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【発明の名称】 バックライトとフロントライト及び液晶表示装置
【発明者】 【氏名】鹿野 満
【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプス電気株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、低消費電力であり、高い輝度を発揮させることができ、寿命が長くノイズの発生も少ないバックライトとそれを備えた液晶表示装置の提供を目的とする。

【解決手段】本発明は、被照射体20の裏面側に設置されて被照射体を裏面側から照明するためのバックライト10であり、導光板12と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体13Aと、該中間導光体の端部に配設された光源13Bとを備え、導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面12cとされ、導光板の他面側が反射面により反射された光を出射させるための出射面12bとされ、反射面には緩斜面部14aと急斜面部14bとで形成される溝14が複数ストライプ状に連続形成されてなり、出射面外方に被照射体が設けられることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被照射体の裏面側に設置されて被照射体を裏面側から照明するためのバックライトであり、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記出射面外方に被照射体が設けられることを特徴とするバックライト。
【請求項2】 前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1に記載のバックライト。
【請求項3】 前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のバックライト。
【請求項4】 前記カバー部材が金属板からなり、その内面側に反射面が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のバックライト。
【請求項5】 前記被照射体が白黒表示タイプの透過型あるいは半透過型の液晶表示ユニットとされることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のバックライト。
【請求項6】 導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなるバックライトと、前記バックライトの出射面外方に備えられた透過型または半透過型の液晶表示ユニットとが具備されてなることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項7】 前記液晶表示ユニットが透過型あるいは半透過型の白黒表示タイプであることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
【請求項8】 前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とする請求項6または7に記載の液晶表示装置。
【請求項9】 前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項10】 前記カバー部材が金属板からなり、その内面に反射面が形成されたことを特徴とする請求項9または10に記載の液晶表示装置。
【請求項11】 被照射体の前面側に設置されて被照射体を前面側から照明するためのフロントライトであり、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とするフロントライト。
【請求項12】 前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする請求項11に記載のフロントライト。
【請求項13】 前記カバー部材が金属板からなり、その内面側に反射面が形成されたことを特徴とする請求項12に記載のフロントライト。
【請求項14】 前記被照射体が白黒表示タイプの反射型の液晶表示ユニットとされることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のフロントライト。
【請求項15】 導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなるフロントライトと、前記フロントライトの出射面外方に備えられた液晶表示ユニットとが具備されてなることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項16】 前記液晶表示ユニットが反射型の白黒表示タイプであることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置。
【請求項17】 前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする請求項15または16に記載の液晶表示装置。
【請求項18】 前記カバー部材が金属板からなり、その内面に反射面が形成されたことを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置用のバックライトあるいはフロントライトとして好適な構造、およびこのバックライトあるいはフロントライトを備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来の透過型液晶表示装置の一例を示す概略断面図であり、この例の液晶表示装置100は、液晶表示ユニット120と、この液晶表示ユニット120の背面側に配置されたバックライト110とから概略構成されている。バックライト110は、長尺光源113からの光を導光板112内にその一端面(入射面112a)から入射させるとともに、導光板112において液晶ユニット120と対向する一方の側面(出射面112b)から出射させるように構成されている。先の導光板112の出射面112bと対向する側の他方の側面112c側にはプリズムシート114および白色シート115がこの順に設けられている。また、これらバックライト110の構成部品を一体的に保持するために、長尺光源113、導光板112、プリズムシート114および白色シート115を一括的に収容するカバー状の保持部材116が設けられている。また、導光板112の背面側に設けられる白色シート115は光拡散性および光反射性を有しており、更に導光板112と白色シート115との間にプリズムシート114が設けられ、光の拡散性と輝度分布の均一性が向上されている。また、先の長尺光源113として冷陰極管が従来から用いられている。
【0003】しかしながら情報端末機器等の小型の表示機器のバックライトでは、冷陰極管ではインバータ回路等が必要で消費電力が大きすぎて電池の消費量が大きいために、従来から冷陰極管に替えてEL(エレクトロルミネッセンス)素子を用いた光源が広く採用されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種の表示機器の光源としてEL素子を用いた場合、数Cd/m2程度の輝度を得るために4〜5mW/cm2もの消費電力を必要とするので、消費電力が大きい割に輝度が低い問題がある。また、EL素子においては、素子自体の発光のために振幅回路にインバータが必要であり、これが液晶表示装置に対してノイズ源となる問題がある。従来このインバータのノイズ対策として液晶表示装置にノイズ対策回路、シールド手段を設けることが必要とされており、コストアップの要因となっていた。また、前述のインバータは回路としてみてもコストを高くする欠点がある。更にEL素子は、発光寿命が比較的短い欠点があり、長期使用には部品交換やメンテナンスが必要であった。例えば通常のEL素子では、輝度が初期の1/2となる半減期で換算すると、長いものでも5000時間、短いものでは2500時間程度の寿命であり、更に長い寿命を持った光源が要求されている。
【0005】本発明の目的は、低消費電力であり、高い輝度を発揮させることができ、寿命が長くノイズの発生も少ないバックライトとそれを備えた液晶表示装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバックライトは前記課題を解決するために、被照射体の裏面側に設置されて被照射体を裏面側から照明するためのバックライトであり、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記出射面外方に被照射体が設けられることを特徴とする。光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるので、被照射体を裏側から照明することができ、バックライトとして機能させることができる。
【0007】本発明に係るバックライトは前記課題を解決するために、前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とする。緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードが光源であるならば、安価に入手することができ、光源としてのコスト削減に寄与する。また、光源をEL素子とした構造に比べてノイズ対策の必要性がないので、シールドやノイズ削減回路が不要であり、コストダウンに寄与する。さらに、これらの色の発光ダイオードは、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るいバックライトを安価に提供できる。
【0008】本発明に係るバックライトは前記課題を解決するために、前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする。カバー部材を導光板の側端部表裏側と中間導光体の周囲側に設けることにより、導光板の側端部側と中間導光体周囲側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるので、バックライトとしての輝度向上に寄与する。
【0009】本発明に係るバックライトは前記課題を解決するために、前記カバー部材の内面に反射面が形成されたことを特徴とする。カバー部材の内面に反射面が形成されることで中間導光体の内部で反射して導光板側に入射される光量を増加させることができ、バックライトとしての輝度を向上させることができる。本発明に係るバックライトの被照射体として半透過型の液晶表示ユニットあるいは透過型の液晶表示ユニットを適用することができ、これにより、明るい表示の液晶表示ユニットが提供される。
【0010】本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記出射面外方に透過型または半透過型の液晶表示ユニットが設けられてなることを特徴とする。光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるので、透過型あるいは半透過型の液晶表示ユニットを裏側から照明することができる。
【0011】本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、前記液晶表示ユニットが透過型あるいは半透過型の白黒表示タイプであることを特徴とする。本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、前記光源が緑色、青緑色、青色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とする。発光ダイオードの光源であると、EL素子に比べて消費電力が小さく、消費電力の割に高い輝度を得ることができる。また、緑色、青緑色、青色のいずれかの色の発光ダイオードは入手し易く、安価であるので、コスト低減に寄与する。更にこれらの色の発光ダイオードが光源であると、色の付いた光が液晶表示ユニットを裏面側から照らすが、液晶表示ユニットがカラー表示タイプではなく、白黒表示タイプの透過型あるいは半透過型のものであれば特に問題は無く、低コストで輝度の高い、明るい表示形態の液晶表示ユニットが得られる。
【0012】前記溝を形成する急斜面部と緩斜面部が交互に配されていることが好ましい。光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるので、被照射体を裏側から照明することができ、バックライトとして機能させることができ、明るい表示形態の液晶表示ユニットが得られる。
【0013】本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする。カバー部材を導光板の側端部表裏側と中間導光体の周囲側に設けることにより、導光板の側端部側と中間導光体側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるのでバックライトとしての輝度を向上させることができ、より明るい表示形態の液晶表示ユニットを提供できる。
【0014】本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、カバー部材の内面側に反射面が形成されたものでも良い。カバー部材の内面で更に光が反射され、中間導光体部分での光漏れが減少するので、中間導光体から導光板側に入射できる光の量を更に増加することができ、バックライトとしての輝度を向上させることができ、より明るい表示形態の液晶表示ユニットを提供できる。
【0015】本発明に係るフロントライトは、被照射体の前面側に設置されて被照射体を前面側から照明するためのフロントライトであり、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなることを特徴とする。光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるので、被照射体を裏側から照明することができ、フロントライトとして機能させることができる。そして、緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードが光源であるならば、安価に入手することができ、光源としてのコスト削減に寄与する。また、光源をEL素子とした構造に比べてノイズ対策の必要性がないので、シールドやノイズ削減回路が不要であり、コストダウンに寄与する。さらに、これらの色の発光ダイオードは、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るいフロントライトを安価に提供できる。
【0016】本発明に係るフロントライトは、前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする。カバー部材を導光板の側端部表裏側と中間導光体の周囲側に設けることにより、導光板の側端部側と中間導光体周囲側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるので、フロントライトとしての輝度向上に寄与する。
【0017】本発明に係るフロントライトは、前記カバー部材が金属板からなり、その内面側に反射面が形成されたことを特徴とする。カバー部材の内面に反射面が形成されることで中間導光体の内部で反射して導光板側に入射される光量を増加させることができ、フロントライトとしての輝度を向上させることができる。
【0018】本発明に係るフロントライトは、前記被照射体が白黒表示タイプの反射型の液晶表示ユニットとされることを特徴とする。更に先に記載した色の発光ダイオードが光源であると、色の付いた光が液晶表示ユニットを裏面側から照らすが、液晶表示ユニットがカラー表示タイプではなく、白黒表示タイプの反射型のものであれば特に問題は無く、低コストで輝度の高い、明るい表示形態の液晶表示ユニットが得られる。
【0019】本発明に係る液晶表示装置は、導光板と、該導光板の一側の端面に沿って配置された中間導光体と、該中間導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の一面側が、内部を伝搬する光を反射させるための凹凸の形状が形成された反射面とされ、前記導光板の他面側が前記反射面により反射された光を出射させるための出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と該緩斜面部よりも急な傾斜角度を有する急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に連続形成されてなり、前記光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなるフロントライトと、前記フロントライトの出射面外方に備えられた液晶表示ユニットとが具備されてなることを特徴とする。
【0020】本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶表示ユニットが反射型の白黒表示タイプであることを特徴とする。更に先に記載した色の発光ダイオードが光源であると、色の付いた光が液晶表示ユニットを裏面側から照らすが、液晶表示ユニットがカラー表示タイプではなく、白黒表示タイプの反射型のものであれば特に問題は無く、低コストで輝度の高い、明るい表示形態の液晶表示ユニットが得られる。
【0021】本発明に係る液晶表示装置は、前記導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、前記中間導光体を覆う導光体カバー部と、前記導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材が、少なくとも前記中間導光体と前記導光板の側端部とを覆うように被着されてなることを特徴とする。カバー部材を導光板の側端部表裏側と中間導光体の周囲側に設けることにより、導光板の側端部側と中間導光体周囲側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるので、フロントライトとしての輝度向上に寄与する。
【0022】本発明に係る液晶表示装置は、前記カバー部材が金属板からなり、その内面に反射面が形成されたことを特徴とする。カバー部材の内面に反射面が形成されることで中間導光体の内部で反射して導光板側に入射される光量を増加させることができ、フロントライトとしての輝度を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明するが、本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。また、各図において各構成部材の縮尺は図示し易いように適宜変更して記載してある。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態であるバックライト(面状発光装置)を備えた透過型あるいは半透過型の液晶表示装置の断面構成図であり、図2は同バックライトの斜視図、図3は同バックライトの一部を拡大して示す側面図である。図1の断面方向は、図2においてはI−I線に沿う方向となる。本実施の形態の液晶表示装置Aは、液晶表示ユニット20と、この液晶表示ユニット20の背面側に配置されて液晶表示ユニット20を裏面側から照明するためのバックライト10とから概略構成されている。
【0024】液晶表示ユニット20はこの形態では透過型あるいは半透過型のものであり、液晶層23を挟持して対向するガラスなどからなる透明の第1の基板21と、透明の第2の基板22をシール材24で接合一体化して概略構成されている。第1の基板21および第2の基板22の液晶層23側には、表示回路層26,27がそれぞれ形成されている。表示回路層26および27は、図示されていないが液晶層23を駆動するための透明導電膜等からなる電極層や液晶層23の配向を制御するための配向膜等を含むものである。また、表示回路層26、27には液晶の駆動形態が単純マトリクスタイプの場合では透明電極と配向膜が設けられるが、液晶駆動形式がアクティブマトリクス型の場合は、画素電極に加えて画素駆動用の薄膜トランジスタあるいは薄膜ダイオードが設けられ、これらの駆動用の各種配線が設けられるが、液晶の駆動形態について本発明では特に問わないものとする。なお、本実施の形態の液晶表示ユニット20は、カラー表示を行うためのカラーフィルタを設けていない白黒表示タイプの液晶表示ユニットとされている。
【0025】バックライト10は透明な導光板12と光源装置13とから概略構成されている。バックライト10において、光源装置13は、導光板12に光を導入する側の端面12a側に配設されている。前記導光板12は、上記液晶表示ユニット20の背面側(基板22の外側)に配置されて光源装置13から入射された光を液晶表示ユニット20に照射するものであり、平板状の透明なアクリル樹脂板などから構成されている。図2、図4に示すように導光板12の一側の端面12a(以下、入射面12aということもある)には光源装置13が配設されており、光源装置13から出射される光が入射面12aを介して導光板12の内部に導入されるようになっている。導光板12の下面(液晶表示ユニット20側と反対側の面)は、プリズム面(反射面)12cとされており、このプリズム面12cと反対側の上面(液晶表示ユニット20側の面)は、平面型の出射面12bとされている。導光板12を構成する材料としてはアクリル系樹脂のほか、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ樹脂などの透明な樹脂材料や、ガラスなどを用いることができる。また、具体的な例を挙げるならば、特に限定されるものではないが、アートン(商品名:JSR社製)や、ゼオノア(商品名:日本ゼオン社製)などを好適なものとして挙げることができる。
【0026】導光板12の出射面12bは、液晶表示ユニット20と対向配置されて液晶表示ユニット20を照明するための光が出射される面であり、例えば、表面粗さ(Ra)が10nm以下の平滑な面とされている。プリズム面12cには、導光板12内部を伝搬する光を反射させて伝搬方向を変えるために、断面略V字状の溝14が、平面視したときにストライプ状となるように、所定のピッチで複数形成されている。これらの溝14は、出射面12bに対して傾斜して形成された緩斜面部14aと、この緩斜面部14aに連続して形成され、緩斜面部14aよりも急な傾斜角度で形成された急斜面部14bとからなる非対称形状とされてなり、それぞれの溝14の形成方向は、導光板12の入射面12aに対して平行に延在するように揃えられている。また導光板12の向きは、緩斜面部14aが光源装置13から離れるにしたがって漸次厚みを増すように構成することが好ましい。即ち、急斜面部14bが光源装置13から離れるにしたがって漸次薄くなるように配置することにより、光源装置13から出射された光が急斜面部14bで反射されて出射面12bから出射される効率を向上させることができる。
【0027】図3は、導光板12の一部を拡大して示す側面図である。図3中符号19は、導光板12の内部を伝搬する光の伝搬経路の例を示す。図示左側に配置された光源装置13から出射された光19は、導光板12の内面で反射されながら導光板12の内部を伝搬し、その一部は導光板12の出射面12bから出射する。なお、光源装置13から導光板12側に入射される光は図3に示す平行光に限らず、種々の入射角度成分をもった光が入射される。導光板12内における光の伝搬経路は、溝14を構成している緩斜面部14aの傾斜角θ1、急斜面部14bの傾斜角θ2、および溝14のピッチPTによって変化し得る。したがって、これらの傾斜角θ1およびθ2ならびにピッチPTを適宜設定することによって、出射面12bの面内における出射光量の均一性を向上させ、導光板12のプリズム面12c側に輝線が生じるのを防止することができるとともに、プリズム面12cから出射される光が最大となる方向Rmと出射面12bの法線P’とが成す角度θAを所望の範囲に制御することも可能である。
【0028】例えば、得ようとする液晶表示装置1の表示画面を様々な角度から観察したときに最も明るく見える角度(視角)、すなわち表示画面において輝度が最大となる視角が、表示画面の法線に対して±10°の範囲内となるように設定したい場合には、急斜面部14bの傾斜角θ2を、40°以上50°以下、例えば43゜前後とすることが好ましい。同様に緩斜面部14aの傾斜角θ1は1.8゜〜2.5゜の範囲、例えば2゜前後とすることが好ましい。また、溝14のピッチPTは、小さいほどバックライト10から出射される光量が低下し、液晶表示装置1の輝度が低下する。一方、ピッチPTが大きすぎると、導光板12に輝線が生じてバックライト10としての輝度にムラが生じ易いので好ましくない。したがって、溝14のピッチPTは、120μm以上、250μm以下の範囲とするのが好ましい。
【0029】光源装置13は、図2と図4に示すように、アクリル系樹脂やポリカーボート系樹脂などからなる四角柱状の中間導光体13Aと、この中間導光体13Aの長手方向一端に配設されたLEDからなる光源(発光素子)13Bとから構成されている。前記中間導光体13Aの側面のうち、導光板12と反対側の面には、三角凹凸部を有するプリズム面13dが形成されており、発光素子13Bから中間導光体13A内に導入された光をこのプリズム面13dで反射させて導光板12側へ伝搬方向を変え、導光板12の入射面12aに発光素子13Bからの光を効率良く導光板12側へ照射するように構成されている。なお、先のプリズム面13dには光反射効率を向上させるための光反射膜が被覆されていることが好ましい。なお、図4においては導光板12の上下関係を図1〜図3とは逆の方向から示している図であるので、図4においては導光板12の上面側に溝14…が形成されているように描かれている。従って図4では出射面12bが下向きに向けられているので、下向きに光が出射されることとなる。
【0030】前記発光素子13Bとして用いられるLED(発光ダイオード)は、緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光が可能なものを用いることができる。これらの色の発光が可能な発光ダイオードは、消費電力が2.0〜2.5mW/cm2の範囲程度で小さく、5〜10cd/cm2程度の高輝度が得られ易く、10000時間以上の長寿命であり、ノイズが発生し難く、コストが安い(例えば1個20〜30円程度)という特徴を有する。これらの色の発光が可能な発光ダイオードはカラー表示タイプの液晶表示ユニットのバックライトとしては色が付くので適用できないが、本形態の如く白黒表示タイプの液晶表示ユニット20に対しては問題なく適用することができる。従って前記各色の発光ダイオードを用いた場合、低消費電力であり、低消費電力のわりには明るい表示形態のバックライトが得られる。また、これらの中でも、更に明るさを求める場合は、緑色の発光ダイオードを黄緑色に変更しても良い。また、表示にファッション性を持たせるためには、赤色又はオレンジ色の発光ダイオードを用いることが有効である。
【0031】尚、光源装置13として、本実施形態では発光ダイオードからなる発光素子13Bを備えたものを用いたが、光源装置13は導光板12の入射面12aに光を均一に照射することができるものであればいずれのものでも好適に用いることができるが、消費電力が小さく、発光効率が良好で安価な発光ダイオードからなるものが好ましい。
【0032】図1〜図4に示す構成のバックライト10は、発光素子13Bから出射された緑色、青緑色、青色の光を中間導光体13Aを介して導光板12側に導き、導光板12の内部の緩斜面部14bで反射させて出射面12bから液晶表示ユニット20側に出射させ、透過型あるいは半透過型の液晶表示ユニット20を通過させて裏側から液晶表示ユニット20を照明することができる。これらの色の発光が可能な発光ダイオードはカラー表示タイプの液晶表示ユニットのバックライトとしては色が付くので適用できないが、本形態の如く白黒表示タイプの液晶表示ユニット20に対しては問題なく適用することができる。更に、前記各色の発光ダイオードを用いた場合、低消費電力であり、低消費電力のわりには明るい表示形態のバックライト10が得られる。ここでこれらの色の発光が可能な発光ダイオードは、消費電力が小さく、高輝度が得られ易いので、明るい表示の透過型あるいは半透過型の液晶表示ユニット20を提供することができる。また、先の発光が可能な発光ダイオードは、EL素子等に比較して長寿命であり、ノイズが発生し難く、コストが安いという特徴を有するので、液晶表示ユニット20側でのノイズ防止機構等を略することができ、バックライト10を備えた液晶表示装置全体のコストダウンに寄与する。
【0033】図5は本発明に係るバックライトの第2の実施の形態を示すもので、この形態のバックライト(面状発光装置)Bは、先の形態の導光板12の一部にカバー部材25を装着してなる構成とされている。この形態のカバー部材25は、図5に示すようにバー状の中間導光体13Aとその一端部側の発光素子13Bと導光板12の中間導光体13B側の側端部を覆って配設された断面コ字状の金属製のカバー部材である。このカバー部材25は、導光板12の反射面側に配置された部位である反射面カバー部25aと、導光板12の出射面側に配置された部位である出射面カバー部25bと、これらの基端部に接続されるとともに中間導光体13Bの反射面13Bと対向して配置された導光体カバー部25cとを備えて構成されている。
【0034】図6は本実施の形態に係るカバー部材25が中間導光体13Aと発光素子13Bに被着されている状態を説明するための拡大図である。この図に示すように本実施の形態に係るカバー部材25では、導光板12の側面から突出されている発光素子13Bを覆うために、発光素子13Bの外面側(中間導光板13aと対向する面と反対側)と対向するように外面カバー部25dと、発光素子13Bの導光板12側の側面と対向するように側面カバー部25eが形成されている。これら外面カバー部25d、25eは、それぞれ反射面カバー部25a、出射面カバー部25b、導光体カバー部25cとの間に間隙が形成されないようにすることが好ましい。なお、カバー部25dは発光素子13Bの外面側が遮光されていて、カバー部材25の外側に光が漏洩しないようにされている場合は設けなくとも良い。
【0035】本実施形態に係るカバー部材25の1つの特徴的な点は、図5〜図7に示すように反射面カバー部25aの導光方向(中間導光体13Aから導光板12へ向かう方向)への長さが、出射面カバー部25bの導光方向への長さよりも導光方向側へ突出されて形成されており、この突出長さLが、0.5mm以上とされている点である。このような構成とすることで、本実施形態のバックライトは、大幅な輝度の向上を実現できる。また、前記突出長さLは、0.7mm以上とすることが好ましく、0.8mm以上とすることがより好ましい。このような範囲とすることで、さらなる輝度の向上を実現することができる。この作用について図7及び図8を参照して以下に詳細に説明する。
【0036】図7は、図5に示すバックライトのB−B線に沿う部分側断面図であり、図8は反射面カバー部25aの導光方向への長さと出射面カバー部25bの導光方向への長さを等しくした構造のカバー部材251の部分側断面図である。図7では出射面カバー部25bの導光方向への長さと等しくした反射面カバー部25a1を示している。まず、図8に示す構成においては、断面コ字型のカバー部材251が、中間導光体13Aを内側に収納して導光板12の側端部を上下から把持して構成されており、カバー部材251の導光方向への長さは、導光板12のプリズム面12c側と、出射面12b側でほぼ同等の長さとされている。この構造では、図8に示すように出射面カバー部25bの先端部内面側で反射された導光板12内を伝搬する光は、導光板12のプリズム面と12cからバックライトの下方側へ出射される。この光は、仮にバックライトの上面側に液晶表示ユニット200が配置されているとするならば、液晶表示ユニット20の照明に寄与せずに無駄になる光であり、液晶表示ユニット20の表示に寄与しない。
【0037】一方、図7に示す本実施形態のバックライト10では、断面コ字型のカバー部材25は中間導光体13Aを内側に収納するとともに、その先端部で導光板12を上下から把持している。そして、導光板12のプリズム面12c側の反射面カバー部25aの導光方向への長さが、導光板12の出射面12b側の出射面カバー部25bの導光方向への長さよりも突出長さLだけ長くなるように形成されている。このような構成のバックライト10においては、中間導光体13Aから出射された光は、導光板12の内面あるいはカバー部材25の内面側で反射を繰り返しながら、中間導光体13A側から導光板12側へ向かう方向へ伝搬する。本実施形態のバックライト10では、図7に示すように、このカバー部材25の内面側で反射される光のうち、出射面カバー部25bの先端部内面側で反射された光が、反射面カバー部25aの先端部の内面側でさらに反射され、導光板12の出射面12bからバックライト10の上方へ出射されるので、例えば図7に示すようにバックライト10の上面側に液晶表示ユニット20を配置するならば、この反射面カバー部25aの先端部で反射させた光も液晶表示ユニット20の表示に寄与する光として利用することができる。このように、本実施形態のバックライト10は、導光板12の出射面12bからの出射光量を増加させることができるとともに、導光板12のプリズム面12cからの光の漏洩を抑制することができるので、図8に示す構造のバックライトに比して大幅な輝度向上効果を実現できる。
【0038】ところで、先に説明した各実施の形態においては、導光板12のプリズム面12c外面に特に反射膜を設けていないが、プリズム面12c外面にAgやAl等の光反射率の高い反射膜29を図1の2点鎖線に示すように設けてプリズム面12cの光反射率を更に向上させるような構成としても差し支えない。また、先のカバー部材25の内面に別途光反射膜を設けてカバー部材25の内面での光反射率を向上させても良い。なおまた、先の実施の形態ではカバー部材25の全体を金属板から構成したが、カバー部材25の全体を金属板ではなく、光反射膜から構成しても良い。
【0039】更に本発明において、図9に示すような断面コ字型のカバー型のリフレクター部材28を先のカバー部材25とは別個に導光板12の端部に装着し、このリフレクター部材28の内面部に設けた光反射面にて光を反射させ、導光板12の出射面12bからの出射光を増加させるように構成しても良い。このリフレクター部材28は先のカバー部材25と同等の材料から構成することができる。このリフレクター部材28を導光板12の端部側に別途装着することで導光板12の端部側から外部に漏れようとする光を再度反射させて導光板12の内部側に戻すことができるので、プリズム面12cの急斜面部14bにおいて反射可能な光量を増加させ、もってバックライト10としての輝度を向上させることができる。
【0040】(第2の実施形態)図10は、本発明の第2の実施の形態であるフロントライト(面発光装置)の構成を示す部分斜視図である。また、図11は、図10に示すフロントライト50から、後述のカバー部材58を取り外した状態を示す部分斜視図である。これらの図に示すフロントライト50は、透明な樹脂材料からなる平板状の導光板52と、この導光板52の側端面52a側の側端部(長方形状の導光板52の短辺側の一端部)に配された棒状のバー導光体(導光体)53と、バー導光体53の長さ方向の両端部に配設された発光素子(光源)55,55と、前記バー導光体53及び発光素子55,55並びに導光板52のバー導光体53側の側端部を覆うように被着されたカバー部材58とを備えて構成されている。
【0041】導光板52は、図11に示すように透明な平板状の部材であり、バー導光体53と対向する側端面52aを入光面とし、上面が側端面52aとほぼ平行な側面視くさび型の凸部54がストライプ状互いに平行に形成された反射面52cとされている。この導光板52は、側端面52aから内部に導入された光を、反射面52cで反射させてその伝搬方向を変え、反射面52cの反対側の面(図示下面)から出射させる構造とされている。また、導光板52は、透明なアクリル樹脂などの樹脂材料を平板状に射出成形する方法などにより作製することができる。また、導光板52を構成する材料としては先の実施の形態の導光板12と同等の材料を選択することができる。
【0042】この例のバー導光体53と発光素子55は先の第1の実施の形態で用いたものと同等のものであり、図15に示すように導光体53の側面には、くさび状の溝56が形成されて反射面53bとされている。そして、バー導光体53は、発光素子55,55から出射されて内部に導入された光を、これらの溝56を構成する面で反射させることで、導光板52側へ光の伝搬方向を変え、導光板52の側端面52aに光を照射するようになっている。バー導光体53から導光板52内へ導入された光は、導光板52の内部を伝搬し、反射面52cに形成された凸部54を構成する面で反射されて、その伝搬方向を変えられ、導光板52の出射面(図示下面)から出射されるようになっている。
【0043】カバー部材58は、図10に示すようにバー導光体53と、その両端の発光素子55,55と、導光板52のバー導光体13側の側端部を覆って配設された断面コ字型の金属製の部材である。このカバー部材58は、導光板52の反射面側(図示上面側)に配置された部位である反射面カバー部58aと、導光板52の出射面側(図示下面側)に配置された部位である出射面カバー部58bと、これらの基端部に接続されるとともにバー導光体53の反射面53bと対向して配置された導光体カバー部58cとを備えて構成されている。また、図12は本実施形態に係るカバー部材58がバー導光体53と発光素子55に被着されている状態を説明するための拡大説明図である。この図に示すように、本実施形態に係るカバー部材58では、導光板52の側面から突出されている発光素子55を覆うために、発光素子55の外面側(バー導光体53と対向する面と反対側の面)と対向するように外面カバー部58dと、発光素子55の導光板52側の側面と対向するように側面カバー部58eが形成されている。
【0044】本実施形態に係るカバー部材58の特徴的な点は、図10に示すように反射面カバー部58aの導光方向(バー導光体53から導光板52へ向かう方向)への長さが、出射面カバー部58bの導光方向への長さよりも導光方向へ突出されて形成されており、この突出長さL'が、0.5mm以上とされている点である。このような構成とすることで、本実施形態のフロントライト50は、大幅な輝度の向上を実現している。また、前記突出長さLは、0.7mm以上とすることが好ましく、0.8mm以上とすることがより好ましい。このような範囲とすることで、さらなる輝度の向上を実現することができる。この作用について図13及び図14を参照して以下に説明する。
【0045】図13は、図10〜図13に示すフロントライト50の部分側断面図であり、図5は、反射面カバー部118aと出射面カバー部118bの長さが等しいフロントライトの部分側断面図である。まず、図14に示す従来の構成においては、断面コ字型のカバー部材68が、バー導光体53を内側に収納して導光板52の側端部を上下から把持して構成されており、カバー部材68の導光方向への長さは、導光板52の反射面52c側と、出射面52b側でほぼ同等の長さとされている。この構造では、図14に示すように出射面カバー部68bの先端部内面側で反射された導光板52内を伝搬する光は、導光板52の反射面52cからフロントライトの上方へ出射される。この光は、仮にフロントライトの下面側に反射型の液晶表示ユニット70が配置されているとするならば、液晶表示ユニット70を経由せずに使用者に至る光であり、液晶表示ユニット70の表示に寄与しないのは勿論のこと、導光板52の反射面52cに白化現象を生じさせて視認性低下の原因となる。
【0046】一方、図10〜図13に示す本実施形態のフロントライト50では、反射面カバー部58aの導光方向への長さが、出射面カバー部58bの導光方向への長さよりも突出長さL'だけ長くなるように形成されている。このような構成においては、バー導光体53から出射された光は、導光板52の内面あるいはカバー部材58の内面側で反射を繰り返しながら、導光体53側から導光板52側へ向かう方向へ伝搬する。本実施形態のフロントライト50では出射面カバー部58bの先端部内面側で反射された光が、反射面カバー部58aの先端部の内面側でさらに反射されて出射されるので、例えば図13に示すようにフロントライト50の下面側に反射型の液晶表示ユニット70を配置するならば、この反射面カバー部58aの先端部で反射された光も液晶表示ユニット70の表示に寄与する光として利用される。このように、本実施形態のフロントライト50は、導光板52の出射面52bからの出射光量を増加させることができるとともに、導光板52の反射面52cからの光の漏洩を抑制することができるので、従来のフロントライトに比して大幅な輝度を実現し、かつ白化現象が生じ難い、視認性に優れるフロントライトとされている。
【0047】本実施形態のフロントライト50のバー導光体53においては、図16に示すように反射面53bに形成されている溝56は、斜面部56a、56bの成す角度が前記範囲とされているが、図16に示すその溝深さDも所定の深さに制御されて構成されている。これらの溝56の深さDについて図17を参照して以下に詳細に説明する。図17は、導光体53の反射面53bに形成された溝56の深さDと、発光素子55とそれぞれの溝56との距離との関係を示すグラフである。図17では、導光体53の中央から一方の発光素子55までの溝56の深さを示したが、他方の発光素子55までの距離と溝深さDとの関係は、導光体53の中央に対して対象となっている。すなわち、導光体53の中央からの距離が等しい二つの溝56の深さDは、同一とされている。
【0048】本実施形態のフロントライト50における溝56の深さDは、図17に示すように、導光体53の中央部の近傍である領域1と、この領域1の外側から発光素子55までの領域2とで異なるように形成されている。すなわち、導光体53の中央部側の領域1では、溝56の深さDは深さd2で一定になるように形成されており、領域2では、発光素子15に最も近い溝16では深さd1とされ、導光体53の中央に近い溝56ほど深くなるように形成されている。そして、この領域2における発光素子55から溝56までの距離と、溝56の深さDとの関係が、二次関数または指数関数となるように形成されている。即ち、ある一つの溝56の深さDは、発光素子55からの距離tを用いて、D=at2+bt+d1(a、bは定数)またはD=cet+d1(cは定数)なる関係式で表すことができ、これらの関係式に含まれる定数は、導光体53の長さ等の寸法により適宜最適な値に調整すればよい。より具体的には、バー導光体53の長さが40mm〜100mm程度であれば、図17に示す溝深さd1を20μm程度、d2を50μm程度とし、領域2において、発光素子55側からバー導光体53の中央へ溝深さDが20μmから順次二次関数的又は指数関数的に増加するように形成すれことが好ましい。
【0049】このように本実施形態のフロントライト50は、バー導光体53が上記のように制御されて構成されていることで、バー導光体53から導光板52内へ導入される光量を増加させることができるとともに、その均一性も向上されている。これにより、導光板52の出射面から出射される光量の増加と、出射光の均一性の向上を実現することができる。そして、上述の構成のカバー部材58が設けられていることで、導光板52の上面(反射面52c)から光が漏洩するのを抑制するとともに、従来上面へ漏洩していた光を導光板52の下面側へ出射させることで、フロントライトの輝度の向上を実現している。
【0050】(液晶表示装置)次に、上記実施の形態のフロントライト50を備えた液晶表示装置の一例について説明する。図18は、図10に示すフロントライト50を備えた液晶表示装置の一例を示す斜視図であり、図19は、図18に示すD'−D'線に沿う模式断面図である。これらの図に示す液晶表示装置は、本実施形態のフロントライト10と、その背面側に配置された反射型の白黒型の液晶表示ユニット70とから概略構成されている。
【0051】液晶表示ユニット70は、図19に示すように、液晶層73を挟持して対向する第1の基板71と第2の基板72をシール材74で接合一体化した構成であり、第1の基板71の液晶層73側には、電極層や配向膜を含み、液晶層73を駆動制御するための表示回路77が形成され、第2の基板72の液晶層73側には、液晶表示ユニット70に入射した光を反射させるための反射膜75と、電極層や配向膜を含み液晶層73を駆動制御するための表示回路76とが順に積層形成されている。また、反射膜75は、反射した光を拡散させるために表面に凹凸形状を付して構成することができる。
【0052】上記構成の液晶表示装置において、発光素子55から出射された光は、まずバー導光体53の内部に導入され、バー導光体53の反射面53bで反射されてその伝搬方向を変えられ、導光板53の出射面と対向して配置された導光板52の側端面から導光板52内へ導入される。そして、導光板52内部を伝搬する光が、導光板の反射面52cの斜面部54aで反射されることで、その伝搬方向を変えられ、導光板52の出射面52bから液晶表示ユニット70を照明する光が出射されるようになっている。
【0053】次に、液晶表示ユニット70に入射した光は、第1の基板71、表示回路77、液晶層73、表示回路76を透過して反射膜75へ到達し、反射膜75により反射されて再び液晶層73側へ戻される。そして、この反射された光が、液晶表示ユニット70の上面側から出射され、導光板72を透過して使用者へ到達するようになっている。このように、本発明の液晶表示装置は、反射型の液晶表示ユニット70の光源として本発明に係るフロントライト50を用いることで、十分な外光が得られない暗所などにおいても表示を視認することができるようになっている。また、本発明に係るフロントライト50を備えていることで、液晶表示ユニット70へ照射される光量を多くすることができるので、高輝度の表示を得ることができる。また、フロントライト50の上面側への光の漏洩が押さえられているので、白化現象による視認性の低下が抑制されている。
【0054】また、先の実施の形態の場合と同様に、発光素子55として用いられるLED(発光ダイオード)は、緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光が可能なものを用いることができる。また、これらの中でも、更に明るさを求める場合は、緑色の発光ダイオードを黄緑色に変更しても良い。また、表示にファッション性を持たせるためには、赤色又はオレンジ色の発光ダイオードを用いることが有効である。これらの色の発光が可能な発光ダイオードは、消費電力が2.0〜2.5mW/cm2の範囲程度で小さく、5〜10cd/cm2程度の高輝度が得られ易く、10000時間以上の長寿命であり、ノイズが発生し難く、コストが安い(例えば1個20〜30円程度)という特徴を有する。これらの色の発光が可能な発光ダイオードはカラー表示タイプの液晶表示ユニットのフロントライトとしては色が付くので適用できないが、本形態の如く白黒表示タイプの液晶表示ユニット70に対しては問題なく適用することができる。従って前記各色の発光ダイオードを用いた場合、低消費電力であり、低消費電力のわりには明るい表示形態のフロントライト表示の液晶表示装置70が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、導光板とその一側端部に備えられた導光体と光源とを備え、導光板の一面側が凹凸形状の反射面とされ、導光板の他面側が出射面とされてなり、前記反射面には緩斜面部と急斜面部とで形成される溝が複数ストライプ状に形成されてなり、前記出射面外方に被照射体が設けられる構成としたので、光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射することができ、被照射体をその裏側から照明することができ、バックライトとして機能させることができる。
【0056】本発明に係るバックライトは、光源が緑色、青緑色、青色のいずれかの色の発光ダイオードからなるので、これらの色の発光ダイオードであるならば、安価に入手することができ、光源としてのコスト削減に寄与する。また、光源をEL素子とした構造に比べて発光ダイオードであればノイズの発生は少なく、ノイズ対策の必要性がないので、シールドやノイズ削減回路が不要であり、コストダウンに寄与する。更に、これらの色の発光ダイオードは、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るいバックライトを安価に提供できる。本発明に係るバックライトは、前記溝を形成する急斜面部が緩斜面部よりも光源側に配されているので、急斜面部が確実に導光板の出射面から被照射体側に光を導き、バックライトとして明るいものが得られ易い。
【0057】本発明に係るバックライトは、導光板の反射面側の側端部を覆う反射面カバー部と、導光体を覆う導光体カバー部と、導光板の出射面側の側端部を覆う出射面カバー部とを少なくとも有するカバー部材を、導光体と導光板の側端部とを覆うように被着したので、導光体の側端部側と導光体側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるのでバックライトとしての輝度を向上させることができる。本発明に係るバックライトは、カバー部材の内面側に反射面を形成したので、導光体の内部で反射して導光板側に入射される光量を増加させることができ、バックライトとしての輝度を向上させることができる。
【0058】本発明に係る液晶表示装置は、光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるバックライトを備えているので、透過型あるいは半透過型の液晶表示ユニットを裏側から照明することができる。本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、前記液晶表示ユニットが白黒表示タイプであり、光源が緑色、青緑色、青色のいずれかの色の発光ダイオードからなるので、発光ダイオードの光源であると、EL素子に比べて消費電力が小さく、消費電力の割に高い輝度を得ることができる。また、緑色、青緑色、青色のいずれかの色の発光ダイオードは入手し易く、安価であるので、コスト低減に寄与する。更に、光源をEL素子とした構造に比べて発光ダイオードであればノイズの発生は少なく、ノイズ対策の必要性がないので、シールドやノイズ削減回路が不要であり、コストダウンに寄与する。更にまた、これらの色の発光ダイオードは、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るいバックライトを安価に提供できる。また、これらの色の発光ダイオードが光源であると、色の付いた光が液晶表示ユニットを裏面側から照らすが、液晶表示ユニットがカラー表示タイプではなく、白黒表示式であれば特に問題は無く、低コストで輝度の高い明るい表示形態が得られる。
【0059】本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、前記溝を形成する急斜面部が緩斜面部よりも光源側に配されていて、光源から出射された光を急斜面部で反射して導光板の出射面から被照射体に照射できるので、被照射体を裏側から照明することができ、バックライトとして機能させることができ、裏面側からの照明光を利用した透過表示あるいは半透過表示形態の液晶表示が得られる。
【0060】本発明に係る液晶表示装置は、カバー部材を導光板の側端部表裏側と導光体の周囲側に設けることにより、導光体の側端部側と導光体側からの光漏れを少なくすることができ、導光板へ導入する光を増加させることができるのでバックライトとしての輝度を向上させることができ、明るい表示の液晶表示ユニットを提供できる。本発明に係る液晶表示装置は前記課題を解決するために、カバー部材の内面側に反射面が形成されたものでも良く、明るく輝度の高いバックライトを備えるので、明るい表示の液晶表示ユニットを提供できる。
【0061】本発明に係るフロントライトは、光源が緑色、青緑色、青色、オレンジ色、赤色、黄緑色のいずれかの色の発光ダイオードからなるので、これらの色の発光ダイオードであるならば、安価に入手することができ、光源としてのコスト削減に寄与する。また、光源をEL素子とした構造に比べて発光ダイオードであればノイズの発生は少なく、ノイズ対策の必要性がないので、シールドやノイズ削減回路が不要であり、コストダウンに寄与する。更に、これらの色の発光ダイオードは、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るいフロントライトを安価に提供できる。本発明に係るフロントライトは、前記溝を形成する急斜面部が緩斜面部よりも光源側に配されているので、急斜面部が確実に導光板の出射面から被照射体側に光を導き、フロントライトとして明るいものが得られ易い。また、前記フロントライトを備えた液晶表示装置であるならば、消費電力の割に得られる光の輝度が高いので、明るい液晶表示装置を安価に提供できる。
【出願人】 【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号
【出願日】 平成14年2月27日(2002.2.27)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
【公開番号】 特開2003−257229(P2003−257229A)
【公開日】 平成15年9月12日(2003.9.12)
【出願番号】 特願2002−52280(P2002−52280)