トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 照明付き擬木支柱および擬木柵
【発明者】 【氏名】井上 真次

【要約】 【課題】歩行者の足元を明るく照らし出して、歩行者の安全を図る。その照明装置は、設置に場所を取らず、周囲の景観を損ねないものとする。

【解決手段】擬木支柱の芯パイプ11および擬木状被覆層14の側面に開口部16を形成し、この開口部16の内部に照明器具30を取り付け、前記開口部16を窓41を有するカバー40によって水密的に覆蓋した照明付き擬木支柱を用いる。前記芯パイプ11の径は、照明器具30が収容される部位において太く、横木が嵌入される高さにおいて細くし、この異径管接続を、接続板12の溶接によって行うことが好ましい。また、前記擬木状被覆層14の開口部17を前記芯パイプ11の開口部16より広く形成し、前記開口部16の周縁部16aを取付けしろとして箱体20を取り付け、この箱体20の中に照明器具30を収容することが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芯パイプの外周に擬木状被覆層が設けられた擬木支柱であって、前記芯パイプおよび擬木状被覆層の地上部の側面に開口部が形成され、この開口部の内部に照明器具が取り付けられ、前記開口部は窓を有するカバーによって水密的に覆蓋されていることを特徴とする照明付き擬木支柱。
【請求項2】 前記芯パイプの径は、照明器具が収容される部位において太く、横木が嵌入される高さにおいて細くなっており、この異径管接続が、接続板を介して行われていることを特徴とする請求項1に記載の照明付き擬木支柱。
【請求項3】 前記芯パイプの開口部の周縁部の管壁が外部に露出されるように、前記擬木状被覆層の開口部が前記芯パイプの開口部より広く形成されており、前記芯パイプの開口部の周縁部の管壁を取付けしろとして、箱体が開口部内に嵌入するように取り付けられており、前記照明器具は前記箱体の中に収容されていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明付き擬木支柱。
【請求項4】 前記照明器具の配線は、前記芯パイプ内を通じて地中を経由して電源に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の照明付き擬木支柱。
【請求項5】 前記擬木状被覆層は、木粉を10〜30質量%含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の照明付き擬木支柱。
【請求項6】 前記擬木状被覆層は、金型に取り囲まれた芯パイプの外周に、木粉を10〜30質量%含有する熱可塑性樹脂を押出成形し、その際前記金型内面の擬似木肌形状を転写して表面に擬似木肌形状を形成したものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の照明付き擬木支柱。
【請求項7】 少なくとも2本の擬木支柱の間に横木を架設した擬木柵において、前記擬木支柱の少なくとも1本は、請求項1ないし6のいずれかに記載の照明付き擬木支柱であることを特徴とする擬木柵。
【請求項8】 芯パイプの側面に照明器具を収容するための開口部を半円筒状に形成し、前記開口部にアダプターを当接して覆ったのち、前記芯パイプを金型で取り囲み、次いで、前記芯パイプと金型との間隙に熱可塑性樹脂を圧入して擬木状被覆層を押出成形し、さらに、前記金型およびアダプターを取り外したのち、前記開口部内に照明器具を取り付けることを特徴とする照明付き擬木支柱の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園や遊歩道等で使用される擬木柵に関し、特に、その擬木支柱に照明を取り付けた照明付き擬木支柱および擬木柵に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、公園や広場、歩道や遊歩道等の夜間の照明としては、例えば、ポールの上端に照明器具を付設した街灯(ポール灯)がある。しかし、街灯は高所から光を照らすものであるので、地表面における照度が小さくなるとともに、光が樹木の枝によって遮られたり、歩行者の影を作ったりするため、歩行者の足元が暗くなることがある。また、近隣の住宅等への光漏れが多く、住民の安眠を妨げるおそれがある。また、ポールが突出して目立つ上に、照明器具から電柱に向けて電線を布設する必要があるので、公園等の景観を損ねるおそれがある。
【0003】これに対して、一般成人の腰程度の高さまたはそれより低い位置に照明灯を設けたフットライトは、歩行者の足元を明るく照らすことができるので、近年多く設置されている。しかし、歩道等にフットライトを設置すると、場所を取るため、該歩道等の幅員を狭めて通行の障害になることがある。歩道等の路肩、あるいは、公園などの水場、斜面等の脇に柵が設置されている場合、その柵を部分的に撤去し、空いた空間にフットライトを設置するようにすると、場所は取らなくなるが、その柵が途切れた箇所から幼児等が車道等に飛び出したり、水場や斜面等に転落したりする危険性があり、問題である。
【0004】例えば、特開2001−143504号公報には、丸太状の木材や、合成樹脂で加工した合成木材の一部に切欠き凹部を形成して、その内部に照明器具を埋設した杭状の照明装置が記載されているが、単なる思い付き程度のもので到底実用的とはいえない構造物が示されているに過ぎない。また、特開平9−177028号公報には、一般道路、公園等の遊歩道に沿って設けられる照明灯付き道路柵が示されているが、これは柵の高欄のトップレールの長手方向に沿って設けられ、下面に開口した照明で柵自体を照明し、柵の装飾パネル等を目立たせて柵の存在を明示し、かつ美観を生じさせ、併せて路面の照明を行おうとするものであって、歩行者の足元を効果的に照明するには不十分である。また更に、擬木状の合成樹脂材を用いた柵も実用化されており、例えば、特開平9−60352号公報には、補強用パイプを内蔵した合成樹脂製支柱を有する柵が示されているが、これは夜間の歩行者の安全を考慮するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、歩行者の足元を明るく照らし出し、歩行者の安全を図ることができるとともに、設置に場所を取らず、周囲の景観を損ねない照明付き擬木支柱および擬木柵を提供すると共に、すでに実用化されている合成樹脂製擬木柵をさらに発展させた、工業生産を可能とする現実的で巧妙な構造物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、擬木支柱の芯パイプおよび擬木状被覆層の地上部の側面に開口部を形成し、この開口部の内部に照明器具を取り付け、前記開口部を窓を有するカバーによって水密的に覆蓋した照明付き擬木支柱を用いることによって解決される。これにより、歩行者の足元を明るく照らし出し、歩行者の安全を図ることができるとともに、設置に場所を取らず、歩行の障害とならない。さらに、いわゆる擬木柵の内部空間が有効利用され、外見的にはほぼそのままの擬木柵の形態をとるので、外観が美しく公園等の景観と調和する。
【0007】この照明付き擬木支柱においては、前記芯パイプの径は、照明器具が収容される部位において太く、横木が嵌入される高さにおいて細くし、この異径管接続を、接続板の溶接によって行うことが好ましい。これにより、照明器具を収容するために芯パイプ全体の径を特別に太くする必要がなくなり、横木を取り付けるための擬木支柱構造として、一般的な形態を採用することができる。もちろん芯パイプが十分に太い径を有する支柱である場合には、異径管接続を要さず、芯パイプの適宜位置に開口部を設けることができる。また、前記芯パイプの開口部の周縁の管壁が外部に露出されるように、前記擬木状被覆層の開口部を前記芯パイプの開口部より広く形成し、前記芯パイプの開口部の周縁の管壁を取付けしろとして箱体を開口部内に嵌入するように取り付け、この箱体の中に照明器具を収容することが好ましい。これにより、照明器具が前記芯パイプ内部に確実に固定でき、組立てが容易になる。
【0008】前記照明器具の配線は、前記芯パイプ内を通じて地中を経由して電源に接続することが好ましい。これにより、配線が地上に露出しなくなり、美観が保たれる上に、配線の屈曲や破断等による故障や事故が抑制される。前記擬木状被覆層は、木粉を10〜30質量%含有する熱可塑性樹脂からなるものとすることが好ましい。さらに、この熱可塑性樹脂を金型に取り囲まれた芯パイプの外周に押出成形し、その際前記金型内面の擬似木肌形状を転写して表面に擬似木肌形状を形成することが好ましい。これにより、擬木支柱の外観および質感が樹木に一層よく類似し、美観が向上するとともに、人が誤って衝突しても怪我をしにくくなり安全性が増す。
【0009】少なくとも2本の擬木支柱の間に横木を架設した擬木柵において、前記擬木支柱の少なくとも1本として、上述の照明付き擬木支柱を用いることにより、照明付きの擬木柵を作製することができる。
【0010】上述の照明付き擬木支柱は、芯パイプの側面に照明器具を収容するための開口部を半円筒状に形成し、前記開口部にアダプターを当接して覆ったのち、前記芯パイプを金型で取り囲み、次いで、前記芯パイプと金型との間隙に熱可塑性樹脂を圧入して擬木状被覆層を押出成形し、さらに、前記金型およびアダプターを取り外したのち、前記開口部内に照明器具を取り付けることによって製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の擬木柵の一例を示す概略図である。この擬木柵においては、図1に示すように、照明付き擬木支柱1、1、…と、照明灯を内蔵しない通常の擬木支柱2、2、…とが、任意の割合および順序にて、例えば交互等に配置されて、それぞれ、地盤G中の基礎3の上に立設されている。各照明付き擬木支柱1および通常の擬木支柱2は、上下に架設された横木4、4、…を介して連結されている。これらの横木4、4、…は、各照明付き擬木支柱1および通常の擬木支柱2の側面に設けれた横木嵌入凹部5、5、…に嵌入されて、ボルトやナット等を用いて固定されている。各照明付き擬木支柱1の地上部の前面には照明部6が備え付けられており、これによって、地面を明るく照らし出すことができるようになっている。
【0012】図2は、本実施の形態の照明付き擬木支柱1の主要部を示す分解斜視図である。また、図3は、該照明付き擬木支柱1から照明部6のカバー40を外した状態を示す正面図である。また、図4は、図3のX−X’線に沿う横断面図である。この照明付き擬木支柱1は、その内部にステンレス、アルミニウム、スチール等の金属パイプからなる芯パイプ11を有しており、その外周に、合成樹脂からなる擬木状被覆層14を有している。
【0013】芯パイプ11は、頭部11a、胴部11b、脚部11cの3部分からなっており、胴部11bには、頭部11aおよび脚部11cに比して径の大きい管が用いられている。そして、頭部11aと胴部11bならびに胴部11bと脚部11cとの間は、それぞれ円環状の接続板12、12を介して溶接などの手法により異径管接続されている。また、頭部11aの上端は、中栓13によって封止されている。
【0014】擬木状被覆層14は、芯パイプ11は頭部11aおよび脚部11cの周囲で肉厚が厚くなっており、その所定の位置に、横木嵌入凹部5が設けられている。さらに、横木嵌入凹部5と連通してボルト挿通孔15が設けられている。これにより、横木嵌入凹部5に横木4を嵌入し、ボルト挿通孔15に挿通されたボルトによって横木4を固定させることができるようになっている。
【0015】擬木状被覆層14を形成するための素材としては、種々の合成樹脂やコンクリートなどを用いることができるが、重量が軽く、加工性が高いことから、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。特に、耐水性や耐候性等が良好であることから、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。さらに、熱可塑性樹脂に木粉を10〜30質量%添加したものを用いることにより、木材様の質感が一層改善される上、廃棄の際焼却することも可能になることから好ましい。さらに、顔料や充填剤等を適宜添加して、色合いや質感などを調整してもよい。擬木状被覆層14は、例えば、熱可塑性樹脂を芯パイプ11の外周に押出成形することによって形成することができる。
【0016】さらに、表面に擬似木肌形状の模様を形成することが好ましい。このためには、例えば、押出成形の金型の内面に、所定の模様が得られるように予め凹凸を形成しておく方法、あるいは、機械加工によって擬木状被覆層14の表面を削り、擬似木肌形状の模様を形成する方法などを用いることができるが、作業効率および生産性を高めるため、押出成形の金型の内面に擬似木肌形状となる凹凸を予め形成しておく方法をとることが好ましい。
【0017】芯パイプ11の胴部11bの側面には、開口部16が形成されており、この開口部16に呼応して擬木状被覆層14にも開口部17が設けられている。この擬木状被覆層14の開口部17は、胴部11bの開口部16よりも広く取られており、胴部11bの開口部16の周縁部16aは外部に露出されている。そして、この周縁部16aには、箱体20を取り付けるためのネジ穴18が設けられている。
【0018】箱体20は、照明器具30を収容するために設けられている。箱体20は、ポリエチレンなどの合成樹脂またはステンレスなどの金属などから作られている。箱体20の周縁には、前記芯パイプ11のネジ穴18の位置に合わせて、ネジ穴21が設けられている。そして、箱体20は、前記ネジ穴18、21に挿通されるネジ22を介して、芯パイプ11の胴部11bに取り付けられる。箱体20の前面上部には切欠部23が形成されており、照明灯31の光が前面に照射されるようになっている。照明灯31の照明効率を高めるため、箱体20の内側を白色に塗装したり、照明灯31の後方に反射板24を設置したりすることが好ましい。
【0019】さらに、擬木状被覆層14の開口部17を塞ぐように、合成樹脂や金属などからなるカバー40が設けられている。このカバー40には、窓41が取りつけられている。カバー40と擬木状被覆層14の開口部17の周縁部との間は、パッキング42を介して水密に固設される。
【0020】窓41としては、アクリルガラス、強化ガラスなど、照明灯31の光を透過する素材からなるプレートが用いられる。窓41としては、無色透明のものでも、着色したものでもよいが、適宜顔料等を添加したり表面加工したりすることにより、乳白色など半透明にし、透過光が散乱されるようにすると、該窓41をまっすぐ見つめても眩しくなくなる上に、地表面をより広く照らすことができるので、好ましい。パッキング42は、照明灯31を交換するため、カバー40を取り外すことができるように、破壊せずに外れるものが好ましく、例えば、ゴムなどからなるものを用いることが好ましい。
【0021】照明器具30は、照明灯31や安定器など、必要な部品を含む器具である。照明灯31としては、白熱灯、蛍光灯などを用いることができるが、低電力で、発熱が少なく安全性が高いことから、蛍光灯を用いることが好ましい。
【0022】照明器具30の配線32は、芯パイプ11の脚部11cを通じて地中を経由して電源に接続することが好ましい。配線32を照明付き擬木支柱の外に出す時、芯パイプ11の下端の穴から出してもよく、または、芯パイプ11の脚部11cの地中部に側穴(図示せず)を穿設し、そこから横向きに出してもよい。これにより、この配線32は、照明付き擬木支柱1の背部などから地上に露出されることがないので、保安上、人や動物等が触れたりすることがなくなり、屈曲や破断による故障や事故が抑制され安全性が向上するとともに、外観上も優れたものとなる。この際、複数の照明付き擬木支柱1の各照明器具30の配線32を連結して接続してもよい。これにより、配線32の取扱い性が向上し、作業効率が向上する。
【0023】次に、この照明付き擬木支柱1を製造する手順の一例について説明する。まず、所定の材料から切削や溶接などの手法を用いて、開口部16を有する芯パイプ11を作製する。次いで、この芯パイプ11の周囲に合成樹脂を押出成型することにより、擬木状被覆層14を形成する。この際、開口部16への合成樹脂の侵入を防止するため、該開口部16にアダプター50を嵌合することが好ましい。アダプター50の形状は特に限定するものではないが、例えば、図5に示すものを用いることができる。また、図6に、このアダプター50を芯パイプ11の開口部16に装着した状態を示す。さらに、図6には、金型60の位置を鎖線にて示す。
【0024】図5に示すアダプター50は、概略半円筒状であり、一対の底部51、51と、一対の側縁部52、52と、補強棒53と、3枚の半月板54とから構成されている。そして、前記一対の底部51、51は、側縁部52、52および補強棒53によって連結されている。底部51、51と側縁部52、52とは、合成樹脂が開口部16に侵入することを防止するためのものである。補強棒53は、アダプター50の形状を保持するための補強材の役割とともに、アダプター50の取っ手としても機能する。底部51、51に接する2枚の半月板54は、その半月面を開口部16の端縁に突き当てることによってアダプター50の位置を保つためのものである。
【0025】底部51は、その内周面が芯パイプ11の胴部11bに接するような内径を有しており、かつ、外周面が金型60の内壁に接するような外径を有している。また、両底部51、51の間隔は、開口部16の高さに一致している。また、側縁部52、52の間隔は、開口部16の高さに一致している。このような形状のアダプター50を用いることによって、金型60の形状がより単純になり、金型60の製造コストを低減することができる。
【0026】また、金型60は、必ずしもこの開口部16、17を有する支柱を成形するための専用金型であることを要さず、照明灯を内蔵しない通常の支柱を成形するための金型が利用可能である。上記アダプター50はそれを可能とするもので、アダプター50の金型内面と接する僅かな表面を金型内面の木肌面に一致させれば良い。これによっても金型60の製造コストを大幅に低減することができる。金型60の内面には、擬似木肌形状となる凹凸を予め形成しておくことが好ましい。これにより、擬木の表面に擬似木肌形状を付与することが容易になり、また、作業効率および生産性が向上する。
【0027】金型60内に合成樹脂を圧入して押出成形して冷却後、金型60とアダプター50とを順次取り外し、擬木を取り出す。押出成形後、粗熱が除去されたら金型60を取り外して、該金型60を他の擬木の成形に用いるようにすることができる。一般に、開口部17の寸法精度を向上させるため、アダプター50を取り外すまでに冷却時間を充分に取ることが好ましい。従って、アダプター50は擬木が充分に冷却されるまで、擬木に取り付けたままとする必要があるので、アダプター50の個数を金型60の個数より多く用意することが好ましい。
【0028】次いで、照明器具30を箱体20に収納し、さらに箱体20を芯パイプ11の開口部16に収納する。箱体20をネジ22により芯パイプ11上に固定する。さらに、カバー40を、パッキング42を介して擬木状被覆層14の開口部17に当接して覆蓋する。
【0029】擬木柵を設置するためには、従来行われている方法によって実施することができる。例えば、まず設置箇所に溝を掘り、その溝の底面に砕石などを敷き詰めその上に枠型の基礎ブロックを置き、この基礎ブロックの中心に支持用パイプを立設して基礎3を形成する。次いで、前記支持用パイプが芯パイプ11下端の穴に嵌入するように照明付き擬木支柱1を立てたのち、前記基礎ブロック中にコンクリートを流し込んで照明付き擬木支柱1を固定する。横木4を横木嵌入凹部5に嵌入させて架設した後、配線32を照明器具30から芯パイプ11および前記支持用パイプを通し、溝に沿って電源装置まで布設する。最後に溝を土で埋め立てることによって擬木柵の設置が完了する。
【0030】以上、本発明を好適な実施の形態を参照して説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、照明付き擬木支柱1と、照明のない擬木支柱2との本数の割合および配置は、必要な照明の明るさに応じて、適宜調節することができる。また、横木4を取り付ける本数や角度、横木の取り付け構造等には特に制限は設けられず、場合に応じて適宜変更することが可能である。例えば、照明付き擬木支柱1を擬木柵の末端に配置する場合、横木4は該照明付き擬木支柱1の一方の側にのみ取り付ければ足り、他方の側には擬木支柱2が隣接しないのであるから、その他方の側の横木嵌入凹部5の形成を省略することができる。傾斜地に設置する場合は、照明付き擬木支柱1に対する横木4の取り付け角度を斜めにすることができる。また、擬木柵に屈曲部を設ける必要がある場合、該屈曲部の隅に配置される照明付き擬木支柱1の左右の横木4の開き角度を屈曲部の角度に応じて変化させることができる。また、擬木柵の高さが低い場合は、下部の横木嵌入凹部5を省略して、横木4を上部にのみ架設してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の照明付き擬木支柱および擬木柵によれば、歩行者の足元を明るく照らし出し、歩行の安全性を高めることができる。しかも、照明と擬木柵を一体化したので、周囲の景観を損ねずに設置することができ、設置に場所を取らない。また、本発明によれば、従来利用されている擬木柵の基本構成を踏襲することができ、従来の擬木柵用支柱と同様に工業生産が可能にされると共に、現実的で実用性のある製品を低コストで提供できる。なお、本発明の照明灯付き擬木支柱は、それ自体のみを単独で、フットライト用照明ポストとして応用することができる。
【出願人】 【識別番号】000207540
【氏名又は名称】大日製罐株式会社
【出願日】 平成14年3月5日(2002.3.5)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
【公開番号】 特開2003−257212(P2003−257212A)
【公開日】 平成15年9月12日(2003.9.12)
【出願番号】 特願2002−59242(P2002−59242)