| 【発明の名称】 |
面発光装置及び液晶表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大泉 満夫 【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプス電気株式会社内
【氏名】杉浦 琢郎 【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプス電気株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】白化現象が生じることが無く、光源の利用効率が高く、出射光の均一性に優れた面発光装置、及びこれを備えた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】導光板12と、該導光板12の一側端面12aに沿って配置された導光体13と、該導光体13の端部に配設された光源15,15とを備え、前記導光体13の導光板の側端面12aと対向する側面が、前記光源15の光を導光板12に照射するための出射面13aとされ、該出射面13aと反対側の側面が、内部を伝搬する光を反射させるための凹状の溝16が所定のピッチで周期的に形成された反射面13bとされており、前記凹状の溝16の深さが、導光体13の中央部の溝ほど深く形成され、前記溝16を構成する2つの斜面の成す角度が、105度以上115度以下とされた面発光装置10。及び、これを備えた液晶表示装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導光板と、該導光板の一側端面に沿って配置された導光体と、該導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の側端面と対向する前記導光体の側面が、前記光源の光を導光板に照射するための出射面とされ、該出射面と反対側の側面が、内部を伝搬する光を反射させるための対になる斜面を有する凹状の溝が所定のピッチで周期的に形成された反射面とされており、前記溝の深さが、前記導光体の中央部の溝ほど深く形成され、前記溝を構成する2つの斜面の成す角度が、105度以上115度以下とされたことを特徴とする面発光装置。 【請求項2】 前記凹状の溝のピッチが、0.01mm以上0.5mm以下とされたことを特徴とする請求項1に記載の面発光装置。 【請求項3】 前記凹状の溝を構成する2つの斜面の成す角度が、108度以上112度以下とされたことを特徴とする請求項1または2に記載の面発光装置。 【請求項4】 前記凹状の溝の谷部の深さが、導光体の中央部に向かって指数関数的または二次関数的に増加するように形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の面発光装置。 【請求項5】 少なくとも前記導光体の反射面に、金属薄膜からなる反射層が形成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の面発光装置。 【請求項6】 前記反射層の膜厚が、30nm以上200nm以下とされたことを特徴とする請求項5に記載の面発光装置。 【請求項7】 前記反射層の膜厚が、50nm以上150nm以下とされたことを特徴とする請求項6に記載の面発光装置。 【請求項8】 前記導光体の出射面と反射面との距離が、2.5mm以上3.5mm以下とされたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の面発光装置。 【請求項9】 前記光源の発光部の中心が、前記導光体の厚さ方向のほぼ中心に配置されたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の面発光装置。 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載の面発光装置を、液晶表示ユニットの前面に備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、面発光装置及び液晶表示装置に関するものであり、特に、出射光量の分布を均一にするための面発光装置の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、周囲光を光源として表示を行う反射型液晶表示装置においては、その輝度が周囲光の光量に左右されるために、暗所での使用時など十分な周囲光が得られない環境では、表示の視認性が極端に低下するという問題があった。そこで、反射型の液晶表示ユニットの前面側にフロントライト(面発光装置)を配設して補助光源として用いるタイプの液晶表示装置が提案されている。このフロントライトを備える液晶表示装置は、昼間の屋外などの周囲光が十分に得られる環境では通常の反射型液晶表示装置として動作し、必要に応じて上記フロントライトを点灯させて光源とするものである。このようなフロントライトの構成例を図7及び図8に示す。 【0003】図7に示すフロントライト110は、透明なアクリル樹脂などを射出成形して作製された平板状の導光板112と、この導光板112の側端面112a側に複数(図示では2個)配設された光源111とを備えて構成されている。前記導光板112の図示下面側は、液晶表示ユニットを照明する光が出射される出射面とされ、この出射面と反対側の面(導光板112の上面)には、導光板112の内部を伝搬する光の方向を変えるための側面視くさび状の凸部114が、互いに平行に連続して形成されたプリズム形状を有するプリズム面112cとされている。光源111は、白色LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)や有機EL(Electro Luminescence)素子などの点光源であり、その光の出射方向を導光板112の側端面112aに向けて配設されている。 【0004】上記構成のフロントライト110は、光源111から出射された光を導光板112の側端面112aを介して内部に導入し、内部を伝搬する光をプリズム面112cで反射させ、その伝搬方向を変化させて導光板112の出射面(下面)から光を出射させるようになっている。そして、この出射された光によりフロントライト110の背面側に配置される液晶表示ユニットなどを照明するようになっている。 【0005】しかしながら、上記フロントライト110は、導光板112の側端面112aに点光源111を配した構造であるため、導光板112内部へ導入される光の強度が不均一にならざるを得ず、結果として出射面から出射される光の均一性にも乏しいものであった。そこで、この出射光の均一性を高めるために、図8に示すフロントライト120のように、導光板112と、光源115との間にバー導光体113を設けた構成のものが実用に供されている。このフロントライト120では、図8に示すように、導光板112の一側端面に沿って、棒状のバー導光体113を配設し、このバー導光体113の長さ方向の両端部にそれぞれ発光素子であるLEDなどからなる光源115,115を配設して構成されている。また、バー導光体113の外側面(導光板112と反対側の側面)113aには、図示されないプリズム形状が形成されており、バー導光体113内部を伝搬する光を反射させてその伝搬方向を変化させることができるようになっている。 【0006】従って、図8に示すフロントライト120では、光源115から出射された光は、バー導光体113の両端面を介して導光体113内部へ導入され、バー導光体113の外側面113aに形成されたプリズム面によりその伝搬方向を変化され、導光板112の側端面から導光板112内へ導入されるようになっている。このように、フロントライト120においては、バー導光体113を備えたことで、導光板112とバー導光体113の接続面全体から導光板112内へ光が導入されるようになり、導光板112の出射面における出射光の均一性が改善されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記構成のフロントライト120は、出射光の分布は比較的均一であるものの、液晶表示ユニットを照明するための輝度の不足が問題となっていた。さらには、導光板112内に導入された光が、導光板112の表面(上面)から観察者側へ直接到達し、導光板112の表面が白く見える現象(白化現象)が生じ、これによる視認性の低下も問題となっていた。また、近年の液晶表示装置の高精細化、高コントラスト化に伴う表示品質の向上により、フロントライトには出射光の均一性のさらなる向上が求められるようになり、より均一な照明が可能なフロントライトの開発が望まれていた。 【0008】従って本発明の目的は、白化現象が生じることが無く、光源の利用効率が高く、出射光の均一性に優れた面発光装置を提供することにある。また本発明の他の目的は、上記優れた特性を備え、視認性に優れた面発光装置を備えた液晶表示装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。本発明の面発光装置は、導光板と、該導光板の一側端面に沿って配置された導光体と、該導光体の端部に配設された光源とを備え、前記導光板の側端面と対向する前記導光体の側面が、前記光源の光を導光板に照射するための出射面とされ、該出射面と反対側の側面が、内部を伝搬する光を反射させるための対になる斜面を有する凹状の溝が所定のピッチで周期的に形成された反射面とされており、前記溝の深さが、前記導光体の中央部の溝ほど深く形成され、前記溝を構成する2つの斜面の成す角度が、105度以上115度以下とされたことを特徴とする。 【0010】本発明の面発光装置は、導光体の両端部に配設された光源から出射された光を、導光体の一側面に設けられた凹状の溝を構成する面により反射させて導光板の側端面から導光板内へ導入するようになっている。そして、導光板内を伝搬する光を、導光板内で反射させることによりその伝搬方向を変化させ、導光板の主面から出射させる構造である。本発明では、このような構造の面発光装置において、導光体から導光板の側端面に照射される光の均一性を高めるために、導光体から出射される光の均一性に影響する前記凹状の溝の形状を、上記のように規定することで、導光体から出射される光を効率よく導光板に供給し、また導光体から出射される光の均一性を高めて、導光板の主面から出射される光量と、その均一性を高めたものである。 【0011】本発明の面発光装置においては、前記凹状の溝の深さは、導光体の中央部に近い溝ほど深く形成される。このような構成とすることで、導光体の長さ方向での出射光量の分布を均一化することができる。 【0012】また、前記溝のピッチは、0.01mm以上0.5mm以下とすることが好ましい。凹状の溝を構成する2つの斜面の成す角度は、105度以上115度以下とすることが好ましい。このような範囲とすることで、導光板方向へ出射される光量を増大させることができ、より光源の利用効率を高めて、輝度の高い面発光装置を実現することができる。前記角度が105度未満であると、導光体からの出射光の均一性が低下し、115度を超えると面発光装置の輝度が低下するので好ましくない。 【0013】次に、本発明の面発光装置においては、前記溝の谷部の角度が、108度以上112度以下とされることが好ましい。このような構成とすることで、導光板方向へ出射される光量をより増加させることができ、面発光装置の輝度を高めることができる。 【0014】次に、本発明の面発光装置においては、前記凹状の溝の谷部の深さが、導光体の中央部に向かって指数関数的または二次関数的に増加するように形成された構成とすることもできる。溝の深さをこのような関係式に基づいて形成することで、導光体の長さ方向における出射光量の分布をより均一にすることができる。 【0015】次に、本発明の面発光装置においては、少なくとも前記導光体の反射面に、金属薄膜からなる反射層を形成してもよい。このような構成とすることで、凹状の溝が形成された側面からの光の漏洩を防止することができ、光源の光の利用効率を高めて、輝度の高い面発光装置を実現することができる。前記反射層は、導光体の側面のうち、導光板の側端面と対向する側面以外の面には問題なく形成することができる。 【0016】次に、本発明の面発光装置においては、前記反射層の膜厚が、30nm以上200nm以下とされることが好ましく、前記反射層の膜厚が、50nm以上150nm以下とされることがより好ましい。反射層の膜厚が30nm未満であると、反射層を透過して光が漏洩して面発光装置の輝度低下の原因となり、200nmを越える場合には、反射層の成膜に時間がかかるために生産性が低下することとなる。また、50nm以上150nmの範囲とすれば、良好な光反射性を備えた反射層を容易に形成することができ、高輝度の面発光装置を容易に製造することができる。 【0017】次に、本発明の面発光装置においては、前記導光体の出射面と反射面との距離が、2.5mm以上3.5mm以下とされることが好ましい。前記導光体の出射面と反射面との距離をこのような範囲とすることで、導光体から導光板へ導入された光が、導光板の主面から漏洩するのを防止して面発光装置の輝度を高めることができる。 【0018】次に、本発明の面発光装置においては、前記光源の発光部の中心が、前記導光体の厚さ方向のほぼ中心に配置されることが好ましい。このような構成とすることで、導光体から出射される光の均一性を高めることができ、大面積の導光板を用いた場合でも出射光量の均一性を損なうことがない。 【0019】次に、本発明の液晶表示装置は、先のいずれかに記載の面発光装置を、液晶表示ユニットの前面に備えたことを特徴とする。係る構成によれば、上記面発光装置により液晶表示ユニットを均一、かつ高輝度で照明することができるので、優れた視認性を備えた液晶表示装置を提供することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるフロントライト(面発光装置)の部分斜視図である。この図に示すフロントライト10は、透明な樹脂材料からなる平板状の導光板12と、この導光板12の側端面12a側の側端部(長方形状の導光板12の短辺側の一端部)に配された棒状のバー導光体(導光体)13と、バー導光体13の長さ方向の両端部に配設された発光素子(光源)15,15とを備えて構成されている。 【0021】導光板12は、透明な平板状の部材であり、バー導光体13と対向する側端面12aを入光面とし、上面が側端面12aとほぼ平行な側面視くさび型の凸部14がストライプ状互いに平行に形成された反射面12cとされている。この導光板12は、側端面12aから内部に導入された光を、反射面12cで反射させてその伝搬方向を変え、反射面12cの反対側の面(図示下面)から出射させる構造とされている。また、導光板12は、透明なアクリル樹脂などの樹脂材料を平板状に射出成形する方法などにより作製することができる。また、導光板12を構成する材料としてはアクリル系樹脂のほか、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ樹脂などの透明な樹脂材料や、ガラスなどを用いることができる。また、具体的な例を挙げるならば、特に限定されるものではないが、アートン(商品名:JSR社製)や、ゼオノア(商品名:日本ゼオン社製)などを好適なものとして挙げることができる。 【0022】バー導光体13は、図1に示すように、アクリル系樹脂やポリカーボート系樹脂などからなる四角柱状の透明の部材であり、このバー導光体13の長さ方向両端部にLED(白色LED)からなる発光素子15,15が配設されている。この導光体13の側面のうち、導光板12と反対側の側面は、図1に示すように、複数(図示では7本)のくさび状の溝16がストライプ状に形成された反射面13bとされており、溝16の方向は発光素子15が設けられた端面と平行とされている。そして、バー導光体13は、発光素子15,15から出射されて内部に導入された光を、この溝16を構成する面で反射させることで、導光板12側へ光の伝搬方向を変え、導光板12の側端面12aに光を照射するようになっている。バー導光体13から導光板12内へ導入された光は、導光板12の内部を伝搬し、反射面12cに形成された凸部14を構成する面で反射されて、その伝搬方向を変えられ、導光板12の出射面(図示下面)から出射されるようになっている。 【0023】発光素子15は、本実施形態のフロントライト10ではLEDからなるものとしたが、これに限定されるものではなく、バー導光体13の両端部に実装可能な発光素子であれば問題なく適用することができ、例えばEL(Electro Luminescence)素子等の発光素子も適用することができる。また、この発光素子15は、バー導光体13の厚さ方向のほぼ中心に発光素子15の発光領域の中心が位置するようにバー導光体13の端面に配置することが好ましい。このような位置に配置することで、バー導光体13の反射面13b以外の側面へ入射する光量を低減することができ、バー導光体13から出射される光の均一性を高めることができる。 【0024】次に、本発明の特徴的な点であるバー導光体13の構成について、図2及び図3を参照して以下に詳細に説明する。図2は、図1に示すバー導光体13の部分平面図であり、図3は、図2に示す領域Aを拡大して示す部分平面図である。 【0025】本実施形態に係るバー導光体13の側面には、図2に示すように複数のくさび状の溝16が形成されており、これらの溝16は、バー導光体13の出射面13aに対して傾斜して形成された2つの斜面部16a、16bから構成され、これらの斜面部16a、16bどうしが成す角度αは、105度以上115度以下とされている。これは、角度αが105度未満の場合には、バー導光体13から出射される光量の均一性が低下し、角度αが115度を超える場合には、輝度が低下するからである。また、前記角度αは、108度以上112度以下とすることがより好ましい。このような範囲とするならば、導光板12方向へ出射される光量をより増加させることができ、フロントライト10の輝度をさらに高めることができる。 【0026】本実施形態に係るバー導光体13の反射面13bには、AlやAg等の高反射率の金属薄膜からなる反射層19が形成されている。この反射層19が形成されていることで、反射面13bからの光の漏洩を防止できるとともに、溝16の斜面部16a、16bにおける光の反射率を高めることができ、導光板12へ出射される光量を増加させることができる。この反射層19の膜厚は、30nm以上200nm以下とされることが好ましく、前記反射層の膜厚が、50nm以上150nm以下とされることがより好ましい。反射層の膜厚が30nm未満であると、反射層を透過して光が漏洩して面発光装置の輝度低下の原因となり、200nmを越える場合には、反射層の成膜に時間がかかるために生産性が低下することとなる。また、50nm以上150nmの範囲とすれば、良好な光反射性を備えた反射層を容易に形成することができ、高輝度の面発光装置を容易に製造することができる。 【0027】本実施形態の面発光装置10においては、反射面13bに形成されている溝16は、斜面部16a、16bの成す角度が前記範囲とされているが、図3に示すその溝深さDも所定の深さに制御されて構成されている。この溝16の深さDについて図4を参照して以下に詳細に説明する。図4は、導光体13の反射面13bに形成された溝16の深さDと、発光素子15とそれぞれの溝16との距離との関係を示すグラフである。図4では、導光体13の中央から一方の発光素子15までの溝16の深さを示したが、他方の発光素子15までの距離と溝深さDとの関係は、導光体13の中央に対して対象となっている。すなわち、導光体13の中央からの距離が等しい二つの溝16の深さDは、同一とされている。 【0028】本実施形態の面発光装置10における溝16の深さDは、図4に示すように、導光体13の中央部の近傍である領域1と、この領域1の外側から発光素子15までの領域2とで異なるように形成されている。すなわち、導光体13の中央部側の領域1では、溝16の深さDは深さd2で一定になるように形成されており、領域2では、発光素子15に最も近い溝16では深さd1とされ、導光体13の中央に近い溝16ほど深くなるように形成されている。そして、この領域2における発光素子15から溝16までの距離と、溝16の深さDとの関係が、二次関数または指数関数となるように形成されている。つまり、ある一つの溝16の深さDは、発光素子15からの距離tを用いて、D=at2+bt+d1(a、bは定数)またはD=cet+d1(cは定数)なる関係式で表すことができ、これらの関係式に含まれる定数は、導光体13の長さ等の寸法により適宜最適な値に調整すればよい。より具体的には、導光体13の長さが40mm〜80mm程度であれば、図4に示す溝深さd1を20μm程度、d2を50μm程度とし、領域2において、発光素子15側から導光体13の中央へ溝深さDが20μmから順次二次関数的又は指数関数的に増加するように形成すればよい。 【0029】また、図3に示す導光体13の反射面13bから出射面13aまでの距離Lは、2.5mm以上3.5mm以下とすることが好ましい。この距離Lが2.5mm未満では、光源付近が明るくなり輝度の均一性が低下する。また3.5mmを越えると、輝度が低下するからである。 【0030】このように、本発明に係るフロントライト10は、上記の構成を備えたことで、バー導光体13から導光板12に導入される光の均一性が大きく向上させることができる。これにより、導光板12から出射される光の均一性を向上させることができ、かつ導光板12からの出射光量を増加させることができる。従って、本発明に係るフロントライト10を例えば液晶表示ユニットの前面に配置して用いるならば、【0031】(液晶表示装置)次に、上記実施の形態のフロントライト10を備えた液晶表示装置について説明する。図5は、図1に示すフロントライト10を備えた液晶表示装置の一例を示す斜視図であり、図6は、図5に示すB−B線に沿う模式断面図である。これらの図に示す液晶表示装置は、本実施形態のフロントライト10と、その背面側に配置された液晶表示ユニット20とから概略構成されている。 【0032】フロントライト10の構成の説明は、図1に示すフロントライト10と同様なので省略するが、図6に示すように導光板12の下面(液晶表示ユニット20側)は光が出射される出射面12bとされている。この出射面12bと反対側の面(導光板12の上面)は、導光板12の内部にて光の方向を変えるために出射面12bに対して傾斜して形成された第1の斜面部14aと、これに続く第2の斜面部14bとからなる側面くさび状の凸部14が、周期的に配置された反射面12cとされている。 【0033】液晶表示ユニット20は、図6に示すように、液晶層23を挟持して対向する第1の基板21と第2の基板22をシール材24で接合一体化した構成であり、第1の基板21の液晶層23側には、電極層や配向膜を含み、液晶層23を駆動制御するための表示回路27が形成され、第2の基板22の液晶層23側には、液晶表示ユニット20に入射した光を反射させるための反射膜25と、電極層や配向膜を含み液晶層23を駆動制御するための表示回路26とが順に積層形成されている。また、反射膜25は、反射した光を拡散させるために表面に凹凸形状を付して構成することができる。 【0034】上記構成の液晶表示装置において、発光素子15から出射された光は、まず導光体13の内部に導入され、導光体13の反射面13bで反射されてその伝搬方向を変えられ、導光板13の出射面と対向して配置された導光板12の側端面から導光板12内へ導入される。そして、導光板12内部を伝搬する光が、導光板の反射面12cの斜面部14aで反射されることで、その伝搬方向を変えられ、導光板12の出射面12bから液晶表示ユニット20を照明する光が出射されるようになっている。 【0035】次に、液晶表示ユニット20に入射した光は、第1の基板21、表示回路27、液晶層23、表示回路26を透過して反射膜25へ到達し、反射膜25により反射されて再び液晶層23側へ戻される。そして、この反射された光が、液晶表示ユニット20の上面側から出射され、導光板12を透過して使用者へ到達するようになっている。このように、本発明の液晶表示装置は、反射型の液晶表示ユニット20の光源としてフロントライト10を用いることで、十分な外光が得られない暗所などにおいても表示を視認することができるようになっている。また、本発明に係るフロントライト10を備えていることで、表示部の全域に渡ってほぼ均一な明るさが得られ、またその輝度も従来の液晶表示装置に比較して大幅な向上を実現したものである。 【0036】 【実施例】以下実施例を参照して本発明をより詳細に説明し、本発明の効果をより明らかにするが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 【0037】本例では、図1に示すフロントライト10を基本構成とし、バー導光体13の反射面13bの構成を種々に変えたフロントライトを作製した。これらのフロントライトの構成を表1に示す。本例で作製したフロントライトでは、発光素子15として白色LEDを用い、導光板12は、アクリル樹脂を成型して作製した50mm×40mm×0.7mmの平板状のものを用いた。また、バー導光体13の反射面13bに形成された溝16の深さは、発光素子15に最も近い溝の深さを20μmとし、バー導光体13の中央部からの距離が3mm以下の溝16については、その深さを50ミクロンで一定とした。そして、発光素子15側の溝からバー導光体13の中央部に向かって、指数関数的に溝16の深さが深くなるように形成した。 【0038】 【表1】
【0039】次に、上記にて作製したフロントライトを動作させ、導光板12の出射面(図示下面)における出射光量とその分布を測定した。測定には、BM−5A(商品名:トプコン社製)を用いた。測定結果を表1に併記する。表1に示すように、バー導光体13の形状が本発明の要件を満たす試料1〜11のフロントライトは、輝度が大幅に改善され、また輝度の分布も小さくなっており、高輝度で均一な照明が可能なフロントライトであった。これに対して、バー導光体の奥行きが本発明の要件を満たさない比較試料1,2のフロントライトは、輝度の均一性又は平均輝度が不足していた。 【0040】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の面発光装置は、前記導光体の導光板の側端面と対向する側面が、前記光源の光を導光板に照射するための出射面とされ、該出射面と反対側の側面が、内部を伝搬する光を反射させるための対になる斜面を有する凹状の溝が所定のピッチで周期的に形成された反射面とされており、前記凹状の溝の深さが、導光体の中央部の溝ほど深く形成され、前記溝を構成する2つの斜面の成す角度が、105度以上115度以下とされたことで、導光体から導光板に導入される光の均一性を大きく向上させることができ、これにより導光板から出射される光の均一性の向上と出射光量の増加を実現している。 【0041】次に、本発明の面発光装置において前記凹状の溝を構成する2つの斜面の成す角度を、108度以上112度以下とするならば、導光体から導光板方向へ出射される光量をさらに増加させることができ、より高輝度の面発光装置を提供することができる。 【0042】次に、本発明の面発光装置において前記導光体の出射面と反射面との距離を、2.5mm以上3.5mm以下とするならば、導光体から導光板へ導入される光が、導光板の主面から漏洩するのを抑制することができ、光の利用効率を高めて高輝度で出射光量が均一な面発光装置を実現することができる。 【0043】次に、本発明の液晶表示装置は、本発明にかかる面発光装置を液晶表示ユニットの前面に備えたことで、高輝度かつ標示の明るさの均一性に優れる液晶表示装置である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社 【住所又は居所】東京都大田区雪谷大塚町1番7号
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| 【出願日】 |
平成14年2月13日(2002.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−242818(P2003−242818A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願2002−35661(P2002−35661) |
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