| 【発明の名称】 |
車輌用前照灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】西山 勝 【住所又は居所】静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸製作所静岡工場内
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| 【要約】 |
【課題】ボディの外側に放電バルブ点灯装置を取り付けた車輌用前照灯において、ボディの放電バルブ点灯装置を取り付けた部分の防水を確実にすることを課題とする。
【解決手段】内部に放電バルブ7が配置されたボディ3に開口部9を形成し、上記開口部を覆うように放電バルブ点灯装置14を取り付け、上記開口部を介して上記放電バルブと上記放電バルブ点灯装置とを給電コード27によって接続し、上記ボディに上記開口部の開口縁近傍から突出した円筒状をした防水壁10と該防水壁の外側の防水壁を囲む位置から突出した位置決めリブ12とを形成し、上記放電バルブ点灯装置には上記防水壁より小径な円筒状をした防水リブ19と上記位置決めリブに内接する被規制部17とが設けられ、上記放電バルブ点灯装置は、その防水リブと上記防水壁との間にオーリング22が介挿され、且つ、被規制部が上記位置決めリブに内接した状態で、ボディにネジ止めされた車輌用前照灯1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に放電バルブが配置されたボディに開口部を形成し、上記開口部を覆うように放電バルブ点灯装置を取り付け、上記開口部を介して上記放電バルブと上記放電バルブ点灯装置とを給電コードによって接続した車輌用前照灯であって、上記ボディに上記開口部の開口縁近傍から突出した円筒状をした防水壁と該防水壁の外側の防水壁を囲む位置から突出した位置決めリブとを形成し、上記放電バルブ点灯装置には上記防水壁より小径な円筒状をした防水リブと上記位置決めリブに内接する被規制部とが設けられ、上記放電バルブ点灯装置は、その防水リブと上記防水壁との間にオーリングが介挿され、且つ、被規制部が上記位置決めリブに内接した状態で、ボディにネジ止めされたことを特徴とする車輌用前照灯。 【請求項2】 上記位置決めリブは上記防水壁と同心円上に位置することを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、ボディの外側に放電バルブ点灯装置を取り付けた車輌用前照灯において、ボディの放電バルブ点灯装置を取り付けた部分の防水を確実に図る技術に関する。 【0002】 【従来の技術】ボディの内部に配置された放電バルブを点灯するための放電バルブ点灯装置をボディの外側に取り付けた車輌用前照灯にあっては、放電バルブと放電バルブ点灯装置との間を接続する給電コードを挿通するための開口部をボディに形成する必要があるため、該開口部と放電バルブ点灯装置との間の防水を図る必要がある。 【0003】そこで、従来の車輌用前照灯には、図8で示す構造により防水を図ったものがある。 【0004】すなわち、図示しない放電バルブが内部に配置されたボディaの底面に開口部bが形成され、ボディaの下面の上記開口部bの開口縁部に下方に開口した嵌合溝cが全周に亘って形成され、該嵌合溝c内にパッキングdが嵌合される。また、上記嵌合溝cの外側に複数個のネジ止めボスe、e、・・・が突設される。 【0005】放電バルブ点灯装置fには側面から複数のネジ止め片g、g、・・・が突設され、また、ボディaの底面に対向した側には上記嵌合溝cに対向した嵌合リブhが突設される。 【0006】そして、放電バルブ点灯装置fは、嵌合リブhの先端がボディaの嵌合溝c内に位置されたパッキングdに突き当てられた状態で、ネジ止め片g、g、・・・を下方から挿通されたタッピングネジi、i、・・・がネジ止めボスe、e、・・・の下穴(図示しない)に捻じ込まれて、ボディaに取り付けられる。 【0007】そして、給電コードjが図示しない放電バルブに接続される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の車輌用前照灯にあっては、嵌合溝c内に嵌合されたパッキングdに放電バルブ点灯装置fに形成された嵌合リブhを突き当て、該パッキングdと嵌合リブhとの突当部において防水を図ろうとするものである。 【0009】従って、パッキングdは嵌合リブhを突き当てられた部分が他の部分に比較して著しく変形され、これによって、パッキングに永久変形が起こり、防水性が低下するという問題がある。 【0010】また、放電バルブ点灯装置fはタッピングネジi、i、・・・のネジ止めボスe、e、・・・の下穴に対する捻じ込みによってボディaに取り付けられるものである。そして、タッピングネジi、i、・・・に対する捻じ込みトルクのかけ方が捻じ込み方向に直交する方向にずれると、タッピングネジi、i、・・・の捻じ込み方向が曲がってしまい、その結果、放電バルブ点灯装置fの取付位置が正規の位置からずれてしまうという問題がある。そして、このような取付位置のずれが生じると、嵌合リブhの先端の位置がパッキングdを押し潰した状態のまま嵌合溝cの幅方向にずれてしまい、これによって、パッキングdの変形がさらに著しく、且つ、偏ることになり、防水性が著しく損なわれる結果を招くという問題がある。 【0011】以上の点から、図8に示した従来の車輌用前照灯にあっては、放電バルブ点灯装置fの取付位置におけるボディaの防水性に信頼が置けないという問題があった。 【0012】そこで、本発明は、ボディの外側に放電バルブ点灯装置を取り付けた車輌用前照灯において、ボディの放電バルブ点灯装置を取り付けた部分の防水を確実にすることを課題とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、内部に放電バルブが配置されたボディに開口部を形成し、上記開口部を覆うように放電バルブ点灯装置を取り付け、上記開口部を介して上記放電バルブと上記放電バルブ点灯装置とを給電コードによって接続した車輌用前照灯であって、上記ボディに上記開口部の開口縁近傍から突出した円筒状をした防水壁と該防水壁の外側の防水壁を囲む位置から突出した位置決めリブとを形成し、上記放電バルブ点灯装置には上記防水壁より小径な円筒状をした防水リブと上記位置決めリブに内接する被規制部とが設けられ、上記放電バルブ点灯装置は、その防水リブと上記防水壁との間にオーリングが介挿され、且つ、被規制部が上記位置決めリブに内接した状態で、ボディにネジ止めされたものである。 【0014】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、放電バルブ点灯装置を取り付けた箇所におけるボディの防水が確実に図られることになる。すなわち、先ず、オーリングはボディの防水壁と放電バルブ点灯装置の防水リブとの間で均等に押圧されるため、全体が均等に変形し、局部的に大きな変形を強いられる場合に比較して弾性疲労が少なく、長期間に亘って、期待された防水性を維持することが出来る。 【0015】また、放電バルブ点灯装置をボディにネジ止めするときに、ネジに対する回転トルクの与え方に捻じ込み方向以外のモーメントが加わって、放電バルブ点灯装置が捻じ込み方向に直交する方向にずれようとしても、放電バルブ点灯装置の被規制部がボディの位置決めリブによって位置規制されているため、放電バルブ点灯装置は設計上の取付位置に正確に取り付けられることになり、従って、オーリングが不均一に変形を受けることが無く、オーリングは期待された防水性を長期間に亘って維持することが出来る。 【0016】 【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用前照灯の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 【0017】車輌用前照灯1は前方に向かって開口した凹部2を有するランプボディ3を備え、該ランプボディ3に凹部2の前面を覆うように前面カバー(レンズ)4が取り付けられて灯具空間5が画成される。そして、上記灯具空間5内にリフレクタ6が傾動可能に配設され、該リフレクタ6の後部ほぼ中央に放電バルブ7が着脱自在に取り付けられる。また、放電バルブ7の前側を覆うように遮光部材8が配設され、放電バルブ7からの直射光が前面カバー4を透して前方へ照射されないようになっている。 【0018】ランプボディ3の底面壁3aには円形の開口部9が形成される。ランプボディ3の底面壁3aの下面のうち開口部9の開口縁から僅かに離間した位置から防水壁10が下方へ向けて突設されている。該防水壁10は開口部9の中心9aを中心とする円筒形に形成されている。従って、防水壁10の上端部と開口部9の開口縁との間にフランジ部9bが形成される。 【0019】ランプボディ3の底面壁3aの下面のうち上記防水壁10を外側から囲む位置に高さ、すなわち、底面壁3aからの突出量が防水壁10とほぼ同じの外壁11が形成される。そして、この外壁11も開口部9の中心9aを中心とする円筒形に形成されている。従って、防水壁10と外壁11とは同心円状に形成されている。そして、上記外壁11の下端の適宜の位置から位置決めリブ12、12、・・・がさらに下方へ突出するように形成されている。従って、この位置決めリブ12、12、・・・は上記防水壁10と同心円上に形成されていることになる。そして、外壁11と重なるようにして上記位置決めリブ12、12、・・・が途切れている位置にネジ止めボス13、13、13がランプボディ3の底面壁3aの下面から下方へ突出されている。なお、このネジ止めボス13、13、13の底面壁3aからの突出高さは外壁11の底面壁3aからの突出高さとほぼ同じにされている。そして、上記ネジ止めボス13、13、13には下面に開口した下穴13a、13a、13aが形成されている。 【0020】放電バルブ点灯装置14は、ケース体15内に点灯回路16が収納されて成る。ケース体15の上下方向から見た外周面形状はほぼ正方形の4隅を面取りした如き形状をしており、面取り部に相当する部分17、17、・・・が被規制部とされ、単一の円に沿う円弧面とされている。そして、これら被規制部17、17、・・・が沿っている円はランプボディ3の上記位置決めリブ12、12、・・・に内接する大きさの円である。また、外周面のやや上端寄りの位置の周方向に間隔をおいた位置からはネジ止め片18、18、18が側方へ突設されており、これらネジ止め片18、18、18にはそれぞれネジ挿通孔18a、18a、18aが形成されている。 【0021】ケース体15の上面には円筒状をした防水リブ19が上方へ向けて突設されている。そして、該防水リブ19が為す円と上記被規制部17、17、・・・が沿っている円とは同心円となっており、また、防水リブ19が為す円はランプボディ3の防水壁10が為す円より僅かに小さな円となっている。 【0022】そして、ケース体15の外周面には入力側コネクタ20が突設され、ケース体15の上面のうち防水リブ19によって囲まれた位置には出力側コネクタ21が形成されている。 【0023】上記した放電バルブ点灯装置14のランプボディ3への取付は以下のようにして為される。 【0024】先ず、放電バルブ点灯装置14の防水リブ19にオーリング22を外嵌した状態で、防水リブ19をランプボディ3の防水壁10に内嵌させていく。その過程で、放電バルブ点灯装置14の被規制部17、17、・・・がランプボディ3の位置決めリブ12、12、・・・に内接して位置決めされることによって、防水リブ19と防水壁10とが同心円状に位置され、これら防水リブ19と防水壁10との間でオーリング22が均等に押圧されて全周に亘って均等に弾性変形して防水リブ19と防水壁10との間を水密に維持するようになる。 【0025】そこで、放電バルブ点灯装置14のネジ止め片18、18、18のネジ挿通孔18a、18a、18aをランプボディ3のネジ止めボス13、13、13の下穴13a、13a、13aに位置合わせし、その状態で、タッピングネジ23、23、23を下方から上記ネジ挿通孔18a、18a、18aを挿通させて上記下穴13a、13a、13aに捻じ込む。これによって、放電バルブ点灯装置14はランプボディ3の底面に取り付けられ、ランプボディ3の開口部9はランプボディ3の防水壁10と放電ランプ点灯装置14の防水リブ19との間に介在されたオーリング22によって防水される。 【0026】そして、車輌に搭載された電源(バッテリー)(図示しない)に接続された電源コード24の先端に設けられた電源側コネクタ25が放電バルブ点灯装置14の入力側コネクタ20に接続され、また、給電ソケット26から引き出された給電コード27の先端に設けられたバルブ側コネクタ28が放電バルブ点灯装置14の出力側コネクタ21に接続される。そして、給電ソケット26が放電バルブ7の口金部(図示しない)に取り付けられ、これによって、ランプボディ3の開口部9を介して延びる給電コード27によって放電バルブ点灯装置14の点灯回路16と放電バルブ7とが接続される。なお、放電バルブ7の点灯は、バッテリーの電源電圧を点灯回路16によって昇圧すると共に直交変換して高圧の交流電圧である点灯電圧とし、該点灯電圧を放電バルブ7に印加することによって為されるようになっている。また、始動回路が設けられ放電バルブ7の始動(点灯開始)時に始動電圧を上記点灯電圧に重畳して放電バルブ7に印加するようになっている。そして、上記始動回路は給電ソケット26内に設ける場合と放電バルブ点灯装置14のケース体15内に点灯回路16と共に設ける場合とがあるが、始動回路をケース体15内に設ける場合は、本明細書における「点灯回路」の用語は始動回路を含んだ広義の意味で用いる。 【0027】上記車輌用前照灯1にあっては、オーリング22がランプボディ3の防水壁10と放電バルブ点灯装置14の防水リブ19との間で均等に押圧されるため、全体が均等に変形し、局部的に大きな変形を強いられる場合に比較して弾性疲労が少なく、長期間に亘って、期待された防水性を維持することが出来る。 【0028】また、放電バルブ点灯装置14をランプボディ3にタッピングネジ23、23、23によってネジ止めするときに、タッピングネジ23、23、23に対する回転トルクの与え方に捻じ込み方向以外のモーメントが加わって、放電バルブ点灯装置14が捻じ込み方向に直交する方向にずれようとしても、放電バルブ点灯装置14の被規制部17、17、・・・がランプボディ3の位置決めリブ12、12、・・・によって位置規制されているため、放電バルブ点灯装置14は設計上の取付位置に正確に取り付けられることになり、従って、オーリング22が不均一に変形を受けることが無く、オーリング22は期待された防水性を長期間に亘って維持することが出来る。 【0029】なお、上記した実施の形態では、位置決めリブ及び該位置決めリブに内接する被規制部をそれぞれ防水壁と同心円上の位置に部分的に形成したものを示したが、これらは双方又は一方が全周に亘って設けられても良いものである。 【0030】また、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。 【0031】 【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用前照灯は、内部に放電バルブが配置されたボディに開口部を形成し、上記開口部を覆うように放電バルブ点灯装置を取り付け、上記開口部を介して上記放電バルブと上記放電バルブ点灯装置とを給電コードによって接続した車輌用前照灯であって、上記ボディに上記開口部の開口縁近傍から突出した円筒状をした防水壁と該防水壁の外側の防水壁を囲む位置から突出した位置決めリブとを形成し、上記放電バルブ点灯装置には上記防水壁より小径な円筒状をした防水リブと上記位置決めリブに内接する被規制部とが設けられ、上記放電バルブ点灯装置は、その防水リブと上記防水壁との間にオーリングが介挿され、且つ、被規制部が上記位置決めリブに内接した状態で、ボディにネジ止めされたことを特徴とする。 【0032】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、放電バルブ点灯装置を取り付けた箇所におけるボディの防水が確実に図られることになる。すなわち、先ず、オーリングはボディの防水壁と放電バルブ点灯装置の防水リブとの間で均等に押圧されるため、全体が均等に変形し、局部的に大きな変形を強いられる場合に比較して弾性疲労が少なく、長期間に亘って、期待された防水性を維持することが出来る。 【0033】また、放電バルブ点灯装置をボディにネジ止めするときに、ネジに対する回転トルクの与え方に捻じ込み方向以外のモーメントが加わって、放電バルブ点灯装置が捻じ込み方向に直交する方向にずれようとしても、放電バルブ点灯装置の被規制部がボディの位置決めリブによって位置規制されているため、放電バルブ点灯装置は設計上の取付位置に正確に取り付けられることになり、従って、オーリングが不均一に変形を受けることが無く、オーリングは期待された防水性を長期間に亘って維持することが出来る。 【0034】請求項2に記載した発明にあっては、上記位置決めリブは上記防水壁と同心円上に位置するので、ボディの防水壁と放電バルブ点灯装置の防水リブとが同心円状に位置し、オーリングの位置が安定して、確実な防水を図ることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001133 【氏名又は名称】株式会社小糸製作所 【住所又は居所】東京都港区高輪4丁目8番3号
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| 【出願日】 |
平成14年3月22日(2002.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069051 【弁理士】 【氏名又は名称】小松 祐治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−281928(P2003−281928A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−80428(P2002−80428) |
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