| 【発明の名称】 |
照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】橋爪 享一 【住所又は居所】東京都八王子市石川町2951番地の5 カシオ計算機株式会社八王子研究所内
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| 【要約】 |
【課題】導光板の出射面の周辺部の輝度分布を均一化することができる照明装置を提供する。
【解決手段】導光板11の入射面12とは反対側の端面には、黒色のインクが塗布されていることにより、光吸収膜15が形成されている。そして、冷陰極管20から出た光およびリフレクタ21によって反射された光は、導光板11の入射面12に入射される。この入射光は、入射面12とその反対側の裏面とで全反射を繰り返し導光板11内を入射面12側からその反対側に向かって進行しつつ出射面13から出射される。このとき、導光板11内を入射面12側からその反対側に向かって進行してきた光のうち、光吸収膜15に入射した光は、光吸収膜15に吸収される。このため、光吸収膜15近傍の出射面13から発せられる光量が適度に抑制され、出射面13の周辺部の輝度分布が均一化される。なお、このようなことは、楔型の導光板を備えた照明装置においても、同様である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の端面を光が入射する入射面とされ、該入射面に直角な一表面を前記入射面から入射した光を出射させる出射面とされた導光板と、該導光板の入射面に対向して配置された光源とを備え、前記導光板の入射面と対向する反対側の端面に光吸収能を有する光吸収層を設けたことを特徴とする照明装置。 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記光吸収層は黒色インクを塗布して形成した光吸収塗膜であることを特徴とする照明装置。 【請求項3】 請求項1または2に記載の発明において、前記導光板は平面形状が矩形をなしており、前記入射面及び該入射面とは反対側の端面を除いた残りの端面に光反射層が設けられていることを特徴とする照明装置。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記導光板は、入射面側からその反対側の端面側に向かうに従って厚さが漸次薄くなる楔型であることを特徴とする照明装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は導光板を備えた照明装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば液晶表示装置には、液晶表示パネル自体が自己発光能力を有していないため、液晶表示パネルの裏面側にバックライトとして照明装置を配置したものがある。図4は従来のこのような照明装置の一例の平面図を示したものである。 【0003】この照明装置は導光板1を備えている。導光板1は、一様な厚さの平板状をなし、所定の一端面を光の入射面2とされ、図示しない液晶表示パネルと対向させる表面を出射面3とされ、導光板1の出射面3とは反対側の裏面、入射面2とは反対側の端面(以下、反入射面という)および残りの2つの側端面にはそれぞれ反射シート4〜7が貼り付けられた構造となっている。導光板1の入射面2と対向する位置には線状の冷陰極管8が配置されている。 【0004】冷陰極管8から出射され導光板1の入射面2に入射された光は、導光板1内を出射面3とその裏面とで反射を繰り返すと共に反射シート4〜7に反射されつつ入射面2側からその反対側に向かって進行し(導光され)、その間に導光板1の出射面3から適量づつ出射される。 【0005】ところで、上記従来の照明装置では、導光板1の出射面3全体から光を均一に出射させ、液晶表示パネルの表面から発せられる光の輝度分布を均一化できるように、導光板1の裏面に、調光パターンが設けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の照明装置では、導光板1の反入射面に貼り付けられた反射シート5で反射されて出射面3から発せられる光量が、導光板1の裏面に設けられた調光パターンである程度制御することはできるが、それでも、他の2つの側端面に貼り付けられた反射シート6、7で反射されて出射面3から発せられる光量よりも多くなってしまうという問題があった。 【0007】この結果、図4において一点鎖線で示すように、導光板1の出射面3の中央部の領域P、その周囲の領域Q、その周囲で反射シート5(反入射面)側の領域R、同周囲で反射シート5側を除く領域Sの各領域での出射光の輝度がP>R>Q>Sの順で小さくなる。即ち、反射シート5近傍の反入射側領域Rが局部的に明るくなる輝度ムラが発生し、この輝度ムラは、液晶表示パネルのバックライトとして用いた場合に表示品質を著しく低下させてしまう。この反入射側領域Rが局部的に明るくなる輝度ムラは、導光板が反入射面に向かうに従って厚さが漸次薄くなる楔型のものである場合により顕著に発生する。また、上記輝度ムラは、導光板1の両側端面に特に反射シート6、7や光反射塗膜等の光反射層を設けず、反入射面に反射シート5等の光反射層を設けた場合にも、発生する。 【0008】この発明の課題は、導光板を介してその出射面から面状に光を出射させる照明装置であって、その出射面の周辺部における光の輝度分布が均一な照明装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明は、請求項1に記載のように、所定の端面を光が入射する入射面とされ、該入射面に直角な一表面を前記入射面から入射した光を出射させる出射面とされた導光板と、該導光板の入射面に対向して配置された光源とを備え、前記導光板の入射面と対向する反対側の端面に光吸収能を有する光吸収層を設けたことを特徴とするものである。そして、この発明によれば、導光板の入射面とは反対側の端面に光吸収層を塗布して形成しているので、反入射面に入射した光の大部分を効率良く吸収し、光吸収層近傍の出射面から出射される光量を抑制することができ、これにより導光板の出射面の周辺部の輝度分布を均一化することができる。この場合、請求項2に記載のように、前記光吸収層は黒色インクを塗布して形成した光吸収塗膜であることが好ましい。また、請求項3に記載のように、平面形状が矩形をなす導光板の場合には、前記入射面及び該入射面とは反対側の端面を除いた残りの端面に光反射層が設けられていることが好ましく、これにより、光吸収層により入射面とは反対側の端面に入射した光を吸収すると共に、残りの端面に入射する光を外部に逸散させることなく反射して照明に有効利用でき、周辺部の輝度分布が均一化されると共に光を有効利用して全体的に明るい面状の照明光を得ることができる。さらに、請求項4に記載のように、前記導光板は、入射面側からその反対側の端面側に向かうに従って厚さが漸次薄くなる楔型であってもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態としての照明装置の平面図を示し、図2はそのX−X線に沿う断面図を示したものである。この照明装置は導光板11を備えている。導光板11は、一様な厚さの平板状をなし、所定の一端面を入射面12とされ、図示しない液晶表示パネルと対向させる表面を出射面13とされた構造となっている。 【0011】導光板11の出射面13とは反対側の裏面(以下、反出射面という)には、図示していないが、例えば黒色のインク等による多数の点状の調光パターンが、その点状の黒色パターン密度が入射面12側からその反対側に向かうに従って漸次小さくなるように、設けられている。 【0012】導光板11の裏面には反射シート14が貼り付けられている。そして、導光板11の入射面12とは反対側の端面つまり反入射面には、光吸収層として、黒色のインク等からなる光吸収膜15が形成されている。この光吸収膜15は、黒色塗料等の光吸収材料が塗布等の方法により反入射面に密着形成されたものである。したがって、光吸収膜15と反入射面との間には、これらと屈折率が異なる空気層等の第3の層が介在されていないから、反入射面に入射する光を効率良く吸収し、出射面13の反入射面近傍領域からの光の出射を顕著に抑制することができる。 【0013】導光板11の入射面12および反入射面を除く残りの2つの側端面にはそれぞれ、光反射層として、反射シート16、17が貼り付けられている。導光板11の出射面13には拡散シート18およびプリズムシート19がこの順で貼り付けられている。導光板11の入射面12と対向する位置には線状の冷陰極管(光源)20が配置されている。冷陰極管20の導光板11と対向する側を除いた周囲に、リフレクタ21が被設されている。このリフレクタ21の一端部は反射シート14の入射面12側の裏面に貼り付けられ、他端部はプリズムシート19の入射面12側の表面に貼り付けられている。 【0014】上述のように構成された本実施形態例の照明装置においては、冷陰極管20から出た光およびリフレクタ21によって反射された光は、導光板11の入射面12に入射される。この場合、リフレクタ21は、冷陰極管20から射出された光を効率良く導光板11の入射面12に入射させるためのものである。 【0015】導光板11の入射面12に入射された光は、出射面13とその裏面とで全反射を繰り返すと共に、前記裏から漏れた光が反射シート14、16及び17により反射されつつ導光板11内を入射面12側からその反対側に向かって進行し(導光され)、その間に、導光板11の出射面13から適量づつ出射される。この場合、反射シート14、16、17は、導光板11のそれぞれが貼り付けられた面からの光漏れを防止して、光利用効率を良くするためのものである。なお、それら反射シート16、17は必ずしも設ける必要はなく、照明装置の用途に応じて適宜省略してもよく、また反射シート16、17に代えて、例えば白色インク等の光反射材料を塗布して反射膜を塗布形成するようにしてもよい。 【0016】導光板11内を入射面12側からその反対側に向かって進行してきた光は、やがて反入射面に入射する。ここで、反入射面には光吸収膜15を空気層が介在しないように密着形成してあるので、反入射面に入射した光の大部分は光吸収膜15に吸収される。このため、反入射面で反射されこの近傍の出射面13から出射される光の量は、従来の反射シート5(図4参照)を設けた場合に比べて格段に少なくなり、出射面13の周辺部における光の輝度分布が均一化される。 【0017】導光板11の出射面13から出射された光は、輝度ムラを少なくするため、拡散シート18によって拡散され、プリズムシート19によって所期の方向に照射されるように集光される。そして、この集光された光が液晶表示パネルの裏面に入射され、液晶表示パネルの表面から液晶表示パネルの表示駆動に応じた画像光が出射される。 【0018】このように、本実施形態例の照明装置では、導光板11の反入射面に入射した光の大部分が光吸収膜15に入射して吸収され、反入射面近傍の出射面13からの光の出射が顕著に抑制されるので、導光板11の出射面13の周辺部における出射光の輝度分布を均一化することができる。 【0019】例えば、図1において一点鎖線で示すように、導光板11の出射面13の中央部の領域B、その周囲の領域C、その周囲の領域Dにおける各出射光の輝度がB>C>Dの順で異なるが、出射面13の周辺部である領域Dにおける出射光の輝度分布は均一化される。 【0020】次に、この発明の他の実施形態例について、図3に基づき説明する。図3に示す照明装置では、導光板11Aとして、入射面12側からその反対側の反入射面側に向かうに従って厚さが漸次薄くなる楔型のものを備えている。その他の構成は、図1に示す実施形態例とほぼ同じである。この楔型導光板11Aは、冷陰極管20から射出された線状光をそのまま入射させて効率良く出射面13から出射させることができ、また、楔型導光板11Aの占有スペースが小さくなるので実装設計においても有利である。 【0021】そして、楔型導光板11Aを用いた照明装置においては、反入射面に反射シート等の反射膜を設置した場合、この反射膜で反射されてその近傍の出射面13から出射する光が多くなり、その反出射側周辺領域の輝度が局部的に高くなる傾向がより顕著である。 【0022】しかし、本実施形態の照明装置においては、反入射面に光吸収膜15を塗布形成してあるから、反入射面に入射する光を効率良く吸収でき、楔型導光板11Aを用いた照明装置においても、反出射側周辺領域の輝度を他の側部周辺領域とほぼ同じ輝度に抑え、出射面13の周辺部の輝度分布を均一化することが可能となる。 【0023】なお、光吸収膜15の材料は、黒色のインクや塗料等からなる黒色材に限定されるものではなく、導光板11、11Aの形状や入射光の性状により変化する出射面13の周辺部の輝度ムラの発現程度に応じて、灰色のインク等からなる灰色材等であってもよい。また、光吸収層としては、光吸収膜15のように塗装被着されたものに限らず、出射面13の周辺部の輝度ムラの発現度合いによっては、光吸収能を有する光吸収シートを反入射面に貼着したものでもよく、この光吸収シートによっても出射面13の周辺部の輝度分布を均一化することは可能である。 【0024】さらに、本発明は、光源が線光源ではなくLED等の点光源を複数設けた照明装置、あるいは、矩形状導光板の場合に入射面を一端面でなく例えば隣り合う二端面を入射面とした照明装置等にも好適に適用できる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、導光板の入射面とは反対側の端面に光吸収層を設置しているので、入射面とは反対側の端面に入射した光の大部分を効率良く吸収し、入射面とは反対側の端面近傍の出射面から発せられる光量を抑制することができ、これにより導光板の出射面の周辺部の輝度分布を均一化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区本町1丁目6番2号
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| 【出願日】 |
平成14年3月22日(2002.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073221 【弁理士】 【氏名又は名称】花輪 義男
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| 【公開番号】 |
特開2003−281920(P2003−281920A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−81580(P2002−81580) |
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