| 【発明の名称】 |
基礎コンクリートの気泡除去方法及び気泡除去具 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 宣昭 【住所又は居所】愛知県尾張旭市東山町2丁目1−5 株式会社東海建商内
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| 【要約】 |
【課題】基礎型枠間に生コンクリートを打設する際に、特に生コンクリートの基礎型枠の成形板との境界に発生する気泡を簡易に除去すること。
【解決手段】気泡除去具10は、金属製あるいは樹脂製の長方形薄板である基部11と、基部の長手方向一端に一体で取り付けられた丸棒状、筒状等の把持部13とを備えている。基部11は、板面を貫通した多数の小孔12を設けている。基礎型枠20の列の間に生コンクリートが規定の高さまで打設された後、気泡除去具の基部を、コンクリートの成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入する。その後、気泡除去具を、上下に複数回往復させ、さらに、成形板面から離間する方向に複数回搖動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 互いの成形板面が対向しかつ所定間隔を隔ててベース上に垂直に立設された基礎型枠の組みが、横方向に連続して配設されてなる2列の基礎型枠列の間に、生コンクリートを打設して基礎コンクリートを形成する際、前記成形板との接触面で生コンクリートに発生する気泡を除去する基礎コンクリートの気泡除去方法であって、長方形状の薄板に複数の小孔を設けた基部と、該基部の長手方向の一端に一体で取り付けられた把持部とを有してなる気泡除去具を、打設された生コンクリートの前記成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入し、該気泡除去具を上下に複数回往復させると共に、該気泡除去具を前記成形板面から離間する方向に複数回揺動させることを特徴とする基礎コンクリートの気泡除去方法。 【請求項2】 互いの成形板面が対向しかつ所定間隔を隔ててベース上に垂直に立設された基礎型枠の組みが、横方向に連続して配設されてなる2列の基礎型枠列の間に、生コンクリートを打設して基礎コンクリートを形成する際、前記成形板との接触面で生コンクリートに発生する気泡を除去する気泡除去具であって、長方形状の薄板に複数の小孔を設けた基部と、該基部の長手方向の一端に一体で取り付けられた把持部とを有してなり、打設された生コンクリートの前記成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入され、上下に複数回往復されると共に、前記成形板面から離間する方向に複数回揺動されることを特徴とする気泡除去具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の基礎コンクリートの形成のために、ベース上に垂直に立設された2列の基礎型枠列の間に生コンクリートを打設して形成する際に、基礎型枠の成形板との接触面で生コンクリートに発生する気泡を除去する基礎コンクリートの気泡除去方法及び気泡除去具に関する。 【0002】 【従来の技術】住宅用等の基礎コンクリートの形成は、互いの成形板面が対向しかつ所定間隔を隔ててベース上に垂直に立設された基礎型枠の組みが横方向に連続して配設されてなる2列の基礎型枠列の間に、生コンクリートを打設し硬化させることにより行われる。 【0003】ところで、生コンクリートの混合の際や、生コンクリートを基礎型枠間に流し込む際にコンクリート内に巻き込まれた空気が、生コンクリートを硬化させる間に気泡となって発生し、特に成形板との接触面に集まる。そのため、生コンクリートの硬化後に、基礎コンクリートの表面に気泡の跡が無数の点状の凹部として残り、外観上非常に見苦しく、基礎コンクリートの商品価値を低下させていた。さらに、このような凹部には水分やほこり等が溜まり易く、そのため長期的にみて基礎コンクリートに劣化をもたらし、その耐久性を損なうおそれもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記生コンクリート中に発生した気泡を除去するために、例えば生コンクリート内に棒を突っ込んで掻き混ぜるといった方法もとられているが、気泡除去の効果に乏しい。また、電動モータの回転軸の延長先にプロペラを取り付けた電動式気泡除去装置が用いられており、これにより気泡除去に効果を上げることができる。しかし、この電動式気泡除去装置を用いて、屋外の広い範囲に打設される生コンクリートの気泡を除去するためには、移動式の電源を用意するかあるいは非常に長い電源コードを用意する必要があり、いずれも非常に煩雑である。また、重い電動式気泡除去装置を操作することにより、広い範囲の気泡を除去する作業は、重労働であり、基礎コンクリート打設作業を困難なものにしている。 【0005】本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、基礎型枠間に生コンクリートを打設する際に、特に生コンクリートの基礎型枠の成形板との境界に発生する気泡を簡易に除去することができる基礎コンクリートの気泡除去方法及び気泡除去具を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために上記請求項1の発明の構成上の特徴は、互いの成形板面が対向しかつ所定間隔を隔ててベース上に垂直に立設された基礎型枠の組みが、横方向に連続して配設されてなる2列の基礎型枠列の間に、生コンクリートを打設して基礎コンクリートを形成する際、成形板との接触面で生コンクリートに発生する気泡を除去する基礎コンクリートの気泡除去方法であって、長方形状の薄板に複数の小孔を設けた基部と、基部の長手方向の一端に一体で取り付けられた把持部とを有してなる気泡除去具を、打設された生コンクリートの成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入し、気泡除去具を上下に複数回往復させると共に、気泡除去具を成形板面から離間する方向に複数回揺動させることにある。 【0007】上記のように構成した請求項1の発明においては、ベース上に立設して配置された2列の基礎型枠列の間に生コンクリートを規定高さまで打設した後、気泡除去具の把持部を手で持って、生コンクリートの成形板との接触部分に基部を長手方向他端側から挿入させる。さらに、気泡除去具を上下に数回往復させることにより、小孔によって生コンクリートの成形板との接触部分全体をムラなく掻き混ぜることができる。そのため、生コンクリートの成形板との接触部分に集められた気泡が、気泡除去具の複数の小孔に集められて大きな塊にされる。そのため、生コンクリート表面の気泡がつぶれ易くなる。さらに、気泡除去具を成形板面から離間する方向に搖動させることにより、大きくなった気泡が、大気と接触してスムーズに消失するようになる。その結果、請求項1の発明によれば、生コンクリート表面の気泡を簡易に除去することができる。 【0008】また、請求項2の発明の構成上の特徴は、互いの成形板面が対向しかつ所定間隔を隔ててベース上に垂直に立設された基礎型枠の組みが、横方向に連続して配設されてなる2列の基礎型枠列の間に、生コンクリートを打設して基礎コンクリートを形成する際、成形板との接触面で生コンクリートに発生する気泡を除去する気泡除去具であって、長方形状の薄板に複数の小孔を設けた基部と、基部の長手方向の一端に一体で取り付けられた把持部とを有してなり、打設された生コンクリートの成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入され、上下に複数回往復されると共に、成形板面から離間する方向に複数回揺動されることにある。 【0009】上記のように構成した請求項2の発明においては、気泡除去具は、長方形状の板面に複数の小孔を設けた薄板である基部を備えているため、気泡除去具の把持部を手で持って基部を成形板との接触部分に長手方向他端側から挿入して、上下に数回往復させることにより、小孔によって生コンクリートの成形板との接触部分全体をムラなく掻き混ぜることができる。これにより、生コンクリートの成形板との接触部分に集められた気泡が、気泡除去具の複数の小孔に集められて大きな塊にされる。そのため、生コンクリート表面の気泡がつぶれ易くなる。さらに、気泡除去具が成形板面から離間する方向に搖動されることにより、大きくなった気泡が、大気と接触してスムーズに消失するようになる。その結果、この気泡除去具を用いることにより、生コンクリート表面の気泡を簡易に除去することができる。また、この気泡除去具は軽量で持ち易いので、把持部を手で持って上下動及び水平方向に揺動させることも容易であり、気泡除去作業が容易になる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。図1及び図2は同実施形態である気泡除去具を正面図及び側面図により概略的に示し、図3は、気泡除去具の使用状態を説明図により概略的に示したものである。気泡除去具10は、金属製あるいは樹脂製の長方形薄板である基部11と、基部11の長手方向一端に一体で取り付けられた把持部13とを備えている。基部11は、例えば長さ600mm×幅200mmの長方形板であり、板面を貫通した多数の小孔12を設けている。ただし、基部11の形状についてはこれに限るものではない。小孔12の直径については、任意であるが、望ましくは10〜20mm程度である。把持部13は、パイプ状であり、手で容易に握り易いような直径になっている。本例では、1枚の板の端部を丸めることにより,把持部13が形成されているが、これに限らず、別途形成した丸棒、丸パイプ等を溶接等によって基部11に固定するようにしてもよい。 【0011】基礎型枠20は、図4に示すように、長方形の平板である成形板21を設けており、成形板21の裏面側周縁には、成形板21から垂直に折り曲げられて立設された互いに対向する各一対の長尺状の垂直枠板22と水平枠板23とを有している。垂直枠板22には、長手方向の両端近傍の2箇所に後述する固定部材26のロッド27が挿通される取付孔(図示しない)が設けられている。また、成形板21の裏面側には、両垂直枠板22の中間位置にて垂直枠板22に平行に両水平枠板23間を連結するリブ24が設けられている。さらに、基礎型枠20は、一方の垂直枠板22の近傍位置に、垂直枠板22に平行に両水平枠板23間を連結する連結補助板25が設けられている。連結補助板25には垂直枠板22の取付孔との対応位置に貫通孔(図示しない)を設けている。垂直枠板22の取付孔と、連結補助板25の貫通孔には固定部材26が取り付けられている。 【0012】固定部材26は、棒状のロッド27と、ロッド27の中間位置にて直角に固定されたU字状の係止部28とを備えている。係止部28は、U字状の一対の平行な真直部の一方の真直部28bが他方の真直部28aに対して先端が短くなっており、真直部28aがロッド27に固定されている。固定部材26は、ロッド27の真直部28b側で垂直枠板22の取付孔に回動可能に挿入されており、真直部28a側で連結補助板25の貫通孔に回動可能に挿入されている。 【0013】つぎに、基礎型枠の組立てについて説明する。図5に示すように、ベースG上に、複数の基礎型枠20が、各垂直枠板22が隣接した状態で一列に立設される。さらに、固定部材26のロッド27が、密着した垂直枠板22の取付孔に挿通される。ここで、固定部材26のロッド27を回動させて、U字状の係止部28を両垂直枠板22に係止させることにより、両垂直枠板22が固定される。この複数の基礎型枠20からなる列が2列、基礎コンクリート打設のために、互いに成形板21の表面側が対向して所定間隔を隔てて配置される。対向する各基礎型枠20の上下端には、所定間隔を保持するための間隔保持金具31が取り付け固定される。 【0014】つぎに、気泡除去具10を使用した生コンクリートの気泡の除去方法について説明する。上記配列された基礎型枠20の列の間に、生コンクリートKが規定の高さまで打設される。その後、作業者が気泡除去具10の把持部13を手で持って、図3左側に示すように、基部11を、生コンクリートK内の成形板21との接触部分に長手方向他端側から挿入して、上下に数回往復させる。なお、基部11の上下の移動距離は、基部11の長さの略1/3程度であればよいが、これに限定されるものではない。これにより、基部11に設けられた小孔12によって生コンクリートKの成形板21との接触部分全体をムラなく掻き混ぜることができる。そのため、生コンクリートKの成形板21との接触部分に集められた気泡が、基部11の複数の小孔12に集められて大きな塊にされる。そのため、生コンクリートK表面の気泡がつぶれて消失し易くされる。 【0015】さらに、図3右側に示すように、気泡除去具10が成形板21面から離間する方向に搖動されることにより、大きくなった気泡が、大気と接触してスムーズに消失するようになる。なお、基部11の横方向の揺動距離は、5〜15cm程度であればよいが、これに限定されるものではない。このように表面側の気泡の除去された生コンクリートKを乾燥硬化させることにより、凹部の無い滑らかな表面状態の基礎コンクリートが形成される。 【0016】以上に説明したように、本実施形態によれば、気泡除去具10を用いることにより、生コンクリートK表面の気泡を簡易に除去することができる。その結果、本実施形態においては、基礎コンクリートの表面の外観を損なう不具合を防止することができ、基礎コンクリートの商品価値を高めることができる。また、本実施形態によれば、基礎コンクリートの表面に無用な水分やほこり等の付着が無いので、コンクリート表面の腐食を防止でき、その耐久性を高めることができる。また、この気泡除去具10は、軽量で持ち易いので、把持部13を手で持って上下動及び前後に揺動させることも容易であり、気泡除去作業が簡易にされる。さらに、この気泡除去具10は、簡易な構成であり電動式気泡除去具に比べて大幅に安価であるため、装置コストの負担が低減される。 【0017】なお、上記実施形態において、基礎型枠は平板状であるが、これに限らずコーナー等で使われる長方形を折り曲げたようなものに対しても本発明が同様に適用される。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、対向する2組の基礎型枠間にコンクリートを打設したときに、生コンクリートの基礎型枠の成形板近傍に多発する気泡を、気泡除去具を用いて効果的に除去することができる。その結果、本発明によれば、コンクリートの表面の外観を損なう不具合を防止することができ、基礎コンクリートの商品価値を高めることができる。また、本発明は、基礎コンクリートの表面の腐食を防止でき、その耐久性を高めることができる。また、本発明によれば、軽量の気泡除去具を用いることにより、気泡除去作業が簡易にされる。さらに、気泡除去具は、簡易な構成であり電動式気泡除去具に比べて大幅に安価であるため、装置コストの負担が低減される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597095131 【氏名又は名称】株式会社東海建商 【住所又は居所】愛知県尾張旭市東山町二丁目1ー5
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| 【出願日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097353 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 功二
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| 【公開番号】 |
特開2003−232129(P2003−232129A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−30039(P2002−30039) |
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