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【発明の名称】 ヘッドライト
【発明者】 【氏名】ウルリヒ ノイバウアー

【氏名】クルト キュメルレ

【氏名】グスタフ クレット

【氏名】エルンスト−オーラフ ローゼンハーン

【氏名】カール−オットー ドプラー

【氏名】ハンス−ヨアヒム シュミット

【要約】 【課題】投光モジュールが、広い取り付けスペースを要することなく、大きな水平方向の回動を行うことができ、同時に、簡単な技術的構成が存在するようなヘッドライトを提供する。

【解決手段】保持装置25が、ヘッドライトケーシング内において鉛直方向で旋回可能に支承されている、外側の保持フレーム26と、投光モジュール11を収容するための、内側の保持フレーム24とを有しており、該内側の保持フレーム24が、外側の保持フレーム26内で、組み込まれたヘッドライト11において鉛直な軸線28を中心として水平方向で旋回可能に支承されており、内側のフレーム24の外側寸法が、外側のフレーム26の内側寸法よりも小さく寸法設定されており、これにより、内側のフレーム24が、外側のフレーム26内で案内されていて、該外側のフレーム26に対して回動可能であるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘッドライトケーシングを備えたヘッドライトであって、ヘッドライトケーシング内で支承された、ライトモジュールとしての投光モジュール(11)が設けられており、光源(14)が設けられており、該光源(14)が、光源(14)から放射された光を光放射方向に転向させるための反射鏡(12)内に配置されており、光源(14)から放射された光のための結像光学系としてのレンズ(16)が設けられており、投光モジュール(11)が保持装置(25)内で保持されており、該保持装置(25)が、ヘッドライトケーシング内で旋回可能に支承されている形式のものにおいて、保持装置(25)が、ヘッドライトケーシング内において鉛直方向で旋回可能に支承されている外側の保持フレーム(26)と、投光モジュール(11)を収容するための内側の保持フレーム(24)とを有しており、該内側の保持フレーム(24)が、外側の保持フレーム(26)内で、組み込まれたヘッドライト(11)において鉛直な軸線(28)を中心として水平方向で旋回可能に支承されており、内側のフレーム(24)の外側寸法が、外側のフレーム(26)の内側寸法よりも小さく寸法設定されており、これにより、内側のフレーム(24)が、外側のフレーム(26)内で案内されていて、該外側のフレーム(26)に対して回動可能であることを特徴とする、ヘッドライト。
【請求項2】 内側のフレーム(24)および/または外側のフレーム(26)が、熱硬化性または熱可塑性の材料、アルミニウムのダイカスト鋳物、マグネシウムのダイカスト鋳物またはマグネシウムの射出製形鋳物から成っている、請求項1記載のヘッドライト。
【請求項3】 両フレーム(24,26)が、支承部を形成するために同軸的に整列されている孔を有しており、これらの孔が、両フレーム(24,26)を結合するためのピンによって貫通係合されるようになっている、請求項1または2記載のヘッドライト。
【請求項4】 内側のフレーム(24)が、すべり軸受を介して、1つまたは2つの支承箇所で外側のフレーム(26)に連結されていて、鉛直な軸線(28)を中心として旋回可能である、請求項3記載のヘッドライト。
【請求項5】 内側のフレーム(24)が、転がり軸受または玉継手支承部を介して、1つまたは2つの支承箇所で外側のフレーム(26)に連結されていて、鉛直な軸線(28)を中心として旋回可能である、請求項3記載のヘッドライト。
【請求項6】 両支承箇所のほかに、動荷重が加わった時の振動を減少させるための支持装置が設けられている、請求項1から5までのいずれか1項記載のヘッドライト。
【請求項7】 支持装置として、内側のフレーム(24)の、すべり作用を有する支承部が、外側のフレーム(26)に設けられている、請求項6記載のヘッドライト。
【請求項8】 内側のフレーム(24)の旋回が、駆動モータを介して行われ、該駆動モータが、内側のフレーム(24)に連結されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のヘッドライト。
【請求項9】 外側のフレーム(26)の旋回が、手動で調整可能な調整ねじ(38)を介して行われ、該調整ねじ(38)が、外側のフレーム(26)に連結されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のヘッドライト。
【請求項10】 外側のフレーム(26)の旋回が、駆動モータを介して行われ、該駆動モータが、外側のフレーム(26)に連結されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のヘッドライト。
【請求項11】 内側のフレーム(24)および/または外側のフレーム(26)を駆動するためのモータが、ヘッドライトケーシングに固定されている、請求項8または10記載のヘッドライト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドライトケーシングを備えたヘッドライトであって、ヘッドライトケーシング内で支承された、ライトモジュールとしての投光モジュールが設けられており、光源が設けられており、該光源が、光源から放射された光を光放射方向に転向させるための反射鏡に配置されており、光源から放射された光のための結像光学系としてのレンズが設けられており、投光モジュールが保持装置内で保持されており、該保持装置が、ヘッドライトケーシング内で旋回可能に支承されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】投光モジュール、特に、光源および反射鏡のほかに結像光学系を有しているPESヘッドライトを使用することによって、従来のヘッドライトに比較して、より小さい有効投光面積で、同じように良好な配光パターンを得ることができる。この場合、ロービーム時の結像シェードは、くっきり示された明暗のカットオフラインを正確に、必要に応じて明暗のコントラストを高くしながら、意図的に低くしながら、かつまた任意のパターンの境界線を描きながら作り出す。
【0003】このようなPESヘッドライトは、従来のハイビームおよびその他のヘッドライトと一緒に組み込まれ得る。さらに、このようなPESヘッドライトは、しばしばフォグランプとしても、この場合は水平な明暗のカットオフラインを伴って使用される。
【0004】車両における製作公差と種々異なる装備状態とを補償するために、一つには、約±3°の手動による調整が行われている。より大きい調整は、今日に至るまで行われてこなかった。しかしながら、従来汎用の保持装置内におけるこのような懸架装置では、例えば旅行者用の手段の一連の動作において、ヘッドライトを右側通行から左側通行に切り替えるためにまたはカーブライト機能を実現するためにも必要とされるような、投光モジュールのより広範囲に及ぶ回動は不可能である。カーブライト機能を実現するためには、カーブの経過を確実に追うことができるようにするために±15°までの側方の調整が不可欠である。このような調整は、常に、投光モジュールをヘッドライトのどのみちわずかな取り付けスペース内で回動させなければならないという問題を伴う。
【0005】さらに今日、多くの車両が、種々異なる装備状態の補償を可能にするヘッドライトレンジ調整装置を備えている。この場合、ヘッドライトレンジを補償するための旋回は、水平な旋回軸線を中心として、鉛直な方向で行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、組み込まれた投光モジュールが、より広い取り付けスペースを必要とすることなく、より大きな水平方向の回動を遂行することができるようなヘッドライトを提供することである。この場合、同時に、簡単な技術的構成が存在するようにしたい。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明では、保持装置が、ヘッドライトケーシング内において鉛直方向で旋回可能に、すなわち、ヘッドライトの組み込まれた状態で水平な軸線を中心として旋回可能に支承されている外側の保持フレームと、投光モジュールを収容するための内側の保持フレームとを有しており、該内側の保持フレームが、外側の保持フレーム内で、組み込まれたヘッドライトにおいて鉛直な軸線を中心として水平方向で旋回可能に支承されており、内側のフレームの外側寸法が、外側のフレームの内側寸法よりも小さく寸法設定されており、これにより、内側のフレームが、外側のフレーム内で案内されていて、該外側のフレームに対して回動可能であるようにした。
【0008】
【発明の効果】これにより、例えば±15°までの、投光モジュールのより大きな水平方向の回動可能性が実現されるので、街道でのカーブライト走行時に、自らの車線の良好な照明と、対向車線のより少ない眩しさとが達成され得る。さらに、2つのフレーム内でライトモジュールを本発明に従って懸架することによって、旋回が著しく簡単化され得る。なぜならば、外側のフレームは単に、ヘッドライトレンジ制御を実現するための鉛直な調整装置を用意しさえすればよいからである。
【0009】ヘッドライトレンジ調整のためには、一般的に、±3°の調整が必要とされる。なぜならば、より大きい調整は、通常、許容されないからである。このようなヘッドライトレンジ制御は、例えば自動的に行われ得るかまたは運転席から相応の調整ホイールを操作することによって手動式で行われ得る。この場合、ヘッドライトレンジ調整は、保持フレームの調整と、水平な軸線を中心とした旋回とを生ぜしめる調整エレメントを介して行われる。
【0010】投光モジュールを内側の保持フレーム内で支承することによって、旋回を著しく簡単化することができ、かつ外側の保持フレーム内におけるより大きな回動が可能になる。
【0011】この場合、内側の保持フレームは、鉛直に位置している軸線を中心として回動可能であってよい。
【0012】この場合、内側のフレームまたは外側のフレームが、熱硬化性または熱可塑性の材料もしくはアルミニウムのダイカスト鋳物またはマグネシウムのダイカスト鋳物もしくはマグネシウムの射出製形鋳物から成るフレームであることが特に考えられる。
【0013】この場合、内側のフレームは、外側のフレーム内で支承されていてよく、その際、支承部は同時に、外側のフレームと内側のフレームとの間の結合部でもある。ここでは、内側のフレームとヘッドライトケーシングとの直接的な結合は行われていない。
【0014】この場合、支承は、通例2つの支承箇所を介して行われ、これらの支承箇所は互いの間に鉛直な回動軸線を収容していて、この一部を形成している。その際、支承箇所としてすべり軸受が設けられていてよいが、転がり軸受および玉軸受が設けられていてもよい。この場合、支承箇所は常に、フレーム内で同軸的に整列されている。すなわち、回動もしくは旋回は、所定の回動軸線を介して、互いに対向して位置している2つの支承箇所によって行われる。この場合、回転軸線の位置および方向付けは、自由に選択可能である。したがって、回動軸線が光軸と交差しており、すなわち、ほぼ中央でライトモジュールを通って延びていることが考えられる。しかしながら、原理的には、回動軸線を側方に配置することも考えられ得る。回動軸線の配置形式に応じて、例えば中央に配置された回動軸線の場合のように両方向への旋回が可能であるか、または側方の回動軸線の場合のように1方向への旋回が可能である。
【0015】熱硬化性材料から成る部材の使用は、強さおよび寸法安定性に関して、特別な利点を有している。すなわち、フレームを熱硬化性プラスチックから製作する場合、製作の際に生じる収縮寸法が小さく、かつ特に後収縮寸法が小さい。
【0016】すべり軸受材料としては、熱可塑性プラスチックまたは焼結材料が考慮の対象となり、この場合、それぞれ潤滑材が存在していてもよい。熱可塑性プラスチック製のすべり軸受の利点は、すべり材料から軸受を完全に製作するという点にあり、これにより、例えば軸線のずれまたは一列整列からのずれによる例えば不均一な摩耗時でも、常に十分なすべり材料が存在している。燒結金属の場合、すべり層は極めて薄く、特に荷重が斜めにかかる場合にはすぐに摩耗され得る。
【0017】転がり軸受としては、例えば円錐ころ軸受、円筒ころ軸受および自動調心ころ軸受が考慮の対象となる。この場合、軸受にグリースが塗布されていてもよく、塗布されていなくてもよく、または軸受が固体潤滑剤を備えていてもよい。セラミックス製またはプラスチック製の転動体もしくは保持器または走行軌道を備えたハイブリッド軸受も同様に、転がり軸受の役割に適している。
【0018】基本的に、軸受は次のように、すなわち、両フレームが円筒形の孔を有しており、この孔内にすべり軸受または転がり軸受が形成されており、さらに、両フレームがピンによって連結されるように構成されている。
【0019】総じて、このようなヘッドライトは、特にすべり軸受の使用時に、支承箇所における摩擦が小さく、かつフレームの支承部にZ字方向における遊びがないという利点を有している。支承部の機能は、−40°C〜+200°Cの温度範囲にわたって保証され得る。この場合、特に熱可塑性プラスチック製のすべり軸受と熱硬化性の材料から成るフレームとを一緒に使用する際に、有利な材料組み合わせが得られる。
【0020】運転時に生じ得るような軸線のずれは、補償され得る。基本的に、回動軸線の方向付けおよび位置は自由に選択可能であり、回動軸線を水平に配置するのではなく、空間において自由に配置することも考えられ得る。水平および鉛直な旋回駆動のための枢着点の可変な位置によって、外的要因に依存しない旋回運動が可能になる。
【0021】このために、内側のフレームの旋回が、この内側のフレームに連結されている駆動モータを介して行われることが考えられる。外側のフレームは手動で調整可能であってよく、この場合、調整は調整ねじを介して行われる。選択的に、駆動モータを介した調整が考えられる。外側のフレームの、水平な回動軸線を中心とした調整のほかに、調整のために外側のフレームが、従来の原則に従って鉛直な旋回軸線を中心としても旋回可能であることも考えられる。このような調整によって、製作公差と構成部材のばらつきとが補償され得る。このような調整は、1つまたは2つの調整ねじを介して個別にまたは相互に関連するように、調整方向ごとに行われ得る。
【0022】内側のフレームおよび外側のフレームを駆動するためのモータは、ヘッドライトケーシングに固定されていてよく、例えばロッド結合部を介してフレームと協働することができる。
【0023】最後に、ヘッドライトが組み込まれた自動車の走行運転中の動荷重下における、照明工学上の使用部材、すなわち投光モジュールの振動を減少させるために、両支承箇所に対して付加的に支持装置が設けられ得ることが考えられる。この支持装置では、内側のフレームの、すべり作用を有する支承部が、外側のフレームに設けられているか、または外側のフレームの、すべり作用を有する支承部が、内側のフレームに設けられていてよい。
【0024】さらなる利点と特徴は、このほかの出願書類によって明らかになる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図示の実施例を用いて詳細に説明する。
【0026】図1にはヘッドライトが概略図で示されており、当該ヘッドライトは、反射鏡12と光源14とレンズ16とを有する投光モジュールを備えている。さらに、旋回可能なシェード18が設けられており、このシェード18によって、例えばくっきり示された明暗のカットオフラインが対応配置されているロービームからハイビームへの切換えが可能となる。この場合、シェード18のほぼ鉛直な図はロービームの図に対応しており、シェード18の別の図はハイビームのための調整装置に対応配置され得る。
【0027】さらに、シェード18は、もう1つの別の旋回可能な部分20を有しており、この部分20は、例えば旅行者用の手段のための、水平な明暗のカットオフラインを伴った切換えを可能にする。光源14は、光がガスの電弧によって生ぜしめられるガス放電ランプである。
【0028】光放射方向は、ヘッドライト10の光軸22の方向に延びている。
【0029】全体が参照符号11で示されているPESモジュールの懸架は、内側のフレーム24と外側のフレーム26とから成るダブルフレームを介して行われる。内側のフレーム24は、外側のフレーム26内で、鉛直に延びている軸線28を中心として水平方向に回動可能もしくは旋回可能である。このために内側のフレーム24は外側のフレーム26に、上下に同軸的に整列されて設けられていて互いの間に垂直な軸線を含んでいる2つの支承箇所を介して、継手によって結合されている。支承は支承ピン30を介して行われる。さらに、高さ調整のための軸線34が設けられており、この場合、この高さ調整のための軸線34と側方調整のための軸線28とは、点32で交差している。
【0030】最後に、ヘッドライトにおける動荷重を補償するために支持装置36が用意されており、この支持装置36は、組み込まれた状態で投光モジュールの下側に位置している。この支持装置36については、図4〜図9を用いて詳細に説明する。
【0031】図2には保持装置の概略図が示されており、ここでは保持装置の全体が参照符号25で示されている。この場合、内側のフレーム24は、外側のフレーム26の内側寸法よりも小さい外側寸法を有している。これにより、内側のフレーム24は、その側壁が外側のフレーム26に対して平行に位置決めされている限り、外側のフレーム26によって完全に包囲されている。
【0032】内側のフレーム24は、外側のフレーム26内で、垂直な軸線28を中心として旋回せしめられ得る。
【0033】旋回運動を実現するために、内側のフレーム24は外側のフレーム26に、2つの支承箇所を介して支承ピン30で連結されている。支承ピン30を収容するために、内側のフレーム24と外側のフレーム26とは、同軸的に整列されている孔を有している。ここでは支承は、支承部が保持装置25の中央に配置されるように、しかも光軸(図示せず)と交差するように行われる。この場合、回動軸線28は、ヘッドライトが組み込まれた状態でほぼ鉛直に延びているが、別の組み込み位置が設けられていてもよい。
【0034】さらに、鉛直調整のための、特にヘッドライトレンジ調整のための回動軸線が設けられており、この回動軸線は符号34で示されている。この場合、調整は、図示の実施例では2つの調整ねじ38を介して行われる。ヘッドライトレンジ調整装置は、装備状態と構成部材公差および製作公差とを補償するために、約±3°の調整を許容する。この場合、鉛直調整は外側のフレーム26を介して行われ、この外側のフレーム26は調整軸線34に連関していて、この調整軸線34を中心として旋回可能である。
【0035】この場合、内側のフレーム24と外側のフレーム26とは、有利な収縮特性もしくは後収縮特性を備えているように加工され得る熱硬化性の材料から成っている。
【0036】図3には多数の支承部が示されており、この場合、常に、ヘッドライトが組み込まれた状態で下側の支承部が図示されている。上側の支承部は、下側の支承部と同じ形式で形成され得る。しかしながら、構成部材公差、組み付け公差および熱膨張が機能に不都合な影響を及ぼさないように、上側の支承部は、有利には可動支承として構成されているべきである。
【0037】図3の図(a)には、すべり軸受ブシュ40を備えた支承部が示されている。このすべり軸受ブシュ40は、フレーム26、つまり外側のフレーム内に押し嵌められている。ここでは支承ピンとして働くねじ山付きピン42に、皿ばね44とスラストワッシャ46とが嵌められる。この場合、スラストワッシャ46はすべり材料から成っている。
【0038】ねじ山付きピン42は、組み付けられた構成部材と一緒に、予め規定されたトルクでフレーム24内にねじ込まれる。さらに設けられたディスク48は、スラストワッシャ46内に皿ばね44が入り込むことを防止している。皿ばね44は、そのばね弾性的な作用によって、構成部材公差を補償することができる。この場合、組み付けられたねじ山付きピン42を備えた内側のフレーム24は、すべり軸受ブシュ40内で回動運動を行う。
【0039】図(b)には、外側のフレーム26内に押し嵌められているすべり軸受ブシュ40を備えた1つの構成が示されている。
【0040】以下、実施例の説明に際して、可能な限り、同じエレメントが同じ参照符号で示されているようにする。
【0041】ピンには、すべり材料から成るスラストワッシャ46が嵌められる。次いで、組み付けられたスラストワッシャ46を備えたピン50が、内側のフレーム24内に差し込まれる。このために内側のフレーム24は、相応の切欠もしくは円筒形の孔を有している。ボルト50と内側のフレーム24との間のトルクは、ピン50とすべり軸受ブシュ40との間のトルクよりも大きい。これにより、ピン50は、内側のフレーム24と一緒に、外側のフレーム26に対して回動させられ得る。
【0042】さらに、保持ばね52が内側のフレーム24に、2つのノーズ54において背後から係止することによって固定される。保持ばね52によって、ピン50は力56でスラストワッシャ46に押し付けられる。すなわち、保持ばね52によって構成部材公差を補償することができる。さらに、走行運転時の要求された振動条件に基づいて設計され、かつこれに合わせて寸法設計された保持ばね52の力56は、ピン50が軸方向で確実に保持されていることを保証している。
【0043】図(C)には、またもやすべり軸受ブシュ40が示されており、この場合、すべり軸受ブシュ40は内側のフレーム24内に押し嵌められている。両フレーム24,26は、それぞれの孔が同軸的に整列されて重なり合うように、上下に配置される。この場合、ピン50は両フレーム24,26の孔を通して差し込まれ、回動軸線28と一致する支承軸線を形成する。
【0044】支承部をロックするためには、2つの択一的な手段が存在する。すなわち、金属薄板部材58を滑らかなピン50に軸方向で嵌めることができるか、または金属薄板部材58を、軸方向固定のための相応の溝を備えたピン50に嵌めることができる。しかしながらどのようなケースでも、金属薄板部材58は、構成公差を補償するためにばね弾性的なエレメントを備えている。
【0045】変化例(d)には、玉継手支承部60を備えた支承部が示されている。この玉継手支承部60は、外側のフレーム26内に挿入される。緊締シェル62を介して、玉継手支承部60は外側のフレーム26内に押し込まれる。緊締シェル62は、ねじ64で外側のフレーム26に固定されていてよい。択一的に、クリップ結合も考えられ得る。内側のフレーム24は継手支承部に、例えば内側のフレーム24内へのねじ山付きピン42のねじ込みによって固定される。
【0046】このような構成によって、Z字方向における機械的な規定された遊びが、支承構成部材によって保証され得る。さらに、軸線が一致するように良好な補償が行われる。
【0047】支承部の構成の最後の図(e)には、転動体を備えた転がり軸受66が示されており、この転がり軸受66は、外側のフレーム26内に挿入されている。外側のフレーム26における転がり軸受66の固定は、緊締シェル62を介して行われ、この緊締シェル62は、外側のリングを介してフレーム26内に押し込まれる。この場合、緊締シェル62は、図(d)において既に述べたように、ねじ64を介して外側のフレーム26に結合されていてよい。ここでもまたもやクリップ結合が可能である。この場合、図(d)および図(e)におけるジグザグ線68は、切断面におけるその右側の領域が回動させられて示されていることを意味する。
【0048】内側のフレーム24は、図(d)の場合と同じく、ねじ山付きピン42を介して転がり軸受66の内側のリングに固定されている。ここでも、またもやZ字方向における機械的な規定された遊びという利点が、支承構成部材によって得られる。
【0049】例えば本発明による組み込まれたヘッドライト10を備えた自動車の走行運転中の動荷重下における、照明工学上の使用部材、ここではPESモジュールの振動を減少させるために、両支承箇所に対して付加的に支持装置を設けることができる。
【0050】この場合、種々異なる実施例を考えることができ、これらの実施例を図4〜図9において詳細に示す。すなわち、図4に示した実施例には、内側のフレーム24に熱可塑性のすべり材料から成る滑りシュー70が、例えばクリップ結合によってここでは相応の係止エレメント72を介して固定可能であるような支持装置が示されている。内側のフレーム24は、外側のフレーム26の、有利にはU字形の案内部74内で案内される。必要に応じて支承隙間76を設けることができる。
【0051】第2実施例が図5aおよび図5bに示されており、この場合、図5bは図5aの図に、軸線のずれを備えて対応している。この場合、内側のフレーム24は、2つの傾斜部24i,24iiを備えている。その際、プレート78に2つのピン80が組み付けられており、これらのピン80は、ばね81によって包囲されている。つばを備えて形成されているピン端部には、2つのすべりエレメント82が設けられている。プレート78は、例えば円筒ねじ84で内側のフレーム24に固定される。この場合、外側のフレーム26は、またもやU字形の案内部74を形成しており、この案内部74内で内側のフレーム24が案内される。
【0052】外側のフレーム26のU字形の案内部74内における例えば円軌道上で、内側のフレーム24が移動させられる際に、軸線のずれ(ここでは符号86で示す)は、斜めの面上ですべりエレメント82が移動させられることによって補償され得る。ばね81が、逆に、すべりエレメント82の復帰を可能にする。
【0053】別の実施例が図6に示されており、この図においてもまたもや内側のフレーム24が外側のフレーム26内で、U字形の案内部74内において案内されている。
【0054】この場合、フレキシブルなラバー部材88に、2つのすべりディスク90が固定されている。これらのすべりディスク90を備えたラバー部材88は、内側のフレーム24に固定される。外側のフレーム26のU字形の案内部74内における例えば円軌道上で、内側のフレーム24が移動させられる際に、軸線のずれ86は、ラバー部材88のフレキシビリティによって補償され得る。択一的に、ラバー部材88はプラスチックから成っていてもよい。図7には、すべりレール92を備えた別の構成が示されており、このすべりレール92は、外側のフレーム26のU字形の案内部74の内側に配置されている。さらに、軸線のずれの補償を可能にする鋼ばね94が設けられている。軸線のずれは、この図においても符号86で示されている。
【0055】図7に示した図の構成は、特に、A−A線に沿った断面図が示されている図7bの図によって明確になる。軸線のずれ86は、ここではばねエレメント94を介して補償される。
【0056】図8では、まず、図8aにはまたもや断面して示した側面図が示されており、図8bにはA−A線に沿った断面図が示されている。この場合、内側のフレーム24は、プラスチックから成っていて軸線のずれ86を補償するばねエレメントによって包囲されており、ばねエレメント96は内側のフレーム24を収容している。
【0057】最後の実施例が図9aおよび図9bに示されており、この場合、図9bには、またもやA−A線に沿った断面図が示されている。ここでは内側のフレーム24は鋼ばね98に結合されており、この鋼ばね98は、その形状が特に図9bに示されている。この場合、鋼ばね98は軸線のずれ86を補償するために働く。さらに、鋼ばね98と協働するすべりレール92が設けられている。
【出願人】 【識別番号】501356547
【氏名又は名称】オートモーティヴ ライティング ロイトリンゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成15年4月17日(2003.4.17)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2003−331615(P2003−331615A)
【公開日】 平成15年11月21日(2003.11.21)
【出願番号】 特願2003−113157(P2003−113157)