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【発明の名称】 照明カバーの取付構造
【発明者】 【氏名】前田 史朗
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】石井 庸介
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内

【要約】 【課題】光源の下方及び前方をカバー体の上部と天井との間に間隔を開けた状態で覆うと共に、このカバー体の取り付け及び取り外しを容易とする。

【解決手段】カバー体1を壁面Hに対して支持する一対の支持アーム2、2を備えている。カバー体1は、横板部10と、縦板部11と、壁面H側に向けて突き出す上部挿入板部12と、横板部10の後端側に形成された下部挿入板部13とを備えている。一対の支持アーム2、2はそれぞれ、壁面Hへの取付部22と、カバー体1の上部挿入板部12を前方から受け入れる第一の挿入凹部23と、カバー体1の下部挿入板部13を前方から受け入れる第二の挿入凹部24とを有している。第一の挿入凹部23及び第二の挿入凹部24の双方又はいずれか一方に、カバー体1の上部挿入板部12及び下部挿入板部13の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部13aに掛合される掛合部24aが形成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カバー体と、このカバー体を壁面に対して支持する一対の支持アームとを備えており、カバー体は、光源の下方を覆う横板部と、この横板部の前端側から上方に向けて突き出して光源の前方を覆う縦板部と、この縦板部の上部から壁面側に向けて突き出す上部挿入板部と、前記横板部の後端側に形成された下部挿入板部とを備えており、一対の支持アームはそれぞれ、その後端部の背面側に壁面への取付部を備えると共に、その前端部の上部にカバー体の上部挿入板部を前方から受け入れる第一の挿入凹部を有し、かつ、その後端部の前面側にカバー体の下部挿入板部を前方から受け入れる第二の挿入凹部を有しており、この第一の挿入凹部及び第二の挿入凹部の双方又はいずれか一方に、挿入されるカバー体の上部挿入板部及び下部挿入板部の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部に対し、この挿入に伴って一旦弾性変形された後のこの挿入の終了位置での弾発により掛合される掛合部が形成してあることを特徴とする照明カバーの取付構造。
【請求項2】 被掛合部が、カバー体の上部挿入板部及び下部挿入板部の双方又はいずれか一方の先端部に形成された膨出部により構成されていると共に、掛合部が、第一の挿入凹部及び第二の挿入凹部の双方又はいずれか一方の内壁を構成する弾性片に形成された膨出部により構成されていることを特徴とする請求項1記載の照明カバーの取付構造。
【請求項3】 カバー体の下部挿入板部が、このカバー体の横板部の後端との間に間隔を開けてこの横板部の上面から上方に突き出す連接板部の上部から壁面側に向けて突き出すように形成されていると共に、支持アームの後端部の前面側に、上面を第二の挿入凹部の下部内壁とすると共に、下面の少なくとも一部を前記カバー体の横板部の後端と前記連接板部との間への当接面とした突出部が形成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明カバーの取付構造。
【請求項4】 支持アームの前端部の下部に、この支持アームの下方にカバー体の上部挿入板部を配した状態でのカバー体の壁面側への移動をこの上部挿入板部に突き当たって阻止する誤組み付け防止突部が形成してあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の照明カバーの取付構造。
【請求項5】 支持アームの前端部の上部に、第一の挿入凹部の入り口との間に間隔を開けて上方に突き出す引っ掛け突部が形成してあることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の照明カバーの取付構造。
【請求項6】 支持アームにおける第一の挿入凹部の上方に、この第一の挿入凹部の入り口に向かうに連れて次第に前方に張り出す傾斜面が形成してあることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の照明カバーの取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、照明装置を構成する光源を覆う照明カバーの取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】照明装置のカバー取付構造として、公開実用新案公報所載の実開昭53−131685に示されるタイプのものがある。この従来の取付構造は、器具本体の両側端に形成されたコの字形折り曲げ部に対し、カバーの両側端に形成されたコの字形折り曲げ部の水平の折り曲げ部を器具本体のコの字形折り曲げ部の上に乗せてカバーを器具本体に装着するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の取付構造は、照明装置を構成する光源の上方、下方、さらに、その全周を覆うものであり、この光源からの光を天井面に反射させての間接照明効果を奏させるようにこの光源を覆うものとはなり得ない。
【0004】また、この従来の取付構造は、カバーを下方から上方に移動させながら天井側に取り付けるものであり、(前記公報所載の実開昭53−131685に係る図面の第3図参照)この取り付け、および、光源となる蛍光灯などの交換などにあたってのその取り外しは必ずしも容易でない。
【0005】そこで、この発明は、間接照明効果を奏させることもできるように、照明装置を構成する光源の下方及び前方をカバー体の上部と天井との間に間隔を開けた状態で覆うと共に、このカバー体の取り付け及び取り外しを容易とした照明カバーの取付構造の提供を主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、照明カバーの取付構造が以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)カバー体と、(2)このカバー体を壁面に対して支持する一対の支持アームとを備えており、(3)カバー体は、光源の下方を覆う横板部と、この横板部の前端側から上方に向けて突き出して光源の前方を覆う縦板部と、この縦板部の上部から壁面側に向けて突き出す上部挿入板部と、前記横板部の後端側に形成された下部挿入板部とを備えており、(4)一対の支持アームはそれぞれ、その後端部の背面側に壁面への取付部を備えると共に、その前端部の上部にカバー体の上部挿入板部を前方から受け入れる第一の挿入凹部を有し、かつ、その後端部の前面側にカバー体の下部挿入板部を前方から受け入れる第二の挿入凹部を有しており、(5)この第一の挿入凹部及び第二の挿入凹部の双方又はいずれか一方に、挿入されるカバー体の上部挿入板部及び下部挿入板部の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部に対し、この挿入に伴って一旦弾性変形された後のこの挿入の終了位置での弾発により掛合される掛合部が形成してある。
【0007】かかる構成によれば、一対の支持アームの第一の挿入凹部にそれぞれカバー体の上部挿入板部を前方から入れ込むと共に、一対の支持アームの第二の挿入凹部にそれぞれカバー体の下部挿入板部を前方から入れ込むことにより、前記光源の下方をこのカバー体の横板部で覆い、かつ、この光源の前方をこのカバー体の縦板部により覆った状態で、壁面に対しカバー体を取り付けさせることができる。また、カバー体の上方は開放されており、また、支持アームはこのカバー体の上部と天井面との間に間隔を空けた状態でこのカバー体を壁面に取り付け得ることから、この間隔を利用した間接照明効果を持たせた状態での光源のカバーを容易かつ適切になすことができる。また、カバー体の長さ方向両側にある端末は開放されていることから、カバー体内に生じた露などに起因した水がカバー体内に溜まり難い。
【0008】また、支持アームにおける第一の挿入凹部及び第二の挿入凹部の双方又はいずれか一方に、挿入されるカバー体の上部挿入板部及び下部挿入板部の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部に対し、この挿入に伴って一旦弾性変形された後のこの挿入の終了位置での弾発により掛合される掛合部が形成してあることから、一対の支持アームの第一の挿入凹部にそれぞれカバー体の上部挿入板部を前方から入れ込むと共に、一対の支持アームの第二の挿入凹部にそれぞれカバー体の下部挿入板部を前方から入れ込むことによって、再び単純にはこの支持アームからカバー体が外れない状態をワンタッチで作り出すことができる。
【0009】また、照明器具を構成する光源の交換などが必要になった場合には、前記掛合部と被掛合部との掛合を解く大きさの力でカバー体を壁面から離れ出す向きに引っ張ることにより、一対の支持アームとカバー体との取り付け状態を解除することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の照明カバーの取付構造における被掛合部が、カバー体の上部挿入板部及び下部挿入板部の双方又はいずれか一方の先端部に形成された膨出部により構成されていると共に、掛合部が、第一の挿入凹部及び第二の挿入凹部の双方又はいずれか一方の内壁を構成する弾性片に形成された膨出部により構成されていることを特徴としている。
【0011】かかる構成によれば、上部又は下部挿入板部の入れ込みに伴ってその膨出部を弾性片の膨出部に突き当ててこの弾性片を弾性的に撓み込ませることができ、この後、この上部又は下部挿入板部の膨出部の頂部が弾性片の膨出部の頂部を乗り越える位置まで入れ込ませることにより、弾性片を弾発により元の位置に復帰させることができ、これによりこの弾性片の膨出部と上部又は下部挿入板部に形成された膨出部とを掛合させ合わせることができる。
【0012】また、照明器具を構成する光源の交換などが必要になった場合には、前記弾性片を再び撓み出させる大きさの力でカバー体を壁面から離れ出す向きに引っ張ることにより、この弾性片の膨出部と上部又は下部挿入板部の膨出部との掛合を解いて一対の支持アームとカバー体との取り付け状態を解除することができる。
【0013】また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の照明カバーの取付構造におけるカバー体の下部挿入板部が、このカバー体の横板部の後端との間に間隔を開けてこの横板部の上面から上方に突き出す連接板部の上部から壁面側に向けて突き出すように形成されていると共に、支持アームの後端部の前面側に、上面を第二の挿入凹部の下部内壁とすると共に、下面の少なくとも一部を前記カバー体の横板部の後端と前記連接板部との間への当接面とした突出部が形成してあることを特徴としている。
【0014】かかる構成によれば、カバー体の横板部の後端側に形成された下部挿入板部がこの横板部の上面側から上方に突き出す連接板部の上部に連接されていることから、カバー体の上部と横板部の内面との間に広い内部空間を形成させることができる。
【0015】また、カバー体の横板部の後端と連接板部との間が支持アームの突出部の下面により構成される当接面に対し、このカバー体を一対の支持アームに取り付けた状態において下方から当接されることから、カバー体の前端側が下方に下がろうとする力をこの当接によって受けることができ、一対の支持アームとカバー体との取り付け状態をより安定的に確保することができる。また、支持アームの下方をカバー体によって覆うことができ、見栄え良く照明装置を構成する光源を覆うことができる。
【0016】また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1、請求項2又は請求項3記載の照明カバーの取付構造における支持アームの前端部の下部に、この支持アームの下方にカバー体の上部挿入板部を配した状態でのカバー体の壁面側への移動をこの上部挿入板部に突き当たって阻止する誤組み付け防止突部が形成してあることを特徴としている。
【0017】かかる構成によれば、下部横板部は第二の挿入凹部に入り込むレベルにあるが、上部挿入板部は支持アームの前端部の下方に位置される状態においては、この誤組み付け防止突部の前面によって上部挿入板部がそれ以上壁面側に移動できないように、つまり、下部挿入板部の第二の挿入凹部への入り込みを阻止することができ、下方からのカバー体の取り付けを常に適切に行なうことができる。
【0018】また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の照明カバーの取付構造における支持アームの前端部の上部に、第一の挿入凹部の入り口との間に間隔を開けて上方に突き出す引っ掛け突部が形成してあることを特徴としている。
【0019】かかる構成によれば、照明器具を構成する光源の交換などをなすために支持アーム側の掛合部とカバー体側の被掛合部との掛合を解く大きさの力でカバー体を壁面から離れ出す向きに引っ張り、この掛合が解かれた場合であっても、この引っ掛け突部における壁面側に向けられた側にカバー体の上部挿入板部の先端を引っ掛けさせて、前記掛合を解かれたカバー体が予期せず落下してしまわないようにすることができる。
【0020】また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の照明カバーの取付構造を構成する支持アームにおける第一の挿入凹部の上方に、この第一の挿入凹部の入り口に向かうに連れて次第に前方に張り出す傾斜面が形成してあることを特徴としている。
【0021】かかる構成によれば、前記傾斜面に突き当てられたカバー体の上部挿入板部の先端をこの傾斜面によって第一の挿入凹部の入り口に導いて、下方からの一対の支持アームに対するカバー体の取り付けをより容易になすことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図10に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0023】なお、ここで図1ないし図5は、照明カバーの取付構造を構成する支持アーム2をそれぞれ示しており、また、図6および図7は、この照明カバーの取付構造によるカバー体1の取り付け状態をそれぞれ示しており、また、図8は、照明カバーの取付構造を構成するカバー体1を示している。また、図9は、支持アーム2との掛合が解かれたカバー体1が支持アーム2の引っ掛け突部29にカバー体1の上部挿入板部12を引っかけている状態を示しており、さらに、図10は、支持アーム2の誤組み付け防止突部28にカバー体1の上部挿入板部12が突き当たっている状態を示している。
【0024】この実施の形態にかかる照明カバーの取付構造は、壁面Hに対し支持されるカバー体1を有しており、このカバー体1によって、照明装置を構成する蛍光灯などの光源Kの下方及び前方をこのカバー体1の上部と天井面Rとの間に間隔Sを開けた状態で、覆うものである。
【0025】すなわち、かかる照明カバーの取付構造は、前記カバー体1の上部と天井面Rとの間に間隔Sを開けた状態で前記のように光源Kを覆って、この間隔Sを利用した間接照明効果を奏させるものである。
【0026】かかる照明カバーの取付構造は、カバー体1と、このカバー体1を壁面Hに対して支持する一対の支持アーム2、2とを備えている。
【0027】一対の支持アーム2、2はそれぞれ、他方の支持アーム2との間に水平方向に間隔を開けた状態で、後述する取付部22をもってその後端部21において壁面Hに取り付けられる。(図6)そして、かかる照明カバーの取付構造は、このように取り付けられる一対の支持アーム2、2間に前記光源Kが配されると共に、このように取り付けられた一対の支持アーム2、2にカバー体1を取り付けることによって前記光源Kを前記のようにこのカバー体1によって覆うものである。
【0028】(カバー体1)カバー体1は、(1)光源Kの下方を覆う横板部10と、(2)この横板部10の前端側から上方に向けて突き出して光源Kの前方を覆う縦板部11と、(3)この縦板部11の上部から壁面H側に向けて突き出す上部挿入板部12と、(4)前記横板部10の後端側に形成された下部挿入板部13とを備えている。
【0029】このカバー体1は、典型的には、前記横板部10と、縦板部11と、上部挿入板部12と、下部挿入板部13とを、プラスチック材料の押し出し成形によって、一体に形成させることにより得ることができる。この場合には、このように得られた押し出し成形品を、所望の長さ寸法に切断することにより、かかるカバー体1を得ることができる。
【0030】また、図示の例にあっては、かかるカバー体1はさらに、カバー体1の下部挿入板部13が、このカバー体1の横板部10の後端との間に間隔を開けてこの横板部10の上面から上方に突き出す連接板部14の上部から壁面H側に向けて突き出すように形成されている。
【0031】そして、この図示の例にあっては、このカバー体1の下部挿入板部13に、後述する被掛合部13aとなる膨出部13bが形成されている。
【0032】具体的には、この図示の例にあっては、(1)横板部10は、内外面を共に平坦とするように構成されていると共に、支持アーム2への取り付け状態において、その前端を支持アーム2の前端部20の直下に位置させ、かつ、その後端を壁面Hに突き当てさせる幅を持つように構成されている。
【0033】(2)縦板部11も、内外面を共に平坦とするように構成されており、その下端部を横板部10の前端に一体に連接させてほぼ鉛直に上方に延びるように構成してある。図示の例では、この縦板部11と横板部10との連接部の外面に、カバー体1の長さ方向に沿った上下二段の段差面を形成させる二条の溝15、15が設けられている。
【0034】(3)上部挿入板部12は、図示の例にあっては、縦板部11の上端との間にほぼ直角をなす内外隅部を形成させるようにしてこの縦板部11の上部に一端を連接させた連接板部16の他端に形成されている。上部挿入板部12と連接板部16との間には、壁面Hに向いた外側段差面17と縦板部11の内面に向いた内側段差面18とが形成されており、この外側段差面17を後述する支持アーム2の第一の挿入凹部23の入り口23aの縁部に突き当てるようにして、この上部挿入板部12はこの第一の挿入凹部23に前方から入れ込まれるものとされている。
【0035】(4)下部挿入板部13は、図示の例にあっては、下端を横板部10の上面に一体に連接させてほぼ鉛直に上方に延びる連接板部14の上端に一端を連接させて、ほぼ水平に壁面H側に向けて延びるように形成されている。この連接板部14は、図示の例では、前記縦板部11のほぼ半分の突き出し寸法を持つように形成されている。これにより、支持アーム2へのカバー体1の取り付け状態において、上部挿入板部12は、この支持アーム2の前端部20の上部に形成された前記第一の挿入凹部23に、また、下部挿入板部13は、この支持アーム2の後端部21の前面側21bであってその下部に形成された後述する第二の挿入凹部24に、前方側から挿入されて、支持アーム2に組み付けられる。この下部挿入板部13に形成されている前記膨出部13bは、図示の例では、この下部挿入板部13の他端側(つまり、先端部)に形成されている。この膨出部13bは、この下部挿入板部13の上面側と下面側との双方に形成されている。すなわち、かかる膨出部13bは、カバー体1の長さ方向に沿って、この下部挿入板部13の他端を縁取るように形成されている。また、それぞれの膨出部13bは、その頂部13cを挟んだ両面をそれぞれ、この頂部13cから次第に低まる傾斜面13dとするように形成されている。
【0036】(5)また、図示の例にあっては、横板部10の後端には、カバー体1の長さ方向に沿って、かつ、この横板部10の後端を縁取るように、上方に向けて突き出す突き当たり部10aが形成されており、支持アーム2への取り付け状態において後述するこの支持アーム2の突出部26の当接面26aに対し、この突き当たり部10aにおいて横板部10は当接されるようになっている。
【0037】(支持アーム2)図示の例では、ほぼ同寸同形の二つの支持アーム2、2によって、前記一対の支持アーム2、2を構成させている。
【0038】かかる一対の支持アーム2、2はそれぞれ、(1)その後端部21の背面側21aに壁面Hへの取付部22を備えると共に、(2)その前端部20の上部にカバー体1の上部挿入板部12を前方から受け入れる第一の挿入凹部23を有し、(3)かつ、その後端部21の前面側21bにカバー体1の下部挿入板部13を前方から受け入れる第二の挿入凹部24を有している。(4)また、この第一の挿入凹部23及び第二の挿入凹部24の双方又はいずれか一方に、挿入されるカバー体1の上部挿入板部12及び下部挿入板部13の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部13aに対し、この挿入に伴って一旦弾性変形された後のこの挿入の終了位置での弾発により掛合される掛合部24aが形成してある。図示の例では、この掛合部24aは、前記カバー体1の下部挿入板部13が入れ込まれる第二の挿入凹部24内に形成してある。
【0039】具体的には、この図示の例にあっては、(1)支持アーム2は、前記取付部22によってその後端部21の背面を壁面Hに添装させて取り付けた状態において、この壁面Hからほぼ水平方向に突き出すように形成されている。図示の例にあっては、この支持アーム2が取り付けられる壁面Hは天井面Rに近付くに連れて次第に前方に張り出すように傾斜しており、これに対応して、支持アーム2の後端部21の背面も上方に向かうに連れて支持アーム2の前端部20に近付く向きに傾斜した構成としてある。
【0040】(2)この後端部21の前面から前方に向けてアーム主体部25と、前記突出部26とが、この後端部21と一体をなすように形成されている。アーム主体部25の下方に突出部26が形成されている。また、このアーム主体部25と突出部26との間が、前記第二の挿入凹部24となるようにしてある。
【0041】(3)アーム主体部25は、その長さ方向に直交し、かつ、上下方向に沿った断面において、上下に長いほぼ長方形の外郭形状内に納まる断面外郭縁を持つように構成されている。図中符号27で示すのは、このアーム主体部25に形成された肉抜き部である。このアーム主体部25の上端面25a(天井面Rに向けられる面)は、支持アーム2を壁面Hに取り付けた状態において、ほぼ水平をなすように形成されている。また、このアーム主体部25の下端面25bは、支持アーム2の前端部20に近付くに連れて次第に上方に近付く向きに傾斜しており、これによりアーム主体部25は支持アーム2の前端に向かうに連れて上下方向の寸法を狭めるように構成されている。
【0042】(4)アーム主体部25の前端部20には、前方に向いた段差面25cが形成されている。この段差面25cとアーム主体部25の最前端との間には、前記カバー体1の上部挿入板部12の前後方向の幅よりもやや広い間隔が形成されている。また、この段差面25cの下端と、この段差面25cとアーム主体部25の最前端との間にあるアーム主体部25の上端面25aとの間には、隙間が形成されており、この隙間が前記第一の挿入凹部23の入り口23aとなるようにしてある。
【0043】(5)第一の挿入凹部23は、アーム主体部25の前後方向に、前記カバー体1の上部挿入板部12を前方からほぼ隙間なく納める深さを持つように、アーム主体部25の前端部20側から後端部21側に向けて水平方向に窪んだ凹部として構成されている。
【0044】(6)第二の挿入凹部24もまた、前記カバー体1の下部挿入板部13を前方から納める深さを持つように、支持アーム2の前端部20側に入り口24gを向けて、かつ、その後端部21に向けて水平方向に窪んだ凹部として構成されている。
【0045】(7)図示の例にあっては、第二の挿入凹部24内に形成されている前記掛合部24aは、この第二の挿入凹部24の内壁を構成する弾性片24eに形成された膨出部24bにより構成されている。図示の例にあっては、前記アーム主体部25の下端面25bと突出部26の上面との間において、この突出部26の上面とほぼ平行をなすように支持アーム2の後端部21の前面から一体に突き出す弾性片24eの下面により第二の挿入凹部24の上部内壁を構成すると共に、この突出部26の上面によってこの第二の挿入凹部24の下部内壁を構成している。そして、この弾性片24eの突き出し端側の下面に前記膨出部24bを形成させている。この弾性片24eの上面とアーム主体部25の下端面25bとの間には、この弾性片24eの上方に向けた弾性変形を許容する隙間24fが形成してある。
【0046】(8)また、図示の例にあっては、前記支持アーム2の前端部20の下部に、この支持アーム2の下方にカバー体1の上部挿入板部12を配した状態でのカバー体1の壁面H側への移動をこの上部挿入板部12に突き当たって阻止する誤組み付け防止突部28が形成してある。図示の例では、この誤組み付け防止突部28は、支持アーム2の最前端に上端を一体に連接させて下方に真っ直ぐ延びる板状をなすように構成されている。
【0047】(9)また、図示の例にあっては、支持アーム2の前端部20の上部に、第一の挿入凹部23の入り口23aとの間に間隔を開けて上方に突き出す引っ掛け突部29が形成してある。図示の例にあっては、この引っ掛け突部29は、支持アーム2の最前端に下端を一体に連接させて上方に真っ直ぐ延びるリブ状をなすように構成されている。図示の例にあっては、この引っ掛け突部29は、第一の挿入凹部23の上下方向の幅とほぼ同じ突き出し寸法を持つように形成されている。
【0048】(10)また、図示の例にあっては、取付部22は、壁面Hに形成された穴部に入れ込まれる下部突部22aと、壁面Hにネジ付けられるビスNの入れ込み穴22bとによって構成されている。図示の例にあっては、下部突部22aは支持アーム2の後端部21の背面から突き出すように設けられており、また、入れ込み穴22bは、この支持アーム2の後端部21を貫通すると共に、ビスNの軸部を通すがビスNの頭部は通さない大きさの穴として構成されている。そして、この下部突部22aの上方に入れ込み穴22bが形成してある。下部突部22aを壁面Hに形成された穴部(図示は省略する。)に対しこの壁面Hに支持アーム2の後端部21の背面が添装されるように入れ込むと共に、前記入れ込み穴22bに支持アーム2の後端部21の前面側21bからビスNの軸部を入れ込み、この軸部を壁面H側にネジ付けることにより、支持アーム2は壁面Hに取り付けられる。
【0049】(支持アーム2へのカバー体1の取り付け)一対の支持アーム2、2間に、照明装置を構成する光源K(図示の例では蛍光灯)が配されるように、この一対の支持アーム2、2をそれぞれ前記のように壁面Hに取り付ける。この取り付けは、一対の支持アーム2、2のレベルが同じくなるようにしてなされる。
【0050】次いで、一対の支持アーム2、2の第一の挿入凹部23にそれぞれカバー体1の上部挿入板部12を前方から入れ込むと共に、一対の支持アーム2、2の第二の挿入凹部24にそれぞれカバー体1の下部挿入板部13を前方から入れ込む。これにより、前記光源Kの下方をこのカバー体1の横板部10で覆い、かつ、この光源Kの前方をこのカバー体1の縦板部11により覆った状態で、壁面Hに対しカバー体1を取り付けさせることができる。また、カバー体1の上方は開放されており、また、支持アーム2はこのカバー体1の上部と天井面Rとの間に間隔を空けた状態でこのカバー体1を壁面Hに取り付け得ることから、この間隔を利用した間接照明効果を持たせた状態での光源Kのカバーを容易かつ適切になすことができる。また、カバー体1の長さ方向両側にある端末は開放されていることから、カバー体1内に生じた露などに起因した水がカバー体1内に溜まり難い特長を有する。
【0051】また、支持アーム2における第一の挿入凹部23及び第二の挿入凹部24の双方又はいずれか一方に、挿入されるカバー体1の上部挿入板部12及び下部挿入板部13の双方又はいずれか一方に形成された被掛合部13a(図示の例では下部挿入板部13に形成されている。)に対し、この挿入に伴って一旦弾性変形された後のこの挿入の終了位置での弾発により掛合される掛合部24a(図示の例では第二の挿入凹部24に形成されている。)が形成してあることから、一対の支持アーム2、2の第一の挿入凹部23にそれぞれカバー体1の上部挿入板部12を前方から入れ込むと共に、一対の支持アーム2、2の第二の挿入凹部24にそれぞれカバー体1の下部挿入板部13を前方から入れ込むことによって、再び単純にはこの支持アーム2からカバー体1が外れない状態をワンタッチで作り出すことができる。
【0052】図示の例にあっては、被掛合部13aは、下部横板部10の上下両面に形成された膨出部13bとされ、かつ、掛合部24aは、第二の挿入凹部24の上部内壁を構成する弾性片24eに形成された膨出部24bとして構成されている。そして、この弾性片24eの膨出部24bの頂部24cと第二の挿入凹部24の下部内壁との間の間隔が下部横板部10の上面に形成された膨出部13bの頂部13cとこの下部横板部10の下面に形成された膨出部13bの頂部13cとの間の間隔よりもやや狭くなるように構成されている。この結果、図示の例にあっては、第二の挿入凹部24にカバー体1の下部挿入板部13を前方から入れ込むことに伴って、先ず、下部挿入板部13の膨出部13bを弾性片24eの膨出部24bに突き当ててこの弾性片24eを上方に弾性的に撓み込ませることができる、この後、さらにこの第二の挿入凹部24にカバー体1の下部挿入板部13を、この下部挿入板部13に形成された膨出部13bの頂部が弾性片24eの膨出部24bの頂部24cを乗り越える位置まで(つまり、この挿入の終了位置まで)入れ込ませると、弾性片24eは弾発して元の位置に復帰され、これによりこの弾性片24eの膨出部24bと下部挿入板部13に形成された膨出部13bとが掛合し合うこととなり、この下部挿入板部13はこの弾性片24eを再び上方に撓み込ませる程度の力でカバー体1を壁面Hから離れ出す向きに引っ張らない限り第二の挿入凹部24から抜け出すことはなく、支持アーム2とカバー体1との組み付け状態は安定的に維持される。
【0053】照明器具を構成する光源Kの交換などが必要になった場合には、前記掛合部24aと被掛合部13aとの掛合を解く大きさの力でカバー体1を壁面Hから離れ出す向きに引っ張ることにより、一対の支持アーム2、2とカバー体1との取り付け状態を解除することができる。
【0054】前記掛合部24aとなる弾性片24eの膨出部24bは、その頂部24cの両側にこの頂部24cに近付くに連れてこの膨出部24bの突き出し寸法を次第に大きくさせる傾斜面24dを備えていることから、被掛合部13aとなるカバー体1の下部挿入板部13の膨出部13bの傾斜面13dと相まって、この掛合部24aと被掛合部13aとの掛合のための弾性片24eの撓み出しは両傾斜面13d、24dの当接によって無理なくなされ、また、その掛合の解除のための弾性片24eの撓み出しも両傾斜面13d、24dの当接によって無理なくなされる。
【0055】図示の例にあっては、カバー体1の横板部10の後端側に形成された下部挿入板部13がこの横板部10の上面側から上方に突き出す連接板部14の上部に連接されていることから、カバー体1の上部と横板部10の内面との間に広い内部空間を形成させることができる。
【0056】また、図示の例にあっては、カバー体1の横板部10の後端と連接板部14との間(具体的には、カバー体1の横板部10の突き当たり部10a)が支持アーム2の突出部26の下面により構成される当接面26aに対し、このカバー体1を一対の支持アーム2、2に取り付けた状態において下方から当接されることから、カバー体1の前端側が下方に下がろうとする力をこの当接によって受けることができ、一対の支持アーム2、2とカバー体1との取り付け状態をより安定的に確保することができるようになっている。また、支持アーム2の下方をカバー体1によって覆うことができ、見栄え良く照明装置を構成する光源Kを覆うことができる。
【0057】また、図示の例にあっては、支持アーム2の前端部20の下部に、この支持アーム2の下方にカバー体1の上部挿入板部12を配した状態でのカバー体1の壁面H側への移動をこの上部挿入板部12に突き当たって阻止する誤組み付け防止突部28が形成してあることから、下部横板部10は第二の挿入凹部24に入り込むレベルにあるが、上部挿入板部12は支持アーム2の前端部20の下方に位置される状態(図10の状態)においては、この誤組み付け防止突部28の前面によって上部挿入板部12がそれ以上壁面H側に移動できないように、つまり、下部横板部10の第二の挿入凹部24への入り込みを阻止することができ、下方からのカバー体1の取り付けを常に適切に行なうことができる。すなわち、図示の例では、誤組み付け防止突部28の前面と第二の挿入凹部24の入り口24gとの間の水平方向でのストロークが、上部挿入板部12の先端と下部挿入板部13の先端との水平方向でのストロークよりも大きくなるようにしてある。
【0058】また、図示の例にあっては、支持アーム2の前端部20の上部に、第一の挿入凹部23の入り口23aとの間に間隔を開けて上方に突き出す引っ掛け突部29が形成してあることから、照明器具を構成する光源Kの交換などをなすために支持アーム2側の掛合部24aとカバー体1側の被掛合部13aとの掛合を解く大きさの力でカバー体1を壁面Hから離れ出す向きに引っ張り、この掛合が解かれた場合であっても、この引っ掛け突部29における壁面H側に向けられた側にカバー体1の上部挿入板部12の先端を引っ掛けさせて、前記掛合を解かれたカバー体1が予期せず落下してしまわないようにすることができる。(図9)
【0059】なお、図示の例では、支持アーム2を構成するアーム主体部25の前端部20に形成された前方に向いた段差面25cが、下方に向かうに連れてこのアーム主体部25の最前端に近付く向きに傾斜した傾斜面となっており、この段差面25c(傾斜面)に突き当てられたカバー体1の上部挿入板部12の先端をこの段差面25c(傾斜面)によって第一の挿入凹部23の入り口23aに導けるようになっており、下方からの一対の支持アーム2、2に対するカバー体1の取り付けをより容易になすことができるようにしてある。
【0060】
【発明の効果】この発明にかかる照明カバーの取付構造によれば、間接照明効果を奏させることもできるように、照明装置を構成する光源の下方及び前方をカバー体の上部と天井との間に間隔を開けた状態で覆うことができると共に、このカバー体の取り付け及び取り外しをカバー体の横移動によって容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【識別番号】000135209
【氏名又は名称】株式会社ニフコ
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1
【出願日】 平成14年2月14日(2002.2.14)
【代理人】 【識別番号】100077241
【弁理士】
【氏名又は名称】桑原 稔 (外1名)
【公開番号】 特開2003−242826(P2003−242826A)
【公開日】 平成15年8月29日(2003.8.29)
【出願番号】 特願2002−36406(P2002−36406)