| 【発明の名称】 |
ランプリフレクターおよび反射体 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 浩隆 【住所又は居所】千葉県袖ケ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】福田 伸 【住所又は居所】千葉県袖ケ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】石川 浩 【住所又は居所】千葉県袖ケ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】高反射率を示す銀を反射層に使用し、かつ耐光性、湿熱耐久性の優れた反射シートを提供し、かつ、同反射シートを用いた輝線の発生しないランプリフレクターを提供する。
【解決手段】高分子フィルム40上に、下地層30、銀を主体とする金属層20、保護層10の少なくとも3層を順に構成した反射シートを、高分子フィルム40側を接着面として、成形体と接着剤により貼り合わせることにより得られる反射体1を用い、ランプリフレクター2に加工する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも基材(A)に下地層(B)と、銀を主体とする金属層(C)と、無機物からなる保護層(D)とからなる反射層を有するランプリフレクターであって、温度100℃で300時間、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光を反射層側から照射後の波長550nmにおける全反射率が90%以上であることを特徴とするランプリフレクター。 【請求項2】 下地層(B)が、金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタン、もしくは、パラジウムから選ばれた金属の単体および/またはこれらの2種以上からなる合金から成り、厚さが5nm以上50nm以下の金属層および/または厚さが1nm以上20nm以下の金属塩層または金属酸化物層であることを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項3】 銀を主体とする金属層(C)が、銀単体或いは、銀を主体とした合金から成り、該層の厚みが、70nm以上400nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項4】 無機物からなる保護層(D)が、金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタンもしくは、パラジウムから選ばれた金属の単体および/またはこれらの2種以上からなる合金から成り、厚さが5nm以上50nm以下の金属層および/または厚さ1nm以上、20nm以下の透明酸化物層であることを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項5】 下地層(B)と保護層(D)との厚みの和と銀を主体とする層(C)の厚みとの比が0.005〜0.3であることを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項6】 基材(A)の反射層とは反対側の面に凹凸形状を有することを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項7】 金属または高分子製の板またはシートから成る支持体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項8】 反射層側の曲率半径が5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のランプリフレクター。 【請求項9】 少なくとも基材(A)に下地層(B)と、銀を主体とする金属層(C)と、透明酸化物を主体とする保護層(D2)とからなる反射層を有し、温度100℃で300時間、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光を反射層側から照射後の波長550nmにおける全反射率が90%以上であることを特徴とする反射体。 【請求項10】 下地層(B)と保護層(D2)との厚みの和と銀を主体とする層(C)の厚みとの比が0.005〜0.3であることを特徴とする請求項9に記載の反射体。 【請求項11】 保護層(D2)が、酸化アルミニウムが5重量%以下ドープされた酸化亜鉛、ガリウムが10重量%以下ドープされた酸化亜鉛から選ばれる厚さ1nm以上20nm以下の層であることを特徴とする請求項9に記載の反射体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、銀を高分子フィルム上に積層して構成する反射体及びそれを用いたランプリフレクターに関する。さらに詳しくは、耐光性および湿熱耐久性に優れた銀を主体とする多層の構成からなる反射体及びそれを用いたランプリフレクターに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、蛍光灯または白熱灯用の反射体として鏡面研磨されたアルミニウム板またはアルミニウム蒸着シートなど反射率の高いアルミニウム素材が用いられてきた。近年、反射層として可視光領域で特にアルミニウムよりも反射率の高い銀を用いた反射体が、液晶表示装置のバックライト部のランプリフレクターを中心に、蛍光灯の反射傘などに用いられている。 【0003】これらの反射体はPET(ポリエチレンテレフタラート)/銀薄膜層/接着層/アルミ板からなるいわゆる銀反射板、またはPET/銀薄膜層/白塗装/接着層/アルミ蒸着層/高分子フィルム/白塗装からなるいわゆる銀反射シートを折り曲げ加工等の所定の加工を行って用いられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら銀はアルミニウムに比べて大気中で硫化および酸化による変色、ならびにこれに伴う反射率低下が起こる問題があった。そこで、透明高分子フィルムであるPETを銀の保護層として用いることにより、大気曝露による銀の硫化および酸化を防止し、高反射率を維持する方法が開発された(特開平5−177758号公報、特開平9−150482号公報等)。例えば、上記銀反射板の信頼性を例に挙げると、高温(80℃)下でも硫化などによる黒化は観察されず、また、反射率の低下も観察されない。しかしながら、80℃の高温下で、数百から数千時間で銀が紫色に変色し、反射率が急激に低下する。また、耐湿熱性試験(60℃、相対湿度90%)では、点状の白点が多数発生し、反射率が低下するという問題がある。 【0005】また、上記の銀反射体を液晶表示装置用のサイドライト型バックライトのランプリフレクターに用いると高輝度を得ることが出来るが、輝度の上昇と共に輝線が発生しディスプレイとしての表示品位が低下する問題があった。 【0006】本発明の課題は、高反射率を示す銀を反射層に使用し、かつ耐光性、湿熱耐久性に優れ、例えばバックライト装置に用いた場合に輝線の発生を起こさない反射体及びそれを用いたランプリフレクターを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、驚くべきことに、高分子フィルム上に、下地層、銀層、透明酸化物層の3層を順に構成した反射体を、高分子フィルム側を接着面として、成形体と貼り合わせることにより、上記の課題を解決出来ることを見いだした。また、本発明を完成するに至った。 【0008】本発明は、少なくとも基材(A)に下地層(B)と、銀を主体とする金属層(C)と、無機物からなる保護層(D)とからなる反射層を有するランプリフレクターであって、温度100℃で300時間、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光を反射層側から照射後の波長550nmにおける全反射率が90%以上であることを特徴とするランプリフレクターである。 【0009】本発明に従えば、高反射率で耐久性が高いランプリフレクターが得られ、このランプリフレクターを液晶表示装置などのバックライトに備えた場合、高い輝度で且つ輝線の発生しない高品位の画像を実現することが可能である。 【0010】本発明は、下地層(B)が、金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタン、もしくは、パラジウムから選ばれた金属の単体および/またはこれらの2種以上からなる合金から成り、厚さが5nm以上50nm以下の金属層および/または厚さが1nm以上20nm以下の金属塩層または金属酸化物層であることを特徴とする。 【0011】本発明に従えば、十分なバリヤー効果が得られ、銀を主体とする金属層形成時に凝集が発生せず、また基材と反射層との密着性にも優れる。 【0012】本発明は、銀を主体とする金属層(C)が、銀単体或いは、銀を主体とした合金から成り、該層の厚みが、70nm以上400nm以下であることを特徴とする。本発明に従えば、十分な厚みの金属層により所望の反射率を実現できる。 【0013】本発明は、無機物からなる保護層(D)が、金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタンもしくは、パラジウムから選ばれた金属の単体および/またはこれらの2種以上からなる合金から成り、厚さが5nm以上50nm以下の金属層および/または厚さ1nm以上、20nm以下の透明酸化物層であることを特徴とする。 【0014】本発明に従えば、十分なバリヤー効果が得られ、銀を主体とする金属層形成時に凝集が発生しない。 【0015】本発明は下地層(B)と保護層(D)の厚みの和と銀を主体とする層(C)との厚みの比が0.005〜0.3であることを特徴とする。 【0016】本発明に従えば、低いコストで、成形性、耐久性に優れたランプリフレクターを得ることが出来る。 【0017】本発明は、基材(A)の反射層とは反対側の面に凹凸形状を有することを特徴とする。 【0018】本発明に従えば、反射層を支持体などと貼合する際に操作性の改善、接着力の向上を実現出来る。 【0019】本発明は、金属または高分子製の板またはシートから成る支持体をさらに含むことを特徴とする。 【0020】本発明に従えば、高強度、高放熱性、高導電性等の特性をランプリフレクターに付与することが出来る。 【0021】本発明は、反射層側の曲率半径が5mm以下であることを特徴とする。本発明によれば、ランプリフレクターの成形性が優れ、細かい加工を行うことが可能で、バックライトを小型化することが出来る。 【0022】本発明は、少なくとも基材(A)に下地層(B)、銀を主体とする金属層(C)、透明酸化物を主体とする保護層(D2)からなる反射層を有し、温度100℃で300時間、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光を反射層側から照射後の波長550nmにおける全反射率が90%以上であることを特徴とする反射体である。 【0023】本発明に従えば、高反射率で耐久性が高く、高い輝度で且つ輝線の発生しない高品位の画像を実現できる液晶表示装置などのバックライトが得られる。 【0024】本発明は、下地層(B)と保護層(D2)の厚みの和と銀を主体とする層(C)との厚みの比が0.005〜0.3であることを特徴とする。 【0025】本発明に従えば、低いコストで、成形性、耐久性に優れた反射体を得ることが出来る。 【0026】本発明は、保護層(D2)が、酸化アルミニウムが5重量%以下ドープされた酸化亜鉛、ガリウムが10重量%以下ドープされた酸化亜鉛から選ばれる厚さ1nm以上20nm以下の層であることを特徴とする。 【0027】本発明に従えば、十分なバリヤー効果が得られ、銀を主体とする金属層形成時に凝集が発生しない。 【0028】 【発明の実施の形態】以下図面を参考にして本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。 【0029】図1は、本発明の実施の一形態である反射体1を示す断面図である。尚、無機物からなる保護層は、今後単に保護層と言うことがある。 【0030】本発明の反射体1は、反射層100と、基材40とから成る。反射層100は、保護層10と、銀を主体とする金属層20と、下地層30とからなる。 【0031】図2は、本発明の実施の他の形態である反射体1aを示す断面図である。本発明の反射体1aは、反射層100と、基材40と、マット処理層50とから成る。反射層100は、保護層10と、銀を主体とする金属層20と、下地層30とからなる。マット処理層50は、反射層100とは反対側の基材面に形成されている。 【0032】図3は、本発明の実施の一形態であるランプリフレクター2を示す断面図である。 【0033】本発明のランプリフレクター2は、例えば、図1に示した反射体1の基材40側と支持体70とが接着層60を介して貼合されている。 【0034】図4は、本発明の実施の他の形態であるランプリフレクター3の斜視図である。 【0035】本発明のランプリフレクター3は、図3に示した様なランプリフレクター2が折り曲げ加工等の方法で成型されている。 【0036】図5は、図4に示されるランプリフレクター3の軸直角断面図である。本発明のランプリフレクター3は保護層10と、銀を主体とする金属層20と、下地層30とからなる反射層100がランプに臨む内側になるように加工されている。 【0037】図6は本発明実施の他の形態であるランプリフレクター3を用いたサイドライト型バックライトの斜視図である。 【0038】本発明のランプリフレクター3はランプ90を包み込む形態でバックライトの側面に配置される。 【0039】以下、本発明を詳細に説明する。本発明における基材(A)は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、鋼等の金属、セラミック、高分子製の板、シート、フィルムの他、粘着剤シート、接着剤シート等が用いられる。 【0040】これらの中でも形状の自由度が高く、例えば金属層20を作成する際にロールツーロールプロセスが適用できる高分子フィルムが望ましい。 【0041】本発明の反射体1において、使用するのに好ましい高分子フィルムは、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタラートなどのポリエステル類、ビスフェノールA系ポリカーボネートなどのポリカーボネート類、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン類、セルローストリアセテートなどのセルロース誘導体類、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール類などのビニル系樹脂、ポリスチレン類、ポリイミド類、ナイロン等のポリアミド類、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリウレタン類、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリルなどのニトリル類、ポリエチレンオキシドなどのポリエーテル類、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール類、ポバール等のポリアセタール類等各種プラスチックからなるフィルムが挙げられる。しかしながら必ずしもこれらに限定されるものではなく、結晶化温度およびガラス転移点が室温より高く、平滑な表面を持つものであれば使用できる。なかでもポリエチレンテレフタラート等のポリエステル類、ポリカーボネート類、ポリアミド類が好ましい。 【0042】使用される高分子フィルムの厚みは、通常は1〜250μmであり、好ましくは5〜200μm、特に好ましくは10〜200μmであり、その引張弾性率や曲げ弾性率が100MPa以上、好ましくは500MPa以上、更に好ましくは800MPa以上、特に好ましくは1000MPa以上である。 【0043】本発明で基材として用いることが出来る粘着剤シートは後述する下地層、銀を主体とする層、保護層等を形成する際に安定なものであれば特に制限はないが、具体的に例示すると、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニル系粘着剤等である。中でもアクリル系粘着剤は、安価であるために広く用いられる。 【0044】本発明で基材として用いる事が出来る接着剤シートは、後述する下地層、銀を主体とする層、保護層等を形成する際に安定なものであれば特に制限はないが、具体的には、シリコン系接着剤、ポリエステル系接着剤、アクリル系接着剤などを用いることができる。これらの接着剤は、ホットメルト型であることが好ましい。 【0045】上記の基材は、強度、靱性、後述する反射層の密着性のバランスを取る等の目的で2種類以上組み合わせて用いても良い。後述する反射層を形成する前に組合せても、形成後に組み合わせても良い。 【0046】また本発明の基材は、後述する下地層(B)の形成を容易にしたり表面平滑性を高める等の目的で表面処理を行っても良い。具体的にはコロナ放電処理またはグロー放電処理、あるいは樹脂塗工等が挙げられる。塗工樹脂としては、具体的にはポリメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメタアクリロニトリル樹脂、エチルシリケートより得られる重合体などの珪素樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、アセテート系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、またはこれらの混合物などが挙げられる。 【0047】本発明の反射体において、反射層100は少なくとも下地層(B)と、銀を主体とする金属層(C)と、保護層(D)との3層からなる。この際、基材側の第1層が下地層(B)であり、最外層が保護層(D)であれば3層以上であっても良く、例えば(B)(C)(D)(C)(D)、(B)(C)(D)(C)(B)(C)(D)の様な3層以上の多層構造であっても良い。層数が増えると生産効率が低下する傾向にあるので、好ましくは3〜20層より好ましくは3〜15層である。 【0048】下地層(B)の好ましい例としては、銀とは異なる金属層、金属塩層、または金属酸化物層を挙げることが出来る。具体的には、金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタン、パラジウム、ジルコニウム、ビスマス、スズ、亜鉛、アンチモン、セリウム、ネオジウム、ランタン、トリウム、マグネシウム、ガリウムなどの金属単体、もしくは2種以上からなる合金、インジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、スズ、亜鉛、アンチモン、タンタル、セリウム、ネオジウム、ランタン、トリウム、マグネシウム、ガリウム等の酸化物、これら酸化物の混合物、硫化亜鉛、またはフッ化マグネシウム等の金属化合物が例示できる。これらの中でも金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、マンガン、チタン、パラジウム単体、またはこれらの2種類以上からなる合金、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズが好ましく、より好ましくは酸化アルミニウムが5重量%以下でドープされた酸化亜鉛、ガリウムが10重量%以下でドープされた酸化亜鉛、インジウムとスズとの酸化物(ITO)、特に好ましくは酸化アルミニウムが5重量%以下でドープされた酸化亜鉛、またはガリウムが10重量%以下でドープされた酸化亜鉛を挙げることが出来る。またこれらの2種類以上を組み合わせたり、多層化して用いることも出来る。 【0049】銀を主体とする金属層(C)には、銀単体或いは、不純物として金、銅、ニッケル、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、クロム、インジウム、ネオジウム、マンガン、チタン、パラジウムなどを少量含有している金属、または銀を主体とした合金が好ましく用いられる。これらの不純物の含有量は、金属の種類によって異なるが、0.002〜8重量%であり、好ましくは0.004〜5重量%、特に好ましくは0.005〜4重量%である。 【0050】保護層(D)には下地層(B)と同様の金属、または酸化物の他、これらと銀を主体とした合金から選ばれる2種類以上を組み合わせたり、多層化して用いることが出来る。 【0051】これらの中でも金属酸化物、好ましくは、インジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、スズ、亜鉛、アンチモン、タンタル、セリウム、ネオジウム、ランタン、トリウム、マグネシウム、ガリウム、珪素等の酸化物、より好ましくは透明酸化物 (D2)でありインジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、錫、アンチモン、タンタル、セリウム、ネオジウム、ランタン、トリウム、マグネシウム、アルミニウム、珪素、亜鉛、ガリウムなどの酸化物が挙げられる。更に好ましくは亜鉛、インジウム、錫から選ばれる金属の酸化物である。これらの酸化物は、本発明の目的を損なわない範囲であれば、他の性能を付与する目的で10重量%以下の割合で不純物を添加しても良い。また、2種以上を組み合わせて用いることもできる。特に好ましい例としては酸化アルミニウムが5重量%以下でドープされた酸化亜鉛、ガリウムが10重量%以下でドープされた酸化亜鉛、またはインジウムとスズとの酸化物(ITO)が挙げられる。 【0052】上記の下地層(B)、銀を主体とする金属層(C)および保護層(D)である金属薄膜層の形成方法としては、湿式法と乾式法とがある。湿式法とはメッキ法の総称であり、溶液から金属を析出させて膜を形成する方法である。具体例をあげるとすれば、銀鏡反応などがある。一方、乾式法とは、真空成膜法の総称であり、具体的に例示するとすれば、抵抗加熱式真空蒸着法、電子ビーム加熱式真空蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビームアシスト真空蒸着法、スパッタ法などがある。とりわけ、本発明には連続的に成膜するロールトゥロール方式が可能な真空成膜法が好ましく用いられる。 【0053】本発明の反射体の反射層を真空蒸着法で製造する場合、通常、スパッタ装置が3機連結された装置が好ましく用いられるが、下地層と保護層が同一化合物で形成される場合、ロールの回転を途中で反転させることにより、スパッタ装置が2機連結された装置でも所望の反射体を得ることが出来る。 【0054】真空蒸着法では、金属の原材料を電子ビーム、抵抗加熱、または誘導加熱などで溶融させ、蒸気圧を上昇させ、好ましくは13.3mPa(0.1mTorr)以下で基材表面に蒸発させる。この際に、アルゴンなどのガスを13.3mPa以上で導入し、高周波もしくは直流のグロー放電を起こしても良い。この際、初期の気圧は低い方が好ましく、具体的には20mPa以下より好ましくは7mPa〜0.1mPaである。 【0055】スパッタ法には、DCマグネトロンスパッタ法、RFマグネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法、ECRスパッタ法、コンベンショナルRFスパッタ法、またはコンベンショナルDCスパッタ法などを用いる。 【0056】スパッタ法においては、原材料として金属から成る板状のターゲットを用いればよく、スパッタガスにはヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなどを使用し、好ましくはアルゴンを用いる。ガスの純度は99%以上が好ましいが、より好ましくは99.5%以上である。また、透明酸化膜の形成には、真空成膜法が好ましく用いられる。主に、スパッタ法が使用され、スパッタガスには、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなどを使用し、条件によっては酸素ガスを用いて行うこともある。 【0057】基材上に形成する薄膜の厚みは、反射体1を構成した際に光線透過率が1%未満になるように考慮して決められる。 【0058】下地層(B)の厚みは、金属層を用いた場合、5nm以上50nm以下が好ましく、より好ましくは5nm以上30nm以下である。該層の厚みが5nmよりも薄い場合は、所望のバリヤー効果が得られず、銀を主体とする金属層(C)に凝集を発生させる場合がある。また、50nmよりも厚くしてもその効果に変化が無い。また、金属塩または金属酸化物を用いた場合、金属塩または金属酸化物層の厚みは、1nm以上20nm以下が好ましく、さらに好ましくは、5nm以上10nm以下である。金属塩層、または金属酸化物層の厚みが1nmよりも薄い場合は、所望のバリヤー効果が得られず、銀を主体とする金属層(C)に凝集を発生させる。また、20nmよりも厚くしてもその効果に変化が無い。 【0059】銀を主体とする金属層(C)の厚みは、70nm以上400nm以下が好ましく、より好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは130nm以上250nm以下である。銀を主体とする金属層(C)の厚みが70nmよりも薄い場合は、金属層の形成が不十分であるので、所望の反射率を得ることが出来ない場合がある。また、400nmよりも厚くしてもその効果に変化はない。 【0060】保護層(D)の厚みは、金属層を用いた場合、5nm以上50nm以下が好ましく、より好ましくは5nm以上30nm以下である。該層の厚みが5nmよりも薄い場合は、所望のバリヤー効果が得られず、銀を主体とする金属層(C)に凝集を発生させる場合がある。また、50nmよりも厚くしてもその効果に変化が無い。また、透明酸化物を用いた場合、該層の厚みは、1nm以上20nm以下が好ましく、さらに好ましくは、5nm以上10nm以下である。透明酸化物層の厚みが1nmよりも薄い場合は、所望のバリヤー効果が得られず、銀を主体とする金属層(C)に凝集を発生させる。また、20nmよりも厚くしてもその効果に変化が無い。 【0061】本発明のランプリフレクターは、下地層(B)と保護層(D)の厚みの和と銀を主体とする金属層(C)の厚みとの比が0.005〜0.3、好ましくは0,01〜0.25、更に好ましくは0.01〜0.2、特に好ましくは0.02〜0.2である。 【0062】銀を主体とする層に比べて下地層、保護層が厚すぎると製造コストが高くなるばかりか、その内部応力の影響で反射層の破損による耐久性低下や剥離、反射色の変化、後述する曲げ加工性が低下等の問題が発生する事がある。 【0063】前記各層の膜厚の測定方法としては、触針粗さ計、繰り返し反射干渉計、マイクロバランス、または水晶振動子法などを用いる方法があり、特に水晶振動子法では成膜中に膜厚が測定可能であるため所望の膜厚を得るのに適している。また、前もって成膜の条件を定めておき、試料基材上に成膜を行い、成膜時間と膜厚の関係を調べた上で、成膜時間により膜厚を制御する方法もある。 【0064】このようにして作製された反射体の、金属反射層側から測定される反射率は典型的には、550nmの波長の光に対して90%以上であり、より詳しくは92%以上であり、さらに好ましくは94%以上である。 【0065】本発明の反射体は耐久性が高く、例えば温度100℃で300時間、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光を反射層側から照射した後でも、波長550nmにおける全反射率が90%以上の高い光熱劣化耐性を示す。ここで擬似太陽光とは、屋外での晴天時の太陽光と同様なスペクトルをもつ光である。具体的には、キセノンランプに光学フィルターを組み合わせて擬似太陽光スペクトルを得る。温度は、試料を保持したアルミ板に設置した熱電対と板状ヒーターとを温度コントローラーに接続した装置で制御される。 【0066】本発明の耐久性を評価する他の方法として、硫化水素曝露試験も採用できる。この方法は、密閉容器中に一辺5cmの正方形に切り出した反射体を入れ、同容器内に30ppmになる様に硫化水素を添加し、24時間、室温で静置する事によって行う。本発明の反射体は、本硫化水素曝露試験後も黒変等が無く、反射率も90%以上を示し、硫化水素耐性も高い。 【0067】本発明の耐久性試験法として高温高湿試験も採用できる。この方法は、温度が60℃、湿度が90%の恒温恒湿槽に一辺5cmの正方形に切り出した反射体を入れ500時間静置する事によって行う。本発明の反射体は、高温高湿試験後も黒変等が無く、反射率も90%以上を示し、反射層の碁盤目剥離テストでも全く剥離が起こらない。 【0068】上記の反射体には、必要に応じてベンゾトリアゾールやアクリル系等の透明樹脂、または他の有機物をコートしても良い。この際には主に湿式法が用いられ、その厚みは0.1〜100μm、好ましくは0.5〜50μmである。 【0069】本発明の反射体は、ロールトゥーロールプロセス、または枚葉プロセスなどの方法で得られるが、生産性の高いロールトゥーロールプロセスで生産することが好ましい。 【0070】本発明の反射体は、ロール形状、または枚葉形状等の形状で得られるが、上記のプロセス上の理由からロール形状で得られることが好ましい。 【0071】本発明のランプリフレクターは、上記の反射体を成形加工して得ることができるが、好ましくは、上記反射体と支持体とからなる。 【0072】本発明の支持体は、金属、高分子製の板またはシートが用いられる。用いられる金属として具体的にはアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅亜鉛合金、または鋼等である。これらの金属にはそれぞれ長所があり、次のように使い分けることができる。アルミニウムは軽量かつ加工性に優れ、また、熱伝導率が高くそれにかかる熱を効果的に大気中に逃がすことができるので、ランプ発光によって反射体が加熱されるLCD用バックライトに好適に利用できる。アルミ合金は軽量かつ機械的強度が強い。ステンレス鋼は機械的強度が適度にあり、また耐蝕性に優れている。銅亜鉛合金、たとえば黄銅すなわち真鍮は、機械的強度の強いことに加え、はんだづけが容易であるので、電気的端子を取付け易い。鋼は安価なため、コストを抑える必要がある時に好ましく用いられる。また形状記憶合金を用いれば加工性に優れる等の利点がある。 【0073】プラスチックの板やシートを用いることも出来る。用いられる材質としては、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート(PET))、ポリエチレンナフタラート(PEN)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアレリート、ポリエーテルイミド、ポリイミドなどのホモポリマーまたは、コポリマーがあげられる。特に好ましくは、ポリエチレンテレフタラートフィルムであり、該高分子フィルムが最外層である場合には外観上白色のものが好まれる。これらの材料は一般的に金属板に比べて軽量化が図ることができるという特徴がある。支持体としての高分子フィルム、またはシートの厚みは、コスト低減、及び曲げやすさの観点からは薄い方が好ましく、反射体1とのラミネートする際の取扱い(ハンドリング)性、及び形状保持性の観点からは、厚い方が好まれる。好ましいフィルムの厚みは、5μm以上500μm以下、より好ましくは10μm以上200μm以下であり、さらに好ましくは15μm以上100μm以下である。また、前述の反射体の基材が上記支持体と同様の材料である場合は支持体が不要になる場合がある。また、後述する折り曲げ加工が困難な場合は、環状オレフィンポリマー等の形状記憶樹脂を用いて解決することもできる。 【0074】反射体は、好ましくは粘着剤または接着剤によって反射体の基材側で板状成形体である支持体に固定される。特に好ましくは接着剤が使用される。 【0075】上記の粘着剤は、具体的に例示するとゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニル系粘着剤等である。中でもアクリル系粘着剤は、安価であるために広く用いられる。 【0076】上記の接着剤は、熱または触媒の助けによって接着される接着剤であり、具体的には、シリコン系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、アクリル系接着剤など一般的な接着剤を用いることができる。エポキシ系接着剤は強度と耐熱性とに優れているので、これもまた好適に利用できる。シアノアクリレート系接着剤は、即効性と強度とに優れているので、効率的な反射体作製に利用できる。これらの接着剤は、接着方法によって熱硬化型、ホットメルト型、2液混合型に大別されるが、好ましくは連続生産が可能な熱硬化型あるいはホットメルト型が使用される。どの接着剤を使用した場合でもその厚みは、0.5μm〜50μmが好ましい。 【0077】上記の基材と支持体とはラミネーターを用いたロールトゥロールまたはロールトゥーシートプロセスなどで貼り合わせ、ロール形状または枚葉形状の製品が得られる。例えば接着剤を用いる場合、反射体の基材側への接着剤のコーティング、乾燥、ローラーによる板状成形体とのラミネート、の手順により行われる。 【0078】接着剤のコーティング方法は、基材および接着剤の種類によって多くの方法があるが、広く使用されているのは、グラビアコーター方式及び、リバースコーター方式である。グラビアコーター方式では、接着剤に一部浸されているグラビアロールを回転させ、バックアップロールによって送られるフィルムを接着剤が付着したグラビアロールに接触させることによってコーティングする。コーティング量はロールの回転数、接着剤の粘度を制御することで調整できる。リバースコーター方式も、グラビアコーター方式に類似した方法であるが、コーティングロールに付着する接着剤の量を、それに接して設置されているメタリングロールによって調整する。 【0079】貼り合わせる際に必要に応じて加温することもできる。また、必要な接着強度を得るために熱処理することもできる。上記貼りあわせの際の温度は0〜200℃、好ましくは10〜150℃、より好ましくは20〜120℃であり、熱処理の温度は30〜250℃、好ましくは50〜200℃である。また、ロール抱き角は、好ましくは10〜180度である。 【0080】上記の基材と支持体との接着強度は、90度ピール強度で測定して100g/cm以上であることが好ましい。この接着強度に達しない場合には、加工した際、板状成形体から反射体の剥がれ等により変形等を引き起こす可能性があるため好ましくない場合がある。 【0081】上記粘着剤または接着剤は、製造の際に溶媒を用いることが多い。この溶媒が貼合後も残存していると経時的に剥離が生じやすくなったり反射層の劣化を起こしたり(耐久性の低下)、バックライトに組み込んで使用する場合、他の部材の劣化を引き起こしたりすることがある。 【0082】残存溶媒量は、その種類によって異なるが好ましくは0.5g/cm2以下、より好ましくは0.1g/cm2である。 【0083】また、本発明においては反射体の反射層とは反対側に凹凸形状を有することが好ましい。凹凸の高さは0.1μm以上、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは0.5〜30μmである。このような凹凸形状を形成することによって操作性の改善の他、接着力を向上出来る場合がある。 【0084】マット処理の方法としては、高分子フィルム表面にエンボス加工を施し凹凸構造を形成する方法、SiO2などの粒子を高分子フィルム表面に高圧空気とともに吹き付けるサンドブラスト法、エッチング等の化学的方法、粒子を塗布する方法等があり、必要な形状に応じてその方法は選択される。 【0085】本発明の反射体およびランプリフレクターは製品として使用するまでの間、必要に応じて保護フィルムを貼合して反射層表面を傷付きや異物付着を保護することが出来る。保護フィルムは通常、基材フィルムと粘着層とからなる。基材フィルムとして具体的には低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系共重合体、PET等のポリエステルなど汎用のフィルムが使用される。本発明の反射体、ランプリフレクターは、保護フィルムを貼合したまま後述する成形加工を行う事が多いので、フィルムには強度、伸びに優れているものが好ましく、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましく用いられる。 【0086】粘着剤としては、反射層の劣化、剥離、経時的な保護フィルム剥離を起こさず、保護フィルムを除去する際に剥離しやすいものであれば特に制限はないが、具体的にはゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニル系粘着剤等が例示できる。 【0087】本発明の反射体の構成、及び電気特性の代表的な評価方法を以下に説明する。銀薄膜層、接着層、および板状成形体の各部の厚さは、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察することで直接測定することができる。基材および支持体の高分子フィルム分析は、赤外分光(IR)で、銀薄膜層、基材、支持体の金属などは蛍光X線分光(XRF)、オージェ電子分光(AES)等により可能である。さらに、X線マイクロアナライザー(EPMA)では蛍光X線分光より微細な部分の元素分析が行える。また粘着剤または接着剤は、反射体と支持体とを引き剥がして接着剤を露出させ、適当な溶媒で溶解、剥離させた後、回収してその赤外分光(IR)測定することで構造に関する情報が得られる。 【0088】また、オージェ電子分光法(AES)、二次イオン質量分析法(SIMS)によって組成分析、及び深さプロファイルをとることで厚さも知ることができる。 【0089】本発明のランプリフレクターは反射率、耐久性、成形性に優れるので液晶表示装置に用いられるバックライト用ランプリフレクターに好適であり、高輝度で美しい画像を提供できる。本発明のランプリフレクターは上記の反射体および必要に応じて貼合される支持体とからなるリフレクターを所定の形状に打ち抜き加工し、例えば図4に示すような形状に曲げ加工して冷陰極菅を覆うような形状に作製される事が好ましい。また、上記打ち抜き加工を行う場合、事前に好適なサイズに枚葉化しても良い。枚葉加工、打ち抜き加工、曲げ加工を異なる設備で行う等の理由で輸送が必要となる場合、数十枚単位のシートを重ねた後真空パック包装して輸送することが好ましい。この際、包装材は平滑性の良いものが好ましく、エアキャップなど凹凸のあるものを用いるとシート表面に微少な変形が起こりランプリフレクターとしての性能を低下させることがある。 【0090】加工する際には図5に示した断面図のように、下地層(B)と、銀を主体とする金属層(C)と、保護層(D)とからなる反射層100が最内側となるように配置する。また必要に応じて穴あけ加工等の工程を加えても良い。 【0091】曲げ加工後の形状は使用方法によって異なるが、U字型、コの字型などが好ましい。その際の曲げ加工時の曲率半径は5mm以下、好ましくは4mm以下である。 【0092】具体的な加工法としてはプレスを用いたV字曲げ、U字曲げ、またはダンゼントベンダーを用いた折り畳み曲げ等が挙げられる。 【0093】本発明の反射体は成形性に優れており、上記の様な加工を行っても反射層に皺や浮き上がりが発生しない。このことにより本発明の反射体から得られるランプリフレクターはサイドライト型バックライト装置に組み込むと高輝度で輝線の発生しない美しい映像を実現できる。 【0094】使用する光源としては、例えば、白熱電球、発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光ランプ、メタルハイドライドランプなどが挙げられ、中でも蛍光ランプが好ましく用いられる。蛍光ランプにはその電極構造、点灯方式により熱陰極型と、冷陰極型に大別され、電極、インバーターとも熱陰極型の方が大きくなる傾向にある。熱陰極型は、発光に寄与しない電極近傍の電飾損失が小さく効率がよく、冷陰極型に比べ数倍優れた発光効率を示し、発光も強いが、寿命は冷陰極型の方が優れており、低消費電力性、耐久性などの点から冷陰極型がより好ましく用いられる。 【0095】蛍光ランプに電流を供給する導線としては一般的な被覆導線が用いられるが、被覆材に硫黄が含有されていると、経時劣化により硫化水素などの硫化物を発生させ、反射層や他の部材を劣化させる可能性があるので、硫黄フリーの被覆材を用いた導線を用いることが好ましい。 【0096】本発明のランプリフレクターは薄膜状の反射層が光源側最外層に位置するので透明樹脂等で保護されたリフレクターの様な樹脂中に光が閉じこめられることが無い。このため、輝度を高めても輝線等が発生せず、高輝度で美しい映像を実現できる。 【0097】また、反射率が向上するため内部温度も低くなり、耐久性が向上する効果もある。 【0098】本発明の反射体は反射率が高く、美しい映像を得ることが出来るので液晶表示装置の他、LEDバックライト、プロジェクションテレビ、フロントライトの他、PDAまたは携帯電話等の直下型表示装置のランプリフレクターにも適用できる。また、反射率が高いことから、太陽電池の集光体材料として利用することもできる。特に本発明の反射体の反射層が導電性を有する構成の場合、これを利用して微少球状シリコン単結晶太陽電池等の電極としての機能を併せて持たせることも可能である。他には、軽量、耐衝撃性を求められるストロボ、信号表示、自動車のライト、蛍光灯、懐中電灯や高品位を求められるシャンデリア照明用リフレクターの他、カーブミラーまたはバックミラーとして用いることもできる。 【0099】 【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明する。 【0100】実施例1ポリエチレンテレフタラート(PET)上に、DCマグネトロンスパッタ法で、2%のAl2O3がドープされた酸化亜鉛(純度99.9%)をターゲットとし、純度99.5%のアルゴンをスパッタガスとして、酸化アルミニウムが2%ドープされた酸化亜鉛を膜厚5nmになるように形成した。続いて、このシートをスパッタ装置から取り出すことなく、同様にDCマグネトロンスパッタ法で、純度99.9%の銀をターゲットとし、純度99.5%のアルゴンをスパッタガスとして銀を膜厚200nmになるように成形した。続いて、このシートをスパッタ装置から取り出すことなく、2%のAl2O3がドープされた酸化亜鉛(純度99.9%)をターゲットとし、純度99.5%のアルゴンをスパッタガスとして、酸化アルミニウムが2%ドープされた酸化亜鉛を膜厚5nmになるように形成した。できたシートを日立自記分光光度計(型式U―3400)に150φの積分球を設置し、550nmにおける反射層側の全反射率の測定を行ったところ、反射率96.3%であった。続いて、このシートの光熱劣化試験を行った。光源には山下電装(株)のソーラシミュレータ型式YSS−505Hを用い、照射強度500mW/cm2の擬似太陽光下で行った。また反射シートは100℃に加熱した。この条件下で300時間経過した後、反射率を測したところ、95.5%であった。また、この反射体としての反射シートをホットメルト型接着材(商品名:SKダイン5273)を用いて、厚さ2mmの真鍮板とを、100℃に加熱したラミネーターロールを通すことで接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ、接着強度は200g/cmであった。 【0101】更にこのように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置のバックライト用ランプリフレクターの形状(コの字型、開口部幅4mm)に成形し該装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2350cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2320cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2300cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に纏めた。 【0102】実施例2用いたPETフィルムの片面がサンドマット処理されていること以外は、実施例1に準じて反射シートおよびランプリフレクターを作製し、評価を行った。 【0103】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.4%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.5%であった。 【0104】該シートを実施例1と同様の接着材を用い、サンドマット面を接着面として真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0105】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2360cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2340cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2330cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0106】実施例3下地層と保護層とが、酸化アルミニウムが2%ドープされた酸化亜鉛の代わりにガリウムが5%ドープされた酸化亜鉛を用い、下地層と保護層との厚みが7nm、銀層の厚みが140nmとした以外は実施例1と同様にして反射シートおよびランプリフレクターを作製し、評価を行った。 【0107】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.8%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.5%であった。 【0108】該シートを実施例1と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ210g/cmであった。 【0109】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2380cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0110】実施例4下地層と保護層とが、酸化アルミニウムが2%ドープされた酸化亜鉛の代わりにガリウムが5%ドープされた酸化亜鉛を用い、下地層と保護層との厚みが7nm、銀層の厚みが140nmとした以外は実施例2と同様にして反射シートおよびランプリフレクターを作製し、評価を行った。 【0111】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は97.0%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.5%であった。 【0112】該シートを実施例2と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0113】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2380cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0114】比較例1反射層を銀層のみとしたこと以外は、実施例1に準じて反射シートを作製した。 【0115】得られたシートの反射率を測定したところ、97.0%であった。続いて、実施例1と同様の光熱劣化試験を300時間行った後、再度、反射率を測定したところ、40.2%と低下しており、反射体として十分な反射率を得ることができなくなった。 【0116】比較例2反射体の反射層側と真鍮板とを貼合した以外は全て実施例1と同様にしてランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0117】得られたシートの反射率を測定したところ、94.6%であった。続いて、実施例1と同様の光熱劣化試験を300時間行った後、再度、反射率を測定したところ、53.2%と低下しており、反射体として十分な反射率を得ることができなくなった。またシートの紫変色が観察された。結果を表1に示す。 【0118】実施例5下地層としてチタン薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0119】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は97.2%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.8%であった。 【0120】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0121】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2400cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2390cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2380cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0122】実施例6下地層として酸化チタン薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0123】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.8%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.6%であった。 【0124】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0125】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2380cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2380cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2350cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0126】実施例7下地層としてタングステン薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0127】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.9%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.6%であった。 【0128】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ230g/cmであった。 【0129】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2390cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2380cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0130】実施例8下地層として銅薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0131】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.8%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.7%であった。 【0132】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0133】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2400cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2380cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0134】実施例9下地層としてフッ化マグネシウム薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0135】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は97.0%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.7%であった。 【0136】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0137】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2390cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2390cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0138】実施例10下地層として酸化インジウム・酸化スズ焼結体(ITO、組成比In2O3 :SnO2=90:10wt%)をターゲットとした薄膜を形成した以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0139】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は97.0%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.6%であった。 【0140】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ230g/cmであった。 【0141】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2390cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2390cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0142】実施例11保護層を酸化チタンとした以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0143】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.0%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.5%であった。 【0144】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0145】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2290cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2280cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2280cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0146】実施例12保護層を酸化アルミニウムとした以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0147】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は95.6%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.2%であった。 【0148】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0149】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2310cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2300cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2270cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0150】実施例13保護層を酸化珪素とした以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0151】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は95.5%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.0%であった。 【0152】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0153】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2280cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2280cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2260cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0154】実施例14保護層をITO薄膜とした以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0155】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.7%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.1%であった。 【0156】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0157】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2350cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2340cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2330cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0158】実施例15支持体としてステンレス板を用いた以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0159】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.8%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.4%であった。 【0160】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ260g/cmであった。 【0161】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2390cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2380cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2350cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0162】実施例16支持体としてアルミニウム板を用いた以外は実施例4と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0163】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.9%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.4%であった。 【0164】該シートを実施例4と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0165】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2390cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2340cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0166】実施例17PETの代わりにポリカーボネート(ビスフェノールA型)を用いた以外は実施例1と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0167】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.1%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.5%であった。 【0168】該シートを実施例1と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0169】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2380cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2330cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0170】実施例18PETの代わりにナイロンを用いた以外は実施例1と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0171】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.1%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.4%であった。 【0172】該シートを実施例1と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ250g/cmであった。 【0173】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2380cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2360cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2340cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0174】実施例19PETの代わりにポリビニルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。 【0175】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.3%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は95.7%であった。 【0176】該シートを実施例1と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ240g/cmであった。 【0177】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2370cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2370cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2340cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表1に示す。 【0178】 【表1】
【0179】実施例20保護層の厚みを55nmとした以外は実施例3と同様にして反射シートおよびランプリフレクターの作製と評価とを行った。ランプリフレクターへの成形性にやや難があったが、成形は可能であった。 【0180】光熱劣化試験前の反射シートの反射率は96.3%であり、光熱劣化試験後の反射シートの反射率は96.0%であった。 【0181】該シートを実施例3と同様にして真鍮板と接着した。接着後、180度ピール強度で測定したところ260g/cmであった。 【0182】このように形成された板状リフレクターを、液晶ディスプレイ装置に組み込んだ後、装置を起動させた。ディスプレイの輝度は2340cd/m2と高い上、画面上に輝線の発生は無く、鮮明な画像が得られた。使用時間が2000hrのときの輝度は2320cd/m2であり、輝線の発生は無かった。使用時間が5000hrのときの輝度は2290cd/m2であり、輝線の発生は無かった。したがって経時的な大きな変化も見られなかった。結果を表2に示す。 【0183】 【表2】
【0184】本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。従って、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。 【0185】 【発明の効果】本発明の反射体を用いることで、長時間の過酷な使用時においても高輝度アルミ板よりも反射率が高く、かつ、反射率の低下のないリフレクターを得ることができる。また、裏面にマット処理されたフィルムを用いることで、接着力をさらに増すことができより安定したリフレクターとする事が出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005887 【氏名又は名称】三井化学株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区霞が関三丁目2番5号
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| 【出願日】 |
平成14年4月24日(2002.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−16821(P2003−16821A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月17日(2003.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−122976(P2002−122976) |
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