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【発明の名称】 防水型照明器具
【発明者】 【氏名】中摩 貞則
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】河野 研一
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】防水性及び美観性を確保しながらコストダウンを実現すると同時に、温度上昇を抑制することが可能であり、さらには、コーキングの改良をも実現することができる構成とされた防水型照明器具を提供することにある。

【解決手段】光源等2,3が配設されたうえで取付面4に対面して固定される略板形状の器具本体5と、開放面を有する略箱形状とされたうえで前記光源等2,3を覆って前記器具本体5に取着される器具カバー6とを備えており、前記器具本体5は熱伝導性に優れた素材から作製される一方、前記器具カバー6は不銹性に優れた素材から作製されていることを特徴とする。そして、この器具本体5の周縁には、コーキング7を収納する凹部8が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源等が配設されたうえで取付面に対面して固定される略板形状の器具本体と、開放面を有する略箱形状とされたうえで前記光源等を覆って前記器具本体に取着される器具カバーとを備えており、前記器具本体は熱伝導性に優れた素材から作製される一方、前記器具カバーは不銹性に優れた素材から作製されていることを特徴とする防水型照明器具。
【請求項2】 開放面を有する略箱形状とされ、かつ、光源等を収納したうえで取付面に埋設して固定される器具本体と、前記開放面を閉塞して前記器具本体に取着される略板形状の器具カバーとを備えており、前記器具本体は熱伝導性に優れた素材から作製される一方、前記器具カバーは不銹性に優れた素材から作製されていることを特徴とする防水型照明器具。
【請求項3】 器具本体の周縁には、コーキングを収納する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水型照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水型照明器具に関し、詳しくは、器具本体及び器具カバーの形状やその材質などに係る防水型照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】照明器具のうちには浴室等で使用される防水型のものがあり、従来の形態1に係る防水型照明器具51は、図6〜図8で示すように、開放面(図では下面)を有する所定高さの略箱形状とされた器具本体52と、その開放面を閉塞したうえで器具本体52に取着される略板形状の器具カバー53とを備えている。すなわち、ここでの器具本体52は、ランプ54や安定器55からなる光源等を収納したものであり、その閉塞面(図では上面)が天井面56と対面して固定されることになっている。
【0003】そして、器具カバー53は光透過性の樹脂カバー等(図示省略)を具備して構成されたものであり、防水用のパッキン57を挟み込んだうえでのネジ止め等によって器具本体52と密着させられている。また、器具本体52の周縁に沿ってはコーキング58が施されており、このコーキング58によっては器具本体52と天井面56との相互間に生じた隙間へと水が侵入することが防止されている。
【0004】一方、従来の形態2に係る防水型照明器具61は取付金具62を利用するものであり、図9及び図10で示すように、器具本体63の閉塞面と天井面56との間には、一対の取付金具62が介装されている。
【0005】すなわち、この防水型照明器具61は、前記した防水型照明器具51の器具本体52に形成された取付孔等(図示省略)から水が侵入するのをなくすために考案されたものであり、取付孔等が形成されていない器具本体63の閉塞面に取付金具62を固着したうえ、この取付金具62をネジ止め等で天井面56に固定する構成となっている。なお、図9及び図10において、図6〜図8と互いに同一となる部品、部分には同一符号を付している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の形態1に係る防水型照明器具51にあっては、その防水性及び美観性を確保するため、ステンレス鋼のような不銹性に優れた素材を使用したうえで器具本体52及び器具カバー53を作製することが行われている。しかしながら、このような構成である場合には、天井面56と対面しているために水と接することがなく、また、外観に露出することもない器具本体52の閉塞面までをもステンレス鋼で作製している結果、コストアップを招いてしまう。
【0007】また、ステンレス鋼は普通鋼と比較して熱伝導性に劣るため、器具本体52に収納されたランプ54や安定器55で発生する熱が外部へと放熱され難くなり、照明器具51全体の温度が上昇し易くなる。さらに、器具本体52の周縁に沿って施されたコーキング58は、通常、断面視三角形状を有するが、このような形状である場合には、その端部から剥がれ易くなり、また、コーキング58が目立つために美観性を損なう恐れがあるという不都合も生じる。
【0008】さらにまた、従来の形態2に係る防水型照明器具61では、部品点数が増えて構造が複雑化となり、作製時の手間が増大する結果、コストアップや照明器具61の大型化を招いてしまう。そして、このような構成である場合には、防水型照明器具61が天井面56に密着していないため、美観性が損なわれることになっていた。
【0009】本発明は、上述の事実に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、防水性及び美観性を確保しながらコストダウンを実現すると同時に、温度上昇を抑制することが可能であり、さらには、コーキングの改良をも実現することができる構成とされた防水型照明器具の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る防水型照明器具は、光源等が配設されたうえで取付面に対面して固定される略板形状の器具本体と、開放面を有する略箱形状とされたうえで前記光源等を覆って前記器具本体に取着される器具カバーとを備えており、前記器具本体は熱伝導性に優れた素材から作製される一方、前記器具カバーは不銹性に優れた素材から作製されていることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明に係る防水型照明器具は取付面に対する直付タイプであり、この構成であれば、略板形状の器具本体が取付面の外部に露出するのはその周縁部だけとなり、外部には器具カバーのみが露出することとなる。従って、不銹性に優れた素材でもって器具カバーを作製し、かつ、熱伝導性に優れた素材でもって器具本体を作製している場合には、従来同様の防水性及び美観性を器具カバーによって確保し、かつ、器具本体によって外部への放熱性を確保することが可能となり、その結果としてコストダウンを実現することも可能となる。
【0012】請求項2の発明に係る防水型照明器具は、開放面を有する略箱形状とされ、かつ、光源等を収納したうえで取付面に埋設して固定される器具本体と、前記開放面を閉塞して前記器具本体に取着される略板形状の器具カバーとを備えており、前記器具本体は熱伝導性に優れた素材から作製される一方、前記器具カバーは不銹性に優れた素材から作製されていることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明に係る防水型照明器具は取付面に対する埋込タイプであり、このような構成とされた防水型照明器具であれば、略箱形状とされた器具本体が外部に露出するのはその開放面側の周縁部だけとなり、取付面の外部には器具カバーだけが露出している。そこで、外部に露出する器具カバーのみを不銹性に優れた素材で作製する一方、取付面に埋設される器具本体を熱伝導性に優れた素材で作製している場合には、器具カバーによって防水性及び美観性を確保することが可能となるばかりか、器具本体によって外部への放熱性を確保しながらのコストダウンを実現することが可能となる。
【0014】請求項3の発明に係る防水型照明器具は請求項1または請求項2に記載したものであり、器具本体の周縁にはコーキングを収納する凹部が形成されていることを特徴としている。この構成であれば、器具本体の凹部に収納されているコーキングの端部が剥がれ易くなることは起こらず、また、このコーキングが目立つこともなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は実施の形態1に係る防水型照明器具の全体構成を分解して示す外観斜視図、図2は防水型照明器具の全体構成を示す断面図であり、この図2は照明器具の水平取付状態を示している。また、図3は実施の形態1に係る防水型照明器具の要部構成を拡大して示す外観斜視図、図4は実施の形態1に係る防水型照明器具の全体構成を示す断面図であり、この図4では照明器具の垂直取付状態が示されている。なお、これらの図1〜図4それぞれにおける符号1は、防水型照明器具である。
【0016】防水型照明器具1は取付面への直付タイプであり、この防水型照明器具1は、図1〜図3で示すように、ランプ2や安定器3からなる光源等が配設されたうえで取付面としての天井面4に対面して固定される略板形状の器具本体5と、光源等を覆って器具本体5に取着される器具カバー6、つまり、光源等が収納される開放面(図では上面)を有する略箱形状とされた器具カバー6とを備えている。そして、器具本体5の周縁に沿っては、コーキング7を収納するための凹部8が屈曲したうえで形成されており、この凹部8に収納されたコーキング7によっては、天井面4と器具本体5との相互間に生じた隙間へと水が侵入することが防止される。
【0017】なお、従来の形態1に係る防水型照明器具51では、器具本体52が略箱形状を有しているため、上記した凹部8を形成することはできなかったが、本実施の形態に係る防水型照明器具1にあっては、器具本体5が略板形状を有するため、曲げ加工によって凹部8を形成することが可能となったのである。そして、このような凹部8にコーキング7を収納している場合には、コーキング7の露出が減少する結果として美観性が向上する。
【0018】また、ここでの器具カバー6は光透過性の樹脂カバー9を具備して構成されたものであり、この器具カバー6の周縁部は、凹部8が形成された器具本体5の周縁部と防水用のパッキン10を介したうえで密着させられている。さらに、器具本体5の適当位置ごとにはカバー取付具11が配設されており、器具カバー6はツマミネジ12を用いたうえでカバー取付具11の下端部と締結されている。
【0019】さらにまた、この際、防水型照明器具1が備えている器具本体5は熱伝導性に優れた素材、例えば、安価な普通鋼である亜鉛メッキ鋼によって作製されたものであり、器具カバー6は不銹性に優れた素材、例えば、従来通りのステンレス鋼を用いたうえで作製されている。そして、この防水型照明器具1においては、普通鋼を用いて作製された略板形状の器具本体5が天井面4の外部にまで露出するのはその周縁部だけであるに過ぎず、外部にまで露出しているのはステンレス鋼を用いて作製された器具カバー6となっている。
【0020】従って、このような構成とされた防水型照明器具1においては、普通鋼を用いて作製された器具本体5によって外部への放熱性を確保しつつ、ステンレス鋼を用いて作製された器具カバー6によって防水性及び美観性を確保することが可能となる。なお、器具本体5の周縁に沿った凹部8でコーキング7を収納しているため、このコーキング7によって美観性が損なわれることは起こらない。
【0021】ところで、熱伝導性に優れた素材が普通鋼に限られず、不銹性に優れた素材がステンレス鋼に限定されないことは当然であり、このような性質を有する素材でありさえすれば、他の金属や金属以外の素材であってもよい。また、本実施の形態に係る防水型照明器具1は取付面が天井面4である水平取付状態とされているが、取付面が天井面4である必然性があるわけではなく、図4で示すように、防水型照明器具1が壁面13を取付面とした垂直取付状態であってもよいことは勿論である。なお、このような向きの取付方向であっても基本的な構成は異ならないから、図4において図1〜図3と互いに同一となる部品、部分には同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
[実施の形態2]図5は実施の形態2に係る防水型照明器具の全体構成を示す断面図であり、図における符号21は防水型照明器具を示している。なお、実施の形態1に係る防水型照明器具1が取付面への直付タイプであったのに対し、実施の形態2に係る防水型照明器具21は取付面に対する埋込タイプである点が異なるものである。しかしながら、これらには共通点も多いので、図5において図1〜図4と互いに同一となる部品、部分には同一符号を付している。
【0022】防水型照明器具21は取付面への埋込タイプであり、この防水型照明器具21は、図5で示すように、開放面(図では下面)を有する略箱形状とされ、かつ、ランプ2や安定器3からなる光源等を収納したうえで取付面としての天井面4に埋設して固定される器具本体22と、開放面を閉塞するようにして器具本体22に取着される略板形状の器具カバー23とを備えている。そして、器具本体22の周縁に沿っては、コーキング7を収納する凹部8が形成されており、この凹部8に収納されたコーキング7によっては、天井面4と器具本体22との相互間に生じた隙間へと水が侵入することが防止される。
【0023】また、器具カバー23は光透過性の樹脂カバー9を具備して構成されたものであり、この器具カバー23の周縁部は、凹部8が形成された器具本体22の周縁部と防水用のパッキン10を介したうえで密着させられている。さらにまた、器具本体22の周縁部における適当位置ごとに対しては、ツマミネジ12を用いたうえで器具カバー23が締結されることになっている。
【0024】ところで、実施の形態2に係る防水型照明器具21の器具本体22は熱伝導性に優れた素材、例えば、亜鉛メッキ鋼によって作製されたものであり、器具カバー23は不銹性に優れた素材、例えば、ステンレス鋼を用いたうえで作製されている。そして、この防水型照明器具21においても、普通鋼を用いて作製された略箱形状の器具本体22が外部にまで露出するのはその開放面側の周縁部だけとなり、天井面4の外部には、ステンレス鋼を用いて作製された略板形状の器具カバー23のみが露出している。
【0025】そこで、防水型照明器具21においても、普通鋼を用いて作製された器具本体22によって外部への放熱性が確保されることになり、ステンレス鋼を用いて作製された器具カバー23によっては防水性及び美観性が確保されることになる。なお、器具本体22の周縁に沿って形成された凹部8でコーキング7を収納するため、コーキング7によって美観性が損なわれることもなくなる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明に係る防水型照明器具では、取付面に対面して固定される器具本体が略板形状を有し、かつ、器具本体に取着される器具カバーが略箱形状を有するとしており、また、器具本体が熱伝導性に優れた素材から作製されたものであり、器具カバーが不銹性に優れた素材から作製されたものであるとしている。このような構成とされた防水型照明器具であれば、取付面の外部に露出するのは器具本体の周縁部と器具カバーであることになり、その結果、器具カバーでもって防水性及び美観性を確保しながらコストダウンを実現することが可能となり、照明器具全体の温度上昇を抑制することができるという効果が得られる。
【0027】請求項2の発明に係る防水型照明器具では、取付面に埋設して固定される器具本体が略箱形状を有する一方、器具本体に取着される器具カバーが略板形状を有している。そして、器具本体が熱伝導性に優れた素材を用いて作製されたものであり、また、器具カバーが不銹性に優れた素材を用いて作製されたものとなっている。従って、このような構成の照明器具でも取付面の外部に露出するのは器具本体の周縁部と器具カバーであるに過ぎず、器具本体によって放熱性を確保しながらコストダウンすることが可能になる。
【0028】請求項3の発明に係る防水型照明器具では、コーキングを収納する凹部が器具本体の周縁に形成されている。従って、器具本体の凹部に収納されているコーキングの端部が剥がれ易くなることは起こらず、また、このコーキングが目立つこともなくなる。すなわち、照明器具におけるコーキングの改良を実現することができるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成14年3月27日(2002.3.27)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二
【公開番号】 特開2003−281929(P2003−281929A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−87421(P2002−87421)