て板、押え板の相対位置が固定される。 【0015】照明機器取付板は押え板と一体化されており、従って、この取付板に取付ける照明機器の俯角と横傾き角を簡単に調整することができる。 【0016】また、取付角調整機構による調整範囲は、支軸外周の融通の大きさによって決まるが、その融通は当て板に設ける軸穴の径を大きくして十分に確保することができ、従って、長孔とボルト間の融通を利用して行う従来方式の調整に比べて調整の自由度も高め易い。 【0017】道路用照明機器は、車両の走行や風の影響による振動を受け易いので、アジャスト球の挟持を強固にすることが望まれる。当て板と押え板の少なくともどちらか一方に球面を設けたものは、アジャスト球との接触面積が増加してその固定が強固になる。球面とその面に接するアジャスト球の表面にローレット目を設けたものは、接触面の滑り止め効果がより高まり、振動に起因した取付角変化がより効果的に防止される。 【0018】このほか、支軸はその長さを長くして直接支柱等で支えることができるが、この構造は支軸を十分な強度をもたせるために太くする必要があり、他の部品も大きくなって取付角調整機構が大きくなる。支持アーム先端に支軸をねじ込む構造にしたものはかかる不具合が生じない。また、この構造は支軸を支持アームから取外せるので、当て板のセッティングもし易い。 【0019】 【発明の実施の形態】図1乃至図3に、この発明の照明機器自在調整取付台の実施形態を示す。図中1は取付台の全体を表す。この取付台1は、ベース板2を有する支柱3と、支柱3と直角向きにして支柱の上部に取付けた支持アーム4と、取付角調整機構5と、照明機器取付板6とから成る。 【0020】支柱3は、遮音壁の支柱の上端や上部枠上に固定される。この支柱3の前方に延び出した支持アーム4の先端には、ねじ穴が設けられている。 【0021】取付角調整機構5は、支軸7と、その支軸の先端に一体に設けられたアジャスト球8と、軸穴9を設けた当て板10と、この当て板10との間にアジャスト球8を挟み込む押え板11と、当て板10と押え板11を締結する4組のボルト・ナット12とから成る。 【0022】支軸7はボルトで構成されており、当て板10の軸穴9に通される。その後、この支軸7が支持アーム4の先端のねじ穴にねじ込まれ、支持アーム4による支軸7の支持がなされる。 【0023】軸穴9は、支軸7の外周に必要な大きさの融通が確保されるサイズにしてある。また、この軸穴9の内径面の一部は、アジャスト球8とほぼ同一R半径の球面9aとして構成されている。 【0024】押え板11にも同様の球面11aが形成されている。球面9a、11aは必須の要素ではないが、少なくともどちらか一方の球面があると、アジャスト球8との接触面積が増加して固定の安定性が高まる。 【0025】また、球面9a、11aのどちらか一方、又は双方と、アジャスト球8の表面に図4に示すようにローレット目13を刻んでおくと、それによる滑り止め効果が生じて固定の安定性がより高まる。 【0026】ボルト・ナット12は、ナイロンリング入りの緩み止めナット12aを有するシングルナットタイプのものを用いている。 【0027】照明機器取付板6は、斜め下向きに傾斜させており、この取付板6の裏側に三角形のリブ14を用いて押え板11を、取付板6とのなす姿勢が鋭角となる向きに溶接して取付けている。 【0028】このように構成した取付台1は、照明機器取付板6の前面に取付けた照明機器Lの俯角と横傾き角を取付角調整機構5で調整する。図1の1点鎖線は、例示の取付台における俯角の調整範囲を、また、図2の1点鎖線は横傾き角の調整範囲を各々示している。 【0029】ボルト・ナット12のナットを緩めると3軸方向の傾き角調整が可能になるので、俯角と横傾き角の調整は簡単に短時間で行える。その調整後にナットを締めつけて調整作業を完了する。 【0030】なお、例示の取付台1は、支持アーム4を支柱3の上部に溶接して取付けたが、支持アーム4は、図5に示すように把持具15で掴んで固定してもよい。図示の把持具15を用いると把持を解いて支持アーム4を前後にスライドさせ、支柱3からのアーム突出量を調整することができる。 【0031】図7、図8は、この発明の取付台の使用の一例である。遮音壁Wの上部に設けたノイズレデューサNRの一部が切欠かれており、そこに取付台1を固定してその取付台1に照明機器Lを取付けている。 【0032】なお、この発明の取付台は、遮音壁取付け照明機器以外の照明機器の取付けにも利用できる。 【0033】また、ボルト・ナット12を緩めて押え板11を上下関係が逆転するように180°回転させ、斜め上向きに投光する照明機器を取付けてその照明機器の仰角を調整するのにも利用できる。 【0034】このほか、照明機器設置点に適当な固定部材があれば、支柱3と支持アーム4を省き、支軸7を固定部材に取付けてその固定部材で直接支持することもできる。 【0035】 【発明の効果】以上述べたように、この発明の取付台は、支軸と一体のアジャスト球を当て板と押え板間に挟み込んで固定する取付角調整機構を備えているので、照明機器の取付角調整を簡単に短時間で行うことが可能になる。 【0036】当て板と押え板の少なくともどちらか一方に球面を設けてアジャスト球との接触面積を増加させたもの、その球面の設置に加えてさらに球面とアジャスト球の表面にローレット目を設けたものは、固定の信頼性に優れ、振動が加わる場所でも設定した取付角を安定して維持することができる。 【0037】さらに、支軸を支持アームにねじ込んで取付けるものは、取付角調整機構の小型化が図れ、当て板のセッティングも簡単になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591161759 【氏名又は名称】大東金属株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年5月9日(2002.5.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−331639(P2003−331639A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月21日(2003.11.21) |
| 【出願番号】 |
特願2002−134028(P2002−134028) |
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