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【発明の名称】 投光光源、投光光源点灯装置、投光装置およびプロジェクタ
【発明者】 【氏名】後上 泰孝
【住所又は居所】愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリソン東芝ライティング株式会社内

【氏名】石川 聡子
【住所又は居所】愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリソン東芝ライティング株式会社内

【氏名】大谷 哲夫
【住所又は居所】愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリソン東芝ライティング株式会社内

【要約】 【課題】ランプのマークが配光の邪魔となることのない小形化を図った投光光源、投光光源点灯装置、投光装置およびプロジェクタを提供すること【解決手段】石英ガラスからなるバルブ6、一対の電極軸7,8、一対の電極9,10および放電媒体11を有して構成されている。そして、バルブ6は、放電空間12を有する中間部13およびこの中間部13の両端に一体に形成された一対の封止部14,15を備えている。反射体5の首部に埋設される封止部にはマーク16aが表示されている。

【解決手段】石英ガラスからなるバルブ6、一対の電極軸7,8、一対の電極9,10および放電媒体11を有して構成されている。そして、バルブ6は、放電空間12を有する中間部13およびこの中間部13の両端に一体に形成された一対の封止部14,15を備えている。反射体5の首部に埋設される封止部にはマーク16aが表示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電空間を有する中間部およびこの中間部の両端に一体に形成され、管軸に対する直角方向の断面が略円状の一対の封止部を有する石英ガラスからなるバルブと、封止部内に基端部が植設され、先端が放電空間内に互いに離間して位置する一対の電極軸と、電極軸の先端に配設された一対の電極と、一方の封止部に表示されたマークと、放電空間内に封入された放電媒体とを有してなる高圧放電ランプと;前面に投光開口および内面に高圧放電ランプから放射される光を反射して投光開口より投光させる反射面を有する反射体本体と、反射体本体の投光開口に対向する底部に外方に突出するように一体に形成され、一方の封止部を接着材によりマークが埋設されるように直接固着している筒状の首部とを有してなる反射体と;を具備していることを特徴とする投光光源。
【請求項2】 首部に固着されている一方の封止部は、外表面に起伏が形成されていることを特徴とする請求項1記載の投光光源。
【請求項3】 請求項1または2記載の投光光源と;投光光源の高圧放電ランプの電極間に安定的に放電を形成させる点灯手段と;を具備していることを特徴とする投光光源点灯装置。
【請求項4】 請求項3記載の投光光源点灯装置と;少なくとも投光光源点灯装置の投光光源を収納している筐体と;を具備していることを特徴とする投光装置。
【請求項5】 高圧放電ランプには、それぞれの電極軸の基端部側と電気的に接続された一対の外部リード線が設けられ、筐体には、反射体の首部に固着されている一方の封止部の内部に植設されている電極軸の基端部側と接続された外部リード線に接続された第1の中継端子が設けられ、反射体の外面側には、他方の封止部の内部に植設されている電極軸の基端部側と接続された外部リード線に接続された第2の中継端子が設けられていることを特徴とする請求項4記載の投光装置。
【請求項6】 請求項3記載の投光光源点灯装置と;投光光源の反射体の投光によって画像を形成させる画像形成手段と;投光光源点灯装置および画像形成手段を収納している筐体と;を具備していることを特徴とするプロジェクタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封止部を反射体に固着している高圧放電ランプを備えた投光光源、投光光源点灯装置、投光装置およびプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】高圧放電ランプ、特にショートアーク高圧放電ランプは、点光源に近く、配光制御が比較的容易であるので、投光照明の他、光化学産業、半導体製造、映像分野などの多くの分野で用いられている。例えば、近年著しく普及している液晶プロジェクタ用の光源として多用されている。この液晶プロジェクタ用の光源は、例えば特開平8−273401号公報(従来技術1)または特開平8−264110号公報(従来技術2)に開示されており、この光源の構造をそれぞれ図5,図6に示す。
【0003】図5に示す光源50は、直流点灯形のメタルハライドランプ51を有し、一対の電極52,53が封止部54,55に封着された金属箔56,57に接続されている。そして、一方の金属箔56は、外部リード線(図示しない。)を介して端部に被着された口金58に電気的に接続され、他方の金属箔57は、外部リード線59に電気的に接続されている。そして、口金58が反射体60の首部61の内部に接着材62によって固着されている。
【0004】また、図6に示す光源63は、交流点灯用のメタルハライドランプ64を有し、封止部65,65において、一対の電極66,66に電気的に接続されている金属箔67,67にリード線68,69が電気的に接続されている。そして、このリード線68,69の一部は、反射体70の首部71に無機接着材72によって充填され、その先端部68a,69aがソケット嵌入室73内に突出している。そして、先端部68a,69aは、ソケット嵌入室73内において、ソケット74に挿入される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 近年、光源が搭載される照射ユニットの小形化が要求されており、高圧放電ランプが小形化、高出力化しているとともに、反射体も小形化している。しかし、従来技術1は、封止部54の端部に口金58が被着され、この口金58を反射体60の首部61の内部に接着材62によって固着させるようにしているので、反射体60を小形化すると、反射体60に占める首部61が大きくなり、メタルハライドランプ51からの放射光を反射する反射面60aが小さくなって十分な反射光が得られないという欠点を有する。
【0006】また、この種ランプは、小型のため製造時に電極が中央に設定しずらい問題がある。すなわち、電極位置の微妙なばらつきが、ランプが小型であるから、配光分布に大きく影響する。したがって、ばらつきを許容するため、例えば電極が上向きの状態で反射板にランプを組み込もうとする場合、ランプの方向を示すマークをつけると、そのマークが実際の光の邪魔となる問題が生じる。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、ランプのマークが配光の邪魔となることのない小形化を図った投光光源、投光光源点灯装置、投光装置およびプロジェクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の投光光源の発明は、 放電空間を有する中間部およびこの中間部の両端に一体に形成され、管軸に対する直角方向の断面が略円状の一対の封止部を有する石英ガラスからなるバルブと、封止部内に基端部が植設され、先端が放電空間内に互いに離間して位置する一対の電極軸と、電極軸の先端に配設された一対の電極と、一方の封止部に表示されたマークと、放電空間内に封入された放電媒体とを有してなる高圧放電ランプと;前面に投光開口および内面に高圧放電ランプから放射される光を反射して投光開口より投光させる反射面を有する反射体本体と、反射体本体の投光開口に対向する底部に外方に突出するように一体に形成され、一方の封止部を接着材によりマークが埋設されるように直接固着している筒状の首部とを有してなる反射体と;を具備している。
【0009】電極軸に配設される電極は、特定の電極に限定されるものではなく、陽極および陰極のいずれであってもよい。したがって、交流点灯における電極のように、陽極、陰極の区別のない電極を備えた高圧放電ランプであってもよい。また、電極は、電極軸の先端部自体でよく、電極軸の先端部が適宜加工されて形成されたものであってもよい。
【0010】「電極軸の基端部が封止部内に植設される」とは、基端部が封止部に封着された金属箔に接続されていてもよく、基端部が封止部内を貫通して封止部に封着されていてもよいことを意味する。 反射体本体の底部および首部には、封止部を貫通させる貫通孔が形成される。封止部は、底部を貫通して少なくとも一部が首部の内部で接着材により固着される。 筒状の首部は、反射体本体の底部に外方に突出するように反射体本体に一体に形成された突出長の小さい首部の外周に、この首部の貫通孔と連通する貫通孔を有する補助体を取り付けたものも包含される。この補助体は、側面に内部の貫通孔と連通する窓部や鍔を設けるなど、側面側の形状は問わない。
【0011】「首部が封止部を接着材により直接固着している」とは、首部および封止部の外表面との間には接着材以外の介在物がないことを意味し、接着材を介して、首部および封止部は互いに固着していることを意味する。
【0012】「マーク」はランプの電極の方向の他、製品の型番を表示するものでもよい。
【0013】「管軸」とは、一対の封止部の長手方向に対する直角方向の断面の中心点を結ぶ仮想線を意味する。
【0014】請求項2に記載の投光光源の発明は、請求項1記載の投光光源において、首部に固着されている一方の封止部は、外表面に起伏が形成されていることを特徴とする。 「起伏」とは、マークであってもよいし、マークとは別のものであってもよく、すなわち封止部の外表面に形成された高い部位および低い部位であり、封止部の移動または回転の障害物となるように形成されたものであればよい。例えば、封止部の外表面に形成された凹凸である。 封止部の外表面に起伏が形成されると、起伏間に接着材が充填され、封止部を管軸方向に移動させようとする力または周回方向に回転させようとする力に対して、起伏間の接着材が障害物となり、封止部の移動または回転を阻止させる。この結果、封止部は、反射体の首部に強固に固着されることになる。 本発明によれば、外表面に起伏が形成された封止部が接着材により首部に固着されるので、封止部の移動または回転が阻止され、高圧放電ランプは反射体に強固に固着される。
【0015】請求項3に記載の投光光源点灯装置の発明は、請求項1または2記載の投光光源と;投光光源の高圧放電ランプの電極間に安定的に放電を形成させる点灯手段と;を具備していることを特徴とする。 本発明によれば、管軸に対する直角方向の断面が略円状に形成され、外表面に起伏が形成された封止部を接着材により首部に固着しているので、高圧放電ランプが反射体に強固に固着されるとともに、反射体を小形化できる投光光源点灯装置が形成される。
【0016】請求項4に記載の投光装置の発明は、請求項3記載の投光光源点灯装置と;少なくとも投光光源点灯装置の投光光源を収納している筐体と;を具備していることを特徴とする。 「筐体が少なくとも投光光源点灯装置の投光光源を収納している」とは、投光装置は、点灯手段を別置してもよいことを意味する。 本発明によれば、投光光源点灯装置は投光光源の反射体を小形化できるので、小形化される投光装置が提供される。
【0017】請求項5に記載の投光装置の発明は、請求項4記載の投光装置において、高圧放電ランプには、それぞれの電極軸の基端部側と電気的に接続された一対の外部リード線が設けられ、筐体には、反射体の首部に固着されている一方の封止部の内部に植設されている電極軸の基端部側と接続された外部リード線に接続された第1の中継端子が設けられ、反射体の外面側には、他方の封止部の内部に植設されている電極軸の基端部側と接続された外部リード線に接続された第2の中継端子が設けられていることを特徴とする。 外部リード線は、電極軸の基端部が封止部内に封着されるときは封止部内で基端部と電気的に接続され、電極軸の基端部が封止部外に突出しているときは封止部外で基端部と電気的に接続される。また、封止部内に電極軸の基端部と接続される金属箔が封着されるときは、この金属箔に外部リード線が接続される。 本発明によれば、一対の電極軸と電気的に接続している外部リード線は、それぞれ第1の中継端子および第2の中継端子に接続されているので、例えば投光装置を搬送しているときなどにおいて、外部リード線の揺れや震動が低減される。この結果、反射体の首部に固着されている封止部への応力が低減されるので、高圧放電ランプは反射体に強固に固着された状態を維持し、高圧放電ランプのずれ等による光軸のずれが防止される。
【0018】請求項6に記載のプロジェクタの発明は、請求項3記載の投光光源点灯装置と;投光光源の反射体の投光によって画像を形成させる画像形成手段と;投光光源点灯装置および画像形成手段を収納している筐体と;を具備していることを特徴とする。 本発明によれば、管軸に対する直角方向の断面が略円状に形成され、外表面に起伏が形成された封止部を接着材により反射体の首部に固着しているので、高圧放電ランプが反射体に強固に固着され、かつ、反射体を小形化できるプロジェクタが提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。 まず、本発明の第1の実施形態について説明する。 図1は、本発明の第1の実施形態を示す投光光源点灯装置の一部切り欠き断面図である。投光光源点灯装置1は、投光光源2および点灯手段としての点灯装置3を具備している。そして、投光光源2は、高圧放電ランプ4および反射体5を有して構成されている。 高圧放電ランプ4は、例えば100Wタイプの交流点灯用超高圧水銀ランプであり、石英ガラスからなるバルブ6、一対の電極軸7,8、一対の電極9,10および放電媒体11を有して構成されている。そして、バルブ6は、放電空間12を有する中間部13およびこの中間部13の両端に一体に形成された一対の封止部14,15を備えている。中間部13は、最大径9mm、肉厚2.5mmのほぼ楕円球状を成し、封止部14,15は、全長が約20mmであり、管軸に対する直角方向の断面が略円状に形成され、最大径6mmである。そして、一方の封止部14の外表面には、図2に示すように、管軸の所定長に亘って起伏16が形成されている。この起伏16は、封止部14の外表面に、例えばブラスト加工を施すことにより形成することができる。ここで、管軸とは、一対の封止部14,15の長手方向に対する直角方向の断面の中心点を結ぶ仮想線と同一である。
【0020】一対の電極軸7,8は、直径0.4mmのタングステン棒であり、それぞれ封止部14,15内に基端部が挿入され、先端が放電空間12内に互いに約1.5mm離間して位置している。当初、封止部14,15は円状に形成され、内部には貫通孔が形成されており、この貫通孔に電極軸7,8のそれぞれの基端部が挿入される。そして、封止部14,15は、放電空間12および封止部14,15内を真空または放電空間12内に所定量の放電媒体11を封入した状態でゆっくり回転させながらバーナー等の加熱手段により加熱される。これにより、封止部14,15内は、徐々に溶融されて気密に封止されているとともに、封止部14,15内に電極軸7,8の基端部が植設されている。 また、封止部14,15が加熱されて溶融されることによって、封止部14,15は、略円状に形成されている。すなわち、封止部14,15は、管軸に対する直角方向の断面が真の円状でなく、非真円状に形成されている。そして、一方の封止部14の外表面にバラスト加工などにより、図2に示すように、マーク16aおよび起伏16が形成されている。マークはこの場合、電極が上向きになっている方向を示す。また起伏16は、封止部14の外表面に無数の凹凸となって現れる。 そして、電極軸14,15の先端に一対の電極9,10が配設されている。すなわち、電極軸14,15の先端に、それぞれ直径0.2mmのタングステン線が数回巻回されて一対の電極9,10を形成している。 そして、封止されたバルブ6の放電空間12内には、1ml当たり約300mgの水銀および約33KPaのアルゴン(Ar)ガスなどの放電媒体11が封入されている。
【0021】反射体5は、ホウケイ酸ガラスからなり、楕円鏡に形成された反射体本体17および反射体本体17に一体に形成された筒状の首部18を有して形成されている。そして、反射体本体17は、前面に投光開口17a、内面に反射面17bおよび投光開口17aに対向する底部に一方の封止部14を貫通可能な貫通孔17cを有している。そして、投光開口17aの開口径は、例えば78mmに形成されている。また、反射面17bは、ホウケイ酸ガラスの表面に光選択膜が蒸着されたダイクロイックミラーに形成されたものであり、高圧放電ランプ4から放射される光を反射して投光開口17aより投光させる。また、貫通孔17cは、封止部14の最大径、例えば6mmより大きい孔、例えば9.5mmに形成されている。 そして、首部18は、反射体本体17の底部に、反射体本体17の内面から外方に突出するように一体に形成されたものであり、例えば全長15mm、外径14mm、内径10mmの円筒状に形成されている。そして、首部18の内部と反射体本体17の貫通孔17cは互いに連通しているとともに、首部18の長手方向に対する直角方向の断面の中心、すなわち中心軸が、貫通孔17cおよび投光開口17aのそれぞれの中心を結ぶ線上に位置するようにしている。
【0022】そして、高圧放電ランプ4の一方の封止部14は、貫通孔17cより首部18の中心軸に沿って内部に挿入され、その一部が首部18の外部に突出している。そして、この状態で、首部18内における封止部14の周囲は、アルミナなどの絶縁セメント等の接着材19により充填されている。すなわち、首部18は、一方の封止部14を接着材19により中心軸に沿って直接固着しており、これにより、高圧放電ランプ4が反射体5と一体になり、投光光源2が形成されている。そして、首部18の中心軸、高圧放電ランプ4の管軸および投光開口17aの中心は、同一線上に位置している。
【0023】そして、首部18に固着されている封止部14は、図2に示すように、外表面に起伏16が形成され、起伏16間に接着材19が介在している。すなわち、起伏16は、封止部14の外表面に形成された無数の凹凸に繋がり、凹凸の凹部にも接着材19が介在することになる。 なお、高圧放電ランプ4は、首部18に固着させる一方の封止部14にマーク16aおよび起伏16が形成されていればよく、他方の封止部15にはマーク16aおよび起伏16を形成しても、形成しなくてもよい。 そして、高圧放電ランプ4は、一対の電極軸7,8の基端部にそれぞれ電気的に接続された外部リード線21,22を備え、これら外部リード線21,22は、点灯装置3の出力側に接続されている。そして、電極軸8に電気的に接続された外部リード線22は、例えばニッケル(Ni)線が用いられ、反射体本体17に設けられた挿通孔24を挿通して、別の外部リード線23を介して点灯装置3の出力側に接続されている。 次に、第1の実施形態の作用について述べる。
【0024】高圧放電ランプ4は、首部18に接着材19により固着されている一方の封止部14を管軸に対する直角方向の断面が略円状となるように形成させているので、反射体本体17の底部に封止部14の最大径6mmより若干大きい直径9.5mmの貫通孔17cを設けて、この貫通孔17cから封止部14を首部18の内部に挿入することができる。したがって、反射体5の投光開口17aの開口径が例えば78mmに形成され、反射体5が小形化されても、反射体5の内面に占める貫通孔17cの面積は小さく、反射体5の内面は、大概反射面17bに形成される。この結果、高圧放電ランプ4から放射される光は、多くが反射面17bにより反射されて投光開口17aより投光される。すなわち、略円状に形成された封止部14を反射体5の首部18内に接着材19により直接固着させることにより、貫通孔17cを小さくできるので、反射体本体17を小形化することができ、投光光源2を小形化することができる。 また、図2に示すように、封止部14の外表面にはマーク16aが形成されているので、反射板に組み込むときに目印となるとともに、接着剤によって埋設されるので、光学的な邪魔とはならない。また、起伏16が形成されているので、封止部14が首部18内において接着材19で固着されると、起伏16間に接着材19が充填されている。この結果、封止部14を管軸方向に移動または周回方向に回転させる力が作用すると、起伏16間の接着材19が障害物となり、高圧放電ランプ4の移動または回転が阻止されるようになる。さらに、封止部14は、略円状であるので、封止部14の管軸に対する直角方向の断面に長径部分、長径部分より若干小さい短径部分が形成されるので、これら長径部分および短径部分の外表面間に接着材19が介在することになる。この結果、封止部14を管軸の周回方向に回転させる力が作用すると、長径部分が長径部分および短径部分の外表面間に介在する接着材19により回転が阻止されるようになる。すなわち、封止部14は管軸の周回方向に対して強固に固着される。このように、封止部14が略円状に形成され、外表面に起伏16が形成されることにより、高圧放電ランプ4は反射体5の首部18に強固に固着されることになる。
【0025】そして、高圧放電ランプ4は、一対の電極9,10間に点灯装置3から矩形波交流電圧が印加され、電極9,10間に放電が形成されて点灯し、可視光を放射する。すなわち、高圧放電ランプ4は、点灯装置3により電極9,10間に安定的に放電が形成される。そして、投光光源2の反射体5の小形化により、投光光源点灯装置1も小形化が可能である。 なお、第1の実施形態において、高圧放電ランプ4は、電極軸7,8の基端部を封止部14,15から外部に突出させているが、電極軸7,8の基端部を封止部14,15内に封着する金属箔に接続して、この金属箔に外部リード線21,22または外部導体を接続するように構成されたものであってもよい。 また、封止部14は、外表面に起伏16が形成されていなくてもよく、略円状に形成されているのみでも、高圧放電ランプ4を反射体5の首部18に強固に固着することができる。すなわち、封止部14の外表面に起伏16が形成されることにより、さらに強固に高圧放電ランプ4を反射体5の首部18に固着することができるものである。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態について説明する。 図3は、本発明の第2の実施形態を示す投光装置であり、(a)は正面図、(b)は一部切り欠き側面図である。なお、図1〜図2と同一部分または同一部分に相当する部分には同一符号を付して説明は省略する。 図3に示す投光装置25は、例えば天井面26aに取付けられ、床面あるいは被照射物を照明するスポットライトである。投光装置25は、投光光源2を収納している筐体27が天井面26aに配設されたフランジ28にアーム29を介して取付けられ、所望の照射方向に調整ねじ30,30により固定されている。そして、筐体27の開口側、すなわち投光光源2の投光開口17a側には、透光性の強化ガラス31を備えた化粧枠32がラッチ33等により取付けられている。強化ガラス31は、取付ねじ34を用いて化粧枠32に固定されている。 そして、筐体27には、図3(b)に示すように、内面にねじ等(図示しない。)によって取付けられた第1の中継端子35が設けられ、反射体5(反射体本体17)の外面側には、ねじ等(図示しない。)によって取付けられた第2の中継端子36が設けられている。そして、第1の中継端子35および第2の中継端子36には、それぞれ高圧放電ランプ4の外部リード線21および外部リード線23を介して外部リード線22が接続されている。また、第1の中継端子35および第2の中継端子36には、フランジ28内に配設された端子台37を介して天井26の裏側に設置されている点灯装置3の出力側に接続された電源コード38が接続されている。
【0027】外部リード線21および外部リード線22,23は、一対の電極軸7,8の基端部側とそれぞれ接続されているので、それぞれ第1の中継端子35および第2の中継端子36に接続されると、それらの両端が固定される。この結果、投光装置25の搬送時、天井面26aへの取付時、調整ねじ30,30を緩めて投光装置25の照射方向を変化させる時などにおいて、外部リード線21および外部リード線22,23の揺れや震動等が低減される。外部リード線21および外部リード線22,23の揺れや震動等が低減されると、高圧放電ランプ4自体の揺れや震動等が低減する方向に作用するので、反射体5の首部18に固着されている封止部14への応力が低減される。この結果、高圧放電ランプ4は反射体5に強固に固着された状態を維持し、高圧放電ランプ4のずれ等による光軸のずれが防止される。 また、投光光源2の反射体5は小形化できるので、筐体27を小形化することができて、投光装置25を小形化することができる。 なお、本発明の投光装置は、図3に示す投光装置25に限らず、本発明の投光光源点灯装置1および少なくとも投光光源点灯装置1の投光光源2を収納している筐体を有していればよい。
【0028】次に、本発明の第3の実施形態について説明する。 図4は、本発明の第3の実施形態を示すプロジェクタの概略断面図である。なお、図1と同一部分または同一部分に相当する部分には同一符号を付して説明は省略する。 図4に示すプロジェクタ39は、カラー液晶プロジェクタであり、筐体40の内部に投光光源2および点灯装置3からなる投光光源点灯装置1を収容している。点灯装置3は、商用交流電源Vsの交流電圧が入力されると矩形波の交流電圧を発生させ、高圧放電ランプ4を点灯させる。さらに、筐体40は、内部に投光光源2の反射体5の反射面17bで反射された反射光を集光する集光レンズ41を備えている。投光光源2から前方に照射された光は、カラー液晶パネル(LCD)42を照射し、このカラー液晶パネル42の三原色RGBからなる画像を、集光レンズ41を介してスクリーン43に投影させる。そして、カラー液晶パネル42の画像は、商用交流電源Vsから電圧供給を受ける液晶駆動装置44によってコントロールされる。そして、スクリーン43には3色の画像が重ねて投影され、カラーの画像が映し出される。カラー液晶パネル42および液晶駆動装置44は、投光光源2の反射体5の投光によって画像を形成する画像形成手段を構成しており、それぞれ筐体40に収納されている。
【0029】反射体5が小形化されると、貫通孔17cの大きさが反射体5の反射効率に影響を与えるので、貫通孔17cは、できる限り小さい方が好ましい。投光光源2は、高圧放電ランプ4の一方の封止部14を直接に反射体5の首部18に固着しているので、貫通孔17cを小さくすることができて反射体5の反射効率を向上させることができる。また、封止部14は、略円状に形成され、さらに外表面に起伏16が形成されているので、封止部14と反射体5の首部18との固着は強固になる。すなわち、プロジェクタ39は、高圧放電ランプ4の一方の封止部14が反射体5の首部18に強固に固着されているので、光軸のずれが防止される。また、投光光源2の反射体5を小形化できるので、筐体40を小形化することができて、小形化されたプロジェクタ39を提供することができる。 なお、プロジェクタ39の投光光源点灯装置1または投光光源2は、デジタルマイクロプロセッサー(DMD)などの画像投影装置に用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、反射鏡の首部に埋設される高圧放電ランプの封止部にマーク表示を行っているので、反射鏡とランプとを組み合わせる際に、目印となるとともに、組み合わせた後は接着剤によってマークは埋設されるので、マークが光学的に邪魔となることがない。。
【0031】請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、外表面に起伏が形成された封止部が接着材により首部に固着されるので、封止部の移動または回転が阻止され、高圧放電ランプを反射体に強固に固着することができる。
【0032】請求項3の発明によれば、管軸に対する直角方向の断面が略円状に形成され、外表面に起伏が形成された封止部を接着材により首部に固着しているので、高圧放電ランプを反射体に強固に固着できるとともに、反射体を小形化できる投光光源点灯装置を提供することができる。
【0033】請求項4の発明によれば、投光光源点灯装置は、投光光源の反射体を小形化できるので、小形化される投光装置を提供することができる。
【0034】請求項5の発明によれば、一対の電極軸の基端部と電気的に接続している外部リード線は、それぞれ筐体に設けられた第1の中継端子および反射体の外面側に設けられた第2の中継端子に接続されているので、投光装置を搬送しているときなどにおいて、反射体の首部に固着されている封止部への応力が低減されるので、高圧放電ランプを反射体に強固に固着することを維持でき、高圧放電ランプのずれ等による光軸のずれを防止することができる。
【0035】請求項6の発明によれば、管軸に対する直角方向の断面が略円状に形成され、外表面に起伏が形成された封止部を接着材により反射体の首部に固着しているので、高圧放電ランプが反射体に強固に固着され、かつ、反射体が小形化できるプロジェクタを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000111672
【氏名又は名称】ハリソン東芝ライティング株式会社
【住所又は居所】愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1
【出願日】 平成13年9月27日(2001.9.27)
【代理人】 【識別番号】100101834
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 順一
【公開番号】 特開2003−109405(P2003−109405A)
【公開日】 平成15年4月11日(2003.4.11)
【出願番号】 特願2001−337155(P2001−337155)