| 【発明の名称】 |
横向きの旋回軸を有するマスクを備える楕円型のヘッドランプ |
| 【発明者】 |
【氏名】エリク ブリュッソー
【氏名】ジョエル レルヴ
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| 【要約】 |
【課題】異なる仕様に対応可能な安価な遮蔽装置を提供する。
【解決手段】ヘッドランプ10の光軸A−Aに沿って軸方向に設けられた第1マスク24及び第2マスク26を備え、第1マスク24は、後退位置(Pe)と遮蔽位置(Po)とに、横向きの旋回軸A1周りを旋回するように取り付けられ、かつ、遮蔽位置(Po)において、第1の照明機能を発揮させるために、光源16により発生されたビームのカットオフ形状を形成するカットオフ縁を含み、第2マスク26は、後退位置(Pe)と遮蔽位置(Po)とに、横向きの旋回軸A2周りを旋回するように取り付けられ、ビームのカットオフ形状を変更することにより、少なくとも1つの第2の照明機能を発揮し、各マスク24,26は、相対的な位置(Po)(Pe)に基づいて、少なくとも3つの照明機能を発揮するように制御される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源(16)と、第1の焦点が光源(16)の近傍に位置する楕円型のリフレクタ(14)と、焦点面がリフレクタ(14)の第2の焦点の近傍を通過する凸レンズ(18)と、リフレクタ(14)と凸レンズ(18)との間で、ヘッドランプ(10)の光軸(A−A)に沿って軸方向に設けられた第1マスク(24)及び第2マスク(26)を備え、第1マスク(24)は、後退位置(Pe)と遮蔽位置(Po)とに、横向きの旋回軸(A1)の周りを旋回するように取り付けられ、かつ、遮蔽位置(Po)において、第1の照明機能を発揮させるために、光源(16)により発生されたビームのカットオフ形状を形成するカットオフ縁(36)を含み、第2マスク(26)は、後退位置(Pe)と遮蔽位置(Po)とに、横向きの旋回軸(A2)周りを旋回するように取り付けられ、ビームのカットオフ形状を変更することにより、少なくとも1つの第2の照明機能を発揮し、各マスク(24)(26)は、相対的な位置(Po)(Pe)に基づいて、少なくとも3つの照明機能を発揮するように制御され、独立して用いられるようになっているヘッドランプにおいて、各マスク(24)(26)は、長方形板であり、横向きで、水平な2つの縁(34)(36)(46)(48)(66)(68)を備え、各マスク(24)(26)の旋回軸(A1)(A2)は、縁(34)(36)(46)(48)(66)(68)の1つに沿っていることを特徴とするヘッドランプ。 【請求項2】 少なくとも1つのマスク(24)(26)の旋回軸(A1)(A2)を、光軸(A−A)の下方へ設け、旋回軸(A1)(A2)と対向するマスクの縁(36)(46)は、カットオフ縁となっていることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドランプ。 【請求項3】 後退位置(Pe)に位置したマスク(24)(26)は、水平面を向き、遮蔽位置(Po)に位置したマスク(24)(26)は、垂直面を向いていることを特徴とする、請求項1または2に記載のヘッドランプ。 【請求項4】 2つのマスク(24)(26)の旋回軸(A1)(A2)は隣接し、第1マスク(24)の旋回軸(A1)は、第2マスク(26)の旋回軸(A2)に対して、光軸(A−A)方向に後方へずれており、後退位置(Pe)に位置する時、第1マスク(24)は、光軸(A−A)の後方を向き、第2マスク(26)は、光軸(A−A)の前方を向き、後退位置(Pe)から遮蔽位置(Po)へ移動するために、第1マスク(24)は、上方前方へ1/4回転し、第2マスク(26)は、上方後方へ1/4回転することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドランプ。 【請求項5】 少なくとも1つのマスク(26)の旋回軸(A2)を光軸(A−A)の上方に設け、遮蔽位置(Po)では、マスク(26)をなす板は、遮蔽下部(60)と、すれ違いビームの照明機能を発揮させるために、ビームを通過させる窓(64)を有する上部(62)とを備え、窓(64)の下方を、マスク(26)のカットオフ縁をなす遮蔽下部(60)の縁(66)により区切るようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドランプ。 【請求項6】 −第1マスク(24)を後退位置(Pe)へ、第2マスク(26)を遮蔽位置(Po)へ駆動して、調節されたすれ違いビームを発生させ、−第1マスク(24)を遮蔽位置(Po)へ、第2マスク(26)を後退位置(Pe)へ駆動して、雨天時、市街地、または高速道路での走行用の改善されたビームを発生させ、−2つのマスク(24)(26)を後退位置(Pe)へ駆動して、調節された走行ビームを発生させ、−2つのマスク(24)(26)を遮蔽位置(Po)へ駆動して、改善されたビームを発生させるようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のヘッドランプ。 【請求項7】 少なくとも1つの補助的な照明機能を発揮する少なくとも1つの追加的なマスクを備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のヘッドランプ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の楕円型のヘッドランプに関する。 【0002】より詳しく言うと、本発明は、光源と、第1の焦点が光源の近傍に位置する楕円型のリフレクタと、焦点面がリフレクタの第2の焦点の近傍を通過する凸レンズと、リフレクタと凸レンズとの間で、ヘッドランプの光軸に沿って軸方向に設けられた第1マスク及び第2マスクを備え、第1マスクは、後退位置と遮蔽位置との間で、横向きの旋回軸周りを旋回するように取り付けられ、かつ、遮蔽位置において、第1の照明機能を発揮させるために、光源により発生されたビームのカットオフ形状を形成するカットオフ縁を含み、第2マスクは、後退位置と遮蔽位置との間で、横向きの旋回軸周りを旋回するように取り付けられ、ビームのカットオフ形状を変更することにより少なくとも1つの第2の照明機能を発揮させ、各マスクは、相対的な位置に基づいて、少なくとも3つの照明機能を発揮させるように制御され、独立して用いられるようになっている、自動車のヘッドランプに関する。 【0003】 【従来の技術】従来のヘッドランプにより、すれ違いビームやフォグランプビームのようなカットオフビームを発生させるためには、光源とレンズとの間に、カットオフ領域を越えて拡散するビームを遮蔽するマスクが設けられている。 【0004】このようなヘッドランプでは、ビームのカットオフ形状を変更することは困難であり、右側走行用に設計されたヘッドランプで、左側走行用のカットオフビームを発生させることはできない。 【0005】また、照明装置を改善したい場合にも、カットオフ形状を変更する必要がある。 【0006】車両の照明の分野では、車両が、特定の交通状況、例えば、市街地、悪天候下、または高速道路を走行している際に、ヘッドランプによる照明の質を高めうる新規な照明機能が求められている。この新規な照明機能は、AFS(高度前灯システム)としてグループ化されている。 【0007】カットオフ形状を変更する1つの方法は、ヘッドランプのマスクを移動させることである。 【0008】ヨーロッパ特許公開第381,851号公報により公知の楕円型のヘッドランプは、リフレクタとレンズとの間に設けられ、ビームの第1のカットオフ形状を定める縁を有する第1マスクと、第1マスク上に設けられ、2つの位置へ選択的に移動可能な第2マスクとを備えている。 【0009】第2マスクは、その1つの縁が、ビームの光路上に位置し、第1マスクとともに、第2のカットオフ形状を有するビームを発生させる第1の位置と、前記縁がビームの光路以外に位置し、第1のカットオフ形状を有するビームを発生させる第2の位置とに移動できるようになっている。 【0010】また、すれ違いビームや走行ビームを選択的に発生させる方法は、ヘッドランプの可動式マスクを旋回させて、これを、ビームの光路上と光路外に位置させることである。 【0011】上述したことに関連して、おおむね水平で、光軸と平行な軸の周りを、すれ違いビーム位置と走行ビーム位置との間で旋回するマスクを有する楕円型のヘッドランプが公知である。 【0012】このマスクは、一側方において、ヘッドランプの枠体周りを旋回するように取り付けられている。このマスクは、光軸を横切る垂直面上のすれ違いビーム位置に常にとどまるように旋回運動する。 【0013】上述したようなヘッドランプには、いくつかの欠点がある。 【0014】マスクを、光軸と平行な軸周りを旋回させるようにすると、マスクの下方では、ヘッドランプのハウジング内での空間が不足し、マスクの旋回軸が位置する側において、ビームからマスクを完全に移動させることはできない。 【0015】従って、ヘッドランプが走行ビームモードで動作している時には、マスクの旋回軸と同じ側に位置するマスクの一部が、発生されるビームの光路上に常にとどまるために、ビームの明るさが低下する。 【0016】また、マスクを、一側方で旋回できるようにして取り付けると、他側方で支持されていないマスクとのバランスが不適切となる。 【0017】さらに、マスクを、走行ビーム位置からすれ違いビーム位置へ迅速に旋回させるためには、大型で強力な駆動手段を用いる必要がある。 【0018】上述した欠点を解消するために、フランス国特許公開第2,796,449号公報では、横軸周りを旋回するように取り付けられた第1マスクと、光軸と平行な軸周りを旋回するように取り付けられた第2マスクとを備える楕円型のヘッドランプが提案されている。 【0019】第1マスクが横向き位置である遮蔽位置に位置し、第2マスクが下方の後退位置に位置すると、ヘッドランプは、第1カットオフ形状のビームを発生する。 【0020】第1マスクが遮蔽位置に位置し、第2マスクが上方の遮蔽位置へ旋回された時には、ヘッドランプは、第1のカットオフ形状とは異なる第2のカットオフ形状を有するビームを発生する。 【0021】この形式のヘッドランプは、完全に満足しうるものではない。 【0022】その理由は、第2マスクが遮蔽面を増加することにより、第1マスクにより発生されるビームのカットオフ形状を変更するようになっているためである。 【0023】従って、第2のビームにより、第1のカットオフ形状に比して、遮蔽面の小さい照明領域を発生させる特定のカットオフ形状を有するビームを、発生させることはできない。 【0024】また、第2マスクは小さいので、ヘッドランプの内部に作用する熱応力によって変形させられ、ヘッドランプを誤動作させてしまうことがある。 【0025】さらに、上述した熱応力のために、第2マスクを種々の位置へ位置させることが困難となる。 【0026】第2マスクの旋回軸が、第1マスクの上部と近接しているので、走行ビーム機能を発揮するのが困難となる。上述した近接は、リフレクタを有するレンズが光学的に変化することによって検出される。 【0027】米国特許第5,339,226号により公知の楕円型ヘッドランプは、ヘッドランプの光軸と直交する軸周りを旋回する左側マスクと右側マスクとを備えている。各マスクは、同じ回転軸に対して直交し、かつそれと一体化をなす面内に延びる2つの部材からなっている。 【0028】右側マスク及び左側マスクは、互いに重ねて、2つのマスクの部材が、異なる様式で連結され、異なるカットオフ形状を有するビームを形成するようになっている。このようなマスクの設計は、かなり複雑であり、高価となってしまう。また、このヘッドランプは、カットオフビームであるすれ違いビームのみを発生するが、走行ビームを発生させることはできない。 【0029】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単で安価な可動式マスクを備えるヘッドランプを提案することにより、上述した欠点を解消することにある。 【0030】 【課題を解決するための手段】この目的達成のため、本発明は、各マスクが長方形板であり、横向きで、水平な2つの縁を備え、各マスクの旋回軸が縁の1つに沿っている、上述した形式のヘッドランプを提供するものである。 【0031】本発明の他の特徴は次の通りである。 −少なくとも1つのマスクの旋回軸を、光軸の下方へ位置させ、旋回軸と対向するマスクの縁を、カットオフ縁とする。 −マスクは、後退位置となると、おおむね水平となり、遮蔽位置となると、おおむね垂直となる。 −2つのマスクの旋回軸は隣接し、第1マスクの旋回軸は、第2マスクの旋回軸に対して、光軸方向に後方へずれており、後退位置に位置する時、第1マスクは光軸の後方を向き、第2マスクは光軸の前方を向き、後退位置(Pe)から遮蔽位置へ移動するために、第1マスクは、上方前方へ1/4回転し、第2マスクは、上方後方へ1/4回転する。 −少なくとも1つのマスクの旋回軸を光軸の上方に設け、遮蔽位置では、マスクをなす板は、遮蔽下部と、すれ違いビームの照明機能を発揮させるために、ビームを通過させる窓を有する上部とを備え、窓の下方を、マスクのカットオフ縁をなす遮蔽下部の縁により区切る。 −第1マスクを後退位置へ、第2マスクを遮蔽位置へ駆動して、調節されたすれ違いビームを発生させる。 −第1マスクを遮蔽位置へ、第2マスクを後退位置へ駆動して、雨天時、または市街地もしくは高速道路での走行用の改善されたビームを発生させる。 −2つのマスクを後退位置へ駆動して、調節された走行ビームを発生させる。 −2つのマスクを遮蔽位置へ駆動して、改善されたビームを発生させる。 −ヘッドランプは、少なくとも1つの補助的な照明機能を発揮する少なくとも1つの追加的なマスクを備えている。 【0032】本発明の他の特徴及び利点は、次の詳細な説明から明らかになると思う。 【0033】 【発明の実施の形態】図面において、同一または同等の部材には、同じ符号を付してある。 【0034】図1において、自動車のヘッドランプ(10)は、楕円型のリフレクタ(14)の後部に取り付けられたランプ(12)を備え、ランプ(12)の光源であるフィラメント(16)は、リフレクタ(14)の第1の焦点の近傍に位置している。 【0035】本明細書において、ヘッドランプ(10)の光軸(A−A)上の左側部分を後方、右側部分を前方と、非限定的に定義する。光軸(A−A)は、ヘッドランプ(10)を備える車両の軸線とおおむね平行となっている。 【0036】光軸(A−A)は、おおむね水平であり、例えば、リフレクタ(14)の2つの焦点により定められている。 【0037】また、図1において、上方及び下方とは、垂直軸に沿うものと、非限定的に定義する。 【0038】さらに、光軸(A−A)と直交するおおむね水平の方向を横方向とする。 【0039】ヘッドランプ(10)は、リフレクタ(14)の前面(22)に固定されたヘッドランプ(10)の枠体(20)の前面に取り付けられた凸レンズ(18)を備えている。 【0040】凸レンズ(18)の焦点面は、リフレクタ(14)の第2の焦点近傍を通過している。 【0041】このヘッドランプは、凸レンズ(18)の焦点面の近傍において、リフレクタ(14)と凸レンズ(18)との間で、光軸(A−A)の方向に設けられた第1マスク(24)及び第2マスク(26)を備えている。 【0042】上述した全ての部材は、例えば、ガラス面により閉塞されたケーシング(図示しない)内に、従来と同様に取り付けられたヘッドランプ(10)の光学ユニットとなっている。 【0043】本発明によれば、第1マスク(24)は横向きの後方旋回軸(A1)周りを、また、第2マスク(26)は横向きの前方旋回軸(A2)周りを、後退位置(Pe)と遮蔽位置(Po)とに旋回するように取り付けられている。 【0044】変形として、2つのマスク(24)(26)を、同軸の周りを旋回させるようにしてもよい。 【0045】マスク(24)(26)は、例えば、リフレクタ(14)と枠体(20)との間で、軸方向に設けられた枠中央部(27)上で旋回するように取り付けられている。 【0046】図3は、図1のヘッドランプ(10)の簡略化した斜視図であり、リフレクタ(14)の一部、及びマスク(24)(26)が示されている。 【0047】また、凸レンズ(18)の垂直面(28)を、破線で示してある。 【0048】さらに、マスク(24)(26)の駆動アクチュエータである2つの電気モータ(30)(32)を示してある。 【0049】例えば、フランス国特許2,796,449号に記載された、マスクを旋回させる電磁マグネットを有する他の形式のアクチュエータを、駆動アクチュエータとして用いることもできる。 【0050】電気モータ(30)(32)は、電子式駆動ユニット(図示しない)により制御されるのが好ましい。 【0051】図1〜図3において、第1マスク(24)は遮蔽位置(Po)に、第2マスク(26)は後退位置(Pe)に位置している。 【0052】本実施例において、各マスク(24)(26)は長方形板であり、遮蔽位置(Po)では垂直方向を向き、後退位置(Pe)では水平方向を向いている。 【0053】マスク(24)(26)を構成する長方形板は、熱を放散し、かつ、ヘッドランプ(10)内の熱応力にあまり反応しないような寸法となっているのが好ましい。 【0054】次に、第1マスク(24)が遮蔽位置(Po)に位置する場合について説明する。 【0055】非限定的な実施例では、第1マスク(24)は、2つの横向き縁である旋回縁(34)及びカットオフ縁(36)と、2つの側縁(38)(40)とを備え、全体的に板状となっている。 【0056】第1マスク(24)の後方旋回軸(A1)は、下方の横向き縁である旋回縁(34)に沿って設けられている。 【0057】旋回するように取り付けるために、第1マスク(24)の旋回縁(34)の各端には、スタブ軸(42)(44)が設けられており、一端では、スタブ軸(42)が、ベアリング(43)に回転自在取り付けられ、他端では、スタブ軸(44)が、電気モータ(30)の駆動シャフトと回転連結されている。 【0058】旋回縁(34)と対向するカットオフ縁(36)は、第1マスク(24)が遮蔽位置(Po)に位置する時に、ヘッドランプ(10)により発生されるビームをカットオフ形状とするようになっている。 【0059】第1マスク(24)のカットオフ縁(36)は、例えば、「AFS」式の照明機能を行うように設計されており、複数の水平部及び傾斜部により形成されたレリーフ部を有している。レリーフ部により、「悪天候用照明」機能、すなわち、雨天時に、対向車線を走行する車両に対する眩惑を抑制する照明機能を発揮することができるようになっている。 【0060】第1マスク(24)のカットオフ縁(36)を、他の照明機能、例えば、市街地走行ようまたは高速道路走行用の照明機能を発揮しうる形状としてもよい。 【0061】本実施例において、第2マスク(26)は、第1マスク(24)と同様であり、図1〜図3では、後退位置(Pe)に位置している。 【0062】第2マスク(26)は、横向きのカットオフ縁(46)及び旋回縁(48)を有し、旋回縁(48)の一端には、ベアリング(51)に回転自在に取り付けられたスタブ軸(50)が、他端には、第2の電気モータ(32)の駆動シャフトに回転連結されたスタブ軸(52)が設けられている。 【0063】また、第1マスク(24)や第2マスク(26)を、回転速度減速器を形成する歯車列により、モータで駆動するようにしてもよい。 【0064】さらに、第1マスク(24)や第2マスク(26)を、電気モータ(30)(32)の出力軸と一体化されたウォームスクリューと噛合する歯車と一体化することもできる。このような構成とすることにより、各マスクを逆回転させることなく、遮蔽位置及び後退位置に確実に位置させうるという利点が得られる。 【0065】第2マスク(26)のカットオフ縁(46)は、例えば、すれ違いビーム機能を発揮するように設計されている。そのため、第2マスク(26)は、遮蔽位置(Po)において垂直方向にずらされ、傾斜部(58)により連結された2つの横向き部(54)(56)を備えており、それにより、ヘッドランプ(10)からは、調節されたすれ違いビームが発生されるようになっている。 【0066】2つのマスク(24)(26)が遮蔽位置(Po)に位置する時に、光軸(A−A)に沿ってマスク(24)(26)を重ね合わせることにより、補助的な「AFS」照明機能を実現できるように、マスク(24)(26)のカットオフ縁(36)(46)が設計されているのが好ましい。 【0067】補助的な照明機能によるビームは、第1マスク(24)及び第2マスク(262)より遮蔽されるので、この照明機能は、各マスク(24)(26)の照明機能における遮蔽部よりも大きい遮蔽部を有することになる。 【0068】補助的な照明機能は、例えば、市街地走行用の照明機能(市街地照明)であり、雨天時の照明(悪天候用照明)と比べて、かなり遮蔽されるようになっている。 【0069】本実施例では、2つの旋回軸(A1)(A2)は隣接し、同一水平面上で、かつ、光軸(A−A)の下方に位置している。 【0070】第1マスク(24)が後退位置(Pe)に位置している時(図4)、第1マスク(24)は光軸(A−A)の後方を向き、また、第2マスク(26)が後退位置(Pe)に位置している時(図3)、第2マスク(26)は光軸(A−A)の前方を向くようになっている。 【0071】従って、後退位置(Pe)から遮蔽位置(Po)へ移動する場合、第1マスク(24)は、上方前方へ1/4回転し、第2マスク(26)は、上方後方へ1/4回転する。 【0072】次に、図3〜図6を参照して、本発明によるヘッドランプ(10)の動作を説明する。 【0073】調節されたすれ違いビームを発生させる場合、図4に示すように、第2マスク(26)を遮蔽位置(Po)へ、第1マスク(24)を後退位置(Pe)へ位置させる。 【0074】図4に示す位置から、悪天候用のビームを発生させる場合には、第2マスク(26)が後退位置(Pe)へ、かつ、第1マスク(24)が遮蔽位置(Po)へ、時計回りに1/4回転させられ、図1及び図3に示す位置となる。 【0075】調節された走行ビームを発生させる場合には、ランプ(12)により発生されたビームの大部分が通過するように、2つのマスク(24)(26)を後退位置(Pe)へ移動させるだけでよい。 【0076】図4に示すように、すれ違いビームを発生させている場合には、第2マスク(26)を時計回りに1/4回転させるだけでよい。 【0077】後退位置(Pe)において、第1マスク(24)は、リフレクタ(14)の内側へ向かって位置し、リフレクタ(14)の反射凹面の下部を覆うようになっている。後退位置(Pe)にある第1マスク(24)により覆われるリフレクタの領域は、ビームを発生する光学機能を有していないので、上述した特徴は欠点にはならない。 【0078】このように、後退位置(Pe)では、2つのマスク(24)(26)は、ビームの光路上には位置しないので、最大光量の走行ビームを効果的に発生させることができる。 【0079】図5に示すように、2つのマスク(24)(26)を同時に遮蔽位置(Po)へ移動させることにより、市街地走行用のビームの照明機能が改善されるので好ましい。 【0080】2つのマスク(24)(26)により形成される遮蔽効果が重畳され、マスク(24)(26)の一方が、遮蔽位置(Po)に位置する時とは異なるカットオフ形状を有するビームを発生することができる。 【0081】横軸に沿ってマスク(24)(26)を旋回させる技術は、フランス国特許第2,796,449号に記載されているような楕円型のヘッドランプにすでに適用されているので、本発明によるヘッドランプ(10)を容易に取り付けることができる。マスク(24)(26)を旋回させる上述した技術により、信頼性のある安価なヘッドランプ(10)を得ることができる。 【0082】図2に示す変形例によれば、2つのマスク(24)(26)の少なくとも一方が、光軸(A−A)の上方に設けられた旋回軸(A1)(A2)を有することができるようになっている。 【0083】図2において、第2マスク(26)は、光軸(A−A)の上方に設けられた旋回軸(A2)を有している。第2マスク(26)は、遮蔽位置(Po)に位置し、第1マスク(24)は、後退位置(Pe)に位置している。 【0084】この変形例によれば、遮蔽位置(Po)に位置する第2マスク(26)をなす長方形板は、遮蔽下部(60)と窓(64)を有する上部(62)を備えている。すれ違いビームの照明機能を発揮するために、ビームが窓(64)を通過できるようになっている。 【0085】窓(64)の下方は、マスク(26)のカットオフ縁をなす遮蔽下部(60)の横向きのカットオフ縁(66)により区切られている。 【0086】窓(64)の上方は、マスク(26)の横向き縁である旋回縁(68)により区切られている。旋回縁(68)の一端には、ベアリング(51)内で回転するスタブ軸(50)が設けられており、その他端には、電気モータ(32)の駆動シャフトと回転連結するスタブ軸(52)が設けられている。 【0087】第2マスク(26)のカットオフ縁(66)及び旋回縁(68)は、平行な2つの垂直縁(70)(72)により連結されている。 【0088】変形例の第2マスク(26)の動作は、上述した実施例と同様であるが、旋回方向が逆となっている。 【0089】図2に示す遮蔽位置(Po)から後退位置(Pe)へ移動させる場合には、第2マスク(26)は、反時計周りに1/4回転させられる。 【0090】図示しない他の変形例によれば、少なくとも1つの補助的な照明機能を発揮させるための補助的なマスクを、ヘッドランプ(10)に設けることもできる。 【0091】例えば、図2に示す第2マスク(26)のように、光軸(A−A)の上方の旋回軸を、補助的なマスクに設け、第1マスク(24)及び第2マスク(26)を、図1の実施例のように設けてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成14年7月26日(2002.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−100121(P2003−100121A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月4日(2003.4.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−217380(P2002−217380) |
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