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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】河野 研一
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】齊藤 信明
【住所又は居所】大阪市淀川区新高3丁目9番14号 明治ナショナル工業株式会社内

【要約】 【課題】容易かつ確実に器具本体を連結する。

【解決手段】下面を開口した断面が略コの字形状の複数の器具本体1を備え、隣接する器具本体1の端面どうしを突き合わせて連結した照明器具において、器具本体1の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、器具本体1のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部6を備え、上方側の連結部6aにねじ孔7を設け、下方側の連結部6bにねじ挿通孔8を設けた。これにより、締結用ねじをその先端を上向きにしてねじ挿通孔8に挿通し、ねじ孔7に螺合して連結することができる。この際、器具下面から連結部6を見ることができ、またドライバ等の工具を用いて締結用ねじを締め付ける場合にも、工具を斜めにした状態で下方より操作できるため、器具本体1の連結施工が容易かつ確実に行える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下面を開口した断面が略コの字形状の複数の器具本体を備え、隣接する前記器具本体の端面どうしを突き合わせて連結した照明器具において、前記器具本体の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、前記器具本体のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部を備え、上方側の前記連結部にねじ孔を設け、下方側の前記連結部にねじ挿通孔を設けたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】 器具本体の下面に開口した開口部の幅は、手が入りにくい寸法にした請求項1記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、端面を突き合わせて連結する照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10および図11に示すように、下面を開口した断面が略コの字形状の器具本体50を備えた照明器具においては、隣接する器具本体50の端面どうしを突き合わせて連結している。57は連結部分である。この場合、図12に示すように、器具本体50の端部に設けたソケット台51の外側面どうしを当接させ、締結用ねじ52で器具本体50を引き寄せて連結する。締結用ねじ52で連結するに際して、一方のソケット台51にねじ孔53、他方のソケット台51にねじ挿通孔54をそれぞれ設けている。また、図13(a),(b)示すように、ねじ挿通孔54を設けたソケット台51の内側面側には締結用ねじ52を締め付けるドライバ等の工具55を操作するための孔部56が設けられる。図13(a)のようにソケット58を二つ設けたソケット台51では、器具本体50の開口部50aの幅が広いので手が入るが、締結用ねじ52を水平に締結するため、工具55aを水平にした状態での下方からの作業がやりにくい。また、図13(b)のようにソケット58を一つ設けたソケット台51では、器具本体50の開口部50aの幅が狭いので手が入らず、これに伴い工具55bも入らず斜めになって操作ができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の照明器具では、連結時に締結用ねじ52の締め付けにより器具本体50の引き寄せを行う際、締結用ねじ52が水平に備えられていたため、器具下面からの作業性が悪く、締め付け作業に手間がかかっていた。
【0004】また、器具本体50の断面が小さい場合には手や工具が器具本体50内に入りにくく、締め付け作業が非常に困難になっていた。
【0005】したがって、この発明の目的は、容易かつ確実に器具本体を連結することができる照明器具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の照明器具は、下面を開口した断面が略コの字形状の複数の器具本体を備え、隣接する前記器具本体の端面どうしを突き合わせて連結した照明器具において、前記器具本体の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、前記器具本体のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部を備え、上方側の前記連結部にねじ孔を設け、下方側の前記連結部にねじ挿通孔を設けた。
【0007】このように、器具本体の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、器具本体のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部を備え、上方側の連結部にねじ孔を設け、下方側の連結部にねじ挿通孔を設けたので、締結用ねじをその先端を上向きにしてねじ挿通孔に挿通し、ねじ孔に螺合して連結することができる。この際、器具下面から連結部を見ることができ、またドライバ等の工具を用いて締結用ねじを締め付ける場合にも、工具を斜めにした状態で下方より操作できるため、器具本体の連結施工が容易かつ確実に行える。
【0008】請求項2記載の照明器具は、請求項1記載の照明器具において、器具本体の下面に開口した開口部の幅は、手が入りにくい寸法にした。このように、器具本体の下面に開口した開口部の幅は、手が入りにくい寸法にしたので、従来の方法では手が入らず、施工が困難であった場合でも、手を器具本体内に入れることなく工具の先端のみを入れて器具外側から操作することが可能となる。このため、器具下方より容易に施工が行える。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態の照明器具の連結部分の分解斜視図、図2はその連結状態の断面図、図3はこの発明の実施の形態の照明器具の全体斜視図である。
【0010】図3に示すように、この照明器具は、下面を開口した断面が略コの字形状の複数の器具本体1を備え、隣接する器具本体1の端面どうしを突き合わせて連結している。器具本体1は、両端にソケット2およびソケット台3を備え、天井より垂下した支持具4により吊り下げた状態で支持される。
【0011】器具本体1の連結部分5は、図1および図2に示すように、器具本体1の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、器具本体1のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部6を備えている。この連結部6は、各々の器具本体1の端面から突出しており、器具連結時にはほぼ平行に重なり合い、上方側の連結部6aにねじ孔7を設け、下方側の連結部6bにねじ挿通孔8を設けている。
【0012】この場合、連結される一対の器具本体1,1のうち一方の器具本体1の端面近傍に上方側の連結部6aが一組設けられ、他方の器具本体1の端面近傍に下方側の連結部6bが一組設けられる。また、上方側の連結部6aはソケット台3の外側面部3aに上端より切り起こして形成され、下方側の連結部6bはソケット台3の外側面部3aに下端より切り起こして形成されている。また、上方側および下方側の連結部6a,6bを締結用ねじ10で締結する際、この締結用ねじ10を締め付けるドライバ等の工具11を操作できるように、下方側の連結部6bを設けたソケット台3に工具挿入孔12が設けられる(図3)。
【0013】図4〜6はそれぞれこの発明の実施の形態において連結部の構造を示す説明図である。すなわち、図4では、器具本体1の連結突き合わせの端面Aから上方側および下方側の連結部6a,6bが各々突出している場合である。Bが突出寸法である。図5では、端面Aから上方側および下方側の連結部6a,6bのうち一方(同図では上方側の連結部6a)が突出している場合である。なお、連結部6a,6bのどちらが突出していてもよい。また、図4および図5において、連結部6a,6bは隙間をあけて配置しているが、当接していてもよい。図6では、端面Aから上方側および下方側の連結部6a,6bがいずれも突出しない場合である。図4〜6のどの構成にしてもよい。この場合、ねじ挿通孔8は孔状としたが、図1に示したように切欠き状であってもよい。
【0014】施工時には、図2に示すように、下方側の連結部6bに設けたねじ挿通孔8を通した締結用ねじ10を上方側の連結部6aに設けたねじ孔7に螺合することで、器具本体1どうしを引き寄せる。この際、ドライバなどの工具11を用いて締結用ねじ10を螺合するが、連結部6が斜めに形成されているため、器具本体1の下面から連結部6を容易に見ることができる。また、工具11を下方より操作できるため、器具本体1の連結施工が容易かつ確実に行える。
【0015】さらに器具本体1の断面が小さく、従来の方法では手や工具が入らず施工が困難であった場合(図13(b))でも、上記のように連結部6を形成することで、手や工具を器具本体1内に入れることなく器具下方より容易に施工が行える。
【0016】なお、各器具本体1に連結部6を一組設ける構成にしたが、連結部6を一つ設けてもよく、その数は限定しない。
【0017】この発明の第2の実施の形態を図7に基づいて説明する。図7はこの発明の第2の実施の形態の照明器具の連結部分の分解斜視図である。
【0018】図7に示すように、各器具本体1に2箇所設けた連結部6の切り起こし方向を交互に逆方向に形成した。すなわち、各器具本体1の端面近傍に上方側の連結部6aと下方側の連結部6bが一つずつ設けられ、器具連結時には一方の器具本体1の上方側の連結部6aと他方の器具本体1の下方側の連結部6bが略平行に傾斜して重なり合うように構成される。また、第1の実施の形態と同様に上方側の連結部6aはソケット台3の外側面部3aに上端より切り起こして形成され、下方側の連結部6bはソケット台3の外側面部3aに下端より切り起こして形成されている。
【0019】これにより、器具本体1を3台以上連結する場合などに、ある器具本体1の一つの連結部6は他の器具本体1のいずれの連結部6とも接合可能である。このため、施工時の器具本体1の方向性をなくし、施工性を向上させることができる。また、ソケット台3などの器具本体1内部品に連結部6を形成する場合には部品を共通化できる効果もある。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0020】この発明の第3の実施の形態を図8および図9に基づいて説明する。図8はこの発明の第3の実施の形態の照明器具の連結部の分解斜視図、図9はその要部説明図である。
【0021】図8および図9に示すように、連結部15は器具本体16と別部品である。すなわち、器具本体16は、下面を開口した断面が略コの字形状である器具外側部16aと、その内側に配置される器具内側部16bとを備えている。器具外側部16aは、端面近傍の対向する内周面に溝が形成されるようにL形に屈曲した凸部17が設けてある。器具内側部16bには凸部17に隣接した位置に開口部18が設けてある。また、連結部15を設けた部品20は、ねじ孔を設けた上方側の連結部15aとねじ挿通孔を設けた下方側の連結部15bの2種類備えている。各部品20は、器具内側部16bの内側から開口部18に挿入されて凸部17の一端に係止する係止部19が一体に形成されている。
【0022】この場合は、上方側の連結部15aが形成された一組の部品20の係止部19を一方の器具本体16側の凸部17にそれぞれ引っ掛け、下方側の連結部15bが形成された一組の部品20の係止部19を他方の器具本体16側の凸部17にそれぞれ引っ掛けて締結ねじ21で締め付けて引き寄せることで連結施工を行う。器具連結時にはの上方側の連結部15aと下方側の連結部15bが略平行に傾斜して重なり合うように構成される。また、この場合、器具本体16の連結部分23において、両方の器具本体16の凸部17の溝に嵌合部材22を嵌合させている。この嵌合部材22は断面略コ字形で、嵌合状態で両方の器具本体16の器具外側部16aと器具内側部16bの間に差し込まれて連結部分23を補強するものである。
【0023】なお、第2の実施の形態のように各器具本体16に2箇所設けた連結部15の傾斜方向を交互に逆方向に配置してもよい。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0024】また、各実施の形態において、照明器具は吊り下げ型のほかに、埋込型や直付型器具であってもよい。
【0025】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の照明器具によれば、器具本体の端面を突き合わせた状態で互いに略重なり合い、器具本体のそれぞれに略平行に傾斜して形成された連結部を備え、上方側の連結部にねじ孔を設け、下方側の連結部にねじ挿通孔を設けたので、締結用ねじをその先端を上向きにしてねじ挿通孔に挿通し、ねじ孔に螺合して連結することができる。この際、器具下面から連結部を見ることができ、またドライバ等の工具を用いて締結用ねじを締め付ける場合にも、工具を斜めにした状態で下方より操作できるため、器具本体の連結施工が容易かつ確実に行える。
【0026】請求項2では、器具本体の下面に開口した開口部の幅は、手が入りにくい寸法にしたので、従来の方法では手が入らず、施工が困難であった場合でも、手を器具本体内に入れることなく工具の先端のみを入れて器具外側から操作することが可能となる。このため、器具下方より容易に施工が行える。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【識別番号】000244040
【氏名又は名称】明治ナショナル工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区新高3丁目9番14号
【出願日】 平成14年3月26日(2002.3.26)
【代理人】 【識別番号】100076174
【弁理士】
【氏名又は名称】宮井 暎夫 (外1名)
【公開番号】 特開2003−281903(P2003−281903A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−85980(P2002−85980)