| 【発明の名称】 |
バックライト用光源 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 登美男 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】堀内 俊郎 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】半導体発光装置の位置ずれによる導光板に対する光の供給量のばらつきの少ないバックライト用光源を提供することを目的とする。
【解決手段】面実装型の半導体発光装置31の主光取り出し面を、バックライト用の導光板34の側面に接着したことを特徴とするバックライト用光源としたものであり、半導体発光装置31を導光板34の側面に接着することにより、導光板34に対する半導体発光装置31の位置ずれをなくすことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 面実装型の半導体発光装置の主光取り出し面を、バックライト用の導光板の側面に接着したことを特徴とするバックライト用光源。 【請求項2】 前記半導体発光装置は、半導体発光素子を覆う樹脂を備え、前記導光板に前記樹脂を介して、透光性を有する接着剤により接着されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライト用光源。 【請求項3】 前記半導体発光装置の前記主光取り出し面の周囲には、面取り部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバックライト用光源。 【請求項4】 前記半導体発光装置は、半導体発光素子を内部に収納して固定した矩形状容器を備え、前記導光板に前記矩形状容器を介して接着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のバックライト用光源。 【請求項5】 前記半導体発光装置は、フレキシブル基板に搭載されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載のバックライト用光源。 【請求項6】 前記導光板には、前記半導体発光装置の主光取り出し面との間に所定の隙間を形成するスペーサ部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載のバックライト用光源。 【請求項7】 矩形状容器の底面の両端に一対のリード電極を形成した樹脂パッケージの前記矩形状容器の中に、透明基板上に窒化物系半導体薄膜層を積層して形成した半導体発光素子を搭載し、前記半導体発光素子のn側およびp側電極に前記一対のリード電極の一方および他方を導通接続し、前記矩形状容器の中を樹脂で封止した半導体発光装置と、前記樹脂パッケージのリード電極に接続され、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するための配線基板と、さらに、前記樹脂パッケージの主光取り出し面側を、透光性を有する接着剤を用いて、前記樹脂を介して側面に接着されたバックライト用の導光板とを備えたことを特徴とするバックライト用光源。 【請求項8】 透明基板上に積層した窒化物系半導体薄膜層の一方の面に一対の電極を形成した半導体発光素子と、2つの電極を有し、この2つの電極に前記一対の電極がそれぞれ導通する状態に前記半導体発光素子を接合したサブマウント素子と、このサブマウント素子の前記2つの電極に導通する一対の配線を一方の面に有し、中間部に設けた開口部に前記半導体発光素子が位置するように前記サブマウント素子を接合した矩形状の保持基板とを備え、前記保持基板の一側面であって、前記サブマウント素子の両側位置の配線に、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するためのフレキシブル基板を接続し、さらに、前記保持基板の他側面をバックライト用の導光板の側面に接着したことを特徴とするバックライト用光源。 【請求項9】 透明基板上に積層した窒化物系半導体薄膜層の一方の面に一対の電極を形成した半導体発光素子と、2つの電極を有し、この2つの電極に前記一対の電極がそれぞれ導通する状態に前記半導体発光素子を接合したサブマウント素子と、このサブマウント素子の前記2つの電極に導通する一対の配線を他方の面に有し、中間部に設けた開口部に前記半導体発光素子が位置するように前記サブマウント素子を接合した矩形状の保持基板とを備え、前記保持基板の他側面であって、前記開口部の両側位置の配線に、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するためのフレキシブル基板を接続し、さらに、前記保持基板の他側面の中間部を、バックライト用の導光板の側方に突出した突起面に接着したことを特徴とするバックライト用光源。 【請求項10】 前記保持基板の一辺の長さを前記導光板の厚みより短く、他辺の長さを前記サブマウント素子の一辺の長さより長く形成したことを特徴とする請求項8または9に記載のバックライト用光源。 【請求項11】 前記半導体発光素子の周囲に蛍光体を塗布または沈降させ、白色発光可能に形成したことを特徴とする請求項7から9のいずれかの項に記載のバックライト用光源。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フリップチップ型の半導体発光装置に係り、特にサブマウント素子と複合素子化して機能の拡充を図るとともに薄型化も可能としたバックライト用光源に関する。 【0002】 【従来の技術】たとえば携帯電話などの電子機器には、液晶を用いた画像表示部が一般に採用されている。この液晶による画像表示部は、液晶表示パネルの中に液晶を封止しておきLEDなどを利用したバックライトを光源として発光させ、画像を表示する構成としたものである。バックライト用の光源としてはたとえば図8の(A)、(B)に示すようにサイドビュー方式の半導体発光装置が従来から知られている。この半導体発光装置は、矩形容器状の絶縁性の樹脂パッケージ50の両端に一対の電極51a,51bを形成し、一方の電極51bに発光素子52を導電性接着剤を介して導通搭載してこれをワイヤによって他方の電極51aに導通させ、さらにワイヤを含めてエポキシ樹脂を樹脂パッケージ50の中に充填し、被覆形成したものである。 【0003】このような半導体発光装置は同図の(B)に示すようにフレキシブル基板55に表面実装されて液晶表示パネル57のバックライト光源として使用される。フレキシブル基板55は半導体発光装置の電極51a,51bに導通させるための配線パターン(図示せず)を表面に形成するとともに、発光素子52からの光を液晶表示パネル57側に向けて導くための導光板56に隣接して配置される。この導光板56はポリカーボネートやアクリルなどの合成樹脂を使用したもので、下面側に微小な凹凸パターンを形成し側方から入射する光を液晶表示パネル57側へ反射して照射する。すなわち、半導体発光装置の発光素子52からの光は、導光板56の側面からサイドビュー方式として導入され、導光板56はその光拡散によって液晶表示パネル57に対するバックライト光源として機能する。 【0004】このような表面実装においては、半導体発光装置は同図の(A),(B)の姿勢としてフレキシブル基板55上に搭載され、電極51a,51bは半田58a,58bによってフレキシブル基板55の配線パターンに導通させて固定される。このとき半導体発光装置の高さは樹脂パッケージ50の高さ寸法(同図(A)、(B)において上下方向寸法)と、電極51a,51bの厚み、半田58a,58bの厚み及びフレキシブル基板55の厚みによって決まり、発光素子52は樹脂パッケージ50の高さ寸法のほぼ半分の高さに設定される。 【0005】なお、このように、導光板の側面から入射した光によって面発光を行うバックライトとして、特許文献1に示すようなものがある。 【0006】 【特許文献1】特開2002−75038号公報(第2−5頁、第1図) 【0007】 【発明が解決しようとする課題】近年の携帯電話等の電子機器の軽量、薄型化の要求により、導光板の厚みもさらに薄く形成しなければならず、半導体発光装置も当然薄くする必要がある。 【0008】しかしながら前記従来の半導体発光装置は、フレキシブル基板55の長手方向に所定間隔おきに設けられており、フレキシブル基板55は導光板56の側面に沿って配置されている。フレキシブル基板55は、屈曲しやすいため、導光板56の側面に波打った状態で配置されることがあり、この波打ちによって、半導体発光装置の発光素子52の位置が、導光板56の上下方向の中心位置からずれることがある。特に導光板の厚みが薄い場合には、半導体発光装置の位置ずれによる導光板に対する光の供給量の変化が大きく、導光板の明るさの差が大きくなり、製品の品質がばらつくという問題がある。 【0009】そこで本発明は、導光板に対する光の供給量のばらつきの少ないバックライト用光源を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明のバックライト用光源においては、面実装型の半導体発光装置の主光取り出し面を、バックライト用の導光板の側面に接着したものである。 【0011】この発明によれば、導光板に対する光の供給量のばらつきの少ないバックライト用光源が得られる。 【0012】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、面実装型の半導体発光装置の主光取り出し面を、バックライト用の導光板の側面に接着したことを特徴とするバックライト用光源としたものであり、接着により主光取り出し面が導光板の側面に固定されるので、導光板に対する半導体発光装置の位置ずれをなくすことができる。ここで、面実装型の半導体発光装置とは、配線基板の表面に搭載可能な接続部を有した半導体発光装置をいい、サイドビュー方式およびトップビュー方式のいずれをも含む。 【0013】請求項2に記載の発明は、前記半導体発光装置は、半導体発光素子を覆う樹脂を備え、前記導光板に前記樹脂を介して、透光性を有する接着剤により接着されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライト用光源としたものであり、半導体発光装置から出た光が空気層を介さずに導光板に入るので、境界面における反射率が小さいため界面での光損失等を小さくして、輝度を向上させることができる。ここで、「透光性を有する」とは、半透光性を有するものも含むが、界面での反射率を小さくして光損失を少なくするには、接着剤の誘電率と樹脂の誘電率の差を小さくすることが好ましい。また、導光板または半導体発光素子を覆う樹脂と同一の材質にすると、誘電率が同じなので、界面での光損失がさらに小さくなる。 【0014】請求項3に記載の発明は、前記半導体発光装置の前記主光取り出し面の周囲には、面取り部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバックライト用光源としたものであり、面取り部を形成することにより、導光板と半導体発光装置の間の隙間に、接着剤を導入しやすくなり、接着剤を確実に充填できる。ここで、面取り部とは、接着剤を導入しやすくするという観点から、導光板と半導体発光装置の間の隙間が端部側ほど広がっている形状であればよく、例えば、C面取りやR面取りも含まれる。 【0015】請求項4に記載の発明は、前記半導体発光装置は、半導体発光素子を内部に収納して固定した矩形状容器を備え、前記導光板に前記矩形状容器を介して接着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のバックライト用光源としたものであり、矩形状容器を接着するので、矩形状容器と導光板を当接させて接着することができ、導光板と半導体発光素子の間に一定の隙間が形成され、導光板に入った光の拡がり方を一定にできる。特に半導体発光素子を覆う樹脂も接着すると、接着面積が増えて接着強度が増加する。矩形状容器とは、光取り出し面が矩形に形成された容器をいい、1部材で構成されたものの他、2以上の部材で構成されたものも含む。例えば、サブマウント素子に、貫通孔を中間部に形成した矩形状の保持基板を設けたトップビュー方式のものや、直方体状のケーシングに非貫通穴を形成したサイドビュー方式のものも含まれる。 【0016】請求項5に記載の発明は、前記半導体発光装置は、フレキシブル基板に搭載されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載のバックライト用光源としたものであり、フレキシブル基板が屈曲可能なので、接着前の半導体発光装置を導光板に対して移動させることができ、導光板に対する半導体発光装置の位置の調整を簡単に行うことができる。特に、複数の半導体発光装置を用いた場合は、各半導体発光装置ごとに位置合わせを行うことができる。 【0017】請求項6に記載の発明は、前記導光板には、前記半導体発光装置の主光取り出し面との間に所定の隙間を形成するスペーサ部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載のバックライト用光源としたものであり、スペーサ部に光取り出し面である樹脂または保持基板の一部を当接させて配置することにより所定の隙間が形成でき、導光板と半導体発光装置の距離を一定に保持することができ、導光板に入った光の拡がり方を一定にでき、また、樹脂を隙間に導入しやすくなる。スペーサ部の形状は、所定の隙間を形成できる形状であればよく、例えば、直線状、矩形状、三角状、波形状に形成することができる。 【0018】請求項7に記載の発明は、矩形状容器の底面の両端に一対のリード電極を形成した樹脂パッケージの前記矩形状容器の中に、透明基板上に窒化物系半導体薄膜層を積層して形成した半導体発光素子を搭載し、前記半導体発光素子のn側およびp側電極に前記一対のリード電極の一方および他方を導通接続し、前記矩形状容器の中を樹脂で封止した半導体発光装置と、前記樹脂パッケージのリード電極に接続され、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するための配線基板と、さらに、前記樹脂パッケージの主光取り出し面側を、透光性を有する接着剤を用いて、前記樹脂を介して側面に接着されたバックライト用の導光板とを備えたことを特徴とするバックライト用光源としたものであり、接着により光取り出し面が導光板の側面に固定されるので、導光板に対する半導体発光装置の位置ずれがなくなるとともに、接着剤中を光が通過するときの界面での反射率が空気中を光が通過するときの界面での反射率より小さくなるので、輝度が向上する。 【0019】請求項8に記載の発明は、透明基板上に積層した窒化物系半導体薄膜層の一方の面に一対の電極を形成した半導体発光素子と、2つの電極を有し、この2つの電極に前記一対の電極がそれぞれ導通する状態に前記半導体発光素子を接合したサブマウント素子と、このサブマウント素子の前記2つの電極に導通する一対の配線を一方の面に有し、中間部に設けた開口部に前記半導体発光素子が位置するように前記サブマウント素子を接合した矩形状の保持基板とを備え、かつ、前記保持基板の一側面であって、前記サブマウント素子の両側位置の配線に、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するためのフレキシブル基板を接続し、さらに、前記保持基板の他側面を前記導光板の側面に接着したことを特徴とするバックライト用光源としたものであり、フレキシブル基板を導光板の側方で接合し、屈曲させて引き回すことにより、フレキシブル基板及びその接合部分が導光板の厚み方向にはみ出さなくなるという作用を有する。 【0020】また、フレキシブル基板を屈曲させると波打ちが起きやすくなるが、保持基板を導光板の側面に接着することにより導光板に対する半導体発光素子の位置の変動が防止される。 【0021】請求項9に記載の発明は、透明基板上に積層した窒化物系半導体薄膜層の一方の面に一対の電極を形成した半導体発光素子と、2つの電極を有し、この2つの電極に前記一対の電極がそれぞれ導通する状態に前記半導体発光素子を接合したサブマウント素子と、このサブマウント素子の前記2つの電極に導通する一対の配線を一方の面に有し、中間部に設けた開口部に前記半導体発光素子が位置するように前記サブマウント素子を接合した矩形状の保持基板とを備え、かつ、前記保持基板の他側面であって、前記開口部の両側位置の配線に、前記半導体発光素子に駆動電流を供給するためのフレキシブル基板を接続し、さらに、前記保持基板の他側面の中間部を、前記導光板の側方に突出した突起面に接着したことを特徴とするバックライト用光源であり、フレキシブル基板を保持基板の他側面に接合するので、接合作業が容易になる。 【0022】また、突起面に接着するので、接着作業も容易になり位置決めが確実に行われる。 【0023】請求項10に記載の発明は、前記保持基板の一辺の長さをバックライト用導光板の厚みより短く、他辺の長さを前記サブマウント素子の一辺の長さより長く形成したことを特徴とする請求項8または9に記載のバックライト用光源であり、かかる構成によって、薄型のバックライト用光源を確実に製造することができる。 【0024】請求項11に記載の発明は、前記半導体発光素子の周囲に蛍光体を塗布または沈降させ、白色発光可能に形成したことを特徴とする請求項7から9のいずれかの項に記載のバックライト用光源であり、白色発光可能なので、フルカラー用の光源とすることができる。 【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。 【0026】(実施の形態1)図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係るバックライト用光源の部分正面図、(B)は同バックライト用光源の部分側面図、(C)は同バックライト用光源の部分平断面図を示す。 【0027】バックライト用光源1は、一側にフレキシブル基板2を接合した半導体発光装置3の他側の端面を、導光板4の側面に接着したものである。まず、半導体発光装置3の構成について説明する。 【0028】図2(A)は同バックライト用光源に用いる半導体発光装置の正面図、(B)は同バックライト用光源に用いる半導体発光装置の平断面図を示す。 【0029】半導体発光装置3は、半導体発光素子5と、半導体発光素子5を接合したサブマウント素子6と、サブマウント素子6の半導体発光素子5側に半導体発光素子5を囲んだ状態に配置され固定された保持基板7とを有している。 【0030】保持基板7はその平面形状をほぼ矩形状として中央にはすり鉢状の開口部8を貫通させたもので、この開口部8を挟んで配線の一例である金属配線18,18a,18bを表面に形成している。これらの金属配線は保持基板7の底面だけでなく、開口部8の内周面から上端部にかけて展開させたもので、金属配線18,18aは電流をサブマウント素子を経由して発光素子に供給する電極を形成し、金属配線18bは開口部8のテーパに沿って金属光沢を有するすり鉢状の反射面を形成する。なお、金属配線は開口部8の中まで設けられるが、金属配線18,18a,18bのそれぞれの間の境界部分は離間して導通しないようにする。保持基板7の外形は、一辺の長さを導光板4の厚みより短く形成し、他辺の長さをサブマウント素子6の一辺の長さより長く形成している。 【0031】サブマウント素子6は、アルミナセラミック基板を素材としたもので、半導体発光素子5が搭載される面にAlで2つの電極を形成したもの、またはn型シリコン基板を素材としたもので、一部からp型不純物イオンを注入して拡散させて、p型半導体領域を部分的に形成しツェナーダイオードとしたものである。後者の場合は、n型半導体領域に相当する部分にn側電極及びp型半導体領域に相当する部分にp側電極をそれぞれ形成している。 【0032】半導体発光素子5は従来例と同様にGaN系化合物半導体を用いた青色発光のフリップチップ型のものであって、サファイアの基板にn型層及びp型層を積層するとともに、これらの層の表面にn側電極及びp側電極を蒸着法によって形成したものである。そして、この半導体発光素子5をマイクロバンプを介してサブマウント素子上に搭載接合させる。サブマウント素子6がツェナーダイオードの場合、半導体発光素子5と逆極性に接続することによって静電気保護の機能を付加することができる。 【0033】すなわち、このような逆極性の接続によって、保持基板7の金属配線18,18aに高電圧による過電流が印加されたときには、半導体発光素子5に印加される逆方向電圧はサブマウント素子6の順方向電圧付近すなわち0.9Vでバイパスが開く。また、半導体発光素子5に印加される順方向電圧はサブマウント素子6のツェナー電圧Vzを10V付近に設定することにより、その電圧でバイパスが開き、それぞれ過電流が逃がされる。したがって、静電気による半導体発光素子5の破壊を確実に防ぐことができる。 【0034】半導体発光素子5を導通搭載したサブマウント素子6は、サブマウント素子6の2つの電極上にそれぞれマイクロバンプを形成し、マイクロバンプ、Agペーストまたはその両方によって金属配線18,18aに導通接続する。そして、開口部8内には透明または光透過性の樹脂9を充填して、サブマウント素子6と金属配線18,18aとの接合部分を含めて封止する。このように樹脂9によって封止することにより、サブマウント素子6はマイクロバンプ、Agペースト又はその両方による接合力だけでなく、封止された樹脂9を利用してより安定した保持基板7への固定が可能となる。樹脂9は、保持基板7の他側面より50μm程度低い凹面状に形成されている。 【0035】次に、半導体発光装置3にフレキシブル基板2を接合した状態について説明する。図3はフレキシブル基板に複数台の半導体発光装置を接合した状態を示す説明図である。 【0036】フレキシブル基板2の長手方向には、所定間隔おきに3カ所の接続部10が形成され、各接続部10には、半導体発光装置3がそれぞれ接合されている。 【0037】接続部10は、サブマウント素子6の両側の保持基板7の一側面の金属配線18,18aに半田11,12を介してそれぞれ接合した接合部13,14と、接合部13,14とフレキシブル基板2の帯状に形成された本体部15とを接続して屈曲する屈曲部16,17とを有している。接合部13,14と屈曲部16,17との間には切り欠き部19,20が形成され、屈曲部16,17を曲げても接合部13,14にはその力は伝達されず、接合部の剥離等を防止している。 【0038】次に、フレキシブル基板2を接合した半導体発光装置3の保持基板7の他側面に接着剤を塗布し、導光板4の側面に接着した状態について説明する。図4(A)は本発明の第1の実施の形態に係るバックライト用光源の正面図、(B)は同バックライト用光源の側面図、(C)は同バックライト用光源の平断面図を示す。 【0039】接着剤としてはたとえばエポキシ系のものを用いる。導光板4がポリカーボネートである場合は、エポキシ系の接着剤は0.3mm以上の厚みで白濁することがあるが、樹脂9の上部に形成された凹面は深さ50μm程度で、これ以上の厚みには塗布されないので、光量を落とさないようにできる。なお、光を透過できる他の種類の接着剤、例えばアクリル系の可視光硬化型接着剤を使用することも可能である。 【0040】図4に示すようにフレキシブル基板2は屈曲部16,17でほぼ直角に屈曲し、本体部15が導光板4に平行に配置されるので、波打ちが発生しやすい状態で使用されるが、各半導体発光装置3が導光板4の側面に接着されているので、半導体発光素子5の上下方向の位置は変動せず、導光板4に供給される光の強度のばらつきも小さくなり、品質のばらつきを抑えることが可能になる。 【0041】また、半導体発光素子5の周囲に、青色光の補色である蛍光体を塗布または沈降させることにより白色発光させることもできる。 【0042】(実施の形態2)なお、以上の説明では、フレキシブル基板2を保持基板7の一側面に接合し、導光板4の水平な側面に接着したが、フレキシブル基板を保持基板7の他側面に接合し、側方に突起面を有する他の導光板に接着して使用することも可能である。図5(A)は本発明の第2の実施の形態に係るバックライト用光源の部分正面図、(B)は同バックライト用光源の部分側面図、(C)は同バックライト用光源の部分平断面図を示す。 【0043】バックライト用光源21の半導体発光装置3は第1の実施の形態で用いたものと同じものを使用できる。 【0044】フレキシブル基板2は、保持基板7の他側面の開口部8の両側の金属配線18,18aに接合されている。 【0045】一方、導光板22には側方に突出する台形部23が半導体発光装置3の配置位置に合わせて所定間隔おきに設けられ、その先部に平らな突起面24を形成している。突起面24は、開口部8の面積より広く形成されており、開口部8の周囲を接着して固定することができる。 【0046】かかる構成によって、フレキシブル基板2の接合位置を変えても同様の効果を得ることが可能になる。 【0047】(実施の形態3)近年の携帯電話等の電子機器はフルカラーの写真等の画像や動画の表示が行われ、その画質を鮮明に表示するためには、従来のバックライトの面輝度(約2000cd/m2)では十分ではなく2600cd/m2以上の面輝度が必要である。このためには、従来のサイドビュー方式の半導体発光装置の輝度を約30%以上増加させる必要があるが、半導体発光装置に流す電流を30%以上増やしたり、半導体発光装置の数を増やしたりする方法では、半導体発光装置の信頼性や携帯電話機の電池に負担がかかりすぎ、また、コスト的にも問題がある。このような問題を解決するため、以下のような構成のバックライト用光源を用いることができる。 【0048】図6(A)は本発明の第3の実施の形態に係るバックライト用光源の部分正面図、(B)は同バックライト用光源の部分側面図である。図6に示すように、第3の実施の形態のバックライト用光源30は、面実装型のサイドビュー方式の半導体発光装置31の主光取り出し面37を、バックライト用の導光板34の側面に接着したもので、複数の半導体発光装置31は、配線基板の一例であるフレキシブル基板41に搭載されている。 【0049】半導体発光装置31は、矩形状容器36の底面の両端に一対のリード電極43,44を形成した樹脂パッケージ42の矩形状容器36の中に、透明基板上に積層したGaN系半導体薄膜層の一方の面に一対の電極を形成した青色発光の半導体発光素子32をサブマウント素子32aの上にフリップチップ実装し、その周囲に蛍光体を含むペーストを塗布し、サブマウント素子の電極を介して半導体発光素子32の一対の電極と一対のリード電極43,44とを導通接続し、矩形状容器36の中を樹脂で封止したものである。なお、半導体発光装置31の詳しい構造については、従来の技術の欄で説明した半導体発光装置と略同様なので省略する。 【0050】半導体発光装置31の主光取り出し面37の周囲、すなわち矩形状容器36の外周には、接着剤35を流入しやすくするために面取り部38が形成されている。面取り部38は、断面円弧状に形成されているが、断面直線状に形成することも可能である。 【0051】フレキシブル基板41は、樹脂パッケージ42のリード電極43,44に半田45,46を介して接続され、半導体発光素子32に駆動電流を供給するために用いられる。 【0052】導光板34は、例えば、ポリカーボネート等の材質を用いて形成されている。 【0053】導光板34の側部には、図7(A)に示すように、半導体発光装置31が嵌入可能なコ字状の切欠き部39が形成されている。また、切欠き部39の両角部には、矩形のスペーサ部40がそれぞれ形成されている。 【0054】スペーサ部40は、半導体発光装置31の矩形状容器36の主光取り出し面側の両端部に当接して、導光板34と主光取り出し面との間に所定の隙間を形成している。この所定の隙間は、接着剤35が流入可能な幅であればよく、接着剤35の粘度と面取り部38の大きさ、形状によって変えることができる。 【0055】半導体発光装置31は、透光性を有する接着剤35を用いて、半導体発光素子32を覆うエポキシ樹脂33を介して導光板34に接着され、また、半導体発光素子32を内部に収納して固定した矩形状容器36の光取り出し面も同時に導光板34に接着されている。 【0056】接着剤35は、可視光硬化性のものを用いているが、透光性を有するものであればよく、他にUV樹脂や熱硬化性のものも用いることができる。 【0057】また、矩形状容器36の側面も導光板34に接着されており、接着強度を増加させている。 【0058】接着によりフレキシブル基板41の波打ちを防止できるとともに、エポキシ樹脂33と導光板34の側面を透光性を有する接着剤35を用いて接着しているので、半導体発光装置31から出た光は、エポキシ樹脂33から固化した接着剤35の層を介して導光板34に入射するので、界面の光損失が低下し、従来のサイドビュー方式の半導体発光装置に比べて導光板34の面輝度が30%以上向上する。 【0059】なお、スペーサ部の形状は、他の形状にすることも可能で、例えば、図7(B)に示すように導光板47のスペーサ部48の形状は、三角板状に形成してもよい。半導体発光装置31の主光取り出し面37は、スペーサ部48の先端で位置決めされる。スペーサ部48と主光取り出し面37の間には三角形状の隙間が複数形成され、この隙間に接着剤35が充填され固化する。 【0060】また、サイドビュー方式の半導体発光装置31の代わりにトップビュー方式の半導体発光装置を用いることも当然に可能である。 【0061】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、面実装型の半導体発光装置の主光取り出し面を、バックライト用の導光板の側面に接着したので、導光板に対する光の供給量のばらつきの少ないバックライト用光源が得られる。 【0062】特に、導光板に樹脂を介して、透光性を有する接着剤により接着したので、半導体発光装置から出た光が空気層を介さずに導光板に入り、界面での光損失等を小さくして、輝度が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年12月17日(2002.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−281912(P2003−281912A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−364862(P2002−364862) |
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