| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】馬 場 伸 之 【住所又は居所】埼玉県北埼玉郡川里町赤城台212−10 株式会社アイ・ライティング・システム内
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| 【要約】 |
【課題】照明器具をコンパクト化すると同時に、コンパクト化しても放電ランプの熱でインバータ式電子安定器の耐久寿命が損なわれないようにし、更に、屋外投光器として使用可能なように、雨水や湿気によってインバータ式電子安定器が故障を生じないようにする。
【解決手段】インバータ式電子安定器2が、放電ランプを取り付ける器具本体3とは別体を成す防水ケース4内に収容されると共に、その防水ケース4と器具本体3が、両者間に隙間Lを生じさせるステム5によって一体化されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】放電ランプとその電源との間にインバータ式電子安定器が接続される照明器具において、前記インバータ式電子安定器(2)が、放電ランプを取り付ける器具本体(3)とは別体を成す防水ケース(4)内に収容されると共に、該防水ケース(4)と前記器具本体(3)が、両者間に隙間(L)を生じさせるステム(5)によって一体化されていることを特徴とする照明器具。 【請求項2】前記防水ケース(4)の開口部を密閉する蓋体(12)の内面に、前記インバータ式電子安定器(2)を構成する電子部品を搭載した配線基板(13a、13b)が付設されている請求項1記載の照明器具。 【請求項3】前記蓋体(12)が、外面に放熱フィン(14)もしくはそれに類する凸部を形成した金属プレートで成る請求項2記載の照明器具。 【請求項4】前記インバータ式電子安定器(2)の発熱と日射熱により前記防水ケース(4)内が一定の温度に達したときにランプの電源回路を遮断して前記電子部品の破損を防止する復帰型温度ヒューズ(17)が、前記蓋体(12)の内面に密接もしくは近接して設けられている請求項2又は3記載の照明器具。 【請求項5】前記温度ヒューズ(17)が、略100℃で作動する100℃復帰型温度ヒューズである請求項4記載の照明器具。 【請求項6】前記蓋体(12)の内面に、前記防水ケース(4)の開口部に沿って密着させる輪状パッキンを装着するための無端状リブ(15)が形成されて、該リブ(15)の内側に凹部(16)が形成されると共に、前記配線基板(13a、13b)とこれに搭載した電子部品とが前記無端状リブ(15)で囲われた前記蓋体(12)の面内に納まるように配置されている請求項2、3、4又は5記載の照明器具。 【請求項7】前記配線基板(13a、13b)を絶縁性樹脂の溶融液に浸漬することによりその配線基板とこれに搭載した電子部品の表面全体に絶縁性の防湿皮膜が形成されている請求項2、3、4、5又は6記載の照明器具。 【請求項8】前記防水ケース(4)に、直付け用取付金具(21)が取り付けられている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプをインバータ式電子安定器で始動・点灯させる照明器具に係り、特に、屋外投光器として好適な照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】投光器には、放電ランプとその電源との間に鉄心(銅鉄)型安定器やインバータ式電子安定器を接続した照明器具が用いられているが、鉄心に銅線が巻かれた鉄心型安定器は、非常に重く、また、電源周波数50Hz、60Hz、電源電圧100V、200Vの組合せ分だけ種類が必要であり、更に、発熱温度が高く、消費電力も大きいという種々の不利な点があった。 【0003】これに対し、インバータ式電子安定器は、放電ランプを矩形波で始動・点灯させるインバータ回路を成す半導体素子等の電子部品によって構成されており、鉄心型安定器に比べて著しく軽量で、50Hz、60Hzや100V、200Vの共用仕様等も可能であり、また、省電力で発熱温度も低いという利点を有している。 【0004】しかし、熱に弱い半導体素子等の電子部品で構成されるインバータ式電子安定器は、これを照明器具の器具本体に内蔵すると、その器具本体に取り付けられた放電ランプの熱によって耐久寿命が損なわれるおそれがある。 【0005】そのため、インバータ式電子安定器を器具本体から分離して、その器具本体とは別の場所に設置するようにしている。また、インバータ式電子安定器を器具本体に内蔵する場合は、放電ランプの発熱による器具本体内の温度上昇を抑制するために、器具本体を内部空間の広い大型のものにしたり、器具本体に通気孔等を形成しなければならなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インバータ式電子安定器を内蔵する器具本体に通気孔を形成した照明器具は、これを屋外に設置すると、その通気孔から侵入する雨水や湿気でインバータ式電子安定器が故障するおそれがあるので、屋外投光器としては不向きである。また、インバータ式電子安定器を内蔵する器具本体を内部空間の広い大型のものにしたり、インバータ式電子安定器を器具本体から分離させて別の場所に設置すると、照明器具全体をコンパクトな構成にすることができない。 【0007】そこで本発明は、放電ランプとその電源との間にインバータ式電子安定器が接続される照明器具に関して、これを屋外投光器として使用可能で且つコンパクトな構成にすることを技術的課題としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明は、放電ランプとその電源との間にインバータ式電子安定器が接続される照明器具において、前記インバータ式電子安定器が、放電ランプを取り付ける器具本体とは別体を成す防水ケース内に収容されると共に、該防水ケースと前記器具本体が、両者間に隙間を生じさせるステムによって一体化されていることを特徴とする。 【0009】本発明によれば、インバータ式電子安定器が、防水ケース内に収容されるので、雨水や湿気によって故障を生ずるおそれがない。また、インバータ式電子安定器を収容する防水ケースは、放電ランプを取り付ける器具本体とは別体を成し、しかも、その器具本体との間に隙間を生じさせているので、放電ランプの熱によってインバータ式電子安定器の耐久寿命が損なわれるおそれがない。 【0010】また、インバータ式電子安定器を内蔵しない器具本体は、著しく小型化することができ、インバータ式電子安定器を収容する防水ケースも、小型のもので足り、更に、それら器具本体と防水ケースは、両者間に隙間を生じさせるステムによって一体化されるので、照明器具全体を非常にコンパクトなものにすることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面によって具体的に説明する。図1、図2、図3は本発明に係る照明器具の一例を示す正面図、背面図、側面図、図4は防水ケースに収容するインバータ式電子安定器の一例を示す斜視図、図5はインバータ式電子安定器の配線基板と電子部品の表面に防湿皮膜を形成する工程図である。 【0012】本例の照明器具は、放電ランプ1とその電源との間に接続するインバータ式電子安定器2が、放電ランプ1を取り付ける器具本体3とは別体を成す防水ケース4内に収容され、また、器具本体3と防水ケース4は、いずれもアルミダイカスト等で成り、両者間に数cm程度の隙間Lを生じさせる一乃至二以上のステム5、5によって一体化されている。 【0013】器具本体3は、その内部に放電ランプ1を取り付けるためのソケット6が設けられると共に、前面側に放電ランプ1を覆う枠体10が設けられ、後面側に放電ランプ1の熱を放散させる放熱フィン8が形成されている。なお、枠体10は、器具本体3の前面に対してパチン錠9で脱着自在に装着されると共に、透明又は拡散透過性の前面ガラス11を取り付けた構成になっている。 【0014】防水ケース4は、その後面側に形成した開口部を密閉する蓋体12が設けられ、該蓋体12の内面に、インバータ式電子安定器2を構成する電子部品を搭載した配線基板13a、13bが付設されている。 【0015】防水ケース4の蓋体12は、その外面に放熱フィン14もしくはそれに類する凸部が形成された金属プレートで成り、防水ケース4の開口部に対してビス24で脱着自在に取り付けられるようになっている。 【0016】また、蓋体12の内面には、防水ケース4の開口部に沿って密着させる防水用の輪状パッキンを装着するための無端状リブ15が形成されて、該リブ15の内側に凹部16が形成されると共に、配線基板13a、13bとこれに搭載した電子部品とが無端状リブ15で囲われた蓋体12の面内に納まるように配置されている。 【0017】インバータ式電子安定器2は、ランプ寿命末期の整流現象やランプ異常により生ずる発熱でインバータ回路を形成する電子部品が使用上限温度を超えて破損することを防止するために、例えば130℃でランプの電源回路を遮断する130℃復帰型温度ヒューズ(図示せず)を装備している。 【0018】しかし、屋外実験によれば、気温が高くて日射が強い夏期の日中に放電ランプ1が消し忘れにより点灯したままになっていると、インバータ式電子安定器2の発熱と日射熱との相乗作用により、防水ケース4内の雰囲気温度が前記130℃復帰型温度ヒューズの作動温度以上に急上昇して、その復帰型温度ヒューズが作動したときには、配線基板13a、13bに搭載された電子部品の表面温度が、既にその電子部品の使用上限温度を10℃以上もオーバーしていることがある。 【0019】そこで、ランプ寿命末期の異常による発熱を検知して作動する復帰型温度ヒューズとは別個に、インバータ式電子安定器2の発熱と日射熱とによって防水ケース4内が一定の温度に達したときにランプの電源回路を遮断する復帰型温度ヒューズ17を装備している。 【0020】この温度ヒューズ17としては、略100℃で作動する100℃復帰型温度ヒューズが好ましく、例えば、90℃で作動する90℃復帰型温度ヒューズを用いて、放電ランプ1の点灯開始時刻:午後6時30分、実照明効果:午後7時00分からと設定した場合は、真夏の西日が当る無風状態の気温30℃の環境条件下において、その西日の日射熱と、ランプを点灯させるインバータ式電子安定器2の発熱とにより、点灯開始から約30分後に防水ケース4内の温度が90℃を僅かに超えて、実照明効果が必要とされる午後7時前後に温度ヒューズが作動してランプが消灯するという不具合を生ずるおそれがあることが実験により確認された。 【0021】これに対し、100℃復帰型温度ヒューズ17を用いれば、そのような不具合を生ずる危惧がない。また、該温度ヒューズ17が、日射熱が直接伝わる防水ケース4の蓋体12の内面に密着して付設される配線基板13bに搭載してその蓋体12の内面に密接もしくは近接して設けられていれば、ランプの消し忘れによる防水ケース4の温度上昇を速やかに感知してランプの電源を遮断するので、配線基板13a、13bに搭載された電子部品が使用上限温度を超えて破損するおそれを確実に解消することができる。 【0022】また、インバータ式電子安定器2は、雨水や湿気による故障をより確実に防止するために、配線基板13a、13bとこれに搭載した電子部品の表面全体に絶縁性の防湿皮膜を形成して、放水ケース4に収容されている。 【0023】この防湿皮膜を形成する工程は、まず、図5(1)の如く、インバータ式電子安定器2が付設された蓋体12の内面を下向きにして、配線基板13a、13bをディップタンク18内に貯留されたシリコンゴム等の絶縁性樹脂の溶融液19に浸漬し、その溶融液19を配線基板13a、13bとこれに搭載した電子部品の表面全体に付着させる。 【0024】次いで、図5(2)の如く、配線基板13a、13bをディップタンク18内から引き揚げて、その配線基板13a、13bから垂れ落ちる余剰の溶融液をディップタンク18内に滴下させた後、図5(3)の如く、蓋体12の内面を上向きにするように反転させ、蓋体12を台にして図4の如く立て置いた状態で、配線基板13a、13bと電子部品の表面に付着した絶縁性樹脂を硬化させる。 【0025】なお、絶縁性樹脂がシリコンゴムの場合は、図5(2)の処理姿勢で一昼夜保存して硬化させなければタレを生ずるが、配線基板13a、13bとこれに搭載した電子部品は、無端状リブ15で囲われた蓋体12の面内に納まるように配置されているので、図5(3)の状態にして配線基板13a、13bや電子部品の表面からタレが生じても、そのタレは、蓋体12の無端状リブ15の内側に形成された凹部16内に溜まり、無端状リブ15によって蓋体12の外側へ流出しないように堰き止められる。 【0026】したがって、シリコンゴムを硬化させるために図5(2)の処理姿勢を維持して一昼夜保存する必要がないので、インバータ式電子安定器2の配線基板13a、13bや電子部品の表面に絶縁性の防湿皮膜を形成する作業工程が著しく簡略化される。 【0027】なお、防水ケース4の下面側には、インバータ式電子安定器2に接続する電源コード等を配線するキャブタイヤ20が貫設されている。また、器具本体3と防水ケース4を一体化するステム5、5の少なくとも一つが、放電ランプ1へ電源を供給するランプコードを挿通する配管を成している。 【0028】また、防水ケース4には、建物の外壁等に照明器具を取り付けるための直付け用取付金具21が取り付けられている。この取付金具21は、コ字状に屈曲した金属バーで成り、その両端が該取付金具21の取付角度を可変調節する角度調整ネジ22、22によって防水ケース4の左右両端に固定されている。なお、角度調整ネジ22、22の表面には、夫々放熱フィン23が形成されている。 【0029】以上の如く構成された照明器具は、放電ランプ1とその電源との間に接続するインバータ式電子安定器2が防水ケース4内に収容されると共に、インバータ式電子安定器2を構成する配線基板13a、13bとこれに搭載した電子部品の表面全体に絶縁性の防湿皮膜が形成されているので、その電子部品が雨水や湿気によって破損するおそれがない。 【0030】また、インバータ式電子安定器2を収容する防水ケース4は、放電ランプ1を取り付ける器具本体3とは別体を成しており、しかも、その器具本体3との間に隙間Lを生じさせているので、器具本体3に取り付けた放電ランプ1の熱によってインバータ式電子安定器2の耐久寿命が損なわれるおそれもない。 【0031】更に、防水ケース4内に収容されるインバータ式電子安定器2が、略100℃で作動してランプの電源回路を遮断する100℃復帰型温度ヒューズ17を装備しているので、ランプの消し忘れによるインバータ式電子安定器2の発熱と日射熱とによって防水ケース4内の温度が電子部品の使用上限温度を超えることを確実に防止することができる。 【0032】したがって、雨や日差しを直接浴びる場所に設置しても、インバータ式電子安定器2が故障を生ずるおそれがないので、屋外スポーツ施設や屋外コマーシャル施設の照明、サイン広告用照明、ライトアップ用照明等に用いる屋外投光器として好適である。 【0033】また、器具本体3は、インバータ式電子安定器を内蔵しないので、著しく小型化することができる。一方、防水ケース4も、インバータ式電子安定器2のみを収容すればよいので、小型のもので足りる。 【0034】更に、防水ケース4は、外気に直接触れる蓋体12にインバータ式電子安定器2が付設されると共に、その蓋体12の外面に放熱フィン14が形成されて、インバータ式電子安定器2の熱を外部に放散させる放熱効果が高められているので、より一層小型化することができる。そして、その小型化した器具本体3と防水ケース4をステム5、5で一体化させた照明器具も、全体的に非常にコンパクトなものとなる。 【0035】 【発明の効果】本発明によれば、放電ランプとその電源との間にインバータ式電子安定器が接続される照明器具をコンパクト化することができると共に、照明器具をコンパクト化しても、放電ランプの熱によってインバータ式電子安定器の耐久寿命が損なわれるおそれがなく、また、照明器具を屋外に設置しても、雨水や湿気によってインバータ式電子安定器が故障を生ずるおそれがないという種々の優れた効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000126274 【氏名又は名称】株式会社アイ・ライティング・システム 【住所又は居所】東京都港区芝3丁目12番4号
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| 【出願日】 |
平成13年7月11日(2001.7.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084984 【弁理士】 【氏名又は名称】澤野 勝文 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−31025(P2003−31025A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月31日(2003.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−210203(P2001−210203) |
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