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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】菊矢 昌吾

【氏名】中谷 行義

【要約】 【課題】中央部の照度を十分確保でき、照明ヘッドの荷重に耐えられ、しかも全体として軽くてコンパクトな、照明ヘッド折り畳み型照明器具を実現する。

【解決手段】照明器具1を取付け固定するための中央本体部2と、中央本体部2から左右方向に取り付けられた2つの照明ヘッド3a,3bとを有し、前記照明ヘッド3a,3bが中央本体部2の左右両端に設けられた可動連結部30に接続され、前記照明ヘッド3a,3bは中央本体部2に対して一定角度範囲内で、水平面内で回動自在になっている。さらに前記中央本体部2の中に、連結金具22が固定され前記2つの可動連結部は、この連結金具22に関連してそれぞれ設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】照明器具を取付け固定するための中央本体部と、中央本体部から左右方向に取り付けられた2つの照明ヘッドとを有し、前記照明ヘッドが中央本体部の左右両端に設けられた可動連結部に接続され、前記照明ヘッドは中央本体部に対して一定角度範囲内で、水平面内で回動自在になっていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】前記中央本体部の中に、連結部材が固定され前記2つの可動連結部は、この連結部材に関連してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】前記照明ヘッドが中央本体部に対して回動する角度範囲を規制するためのストッパが、前記照明ヘッド及び中央本体部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項4】2つの照明ヘッドを伸張した状態で、照明器具全体を机の棚板の凹部に収納可能になっていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項5】前記机が、天板を折り畳んで棚板に収納することができるタイプの折畳み式天板7を有する机であることを特徴とする請求項4記載の照明器具。
【請求項6】前記中央本体部は、腕を通して支柱に取付けられ、腕は支柱に対して回動可能になっており、中央本体部は腕に対して回動可能になっていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机の棚板などに好適に取り付けられる、照明ヘッド折り畳み型の照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】机の棚板などに取り付けられる照明器具には、蛍光灯などの光源が装着された照明ヘッドが折りたたみ自在になっているものがある。照明ヘッドを折りたんだ状態では、照明器具がコンパクトにまとまり、照明ヘッドを拡開した状態では、広い範囲を照明することができる。また反射光が目に入ることを抑えることができる。
【0003】図8は、このような照明ヘッド折りたたみ型の、従来の照明器具100を示す斜視図である。支柱101の上部に、剛性のロッド102が左右に伸びた状態で固定されている。ロッド102の各先端部に、照明ヘッド103a,bが回動自在に取り付けられている。前記支柱101は、机の天板に固定される。この照明ヘッド103a,bを、回動軸104を中心にして、手で回すことにより照明ヘッドを折りたたんだり、拡開したりすることができる(図8では、照明ヘッドを90°まで広げることができる)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記構造の照明器具100では、照明ヘッド103a,bがロッド102の各先端部に取り付けられているため、ロッド102に過大な荷重がかかるので、ロッド102を金属製にし、しかも太くしなければならず、照明器具100の全体が重くなり、また照明器具100の構造も複雑になるという問題がある。
【0005】また、前記構造の照明器具100では、照明ヘッド103a,bを90°まで拡開しないと中央部の照度が十分に得られないという問題がある。そこで、本発明は、中央部の照度が十分に得られかつロッドが不要で、しかも全体として軽くシンプルな構造の照明器具を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の照明器具は、照明器具を取付け固定するための中央本体部と、中央本体部から左右方向に取り付けられた2つの照明ヘッドとを有し、前記照明ヘッドが中央本体部の左右両端に設けられた可動連結部に接続され、前記照明ヘッドは中央本体部に対して一定角度範囲内で、水平面内で回動自在になっているものである(請求項1)。
【0007】前記の構成によれば、照明ヘッドと中央本体部とが可動連結部により接続され、照明ヘッドを中央本体部に対して一定角度範囲内で、任意の角度に回動させることができる。したがって、照明ヘッドを中央本体部に対して、左右直線方向からわずか手前に回動させるだけで、中央部の照明光の照度を確保することができる。また、照明ヘッドを支えるロッドが不要で、全体として軽くシンプルでコンパクトな構造とすることができる。
【0008】前記中央本体部の中に、連結部材が固定され前記2つの可動連結部は、この連結部材に関連してそれぞれ設けられていることが好ましい(請求項2)。この構成によれば、連結部材に照明ヘッドの荷重がかかるのを、連結部材の強度を上げる(例えば鋼板を用いる)ことにより対応することができる。連結部材は、中央本体部の中に収納される程度の大きさのものであり、従来のロッド構造のように照明器具の両端一杯に広がるものではない。したがって、照明ヘッドの荷重に耐えながら、照明器具全体の重量を軽くすることができる。
【0009】前記照明ヘッドが中央本体部に対して回動する角度範囲を規制するためのストッパが、前記照明ヘッド及び中央本体部に形成されていてもよい(請求項3)。照明ヘッドの角度範囲を規制するストッパを、照明ヘッド及び中央本体部に形成することにより、全体を単純な構造とすることができる。前記照明器具を机の棚板に取付ける場合は、2つの照明ヘッドを伸張した状態で、照明器具全体を机の棚板の凹部に収納可能になっていることが望ましい(請求項4)。これにより照明オフのとき、照明器具が邪魔にならないようにすることができる。
【0010】前記机が折畳み式天板を有する机であれば(請求項5)、折畳み式天板を畳んだ状態で、照明器具を完全に隠して収納することができる。前記中央本体部は、腕を通して支柱に取付けられ、腕は支柱に対して回動可能になっており、中央本体部は腕に対して回動可能になっている構造とすれば(請求項6)、照明ヘッド自在に上下動させることができ、より使い勝手のよい照明器具とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の照明器具1を斜め前から見た斜視図である。照明器具1は、点灯回路基板を内蔵した中央本体部2と、中央本体部2から左右に回動自在に取り付けられた照明ヘッド3a,3bとを有する。中央本体部2の上面には、照明器具1を机の棚板の天面に取り付けるための取付部5が設けられている。図1において、破線は、照明ヘッド3a,3bを手前いっぱいに折り曲げた状態を示す。
【0012】図2は、照明器具1の底面を上にした状態で、照明器具1を斜め前から見た斜視図である。照明ヘッド3a,3bの中には、照明光源である蛍光灯4a,4bが装着されている。また、中央本体部2の底面は、保護カバー21で覆われている。図2において、破線は、照明ヘッド3a,3bを手前いっぱいに折り曲げた状態を示す。図3は、照明器具1の分解斜視図である。図3では、中央本体部2と片側の照明ヘッド3bとの連結構造を中心に描いているが、図示していない中央本体部2と照明ヘッド3aとの連結構造も同じ構造になっている。図示したもののうち、照明ヘッド3b、中央本体部2、保護カバー21、ルーバ33はアクリルなどの樹脂製である。中央本体部2に固定される連結金具22、照明ヘッド3bに固定される取付け板32は鉄などの金属製である。
【0013】照明ヘッド3bの回転中心には、円柱状のボス部31が形成されている。このボス部31と照明ヘッド3bとは樹脂で一体に形成されている。ボス部31の底面にはねじ孔が形成されている。連結金具22は、「連結部材」であり、中央本体部2に形成された複数のボス部を介して中央本体部2にねじ止め固定される。この連結金具22には、前記ボス部31を貫通させる孔23が設けられている。
【0014】連結金具22を中央本体部2に固定し、前記ボス部31を、この孔23に貫通させ、樹脂ワッシャ34、金属ワッシャ35、円筒形のスペーサ36(樹脂製)、金属ワッシャ37を順番に通して、ねじ38で締め付けることにより、中央本体部2と照明ヘッド3bとの連結が実現される。この連結構造を有する部分を「可動連結部」という。この可動連結部30の断面図を図4に示す。照明ヘッド3bを手で回動させると、中央本体部2に固定されている連結金具22のみが静止状態のままで、他のボス部31、樹脂ワッシャ34、金属ワッシャ35、スペーサ36、金属ワッシャ37、ねじ38は、照明ヘッド3bと一体に回動する。
【0015】ねじ38の締め付けトルクが強すぎると照明ヘッド3bを回動させるのに強い力が要るようになり、ねじ38の締め付けトルクが弱すぎると照明ヘッド3bが簡単に回動して不安定になる。したがって、ねじ38の締め付けトルクを、照明ヘッド3bの回動力が適切になるように設定しなければならない。図5は、照明器具1の底面図であり、保護カバー21、取付け板32、蛍光灯4a,4b、ルーバ33を取り外した状態で示している。中央本体部2に取付けられた点灯回路基板24が図示されている。
【0016】照明ヘッド3bの、可動連結部30に近い端部には、例えば椀状の案内部41,43が形成されている。案内部41,43は、照明ヘッド3bと一体に成形されたものである。案内部41の基端には、ストッパ42が形成されている。このストッパ42が、中央本体部2の端面に形成されたストッパ25に当たることにより、照明ヘッド3bの一方向の回動角度が規制される。図5で、照明ヘッド3bの一方向の回動角度の余裕をθ1で示している。
【0017】また、案内部43の基端には、ストッパ44が形成されている。このストッパ44が、中央本体部2の端面に形成されたストッパ26に当たることにより、照明ヘッド3bの他方向の回動角度が規制される。照明ヘッド3bの他方向の回動角度の余裕をθ2で示している。θ1=0,θ2=最大値のとき照明ヘッド3bは横方向にまっすぐに伸びた状態になり、θ1=最大値,θ2=0のとき、照明ヘッド3bは正面方向に最大角度曲げられた状態になる。
【0018】照明器具1は、以上のとおり構成されでいるので、ユーザは、照明ヘッド3a,3bを一定の回動角度の範囲内で、任意の角度に折り曲げることができる。図6は、照明器具1を机の棚板の天井板6に取付けた状態を示す斜視図である。図6では、照明ヘッド3a,3bは、折畳み式天板7を水平に開いた状態で、手前に折り曲げられている。したがって、折畳み式天板7の手前の部分を十分な照度で照らすことができる。また、照明ヘッド3a,3bをまっすぐに伸ばして天井板6の下の空間に収納すれば、折畳み式天板7を棚板に完全に折りたたむことができる。
【0019】したがって、本発明の照明器具1を、折畳み式天板7を有する机に使用すれば、最適である。また、折畳み式でない机にも使用することができるのはもちろんである。図7は、本発明の照明器具1に腕8を取付け、腕8を支柱9上部に取付けた状態を示す斜視図である。支柱9は高さ調節可能であり腕8は支柱9に対して回動可能になっており、照明器具1は腕8に対して回動可能になっている。これにより、照明器具1を机の上で上下動させることができ、机の天板10の照度を調節することができる。また、図6に示したのと同様、照明ヘッド3a,3bを折り曲げ、伸ばすこともできる。
【0020】以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではない。例えば可動連結部30の構造は、図4に示したものに限られず、ボス部31に貫通孔を形成し、照明ヘッド3bの上部からボルトを通して、ワッシャ37の下部にナットを設けてねじ止めする構造でもよい。その他、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
【出願人】 【識別番号】000185167
【氏名又は名称】小泉産業株式会社
【出願日】 平成13年7月16日(2001.7.16)
【代理人】 【識別番号】100075155
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 弘勝 (外2名)
【公開番号】 特開2003−31022(P2003−31022A)
【公開日】 平成15年1月31日(2003.1.31)
【出願番号】 特願2001−215623(P2001−215623)