| 【発明の名称】 |
放電灯点灯装置及び照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 浩史 【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝ライテック株式会社内
【氏名】山本 玄峰 【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝ライテック株式会社内
【氏名】辻 俊雄 【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝ライテック株式会社内
【氏名】西家 充彦 【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝ライテック株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ベース側絶縁シートを自動供給する場合に適し、かつ、このシートの加工及び保管のコストを低減でき、安価な放電灯点灯装置を得ることにある。
【解決手段】ベースケース11及びカバーケース12間にプリント配線基板31を有する回路モジュール16を配置し、このモジュールを、ケース12の内面を覆ったベース側絶縁シート14と、ケース11の内面を覆ったカバー側絶縁シート15とで絶縁した放電灯点灯装置5を前提とする。ケース11への組込み前のシート14は、平板状で、その幅方向両端寄りに所定間隔ごとに設けられた多数の長孔で形成される孔列27を夫々有する。シート14は、ケース11に押込まれることによって孔列27に沿ってコ字状に折り曲げられ、孔列間の部分14aでベース主壁11aの内面を覆い、孔列27から前記幅方向の端にわたる部分14bでベース側壁11bの内面を覆ったことを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベース主壁及び一対のベース側壁を有した金属製のベースケースと、幅方向両端寄りに多数の孔で形成される孔列を夫々有し、これら一対の孔列に沿って折り曲げられ、前記孔列間の部分で前記ベース主壁の内面を覆うとともに、前記孔列から前記幅方向の端にわたる部分で前記ベース側壁の内面を覆って配置されたベース側絶縁シートと、カバー主壁及び一対のカバー側壁を有し、これらカバー側壁を前記ベース側壁の外面に重ねて配置して前記ベースケースに連結された金属製のカバーケースと、このカバーケースの内面に沿って配置されたカバー側絶縁シートと、前記両絶縁シートで包まれるように前記ベースケースとカバーケースとの間に配置され、かつ、電気部品が実装されたプリント配線基板を有する回路モジュールと、を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。 【請求項2】 前記ベース側壁と前記ベース主壁とがなす角部にこの角部の内側に突出するシート係止部を設け、このシート係止部に、前記孔の内で前記シート係止部に対応して位置した孔が引掛けられていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。 【請求項3】 前記プリント配線基板に取付けられた発熱部品と前記ベース側壁とを熱伝導的に接続する放熱板を備え、前記プリント配線基板に設けた逃げ部を通って前記ベース側絶縁シートの孔列間の部分に達するように延びる脚部が前記放熱板に一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電灯点灯装置。 【請求項4】 シャーシと、このシャーシに取付けられた請求項1ないし3の内のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、前記シャーシに取付けられた放電灯ソケットと、このソケットに取外し可能に支持されて前記放電灯点灯装置で点灯される放電灯と、を具備したことを特徴とする照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、蛍光ランプ等の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置、及びこの装置を備えた蛍光灯照明器具等の照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】 蛍光ランプを点灯させる放電灯点灯装置として、いわゆる電子安定器と称されるものが提供されている。この安定器は、電気部品が実装されたプリント配線基板を、金属製のベースケース及びカバーケース間に、これらから電気絶縁して配置する構成を備えている。 【0003】この電気絶縁のために、前記両ケースの内面を絶縁シートで覆っている。そして、ベースケースの内面を覆った従来のベース側絶縁シートには、予め熱をかけてベースケースの形状に対応する断面略コ字形状に成形したものが使用されている。 【0004】このベース側絶縁シートは、それ自体を熱成形する加工が必要であり、しかも、熱成形されたベース側絶縁シートを積み重ねて保管するのに大きなスペースが必要であるので、コスト高である。これに伴い、放電灯点灯装置全体のコストも高い。 【0005】その上、ベース側絶縁シートは、切欠きや孔を有していることと相俟って、既述のように予め熱成形されているので、組立てのために積み重ねられたベース側絶縁シートを自動供給する場合に、下側のベース側絶縁シートの立ち上がった側縁に、供給されようとする上側のベース側絶縁シートの切欠きや孔が引っ掛り易い。したがって、自動供給には適していないので、その改善が求められている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、ベース側絶縁シートを自動供給する場合に適し、かつ、このシートの加工及び保管のコストを低減でき、安価な放電灯点灯装置及びこの点灯装置を備えた照明器具を得ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発明の放電灯点灯装置は、ベース主壁及び一対のベース側壁を有した金属製のベースケースと、幅方向両端寄りに多数の孔で形成される孔列を夫々有し、これら一対の孔列に沿って折り曲げられ、前記孔列間の部分で前記ベース主壁の内面を覆うとともに、前記孔列から前記幅方向の端にわたる部分で前記ベース側壁の内面を覆って配置されたベース側絶縁シートと、カバー主壁及び一対のカバー側壁を有し、これらカバー側壁を前記ベース側壁の外面に重ねて配置して前記ベースケースに連結された金属製のカバーケースと、このカバーケースの内面に沿って配置されたカバー側絶縁シートと、前記両絶縁シートで包まれるように前記ベースケースとカバーケースとの間に配置され、かつ、電気部品が実装されたプリント配線基板を有する回路モジュールと、を具備したことを特徴とする。 【0008】この発明において、ベースケース及びカバーケースを作る金属には、熱伝導性に優れる軽金属、例えばアルミニューム合金を好適に使用できる。又、この発明において、絶縁シートは、弾性がなくてもよいが、弾性を有するシートを用いる方が好ましく、そのような弾性絶縁シートとしてルミラー(商品名)を好適に使用できる。又、この発明において、孔列は、同じ大きさの丸孔、角孔、長孔等、或いは大きさが異なる丸孔、角孔、長孔等の孔を、少なくとも1種類用い、かつ、これらの孔を等ピッチ又は不等ピッチで設けることで形成できる。 【0009】請求項1の発明においては、ベース側絶縁シートは、その長手方向に延びる一対の孔列を有し、これら孔列に沿って折り曲げられて、ベースケースの内面を覆ってこのケース内に配置されている。そのため、ベース側絶縁シートは折り曲げながらベースケースに組込むことができる。したがって、組込み前のベース側絶縁シートは、平板状であればよいので、その形状および加工が簡単で、保管の際の積み重ねにおいても大きなスペースを要することがなく、しかも、積み重ねられたベース側絶縁シート相互の引っ掛りも防止できる。 【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のベース側壁と前記ベース主壁とがなす角部にこの角部の内側に突出するシート係止部を設け、このシート係止部に、前記孔の内で前記シート係止部に対応して位置した孔が引掛けられていることを特徴とする。この発明において、シート係止部は1以上設けることができるとともに、ベース側壁のベース主壁寄り部分又はベース主壁のベース側壁寄り部分に設けることができる。 【0011】この発明においては、孔列の孔がシート係止部に引っ掛ってベース側絶縁シートがベースケースに組込まれているので、ベースケース内でその長手方向にベース側絶縁シートが大きく動くことを抑制できる。 【0012】又、前記ベース主壁に前記ベースケースの内側に突出する少なくとも一対の位置決め突起を設け、これらの位置決め突起に、前記ベース側絶縁シートに設けられた少なくとも一対の位置決め孔が挿通されてもよい。 【0013】この場合には、ベース側絶縁シートの位置決め孔がベース主壁の位置決め突起に引っ掛ってベース側絶縁シートがベースケースに組込まれているので、ベースケース内でその長手方向にベース側絶縁シートが大きく動くことを抑制できる。 【0014】又、前記ベース側絶縁シートの前記ベース側壁内面を覆った部分が、前記カバーケースで前記ベース主壁に向けて押されていてもよい。 【0015】この場合には、ベースケースに連結されるカバーケースで、ベース側絶縁シートの前記ベース側壁内面を覆った部分を押して、ベースケース内でベース側絶縁シートを孔列に沿って確実に所定形状に折り曲げることができる。 【0016】又、前記電気部品の内、一端面にL形状に曲げられた2本のリードを有した電気部品の前記リードが通された前記プリント配線基板の部品取付け孔が、前記リードの直径より僅かに大きい幅の長孔で形成されていてもよい。 【0017】この場合には、プリント配線基板に半田付けされる前の電気部品が、その2本のリードが挿入された部品取付け孔を中心にプリント配線基板の板面に沿って動くことを、部品取付け孔で抑制できるとともに、2本のリードの曲げ角度がばらついても、それに拘わらずに部品取付け孔に2本のリードを通すことができる。 【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のプリント配線基板に取付けられた発熱部品と前記ベース側壁とを熱伝導的に接続する放熱板を備え、前記プリント配線基板に設けた逃げ部を通って前記ベース側絶縁シートの孔列間の部分に達するように延びる脚部が前記放熱板に一体に形成されていることを特徴とする。 【0019】この発明においては、プリント配線基板の発熱部品まわりが、プリント配線基板等の自重や外力でベース主壁に向けて荷重を受けた場合に、その荷重を放熱板の脚部を介してベース主部で支持するので、放熱板に接続されているプリント配線基板が過大に変形することを防止できる。 【0020】請求項4の発明に係る照明器具は、シャーシと、このシャーシに取付けられた請求項1ないし3の内のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置と、前記シャーシに取付けられた放電灯ソケットと、このソケットに取外し可能に支持されて前記放電灯点灯装置で点灯される放電灯と、を具備したことを特徴とする。 【0021】請求項4に係る発明においては、ベースケースに組込み前のベース側絶縁シートを平板とでき、このベース側絶縁シートは自動供給する場合にも適するとともに、このベース側絶縁シートの加工及び保管のコストを低減できる請求項1ないし3の内のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置を備えているので、安価な照明器具を提供できる。 【0022】 【発明の実施の形態】 以下、図1から図20を参照して本発明の一実施形態を説明する。 【0023】図1に示す照明器具1は、下面が開放した細長い箱状のシャーシ2を備え、このシャーシ2の下面は反射板3で塞がれている。シャーシ2の長手方向両端部には放電灯ソケットとしての蛍光ランプソケット4が夫々取付けられ、これらソケット4は反射板3の長手方向両端部を貫通している。シャーシ2内にはいわゆる電子安定器と称される放電灯点灯装置5が収容され、この装置5により点灯される放電灯としての直管形蛍光ランプ6が、その長手両端を夫々ランプソケット4に取外し可能に支持されるとともに反射板3の下側に配置されている。 【0024】次に、放電灯点灯装置5を図2から図18を参照して説明する。この点灯装置5は、図5及び図7等に示すようにベースケース11及びカバーケース12とを連結してなるケース体13と、ベース側及びカバー側の絶縁シート14、15と、インバータ制御により電力変換を行なって点灯制御をする回路モジュール16とを具備している。 【0025】ケース体13は比較的細長い箱形容器状に形成されている。アルミニューム合金のベースケース11は、平板状のベース主壁11a、及びこのベース主壁11aの幅方向両側から同方向に折り曲げられてベース主壁11aの片面に突出する互いに平行なベース側壁11bを有して、断面コの字状をなしている。 【0026】図3(A)に示すようにベース主壁11aの長手方向両端部には夫々固定孔21が開けられている。これら固定孔21にベースケース11の内側から通される図示しないねじをシャーシ2にねじ込むことにより、放電灯点灯装置5がシャーシ2に取付けられる。放電灯点灯装置5は図2(A)で示す姿勢とは上下逆様の姿勢で取付けられ、この取付け状態ではベース主壁11aがシャーシ2に接触して、放電灯点灯装置5の熱をシャーシ2に放出するようになっている。 【0027】ベース主壁11aの長手方向両端部には、ベースケース11の内側に起立する基板支え22が夫々一対切起こされている。各基板支え22は図7で代表するように段状の座部22aを有して例えばL字形状をなしている。図7で代表して示すようにベース主壁11aの長手方向中間部には、ベースケース11の内側に起立する例えば一対の位置決め突起23が切起こされている。 【0028】これら位置決め突起23は、一例としてベース主壁11aの幅方向中央部に設けられているとともに、以下の説明に限るものではないが、ベース主壁11aの長手方向中間部での基板支えを兼ねるために、座部22aの高さと等しい高さで起立されている。一対の位置決め突起23は、図7及び図12(A)に示すように根元より先端の方の幅が広くなるように、ベース主壁11aに対して一側辺が斜めで、他側辺が垂直な不等辺台形状に形成されている。しかも、本実施形態では、一対の位置決め突起23は、その斜辺を互いに向かい合わせて形成されている。しかし、これに代えて、図12(B)に示すように垂直辺を互いに向かい合わせて一対の位置決め突起23を切起こすこともできる。 【0029】図2及び図4等に示すように左右一対のベース側壁11bの長手方向両端部には、矩形状をなした連結用通孔24が夫々開けられている。連結用通孔24は、各ベース側壁11bに対して1つでもよく、或いは3以上設けてもよいとともに、その孔形状も問わない。 【0030】左右一対のベース側壁11bの夫々には、連結用通孔24間に位置して少なくとも一対のストッパ溝25が切欠いて形成されている。これらストッパ溝25は、図7で代表するようにベース側壁11bの長手方向に延びる底面25aと、この底面25aの両端からベース側壁11bの出幅方向に略直角に連続した側面25bとで区画され、ベース側壁11bの出幅方向の先端に開放している。 【0031】図7から図9で代表するようにベース主壁11aとベース側壁11bとがなすベースケース11の角部の夫々には、少なくとも一つ、本実施形態ではベースケース11の長手方向に一対のシート係止部26が設けられている。これらの係止部26は、例えばベース側壁11bのベース主壁11a寄り部分を、前記角部の内側に突出するようにほぼJ字状に切起こして形成されている。 【0032】ベース側絶縁シート14は、弾性を有するシート状電気絶縁材、例えばルミラー(商品名)で形成されていて、ベースケース11の内面に沿って配置されている。ベース側絶縁シート14はベースケース11に組込まれる以前は、図7に示すように平板の状態を保持している。 【0033】この平板のベース側絶縁シート14のベースケース11への組込みを可能とするために、平板状態のベース側絶縁シート14の幅方向両端寄りには、このシート14の長手方向全長にわたって直線状に延びるミシン目状の孔列27が夫々形成されている。一対の孔列27は、互いに平行であり、図8で代表して示すようにベース側絶縁シート14の長手方向全長に沿って所定間隔ごとに設けられた多数の孔、例えばスリット状の長孔27aで形成されている。本実施形態では、各長孔27aの大きさはいずれも同じで、その長さ寸法Aは前記シート係止部26の幅寸法Bより大きくしてある。寸法Aは、ベース側絶縁シート14の長手方向両端部を前記基板支え22の座部22aに位置決めしたときに、多少の位置のばらつきに拘わらずシート係止部26が一つの長孔27aの長さ範囲内に対応して位置されるように定められている。 【0034】図7に示すようにベース側絶縁シート14には、ベースケース11内への配置状態で位置決め突起23が挿通する少なくとも一対の位置決め孔28と、各連結用通孔24に個別に対向する矩形の孔(図示しない)と、各ストッパ溝25に個別に対向する切欠き29(図4及び図7に代表して示す)とが夫々形成されている。図12(A)に示すように一対の位置決め突起23がその斜めの一側辺を向かい合わせて形成されている場合には、一対の位置決め突起23の斜めの一側辺間のピッチD1より一対の位置決め孔28間の最小ピッチCは、大きく形成されている。又、図12(B)に示すように一対の位置決め突起23がその垂直な他側辺を向かい合わせて形成されている場合には、一対の位置決め突起23の斜めの一側辺間のピッチD2より一対の位置決め孔28間の最大ピッチEは、小さく形成される。 【0035】ベース側絶縁シート14は、固定孔21及び基板支え22全体を覆うことなくベースケース11に収められる。したがって、ベース側絶縁シート14は前記ねじを用いたシャーシ2への放電灯点灯装置5の取付けの邪魔にならないとともに、ベースケース11への回路モジュール16の組込みにも邪魔となることがない。 【0036】図6及び図7に示すように回路モジュール16は、一方の板面を部品実装面とし、他方の板面に配線層を設けたプリント配線基板31に、コンデンサ32、発熱部品としてのスイッチングトランジスタ33、トランス34、35、及びその他各種の電気部品36とともに、入力用電線コネクタ37、及び出力用電線コネクタ38等を実装して、インバータ式の点灯回路ユニットを構成している。回路モジュール16は、各種電気部品のリードが配線層に半田付けされた他面をベース主壁11aに向けてベースケース11に収容される。これらベースケース11と回路モジュール16とは相互間に介在されるベース側絶縁シート14で電気的に絶縁されている。 【0037】プリント配線基板31は、その長手方向両端部を基板支え22の座部22aに支持されるとともに、長手方向中間部を位置決め突起23で支持されて、ベースケース11に組込まれている。この組込み状態において、基板支え22の座部22aから上方に突出する部分で、プリント配線基板31はその長手方向に位置決めされている。 【0038】図6に示すように回路モジュール16の長手方向一端側に配置された各種の電気部品により、入力用電線コネクタ37を経て商用交流電源が印加される入力回路部16aが形成されている。回路モジュール16の長手方向他端側に配置された各種の電気部品により、出力用電線コネクタ38を経て前記蛍光ランプソケット4に器具内配線を介して接続される出力回路部16bが形成されている。これら両回路部16a、16b間に位置される回路モジュール16の長手方向中央部にスイッチングトランジスタ33が配置されている。 【0039】入力回路部16aで作られた直流を高周波に変換する電力変換用回路部品としてのスイッチングトランジスタ33は、その動作に伴いかなりの発熱を伴う。この熱を外部に放出するために図17及び図18に示すアルミニウム製の放熱板40が用いられている。放熱板40は、基板連結板部41と、ケース連結部42と、1本以上例えば2本の脚部43とを有して一体に形成されている。 【0040】基板連結部41はプリント配線基板31の長手方向中央部にねじ止めされ、この連結部41にはスイッチングトランジスタ33がねじ止めされている。ケース連結部42はベース側絶縁シート14に形成された切欠き14a内に配置されベース側壁11bに面接触してねじ止めされている。一対の脚部43はケース連結部42から一体にベース主壁11aに向けて延出され、その先端はベース側絶縁シート14を介してベース主壁11aに近接ないしは当てられている。一対の脚部43はプリント配線基板31に形成した切欠きや通孔等からなる逃げ部31aを通っている。図17及び図18中符号33aはスイッチングトランジスタ33のリードを示している。 【0041】前記放熱の構成に代えて図19及び図20に示した構成を採用してもよい。この例では、スイッチングトランジスタ33が2個使用されて、これらは基板連結部41ではなくケース連結部42に連結されている。この点以外の構成は図17及び図18に示した例と同様であるので、同一ないしは同様構成には同一符号を付して説明を省略する。 【0042】これらの放熱の構成により、スイッチングトランジスタ33に生じた熱を、放熱板40を経てベースケース11のケース側壁11bに放出して、スイッチングトランジスタ33の温度過昇を抑制できる。 【0043】しかも、放熱板40に脚部43を設けて、プリント配線基板31の長手方向中央部を放熱板40で支持する構成は以下の点で優れている。つまり、放熱板40が固定された回路モジュール16をベースケース11に組込んで固定する際に、それ以前に行なわれた電気部品の半田付け伴いプリント配線基板31が上向きに変形していたり、ベースケース11の寸法のばらつき等を原因として、放熱板40をベース側壁11bにねじ止めする孔に対する適正な位置合わが必要となったり、或いは回路モジュール16がベースケース11に対して所定の深さまで適正に入るようにする必要から、プリント配線基板31の長手方向中央部が自動機や作業者の手で押されたりすることがある。こうした荷重でプリント配線基板31が下向きに撓んで湾曲することを、脚部43がベース側絶縁シート14を介してベース主壁11aに当たりストッパとして機能することによって防止できる。 【0044】そのため、プリント配線基板31が撓み過ぎて、電気部品の半田付け部分にストレスを与えて半田層にクラック等を生じないようにでき、品質を向上できる。この点は、プリント配線基板31が長いほど有効であり、また、プリント配線基板31及びこれに実装された電気部品の自重、つまり、プリント配線基板31を撓ませようとする荷重、及び製品の輸送時等に加わる振動を原因とする前記ストレスを与えずらくする上で有効である。前記半田付け部に対するストレス抑制は、ベース連結部42とベース側壁11bとの連結を、ねじ止めに代えてクリップで行なった場合、又は、ベース側壁11bの一部を絞って、そこにベース連結部42を挟み込むようにして連結する場合でも、実現される。 【0045】しかも、図17及び図18に示した脚部43は、プリント配線基板31の部品実装面からベース主壁11aまでの部分の幅を狭く形成しており、細い部分43aと太い部分43bの境目をなした段部が部品実装面にあたる構成となっている。このような脚部43の採用により、脚部43を逃げるためのプリント配線基板31の逃げ部31aが小さくなって、プリント配線基板31の長手方向中央部の強度低下を抑制できる。そのため、プリント配線基板31が部品実装面側から荷重を受けた際においてプリント配線基板31を撓みずらくできるので、プリント配線基板31に実装された電気部品の半田付け部へのストレスを抑制できる。 【0046】以上のように半田付け部のストレスを抑制できることにより、プリント配線基板31の長手方向中央部に対応して、プリント配線基板31の撓みを抑制するための手段、例えば、ストッパ部材をプリント配線基板31とベース側絶縁シート14との間に介在させたり、又は、ベース主壁11aからストッパとなる切起こしを設け、かつ、これが通る孔をベース側絶縁シート14に開ける等を省略できる。このように部品点数や加工数が増えたりしないので、コストを低減できる。 【0047】しかも、脚部43の長さは、この脚部43がストッパとして機能したときに、ベース連結部42とベース側壁11bとをねじ止めするための固定孔の位置が一致する長さとするとよい。この場合には、放熱板40のベース側壁11bへのねじ止めに際しての位置合わせが容易となり、組立て作業性を向上できる。 【0048】なお、図17及び図18の例、又は図19及び図20の例では、放熱板40は基板連結部41を有しているが、これはなくてもよい。言い換えれば、プリント配線基板31に半田付けされたスイッチングトランジスタ33が取付けられていれば、放熱板40とは必ずしも固定されている必要はない。又、放熱板40はプリント配線基板31の幅方向両側に夫々配置してもよく、或いは、両ベース側壁11bに連結される一対のベース連結部42間をベース連結部又はベースには連結されない発熱部品取付け部を介して一体に接続してなる放熱板40を用いてもよい。これらの放熱板40を使用する場合には、プリント配線基板31の幅方向両側で脚部43によるストッパ機能を得て、プリント配線基板40が荷重を受けた際に幅方向に傾くことが防止されるので、更に前記半田付け部へのストレスを抑制できる。 【0049】図16に示すように前記コンデンサ32は、円筒であって、その一端面に2本のリード32aを有している。これらのリード32aはいずれもL字形状に曲げられている。そして、このコンデンサ32は、2本のリード32aをプリント配線基板31に開けた部品取付け孔31bに通して、プリント配線基板31の配線層に半田付けされることによって、図14に示すようにプリント配線基板31の部品実装面に横たわる姿勢で、この基板31に実装されている。図14中符号45はリード32aと配線層とを接続した半田を示している。 【0050】コンデンサ用の一対の部品取付け孔31bはプリント配線基板31の長手方向に延びる長孔で形成されている。これら部品取付け孔31bの幅Gはリード32aの径Hより僅かに大きい。 【0051】このような寸法関係により、プリント配線基板31に半田付けされる前のコンデンサ32が、その2本のリード32aが挿入された部品取付け孔31bを中心にプリント配基板31の板面に沿って動くことを、部品取付け孔31bにより抑制できる。しかも、部品取付け孔31bが長孔であることにより、図16中2点鎖線で示すように2本のリード32aの曲げ角度がばらついても、それを吸収して部品取付け孔31bにリード32aを通すことができる。したがって、自動機等でコンデンサ32のリード32aをプリント配線基板31に挿入する上での自由度が大きい。 【0052】部品取付け孔31aの長手方向は、所定の電気部品のリードが挿入されたプリント配線基板31を、図示しない噴流半田付け装置に通してフロー半田付けを行う際に、プリント配線基板31が搬送される方向に延びる長孔としてあり、併せて部品取付け孔31aに対して前記搬送方向の下流側にコンデンサ32が配置されるように、このコンデンサ32をプリント配線基板31に挿入して、フロー半田付けを行なうとよい。 【0053】このようなコンデンサ32の配置は図15に示されている。図15中矢印Fはフロー半田付けの際のプリント配線基板31の搬送方向を示している。以上の構成でフロー半田付け方法を実施することにより、プリント配線基板31の配線層側から吹き付けられる半田噴流は、部品取付け孔31bを挿通したリード32aの先端部32ahに対して、プリント配線基板31の搬送に従い相対的にこの搬送の方向とは逆方向(図15に点線矢印で示す。)の力を与える。 【0054】そのため、こうした部品半田付け方法により、部品取付け孔31bの前記搬送方向の上流側に位置する端を支点として、コンデンサ32に図15中時計まわりの力F1を与えて、このコンデンサ32を部品実装面に押付けながら、フロー半田付けができる。したがって、プリント配線基板31にコンデンサ32を適正な姿勢で取付けることができる。 【0055】なお、プリント配線基板31の搬送方向が矢印Fと反対方向の場合には、以上の説明とは逆の力をリードが半田噴流から受けて、コンデンサ32が斜めに起きて半田付けされる恐れがある。こうしてコンデンサ32が起きている場合には、カバーケース12の後述の組付けに伴い、このケース12内面でコンデンサ32が押されて、その半田付け部にストレスが加わることがあると、品質保証上好ましくない。しかし、こうした点は実施形態では既述のように改善できるので、放電灯点灯装置5の高品質化を促進できる。 【0056】カバーケース12は、アルミニューム合金製であって、図2(A)、図5、及び図7等に示すようにカバー主壁12a、このカバー主壁12aの幅方向両側から同じ側に折り曲げられてカバー主壁12aの片面に突出する互いに平行なカバー側壁12b、及びカバー主壁12aの長手方向両端から折り曲げられたカバー端壁12cを有している。カバー主壁12aは、ベース主壁11aと平行に設けられる平板状壁部と、この壁部とカバー側壁12bとを接続して互いに逆方向に傾斜された傾斜状壁部とから形成されている。 【0057】ベース側壁11bの外面に重ねて設けられる左右一対のカバー側壁12bの夫々には、内向きのストッパ凸部51が各ストッパ溝に個別に対応して設けられている。これらストッパ凸部51は、ベース側壁12bからカバーケース12の内側に折り曲げられて、対向するストッパ溝25及び切欠き29に交差する切起こしで形成されている。カバー側壁12bの長手方向両端部に位置するストッパ凸部51は図3(A)に示すように互いに逆向きに切起こされている。 【0058】カバー側壁12bの夫々には、連結用通孔24の夫々に個別に対応して連結凸部52が設けられている。これら連結凸部52は、カバー側壁12bの長手方向両端の角部に位置して、ベース側壁12bからカバーケース12の内側に折り曲げられて、対向する連結用通孔24に交差した切起こしで形成されている。カバー側壁12bの長手方向両端部に位置する連結凸部52は図3(A)に示すように互いに逆向きに切起こされるようになっている。 【0059】図2(C)で代表するように各連結用通孔24の孔縁の一部、詳しくは、この通孔24のベース主壁11a寄りの孔縁24aは、各基板支え22、23に支持されたプリント配線基板31のベース主壁11aとは反対側の部品実装用の板面の高さと略一致するように設けられている。又、各連結凸部52は、その根元から先端に向けて先細状をなす切起こし舌片で形成されている。 【0060】カバー側絶縁シート15は、弾性を有するシート状電気絶縁材、例えばルミラー(商品名)で形成されている。このシート15は、図5に示すように幅方向両縁をストッパ凸部51に支持され撓んだ状態でカバーケース12の内面に沿って配置されている。この配置を可能とするために、カバー側絶縁シート15は、カバーケース12に組込まれる前の自由状態では、図7で示すように平板状をなしたものが使用されている。このシート15は、それを湾曲するように撓めてカバーケース12の内側に嵌め込むようにセットすることにより、その幅方向両縁をストッパ凸部51上に引掛けて、突っ張るように配置される。 【0061】しかも、本実施形態において、撓んだカバー側絶縁シート15は、その幅方向中間部をカバー主壁12aの内面少なくとも1箇所に弾性的に接触させて支持されている。このようにカバー側絶縁シート15を、ストッパ凸部51だけではなくカバー主壁12aの内面にも支持させることは、カバー主壁12aの内面に沿ってカバー側絶縁シート15を安定して配置でき、後述の組立て作業でのカバー側絶縁シート15の不用意なずれや脱落をより確実に防止できる点で優れている。カバー側絶縁シート15の長手方向の動き止めはカバー端壁12cで行われている。カバーケース12の内面にカバー側絶縁シート15が保持された状態は図11(E)に示されている。 【0062】次に、放電灯点灯装置5の組立てについて図11等を参照して説明する。 【0063】まず、平板状をなしているベース側絶縁シート14をベースケース11に組込む。この作業は、図11(A)に示すようにベースケース11に対して適正に対向されたベース側絶縁シート14を、その弾性変形を伴って上方からベースケース11内に押し込むことで行なわれ、図11(A)中2点鎖線で示すようにベース側絶縁シート14が下向きに湾曲して組込まれる。それに伴って、ベース側絶縁シート14の一対の位置決め孔28がベース主壁11aの対応する位置決め突起23に夫々嵌められる。 【0064】この場合、図12(A)又は図12(B)に示した既述の寸法関係により、ベース側絶縁シート14の押し込みに伴って、相対的に位置決め突起23は、位置決め孔28の長手方向の一端縁を無理やり押し広げるようにして位置決め孔28を挿通する。それにより、位置決め突起23の斜辺に、この突起23が通った位置決め孔28の一端縁が引っ掛って、ベース側絶縁シート14は図11(A)中2点鎖線で示すように湾曲した状態を保持する。この状態でベース側絶縁シート14の幅方向両端部は、ベースケース11よりはみ出している。 【0065】前記の保持により、弾性変形を伴って湾曲したベース側絶縁シート14を仮固定できる。そのため、このシート14が上方に外れることがない。しかも、以後の組立て工程においてベース側絶縁シート14がその長手方向に大きくずれ動くことを抑制できるので、このシート14の移動による絶縁不良を防止できる。 【0066】次に、図11(B)に示すように回路モジュール16を、ベース側絶縁シート14の上方に適正に位置決めしてベースケース11内に押し込む。そうすると、プリント配線基板31の両側縁がベース側絶縁シート14を押し込むに伴って、この絶縁シート14が互いに平行な一対の孔列27に沿って折れ曲がりながら、ベースケース11内に押し込まれる。こうして回路モジュール16がベースケース11に収容され、その長手方向両端及び中間部が基板支え22及び位置決め突起23に載置されて状態を、図11(C)に示す。 【0067】この収容により折れ曲がったベース側絶縁シート14の幅方向に沿った断面は略コの字状となっていて、その内、左右一対の孔列27間の部分14bはベース主壁11aの内面を覆って配置され、この部分14bを挟む両側部分、つまり、孔列27からベース側絶縁シート14の幅方向の端にわたる部分14cはベース側壁11bの内面を覆っている。しかも、この状態で左右一対の上を向いた部分14cの上端部は、いずれもベース側壁11bの上端よりも上方に突出しているとともに、前記部分14cに形成されている切欠き29は、ベース側壁11bのストッパ溝25と対向し、かつ、この溝25の底面25aよりも若干上側に配置されている。 【0068】次に、内面にカバー側絶縁シート15が既に取付けられたカバーケース12を用意する。なお、カバーケース12内面へのカバー側絶縁シート15の取付けは、既述の通りであり、簡単に説明すれば、図11(D)に示すように平板状のカバー側絶縁シート15をカバーケース12の内側に押し込む、それにより弾性変形を伴って湾曲された絶縁シート15の幅方向両縁を、カバーケース12のストッパ凸部51に引掛ければよい。 【0069】用意されたカバーケース12は、図11(E)に示すように回路モジュール16が収容されたベースケース11の上方に適正に位置決めしてベースケース11に被せられる。それに伴ってカバーケース12がベース側絶縁シート14をベース主壁11aに向けて押圧して、このシート14を所定の形状にする。 【0070】詳しくは、カバーケース12の左右のストッパ凸部51が、ベース側絶縁シート14の部分14c、より具体的には切欠き29の底29a(図4、図7参照)に当たって、ベース側絶縁シート14全体を押し下げる。したがって、本実施形態ではストッパ凸部51がカバー側絶縁シート15を保持することと、ベース側絶縁シート14を押すことを兼ねているので、カバーケース12の加工が簡単である。しかし、本発明は、カバー側絶縁シート15を保持する保持凸部と、組立てに伴ってベース側絶縁シート14を押圧する押圧凸部とを別々に設けることを妨げるものではない。 【0071】ストッパ凸部51によるベース側絶縁シート14の押圧に伴って、このシート14の部分14b、14cとがなす隅部がほぼ直角となる。この状態は図11(F)に示されている。そして、このような挙動に伴って、図9に示すように孔列27の内の一つがシート係止部26にその下側(ベース主壁11a側)から引っ掛っる。それにより、ベース側絶縁シート14が上方に動かないように位置決めされる。同時に、ベース側絶縁シート14はその長手方向に大きくずれ動くことが抑制できるように位置決めされるので、このシート14の移動による絶縁不良を防止できる。 【0072】なお、シート係止部26は、カバーケース12のストッパ凸部51と同様ないわゆる両切ダボで形成することもできる。又、図10に示すようにベース主壁11aに平行な切り込みをベース側壁11bに設けて、その上側部分をたとえば半球状となるようにベースケース11の角部内側に突出させたシート係止部26を用いることができる。図10のシート係止部26を用いた場合、既述のようにカバーケース12でベース側絶縁シート14が上方から押されることに伴って、このシート14の角部においてシート係止部26に対応する位置の長孔27aは、図10中矢印に示すようにシート係止部26に沿って移動しつつ変形して、この係止部26に引っ掛る。それにより、ベース側絶縁シート14を所定位置に位置決めできる。 【0073】以上のようカバーケース12のベースケース11への被嵌において、各ストッパ凸部51の下側を向いている側縁51aがストッパ溝25の底面25aに当接された時点で、ベースケース11に対するカバーケース12の嵌合深さが決められる。この状態を図2(B)及び図4に示す。同時に、各ストッパ凸部51の根元51bがストッパ溝25の一側面25bに接触して、カバーケース12はベースケース11に対してその長手方向にも位置決めされる。 【0074】こうして両ケース11、12を組み合わせた状態では、ベース側絶縁シート14の両側片の出幅方向の先端縁と、カバー側絶縁シート15の幅方向両側部とは、互いに近接ないしは軽微に接する関係となり、両絶縁シート14、15は略筒状に連続する。それによって、回路モジュール16がケース体13に対して絶縁される。又、前記嵌合深さの規制により、最も背丈が高いトランス34、35等の電気部品の先端はカバー主壁12aの平板部分に至近距離に接近され、それによって、ケース体13が薄形となる設計となっている。以上の組立において、電線コネクタ37又は38が取付けられているプリント配線基板31の長手方向両端部は、夫々ケース体13の外部に露出されている。 【0075】各ストッパ凸部51は、図13に示すように、カバー側壁12bにその長手方向に平行に入れた切込み(図示しないが、その跡を符号fで示す。)間の部分を、カバーケース12の内側に突出させた、いわゆる両切ダボであってもよい。この図13に示すストッパ凸部51を採用した場合には、その下端面51aが、切欠き29の底29aを押すとともにストッパ溝25の底面25aに当接して、ベースケース11に対するカバーケース12の嵌合深さが決められる。更に、図13に示すストッパ凸部51の少なくとも一方の根元51bが、ストッパ溝25の一側面25bに接触することにより、ベースケース11に対するカバーケース12の長手方向の位置が決めされる。 【0076】次に、ベースケース11に以上のようにカバーケース12を被嵌した組合せ状態において、連結用通孔24に既に対向している連結凸部52をカバーケース12の内側に突出するように外力を加えて折り曲げて、各連結凸部52が対向している連結用通孔24に夫々通される。この状態を図2(C)に示す。それにより、ベースケース11とカバーケース12とが連結されて、カバー体13が組立られる。 【0077】同時に、連結用通孔24に夫々通された各連結凸部52の根元部側部分が、プリント配線基板31の上側の板面を押える。それにより、各基板支え22及び位置決め突起23と各連結凸部52とが、プリント配線基板31をその厚み方向に挟んで、この配線基板31が固定され、放電灯点灯装置5全体が組立てられる。なお、既述の放電灯点灯装置5の組立は、手動で実施することも、又も自動機械を用いて、或いはこれらの双方で行なうこともできる。 【0078】既述の組立手順から分かるように放電灯点灯装置5が備えるベース側絶縁シート14は、ベースケース11に組込まれる以前の状態では、平板状であって、長手方向に延びる一対の孔列27を有している。そして、ベース側絶縁シート14は、両孔列27に沿って折り曲げられながらベースケース11内に配置されて、このケース11の内面を覆う。 【0079】このように平板状のベース側絶縁シート14は折り曲げながらベースケース11に組込まれるものである。したがって、組込み前のベース側絶縁シート14は、図7に例示したように平板状であればよいので、その形状および加工が簡単で、加工コストを低減できるとともに、保管の際等の積み重ねにおいても大きなスペースを要することがなく、保管等のコストを低減できる。したがって、放電灯点灯装置5のコストが低減され、それに応じて照明器具1のコストも低減できる。 【0080】しかも、ベース側絶縁シート14が切欠き14aや位置決め孔28などを有しているにも拘わらず、これらのシート14が積み重ねられた状態で、最上段のベース側絶縁シート14を自動機で取出して組込み位置に供給する場合でも、ベース側絶縁シート14が平板状であるので、自動供給されるベース側絶縁シート14とその下側に隣接したベース側絶縁シート14とが相互に引っ掛ることも防止できる。 【0081】そのため、前記構成のベース側絶縁シート14を備える放電灯点灯装置5は、その絶縁シート14の自動供給に適するから、この放電灯点灯装置5の自動組立てを促進できる。しかも、本実施形態では、カバー側絶縁シート15も、それがカバーケース12に組込まれる以前は平板状であるから、これも同様な理由から自動供給に適し、したがって、放電灯点灯装置5の自動組立てを促進できる。又、カバー側絶縁シート15はカバーケース12の形状に応じた曲げ加工を予め要しないので、そのコストも低減できる。 【0082】なお、既述のように放電灯点灯装置5は、カバー側絶縁シート15をカバーケース12の内面に沿って支持した状態で、ケース体13を組立てるので、カバー側絶縁シート15が所定位置からずれたり脱落することが抑制される。したがって、ベースケース11にカバーケース12を被嵌させる際の作業性を向上でき、自動機を用いてのケース体13の組立てに好適である。 【0083】ケース体13の前記組立においては、ベースケース11とカバーケース12との連結と、カバーケース12のベースケース11に対する嵌合深さの位置決めと、カバーケース12の長手方向の移動防止とを、カバー側絶縁シート15を支持したストッパ凸部51とストッパ溝25との係合により実現できるので、夫々の位置決めを個々に行なう必要がなく、よって、構成が簡単である。 【0084】更に、嵌合深さの位置決めは、ストッパ凸部51がストッパ溝25にその開放端から入り込んで底面25aに当たることで実現できるので、ベース側壁11b及びカバー側壁12bを変形させる操作力を必要としない。そのため、ベースケース11にカバーケース12を単に被せるだけで極めて容易に行なうことができ、カバーケース12に外力を加えないで済む。したがって、組立て完了状態で電気部品36とカバーケース12の内面とが接近する構成であっても、ベースケース11に被嵌されるカバーケース12が背の高いトランス34、35等の電気部品に勢いよく当たることがない。そのため、ケース体13の組立てに伴って電気部品が破損する恐れがなくなり、それに伴い、電気部品を介してプリント配線基板31が下方に撓むように曲げられて、電気部品の半田付け部にストレスを与える恐れがない。 【0085】又、既述のようにベース側壁11bの連結用通孔24にケース側壁12bの連結凸部52を通してベースケース11とカバーケース12とを連結したので、ねじ部品等を用いることなく、容易にケース体13を組立てることができる。しかも、連結凸部52はプリント配線基板31の部品実装面16aを押えるので、ねじ部品等を用いることなく、プリント配線基板31の固定を、ベースケース11とカバーケース12との連結と同時に行なえ、この基板31を有した回路モジュール16を固定するための専用の構成を不用とできるので、構成が簡単である。 【0086】 【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、ベースケースに組込み前のベース側絶縁シートを平板とでき、このベース側絶縁シートは自動供給する場合にも適するとともに、このベース側絶縁シートの加工及び保管のコストを低減できるので、安価な放電灯点灯装置を提供できる。 【0087】請求項2に係る発明によれば、ベースケースに組込まれたベース側絶縁シートをベースケースの長手方向に位置決めして、ベース側絶縁シートのずれによる絶縁不良を防止することが可能な放電灯点灯装置を提供できる。 【0088】請求項3に係る発明によれば、プリント配線基板に実装された発熱部品まわりがベース主壁に向けて荷重を受けても、放熱板に接続されたプリント配線基板が過大に変形することが抑制されるので、発熱部品等の電気部品の半田付け部に加わるストレスが少なくなり、高品質な放電灯点灯装置を提供できる。 【0089】請求項4に係る発明によれば、ベースケースに組込み前のベース側絶縁シートを平板とでき、このベース側絶縁シートは自動供給する場合にも適するとともに、このベース側絶縁シートの加工及び保管のコストを低減できる請求項1ないし3の内のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置を備えているので、安価な照明器具を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社 【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−197027(P2003−197027A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月11日(2003.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392488(P2001−392488) |
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