| 【発明の名称】 |
展示外構及び外構の設計方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾島 憲司 【住所又は居所】東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭化成株式会社内
【氏名】川井 俊弘 【住所又は居所】東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭化成株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】外壁や軒樋,サッシ,玄関ドア等の住宅の外装を決定するのと同時にこの外装と好ましく組合せられた外構を決定する。
【解決手段】展示外構は、住宅の外壁1と門廻りを含んで展示するために、外壁1を外壁パネル1a及び門塀2,門扉3を含む門廻りは実物又は実物の部分によって且つ大きさは所定位置から見たとき視野に入る高さと幅を持って形成される。また外壁1と該外壁1に対しデザイン上好ましい門廻りを組み合わせて複数の外構セットA〜Hを構成すると共に構成された外構セットA〜Hを同一の展示場に且つ人が体感し得るように配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 住宅の外壁と門廻りを含んで展示するための展示外構であって、外壁及び門廻りは実物又は実物の部分によって且つ大きさは所定位置から見たとき視野に入る高さと幅を持って形成され、更に、外壁と該外壁に対しデザイン上好ましい門廻りを組み合わせて複数の外構セットを構成すると共に構成された複数の外構セットを同一の展示場に且つ人が体感し得るように配置したことを特徴とする展示外構。 【請求項2】 門廻りを含む外構の仕様項目名と仕様記載欄とを有し、且つ前記外構の仕様を決定する順序が指示されて記載されていることを特徴とする展示外構決定用シート。 【請求項3】 請求項1に記載した展示外構によって住宅の外壁と門廻りからなる複数の外構セットを体験した後、商品毎の仕様を確認するための商品別確認シートを参照しつつ、請求項2に記載した展示外構決定用シートを用いて外構の仕様を決定することを特徴とする外構の設計方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、顧客が門廻りを含む住宅の外構を決定する際に、実物又は実物の模型によって体感し得るようにした展示外構と、外構を決定する際の好ましい手順を示す展示外構決定用シートと、この展示外構シートを用いて外構を設計する方法とに関するものである。 【0002】 【従来の技術】住宅を建築する場合、建物の廻りに門塀や門塀及び門扉等からなる門廻りを含む外構をも構築するのが一般的である。この場合、住宅の建築業者と外構の工事業者とは異なる業者であることが多く、建築業者は住宅の建築及び付帯工事等が終了した時点で手離し、その後、外構の工事業者に引き継がれるのが一般的である。 【0003】特に、住宅がプレハブメーカーによって製造されたものである場合、該プレハブメーカーは外構工事まで一貫して工事を請け負うことは少なく、外構の工事業者を紹介する程度に留まるのが一般的である。即ち、住宅の建築業者が外構の基本的な設計を行なったとしても、設計された外構を構成する各種部材の材質や色等の仕様や具体的なデザイン等は顧客が直接、外構の工事業者と打合せて決定している。 【0004】更に、外構の仕様を決定する場合、該外構を構成する各種部材をカタログやサンプルを参照して決定するが、外構の工事業者に於ける在庫の効率化や施工効率を優先させたものとなるのが一般的であり、デザインが単純で且つ部材の選択肢が少なくなっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く、住宅の建築業者と外構の工事業者とが異なるため、顧客にとって打合せのための時間や回数が増加して煩雑になるという問題があり、且つ顧客が住宅の外壁やサッシを含む外装と、門塀や門扉等からなる門廻りを含む外構を一緒に考えたいという要望を持ったとしても、この要望に応えることが出来ないという問題がある。更に、夫々の業者が異なることから、外装と外構とを、デザインや色等が統一された思想の元で関連付けることが困難になるという問題がある。 【0006】また外構を構成する各種の部材を選択する際に、参考にするのが部材毎に用意されたカタログやサンプルであり、これらを組み合わせて外構を完成したときの様子をイメージし難いという問題がある。このため、事前に外構と外装とのコーディネートをとることが出来ず、外構の工事中、或いは完成後に顧客が不満を持ち、部材を変更することがあるなどの問題が発生することがある。 【0007】上記の如く、従来は住宅の外装と外構を統一して設計するという思想がないため、予め外装と外構を構成する部材の好ましい組合せを用意して顧客に提案するようなことは考慮されたことはない。 【0008】本発明の目的は、住宅の外装を決定するのと同時にこの外装と好ましく組合せられた外構を決定することが出来る展示外構と、この展示外構の決定を支援するための展示外構決定用シートと、外構を設計するための方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る展示外構は、住宅の外壁と門廻りを含んで展示するための展示外構であって、外壁及び門廻りは実物又は実物の部分によって且つ大きさは所定位置から見たとき視野に入る高さと幅を持って形成され、更に、外壁と該外壁に対しデザイン上好ましい門廻りを組み合わせて複数の外構セットを構成すると共に構成された複数の外構セットを同一の展示場に且つ人が体感し得るように配置したものである。 【0010】上記展示外構では、住宅の外壁と門廻りが実物或いは実物の部分によって構成されており、且つ高さや幅が予め設定された所定の位置から見たとき、視野に入るような寸法を有するため、顧客が実物の質感や色を体感することが出来る。また予め、外壁とこの外壁に対してデザイン上組み合わせることが好ましい門廻りを組み合わせて外構セットを構成しておき、複数の外構セットを同一の展示場に且つ人が体感し得るように配置したので、顧客は複数の組み合わせを実際に体感しつつ、嗜好に合った外壁と外構との組み合わせを選択するこが出来る。 【0011】このため、住宅の外壁を決定するのと同時に、この外壁に対してデザイン上好ましく組み合わせた門廻りを含む外構を決定することが可能であり、且つ夫々を実物で、或いは実物の部分によって体感することが出来るので、カタログやサンプルによって外構の部材を別々に選択した場合と異なり、高い満足を得ることが出来る。 【0012】また本発明に係る展示外構決定用シートは、門廻りを含む外構の仕様項目名と仕様記載欄とを有し、且つ前記外構の仕様を決定する順序が指示されて記載されているものである。この展示外構決定用シートでは、門廻りを含む住宅の外構の仕様を一定の手順に従って決定することが出来る。そして、この手順に従うことによって、門廻りの仕様を短時間で且つ好ましいデザインを合理的に設定することが出来る。 【0013】更に、外構の設計方法は、上記展示外構によって住宅の外壁と門廻りからなる複数の外構セットを体験した後、商品毎の仕様を確認するための商品別確認シートを参照しつつ、上記展示外構決定用シートを用いて外構の仕様を決定するものである。 【0014】上記外構の設計方法では、予め複数の外構セットを体験することによって、住宅の外壁や門廻りを含む外構を実物で体感することが出来、質感や色の感じを得ることが出来る。その後、展示外構決定用シートに指示された順序で外構の色や仕様を決定してゆくことで、経験のない者であっても好ましい外構を設計することが出来る。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る展示外構,展示外構決定用シート,外構の設計方法の好ましい実施形態について説明する。 【0016】本発明に係る展示外構は、顧客が住宅と同時に、該住宅の外壁と好ましいデザインを持った門廻りを含む外構を選択することを可能としたものであり、特に、住宅の外壁及び門廻りを実物或いは実物の部分によって構成することで、質感や色等を体感することが可能であり、且つ所定の位置から見たとき外壁と外構が同時に視野に入るような大きさを持って構成することで、両者を組み合わせたときの感覚を体感し得るようにしたものである。更に、外壁とこの外壁に対してデザイン上好ましい組み合わせを持った門廻りからなる複数の外構セットを構成し、これらの外構セットを同一の展示場に、人が体感し得るように配置することによって、外壁及び外構に対する顧客の選択肢を拡大することが可能である。 【0017】上記の如く、展示外構は複数の外構セットによって構成されており、夫々の外構セットを同一の展示場に、且つ人が体感し得るように配置して構成される。このため、顧客は、展示場に於ける予め設定された位置に立つことによって、外壁と外構とが異なる組み合わせたを持った複数の外構セットを視認することが出来る。このため、顧客は視認した複数の外構セットの中から最も好みに合った外構セットを選択することが可能となり、この結果、展示された複数の外構セットを選択肢とし、且つ直接選択し得ない場合であっても、デザインの方向性(エクステリアスタイル)を選定することが可能となる。 【0018】展示外構を構成する夫々の外構セットは、予めデザイナーによって、例えばモダン,カジュアル,シンプル,オーソドックスのようなエクステリアスタイルを持った好ましいデザインとなるように、外壁と門廻りとが組み合わされている。このため、顧客が視野に入れたとき、外壁と門廻りとが色やデザインがバランス良く構成され、従って、大幅な変更を要することのない、顧客の嗜好に合った外構セットを選択することが可能となる。 【0019】外構セットを構成するに際し、外壁と門廻りは実物か、或いは実物の部分が用いられる。即ち、住宅の外壁としては外壁パネルが用いられ、門廻りとしては門塀を構成するブロックや、門扉を構成する建具も実物或いは片側の門扉、のように実物の部分が用いられる。そして、これらの実物や実物の部分によって、外壁パネルによる住宅の一部が構成され、この外壁の前側に門廻りが構成される。 【0020】門廻りとしての構成は、門塀や門扉のみに限定するものではなく、門塀に取り付けた門灯や表札,インターフォン等のアクセサリーや機器類、或いは門塀の道路に対応する側に設けた植え込み等を含み、必要に応じてアプローチも含んでおくことが好ましい。 【0021】更に、例えばオープンタイプの外構では、門扉を取り付けることなく、単に門塀或いは門柱のみによって門を構成することもあり、このような構成も含んで外構セットを構成しておくことが好ましい。このようにすることによって、住宅の一般的なイメージを得易くなり有利である。要するに、門廻りとは門塀と門扉を必須とするというものではなく、顧客の嗜好に合わせて適宜構成されるべきものである。 【0022】上記外壁と門廻りからなる外構セットの大きさは、顧客が該外構セットから所定距離(この距離は特に限定するものではなく、見る人の視線や体格によって異なる。一般的には1m〜2m程度)離れた位置から全体の構成が視野し得る程度のものであれば良く、従って、展示場としては、前記位置を中心として複数の展示外構を配置し得る程度の面積が必要となる。 【0023】本件発明者等の知見では、人が約1m離れて視野に入り得る寸法として、門塀は、幅が約80cmで高さが約1m20cm程度、外壁は、幅が約1mで高さが約2m10cm程度であることが好ましかった。しかし、本発明では、展示場の面積や展示外構の寸法等を前記値に限定するものではないことは当然である。特に、展示スペースに制限がある場合、門柱や門塀は実物仕様のうち最小寸法のものを、門扉は片側のみを展示することで、充分に門廻りの構成を表現することが可能である。要するに、外壁や門廻りの塗装や表面の凹凸を実物で認識し得ることが大切である。 【0024】外構セットを構成する場合、門塀の表裏面に異なるデザインのブロックを用いることも可能である。この場合、門塀の裏面側のデザインは離れた位置から外壁のデザインとの対応を視認することが困難であるものの、外壁が近くに存在することに変わりはなく、全く別の地点で検討するのに比較して有利である。このように、外壁の数と門廻りの数は必ずしも同じである必要はなく、何れか一方の数が他方の数よりも多くても良い。しかし、略同数であることが好ましい。 【0025】また外構セットを構成する外壁と門廻りを夫々レールに沿って移動し得るように構成し、これにより、互いに異なる組み合わせを実現し得るように構成することも好ましい。この場合、外壁パネルや門廻りの何れか、或いは両方を移動台車に載置した状態で構成することによって実現することが可能である。 【0026】外構セットを展示する展示場は屋外でも良く、屋内でも良い。外構セットを屋外に配置した場合には、太陽光線に照射された色合いや時刻に応じた陰影の移ろいを確認することが可能であり、植え込みや花壇を有する門廻りの場合に有利である。また屋内に設置した場合には、電灯の照明によって人工的に昼夜の雰囲気を醸し出すことが可能である。 【0027】外構セットを構成する外壁は、単に外壁パネルのみによって構成することが可能である。しかし、該外壁の上端に軒先を構成する部材(軒樋等)を取り付けることが好ましい。このように、外壁パネルの上端部分に軒樋を取り付けておくことで、より外壁としての体感を得ることが可能であり、軒樋の色や形状を含む仕様との組み合わせも視認することが可能となる。 【0028】更に、外壁に添えて屋根材の一部やサッシ自体或いはサッシの部分的な素材或いはサッシの模型等を取り付けておくか、或いは着脱可能に取り付け得るようにしておくことが好ましい。このように、外壁に屋根材やサッシの部分を取り付けておき、或いは取り付けることが可能なように構成しておくことで、外壁と屋根材やサッシの色の取り合わせを体感することが可能である。 【0029】外構セットを構成する門塀に取り付けた門扉は固定的なものではなく、適宜交換し得るようにしておくことが好ましく、且つ門塀に取り付け可能な門扉のサンプルを複数用意しておくことが好ましい。門塀及び門扉をこのように構成しておくことによって、顧客は門塀と門扉との組み合わせを適宜選択することが可能となる。 【0030】外構セットを構成する外壁と門塀との間の通路面(床面)や門塀から前側の通路面に、インターロッキングを設けておくことも可能である。特に、インターロッキングを基準面に嵌め込みが可能なように構成しておき、必要に応じて好ましい色のブロックを選択して嵌め込んだり、文様を形成し得るようにしておくと好ましい。このようなインターロッキングを構成しておくことで、顧客が好みのインターロッキングを選択して例えばカーポートの感覚を体感することが可能である。 【0031】次に、上記展示外構の好ましい実施例について図を用いて説明する。図1は展示外構の構成を説明するために斜め上方からみた斜視図である。図2は展示外構を構成する複数の外構セットを示す斜視図である。図3は外壁に屋根材やサッシの素材を取り付けた状態を説明する図である。図4は外構セットの構成を説明する図である。図5は外構と樹木との関係を説明する図である。 【0032】図1,2に示すように、展示外構は、外壁1と、門塀2,門扉3を有する門廻りとからなる複数の外構セットA〜Gを並べて展示したものであり、顧客がベンチ4の周辺に位置して何れかの方向に向いたとき、或いは外構セットA〜Gから所定距離離れた位置に立ったとき、対向する何れかの外構セットがこの顧客の視野に入るように構成されている。 【0033】また各外構セットA〜Gの前側の床面(通路側の床面)は種々のインターロッキング5による通路が形成されており、この通路を例えば各外構セットA〜Gに於けるアプローチとして、或いはカーポートの床面として体感し得るように構成されている。 【0034】尚、図1には、外構セットA〜Gの6セットが示されているが、実際には後述する図7,8に示すように8セットの外構セットが配置されている。 【0035】夫々の外構セットA〜Gを構成する外壁1は、例えば軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)等の実物の外壁パネル1aによって構成されており、上端部分にも同様に実物の部分からなる軒樋1bが設けられている。外壁パネル1aと軒樋1bは、図2に明らかなように、外壁パネル1aの上端部に軒樋1bの一部が取り付けられたものであって、ベンチ4側から或いは正面側から見たときに恰も実際の住宅を構成する部分であるかのように視認し得れば良い。 【0036】外壁1を構成する外壁パネル1には図3(a),(b)に示すように、実物からなる屋根材1c,実物の部分からなるサッシ部材1d,実物の部分からなる玄関ドア部材1eが夫々着脱可能に取り付けられている。特に、屋根材1cは1枚の瓦の実物が用いられており、この屋根材1cを外壁パネル1aの表面に取り付けておくことによって、顧客は外壁1と屋根との色の取り合わせを視認することが可能である。またサッシ部材1dと玄関部材1eは夫々実物の一部であるが、屋根材1cの場合と同様に、外壁1aに対する色の取り合わせを視認することが可能である。 【0037】門塀2には表札やインターフォン或いは門灯等が選択的に取り付けられている。例えば、図4(a)に示す、外構セットDでは門塀2に表札2aが取り付けられており、該門塀2の前側(道路側)に門灯6が設けられている。また門扉3の道路側から外壁1にかけてアプローチ7が形成され、更に、アプローチ7の両側に植え込み8が構成されている。 【0038】更に、本実施例の外構セットは、図4(b),(c)に示すように、門塀2に取り付けた門扉3は、容易に交換し得る大きさと構造を持って構成されており、予め複数の門扉を用意しておき、顧客の要求に応じて適宜交換することで、門廻りに対する選択肢を増加させることが可能である。 【0039】外構セットA〜Gを構成する門塀2の通路側(道路側)には植え込み8が構成されており、図5(a)〜(c)に示すように、植え込み8には夫々の外構セットA〜Gのデザインに対し好ましい樹木9が植えられている。特に、樹木9を鉢植えとし、且つ展示場の一部に同図(d),(e)に示すような樹木コーナーを設けて季節毎に特徴のある樹木や、植え込みとして好ましい樹木を植え込んでおき、顧客の要求に応じて鉢ごと交換することで、門廻りに対する選択肢をより増加することが可能である。特に、屋外に展示するような場合、充分な採光と雨による水とが得られるため有利である。 【0040】上記各外構セットA〜Gを展示したとき、図1に示すように、これらの外構セットA〜Gとベンチ4との距離が全て同一である必要はない。即ち、展示外構に於いて、外構セットA〜Gを視野に入れる所定位置とは、固定された位置(例えばベンチ4の位置)をいうのではなく、夫々の外構セットA〜Gの通路側に顧客が目的の外構セットA〜Gを視野に入れ得るだけの距離があれば良い。 【0041】また各展示物には、耐候性を持ったプレート状の部材に該展示物の名称や色の呼称或いは色の記号等の仕様、及び他の仕様を表示した仕様札を取り付けておくことが好ましい。このような仕様札を取り付けておくことで、顧客は仕様札に記載された内容を確認することで、展示物の正確な呼称や色の表現を認識することが可能となり、外構を決定するのに伴って各種シートに記載する際に有利である。 【0042】次に、本発明に係る展示外構決定用シートは、門廻りを含む外構の仕様を決定すべき項目と順序を指示したものであり、外構の仕様項目名と仕様記載欄とを記載した仕様書としての機能と、展示外構を決定するためのフローチャートとしての機能と、を有している。従って、展示外構決定用シートとしては一義的に限定し得るものではなく、前記機能を発揮し得るものであれば利用することが可能である。 【0043】展示外構決定用シートとしては1枚のシートによって構成されることが好ましい。しかし、必ずしも1枚のシートであることに限定するものではなく、例えば決定すべき外構の項目数が多い場合、これに伴って仕様書としての機能部分が多くなるため、この仕様書としての部分を分離して複数枚のシートに構成することも可能である。 【0044】本実施例では、展示外構決定用シートとして、図6に示すように、決定すべき外構の仕様項目名及び仕様記載欄が記載された仕様シート11aと、図7に示すように、外構を決定するための進行手順が記載されたフローシート11bと、からなる複数枚のシートを利用している。 【0045】仕様シート11aは、図6に示すように、標題が「外装・外構仕様確認シート」となっており、部位欄12a,仕様項目名欄12b,仕様欄12c,色欄12d,決定欄12e,保留欄12f等の欄が設けられている。前記各欄12a〜12fには、外装及び外構を構成するのに必要な項目が記載されており、これらの欄の中から、目的の住宅に適用する項目を選択すると共に、個々の項目毎にフローシート11bの手順に従って、詳細な仕様を決定してゆくことが可能である。 【0046】上記部位欄12aには、対応する部位が外装であるか、外構の場合は対象の部位がアプローチか、或いは他の部位かが記載されている。また仕様項目名欄12bには、部位毎に、対象となる部位を構成する部材の項目名が記載されている。また仕様欄12cには、各項目名毎に決定された仕様を記載し得るように構成されている。また色欄12dには各項目名毎に決定された色を記載し得るように構成されている。更に、決定欄12e,保留欄12fは各項目毎に設定された仕様欄12c,色欄12dの記載内容が決定したか、保留しているかを記載し得るように構成されている。 【0047】フローシート11bは、図7に示すように、標題が「エクステリアカラーコーディネートの進め方」となっており、外構を決定する際の進行手順13aが番号順に記載され、且つ手順を進める上でその時々のアドバイス13bが記載されている。 【0048】進行手順13aについて説明すると、第1欄には外構の基本設計を建物の計画と同時進行で進めることが好ましいことが記載されている。また、第2欄には外観のことを考えるに際し、全体イメージを固めるべきこと、キーとなるカラーを決定すべきこと、が記載され、アドバイス13bの欄には、これらのイメージやキーカラーを決定する際に、モデルハウスやカタログ或いは住宅雑誌等を参考にすると好ましいことがアドバイスされている。第3欄には、外構の全体イメージが固まり、キーカラーが決定した後、外構コーナーで詳細を決めてゆくべきことが記載されている。 【0049】尚、フローシート11bの内容は外構の設計方法と重複するため、後述する設計方法を説明する際に同時に説明する。 【0050】本発明に係る外構の設計方法は、予め展示外構によって住宅の外壁と門廻りからなる外構を体感した後、商品別確認シートによって商品毎の仕様及び仕様シート11aの記載内容を参照しつつ、フローシート11bに記載した進行手順に従って、外構の仕様を決定して行くものである。 【0051】上記設計方法を実施する際に利用する商品別確認シートの構成は特に限定するものではなく、外構を構成する商品が個別に確認し得るようなシートであれば良い。このような商品別確認シートとして、例えば商品カタログがある。 【0052】また本実施例では、外構セットA〜H毎に、個々の外構セットA〜Hの写真と、外構セットA〜Hを構成する商品の仕様及び概算金額を記載した仕様一覧(図7,8参照)を用意し、これらの仕様一覧を商品別確認シートとして利用している。ここで、図8,9により、図1に示す展示外構を構成する外構セットA〜Hの構成と仕様について説明する。 【0053】各外構セットA〜Hには、写真欄21が設けられており、この写真欄21に外壁1と門塀2,門扉3を含む門廻りを撮影した写真が記載されている。また「エクステリアスタイル」欄22が設けられ、この欄22にはデザインの基調が、モダン,カジュアル,シンプル,オーソドックス,コンテンポラリー等として記載されており、夫々のエクステリアスタイルの考え方が単純且つ明確に記載されている。またカラーイメージ欄23には、各外構セットA〜H毎に設定された色合いのイメージが単純且つ明快な言葉で記載されている。 【0054】外構部材欄24には、名称欄24a,仕様欄24b,色・品番欄24c,概算金額欄24dが夫々設けられており、枚小欄24aには門廻りを含む外構を構成する部材の名称が記載され、仕様欄24bには夫々の外構部材の仕様が記載され、色・品番欄24cには色の仕様が記載され、更に、概算金額欄24dには対象となる外構部材の概算金額が記載されている。 【0055】植栽欄25には、シンボルツリー,花壇を示す欄25aと、樹木名欄25bが設けられており、夫々対象となる欄25a,25bに必要な樹木名を記載し得るように構成されている。 【0056】外装部材欄26には、名称欄26a,色欄26bが設けられており、名称欄26aには外装を構成する外壁や目地及びサッシ等の部材と、夫々の部材の色が記載されている。前述したように、展示物には名称や色等を記載した仕様札が取り付けられており、これらの名称欄26a,色欄26bを記入するに際し、前記仕様札の内容を確認することで、正確に把握することが可能である。 【0057】参考概算セット金額欄27には、対象となる外構セットA〜Hを構成するのに必要な概算金額と、この概算に含まれることのない部材が記載されている。 【0058】本発明に係る外構の設計方法では、フローシート11bに指示された手順に従って、顧客に対し住宅の計画を進めている過程で住宅と同時に外構の設計を進めることで、住宅と外構とが統一されたイメージの元に、且つ統一されたカラーの元に円滑で、無駄なく合理的な外構を設計し得るようにしたものである。 【0059】本実施例では、先ず、顧客が全体のイメージを固めることから進行する。この全体イメージとは、外構セットA〜Hのエクステリアスタイル欄22に記載されたイメージに沿うものであり、当初の段階では、具体的ではなく、おおよそのイメージが醸し出されれば良い。 【0060】また全体イメージと並行してキーカラーを決定することが行なわれる。このキーカラーは、サッシの色や外壁1の吹き付け色、軒樋の色等が中心となる。このとき、各部分の色が住宅に対して如何なるイメージを持つかは、顧客に対してアドバイスされる。 【0061】このとき、外壁1の吹き付け色とサッシの色の組み合わせは住宅の全体のイメージに対して重要な意味合いを持つため、両者を組み合わせる際の好ましい例を記載して顧客に進めることが好ましい。 【0062】上記各段階は、顧客は主としてカタログや一般の住宅雑誌、或いは近所のプレハブ住宅の例を参考としてイメージを成長させることが多い。 【0063】住宅のイメージが具体化したとき、展示外構によって対象となる住宅と外構の詳細を決定して行く、先ず、顧客を予め選択したキーカラーを持った外構セットに導き、キーカラーに変更がないか否かを確認する。その後、選択されたキーカラーを持った外壁1に対する門廻りを含む外構を決定して行く。 【0064】即ち、外壁1を基準とし且つ固定された全体イメージを持った外構セットを確認し、この外構セットの内容を詳細に検討する。前述したように、門塀2を移動させて他の門塀2を交換し、或いは門塀2に対して複数の異なる仕様を持った門扉3を交換することで、顧客に最適なものを選択して貰う。これにより、門廻りを構成する部材の仕様と色が決定される。 【0065】そして、顧客がイメージに合った組み合わせが決定された後、個々の部品毎に仕様と色を決定し、決定した内容を仕様シート11aに書き込んで行く、この場合、サンプルの仕様や各種カタログを参照して決定することが可能である。このようにして、顧客の嗜好に合う門廻りを決定することが可能である。 【0066】上記部品の決定は、門扉3や門塀2,門灯6,アプローチ7等を夫々順に仕様及び色を選択することで行なわれ、外構を構成する全ての部分(前記以外に例えばカーポートの床面を構成するインターロッキング5や図示しないカーポートの屋根及び門扉等)に対して行なわれる。そして、外構の全ての部分を構成する部品が決定されたとき、門廻りを含む外構の設計が終了する。 【0067】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る展示外構では、顧客は、実物或いは実物の部分によって構成され、且つ高さや幅が予め設定された所定の位置から見たとき視野に入るような寸法を有する複数の外構セットの組み合わせを実際に体感しつつ、嗜好に合った外壁と外構との組み合わせを選択するこが出来る。このため、住宅の外壁を決定するのと同時に、門廻りを含む外構を決定することが可能であり、且つ夫々を実物で、或いは実物の部分によって体感することが出来るので、カタログやサンプルによって外構の部材を選択した場合と異なり、高い満足を得ることが出来る。 【0068】また展示外構決定用シートでは、門廻りを含む住宅の外構の仕様を一定の手順に従って決定することが出来る。このため、熟練した営業マンでなくとも、大きな変更なく、信頼性の高い外構を設計し、或いは顧客に進めることが出来る。 【0069】更に設計方法では、予め複数の外構セットを体験することによって、住宅の外壁や門廻りを含む外構を実物で体感して質感や色の感じた後、展示外構決定用シートに指示された順序で外構の色や仕様を決定してゆくことで、経験のない者であっても好ましい外構を設計することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000033 【氏名又は名称】旭化成株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号
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| 【出願日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−82864(P2003−82864A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月19日(2003.3.19) |
| 【出願番号】 |
特願2001−272440(P2001−272440) |
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