| 【発明の名称】 |
天然木を用いた街路灯及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 和紘
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| 【要約】 |
【課題】支柱に天然木を用いることで、町並みの雰囲気に合わせて温かみのある雰囲気を醸成すると共に、照明器具も局部的に明るすぎず広範囲を照明する。
【解決手段】金属製の芯柱5の周囲が天然木の丸太6から成る支柱2と、支柱2の上部に設けた、透光性のグローブ7内に収容した照明器具8と、支柱2の上部から放射状に斜め上方に伸びる数本の方杖9の各先端に取り付けた略円形の外周材11と、外周材11に貼り付けた透光性の膜材12とから成る灯部3と、支柱2の下部に取り付けた台座4と、を備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属製の芯柱(5)の周囲が天然木の丸太(6)から成る支柱(2)と、前記支柱(2)の上部に設けた、透光性のグローブ(7)内に収容した照明器具(8)と、前記支柱(2)の上部から放射状に斜め上方に伸びる数本の方杖(9)の各先端に取り付けた略円形の外周材(10)と、該外周材(10)に貼り付けた透光性の膜材(11)とから成る灯部(3)と、前記支柱(2)の下部に取り付けた台座(4)と、を備えた、ことを特徴とする天然木を用いた街路灯。 【請求項2】 前記支柱(2)は、中空(6a)の丸太(6)内に金属製の芯柱(5)を挿入したものである、ことを特徴とする請求項1の天然木を用いた街路灯。 【請求項3】 前記丸太(6)は、2本の上下2段に分割した丸太(6x,6y)を連結したものである、ことを特徴とする請求項1又は2の天然木を用いた街路灯。 【請求項4】 前記丸太(6)は皮付きの天然木である、ことを特徴とする請求項1、2又は3の天然木を用いた街路灯。 【請求項5】 前記台座(4)に、その直立方向に対して傾斜させて前記支柱(2)の下部を取り付けた、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の天然木を用いた街路灯。 【請求項6】 外表面が天然木の丸太(6)から成る支柱(2)の上部に、傘状の灯部(3)を設けた街路灯の製造方法であって、先ず、立ち木を、その表面のキズを補修してから所定の長さで伐採し、この伐採した丸太(6)を、その長手方向に芯を刳り抜いて中空(6a)を形成し、次に、この丸太(6)の中空(6a)内に金属製の芯柱(5)を差し込み、この芯柱(5)の上部に灯部(3)を設けると共に、この芯柱(5)の下部には台座(4)を設ける、ことを特徴とする天然木を用いた街路灯の製造方法。 【請求項7】 前記中空(6a)を形成した丸太(6)の上下部の各小口(6b,6c)と中空(6a)内に防腐剤を塗布する、ことを特徴とする請求項6の天然木を用いた街路灯の製造方法。 【請求項8】 前記丸太(6)の中空(6a)内壁面と前記芯柱(5)の外表面との間に接着剤を塗布する、ことを特徴とする請求項6又は7の天然木を用いた街路灯の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、支柱の上部に照明器具と灯部を取り付けた街路灯に係り、特に支柱の周囲が天然木から成る天然木を用いた街路灯及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、歩道に多くの歩行者が往来し、また各種の店舗やレストランが多く立ち並ぶ町並みでは、その町並みの雰囲気に合わせて街路灯にも装飾が施されるようになった。この街路灯に施される装飾としては、例えば照明器具の笠の部分(灯部)における装飾と、土台の部分(支柱の根元部分)における装飾とに大きく区別される。 【0003】この灯部における装飾は、主に金属材料からなり、鋳造やプレス成型等により成型された種々の形態をした装飾部品を、ねじ止等により支柱に固定したものが多かった。 【0004】一方、土台部分における装飾は、主に大理石や御影石等の天然石材やコンクリート等を加工した人工石材等を板状に成型し、表面を研磨し又は彫刻した装飾パネルを、接着剤やセメント等の接合材を用いて支柱表面に固定したものが多かった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の灯部又は土台部分における装飾は、何れも金属や石材からなるものであるために、温かみに乏しいものであった。しかも、灯部を支える支柱部分の殆どが、単に金属製のパイプ材からなるため、この支柱の上下位置に装飾が施されているにもかかわらず、支柱の金属肌が歩行者の視線に入り易いために、温かみのある雰囲気を醸成しづらいという問題を有していた。 【0006】また、従来の街路灯は、1本の街路灯で広範囲を明るく照明しようとするために、照明器具が明るすぎる傾向にあった。しかし、このような明るすぎる街路灯は、柔らかい照明によって独特の雰囲気を形成しようとする店舗又はレストランが意図した照明、或いは店先の雰囲気を却って阻害しやすいという問題を有していた。 【0007】本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、支柱に天然木を用いることで、町並みの雰囲気に合わせて温かみのある雰囲気を醸成すると共に、照明器具も局部的に明るすぎず広範囲を照明することができる天然木を用いた街路灯及びその製造方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の街路灯によれば、金属製の芯柱(5)の周囲が天然木の丸太(6)から成る支柱(2)と、前記支柱(2)の上部に設けた、透光性のグローブ(7)内に収容した照明器具(8)と、前記支柱(2)の上部から放射状に斜め上方に伸びる数本の方杖(9)の各先端に取り付けた略円形の外周材(10)と、該外周材(10)に貼り付けた透光性の膜材(11)とから成る灯部(3)と、前記支柱(2)の下部に取り付けた台座(4)と、を備えた、ことを特徴とする天然木を用いた街路灯が提供される。 【0009】前記支柱(2)は、中空(6a)の丸太(6)内に金属製の芯柱(5)を挿入したものである。前記丸太(6)は、2本の上下2段に分割した丸太(6x,6y)を連結したものを用いることができる、前記丸太(6)は皮付きの天然木であることが好ましい。前記台座(4)に、その直立方向に対して傾斜させて前記支柱(2)の下部を取り付けることができる。 【0010】本発明の街路灯の構成では、歩行者の視線に入り易い支柱(2)部分が天然木の丸太(6)から成るものであるために、温かみのある雰囲気を醸成することができる。しかも、金属製のパイプを単に天然木に代えたものではなく、街路灯としての機械的強度を維持しているので本来の街路灯としての安全性を確保しつつ、支柱(2)の表面に天然木の木肌を現すことができる。また、灯部(3)が外周材(10)に貼り付けた透光性の膜材(11)とから成るものであるために、この灯部(3)の膜材(11)に向けて照明器具(8)で照射することにより、局部的に明るすぎることがなく、広範囲を明るくすることができる。そこで、この柔らかい照明によって独特の照明雰囲気を形成することができる。 【0011】台座(4)に対して傾斜させて取り付けた支柱(2)では、歩道の路肩近くにおいて、街路灯(1)を歩道側に傾斜させて立て、灯部(3)の外周材(10)が車道側に突出しないようになっている。そこで、車道を通行する大型車は、その車体が灯部(3)に接触することがないので、安全に走行することができる。また、灯部(3)の上面は大きな球面を形成しているので、鳥類が止まりにくい。 【0012】本発明の製造方法によれば、外表面が天然木の丸太(6)から成る支柱(2)の上部に、傘状の灯部(3)を設けた街路灯の製造方法であって、先ず、立ち木をその表面のキズを補修してから所定の長さで伐採し、この伐採した丸太(6)を、その長手方向に芯を刳り抜いて中空(6a)を形成し、次に、この丸太(6)の中空(6a)内に金属製の芯柱(5)を差し込み、この芯柱(5)の上部に灯部(3)を設ける共に、この芯柱(5)の下部には台座(4)を設ける、ことを特徴とする天然木を用いた街路灯の製造方法が提供される。 【0013】前記中空(6a)を形成した丸太(6)の上下部の各小口(6b,6c)と中空(6a)内に防腐剤を塗布することが好ましい。前記丸太(6)の中空(6a)内壁面と前記芯柱(5)の外表面との間に接着剤を塗布することが好ましい。 【0014】上記構成の製造方法では、丸太(6)の中空(6a)内に金属製の芯柱(5)を差し込んでいるために、屋外における耐久性を向上することができる。また、丸太(6)の中空(6a)内壁面と前記芯柱(5)の外表面との間に接着剤を塗布することにより、丸太(6)の割れを防止することができる。更に、中空(6a)を形成した丸太(6)の上下部の小口(6b,6c)と中空(6a)内に防腐剤を塗布することにより、雨水等の浸入を阻止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の天然木を用いた街路灯の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の天然木を用いた街路灯を示す一部切欠いた正面図である。図2は天然木を用いた街路灯を示す拡大横断面図である。本発明の街路灯1は、地面に対してほぼ垂直又は傾斜して立てる支柱2と、この支柱2の上部に設けた灯部3と、支柱2の根元に取り付けた台座4で構成されている。この台座4を、歩道の路肩近くに埋設するようになっている。 【0016】支柱2は、金属製のポール等の芯柱5の周囲に天然木の丸太6を取り付けたものである。この丸太6には、例えば椚の皮付きの天然木等を用いる。この支柱2は、中空6aの丸太6に金属製の芯柱5を挿通させたものである。これは金属製のポールを単に天然木に代えただけでは、屋外に設置され風雨に曝される街路灯としての機械的強度に信頼性がないからである。そこで、本発明では本来の街路灯1として機械的強度を確保しつつ、支柱2の表面に天然木の木肌を現すようにしたものである。丸太6は、図1に示すように、1本の丸太に限定されず、2本の上下2段に分割した丸太6x,6yを連結したものを利用することができる。このように、丸太6x,6yを短くすることにより、中空6aの芯抜き加工や運搬が容易になる。 【0017】図3は灯部を示す拡大断面図である。支柱2の上部には、透光性のグローブ7内に収容した照明器具8を設けている。この照明器具8の上部には、灯部3を設けている。この灯部3は、支柱2の上部から放射状に斜め上方に伸びる数本の方杖9の各先端に取り付けた略円形の外周材10と、この外周材10に貼り付けた透光性の合成樹脂等の膜材11とからなるものである。 【0018】このように、灯部3が外周材10に貼り付けた透光性の膜材11とから成るものであるために、この灯部3の膜材11に向けて照明器具8で照射することにより、局部的に明るすぎることなく、広範囲を明るくすることができる。そこでこの柔らかい照明によって独特の雰囲気を形成することができる。また、この実施の形態における灯部3の上面は、大きな球面を形成しているので、鳥類が止まりにくいようになっている。 【0019】支柱2の下部に台座4を取り付け、この台座4を歩道の路肩近くに埋設する。なお、図示例の街路灯1は、台座4に、その直立方向に対して傾斜させて支柱2の下部を取り付けている。これは台座4に対して傾斜させて支柱2を取り付けることにより、歩道の路肩近くにおいて街路灯1を歩道側に傾斜させて立て、灯部3の外周材10が車道側に突出しないようになっている。そこで、車道を通行する大型車の車体が、街路灯1の灯部3に接触しないようになっている。 【0020】図4は本発明の天然木を用いた街路灯の製造方法を示すブロック図である。本発明の天然木を用いた街路灯は次のような工程により製造する。先ず、天然の立ち木(椚)の曲がり状態、長さやキズの大小を検査する。例えば外径は300mm程度、長さは5m程度が望ましい。この検査結果に基づいて、そのキズを補修してから所定の長さに伐採する。勿論、立ち木の表面にキズがないときはそのまま伐採する。なお、伐採の際に生じたキズも直ぐに補修する。2本の上下2段に分割した丸太6x,6yを用いるときは、2本合わせて5m程度に成るように2.5m程度の長さで伐採する。 【0021】このように伐採した丸太6は、その長手方向に芯を刳り抜いて中空6aを形成する。この中空6aは特殊芯抜き旋盤を用いて刳り抜く。中空6aの径は150mm程度とする。この中空6aを形成した丸太6は3〜6ヶ月程度乾燥させる。そこで、中空6aの径は金属製の芯柱5の外径より長くして、この丸太6の乾燥による収縮を考慮して、中空6aの径を設定する。また、中空にした丸太6の上下部の小口6b,6cと中空6a内に防腐剤を塗布する。 【0022】次に、この丸太6の中空6a内に金属製の芯柱5を差し込む。このとき丸太6の中空6aの内壁面と芯柱5との間に接着剤を塗布する。特に、丸太6の上下部の小口6b,6c部分が、その後の日射による丸太(6)の割れを防止することができる。最後に、この芯柱5の上部に灯部3を設ける共に、この芯柱5の下部には台座4を設ける。 【0023】なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、支柱2部分が天然木の丸太から成る構成であれば、図示したように丸太6の中空6a内に金属製の芯柱5に挿入した支柱2の形状に限定されず、丸太6の刳り抜きに代えて、丸太6を長手方向に分割したものを張り合わせるように構成することができ、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。 【0024】また、灯部3の膜材11に向けて照明器具8で照射する構成であれば、図示したように、放射状に伸びる数本の方杖9の各先端に取り付けた略円形の外周材10に膜材11を貼り付けた形状に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。 【0025】 【発明の効果】上述したように、本発明に係る天然木を用いた街路灯は、その支柱が天然木の丸太から成るものであるために、温かみのある雰囲気を醸成することができる。但し、街路灯としての機械的強度を維持しているので、本来の街路灯としての安全性を確保している。 【0026】また、灯部が透光性の膜材とから成り、この膜材に向けて照明器具で照射することにより、局部的に明る過ぎることがなく、広範囲を明るくすることができ、柔らかい照明によって独特の雰囲気を形成することができる。 【0027】天然木を用いた街路灯の製造方法は、丸太の中空内に金属製の芯柱を差し込むように製造しているために、より天然木の状態で耐久性を有する支柱を製造することができる、等の効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】301081065 【氏名又は名称】赤坂一ツ木通り商店街振興組合
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| 【出願日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099667 【弁理士】 【氏名又は名称】武政 善昭
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| 【公開番号】 |
特開2003−217313(P2003−217313A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2002−9646(P2002−9646) |
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