| 【発明の名称】 |
バックライト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 昇 【住所又は居所】東京都荒川区東日暮里5丁目7番18号 オプトレックス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】冷陰極管を用いた液晶用バックライトの低温応答を低電圧化するために、温度補償用ヒータを備えたもので、ヒータの昇温特性を従来よりも高速化し、しかも、安価に製造できるバックライト装置を提供する。
【解決手段】光源20の近傍に加熱用配線基板25を配設し、加熱用配線基板25に光源20に対向するようにチップ型固定抵抗24を搭載すると共に、光源からの光を反射させる反射部材を21を加熱用配線基板25に固定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通電により発光する冷陰極管からなる光源を有するバックライト装置において、前記光源の近傍に配設された加熱用配線基板と、前記光源に対向するように前記加熱用配線基板に搭載され加熱用配線基板を介して通電されるチップ型固定抵抗からなる発熱体とを有することを特徴とするバックライト装置。 【請求項2】 前記光源の長手方向に沿って複数個のチップ型固定抵抗が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。 【請求項3】 前記光源からの光を反射させる反射部材に前記加熱用配線基板を固定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックライト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置などに使用されるバックライト装置に係り、特に、冷陰極管を光源として使用したバックライト装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】まず、このようなバックライト装置を備えた液晶表示装置における一般的な液晶表示素子の一例を図3により説明する。 【0003】図3は、カラーフィルタ方式のカラー液晶表示素子を示すものであり、間隔を隔ててほぼ平行に配置された2枚のガラスのような材質からなる透明基板1A,1Bを有しており、これらの両透明基板1A,1B間の外周はシール材2により密閉されている。このうち、上方に位置する一方の透明基板1Aの下面には、透明共通電極3Aが密着するように配設されており、また、この透明共通電極3Aの下方には、非表示部分を覆うように遮光膜4が配置されている。 【0004】また、前記遮光膜4の下方には、電極間に印加される電圧に応じて液晶分子の配向を制御する配向膜6Aが密着するように配設されている。さらに、前記ガラス基板1Aの上面には偏光板7Aが配設されている。 【0005】一方、下方に位置する前記透明基板1Bの上面には、透明セグメント電極3Bが配置されており、この透明セグメント電極3Bの上方にはカラーフィルタ膜5が配置されている。また、このカラーフィルタ膜5の上方には配向膜6Bが密着するように配設されている。さらに、前記透明基板1Bの下面には偏光板7Bが配設されている。 【0006】そして、前記両透明基板1A,1Bおよびシール材2により囲繞された密閉空間内には液晶8が封入されており、さらに、両透明基板1A,1B間の間隔を正確に一定に保持するため、前記両配向膜6A,6B間には複数の球状あるいは柱状のスペーサ9が介装されている。 【0007】図4は図3の液晶表示素子を使用した液晶表示装置の概略を示すものであり、前記透明基板1Bの上面の透明セグメント電極3Bは、前記シール材2などに含有されている導電性部材(図示せず)などを介して前記透明基板1Aの下面上に導出されており、この透明基板1Aの下面の図4における右端部には、各電極3A,3Bの各リード端子3Cが形成されている。 【0008】一方、図5に示す可撓配線基板11のベースフィルム12上には電気回路13が形成されており、この電気回路13の端部に形成されているリード端子13Aに前記各電極3A,3Bの各リード端子3Cが接続されている。また、前記可撓配線基板11の電気回路13には、前記液晶表示素子の制御を行うLSI14が搭載されている。そして、この可撓配線基板11は、液晶表示装置の平面積を減少するため、彎曲部15を形成されたうえで、図4に示すように前記液晶表示素子10の下方にまで延在しており、液晶表示素子10の下方に位置している剛性を有する電源側配線基板16とリード端子を介して接続されている。また、この電源側配線基板16と前記液晶表示素子10とは相互に対向する位置をとっている。 【0009】ところで、バックライト一体型液晶表示装置においては、前記液晶表示素子10と対向する電源側配線基板16の上面17Aにほぼ長方形状とされたアクリルなどの材料からなる導光板18が接着あるいはかしめなどにより搭載されており、この導光板18の前記可撓配線基板11が対向する端面19Aと反対側の端面19Bの側方には、冷陰極管すなわち蛍光ランプからなるバックライトの光源20が前記電源側配線基板16に図示しない支持部材を介して支持されている。また、前記光源20の背部には、光源20からの光の拡散を防止して、導光板18の端面19Bの方向に収束するためのほぼ円筒形状の反射部材21が前記電源側配線基板16に支持されて配設されている。したがって、前記光源20からの光は導光板18内を前記可撓配線基板11の方向に進むことになる。 【0010】ところで、前記光源20としての冷陰極管は、低温環境時に始動電圧が大きくなるため、低温環境下においては電圧不足のため光源20を点灯できない場合があったり、光源20の寿命が短くなるおそれがあった。 【0011】そこで、従来から図6あるいは図7に示すような発熱体を用いて冷陰極管からなる光源20を加熱して、光源20を小さな始動電圧で点灯するようにしていた。 【0012】図6のものは、光源20の下方に位置する可撓配線基板11にステンレス製などの金属箔からなる長尺の発熱体22を貼設し、この発熱体22に電源側配線基板16から通電するように構成されている。この図6に示されている光源20は、発熱体22を示すために一部図示を省略し、また、発熱体22は、光源20の長手方向のほぼ全域において前記光源20に対向している。 【0013】また、図7のものは、光源20の外周にコイル状に形成したニッケル、クロム合金であるニクロム線(商品名)のような金属線からなる発熱体23を巻回し、この発熱体23に電源側配線基板(図示せず)から通電するように構成されている。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した図6に示す従来の発熱体22は、それ自体の製造コストが高く、バックライト装置として高価になってしまっていた。また、このステンレス箔製の発熱体22の昇温特性が図8に示されている。この図8に示すものは、100mm長のステンレス箔製の発熱体22を5Wの電力で駆動したときの昇温特性を示している。 【0015】そして、図8に曲線Aにより示すステンレス箔製の発熱体22の昇温特性は悪く、0℃から20℃まで昇温するのに約40秒を要していたため、低温環境下においてバックライト装置として使用できるようになるのに時間のロスがあった。 【0016】一方、図7に示す従来の金属線からなる発熱体23は、光源20に巻回する組み立て作業が複雑であり、加工コストが高価になっていた。 【0017】本発明は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、昇温特性が良好で、しかも、安価に製造できるバックライト装置を提供することを目的としている。 【0018】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するため請求項1に係る本発明のバックライト装置の特徴は、光源の近傍に配設された加熱用配線基板と、前記光源に対向するように前記加熱用配線基板に搭載され加熱用配線基板を介して通電されるチップ型固定抵抗からなる発熱体とを有する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、昇温特性の良好なチップ型固定抵抗により低温環境下においても短時間のうちにバックライトの機能を発揮することができる。 【0019】請求項2に係る本発明のバックライト装置の特徴は、前記光源の長手方向に沿って複数個のチップ型固定抵抗が配設されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、光源の長手方向において温度むらがほとんど生じない昇温を行うことができる。 【0020】請求項3に係る本発明のバックライト装置の特徴は、光源からの光を反射させる反射部材に加熱用配線基板を固定した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、チップ型固定抵抗の取付けをコンパクトに行うことができる。 【0021】 【発明の実施の形態】図1は、前述した図4に示すようないわゆるサイドエッジ型のバックライト装置についての実施形態を示すものである。 【0022】図1において、図4における導光板18と同様の導光板18の端面19の側方には、冷陰極管すなわち蛍光ランプからなるバックライトの光源20が前記端面19と平行に配設されている。なお、前記光源20は、後述するチップ型固定抵抗24を示すために一部省略されているが、実際には、前記導光板18の端面19のほぼ全域に対向するような寸法を有している。 【0023】また、この図1の構成においても、前記光源20の背部には、光源20からの光の拡散を防止して、導光板18の端面19の方向に収束するためのほぼ円筒形状の反射部材21が配設されている。 【0024】そして、前記反射部材21の内周面には、前記光源20の長手方向に延在するように反射部材21のほぼ長手方向寸法に等しい寸法を有する加熱用配線基板25が貼設されている。この加熱用配線基板25としては、ポリイミドフィルムなどの可撓性基板あるいはガラスエポキシなどの板状の剛性基板のいずれであってもよい。この加熱用配線基板25の前記光源20に対向する表面26には、発熱体として複数の前記チップ型固定抵抗24,24…が相互に等しい間隔を隔てて搭載されている。したがって、前記各チップ型固定抵抗24は、前記光源20の近傍において前記光源20と対向することになる。前記各チップ型固定抵抗24の内部には発熱抵抗体(図示せず)が配設されており、この発熱抵抗体に通電されることにより発熱するようになっている。 【0025】なお、図1に示す状態においては、前記加熱用配線基板25は、反射部材21の内周面の下面に固定されているように説明したが、反射部材21の側面、上面あるいは傾斜面のいずれに固定してもよい。また、反射効率の面から反射部材21の外周面に固定してもよい。 【0026】また、各チップ型固定抵抗24は、前記加熱用配線基板25および図示しない電源側配線基板に形成されている電気回路を介して電源と接続されており、電源から各チップ型固定抵抗24に給電されるようになっている。なお、前記各チップ型固定抵抗24への通電は、低温環境下で冷陰極管からなる光源20が正常に作動しないときにのみ行われるようになっているので、前記各チップ型固定抵抗24に対する通電は、図示しないサーミスタのような温度センサにより低温環境下であるか否かを検出したうえで行うようになっている。 【0027】その他の構成は、前述した図4と同様なので、その説明は省略する。 【0028】前述した構成によれば、低温環境下においては、図示しない温度センサが設定温度より低温であることを検出することにより、光源20に通電すると同時に各チップ型固定抵抗24にも通電されることになる。この通電により各チップ型固定抵抗24は発熱することになる。ところで、このチップ型固定抵抗24の昇温特性が図8に示されている。この図8に示すものは、剛性配線基板であるガラスエポキシ基板に1Wのチップ型固定抵抗24を合計100mmの区間に10mmに1個の割合で型10個搭載し、各チップ型固定抵抗24をそれぞれ0.5W、すなわち合計5Wで駆動したときの昇温特性を示している。 【0029】図8に曲線Bにより示す各チップ型固定抵抗24の昇温特性によれば、0℃から20℃まで昇温するのに約10秒程度しか要しないため、光源20の低温環境からの脱出を短時間に行えることになる。 【0030】以上説明したように本実施形態のバックライト装置によれば、低温環境下においては、昇温特性の良好な複数のチップ型固定抵抗24により冷陰極管からなる光源20を加熱するので、光源20の低温環境からの脱出を短時間で行えることになり、この結果、当初低温環境下にあっても光源20の通常電圧での点灯を短時間で行うことができ短時間のうちにバックライトの機能を発揮することができる。 【0031】したがって、光源20の輝度不足を解消することができるとともに、光源20の寿命を長くすることができる。 【0032】また、本実施形態においては、複数のチップ型固定抵抗24を光源20の長手方向に沿って等間隔に配置したので、光源20の長手方向において温度むらがほとんど生じない昇温を行うことができ、光源20を安定的に昇温することができる。 【0033】さらに、本実施形態においては、加熱用配線基板25と、この加熱用配線基板25上に取付けた複数のチップ型固定抵抗24との合計単価が従来の発熱体の1/5程度と非常に安価なので、従来のものよりバックライト装置を安価に製造することができる。 【0034】さらにまた、本実施形態においては、反射部材21に、各チップ型固定抵抗24を搭載した加熱用配線基板25を固定したので、チップ型固定抵抗24の取付けをコンパクトに行うことができ、バックライト装置全体を小型に保持することができる。 【0035】図2は本発明に係るバックライト装置の第2の実施形態を示すものである。 【0036】図2の実施形態は、図4における導光板18と同様の導光板18の背部に、冷陰極管すなわち蛍光ランプからなるバックライトの光源20が配置されているいわゆる直下型のバックライト装置を示している。 【0037】図2において、導光板18の背部には、平面形状をこの導光板18とほぼ同様に形成された長方形状をなす開口部を備えた反射部材27が配設されており、この反射部材27の底壁28の外周側には、この底壁28を囲繞するように外側に傾斜する傾斜側壁29が立設されている。 【0038】そして、前記底壁28の幅方向における中央部には、この底壁28の長手方向のほぼ全域に延在するように加熱用配線基板25が貼設されている。この加熱用配線基板25としては、可撓性基板あるいは剛性基板のいずれであってもよい。この加熱用配線基板25の前記光源20に対向する表面26には、発熱体として複数の前記チップ型固定抵抗24,24…が相互に等しい間隔を隔てて搭載されている。したがって、前記各チップ型固定抵抗24は、前記光源20の近傍において前記光源20と対向することになる。前記各チップ型固定抵抗24の内部には発熱抵抗体(図示せず)が配設されており、この発熱抵抗体に通電されることにより発熱するようになっている。 【0039】また、各チップ型固定抵抗24は、前記加熱用配線基板25および図示しない電源側配線基板に形成されている電気回路を介して電源と接続されており、電源から各チップ型固定抵抗24に給電されるようになっている。なお、前記各チップ型固定抵抗24への通電は、低温環境下で冷陰極管からなる光源20が正常に作動しないときにのみ行われるようになっているので、前記各チップ型固定抵抗24に対する通電は、図示しないサーミスタのような温度センサにより低温環境下であるか否かを検出したうえで行うようになっている。これらの構成は、前記図1と同様である。図示を省略したその他の構成は、前述した従来例と同様なので、その説明は省略する。 【0040】前述した構成によれば、低温環境下においては、図示しない温度センサが設定温度より低温であることを検出することにより、光源20に通電すると同時に各チップ型固定抵抗24にも通電されることになる。この通電により各チップ型固定抵抗24は発熱することになる。 【0041】各チップ型固定抵抗24は、前述した図8により説明したように、0℃から20℃まで昇温するのに約10秒程度しか要しないため、光源20の低温環境からの脱出を短時間に行えることになる。 【0042】以上説明したように本実施形態のバックライト装置によれば、低温環境下においては、昇温特性の良好な複数のチップ型固定抵抗24により冷陰極管からなる光源20を加熱するので、光源20の低温環境からの脱出を短時間で行えることになり、この結果、当初低温環境下にあっても光源20の通常電圧での点灯を短時間で行うことができ短時間のうちにバックライトの機能を発揮することができる。 【0043】したがって、光源20の輝度不足を解消することができるとともに、光源20の寿命を長くすることができる。 【0044】また、本実施形態においては、複数のチップ型固定抵抗24を光源20の長手方向に沿って等間隔に配置したので、光源20の長手方向において温度むらがほとんど生じない昇温を行うことができる。 【0045】さらに、本実施形態においては、加熱用配線基板25と、この加熱用配線基板25上に取付けた複数のチップ型固定抵抗24との合計単価が従来の発熱体に較べて非常に安価なので、従来のものよりバックライト装置を安価に製造することができる。 【0046】さらにまた、本実施形態においては、反射部材27に、各チップ型固定抵抗24を搭載した加熱用配線基板25を固定したので、チップ型固定抵抗24の取付けをコンパクトに行うことができ、バックライト装置全体を小型に保持することができる。 【0047】なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。 【0048】 【発明の効果】以上説明したように本発明のバックライト装置によれば、昇温特性が良好で、しかも、安価に製造することができる。 【0049】すなわち、光源の近傍に配設された加熱用配線基板と、前記光源に対向するように前記加熱用配線基板に搭載され加熱用配線基板を介して通電されるチップ型固定抵抗からなる発熱体とを有するので、昇温特性の良好なチップ型固定抵抗により低温環境下においても短時間のうちにバックライトの機能を発揮することができる。したがって、光源の輝度不足を解消することができるとともに、光源の寿命を長くすることができる。 【0050】また、前記光源の長手方向に沿って複数個のチップ型固定抵抗を配設すれば、光源の長手方向において温度むらがほとんど生じない昇温を行うことができ、光源の昇温を安定的に行うことができる。 【0051】さらに、光源からの光を反射させる反射部材に加熱用配線基板を固定すれば、チップ型固定抵抗の取付けをコンパクトに行うことができ、バックライト装置全体を小型に保持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000103747 【氏名又は名称】オプトレックス株式会社 【住所又は居所】東京都荒川区東日暮里五丁目7番18号
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| 【出願日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081282 【弁理士】 【氏名又は名称】中尾 俊輔 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−257228(P2003−257228A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月12日(2003.9.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−54725(P2002−54725) |
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