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【発明の名称】 小型携帯電灯の防水構造及び防水シール部材
【発明者】 【氏名】建部 広行
【住所又は居所】大阪府堺市中向陽町1丁4番22号 株式会社ユニコ内

【要約】 【課題】特殊な技術を必要とせずに本体ケース及び発光体に立体的な防水構造を付与できる。また、スイッチ機構にも確実な防水シール機能を付与できる。

【解決手段】上部材3と下部材4とに分割できるとともに内部に回路基板8と電池9とを収容できる本体ケース2と、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔12に、発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体5とを備える小型携帯電灯の防水構造であって、上記上部材と下部材の対接する縁部の少なくとも一方の縁部に沿って形成された本体側シール溝32と、上記保持孔12の内周に形成された発光体側シール溝34とを連続させたシール溝38を形成し、上記上部材と下部材との間のシールを行う本体側シール部35と、上記発光体と上記保持孔内周とのシールを行う発光体側シール部36とを一体的に形成したシール部材31を上記シール溝に嵌入して構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部材と下部材とに分割できるとともに内部に回路基板と電池とを収容できる本体ケースと、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔に、発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体とを備える小型携帯電灯の防水構造であって、上記上部材と下部材の対接する縁部の少なくとも一方の縁部に沿って形成された本体側シール溝と、上記保持孔の内周に形成された発光体側シール溝とを連続させたシール溝を形成し、上記上部材と下部材との間のシールを行う本体側シール部と、上記発光体と上記保持孔内周との間のシールを行う発光体側シール部とを一体的に形成したシール部材を上記シール溝に嵌入して構成される、小型携帯電灯の防水構造。
【請求項2】 上記シール部材は、上記本体側シール部と上記発光体側シール部とを一体成形して構成される、請求項1に記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項3】 上記シール部材は、環状の本体側シール部の端部と、環状の発光体側シール部とを接着により接合して形成される、請求項1に記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項4】 上記シール部材は、一部を切り欠いた環状の本体側シール部と、上記本体側シール部の切欠き端部間に形成される環状の発光体側シール部とを、一つの平面に沿って一体成形して構成される一方、上記発光体側シール部を、上記本体側シール部に対して回転変位させた状態で上記シール溝に装着できるように構成した、請求項2に記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項5】 内部に回路基板と電池とを収容できる本体ケースと、上記本体ケースに保持される発光体とを備える小型携帯電灯の防水構造において、上記本体ケースに、上記回路基板上に設けたスイッチ接点に通じるスイッチ開口部を形成する一方、上記スイッチ接点に接触させられる導電体と、上記導電体を保持するとともに、上記スイッチ開口部を介して上記導電体を上記スイッチ接点に対して接触離間させる操作体とを設け、上記操作体は、上記スイッチ開口部の内側縁部と、上記回路基板との間で挟圧されてシール構造を構成する環状の裾部と、上記裾部の内側において、自然状態で上記導電体を上記回路基板から離間させた状態で保持できるとともに、弾性変形させられて上記導電体を上記回基板に接触させることのできる中間部と、上記スイッチ開口部から本体ケースの外側に突出させられて、外側から操作することにより、上記中間部を回路基板に向けて弾性変形させる操作部とを備えて構成される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項6】 上記スイッチ開口部の内周面を円錐内面状に形成するとともに、上記中間部の外面を上記円錐内面に対応する円錐外面状に形成して上記スイッチ開口部の内周面に対接させて構成される、請求項5に記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項7】 上記スイッチ開口部の内側縁部に環状の凸部を形成するとともに、上記裾部に上記環状凸に嵌合する環状凹部を形成した、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の小型携帯電灯の防水構造。
【請求項8】 上部材と下部材とに分割できる本体ケースと、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔に発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体とを備える小型携帯電灯における防水構造を形成する防水シール部材であって、一部を切り欠いた環状に形成されて上記上部材と下部材との間のシールを行う本体側シール部と、上記本体側シール部の切欠き端部間において環状に一体形成されて上記発光体と上記保持孔内周とのシールを行う発光体側シール部と備え、上記本体側シール部と上記発光体側シール部とを一つの平面に沿って一体成形して構成されている、防水シール部材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、小型携帯電灯の防水構造及びこれに用いる防水シール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の懐中電灯は、明るさ及び点灯時間を確保するため寸法の大きな電池が必要であった。このため、外形寸法が非常に大きくなり、持ち運びが面倒であった。また、他の装置等に容易に装着して使用することもできなかった。
【0003】近年、非常に小型で高輝度のLED発光体が開発されるとともに高性能の板状電池が開発された。本願発明に係る発明者は、これら発光体と板状電池とを用いて、従来に比べて小型で、キーホルダのように持ち運んだり、さまざまの機器に容易に装着できる小型携帯電灯を開発し、特願平2000 180891号に係る特許出願を行った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特許出願に係る小型携帯電灯は、寸法が従来の懐中電灯に比べて格段に小さく種々の用途に用いることができる。ところが、上記小型携帯電灯は防水構造を備えていないため、用途が限定されることが多かった。たとえば、雨の日に自転車等に装着して使用することはできなかった。
【0005】上記小型携帯電灯は、上部材と下部材とに分割できるとともに内部に回路基板と電池とを収容できる本体ケースと、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔に、発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体とを備えて構成されている。
【0006】このため、上記上部材と下部材との間に形成される接合部と、上記上部材及び下部材と上記発光体の間の接合部にシール構造を設けなければならない。しかも、電池を交換するため、上記上部材及び下部材は容易に分離できるようにも構成しなければならない。
【0007】また、上記2箇所のシール構造は連続して形成しなければならず、しかも、約90°の角度で交差する平面に沿って立体的に形成しなければならない。このため、上記のようなケースに防水構造を設けるのは困難であった。
【0008】さらに、上記小型携帯電灯に設けたスイッチ機構にも防水構造を設ける必要があった。
【0009】本願発明は、上述の事情の下で考え出されたものであって、特殊な技術を必要とせずに本体ケース及び発光体に立体的な防水構造を付与するとともに、スイッチ機構にも確実な防水シール機能を付与できるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1に記載された発明は、上部材と下部材とに分割できるとともに内部に回路基板と電池とを収容できる本体ケースと、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔に、発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体とを備える小型携帯電灯の防水構造であって、上記上部材と下部材の対接する縁部の少なくとも一方の縁部に沿って形成された本体側シール溝と、上記保持孔の内周に形成された発光体側シール溝とを連続させたシール溝を形成し、上記上部材と下部材との間のシールを行う本体側シール部と、上記発光体と上記保持孔内周との間のシールを行う発光体側シール部とを一体的に形成したシール部材を上記シール溝に嵌入して構成される。
【0011】上記シール部材の材質は特に限定されることはない。たとえば、Oリング等と同様のゴム材料で形成することができる。上記シール部材は、上記本体側シール溝と上記発光体側シール溝に対応した、本体側シール部及び発光体シール部とを備えて構成される。
【0012】上記シール部材は、本体側シール部と発光体側シール部を構成する二つの環状構造を複合した形態を備えるとともに、装着時にこれら環状構造が所定の角度をもって交差した形態をとる必要がある。上記本体側シール部と上記発光体側シール部とは一体的に形成され、上記本体側シール溝と上記発光体側シール溝に連続して嵌入され、連続する防水構造を構成する。
【0013】本願発明に係る本体ケースの材質及び製作方法は特に限定されることはない。たとえば、プラスチックを射出成形して製作することもできるし、アルミダイキャストによるアルミ合金製の本体ケースを採用することもできる。
【0014】上記上部材と上記下部材の形態も特に限定されることはなく、上記シール溝を形成できる形態であればよい。また、上記発光体を保持する保持孔も円形に限定されることはなく、シール溝を形成することができれば発光体の形態に応じて種々の形の保持孔を形成することができる。
【0015】上記本体側と上記発光体側のシール溝は、シール部材を位置決め保持するために設けられる。上記本体側シール溝は、上記上部材又は上記下部材の一方に設けることもできるし、これら双方に設けることもできる。上記発光体側シール溝は、上記上部材と上記下部材の双方に連続して設けられる。また、上記本体側シール溝は、上記発光体側シール溝に連続するように形成される。たとえば、組み付け状態で、上記本体側シール溝の先端部が、上記発光体側シール溝の内面に開口するように形成することができる。
【0016】本願の請求項2に記載した発明は、上記シール部材を、上記本体側シール部と上記発光体側シール部とを射出成形法等を利用して一体成形して構成したものである。
【0017】本願の請求項3に記載した発明は、上記シール部材を、環状の本体側シール部の端部と、環状の上記発光体側シール部とを接着により接合して形成するものである。3次元立体構造を備えるシール部材を形成するための成形型は非常に高価である。このため、接着により二つの環状構造を連結してシール部材を構成することにより、製造コストを削減することができる。
【0018】上記本体側シール部の環状構造の一部を切り欠いて、この切り欠き端部に環状の発光体側シール部の側部を接着するように構成することもできる。また、本体側シール部の一部を、発光体側シール部の環状構造の一部と重なる形態に形成して、これらの部分を接着して一体化することもできる。
【0019】本願の請求項4に記載した発明は、上記シール部材を、一部を切り欠いた環状の本体側シール部と、上記本体側シール部の切欠き端部間に形成される環状の発光体側シール部とを、一つの平面に沿って一体成形したものである。
【0020】本願発明に係る防水構造は3次元的であり、平面に沿う防水構造に用いられるOリング等は基本的に利用できない。しかしながら、シール部材は容易に弾性変形するものであり、二次元形状のシール部材を3次元的に弾性変形させて利用することは可能である。
【0021】請求項4に記載した発明はこの点に着目し、シール部材を製作が容易で安価な2次元構造で形成するとともに、防水構造を構成する際に、強制的に変形させて3次元構造をとらせる。
【0022】すなわち、上記シール部材を、上記発光体側シール部が上記本体側シール部に対して回転変位させた状態で、上記各シール溝に装着する。上記シール部材はゴム等の弾性材料で形成されているため、容易に変形、変位させることができる。もちろん、上記シール部材は、防水性能を確保できる範囲で変形、変位させられる。
【0023】上記シール部材の成形方法は特に限定されることはなく、たとえば射出成形等のゴム材料に適用できる種々の手法で成形することができる。
【0024】本願の請求項5から請求項8に記載した発明は、発光体を点灯させるスイッチの防水構造に関する。
【0025】本願の請求項5に記載した発明は、内部に回路基板と電池とを収容できる本体ケースと、上記本体ケースに保持される発光体とを備える小型携帯電灯の防水構造において、上記本体ケースに、上記回路基板上に設けたスイッチ接点に通じるスイッチ開口部を形成する一方、上記スイッチ接点に接触させられる導電体と、上記導電体を保持するとともに、上記スイッチ開口部を介して上記導電体を上記スイッチ接点に対して接触離間させる操作体とを設け、上記操作体は、上記スイッチ開口部の内側縁部と、上記回路基板との間で挟圧されてシール構造を構成する環状の裾部と、上記裾部の内側において、自然状態で上記導電体を上記回路基板から離間させた状態で保持できるとともに、弾性変形させられて上記導電体を上記回基板に接触させることのできる中間部と、上記スイッチ開口部から本体ケースの外側に突出させられて、外側から操作することにより、上記中間部を回路基板に向けて弾性変形させる操作部とを備えて構成される。
【0026】本請求項に記載した発明に係る防水構造は、回路基板上に設けた接点に、操作体を介して導電体を接触利離間させることにより、回路を開閉して発光体を点灯、消灯させるスイッチに適用される。
【0027】上記操作体は、上記導電体を内側に保持するとともに、弾性変形させられて上記導電体を上記接点に対して接触離間させるように形成される。また、裾部を上記回路基板と上記スイッチ開口部縁部との間で挟圧することにより防水構造を構成する。したがって、少なくともその一部をゴム材料等の弾性的に変形する材料で形成するのが好ましい。
【0028】一方、上記操作体の一部は上記スイッチ開口部から上部材の外側に突出させられて操作部を構成する。上記操作部の形態は特に限定されることはなく、また、他の部位のように弾性材料である必要はない。
【0029】上記操作体と、上記上部材と、上記回路基板とを利用してスイッチの防水構造を構成することにより、スイッチ機構を極めて小型化、簡単化できる。また、部品点数が少なくなるため、製造コストを低減させることもできる。
【0030】本願の請求項6に記載した発明は、上記スイッチ開口部の内周面を円錐内面状に形成するとともに、上記中間部の外面を上記円錐内面に対応する円錐外面状に形成して上記スイッチ開口部の内周面に対接させて保持したものである。
【0031】中間部の外面を円錐外面状に形成することにより、押圧力によって円錐を軸方向に潰すようにして弾性変形させて接点を閉じる。一方、上記中間部は押圧力を解除するともとの円錐形状に容易に戻る。このため、上記押圧力を解除することにより、上記円錐形状の弾性回復力を利用して、導電体を接点から容易に離間させることができる。また、中空円錐状に形成することにより内側の空間を確保できるため、導電体を確実に保持することもできる。
【0032】本願の請求項7に記載した発明は、上記スイッチ開口部の内側縁部に環状の凸部を形成する一方、上記操作体の裾部に上記環状凸部に嵌合する環状凹部を形成したものである。
【0033】上記環状凸部に上記環状凹部を嵌合させることにより、回路基板を取り外した場合にも、上記操作体をスイッチ開口部に保持できる。このため、電池交換を容易に行うことができる。また、上記環状凹部と上記環状凸部とを嵌合させて挟圧することにより、確実な防水構造を構成できる。
【0034】本願の請求項8に記載した発明は、上部材と下部材とに分割できる本体ケースと、上記上部材及び下部材にまたがる保持孔に発光部を外部に露出させた状態で保持される発光体とを備える小型携帯電灯における防水構造を形成する防水シール部材であって、一部を切り欠いた環状に形成されて上記上部材と下部材との間のシールを行う本体側シール部と、上記本体側シール部の切欠き端部間において環状に一体形成されて上記発光体と上記保持孔内周とのシールを行う発光体側シール部と備え、上記本体側シール部と上記発光体側シール部とを一つの平面に沿って一体成形して構成される。
【0035】本請求項に記載した防水シール部材は、本願の請求項4に記載した防水構造に用いられるものであり、上記発光体側シール部を、上記本体側シール部に対して回転変位させて立体化させ、シール溝に装着して用いられる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本願発明に係る実施の形態を、図に基づいて具体的に説明する。
【0037】図1に本願発明に係る小型携帯電灯の全体斜視図、図2に側面図を示す。これらの図に示すように、本実施の形態に係る小型携帯電灯1は、全体が偏平な略楕円形ないしたまご形をした本体ケース2を備えて構成される。上記本体ケース2は、上部材3と下部材4とを上下方向中間部で分解可能に組み付けて構成されている。
【0038】上記本体ケース2の前端部には発光体5が発光部を突出させた状態で保持されている。一方、上記本体ケース2の後縁部には、上下方向に貫通する連結孔6が形成されており、金属製のリング7が連結されている。
【0039】図3に、図1に示す小型携帯電灯1の断面図を示す。この図に示すように、上記本体ケース2の内部には、回路基板8と、二枚の円板状電池9,9と、発光体5の基部が収容されている。また、上記上部材3の中央部には、上記発光体5の点灯及び消灯操作を行うための操作部10が設けられている。本実施の形態に係る本体ケース2は、厚さ約10mm、縦方向寸法26mm、横方向寸法36mmに形成されている。
【0040】上記上部材3及び上記下部材4は、樹脂射出成形により形成されており、上記下部材4の4箇所に形成した通挿穴14に通挿される螺子13を、上部材の図示しない螺子穴に螺合させることにより、上部材3と下部材4とが組み付けられる。
【0041】上記上部材3と上記下部材4の前方には、上記発光体5を外側に露出させて保持できる保持孔12が形成されている。上記保持孔12は、上部材3と下部材4に跨がる円形に形成されている。
【0042】上記回路基板8は、図4に示すように、既知の基板材料を用いて上記電池9とほぼ同様の大きさの平面視矩形状に形成されるとともに、片面にスイッチング回路15が形成されている。上記スイッチング回路15は、上記操作部10によって開閉させられる接点16a,16bを備える接点部16と、上記接点部16を開閉することにより上記発光体5を点灯あるいは消灯させる制御回路17とを備えて構成されている。なお、上記スイッチング回路15における上記接点部16以外の部分は絶縁材料で被覆されている。
【0043】上記回路基板8の他の片面には、上記回路基板8の片面の接点18にスルーホールを介して接続された銅線19が添着されている。上記銅線19は電池接点として設けられており、積層された電池9の一方の電極20aに直接接触させられている。
【0044】上記回路基板8の前縁部には、積層された上記電池9,9の他方の電極20bへの接続を行うための接触アーム21が接続されている。上記接触アーム21は、上記電池9,9の側部を下方に向かう延出部22aと、この延出部22aの先端で屈曲されて他方の電極20に弾性的に接触する電池接点22bとを備える。二枚の板状電池9,9は、上記回路基板8と上記電池接点22bとの間において積層状態で保持される。本実施の形態では、円板状の電池を2枚直列に接続することにより高い電圧を発生させて、発光体の高い輝度を得ることができるように構成している。
【0045】上記発光体5は、高輝度の白色LEDを採用している。図3に示すように、上記発光体5は、その中心軸を上記回路基板8と電池9,9とを積層した積層部の高さ方向の中央部に位置するように配置している。上記発光体5は、上記上部材3と上記下部材4の合わせ目に形成された上記保持孔12から、先端部を外側に露出させて保持されており、本体ケース2の側部外方に向けて光を照射することができるように構成されている。
【0046】上記発光体12の後端部から延出するリード線23は上方に向けて略L字状に屈曲させられて、上記回路基板8の片面まで導かれ、回路基板縁部の接点にハンダ接合されている。上記構成によって、高さ方向の寸法を回路基板8と電池9,9から構成される積層部とほぼ同じ寸法に設定することが可能となり、携帯電灯の小型化、薄型化を図ることができる。
【0047】本実施の形態では、図3に示すように、上記上部材3と下部材4との間、及び上記上部材3及び下部材4と上記発光体5の間に防水シール構造が形成されている。
【0048】上記防水シール構造は、図10に示す一体的に形成された複合環状構造を備えるシール部材31を、上記各部材間に挿入して、弾性的に挟圧することにより形成される。
【0049】図6に示すように、上記下部材4の縁部には、上記シール部材31を嵌入する本体側シール溝32が形成されている。一方、上記上部材3と上記下部材4に跨がって形成された保持孔12の内周部には、半円弧状の発光体側シール溝33、34が組み付け状態で環状溝を形成するように連続的に形成されている。
【0050】上記シール部材31は、図7に示すように、上部材3と下部材4の間のシールを行う本体側シール部35と、上記発光体5の外周部と保持孔12の内面との間のシールを行う発光体側シール部36とを一つの平面に沿って一体成形して構成されている。上記発光体側シール部36は、上記本体側シール部35の環状構造の一部を切り欠いて、この切欠き端部に発光体の外周に対応する環状構造を一体的に連続形成して構成されている。
【0051】上記構成のシール部材31は、図5及び図8に示すように、発光体側シール部36を発光体5の先端部外周に套嵌し、上記本体側シール部35を上記発光体側シール部36に対して約90度回転させて立体化させる。そして、上本体側シール部35を上記本体側シール溝32に嵌入するとともに、上記発光体側シール部36を発光体側シール溝34に嵌入することにより、下部材に対して組み付けられる。その後、上下の部材3,4を組み合わせて、上記シール部材31を挟圧し、防水シール構造を構成する。
【0052】上記操作部10は、図5及び図11に示すように、弾性のある操作体41を用いて導電性ゴム42を上記回路基板8の接点部16の上方に隙間を開けて保持して構成されている。
【0053】上記操作体41は円柱状の押圧操作部43と円錐外面状の中間部44と、環状の裾部45とを備え、下方に開口する中空状に形成されている。上記中間部44の内側には、円板状の上記導電性ゴム42が、上記接点部16と隙間を開けて保持されている。上記押圧操作部43は、上記上部材3に形成された貫通孔46から外側に突出させられている。上記貫通孔46は、上記中間部44の外面形状に対応した円錐内面状に形成されている。
【0054】上記裾部45は、中間部の下縁部から半径方向外方へ延出する円筒外面状に形成されており、上面に環状溝47が形成されている。一方、上記貫通孔46の内縁部には、上記環状溝47に係合しうる環状凸部48が形成されている。
【0055】上記形状の操作体41は、押圧操作部43上部を上記貫通孔46から突出させた状態で、上記環状溝47に上記環状凸部48が係合させられ、上記環状凸部48と上記基板8の表面との間で裾部45が弾性挟圧された状態で保持される。
【0056】上記貫通孔46の外側周縁部には球内面状に窪んだ凹部43が形成されており、この凹部43の中央部から上記押圧操作部43が突出させられている。上記押圧操作部43を下方に押圧することにより、上記中間部44が変形させられて上記導電性ゴム42が上記接点部16に接触させられ、上記接点16a,16bが閉じられる。これにより、信号が出力されて上記発光体5が点灯させられる。
【0057】上記押圧力を解除すると、上記中間部44の弾性回復力によって上記導電性ゴム42が上記接点部16から持ち上げられる。本実施の形態では、制御回路17を設けることにより、上記接点部16を繰り返し開閉することにより、常時点灯と、間欠点灯(フラッシング)と、消灯とを順次選択できるように構成している。
【0058】また、上記裾部45において、基板8の表面と上部材3との間を確実に防水シールすることができる。本実施の形態においては、上記スイッチの構造と防水構造を一つの部材で形成することができるため、コスト及び製造工程を大幅に低減させることができる。
【0059】また、上記構成により、組み付け作業を容易に行えるとともに、上記上部材3と下部材4とを分離させた際にも、上記操作体41が上記上部材3から離脱することがなくなり、電池交換等を容易に行うことができる。
【0060】本願発明は、上述の実施の形態に限定されることはない。実施の形態では、シール部材を平面に沿って形成したが、始めから立体的に形成することもできる。
【0061】また、操作体の形態も実施の形態に限定されることはなく、4角錐等の他の形態を採用することもできる。
【出願人】 【識別番号】500283310
【氏名又は名称】株式会社ユニコ
【住所又は居所】大阪府堺市中向陽町1丁4番22号
【出願日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【代理人】 【識別番号】100101605
【弁理士】
【氏名又は名称】盛田 昌宏
【公開番号】 特開2003−16801(P2003−16801A)
【公開日】 平成15年1月17日(2003.1.17)
【出願番号】 特願2001−198550(P2001−198550)