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【発明の名称】 可倒式手動支持柱
【発明者】 【氏名】佐藤 高夫

【氏名】水野谷 敦司

【要約】 【課題】昇降操作の容易性を確保しつつ軽量小型化が可能な可倒式手動支持柱を提供する。

【解決手段】基部2とロック部6を設置場所に固定した。取付台3に一対の投光器7を固定しており、取付台3と基部2とはリンク機構部4でつながっている。リンク機構4は一対の脚部41、42を有し、各下端が軸支部41a、42aで基部2に軸支され、各上端が軸支部41b、42bで台座43に軸支されている。ガスダンパー4は、ガス圧でロッド51を押し出しており、リンク機構部4を起立させる方向に付勢する。台座43に設けたレバー44は、ロック部6の爪61と係合可能である。リンク機構部4をガスダンパー4の付勢力に抗して降下させて両者を係合させると、その状態を保持する。係合を解除すると、ガスダンパー4の付勢力でわずかな力で回動できる。取付台3の姿勢は維持されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 起立状態と降下状態との選択が可能な可倒式手動支持柱であって、設置場所に固定される基部と、搭載物を固定できる取付台と、該取付台と上記基部とをつないで、基部を中心に取付台を回動できるリンク機構部であって、回動時に取付台の姿勢を維持するリンク機構部と、該リンク機構部を起立させる方向に付勢するとともに起立状態を保持するダンパーと、上記基部と離間して設置され、上記ダンパーの付勢力に抗して上記リンク機構部を降下状態に保持する手段とを備えたことを特徴とする可倒式手動支持柱。
【請求項2】 上記リンク機構部は、上記取付台と上記基部とをつないでリンクの一部をなす一対の脚部を有し、該一対の脚部は、降下状態で互いに積み重なり合うことを特徴とする請求項1に記載の可倒式手動支持柱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投光器、アンテナまたはテレビカメラ等の搭載物を取付可能な可倒式手動支持柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投光器等の搭載物を取付けた可倒式支持柱を昇降させる機構について従来から種々の提案がなされており、搭載物の重量負担を軽減して昇降操作を容易にするために昇降の動力を提供する油圧シリンダ等の駆動源を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、駆動源を設けるとその駆動機構が複雑化し、装置を軽量小型化することに限界がある。本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、昇降操作の容易性を確保しつつ軽量小型化が可能な可倒式手動支持柱を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、起立状態と降下状態との選択が可能な可倒式手動支持柱であって、設置場所に固定される基部と、搭載物を固定できる取付台と、該取付台と上記基部とをつないで、基部を中心に取付台を回動できるリンク機構部であって、回動時に取付台の姿勢を維持するリンク機構部と、該リンク機構部を起立させる方向に付勢するとともに起立状態を保持するダンパーと、上記基部と離間して設置され、上記ダンパーの付勢力に抗して上記リンク機構部を降下状態に保持する手段とを備えたことを特徴とする可倒式手動支持柱である。上記リンク機構部は、上記取付台と上記基部とをつないでリンクの一部をなす一対の脚部を有し、該一対の脚部は、降下状態で互いに積み重なり合う。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る可倒式手動支持柱の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る可倒式手動支持柱1は、設置場所に固定された基部2と、一対の投光器7(搭載物)を載置する取付台3と、基部2と取付台3とをつなぐリンク機構部4とを備えている。このリンク機構部4は、図1ないし図3に示すように、基部2を中心に取付台3を回動できるようになっている、いわゆる4節リンク機構である。すなわち、相対するリンクがつねに平行で、他のリンクに対して回転角速度が同一となっている。このリンク機構部4により、可倒式手動支持柱1を、起立状態(図1参照)と降下状態(図3参照)にでき、しかも、取付台3の回動時に、取付台3の姿勢が維持される。
【0006】リンク機構部4は、一対の脚部41、42を有し、該脚部41、42は、各下端が軸支部41a、42aで基部2に軸支され、各上端が軸支部41b、42bで台座43に軸支されている。脚部41の軸支部41aと軸支部41bとの間の距離は、脚部42の軸支部42aと軸支部42bとの間の距離と同じである。すなわち、脚部41、42の軸支間距離は同じである。しかし、各脚部41、42の軸支部41a、42aの位置と軸支部41b、42bの位置は、軸方向で互いにわずかにずれている。すなわち、脚部41の軸支位置は、脚部42の軸支位置よりも長さXだけ、取付台3寄りになっている。この長さXは、脚部41、42の幅寸法と略同一である。このため、図3に示すように、一対の脚部41、42を倒して降下状態にすると、各脚部41、42の軸方向は縦方向から横方向(好ましくは略水平方向)に変わって、一対の脚部41、42が互いに積み重なり合う。したがって、降下状態における最大高を最小にできる。
【0007】リンク機構部4の脚部41の中間部にガスダンパー5が取付けられており、そのロッド51の先端は基部2に取付けられている。このガスダンパー5は、ガスの反力でロッド51を押し出すものであり、これを取付けると、脚部41を起立させる方向に付勢する。すなわち、ロッド51が押し出されて伸びきった状態になるとリンク機構部4は起立状態となり、一方、その付勢力に抗してロッド51を押し込むとリンク機構部4は降下状態となる。ガスダンパー51の反力は、取付台3と投光器7とリンク機構部4との総重量により、適宜決定すればよく、ガスダンパー5を用いる数も1個に限られず、複数個用いることができる。また、ガスダンパーのストローク長も適宜決定すればよい。なお、ガスダンパー5の代わりに、オイルダンパー(図示省略)を用いることもできる。
【0008】図1ないし図4に示すように、基部2から離間してロック部6が設置されている。このロック部6は、図3および図5に示すように、降下状態のときに台座43と係止する。すなわち、ガスダンパー5の反力に抗して降下状態にすると、台座43とロック部6とが係止して降下状態を保持できる。ロック部6には爪61が設けられており、この爪61に係合可能なレバー44が台座43にスライド可能に設けられている。したがって、降下状態でロック部6の爪61とリンク機構部4のレバー44とを係合すると、ガスダンパー5の付勢力に抗してリンク機構部4を降下状態で保持することができ、収納できる。レバー44を操作して爪61との係合を解除すると、ガスダンパー5の付勢力がリンク機構部4を起立するように働く。このため、投光器7をわずかな力で持ち上げ、起立状態を維持できる。
【0009】このように、本実施形態では、ガスダンパー5のロッド51が押し出される反力を利用して投光器7を容易に持ち上げることができる。また、その構造も簡単で、軽量化することができる。また、可倒式手動支持柱1を車両等(図示省略)に搭載した場合には、収納状態が低くなるので、高さを低く抑えることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、ダンパーを利用し、投光器又は他の搭載物をわずかな力で持ち上げることができるので、構造も簡単で軽量に構成できる。
【出願人】 【識別番号】000217653
【氏名又は名称】電気興業株式会社
【出願日】 平成14年4月5日(2002.4.5)
【代理人】 【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一 (外2名)
【公開番号】 特開2003−297135(P2003−297135A)
【公開日】 平成15年10月17日(2003.10.17)
【出願番号】 特願2002−103979(P2002−103979)