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【発明の名称】 天井部における機器附設体の開閉装置
【発明者】 【氏名】峯村 知孝
【住所又は居所】東京都品川区西五反田1丁目24番4号 タキゲン製造株式会社内

【要約】 【課題】周辺における器物の存在や作業姿勢等を考慮して機器附設体を前後左右のいずれの方向からでも安定性良く大きく開放でき、必要に応じて機器附設体を完全に取り外すこともできる、天井部における機器附設体の開閉装置を提供する。

【解決手段】機器附設体4はキャッチアーム2を介して固定枠1に連結される。機器附設体4が垂直方向に平行移動するとき、水平軸3を中心としてキャッチアーム2が固定枠1に対して回転し、水平ピン6が受金板11のピン受孔5に沿って移動する。V字状引付け保持用バネ部材7は、キャッチアーム2に相対回転可能に装着され、固定枠1に相対変位可能に装着される。機器附設体4は開放位置に下降した後、水平ピン6を中心として下向き回転する。水平ピン6を機器附設体4から分離して機器附設体4を開閉装置から取り外す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井部材に装着された機器本体または機器本体の周囲の天井部材に対して固定枠が水平に固着され、キャッチアームの基端部が水平軸によって固定枠の前後左右の各辺部側に連結され、機器附設体の前後左右の各辺部側に形成したピン受孔に挿入される水平ピンによってキャッチアームの先端部が機器附設体に連結され、キャッチアームが前記水平軸を中心として固定枠に対して回転するとき、前記水平ピンが前記ピン受孔に沿って移動することによって、機器附設体が固定枠に対して垂直方向に平行移動するように設定されており、V字状引付け保持用バネ部材がキャッチアームに相対回転可能であって固定枠の前後左右の各辺部に相対変位可能に装着され、引付け保持用バネ部材が機器附設体を固定枠または機器本体に対して引き付けるように配置されている、天井部における機器附設体の開閉装置。
【請求項2】 前記キャッチアームには、前記水平軸と水平ピンが固定枠及び機器附設体の前後方向の軸線と平行に配置されたものと、前記水平軸と水平ピンが固定枠及び機器附設体の左右方向の軸線と平行に配置されたものがあり、任意に選択された特定の一組のキャッチ金具を除くキャッチアームについては、機器附設体が開放位置に下降したとき、前記水平ピンと機器附設体側との連結が解除される一方、前記特定された一組のキャッチアームについては、機器附設体が開放位置に下降したとき、前記水平ピンと機器附設体との連結が解除されず、該水平ピンを中心として機器附設体が下向きに回転させられるようにした請求項1に記載の機器附設体の開閉装置。
【請求項3】 機器附設体が開放位置において前記水平ピンを中心に下向き回転した後、当該水平ピンと機器附設体との連結が解除され、機器附設体を開閉装置から離脱させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の機器附設体の開閉装置。
【請求項4】 固定枠に固着した支持板に前記水平軸が装着されており、キャッチアームの外側面部にバネ掛け部を設けてあり、機器附設体に固着される受金板に前記ピン受孔を形成してあり、引付け保持用バネ部材は前記バネ掛け部に相対回転可能に嵌められるコイル部と、該コイル部の両側にV字状に立ち上がり、前記支持板のバネ受孔に相対変位可能に挿通される2本の直線部とからなるトーションバネによって構成されており、引付け保持用バネ部材の前記2本の直線部は機器附設体が閉鎖位置に上昇しているとき相互の開き角度が最も大きく、機器附設体が開放位置に下降しているとき相互の開き角度が最も小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の機器附設体の開閉装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、建物や部屋の天井部に設置された機器の附設体、例えば照明装置の照明カバーや空調装置の吹出口カバーを、平常時は機器本体に対して引付け保持し、機器の点検整備や消耗品の交換等に際しては作業に支障とならないように下方に開き回転させる、天井部における機器附設体の開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 特開平11-96827号公報に開示された照明カバーの開閉装置では、機器本体または機器本体の周囲の天井部材に対して固定枠を水平に固着し、該固定枠に対して照明カバーを垂直方向に移動可能に配置し、固定枠の長手方向の前後二つの辺部に照明カバー用支持プレートの垂直板部を固着し、該支持プレートの水平板部に水平板部の突き出し方向に長いバネ受けスロットを形成し、中央部でV字状に二つ折りされた照明カバー支持用バネ部材を、中央折返し部において照明カバーの長手方向の前後二つの辺部に取付け、このトーションバネを構成するV字状バネ部材の2本の直線部を前記支持プレートの前記スロットに挿通している。V字状バネ部材の2本の直線部は照明カバーが最上昇位置にあるとき相互の開き角度が最も大きく、照明カバーが最下降位置に来たとき相互の開き角度が最も小さくなるように設定されている。
【0003】このように構成された照明カバーの開閉装置では、照明カバーは平常時はV字状の引付け保持用バネ部材によって固定枠の前記支持プレートの水平板部に引き付けられており、照明器具の蛍光管の収容空間は照明カバーによって密に閉鎖されている。蛍光管を交換するときには、V字状引付け保持用バネ部材の弾性力に抗して照明カバーを手で引き下げ、照明カバーを固定枠と平行に下降させる。最下降した開放位置に来たとき、V字状引付け保持用バネ部材の前記直線部の先端部に環曲形成してあるストッパー部が前記スロットの縁面部に当接する。これによって照明カバーと固定枠の間には一定高さの作業用空間が形成され、この作業用空間の側方から手を差し入れて蛍光管の交換作業がなされる。作業終了後、照明カバーを手で押し上げて上昇させ、V字状引付け保持用バネ部材の弾性力によって閉鎖位置に引付け保持させる。
【0004】このV字状引付け保持用バネ部材を利用した照明カバーの開閉装置は、構造がシンプルであるため製作組立のコストが安くて一般に広く使用されているものであるが、照明カバーを上昇させて元の閉鎖位置に戻すとき、照明カバーを垂直方向に運動規制する手段が容易されていないため、照明カバーが水平面に対して傾いたり、水平面内において前後左右に偏移したりして、照明カバーの位置が不安であり、照明カバーと固定枠との位置合わせがスムーズに行なえないという問題がある。
【0005】また、照明カバーの引き下げに当たって、照明カバーを過度に引き下げ過ぎると、前記環曲形成したストッパー部が縮径方向に変形して支持プレートの前記スロットを抜け出ることがあり、これによって照明カバーが脱落して予期しない事故を招くことがあった。
【0006】さらにまた、V字状引付け保持用バネ部材の2本の直線部が閉じることによって得られる照明カバーの下降ストロークには一定の限界があるため、単なる蛍光管の交換ではなくて照明器具本体の点検修理等を行なうときには、前記作用用空間では狭くて作業がし難いという問題もあった。
【0007】他方、特開2000-106025号公報に開示されている照明カバーの開閉装置では、固定枠に対して直角に交差する複数本の棒状ガイドを用意し、該ガイドをガイド受けによって固定枠に移動可能に支持させ、照明カバーの左右端部に固定した連結金具にに対して前記ガイドの下端部を固定の枢軸ピンまたは引き抜き可能ピンによって水平状態に連結している。
【0008】この照明カバーの開閉装置では、前記ガイドの存在によって照明カバーは常に水平状態を保って固定枠に対して垂直方向に移動するため、照明カバーを閉鎖位置に押上げ復帰させるときにおける照明カバーの傾きや前後左右方向へのぶれの問題は発生せず、照明カバーと固定枠との位置合わせの問題はない。
【0009】また、照明カバーの連結金具に対するガイドの取付け手段としては、左右一側において固定の枢軸ピンを使用したときには、他側では引き抜き可能ピンを使用しているから、当該引き抜き可能ピンを抜き取ることによって、照明カバーを当該固定の枢軸ピンを中心として下向き回転させることができる。これによって比較的広い作業用空間が確保されるため、蛍光管の交換は勿論として、照明器具本体の点検修理等も比較的容易に行なえる。
【0010】しかしながら、この照明カバーの開閉装置では、照明カバーの回転中心となる枢軸ピンは特定のガイドまたは連結金具に固定されているため、照明カバーを開放操作する作業位置が左右一方の側に限定されることになる。また、枢軸ピンはガイドや連結金具から抜き取れるように構成されていないので、照明カバーを下向き回転できても、照明カバーをガイドから分離して取り外すことはできず、照明器具の下面側を前後左右の各方向において全面開放することはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の目的は、同一長さのV字状引付け保持用バネ部材を使用しても、作業用空間の高さを安定性良くより高く設定することができる、天井部における機器附設体の開閉装置を提供することである。本発明の別の目的は、V字状引付け保持用バネ部材による引付け保持機能を活用しながら、周辺における器物の存在や作業姿勢等を考慮して、機器附設体を前後左右のいずれの方向からでも安定性良く大きく開放することができる、天井部における機器附設体の開閉装置を提供することである。本発明の他の目的は、必要に応じて機器附設体を完全に取り外すことができ、これによって格段に広い作業空間を確保することができる、天井部における機器附設体の開閉装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、請求項1の発明の天井部における機器附設体の開閉装置は、天井部材に装着された機器本体または機器本体の周囲の天井部材に対して固定枠1が水平に固着され、キャッチアーム2の基端部が水平軸3によって固定枠1の前後左右の各辺部側に連結され、機器附設体4の前後左右の各辺部側に形成したピン受孔5に挿入される水平ピン6によってキャッチアーム2の先端部が機器附設体4に連結され、キャッチアーム2が水平軸3を中心として固定枠1に対して回転するとき、水平ピン6がピン受孔5に沿って移動することによって、機器附設体4が固定枠1に対して垂直方向に平行移動するように設定されており、引付け保持用バネ部材7がキャッチアーム2に相対回転可能であって固定枠1の前後左右の各辺部に相対変位可能に装着されており、引付け保持用バネ部材7が機器附設体4を固定枠1または機器本体に対して引き付けるように配置する。
【0013】請求項2の発明の機器附設体の開閉装置では、請求項1の発明の前記構成に加えて、キャッチアーム2には、水平軸3と水平ピン6が固定枠1及び機器附設体4の前後方向の軸線と平行に配置されたものと、水平軸3と水平ピン6が固定枠1及び機器附設体4の左右方向の軸線と平行に配置されたものがある。任意に選択された特定の一組のキャッチアーム2Hを除くキャッチアーム2については、機器附設体4が開放位置に下降したとき、水平ピン6と機器附設体4との連結が解除される一方、前記特定された一組のキャッチアーム2Hについては、機器附設体4が開放位置に下降したとき、水平ピン6と機器附設体4との連結が解除されず、当該水平ピン6を中心として機器附設体4が下向きに回転させられる。
【0014】請求項3の発明の機器附設体の開閉装置では、請求項2の発明の前記構成に加えて、機器附設体4が開放位置において水平ピン6を中心に下向き回転した後、当該水平ピン6と機器附設体4との連結が解除され、機器附設体4を開閉装置から離脱させる。
【0015】請求項4の発明の機器附設体の開閉装置では、請求項1、請求項2または請求項3の発明の前記構成に加えて、固定枠1に固着した支持板9に水平軸3が装着されており、キャッチアーム2の外側面部に引付け保持用バネ部材7を支持するバネ掛け部10を設けてあり、機器附設体4に固着される受金板11に水平ピン6が係脱するピン受孔5を横長に形成してあり、V字状引付け保持用バネ部材7は、前記バネ掛け部9に相対回転可能に嵌められるコイル部7aと、コイル部7aの両側にV字状に立ち上がり、前記支持板9のバネ受孔12に相対変位可能に挿通される2本の直線部7b,7cとからなるトーションバネによって構成されており、V字状引付け保持用バネ部材7の2本の直線部7b,7cは機器附設体4が閉鎖位置に上昇したとき相互の開き角度が最も大きく、機器附設体4が開放位置に下降したとき相互の開き角度が最も小さくなるように設定されている。
【0016】
【発明の作用】 請求項1の発明の開閉装置いおいては、機器附設体7が天井面(図示していない)に最も接近した閉鎖位置にあるときには、図2に示したように機器附設体4はV字状引付け保持用バネ部材7の弾性力によって固定枠1または機器本体(図示していない)に引き付けられている。機器附設体4に手を掛けて機器附設体4を下側に引くと、水平軸3を中心としてキャッチアーム2が固定枠1に対して回転し、水平ピン6がピン受孔5内を逃げ移動することによって、図3に示したように機器附設体4が固定枠1から離れて下向きに平行移動する。水平ピン6がピン受孔5の一方端から他方端まで移動したとき、機器附設体4の下降は停止し、固定枠1と機器附設体4との間には一定高さの作業用空間が形成される。
【0017】V字状引付け保持用バネ部材が機器附設体に直接に取付けられている従来装置とは異なり、本発明装置では、V字状引付け保持用バネ部材7がキャッチアーム2に装着され、機器附設体4はキャッチアーム2の先端部に連結されているため、同じ長さのV字状引付け保持用バネ部材を使用した条件下で比較して、前記作業用空間の高さは大幅に高くなる。そのため、蛍光管の交換や作業用空間の外周部付近の点検修理であれば、機器附設体4を下向き回転させずに、そのまま所要の作業に入ることができる。
【0018】請求項2の発明の開閉装置では、更に広い作業用空間を確保するために、特定の一組のキャッチアーム2Hの水平ピン6をヒンジピンとして働かせて、機器附設体4を図3の下降位置より下向きに回転させる。その場合には、周辺にある器物の存在位置や作業姿勢などを考慮して、機器附設体4の前後方向の軸線と平行な回転軸または左右方向の軸線と平行な回転軸のどちらを中心として下向き回転させるのが最適であるかを事前に判断する。例えば、前後方向の軸線と平行な軸線と平行な回転軸を中心として回転させるのが最適であるときには、機器附設体4の左右両側の辺部4a,4bに連結されているキャッチアームのうちのどれかを、特定された一組のキャッチアーム2Hとする。
【0019】図1に示したように機器附設体4の左右両側の辺部4a,4bに連結されているキャッチアームのうち奥側にあるものを特定された一組のキャッチアーム2Hとして選択したときには、機器附設体4の前後両側の辺部4c,4dに連結されているキャッチアーム2を最初に機器附設体4から全部外す。その次に、機器附設体4の下面に手を当てて機器附設体4を下支えした状態で、機器附設体4の左右両側の辺部4a,4bに連結されているキャッチアーム2のうち手前側にあるものを機器附設体4から外す。
【0020】そうすると、機器附設体4の左右両側の辺部4a,4bの奥側に連結されているキャッチアーム2Hはヒンジとして機能し、機器附設体4はキャッチアーム2Hの水平ピン6を中心として自重によって図4に示したように下向き回転する。この下向き回転は、機器附設体4が一段階下降した後になされるから、機器附設体4が前後左右方向に密接または密集して設置されている適用例においても、隣接する機器附設体同士が干渉することがない。機器附設体4が下向き回転して、図4に示したように垂直状に吊り持ちされることによって、固定枠1の下面側は全面開放され、より広い作業空間が確保される。
【0021】請求項3の発明の開閉装置では、請求項2の発明の開閉装置において機器附設体4が下向き回転させられた後、ヒンジとして機能した特定の一組のキャッチアーム2Hより水平ピン6が抜き取られ、機器附設体4がキャッチアーム2Hから取り外される。そのため、固定枠1の下面側に形成される作業用空間には、前後左右の全方向において障害物がなくなり、格段に広い作業用空間が創出される。
【0022】請求項4の発明の開閉装置では、機器附設体4が固定枠1に対して垂直方向に平行移動するとき、V字状引付け保持用バネ部材7はコイル部7aが掛けられたキャッチアーム2のバネ掛け部10を中心としてキャッチアーム2に対して相対回転し、また、2本の直線部7b,7cが支持板9のバネ受孔12の内壁面に摺接することによって、V字状引付け保持用バネ部材7は固定枠体1に対して長さ方向に相対変位する。
【0023】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、固定枠1の平面視形状は矩形であり、キャッチアーム2の支持板9が左右両側の辺部1a,1bに2個、前後両側の辺部1c,1dに2個設けてある。支持板9としてはアングル材が使用され、その垂直板部9aがビス13によって前記各辺部に締付け固着されている。支持板9の水平板部9bにはブラケット板14がビス15によって締付け固着されており、キャッチアーム2の基端部の軸孔16に嵌挿された水平軸3は、ブラケット板14の軸孔17に嵌挿されている。
【0024】機器附設体4の下降位置における下向き回転動作、および下向き回転後における機器附設体4の取外しを可能にするために、水平ピン6は受金板11のピン受孔5から抜き取り可能に構成される。その一例として、本例では、キャッチアーム2,2Hの先端部に固着した水平ピン6、または先端部の受孔に嵌められる水平ピン6の先端部に螺子山部を形成し、水平ピン6をピン受孔5に通した後、該螺子山部に袋ナットを螺合させてある。そのため、機器附設体4の取外しに際しては、該袋ナットを外すことによって水平ピン6と受金板11の連結を解除することができる。また、水平ピン6を拡大頭部付きのものとし、水平ピン6の先端部に形成した直径方向の透孔に抜け止め用割りピンやバネ材を抜き差しすることによって、水平ピン6を着脱可能にすることができ、ピン6を着脱可能にする構成はこれらに限定されるものではない。
【0025】バネ受孔12は前記支持板9の水平板部9bに各辺部の長さ方向に沿って横長に形成されている。図2と図6に示したように機器附設体4が最も上昇した位置にあるときには、バネ受孔12には、V字状引付け保持用バネ部材7の2本の直線部7b,7cの根元部分とコイル部7aの約半分が入り込んでいる。
【0026】機器附設体4の平面視形状は矩形であり、受金板11は左右両側の辺部4a,4bに2個、前後両側の辺部4c,4dに2個設けてある。図7に示したように受金板11は下端部をビス18によって前記各辺部に締付け固着されている。辺部より突出した受金板11の上部には、各辺部の長さ方向によって横長のピン受孔5が形成されている。
【0027】V字状引付け保持用バネ部材7の2本の直線部7b,7cの先端部にはストッパー部7d,7eがコ字状に曲げ形成されており、図8に示したように機器附設体4垂直回転位置に来たとき、ストッパー部7d,7eは支持板9の水平板部9bの上面に当接して、直線部7b,7cがバネ受孔12から抜脱するのを阻止する。キャッチアーム2,2Hのバネ掛け部10は上下両端部をコ字状に曲げた棒材で構成され、キャッチアーム2、2Hに溶接されている。
【0028】固定枠1と機器附設体4の平面視形状は矩形に限定されず、正方形や八角形、円形、楕円形等といった様々な形状をとることができる。また、固定枠体1または機器本体と機器附設体との接触面に緩衝性のあるパッキング部材を挿入することによって、光の漏洩や塵埃の侵入をより効果的に阻止することもできる。本発明の機器附設体は照明器具の照明カバーに限定されず、空調装置の吹出口カバー等にも適用することができる。
【0029】固定枠1の前後左右の各辺部及び機器附設体4の前後左右の各辺部にそれぞれ水平軸3と水平ピン6によって連結されるキャッチアーム2の個数は、連結対象である機器附設体4の平面寸法の大きさによって適宜に増減される。複数組のキャッチアームのどれか一組がヒンジとして機能するように選択されるので、ヒンジとして選択される蓋然性の高い位置にあるキャッチアーム、すなわち前後方向の両端部において相対向する組のキャッチアームと、左右方向の両端部の位置において相対向する組のキャッチアームについては、機器附設体4の下向き回転が可能となるように、それぞれ水平軸3同士および水平ピン6同士が同一直線上に整列している必要がある。
【0030】
【発明の効果】 請求項1の発明では、キャッチアームの基端部を水平軸によって固定枠の前後左右の辺部に連結し、V字状引付け保持用バネ部材をキャッチアームに相対回転可能に装着する一方、固定枠の前後左右の各辺部に相対変位可能に装着し、キャッチアームの先端部を水平ピンによって機器附設体に連結してあり、機器附設体が固定枠に対して垂直方向に平行移動するとき、前記水平軸を中心としてキャッチアームが固定枠に対して回転するとき、前記水平ピンが機器附設体側のピン受孔に沿って移動するものであるから、V字状引付け保持用バネ部材を機器附設体に直接装着する場合と比較して、固定枠と機器附設体の間に形成される作業用空間の高さを高く設定することができ、機器本体の蛍光管等の部品の交換作業や簡単な点検修理を機器附設体を水平な降下位置に留めたままで行なうことができる。また、機器附設体は周辺部に連結されたキャッチアームによって固定枠に装着されているため、機器附設体はキャッチアームの運動規制作用によって閉鎖位置、開放位置および開閉途中のいずれにおいても、その姿勢は安定しており、固定枠と機器附設体の位置合わせに気を遣うことなく、機器附設体を容易に開閉操作することができる。
【0031】請求項2の発明の開閉装置では請求項1の発明の前記効果に加えて、次の効果がある。すなわち、前記キャッチアームとして、前記水平軸と水平ピンが固定枠及び機器附設体の前後方向の軸線と平行に配置されたものと、前記水平軸と水平ピンが固定枠及び機器附設体の左右方向の軸線と平行に配置されたものとが存在し、任意に選択された特定の一組のキャッチ金具を除くキャッチアームについては、機器附設体が開放位置に下降したとき、前記水平ピンと機器附設体との連結を解除する一方、前記特定された一組のキャッチアームについては、機器附設体が開放位置に下降したとき、前記水平ピンと機器附設体との連結を解除することなく、該水平ピンを中心として機器附設体を下向きに回転させるようにしたので、固定枠の下面側が3方向にわたって開放され、より広い作業用空間を創出することができる。また、この機器附設体の下向き回転は、固定枠の前後左右のどちらの方向からでも実行することができるから、周辺における器物の存在や作業姿勢等を考慮して機器附設体を最適のサイドから開放して、所要の作業を迅速かつ的確に遂行することができる。
【0032】請求項3の発明の開閉装置では、請求項2の発明の前記効果に加えて、機器附設体を開放位置において水平ピンを中心に下向き回転させた後、当該水平ピンと機器附設体との連結を解除することによって、機器附設体を全てのキャッチアームから離脱させるようにしたので、前後左右のいずれの方向にも障害物が存在しない、全方向に開放された作業用空間を創出することができる。
【0033】請求項4の発明の開閉装置では、請求項1ないし請求項3の発明の前記効果に加えて、V字状引付け保持用バネ部材のコイル部をキャッチアームに設けたバネ掛け部に係合させる一方、V字状引付け保持用バネ部材の2本の直線部を固定枠の支持板のバネ受孔に挿通したので、V字状引付け保持用バネ部材のキャッチアームに対する相対回転動作と固定枠に対する相対変位動作が無理なく円滑になされ、引付け保持用バネ部材の2本の直線部は機器附設体の上下方向位置に応じて相互の開き角度が的確に増減し、これによって機器附設体を固定枠に確実に引付け保持し、照明器具に適用したときには光漏れを防ぐことができ、また塵埃の侵入を的確に防止することもできる。
【出願人】 【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
【住所又は居所】東京都品川区西五反田1丁目24番4号
【出願日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【代理人】 【識別番号】100069590
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 守
【公開番号】 特開2003−217334(P2003−217334A)
【公開日】 平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願番号】 特願2002−14348(P2002−14348)