| 【発明の名称】 |
面光源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田上 靖宏 【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
【氏名】篠原 正幸 【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
【氏名】高木 潤一 【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
【氏名】辻 潤一郎 【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】バックライトとして反射型の液晶表示パネルと共に用いられる面光源装置において、光の利用効率を高効率化することにある。
【解決手段】導光板25の裏面から斜め方向へ漏れた光f3は、プリズムシート27内に入射して反射面32で反射される。反射面32で反射された光f3は、プリズムシート27に垂直な方向へ反射され、導光板25を通過して導光板25の光出射面30から垂直な方向へ出射される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と、前記光源からの光を閉じ込めて表面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の裏面から斜め方向へ出射された光を反射させて導光板の裏面へ垂直に再入射させる光学シートを、前記導光板の裏面に対向させて配設したことを特徴とする面光源装置。 【請求項2】 前記光学シートは、前記導光板に対向する面と反対側の面に凹凸パターンを形成され、該凹凸パターンを形成された面を光反射面とするものであることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項3】 前記凹凸パターンを形成された面に金属薄膜を形成することによって光反射面としたことを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。 【請求項4】 前記光学シートで反射されて前記導光板の裏面へ再入射した光は、前記導光板の表面から、導光板の表面にほぼ垂直な方向へ向けて出射されることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項5】 前記導光板の裏面には、導光板内の光を反射させるための拡散パターンが離散的に形成されており、該拡散パターンで反射された光は、前記導光板の表面から、導光板の表面にほぼ垂直な方向へ向けて出射されることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項6】 前記光学シートで反射される反射光の指向性は、前記光学シートに入射した入射光の指向性よりも狭くなっていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項7】 前記導光板の表面に垂直な方向から見たとき、導光板内を伝搬する光は、一方向で指向性が狭くなっていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項8】 前記光学シートに形成された前記凹凸パターンと前記導光板に形成された前記拡散パターンは、前記光源を中心としてそれぞれ同心円状に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。 【請求項9】 前記光源は、前記導光板の端面に沿って延びた光源であって、前記光学シートに形成された凹凸パターンは、当該光源に対して平行なパターンとなっていることを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、面光源装置に関し、特に、液晶表示装置等の画像表示装置においてバックライトとして用いられる面光源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図1は従来の面光源装置1の構造を示す分解斜視図であり、図2はその断面図である。この面光源装置1は、発光部2、導光板3、反射板4、プリズムシート5から構成されている。発光部2は、回路基板6上に発光ダイオード等のいわゆる点光源7を複数個実装したものであり、導光板3の端面(光入射端面8)に沿って対向配置されている。導光板3は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の透明で屈折率の大きな樹脂によって成形されており、導光板3の下面(光出射面9と反対側の面)には、凹凸加工や拡散反射インク等のドット印刷等によって拡散パターン10が形成されている。反射板4は、反射率の高い例えば白色樹脂シートによって形成されており、両面テープ11によって反射板4の両端部が導光板3の下面に貼り付けられている。プリズムシート5は、断面三角形状のプリズムパターン12を互いに平行に配置されたものであって、導光板3の光出射面9の上に置かれている。 【0003】しかして、この面光源装置1にあっては、図2に示すように、発光部2から出射された光f1は、導光板3の光入射端面8から導光板3の内部に導入される。導光板3内に閉じ込められた光f1は、導光板3の上面と下面とで全反射を繰り返しながら導光板3内部を進行していく。このとき、拡散パターン10に入射し拡散パターン10により拡散反射された光f1が、導光板3の光出射面9に全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射すると、その光f1は図2に示すように光出射面9から導光板3の外部へ出射される。導光板3の光出射面9から斜めに出射された光は、プリズムシート5を通過し、プリズムシート5によって面光源装置1に垂直な方向へ曲げられる。また、導光板3の下面の拡散パターン10が存在しない箇所を通過して導光板3の下面から出た光f1は、反射板4で反射されることによって再び導光板3内に戻り、導光板3の下面からの光量損失が防止される。 【0004】図3は上記面光源装置1におけるプリズムシート5の作用を説明するための概略図である。導光板3の光出射面9からは、拡散パターン10で拡散反射された光のうち、全反射の臨界角よりも小さな入射角で光出射面9に入射した光だけが出射され、しかも、拡散パターン10の拡散度合いはあまり大きくないので、光出射面9からは、比較的狭い指向角をもって、光出射面9に垂直な方向から傾いた方向へ光f1が出射される。いま、図3に示すように、プリズムパターン12を導光板3と反対側に向けてプリズムシート5が導光板3の上面に対向している場合を考えると、プリズムシート5の下面に斜めに入射した光は、プリズムパターン12の屈折作用によってプリズムシート5にほぼ垂直な方向へ屈折させられる。この結果、プリズムシート5を通過した光は、プリズムシート5にほぼ垂直な方向へ出射される。図5は、プリズムシート5に垂直な方向を基準としたプリズムシート5からの出射角度と輝度(比率)との関係を示すグラフであって、図5の実線カーブC1は、図3のようにプリズムパターン12を導光板3と反対側に向けて配置した場合の出射角度と輝度との関係を示している。 【0005】また、図4に示すように、頂角60°のプリズムパターン12を導光板3側に向けてプリズムシート5が導光板3の上面に対向させられている場合も、プリズムシート5下面のプリズムパターン12に斜めに入射した光は、プリズムパターン12の屈折作用によってプリズムシート5にほぼ垂直な方向へ屈折させられる。このようにプリズムパターン12を導光板3側に向けて配置した場合の、出射角度と輝度との関係は、図5の破線カーブC2のようになる。 【0006】次に、図6に示すものは別な構造の面光源装置13を示す概略断面図である。この面光源装置13にあっては、発光部から出射され導光板14内に入射した光f2は、導光板14の上面と下面との間で全反射を繰り返しながら導光板14内を伝搬する。導光板14の下面には、三角プリズム状の反射パターン15が形成されており、図6に示す光f2のように、導光板14の下面で2回反射(全反射又は鏡面反射)した光f2は、導光板14の上面(光出射面16)から垂直に出射される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】面光源装置を液晶表示パネルのバックライトとして用いたとき、特に、液晶表示パネルの画像を見易い視野角は30°(±15°)程度であるとされる。しかし、図1〜3に示したような面光源装置や図4に示したような面光源装置では、プリズムパターン12から出射される光の指向特性は、図5に示す実線カーブC1や破線カーブC2のように広く、プリズムパターン12に垂直な方向以外にも光が飛んでおり、光の損失が大きかった。 【0008】例えば、図1〜図3に示したような面光源装置では、図7に示すように、プリズムシート5を通過した光の広がり角を30°とするためには、導光板3から出射される光の広がり角は20°くらいにする必要がある。また、図4に示したようにプリズムシート5を配置された面光源装置では、図8に示すように、プリズムシート5を通過した光の広がり角を30°とするためには、導光板3から出射される光の広がり角も30°くらいにする必要がある。しかし、実際には、これらの面光源装置においては、その指向特性は図5に示したように広いものであり、特に見易いとされる視野角外へ出射される光は、損失となっていた。 【0009】また、図3や図4のように導光板3の上面にプリズムシート5を置いた面光源装置を用い、その上に液晶表示パネルを重ねた液晶表示装置では、プリズムシート5が液晶表示パネルのすぐ下に位置しているので、プリズムシート5の大きさ0.1mm程度の欠陥が見えてしまう不都合があった。さらに、プリズムシート5が液晶表示パネルの下に位置しているので、液晶表示パネルの画素とプリズムシート5のプリズムパターン12との間でモアレ縞を生じる恐れが高かった。 【0010】また、図6に示したような構造の面光源装置13では、図9に示すように、導光板14の下面から漏れた光f2は、導光板14の下面に敷いた反射板17で反射させることにより、再び導光板14内へ戻すことができる。しかし、導光板14内へ戻った光f2が導光板14を通過すると、その光f2は導光板14の上面から斜め方向へ出射され、導光板14に垂直な方向へ出射されずに損失となっていた。 【0011】従って、従来の面光源装置にあっては、発光部から出射された光の利用効率が十分でなく、より高効率の面光源装置が求められている。 【0012】 【発明の開示】本発明の目的とするところは、より高効率の面光源装置を提供することにある。 【0013】本発明にかかる面光源装置は、光源と、前記光源からの光を閉じ込めて表面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の裏面から斜め方向へ出射された光を反射させて導光板の裏面へ垂直に入射させる光学シートを、前記導光板の裏面に対向させて配設したことを特徴としている。ここで、斜め方向とは、導光板の裏面に垂直な方向から傾いた方向である。 【0014】本発明にかかる面光源装置にあっては、導光板の裏面から斜め方向へ出射された光を反射させて導光板の裏面へ垂直に入射させる光学シートを、導光板の裏面に対向させて配設しているので、導光板の裏面から漏れた光を視野角内へ反射させることができ、従来視野角外へ反射されていた光も視野角内へ集めることができ、光の利用効率を高めることができる。 【0015】また、この面光源装置にあっては、画像表示パネルの背後に面光源装置を配置する場合、画像表示パネルから最も遠い位置に光学シートが位置するので、光学シートに欠陥があった場合もその欠陥が見えにくくなると共に、画像表示パネルと光学シートとの間でモアレ縞が発生しにくくなる。 【0016】本発明の面光源装置にかかる実施態様においては、前記光学シートは、前記導光板に対向する面と反対側の面に凹凸パターンを形成され、該凹凸パターンを形成された面を光反射面とするものであることを特徴としている。この実施態様においては、凹凸パターンからなる反射面で光を反射させるようにしているので、この凹凸パターンの形状または傾斜角によって光の反射方向を制御することができる。 【0017】当該実施態様においては、特に、前記凹凸パターンを形成された面に金属薄膜を形成することによって光反射面としてもよい。この実施態様では、金属薄膜からなる光反射面で光学シートに入射した光を反射させて導光板側へ戻すことができるので、全反射を利用して光を反射させるよりも確実に光を反射させることができる。よって、光学シートの裏面からの光の漏れが無く、光利用効率をより向上させることができる。 【0018】本発明の面光源装置にかかる別な実施態様においては、前記光学シートで反射されて前記導光板の裏面へ再入射した光は、前記導光板の表面から、導光板の表面にほぼ垂直な方向へ向けて出射されることを特徴としている。光学シートによって導光板裏面にほぼ垂直に再入射された光は、導光板の表面から、ほぼ垂直な方向へ向けて出射するので、これによって光の利用効率をきわめて高くすることができる。 【0019】本発明の面光源装置にかかるさらに別な実施態様における前記導光板の裏面には、導光板内の光を反射させるための拡散パターンが離散的に形成されており、該拡散パターンで反射された光は、前記導光板の表面から、導光板の表面にほぼ垂直な方向へ向けて出射されることを特徴としている。この実施態様にあっては、導光板内で反射される光も拡散パターンで反射されて導光板の表面からほぼ垂直な方向へ出射されるので、光を画像の見やすい方向へ集めることができ、より光の利用効率を高めることができる。 【0020】本発明の面光源装置にかかるさらに別な実施態様においては、前記光学シートで反射される反射光の指向性は、前記光学シートに入射した入射光の指向性よりも狭くなっていることを特徴としている。この実施態様においては、導光板から漏れた光を光学シートで反射させることにより光を指向性を狭くすることができるので、光の利用効率をより一層高くすることができる。 【0021】本発明の面光源装置にかかるさらに別な実施態様においては、前記導光板の表面に垂直な方向から見たとき、導光板内を伝搬する光は、一方向で指向性が狭くなっていることを特徴としている。この実施態様においては、導光板内を伝搬する光が一方向で指向性が狭くなっているので、導光板の裏面から漏れる光も一方向で指向性が狭くなっており、光学シートによる反射光の制御が容易になる。 【0022】本発明の面光源装置にかかるさらに別な実施態様においては、前記光学シートに形成された前記凹凸パターンと前記導光板に形成された前記拡散パターンは、光源(例えば、点状光源)を中心としてそれぞれ同心円状に配置されていてもよい。また、本発明の面光源装置にかかるさらに別な実施態様においては、前記導光板の端面に沿って延びた光源(いわゆる、線状光源)である場合には、前記光学シートに形成された凹凸パターンは、当該光源に対して平行なパターンとなっていることが望ましい。 【0023】なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。 【0024】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図10は本発明の一実施形態による液晶表示装置21の構造を示す分解斜視図、図11はその断面図である。この液晶表示装置21は、透過型の液晶表示パネル22と、拡散板23、面光源装置(バックライト)24からなり、面光源装置24は、導光板25、発光部26、プリズムシート27から構成されている。発光部26は、発光ダイオード(LED)等のいわゆる点光源によって構成されている。点光源といっても、発光ダイオード等が1個である必要はなく、複数個の発光ダイオード等が導光板25の幅に比較して小さな領域に局在していればよい。また、発光部26は、導光板25の端面(光入射端面28)の中央部に対向するように配置されていてもよく、導光板25の端部に埋め込まれていてもよい。 【0025】導光板25は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の透明で屈折率の大きな樹脂材料によって成形されており、導光板25の下面には多数の拡散パターン29が形成されている。拡散パターン29は、図12に示すように、発光部26を中心として同心円状に配置されている。拡散パターン29は、導光板25の下面に形成された断面三角形状又は断面略半円状(カマボコ形)をした凹部によって形成されており、各拡散パターン29は、発光部26と当該拡散パターン29の配置されている位置とを結ぶ方向と直交する方向に延びている。 【0026】しかして、発光部26から出射された光は、光入射端面28から導光板25に入って導光板25内に閉じ込められ、導光板25の上面及び下面で全反射を繰り返しながら導光板25内部を進む。導光板25内で拡散パターン29に当たった光f3は、図13(a)(b)に示すように、拡散パターン29の界面で反射されて導光板25表面の光出射面30に向けて出射され、光出射面30に対して全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射することにより光出射面30からほぼ垂直に外部へ出射される。あるいは、図13(a)に示す光f3のように、導光板25の下面で連続して2回全反射されることによって導光板25表面の光出射面30に向けて出射され、光出射面30からほぼ垂直な方向へ出射される。 【0027】個々の拡散パターン29は、発光部26を中心とする円周方向には一様であるので、図14(a)に示すように、導光板25内に入射した光が拡散パターン29に当たっても平面視では光の進行方向は変化せず、発光部26を中心とする円周方向では、光の拡散作用は無い。そのため、円周方向における光の均一性は、円周方向における発光部26の光量分布、あるいは光入射端面28から導光板25内部に入った光の光量分布のみによって決まる。この結果、このような面光源装置24では、円周方向における光の指向特性が狭くなっているので、図14(b)に示すように、導光板25の光出射面30から出射した光の指向性は導光板25の幅方向できわめて狭く、長さ方向で広くなっている。このように導光板25に垂直な方向から見たときに、指向性が一方向(拡散パターン29の円周方向)で狭くなっているので、より多くの光を垂直に出射させることができる。この狭い方向の指向角は、液晶表示装置21の画面の見易さからは、±15°〜±20°(全体として、30°〜40°)が好ましい。 【0028】発光部26から出射して導光板25内に入射して光は、導光板25に垂直な方向から見て放射状に広がっているので、発光部26の近くでは光強度が大きく、発光部26から離れるに従って光強度が小さくなっている。そのため、発光部26に近い領域では拡散パターン29のパターン密度を小さくし、発光部26から遠くにある領域では拡散パターン29のパターン密度を大きくして光が光出射面30から出射され易くしてあり、それによって導光板25の光出射面30から出射される光の分布を均一化して輝度ムラが生じにくくしている。 【0029】また、プリズムシート27の下面(導光板25と対向する面と反対側の面)には、図10及び図11に示すように断面三角形をしたプリズム状の凹凸パターン31が形成されている。凹凸パターン31は、発光部26を中心とする円周状に形成されており、各凹凸パターン31は一定のピッチで同心円状に形成されている。プリズムシート27の下面全体には、Ag、Al、Ti、Au等を蒸着させた金属蒸着膜によって反射面32が形成されている。 【0030】図15(a)(b)はプリズムシート27の樹脂成形部分33(反射面32を形成する前のプリズムシート)の一例を示す一部破断した拡大断面図及びその裏面図である。このプリズムシート27では、30μmの周期(ピッチ)で、深さ8.8μmの凹凸パターン31が同心円状に、かつ離散的に形成されており、凹凸パターン31の傾斜角が18°、隣接する斜面間のなす角度が90°(つまり、凹凸パターン31が断面直角三角形状である。)となっている。なお、この数値は一例として挙げたものであって、これらの数値に限定されるものではない。 【0031】上記のように凹凸パターン31を離散的に形成されたプリズムシート27は、液晶表示パネル22の1画素内に、1つ以上の凹凸パターン31が対応していることが望ましい。液晶表示パネル22の1画素に1つ以上の凹凸パターン31が対応することにより、各画素間における輝度のバラツキを小さくすることができる。また、凹凸パターン31の周期は、導光板25の拡散パターン29と干渉してモアレ縞が発生しないようにするため、拡散パターン29の周期(あるいは、拡散パターン29のもっとも小さな周期)の整数倍にならないようにするのがよい。なお、図15(b)では、凹凸パターン31が円周方向で分割されたプリズムシート27を示したが、凹凸パターン31は円周方向で連続していてもよい。 【0032】しかして、拡散パターン29を透過して、あるいは拡散パターン29のない平坦な箇所を通過して、導光板25の裏面から斜めに出射された光は、図16に示すように、プリズムシート27内に入り、反射面32で反射される。プリズムシート27の下面形状(凹凸パターン31の角度など)は、こうして反射面32で反射された光が、プリズムシート27に垂直な方向へ反射されるように設計されている。よって、プリズムシート27で反射された光は、導光板25を通過して導光板25の光出射面30から、光出射面30にほぼ垂直な方向へ向けて出射される。前記のように導光板25内の光は、発光部26を中心とする同心円の円周方向には狭い指向性を有しているので、導光板25の下面から斜めに出射される光も、円周方向では狭い指向性を有しており、このような狭指向性の光がプリズムシート27の反射面32で反射されるので、導光板25の下面からの光の損失を最小限に抑えると共に同様に狭い指向性をもって導光板25の上面から光を出射させることができる。 【0033】また、このプリズムシート27では、導光板25の拡散パターン29に合わせて、発光部26を中心とする同心円状に凹凸パターン31を形成されているので、プリズムシート27で反射される光の量が面内で均一になる。 【0034】拡散パターン29で反射されて導光板25の上面から出射される光f3は、前記のように導光板25に対してほぼ垂直な方向へ出射され(図13)、その指向特性は図17で表される。ただし、図17において、横軸は導光板25を側面から見て導光板25表面に垂直な方向に対する光線の角度、縦軸は任意単位(a.u.)で表した光強度である。図17に表されているように、画像を見やすいとされる視野角30°(±15°)内には、導光板25の上面から出射される全光量のうち55%の光が含まれている。 【0035】これに対し、拡散パターン29を透過して、あるいは拡散パターン29のない平坦な箇所を通過して、導光板25の裏面から出射される光は、図16に示したように、導光板25の裏面に対して斜めに出射され、その指向特性は図18で表される。ただし、図18において、横軸は導光板25を側面から見て導光板25裏面に垂直な方向に対する光線の角度θ、縦軸は任意単位(a.u.)で表した光強度である。図18に表されているように、導光板25の下面から出射される光の傾きは、約68°であり、その半値角は28°と狭くなっている。このため、導光板25の下面から出射された光がプリズムシート27に入射する時には、28°の広がり角の光が90°に近い入射角で入射し、図19に示すように、プリズムシート27に入射した光は、プリズムシート27の界面(上面)で屈折することによって9°という非常に狭い指向角を持つ光となり、その指向角を保ったまま反射面32で反射され、プリズムシート27の上面からは13°の狭い指向角を持つ光として出射される。 【0036】導光板25の拡散パターン29で反射された光も、光出射面30にほぼ垂直な方向へ出射されるが、上記のように、反射光を光出射面30にほぼ垂直な方向に揃えて出射させる機能(狭指向性)は拡散パターン29よりもプリズムシート27の方が優れている。このため、図20に示すように、導光板25の裏面に設けられている拡散パターン29のパターン密度が大きいほど導光板25から出射される光量(出射光量)は増えるが、光出射面30から出射される光の拡散度が大きくなり、指向性が広くなる。よって、導光板25から出射される光の指向性を狭くするためには、拡散パターン29のパターン密度が40%以下であることが望ましい。一方、出射光量を保つためには、例えば10%以上であることが望ましい。従って、導光板25の拡散パターン29は、あまり密に分布させることなく、離散的に分布させ、拡散パターン29間に平坦な部分が生じるようにすることが望ましい。 【0037】導光板25の裏面にプリズムシート27を置いた本発明にかかる面光源装置24の明るさと、導光板の裏面に白色散乱シートを置いた比較例1の面光源装置の明るさと、導光板の裏面に鏡面反射シートを置いた比較例2の面光源装置の明るさとを比較したところ、次のような結果が得られた。 プリズムシート(本発明) 175a.u.白色散乱シート(比較例1) 100a.u.鏡面反射シート(比較例2) 104a.u.この結果によれば、本発明の面光源装置24では、比較例1や比較例2の通常の面光源装置に比べて約1.75倍明るくなった。 【0038】本発明の液晶表示装置21においては、拡散板23は必ずしも必要ではないが、面光源装置24から出射される光の指向性が狭すぎる場合には、面光源装置24と液晶表示パネル22の間に拡散板23を置くことによって指向性を調整することができる。 【0039】また、本発明の液晶表示装置21では、液晶表示パネル22から最も遠い位置にプリズムシート27を置いているので、プリズムシート27に大きさが0.2mm程度の欠陥があっても見えにくくなり、面光源装置24を製造する上での歩留まりが向上する。 【0040】また、本発明の液晶表示装置21では、液晶表示パネル22とプリズムシート27の間に約1mmの距離が生じるので、液晶表示パネル22とプリズムシート27との間でモアレ縞が発生しにくくなる。さらに、プリズムシート27の凹凸パターン31を導光板25と反対側に向けているので、導光板25の拡散パターン29とプリズムシート27の凹凸パターン31との間には、約0.1mmの距離があり、拡散パターン29と凹凸パターン31の干渉によるモアレ縞も生じにくい。 【0041】(第2の実施形態)図21は本発明の別な実施形態による液晶表示装置41の構造を示す分解斜視図である。この液晶表示装置41は、発光部として線状光源42を用いている。面光源装置24は、液晶表示パネル22と拡散板23の下面側に配設されており、その線状光源42は、蛍光管43とリフレクタ44とからなり、線状光源42は導光板25の光入射端面28のほぼ全長にわたって対向させられている。また、線状光源42を用いていることに対応して、導光板25の下面には線状光源42と平行に配列された拡散パターン29が形成されている。さらには、導光板25の拡散パターン29に対応して、プリズムシート27の凹凸パターン31も断面三角形状をしたものが一定ピッチで、線状光源42と平行に形成されている。このような面光源装置24でも、狭い視野角内に光を出射させることができ、光の利用効率を高くすることができる。また、第1の実施形態の場合と同様、モアレ縞を防止できると共に、プリズムシート27の欠陥が見えにくくなる。 【0042】さらに、この導光板25でも、拡散パターン29のパターン密度は線状光源42の近くでは小さく、線状光源42から離れるに従ってパターン密度が次第に大きくなっている。このため、この面光源装置24でも、光出射面30の輝度分布を均一にすることができる。 【0043】図22に示す面光源装置も発光部として線状光源42を用いたものであるが、この線状光源42では、点状光源46の光を線状光源42に変換したものを発光部としている。すなわち、この線状光源42は、発光ダイオード等の点光源46と、くさび状をした導光体45とから構成されており、導光体45の端面に対向させて点光源46が配置されている。導光体45は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の透明で屈折率の高い樹脂によって成形されており、導光板25の光入射端面28と対向している面(以下、前面という。)47は光入射端面28と平行になっており、他方の面(以下、背面という。)48は光入射端面28に対して傾いており、導光体45の幅は点光源46から遠くなるに従って次第に狭くなっている。 【0044】しかして、点光源46から出射された光は、導光体45の端面から導光体45内に入り、導光体45の両面47、48で反射を繰り返しながら進み、背面48で反射することによって前面47への入射角を減少させられる。前面47への入射角が全反射の臨界角よりも小さくなると、その光は導光体45の前面47から出射される。こうして、導光体45の前面47の全体からはほぼ均一に光が出射され、導光板25の光入射端面28全体から導光板25内に光が入射させられる。 【0045】(第3の実施形態)図23は本発明のさらに別な実施形態による液晶表示装置51を示す概略側面図である。この実施形態では、プリズムシート27の表面(導光板25と対向する側の面)に凹凸パターン31を形成すると共にその表面に金属蒸着などによって反射面32を形成している。プリズムシート27の表面に反射面32を設けると、垂直輝度は低くなるが、プリズムシート27で見やすいとされる視野角は30°(±15°)であるので、この視野角内には反射光全体の約70%の光が入り、面光源装置52としては、十分に有効である。 【0046】また、プリズムシート27の反射面32で反射される光の方向が、プリズムシート27に対して垂直でない場合には、図24に示す液晶表示装置53のように、導光板25に対して垂直に光を反射させるよう、プリズムシート27を導光板25に対して傾けてもよい。 【0047】 【発明の効果】本発明の面光源装置によれば、導光板の裏面から斜め方向へ出射された光を反射させて導光板の裏面へ垂直に入射させる光学シートを、導光板の裏面に対向させて配設しているので、導光板の裏面から漏れた光を視野角内へ反射させることができ、従来視野角外へ反射されていた光も視野角内へ集めることができ、光の利用効率を高めることができる。 【0048】また、この面光源装置にあっては、画像表示パネルの背後に面光源装置を配置する場合、画像表示パネルから最も遠い位置に光学シートが位置するので、光学シートに欠陥があった場合もその欠陥が見えにくくなると共に、画像表示パネルと光学シートとの間でモアレ縞が発生しにくくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社 【住所又は居所】京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地
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| 【出願日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094019 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 雅房
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| 【公開番号】 |
特開2003−100129(P2003−100129A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月4日(2003.4.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−290044(P2001−290044) |
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