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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】小島 浩之
【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝ライテック株式会社内

【要約】 【課題】道路およびトンネルなどの高欄および遮音壁などに設置する照明器具において、路面の照度を適切に確保でき運転者などに対するまぶしさを低減できる照明器具を提供すること。

【解決手段】略箱状の器具本体1の前面カバー2bとルーバ2dの対向角θを5度以上をする照明器具。また、ルーバ2dの対向角θを可変可能な支持部材2dを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】長手方向の1側面に透光性カバーが取付けられる開口部を有している器具本体と;器具本体内に設けられる反射体と;反射体に光学的に対向するとともに、開口部と対向して配設される光源ランプと;透光性カバーと光源ランプの間に配設され、透光性カバーと5度以上の対向角を有して下方に傾向しているルーバと;を具備していることを特徴とする照明器具。
【請求項2】請求項1のルーバの対向角が変更可能な対向角変更手段を有していることを特徴とする照明器具【請求項3】長手方向の1側面に透光性カバーが取付けられる開口部を有している器具本体と;器具本体内に設けられる反射体と;反射体に光学的に対向するとともに、開口部と対向して配設される光源ランプと;光源ランプと透光性カバーの間に配設され、透光性カバー対向する凸面を有する補助反射体とを具備していることを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路およびトンネルなどの高欄および遮音壁などに設置し得る照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこのような照明器具は、道路等に両側に設けられた例えばコンクリート製欄干(高欄)の上部あるいは遮音壁に設置されるものである。このような照明器具では、運転者にグレア等を生じさせないようにするとともに、路面輝度を確保して運転者が運転し易いようにするものである。
【0003】特開2000−243103号公報にはこのような高欄上部に設置され、高欄上部を吹き抜ける風雨に直接曝されることが多いため、十分に強度を有する構造とすることおよび容易に錆びないような材料、構造とする高欄照明器具(従来技術1)が記載されている。
【0004】また、実公昭63−40502号公報には、照明カバーをトップレールのU形の嵌合溝に勘合し、安全および意匠性に優れ、かつ組立施工が容易で安価にできるようにした照明灯付き高欄(従来技術2)が記載されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の高欄照明器具は、道路等の両側の運転者の目線の高さ付近の位置(例えば、約0.8m〜5m)から道路の路面を照射するように設けられている。このため、運転者へのまぶしさを低減する、周囲への光漏れを低減させる、しかも、路面上は最適な照度を得ることが必要であるから高欄照明器具の光源からの光を制御することが重要となっている。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであって、道路の路面上の照度を確保しながら、運転者等へのまぶしさを低減する、周囲への光漏れをなどの状況に適した照明器具の配光を簡単な方法で制御可能である高欄などに設置するのに適した照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の照明器具は、長手方向の1側面に透光性カバーが取付けられる開口部を有している器具本体と;器具本体内に設けられる反射体と;反射体に光学的に対向するとともに、開口部と対向して配設される光源ランプと;透光性カバーと光源ランプの間に配設され、透光性カバーと5度以上の対向角を有して下方に傾向しているルーバと;を具備している。
【0006】本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0007】器具本体は、断面が略四角、円形および楕円状の長手方向に長筒状等とすることができる。長筒状を形成する側面に略長四角の開口部を有している。器具本体を長い筒状とするのは、道路照明に利用する際、器具の灯数を少なくしながら、道路全体にわたって均一な配光を得るためである。
【0008】透光性カバーは、強化ガラスおよびポリカーボネイト等の乳白色または透光性プラスチックによって形成される。また、透光性カバーは外面および内面のいずれか一方または両方に、光制御用の手段たとえばプリズム、レンズまたは光拡散用の多数の凸部または凹部などを形成してもよい。また、透光性カバーの外表面に光触媒機能を有する酸化チタンなどの薄膜を塗布することもできる。透光性カバーと器具の開口部の間には、防雨性を保つためパッキンなどを有することを許容する。
【0009】光源ランプは、既知の各種光源ランプから任意に選択して用いることができる。たとえば、蛍光ランプおよび低圧ナトリウムランプなどの低圧放電ランプ、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプおよび水銀ランプなどの高圧放電ランプおよび電球などを用いることができる。道路に設置される高欄照明器具は、器具の灯数を少なくしながら、道路全体にわたって均一な配光を得ることが求められるため、管径が細く管長の長い高効率の高周波点灯蛍光ランプを光源として用いることが好ましい。
【0010】反射体は、所望の配光を形成するために用いられ、光源ランプの種類および所望の配光によって様々な形状および構造を採用することができる。たとえば、単一構造の反射体、複数に分離分割された反射体などを用いることができる。また、要すれば照明器具本体の内面を反射体として作用させることができる。さらに、反射体の表面は、鏡面および光拡散面たとえば白色系の面いずれであってもよく、または反射体の一部につや消し黒色塗装を施すことも許容する。また、反射体は、照明器具本体および照明器具の前面カバーのいずれの側に装着してもよい。また、光源ランプを反射体に装着可能な構成にすることも許容する。
【0011】ルーバは、複数の羽部を基体に溶接するまたは羽部となる部分を折曲して形成することができる。羽部の形状および方向、枚数などのルーバの形状などは、照明器具の設置される状況に応じて選択することができるものである。
【0012】ルーバーは、透光性カバーと光源ランプの間に配置され透光性カバーとは5度以上の対向角を有して下方に傾斜するように取りつけられる。器具本体の開口部に上記のような角度を有して取りつけても良く、器具の側面部に取り付けることも許容する。ルーバー手段は、L金具等を介してボルトおよびナットで締結する、溶接などによって固定する。または、器具本体の内面にルーバーが着脱可能なレールを設けることなどによって取り付けることができる。ルーバーの表面は、鏡面、艶消し黒色系の面および光拡散面たとえば白色系の面いずれであってもよく、またはルーバーの一部、例えば、ルーバーの羽部の上面にのみつや消し黒色塗装を施すことも許容する。
【0013】対向角とは、透光性カバーの垂直端部間面と、ルーバーの羽部を取りつける基体の端部面との延長交差角としている。
【0014】請求項1の発明によれば、ルーバを透光性カバーと5度以上の対向角を有して下方に傾向しているため、道路等の路面を適切に確保できると共に、運転者等へのまぶしさを低減することのできる照明器具を提供することができる。これは、特にルーバーの羽向きが道路面と平行に形成される時に、道路面の幅方向の照射をより良く照射することができるものである。
【0015】請求項2の発明は請求項1の照明器具であって、ルーバの対向角が変更可能な対向角変更手段を有している。
【0016】対向角変更手段は、例えば、ルーバを器具内表面に配設したレールによって固定する場合は、そのレールをそれぞれ異なる角度になるように数本配置する、または、ルーバーの両端を1対の金具にて固定するように構成し、ルーバーの上部の一端と取り付け金具の上部端部を固定し、ルーバーの下方端部と取付金具の下方端部を接続してルーバーと取り付け金具の上部端部を軸にして回転可能にすることなどによって構成することができる。
【0017】請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ルーバの取り付け角度が変更できるため、照明器具を取り付ける道路の状況、周囲の明るさ等の条件に応じてルーバの角度を調節して取付けることが容易となる。また、道路の状況が変化したときでもルーバの角度を調節するとこと可能であるので変化に対応した照明器具を設けることが簡単にできる。
【0018】請求項3の発明は、長手方向の1側面に透光性カバーが取付けられる開口部を有している器具本体と;器具本体内に設けられる反射体と;反射体に光学的に対向するとともに、開口部と対向して配設される光源ランプと;光源ランプと透光性カバーの間に配設され、透光性カバーに対向する凸面を有する補助反射体とを具備している。
【0019】透光性カバーは、直線透過率が75%以上である樹脂またはガラスであることが好ましい。
【0020】補助反射板は、透光性カバーと光源ランプの間に配設され透光性カバーに対向した凸面を有しておりその形状は円、楕円などを許容する。
【0021】請求項3の発明によれば、透光性カバーの内表面から反射された光を補助反射体によって、照明器具から照射することができるため、器具効率が改善される。また、道路などに設置する場合には特に器具の下面方向への光の照射が可能であるため、道路表面の照度分布を均一することが可能となる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態を示す照明器具を図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施形態を示す照明器具の正面図、図2は同じく側面図である。
【0023】図において、照明器具は、略箱形の器具本体1、この器具本体1の開口側に取り付けられる前面カバー2、そして器具本体1の内部に収容される反射板3、高周波点灯専用形蛍光ランプ4および点灯装置5で構成されており、道路の高欄部分6に取りつけられる構成となっている。
【0024】器具本体1はこの器具本体の上部に開閉自在に取り付けられる蓋部1c、開口部を形成して蓋部と筒状に形成する周側面部1b側面部を包囲する左側面1eおよび右側面1fによって略箱形に形成される。蓋部1cおよび周側面部1bは、アルミの押し出し材によって形成することによって、軽量でありながら丈夫な器具本体としている。また、外面塗装は、ウオッシュプライマー処理を施し、上塗りとして合成樹脂焼付け塗装(例えばエポキシ変性メラミン樹脂塗装、アクリル樹脂塗装など)を2回塗り焼き付ける。その膜厚は、例えば25μm以上がよい。
【0025】周側面部1bの開口部を形成する上端部および下端部には前面カバー2bを取り付けるためのレール2b1、2b2がそれぞれ対向して周側面部1bと押し出し成形によって一体に形成されている。前面カバー2bは、左右側面1e、1fの一方を開口した状態で周側面部1bの開口された側からスライドして取りつけられ、前面カバー2bとレールの間にはパッキン(図示しない)が備えられ照明器具の防雨構造をなしている。また、周側面部1bの底面には排水穴(図示しない)が設けられており、器具本体が取り付けられる角度範囲での排水が可能となっている。
【0026】左右側面1e,1fには、それぞれ対向してルーバ2e支持するための支持部材2d取り付けねじ2d1および、ルーバ2eの上端部を固定する固定ねじ2e1が設けられている。ルーバ2eの他端部は、支持部材2dの他端部と固定ねじ2e2にて固定される。支持部材2dは、略長方形状をなしており、両端部に長穴を形成しており、ルーバー2と前面ガラス2bとの対向角θが5度以上となるように可変可能に設定でできる。
【0027】なお、蓋部1cと周側面部1bヒンジ2cに接続されており、ヒンジ2cは、例えば、錆びにくいステンレス製のものがよく、また、器具本体1への取付では、シリコンゴムパッキン等による防水処理を施している。
【0028】反射板3は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の反射特性のよいもので形成され、器具本体1内の長手方向に配設されている。また、主反射板3aの下方部分3a1を艶消し黒色塗装を施している。また、残部は、アルミの鏡面仕上げで構成されている。
【0029】蓋部1cには、光源ランプ4の光の有効利用を図るために主反射板の一部3bが主反射板3aと対抗する位置に固定されている。
【0030】また、高周波点灯専用形蛍光ランプ4は、この反射手段3に光学的に対向するとともに、運転者の目に直接ランプ4からの照射が入らないように、器具本体1の蓋部1c側にあって、周側面部2aと対向して配設されている。なお、このランプ4(型名FHF32)の初特性は、全光束4,370(lm)、定格寿命12,000(h)およびランプ電力45(W)であり、小形で十分な路面輝度を得るのに好適である。
【0031】前記高周波点灯専用形蛍光ランプ4を点灯する点灯装置5は、器具本体1の周側面部1bの底面側のほぼ中央部に配設されている。
【0032】周側面部1bには器具本体1を高欄6上面に取り付けるための支持脚7が取付けられる。支持脚7は、器具本体1と固着する支持部7a、高欄6上面と固着する脚部7bを固定ねじ7cにて器具本体1の角度が変えられるように固定されている。支持脚7によって取り付けた場所によって照射角度を変化させて設置が可能となる。
【0033】また、器具の周側面部1bの背面側には防水コネクタ8が具備されており、器具の防水構造を保ちながら、点灯装置5および蛍光ランプ4へ電力を供給している。
【0034】本実施形態によれば、ルーバー2eを前面ガラス2bとの対向角θが5度以上となるように取りつけられるので、照明器具1を道路の高欄に取りつけた場合、光源ランプ4から照明器具1の下方向に照射される光が主となり、路面を効率良く照射することができ、運転者などへのまぶしさを低減することができる。また、主反射鏡3aの下方向部分を艶消し黒色塗装としているため、主反射鏡3aの下方部分から反射される上方向部分の光を低減することができ、さらにまぶしさを低減できる。また、ルーバーの対向角θを可変可能となるようにルーバー2eの向きが変えられるので、道路の状況や取り付け位置、周囲の環境に応じて適切な光の照射が可能な照明器具を提供することができる。
【0035】次に本発明の第2の実施の形態を示す照明器具を図面を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す照明器具の要部断面拡大図である。なお、図1ないし2と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0036】本実施形態は、前面カバー2eと光源ランプ4の間に補助反射板3cが設けられている。本実施形態によれば光源から照射される光および主反射板3a、3bに反射された光が前面ガラス2eを透過する際、前面ガラス2eによって反射される光がある。この光を補助反射板3cによって再度反射させて、照明器具の下方向を特に照射させることができる。また、光源ランプ4から直接照射される光が低減される為主反射板3a,3bによる光の制御が容易となるものである。
【発明の効果】請求項1記載によれば、ルーバを透光性カバーと5度以上の対向角を有して下方に傾向しているため、道路等の路面を適切に確保できると共に、運転者等へのまぶしさを低減することのできる照明器具を提供することができる。
【0037】請求項2記載の照明器具によれば、請求項1の効果に加えて、ルーバの取り付け角度が変更できるため、照明器具を取り付ける道路の状況、周囲の明るさ等の条件に応じてルーバの角度を調節して取付けることが容易となる。また、道路の状況が変化したときでもルーバの角度を調節するとことによって変化に対応した照明器具を設けることが簡単にできる。
【0038】請求項3記載の照明器具によれば、透光性カバーの内表面から反射された光を補助反射体によって、照明器具から照射することができるため、器具効率が改善される。また、道路などに設置する場合には特に器具の下面方向への光の照射が可能であるため、道路表面の照度分布を均一することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【住所又は居所】東京都品川区東品川四丁目3番1号
【出願日】 平成13年9月27日(2001.9.27)
【代理人】 【識別番号】100101834
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 順一
【公開番号】 特開2003−109422(P2003−109422A)
【公開日】 平成15年4月11日(2003.4.11)
【出願番号】 特願2001−296956(P2001−296956)