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【発明の名称】 車両用ランプ
【発明者】 【氏名】深沢 陽介
【住所又は居所】群馬県太田市西新町135−10 株式会社大嶋電機製作所内

【氏名】栗原 均
【住所又は居所】群馬県太田市西新町135−10 株式会社大嶋電機製作所内

【要約】 【課題】ハイマウントストップランプ1において、一列状に複数並ぶ光源4からレンズ5を通しての照射を、点在状ではなく連続状とする。

【解決手段】一つの光源4が照射するレンズ5を、レンズ面がカットして形成されたレンズ面の縦横複数のレンズ集合体とするにあたり、中心側のレンズ面を凹レンズにし、外周側のレンズ面を凸レンズにして、中心側レンズ面を通る光の輝度を低くし、外周側レンズ面での輝度を高くして全体として連続的な照射となるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の光源を列状に配し、該各光源に対向して設けるレンズを、光源の光軸位置を中心にして複数のレンズ面がカットして形成されたレンズ面の集合体とするにあたり、前記レンズを通して光源を見たときに、外側のレンズ面に見える光源像が、内側のレンズ面に見える光源像より大きくなるように設定されていることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項2】 請求項1において、外側のレンズ面から見える光源の大きさは略光源自体の大きさとし、内側のレンズ面から見える光源の大きさは縮小されるように設定されていることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項3】 請求項1または2において、外側のレンズ面はプリズム状レンズまたは凸レンズであり、中央部側のレンズは凹レンズであることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項4】 請求項1、2または3において、光源から遠い側のレンズ面のカットをより大きくして光源光軸とのなす角度の小さい光を入光できるように設定されていることを特徴とする車両用ランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイマウントストップランプ等の車両用ランプの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】今日、車両には、サイドウインカー、ルームランプ、ヘッドランプ、リヤーコンビネーションランプ、ドアミラー用サイドウインカー、ハイマウントストップランプ等の各種ランプが搭載されるが、これらランプが、例えばハイマウントストップランプであるような場合、複数の光源(LED等)を横一列状に配設し、該光源から発せられる光を、縦横に複数条列のレンズ面がカットされたレンズ面集合体を通してそれぞれ照射するようにしたものがある。
【0003】ところで前記従来のレンズは、カットされた各レンズ面を通して光源を見た場合に、光源から遠くなる外周側のレンズ面を通して見える光源の像は、中央側のレンズ面を通して見えるものよりも小さいか、せいぜい同じ大きさに見えるに留まっていた。このため、光源を点灯した場合に、レンズ全体を通して見える照射は、図9に示す写真図のように、光源の光軸から遠い部分は暗くなって点在的な照射しかなされず、視認性が悪いという問題がある。これを解決するには、光源間の間隔を狭くして連続的な照射にすれば良いが、このようにすると、使用する光源の数が多くなってしまうという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、複数の光源を列状に配し、該各光源に対向して設けるレンズを、光源の光軸位置を中心にして複数のレンズ面がカットして形成されたレンズ面の集合体とするにあたり、前記レンズを通して光源を見たときに、外側のレンズ面に見える光源像が、内側のレンズ面に見える光源像より大きくなるように設定されていることを特徴とする車両用ランプである。そしてこのように構成することによって、外側レンズ面の輝度を、内側レンズ面の輝度と同じように確保できることになって、光源間の間隔を狭くしないでも連続状の照射状態を確保することができる。このものにおいて、外側のレンズ面から見える光源の大きさは略光源自体の大きさとし、内側のレンズ面から見える光源の大きさは縮小されるように設定されていることを特徴とすることができ、これによって連続状の照射が確実にできる。これらのものにおいて、外側のレンズ面はプリズム状レンズまたは凸レンズであり、中央部側のレンズは凹レンズであることを特徴とすることができ、このようにした場合には、簡単な構成で連続照射状態にすることができる。これらのものにおいて、光源から遠い側のレンズ面のカットをより大きくして光源光軸とのなす角度の小さい光を入光できるように設定されていることを特徴とすることができ、このようにしたときには、光源から遠いレンズ面であっても、必要な輝度をより効率よく確保できることになる。
【0005】
【発明の実施の形態】次ぎに、図面の記載に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図面において、1はハイマウントストップランプであって、該ランプ1は、透光性樹脂材から形成されるケース体2と、該ケース体2の後側に組込まれる基板3と、該基板3に所定の間隙を存して横一列状に植設される光源(LED)4とを備えて構成されるが、ケース体2は、上下一対の板材で形成されていて横一文字形に長く、そして光源4からの光が通過する正面は円弧状(略半円筒状)のレンズ5になっており、その内面に後述するレンズ面がカットされている。
【0006】前記レンズ5のカットは各一つの光源4に対応してそれぞれ形成されるが、いま、一つの光源4に注目して説明すると、このものでは縦方向に五つ、横方向に七つのレンズ面、つまり5条7列として都合35のレンズ面がカット形成されている。そしていま、説明のためにこれらカットされたレンズ面を番地付けするが、便宜状左右方向をx番地、上下方向をy番地として(x,y)番地で表示する。そうして、光源4に真向かいとなっている光軸と対向するレンズ面を中心であるとして(0,0)と番地付けし、その右側にmだけ移ったレンズ面を(m,0)と、左側にmだけ移ったレンズ面を(−m,0)と、上側にnだけ移ったレンズ面を(0,n)と、下側にnだけ移ったレンズ面を(0,−n)とそれぞれ番地付けする。
【0007】そして本実施の形態において、各レンズ面のうち、最外周のもの、つまり最上段のレンズ面(−3,2)〜(3,2)の7つ、上から二段目のレンズ面(−3,1)と(3,2)との2つ、上下方向中央のレンズ面(−3,0)と(3,0)との2つ、下から二段目のレンズ面(−3,−1)と(3,−1)との2つ、そして最下段のレンズ面(−3,−2)〜(3,−2)の7つからなる都合20個のレンズ面は、図6に示すように何れもプリズム的なレンズとなって像の大きさがほとんど変わらないか、凸レンズとなって像が大きくなっているのに対し、これらより中側の残りの15個のレンズ面は何れも凹レンズとなって小さい像を結ぶように設定され、そして、レンズ5を通して光源4をみた場合に、図7に示すように、前記外周側の各レンズ面では光源4が凡そ実物の大きさで見えるのに対し、中側のレンズ面では光源4の大きさが縮小して見えるように設定されており、このようにして外周側のレンズ面が、内側のレンズ面より大きい像となるように構成され、各レンズ面を通して照射される光の輝度が一応に揃えられるようになっている。つまり、中央側の光源の輝度は大きいものの、これについては像を小さくすることでレンズ面を透過する輝度を抑え、外周部のものは実像に近いものにして輝度の低下を抑制するようにし、このようにすることによって、各レンズ面を透過する光の輝度を可及的に揃えるようにして全体が同じように光るように設定している。尚、レンズ面の確定は、各レンズ面の入射面である内面と出射面である外面との関係でなされるものであって、中心部よりも大きい像を結ぶのであれば外周部を凹レンズとしてもよいことはいうまでもない。
【0008】しかもこのものでは、最上段のレンズ面(−3,2)〜(3,2)の7つのレンズ面は何れもプリズム上レンズまたは凸レンズではあるが、光源4からの距離と照射角度が異なっており、そこで光源4から遠い側のレンズ面のカットをより大きく(長く)なるように設定して可及的に光源4の光軸とのなす角度が小さい明るい光を入光できるように配慮されており、これによって光源4から遠い角番地のレンズ面であっても必要な輝度の確保ができるようになっている。尚、最下段のレンズ面(−3,−2)〜(3,−2)についても同様の配慮がなされている。
【0009】叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、光源4が横一列状に配設され、該各光源4に対応してカットされたレンズ5を備えたランプでありながら、該カットされた各レンズ面は、外周側がプリズム状レンズ又は凸レンズとなり、中側が凹レンズとなっている結果、図8に示す写真図のように、光源4の光軸に近く、高い輝度の光が透過するレンズ面では絞り込んだ光となって観測されるが、外周側のレンズ面では、大きく拡大した光となって観測され、これによって、各光源4に対応したレンズ5は、外周部のものまでよく光ることになり、これが横一線に配されている結果、一連状に連続する状態の照射を、光源4の間隔を狭くしないでも確保でき、視認性を向上することができる。そして場合によっては、いままでの光源間の間隔よりも広くしても連続状の照射を確保できる。
【0010】そしてこのものでは、外周側のレンズ面をプリズムレンズまたは凸レンズとして輝度を高めたものであるが、光源4から遠い側のレンズ面のカットをより大きく(長く)なるように設定して可及的に光源4の光軸とのなす角度が小さい明るい光を入光できるように配慮されており、これによって光源4から遠い各番地のレンズ面であっても必要な輝度の確保ができ、連続状照射の向上に寄与することができる。
【0011】尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、レンズを通して光源を見た場合に、光源からレンズ面までの距離が遠いものほど該光源が大きく見えるよう三段階、あるいはそれ以上に設定することができ、このようにすることで、より連続的な照射を達成することができる。また、本発明は、光源が一列だけでなく、二列、それ以上の列のものにも実施することができる。
【出願人】 【識別番号】000149468
【氏名又は名称】株式会社大嶋電機製作所
【住所又は居所】群馬県太田市西新町135−10
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
【公開番号】 特開2003−86007(P2003−86007A)
【公開日】 平成15年3月20日(2003.3.20)
【出願番号】 特願2001−274044(P2001−274044)