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【発明の名称】 放熱構造を有するインバータ及び直下型バックライト
【発明者】 【氏名】羽生 篤史
【住所又は居所】大阪府泉大津市河原町9番1号 オーツタイヤ株式会社内

【要約】 【課題】適切な放熱構造を有するインバータを提供して、ランプの雰囲気温度上昇を防止する。

【解決手段】回路基板18にインバータ用回路素子19を搭載してなるインバータ本体20と、当該インバータ本体20を包囲する包囲体21と、を備え、当該包囲体21は、包囲体21内から包囲体21外へ放熱するための放熱体22によってインバータ本体20を包囲する放熱範囲と、包囲体21内から包囲体21外へ放熱されるのを防ぐ断熱材23によってインバータ本体21を包囲する断熱範囲とを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】回路基板にインバータ用回路素子を搭載してなるインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包囲体と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有していることを特徴とする放熱構造を有するインバータ。
【請求項2】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子のうち絶縁性を有する回路素子に当接して設けられていることを特徴とする請求項1記載の放熱構造を有するインバータ。
【請求項3】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子に非当接で近接して設けられていることを特徴とする請求項1記載の放熱構造を有するインバータ。
【請求項4】前記放熱体は、熱伝導率が100W/m・K以上であり、前記断熱材は、熱伝導率が0.2W/m・K以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放熱構造を有するインバータ。
【請求項5】底面と側壁を有するケーシング内部の前記底面にランプが設置された直下型バックライトであって、前記ケーシング側壁と前記ランプとの間に、当該ランプを点灯させるためのインバータが配置され、当該インバータは、回路基板にインバータ用回路素子を搭載してなるインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包囲体と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有し、前記放熱範囲は前記包囲体の前記ケーシングの側壁側に位置し、前記断熱範囲は前記包囲体の前記ランプ側に位置していることを特徴とする直下型バックライト。
【請求項6】前記インバータ本体は、前記インバータ用回路素子が前記ケーシングの側壁側に位置し、前記回路基板が前記ランプ側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項5記載の直下型バックライト。
【請求項7】前記ケーシングには、ケーシング内外に貫通した空気孔が形成され、当該空気孔近傍に前記放熱範囲が位置していることを特徴とする請求項5又は6記載の直下型バックライト。
【請求項8】前記放熱範囲が前記ケーシングの外表面の一部をなすように前記ケーシングに取り付けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の直下型バックライト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱構造を有するインバータ及び当該インバータを備えた直下型バックライトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、15インチを超える大型の平面発光装置として、直下型のバックライトが多く用いられている。例えば、液晶表示装置用の直下型バックライトは発光面となる拡散板を有するケーシングの内部において拡散板の背後に位置するようにランプ(冷陰極管タイプの蛍光灯)を配して構成されている。
【0003】直下型バックライトの場合、所望の輝度に応じてランプの数を変更することが容易であり、特に大型で高い輝度が要求される場合には、ランプの数を増やすことで容易に対応できるため、大型の場合には直下型のバックライトが適している。そして、背面照明としての直下型バックライトは、写真のネガを見るためのライトボックス、看板、X線写真をみるシャウカステン等として用いることもできる。
【0004】ここで、ライトボックス、看板、シャウカステンのように直下型バックライト自身が最終製品になる等の場合には、ランプを点灯させるためのインバータが外部に露出しないように、インバータをケーシング内部に配置することが求められることがある。
【0005】ところが、直下型バックライトは、その構造上、ケーシング内部に熱がこもりやすく、インバータをケーシング内部に配置するとケーシング内部が高温となるという問題がある。すなわち、直下型バックライトは、ケーシング内部が中空構造であり、導光板等の樹脂で内部が満たされているサイドライト型バックライトに比べて、中空のケーシング内部に熱がこもりやすい構造となっている。
【0006】しかも、大型の直下型バックライト場合、ランプを多数使用する必要があり、例えば、15インチでは4本から8本、20インチでは8本から14本程度のランプが使用される。このように、インバータに接続されるランプ本数が多くなることからコンデンサ等のインバータを構成する回路素子部品点数が多くなり、発熱エリアが大きくなる。このように、バックライトが大型になるほど発熱の問題が大きくなる。
【0007】そして、ケーシング内部が高温になってランプの雰囲気温度が50℃を超える高温となると、ランプの発光効率が落ちて発光面が暗くなり、ランプ等のバックライトを構成する部品の寿命が短くなる等の問題を生じる。
【0008】ここで、従来のインバータの放熱構造としては、インバータに放熱板を取り付けものや、放熱性を有するケーシングの中にインバータを入れたものがある(例えば、特開2001−196515号公報、特開2000−76924号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の放熱構造を持つインバータを直下型バックライトのケーシング内部に配置しても、前述のような直下型バックライトにおける発熱問題の解決とはならない。すなわち、従来の放熱板や放熱性のケーシングは、「インバータ」自体の放熱性しか考慮されておらず、従来の放熱板又は放熱性ケーシングを有するインバータをケーシング内部に配置しても、放熱板又は放熱性ケーシングからの放熱によりケーシング内部の温度が上昇することには変わりなく、ランプ雰囲気温度の上昇によるランプの発光効率の低下等の問題が依然として生じる。
【0010】また、ケーシング内部の温度上昇を防止するために、外気を取り入れるための空気孔をケーシングに設けることも考えられるが、空気孔を大きくするとケーシング内部にホコリ等の異物が進入して発光品位低下の原因となるので、あまり大きな空気孔を設けることは困難である。したがって、インバータの熱が外気によって冷却されるよりも、ランプ雰囲気温度が上昇し易くなり、特にランプ本数が多くなってインバータの発熱範囲が広がると外気による冷却効率が低下し、ランプ雰囲気温度が上昇し易くなる。
【0011】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、従来に比して適切な放熱構造を有するインバータを提供し、更に、そのインバータを用いることによって、ランプの雰囲気温度上昇を防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインバータは、回路基板の一面にインバータ用回路素子が搭載されたインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包囲体と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有している。
【0013】放熱範囲と断熱範囲を持つ包囲体によってインバータ本体を包囲することで、包囲体全体から放熱するのではなく、包囲体の放熱範囲から部分的に放熱が生じ、断熱範囲からは放熱がほとんど生じない。このように、包囲体の放熱範囲が部分的に存在するので、外気などによって冷却しやすい包囲体の箇所を放熱範囲とし、外気などによって冷却しにくい場所や高温となることを避けたい包囲体の箇所を断熱範囲にするというように、インバータが配置される環境に応じた放熱構造が得られる。
【0014】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子のうち絶縁性を有する回路素子(コンデンサ等)に当接して設けるか、前記インバータ用回路素子に非当接で近接して設けるのが好ましいく、この場合、回路素子からの発熱が効率的に放熱体に伝わる。また、前記放熱体は、熱伝導率が100W/m・K以上であり、前記断熱材は、熱伝導率が0.2W/m・K以下であるのが好ましい。
【0015】さらに、本発明に係る直下型バックライトは、底面と側壁を有するケーシング内部の前記底面にランプが設置された直下型バックライトであって、前記ケーシング側壁と前記ランプとの間に、当該ランプを点灯させるためのインバータが配置され、当該インバータは、回路基板にインバータ用回路素子を搭載してなるインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包囲体と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有し、前記放熱範囲は前記包囲体の前記ケーシングの側壁側に位置し、前記断熱範囲は前記包囲体の前記ランプ側に位置している。
【0016】この直下型バックライトによると、放熱範囲と断熱範囲を持つ包囲体によってインバータ本体が包囲され、さらに放熱範囲がケーシングの側壁側に位置し、断熱範囲がランプ側に位置しているので、ケーシングに近い放熱範囲は効率的に冷却される一方、ランプに近い断熱範囲ではほとんど発熱が生じない。したがって、ランプ雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【0017】また、前記インバータ本体は、前記インバータ用回路素子が前記ケーシングの側壁側に位置し、前記回路基板が前記ランプ側に位置するように配置されているのが好ましい。インバータ用回路素子から発熱が生じるため、高温となるインバータ用回路素子を冷却効率の良いケーシングの側壁側に位置させ、比較的低温の回路基板をランプ側に位置させることで、効率の良い冷却とランプ雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【0018】さらに、前記ケーシングには、ケーシング内外に貫通した空気孔が形成され、当該空気孔近傍に前記放熱範囲が位置していれば、放熱範囲が外気により効率的に冷却される。あるいは、前記放熱範囲が前記ケーシングの外表面の一部をなすように前記ケーシングに取り付けられている場合にも、放熱範囲が外気により効率的に冷却される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、直下型バックライトの一例としてX線写真などを観察するためのシャウカステンを挙げて説明する。図1〜図4は第1実施形態に係るシャウカステン1を示している。このシャウカステン1は、厚みが60mm以下の薄い箱状に形成されたケーシング2を有しており、このケーシング2には、発光面部となる拡散板3を備えている。このケーシング2内部には、ランプ4と、ランプを高周波(70kHz程度)で点灯させるためのインバータ5が設けられている。
【0020】ケーシング2は、金属製であり、下ケーシングとなる第1ケーシング体7と、上ケーシングとなる第2ケーシング体8とを備えている。第1ケーシング体7は、矩形状の底面7aと底面7aの周縁から立設された側壁7bとを有し、上部開口状に形成されている。第1ケーシング体7の長辺側の側壁7b−1,7b−1には、ケーシング内外に貫通した空気孔7cが形成されており、これらの空気孔7cからケーシング2内に外気を導入することができる。第2ケーシング体8は、枠状の上面8aと、上面8aの外周縁から垂下して設けられた側壁8bとを有し、第1ケーシング体7の上部から外嵌状に装着され、ネジで固定される。
【0021】図2に示すように、第2ケーシング体8の枠内周部8cには、矩形状の拡散板3が取り付けられ、図1に示すように拡散板3の周囲において額縁状に第2ケーシング体8が位置する。拡散板3は白色透明のアクリル板によって形成されており、ランプ4からの光を拡散させて均一な発光面を形成する。また、矩形枠状の第2ケーシング体上面8aの一方の長辺部8a−1(図1において上側の長辺部)には、X線写真を固定するためのクリップ部11が設けられており、クリップ部11と拡散板3との間にX線写真を差し込んで挟み込ませることによってX線写真をシャウカステン1に固定することができる。
【0022】第1ケーシング体7の底面7aには、ランプ4からの光を反射するための反射板13が配置されている。反射板13は、効率よくかつ均一に光を反射させるために白色塗装された金属板によって構成されている。反射板13は、大陸サイズのX線写真と略同じ大きさに形成されており、4枚(複数枚)が横方向に並設されている。各反射体13の四隅は、ネジ15によってそれぞれ第1ケーシング体7に対して取り外し自在に取り付けられている。
【0023】ランプ4は、前記反射板13が背後に位置するように、第1ケーシング体7の底面7aに配置されており、各反射板13の上に、それぞれランプ4が6本(複数本)ずつ設けられ、シャウカステン1全体で計24本(6本×4)のランプ4が備わっている。ランプ4としては、冷陰極管タイプの蛍光ランプが用いられており、ランプの長手方向両端からは図示しないコードが延設され、コード先端にはインバータ5に接続するためのコネクタ(図示省略)が設けられている。なお、ランプ4の管径φは2〜6mmである。
【0024】ランプ4は、長手方向両端部4aと第1ケーシング体7の長辺側の側壁7b−1との間に間隔が存在するように配置されており、ランプ4を点灯するためのインバータ5は、ランプ4長手方向端部4aと第1ケーシング体7の長辺側の側壁7b−1との間に配置されている。インバータ5は、第1ケーシング体7内に4個(複数個)設けられている。これらのインバータ5はケーシング2外に露出していないので外観上優れている。また、インバータ5の数は反射体13の数に対応している。図1に示すように、インバータ5は、ランプ4の長手方向一方側の側壁7b−1と他方側の側壁7b−1とに分散して配置され、いずれのインバータ5もランプ4の長手方向端部4aと第1ケーシング体7の側壁7bとの間に位置している。
【0025】インバータ5は、回路基板(プリント基板)18にインバータ用回路素子19を搭載してなるインバータ本体20と、当該インバータ本体20を包囲する包囲体21とを備えている。図3に示すように、インバータ本20のインバータ用回路素子19としては、コンデンサ19a、トランス19b、コイル19cなどが備わっている。
【0026】包囲体21は、中空直方体形状であり、放熱体22と断熱材23との組合せによって構成されている。この包囲体21は、細長いインバータ本体20の形状に応じて細長い直方体である。包囲体21の表面のうち放熱体22からなる範囲は、インバータ本体21(特にコンデンサ等の回路素子19)から発生する熱を包囲体21外部へ放熱する放熱範囲となる。一方、包囲体21の表面のうち断熱材22からなる範囲は、インバータ本体21から発生する熱が外部に伝わらないように断熱して、熱を放熱範囲22から集中的に効率よく放熱させる断熱範囲である。
【0027】放熱体22としては、熱伝導率が高く放熱性の良い材料を用い、熱伝導率が100W/m・K以上の材料とするのが好ましい。具体的には、放熱性の良いアルミニウム、銅若しくは真鍮等の金属、合金からなる板材を採用できる。また、放熱体22としては、非金属の放熱シートでもよい。非金属の放熱シートとしては、信越シリコン株式会社製の放熱シート、又は3M社製の放熱シート(例:放熱シート5507)を採用できる。また、放熱体22は、単なる板状ではなく、放熱性を高めるために凹凸又はフィンを備えることができる。
【0028】第1実施形態では、インバータ本体20の回路素子19に対して当接して放熱体22が取り付けられている。具体的には、コンデンサ19a等の発熱が大きく絶縁性を有する素子19に接着剤等を介して取り付けられている。放熱体22を発熱の大きい回路素子19に取り付けることで効率良く放熱をすることができる。また、放熱体22をコンデンサ等の絶縁性素子19aに取り付けることで、放熱体22が導電性であっても、放熱体22を介した漏電を防止できる。なお、放熱体22を、回路素子19を介さずに基板18に設けた放熱体取付具を介してインバータ本体20に取り付けても良い。
【0029】断熱材23としては、熱伝導率が低く断熱性の良い材料を用い、熱伝導率が0.2W/m・K以下の材料とするのが好ましい。具体的には、筒中プラスチック工業株式会社製絶縁用難燃フィルムであるサンロイドバリア(商品名)を採用できる。放熱体22及び断熱材23をともに絶縁材で構成することで、包囲体21でインバータから金属製ケーシング2への漏電を防止できる。なお、本発明の断熱材23としては、断熱材として一般に用いられている材料の他、断熱材に準ずる断熱性を有する材料でもよい。
【0030】図4にも示すように、断熱材23は、一面が開口した中空直方体形状に形成されており、断熱材23の開口を閉じるように前記放熱体22を当該断熱材23に取り付けて包囲体21が構成され、包囲体21の内部にインバータ本体20が位置する。
【0031】包囲体21には、図示しない配線用の孔や各種部品用の孔、切り込みなどが必要に応じて形成されており、包囲体21が完全な密封状にインバータ本体21を囲む必要はない。また、実施形態では、包囲体21は6面体であり、放熱と断熱を効率良く行うために6面すべての面でインバータ本体20を囲んでいるが、所望の放熱機能及び断熱機能が得られれば、包囲体21は3〜5面でインバータ本体21を部分的に囲んでいてもよい。さらに、包囲体21の形状は、直方体に限られず、例えば中空円筒体でもよい。
【0032】インバータ本体20が包囲体21によって囲まれてなるインバータ5は、枠状第2ケーシング体8(第1ケーシング上面8a)の背後に配置されており、ケーシング2内部にインバータ5を配置しても発光面部である拡散板3からはインバータ5は見えないようにされている。
【0033】このインバータ5は、包囲体21の放熱範囲22が第1ケーシング体7の空気孔7cを有する側壁7b−1の近傍で当該側壁7b−1に対向するように配置されている。かかる配置により、インバータ本体20は、放熱体22に取り付けられている回路素子19が第1ケーシング体7の側壁7b側に位置し、回路基板18がランプ4側に位置する。
【0034】回路素子19と放熱範囲22とが外気に面する第1ケーシング体7(ケーシング2)の近傍に位置していることで効率的に冷却が行われる。しかも、外気が流入する空気孔7cの近傍に放熱範囲22があることで、外気が直接放熱範囲22に当たり一層効率的に冷却が行われる。また、インバータ本体20のランプ4側には発熱の少ない基板18が位置しているので、インバータ本体20のランプ4側の温度は低く、ランプ雰囲気温度の上昇が防止されている。
【0035】しかも、包囲体21の第1ケーシング体側壁7b側には放熱範囲22が位置しているのに対し、包囲体21のランプ4側には断熱範囲23が位置しているので、インバータ本体20から発熱があっても包囲体21のランプ4側は温度が高くならない。したがって、ランプ雰囲気温度の上昇がより一層防止されている。このように、本実施形態では、冷陰極管ランプ4の雰囲気温度が防止されているので、冷陰極管ランプ4を長時間発光させても雰囲気温度上昇による明るさの低下がさほどなく、ランプ4等の部品の長寿命化も図ることができる。また、ケーシング内部が効率的に冷却されることから、ケーシング自体の温度上昇も防止できる。
【0036】図5及び図6は、第2実施形態に係るシャウカステン1を示している。第2実施形態は、以下に説明する点以外は、第1実施形態と同様の構成を備えている。第2実施形態において、シャウカステン1の第1ケーシング体側壁7b−1には、空気孔7cの代わりに放熱体22装着孔25が形成されている。この装着孔25は、放熱体22を内嵌できるように放熱体22とほぼ同程度の大きさに形成されている。図5に示すように、装着孔25にインバータ5の放熱体22を装着すると、放熱体(放熱範囲)22の表面が第1ケーシング体側壁7b(ケーシング2)の外表面の一部をなすように第1ケーシング体側壁7bに対して面一となる。この第2実施形態では、放熱体22が外気に直接触れるので冷却効率が高く、しかも、ケーシング内部にある包囲体22表面は断熱範囲だけなので、ケーシング内部の温度上昇、ひいてはランプ雰囲気温度の上昇がより一層抑えられる。
【0037】図7は、第3実施形態に係るシャウカステン1を示している。第3実施形態も、以下に説明する点以外は、第1実施形態と同様の構成を備えている。第3実施形態において、インバータ5の放熱体22と回路素子19とは非当接で配置されている。放熱体22と回路素子19とが非当接であることで、放熱体22が導電性材料であっても放熱体22を介した漏電を防止できる。
【0038】なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で様々な変更が可能である。例えば、上記シャウカステンと同様の構成を液晶表示装置用のバックライトその他のバックライトに採用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の放熱構造を有するインバータによれば、包囲体の放熱範囲から部分的に放熱が生じ、断熱範囲からは放熱がほとんど生じないため、外気などによって冷却しやすい包囲体の箇所を放熱範囲とし、外気などによって冷却しにくい場所や高温となることを避けたい包囲体の箇所を断熱範囲にする等、インバータが配置される環境に応じた放熱構造が得られる。
【0040】また、本発明の直下型バックライトによれば、放熱範囲と断熱範囲を持つ包囲体によってインバータ本体が包囲され、さらに放熱範囲がケーシングの側壁側に位置し、断熱範囲がランプ側に位置しているので、ケーシングに近い放熱範囲は効率的に冷却される一方、ランプに近い断熱範囲ではほとんど発熱がなく、ランプ雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【出願人】 【識別番号】000103518
【氏名又は名称】オーツタイヤ株式会社
【住所又は居所】大阪府泉大津市河原町9番1号
【出願日】 平成14年2月20日(2002.2.20)
【代理人】 【識別番号】100092705
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆文 (外1名)
【公開番号】 特開2003−242830(P2003−242830A)
【公開日】 平成15年8月29日(2003.8.29)
【出願番号】 特願2002−43554(P2002−43554)