| 【発明の名称】 |
ヒンジ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 雅輝 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】灯具部を収納するために使用者が灯具部に力を加えた場合において、灯具部と可動アームとの角度が小さくなったときにもスムーズに灯具部が回動するヒンジ装置を提供する。
【解決手段】中央ヒンジ主体2の両外面と右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bとによる回動動作の特定の角度範囲にて、中央ヒンジ主体2の両外面と右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bとの間に生ずる摩擦力を変化させるために中央ヒンジ主体2の両外面に、両外面と略同心円上に設けた係止部6bと、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bと略同心円上に係止部6bと係合する係合部6aを設けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 略円筒状で、両端に円状開口の右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体を有するヒンジ本体と、右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体の間に配設される中央ヒンジ主体と、右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体と係合する円盤状のものであって、中央ヒンジ主体を挟み込み、中央ヒンジ主体の両外面とそれぞれ摺動する右締めつけ手段及び左締めつけ手段と、これらのヒンジ主体の中心が回動自在にねじとナットのよるねじ結合されてなるヒンジ装置において、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段とによる回動動作の特定の角度範囲にて、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段との間に生ずる摩擦力を変化させるために中央ヒンジ主体の両外面に、両外面と略同心円上に設けた係止部と、右締めつけ手段及び左締めつけ手段と略同心円上に係止部と係合する係合部を設けたことを特徴とするヒンジ装置。 【請求項2】 係止部は両外面に設けられた孔部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた突起部であることを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。 【請求項3】 係止部は両外面に設けられた突起部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた孔部であることを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。 【請求項4】 係止部は両外面に設けられた所定の面積を有する凸部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた所定の面積を有する凹部であることを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。 【請求項5】 中央ヒンジ主体、右締めつけ手段及び左締めつけ手段は金属製であり、係止部及び係合部は、該金属よりも摩擦力の大きい部材であることを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、電気スタンドに使用するヒンジ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の従来例として、たとえば、図5及び図6に示すものが挙げられる。図5(a)に示すヒンジ装置は、電気スタンドに使用されているものであり、断面視にて略円状のヒンジ本体1を介して、蛍光灯をその反射板で覆設するものであって断面視にて略角状の灯具部11と、灯具部11を支持するものであって略角筒状のアーム10と、が接続されている。また、アーム10は、底面が平板であって、断面視にて略台形状の電気スタンド台9に立設している。 【0003】そして、ヒンジ本体1を基軸として、灯具部11とアーム10とが任意の角度に回動自在となっている。このようなヒンジ装置を使用した電気スタンドの灯具部11を図5(b)に示すような収納状態にするためには、上方から灯具部11に力を加えてヒンジ本体1を基軸として灯具部11を回動させ、灯具部11がアーム10と略平行となるまで灯具部11に力を加え続ける。 【0004】つぎに、図6に、このヒンジ本体1を拡大した分解斜視図を示す。 【0005】ヒンジ本体1は、略同一の形状の円状開口である右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bとを両端に有し、また、右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bとの間には、灯具部11を連結し装着する円筒状の連結部1cを有している。そして、連結部1cの下方には、中央ヒンジ主体2が挿入される空間が形成されており、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bにて、中央ヒンジ主体2の両端が挟持される。 【0006】ここで、ヒンジ本体1、中央ヒンジ主体2、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの中心が、ねじ4aとナット4bとによるねじ結合にて回動自在に結合されている。 【0007】上述したように灯具部11を図5(b)に示すよう状態に収納する場合、中央ヒンジ主体2の両外面と右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bとの当接力よりも大きな力を灯具部11に加え、該灯具部11を回動し収納する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】中央ヒンジ主体2の両外面と右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bとによる回動動作においては、いかなる角度範囲においても当接力、すなわち、摩擦力が一定である。この場合、灯具部11を図5(b)に示すよう状態に収納するために、使用者が灯具部11に力を加えていくと、灯具部11と可動アーム10とのなす角度が小さくなったとき(特に、灯具部11と可動アーム10とのなす角度が30度程度以下)には、灯具部11が回動しにくくなることがある。 【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、灯具部を収納するために使用者が灯具部に力を加えた場合において、灯具部と可動アームとの角度が小さくなったときにも灯具部がスムーズに回動するヒンジ装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1記載のヒンジ装置は、略円筒状で、両端に円状開口の右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体を有するヒンジ本体と、右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体の間に配設される中央ヒンジ主体と、右ヒンジ主体及び左ヒンジ主体と係合する円盤状のものであって、中央ヒンジ主体を挟み込み、中央ヒンジ主体の両外面とそれぞれ摺動する右締めつけ手段及び左締めつけ手段と、これらのヒンジ主体の中心が回動自在にねじとナットのよるねじ結合されてなるヒンジ装置において、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段とによる回動動作の特定の角度範囲にて、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段との間に生ずる摩擦力を変化させるために中央ヒンジ主体の両外面に、両外面と略同心円上に設けた係止部と、右締めつけ手段及び左締めつけ手段と略同心円上に係止部と係合する係合部を設けたことを特徴とするものである。 【0011】このようなヒンジ装置においては、中央ヒンジ主体と右締めつけ手段及び左締めつけ手段との回動動作において、係止部と係合部が係合する特定の角度範囲、すなわち、回動動作をスムーズに行えない角度範囲において、中央ヒンジ主体と右締めつけ手段及び左締めつけ手段との摩擦力が適宜変化するので、該角度範囲において中央ヒンジ主体がスムーズに回動する。 【0012】請求項2記載のヒンジ装置は、請求項1記載のヒンジ装置において、係止部は両外面に設けられた孔部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた突起部であることを特徴とするものである。 【0013】請求項3記載のヒンジ装置は、請求項2記載のヒンジ装置において、係止部は両外面に設けられた突起部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた孔部であることを特徴とするものである。 【0014】請求項4記載のヒンジ装置は、請求項2記載のヒンジ装置において、係止部は両外面に設けられた所定の面積を有する凸部であり、係合部は右締めつけ手段及び左締めつけ手段に設けられた所定の面積を有する凹部であることを特徴とするものである。 【0015】請求項5記載のヒンジ装置は、請求項2記載のヒンジ装置において、中央ヒンジ主体、右締めつけ手段及び左締めつけ手段は金属製であり、係止部及び係合部は、該金属よりも摩擦力の大きい部材であることを特徴とするものである。 【0016】 【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の第1の実施の形態を図1及び図2を参照して説明する。 【0017】図1(a)は本実施の形態の分解斜視図を、図1(b)は図5(a)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図を、図1(c)は図5(b)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図を、図2(a)は本実施の応用形態の分解斜視図を、図2(b)は図5(a)に対応する同応用形態の上面図及び断面図を、図2(c)は図5(b)に対応する同応用形態の上面図及び断面図をそれぞれ示している。 【0018】ヒンジ本体1は、略同一形状の円状開口である右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bとを両端に有し、また、灯具部11(図示しない)を連結し装着させる円筒状の連結部1cを有している。そして、連結部1cの下方には、後述する中央ヒンジ主体2が挿入される空間が形成されている。また、右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bの外周上には、後述する右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bと係合する断面略長方形状の凸部が設けられている。そして、この凸部はヒンジ本体1と一体成形されている。ここで、ヒンジ本体1の材質は、合成樹脂材料である。その他、アルミニウム等の金属製材料でもよい。 【0019】中央ヒンジ主体2は、円柱状のものであり、側面視にて右ヒンジ主体1a及び左ヒンジ主体1bと略同一の形状である。そして、この中央ヒンジ主体2は、右ヒンジ主体1a及び左ヒンジ主体1bの間に挿入され後述する右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bにより挟持される。また、中央ヒンジ主体2の下方には、可動アーム10(図示しない)が連結される。ここで、中央ヒンジ主体2の外面には、これも後述する右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bが備える円柱状の突起部6bと係合する孔部6aが設けられている。この孔部6aの断面積は、突起部6bの断面積より2〜5倍程度大きく設定しており、また、孔部6aは中央ヒンジ主体2の中心と同心円上に等間隔に2箇所設けられている。そして、灯具部11に力を加えると、突起部6bが中央ヒンジ主体2の外面と摺動しながら一定の摩擦力で回動し、該突起部6bが孔部6aと係合すると、突起部6bの遊びにより、灯具部11の自重で灯具部11はアーム10と略平行となり、収納状態となる。 【0020】右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bは、略同一形状の円盤状のもので、その外周上方にはそれぞれ、断面略長方形状の凹部が設けられており、上述した右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bの外周上に設けられた断面略長方形状の凸部とそれぞれ係合する。そして、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bには、右ヒンジ主体1aと左ヒンジ主体1bの方向に突出し、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの中心と同心円上に等間隔に2箇所の突起部6bが設けられている。ここで、突起部6bは略円柱状であり、突起の長さは、たとえば、2〜5mmである。また、この突起部6bは、摩擦係数が小さく耐磨耗性に優れた材質、たとえば、ポレエチレン等が好ましい。ここで、本実施の形態においては、この突起部6bを右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bと一体成形しているが、別途、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bに接着してもよい。 【0021】ねじ4aとナット4bは、ねじ結合にてヒンジ本体1、中央ヒンジ主体2に設けられたねじ挿通孔、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bに設けられたねじ挿通孔を介して回動自在に結合するものであり、材質は合成樹脂材料である。その他、アルミニウム等の金属製材料でもよい。 【0022】このような構成のヒンジ装置によれば、灯具部11とアーム10とのなす角度が、たとえば、10度までは、突起部6bが中央ヒンジ主体2の外面と摺動し一定の摩擦力で回動するが、10度以下になると、突起部6bが孔部6aと係合する。そして、このときに摩擦力が略ゼロとなり、灯具部11の自重で灯具部11は収納状態となる。すなわち、灯具部11と可動アーム10との角度が小さくなったときにでも、使用者は灯具部11をスムーズに回動させることができる。 【0023】しかも、中央ヒンジ主体2の外面に孔部6aを穿設し、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bに突起部6bを設けただけの簡単な構成なので、部品点数を増加することがなく、また、このヒンジ装置を製造する場合において、従来と略同一工程にて製造することができる、といった効果もある。 【0024】ここで、本実施の形態とは逆に、図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示すように、中央ヒンジ主体2の外面に中央ヒンジ主体2の中心と同心円上に等間隔で突起部6a’を設け、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bに右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの中心と同心円上に等間隔で孔部6b’を設けてもよい。 【0025】また、本実施の形態では、突起部6bを右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの中心と同心円上に等間隔に2箇所設けたが、灯具部11とアーム10との回動範囲を考慮して、突起部6bの数、配設位置を適宜設定してもよい。 【0026】なお、このヒンジ装置は、上記のような電気スタンド以外に、たとえば、大口径のレンズ体の周囲に丸形蛍光灯を装着し、該レンズ体にて作業対象物を拡大させ組立作業等を行うことのできる照明付拡大装置や、その先端に電気接続器を備えたもので、所望の位置に移動させ電源を接続させることのできる、移動自在型の電源接続装置等の電気器具に利用してもよい。 (実施例2)以下、本発明の第2の実施の形態を図3を参照して説明する。 【0027】第1の実施の形態と同様に、図3(a)は本実施の形態の分解斜視図を、図3(b)は図5(a)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図を、図3(c)は図5(b)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図をそれぞれ示している。 【0028】本実施の形態では、第1の実施の応用形態における突起部6a’の代わりに所定の面積を有する橋形凸部7aを、孔部6b’の代わりに所定の面積を有する橋形凹部7bをそれぞれ設けている。 【0029】このような構成のヒンジ装置によれば、灯具部11とアーム10とのなす角度が、たとえば、10度までは、凸部7aと右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの凹部7b以外の部分と摺動し一定の摩擦力で回動するが、10度以下になると、第1の実施の形態と同様に、凸部7aが凹部7bと係合する、すなわち、摩擦力が略ゼロとなり、灯具部11の自重で灯具部11は収納状態となる。 【0030】なお、上記説明で特に言及していない構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。 (実施例3)以下、本発明の第3の実施の形態を図4を参照して説明する。 【0031】第1の実施の形態と同様に、図4(a)は本実施の形態の分解斜視図を、図4(b)は図5(a)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図を、図4(c)は図5(b)に対応する同実施の形態の上面図及び断面図をそれぞれ示している。 【0032】本実施の形態では、第2の実施の応用形態における凸部7aの代わりに橋形の摩擦部8aを、凹部7bの代わりに橋形の摩擦部8bをそれぞれ設けている。ここで、中央ヒンジ主体2、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bは金属製材料であり、摩擦部8a及び8bは右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの金属製材料よりも摩擦係数が大きく、かつ耐磨耗性に優れたポレエチレン材料である。 【0033】このような構成のヒンジ装置によれば、灯具部11とアーム10とのなす角度が、たとえば、10度までは摩擦部8aと摩擦部8bとが摺動し一定の摩擦力で回動するが、10度以下になると、中央ヒンジ主体2、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの摩擦部8a及び8b以外の部分同士が係合する、すなわち、摩擦力が略ゼロとなり、灯具部11の自重で灯具部11は収納状態となる。 【0034】本実施の形態では、摩擦部8a及び8bとしてポレエチレンを用いたが、中央ヒンジ主体2、右締めつけ手段3a及び左締めつけ手段3bの表面に金属波部を形成することにより表面を粗くし、これを摩擦部としてもよい。 【0035】なお、上記説明で特に言及していない構成、作用、効果等は第1又は第2の実施の形態と同様である。 【0036】 【発明の効果】請求項1ないし5記載の各ヒンジ装置は、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段とによる回動動作の特定の角度範囲において、中央ヒンジ主体の両外面と右締めつけ手段及び左締めつけ手段との間に生ずる摩擦力を変化させる摩擦力変化手段を設けているので、回動動作の特定の角度範囲において、摩擦力が変化するので、回動動作の特定の角度範囲において強い力が必要となる場合に、摩擦力が軽減されるようにしておくと、一定の力で中央ヒンジ主体を回動させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月26日(2002.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
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| 【公開番号】 |
特開2003−281926(P2003−281926A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−84782(P2002−84782) |
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