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【発明の名称】 フロアパネルと支柱のアース接続構造、フロアパネル、フロアパネルの製造方法
【発明者】 【氏名】平田 修
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】浅木 誠也
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】西沢 政利
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】コーナーロックねじを用いることによる施工現場への搬入品の点数,施工工数の増加等が生じてしまうことのないフロアパネルと支柱のアース接続構造、フロアパネル及び、フロアパネルの製造方法を提供する。

【解決手段】フロアパネル1の角部C近傍の外表面にパネル側導通部3としての非塗装部分を形成した。フロアパネル1の角部Cが載置される支柱2に前記パネル側導通部3と電気的に導通可能な支柱側導通部を形成した。フロアパネル1のパネル側導通部3と支柱2の支柱側導通部との間に、フロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させるためにパネル側導通部3に取り付ける金属製のねじ部材4及び、パネル側導通部3又はねじ部材4の少なくとも一方と支柱側導通部とに当接する弾性を有する導電性部材5とを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外表面に非導電性の塗装が施される金属製のフロアパネルと、該フロアパネルの角部を支持する金属製の支柱とに設けるフロアパネルと支柱のアース接続構造であって、フロアパネルの角部近傍の外表面にパネル側導通部としての非塗装部分を形成し、フロアパネルの角部が載置される支柱に前記パネル側導通部と電気的に導通可能な支柱側導通部を形成し、フロアパネルのパネル側導通部と支柱の支柱側導通部との間に、フロアパネルと支柱とを電気的に導通させるためにパネル側導通部に取り付ける金属製のねじ部材及び、パネル側導通部又はねじ部材の少なくとも一方と支柱側導通部とに当接する弾性を有する導電性部材とを設けて成ることを特徴とするフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項2】 導電性部材をねじ部材にてフロアパネルのパネル側導通部に取り付けると共に、支柱と該支柱に載置されたフロアパネルとで導電性部材を弾性変形させて支柱側導通部とパネル側導通部とに導電性部材を当接させて成ることを特徴とする請求項1記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項3】 ねじ部材にてパネル側導通部に取り付けられる導電性部材に、ねじ部材と共に回転するのを規制する規制部を設けて成ることを特徴とする請求項2記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項4】 導電性部材を支柱のフロアパネルが載置される部分に取り付けて支柱側導通部に当接させると共に、パネル側導通部にねじ部材を取り付けたフロアパネルを支柱に載置してねじ部材を導電性部材に当接させて成ることを特徴とする請求項1記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項5】 パネル側導通部をフロアパネルの側面に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項6】 パネル側導通部をフロアパネルの下面に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項7】 パネル側導通部としての非塗装部分を、フロアパネルの角部近傍の外表面にねじ部材を取り付けてマスキングすることで形成して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項8】 ねじ部材を外周に雄ねじが刻設されたボルトで構成すると共に該ボルトと螺合するナットをフロアパネルの内側に配設し、前記ボルトをフロアパネルの外側より前記ナットに螺着してボルトの頭部をフロアパネルの角部近傍の外表面に取着して成ることを特徴とする請求項7記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項9】 ねじ部材を外周に雄ねじが刻設されたボルトで構成すると共に該ボルトと螺合するねじ孔をフロアパネルのパネル側導通部に形成して成ることを特徴とする請求項7記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項10】 ねじ部材をタッピングねじ等の掘削ねじで構成すると共に、該掘削ねじにフロアパネルの塗装を剥離する塗装剥離部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項11】 ねじ部材をタッピングねじ等の掘削ねじで構成すると共に、導電性部材にフロアパネルの塗装を剥離する塗装剥離部を設けて成ることを特徴とする請求項2又は3又は5又は6のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項12】 導電性部材の弾性変形の変形回復を補助する補助部材を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のフロアパネルと支柱のアース接続構造。
【請求項13】 外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱によって角部が支持される金属製のフロアパネルであって、フロアパネルの角部近傍の外表面に支柱と電気的に導通可能なパネル側導通部としての非塗装部分を形成して成ることを特徴とするフロアパネル。
【請求項14】 パネル側導通部としての非塗装部分をこの部分に当接する金属製のねじ部材の頭部と略同面積に形成して成ることを特徴とする請求項13記載のフロアパネル。
【請求項15】 フロアパネルのパネル側導通部に、フロアパネルと支柱とを電気的に導通させるための弾性を有するアースとしての導電性部材をねじ部材にて取り付けて成ることを特徴とする請求項13又は14記載のフロアパネル。
【請求項16】 外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱によって角部が支持される金属製のフロアパネルの製造方法であって、フロアパネルの角部近傍に取着したねじ部材の頭部でフロアパネルの外表面の一部をマスキングした状態で該フロアパネルの外表面に塗装を施すことで、支柱と電気的に導通可能なパネル側導通部としての非塗装部分を前記マスキングした部分に形成することを特徴とするフロアパネルの製造方法。
【請求項17】 ねじ部材としてのボルトをフロアパネルの外側に配置すると共に前記ボルトと螺合するナットをフロアパネルの内側に配置し、前記ボルトをフロアパネルの外側より前記ナットに螺着した状態でフロアパネルの内部に充填される硬化性の充填材によってナットを固定することを特徴とする請求項16記載のフロアパネルの製造方法。
【請求項18】 ねじ部材としてのボルトと螺合するねじ孔をフロアパネルに形成し、ねじ孔に前記ボルトを螺着して該ボルトの頭部でフロアパネルの外表面の一部をマスキングした状態でフロアパネルの外表面に塗装を施すことを特徴とする請求項16記載のフロアパネルの製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重床システムのフロアパネルと支柱とに設けるアース接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の床下地の上面に支柱を配置すると共に、この支柱にフロアパネルを載置して、床下地とフロアパネルとの間に配線用の隙間を形成する二重床システムが良く用いられており、以下に説明する。
【0003】フロアパネル1は、図17に示すように、平面視正方形状をした金属製の板状の部材で、外表面には非導電性の塗装が施されるものである。そして、フロアパネル1の四つの角部の下面はそれぞれ支柱2に載置されるものである。
【0004】支柱2は、オフィスの床下地の上面に配置されると共にフロアパネル1が載置されて床下地とフロアパネル1との間に配線用の隙間を形成する金属製もので、上端部にフロアパネル1が載置される受け部23が設けられる。
【0005】ところで、このようにして支柱2にフロアパネル1を載置する二重床システムにおいては、従来より後述するコーナーロックねじ63によってフロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させてアース接続を構成するものである。
【0006】フロアパネル1には、四つの角部にそれぞれ孔を穿孔してコーナーロックプラグを取り付けることで貫通孔62が形成してあり、貫通孔62にはコーナーロックねじ63が挿通されるものである。そして、フロアパネル1を支柱2に載置した際この貫通孔62が形成された角部の下面はそれぞれ支柱2の受け部23の上方に位置するものである。
【0007】受け部23は支柱2の上端部に設けられるもので、フロアパネル1が載置された際にフロアパネル1の貫通孔62と連通するようにねじ孔64が穿設してある。また、コーナーロックねじ63は、図19に示すように、フロアパネル1の外表面に施される塗装を剥離する剥離部Hが突設された金属製のもので、このコーナーロックねじ63を支柱2に載置されたフロアパネル1の貫通孔62の上方より挿通し、支柱2の受け部23のねじ孔64に螺着することで、コーナーロックねじ63を介してフロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させるものである。
【0008】しかしながら、このようにコーナーロックねじ63を用いるフロアパネル1と支柱2のアース接続構造では、支柱2にフロアパネル1を載置した後、即ち現場施工においてコーナーロックねじ63を取り付けるものであり、このコーナーロックねじ63や締め付けに用いる工具等の現場への搬入品の点数が増加するだけでなく、現場での施工工数も増加するという問題があるものであった。
【0009】また、幾度もフロアパネル1を支柱2に載置し直す場合、何度もコーナーロックねじ63を着脱することによる支柱2の受け部23のねじ孔64の緩みによって電気的導通が不確実になってしまうと共に、コーナーロックねじ63のねじ孔64への締め付けトルクの変動によって電気的導通の抵抗値にばらつきが生じるといった問題もあるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コーナーロックねじを用いることによる施工現場への搬入品の点数,施工工数の増加等が生じてしまうことのないフロアパネルと支柱のアース接続構造、フロアパネル及び、フロアパネルの製造方法を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係るフロアパネルと支柱のアース接続構造は、外表面に非導電性の塗装が施される金属製のフロアパネル1と、該フロアパネル1の角部Cを支持する金属製の支柱2とに設けるフロアパネル1と支柱2のアース接続構造であって、フロアパネル1の角部C近傍の外表面にパネル側導通部3としての非塗装部分を形成し、フロアパネル1の角部Cが載置される支柱2に前記パネル側導通部3と電気的に導通可能な支柱側導通部を形成し、フロアパネル1のパネル側導通部3と支柱2の支柱側導通部との間に、フロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させるためにパネル側導通部3に取り付ける金属製のねじ部材4及び、パネル側導通部3又はねじ部材4の少なくとも一方と支柱側導通部とに当接する弾性を有する導電性部材5とを設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続するのにコーナーロックねじ63のようなアース部材を現場で施工する必要がなくなり、現場施工で要する部品(部材や工具)点数,施工工数の低減が図られるものである。特に、フロアパネル1を支柱2に載置するという基本的な作業を行うだけで、簡単に電気的な導通が得られるようになるものである。また、コーナーロックねじ63の締め付けトルクの変動によって電気的導通の抵抗値にばらつきが生じることもないものである。
【0012】また、導電性部材5をねじ部材4にてフロアパネル1のパネル側導通部3に取り付けると共に、支柱2と該支柱2に載置されたフロアパネル1とで導電性部材5を弾性変形させて支柱側導通部とパネル側導通部3とに導電性部材5を当接させることが好ましい。このような構成とすることで、ねじ部材4によって導電性部材5がフロアパネル1のパネル側導通部3に確実に当接すると共に、導電性部材5が自身の弾性によって支柱側導通部に確実に当接するものである。
【0013】また、ねじ部材4にてパネル側導通部3に取り付けられる導電性部材5に、ねじ部材4と共に回転するのを規制する規制部53を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ねじ部材4によるパネル側導通部3への取り付けの際に導電性部材5がねじ部材4と共に回転してしまうのを防止することができる。
【0014】また、導電性部材5を支柱2のフロアパネル1が載置される部分に取り付けて支柱側導通部に当接させると共に、パネル側導通部3にねじ部材4を取り付けたフロアパネル1を支柱2に載置してねじ部材4を導電性部材5に当接させることが好ましい。このような構成とすることで、導電性部材5をねじ部材4で取り付けたりする必要がなくなり、施工が容易となるものである。
【0015】また、パネル側導通部3をフロアパネル1の側面1bに形成することが好ましい。このような構成とすることで、パネル側導通部3に取り付けられるねじ部材4が歩行者がフロアパネル1を踏むことによる繰り返し垂直負荷によって緩むのを防止することができる。
【0016】また、パネル側導通部3をフロアパネル1の下面1cに形成することが好ましい。このような構成とすることで、パネル側導通部3に取り付けられるねじ部材4をフロアパネル1の自重で導電性部材5や支柱側導通部に圧接することができる。
【0017】また、パネル側導通部3としての非塗装部分を、フロアパネル1の角部C近傍の外表面にねじ部材4を取り付けてマスキングすることで形成することが好ましい。このような構成とすることで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続するためのねじ部材4をマスキング部材として用いることができる。
【0018】また、ねじ部材4を外周に雄ねじが刻設されたボルト4aで構成すると共に該ボルト4aと螺合するナット42をフロアパネル1の内側に配設し、前記ボルト4aをフロアパネル1の外側より前記ナット42に螺着してボルト42の頭部41をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着することが好ましい。このような構成とすることで、マスキング部材としても用いるねじ部材4を容易にフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着することができる。
【0019】また、ねじ部材4を外周に雄ねじが刻設されたボルト4aで構成すると共に該ボルト4aと螺合するねじ孔15をフロアパネル1のパネル側導通部3に形成することが好ましい。このような構成とすることで、マスキング部材としても用いるねじ部材4を容易にフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けることができる。
【0020】また、ねじ部材4をタッピングねじ等の掘削ねじ4bで構成すると共に、該掘削ねじ4bにフロアパネル1の塗装を剥離する塗装剥離部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ナット42を用いたりねじ孔15を形成したりすることなくねじ部材4をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けると共にパネル側導通部3を形成することができる。
【0021】また、ねじ部材4をタッピングねじ等の掘削ねじ4bで構成すると共に、導電性部材5にフロアパネル1の塗装を剥離する塗装剥離部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ナット42を用いたりねじ孔15を形成したりすることなくねじ部材4をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けると共に導電性部材5にてパネル側導通部3を形成することができる。
【0022】また、導電性部材5の弾性変形の変形回復を補助する補助部材8を設けることが好ましい。このような構成とすることで、導電性部材5の弾性変形の変形回復を補助することで繰り返し弾性変形することによる導電性部材5の弾性力の低下を抑えることができる。
【0023】また、本発明に係るフロアパネルは、外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱2によって角部Cが支持される金属製のフロアパネル1であって、フロアパネル1の角部C近傍の外表面に支柱2と電気的に導通可能なパネル側導通部3としての非塗装部分を形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続するのにコーナーロックねじ63のようなアース部材を現場で施工する必要がなくなり、現場施工で要する部品(部材や工具)点数,施工工数の低減が図られるものである。
【0024】また、パネル側導通部3としての非塗装部分をこの部分に当接する金属製のねじ部材4の頭部41と略同面積に形成することが好ましい。このような構成とすることで、ねじ部材4の頭部41をフロアパネル1の外表面に取着してマスキングして塗装するだけでこの頭部41と同面積の非塗装部分を形成することができて、パネル側導通部3を容易に形成することができる。
【0025】また、フロアパネル1のパネル側導通部3に、フロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させるための弾性を有する導電性部材5をねじ部材4にて取り付けることが好ましい。このような構成とすることで、ねじ部材4によって導電性部材5がフロアパネル1のパネル側導通部3に確実に当接するものである。
【0026】また、本発明に係るフロアパネルの製造方法は、外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱2によって角部Cが支持される金属製のフロアパネル1の製造方法であって、フロアパネル1の角部C近傍に取着したねじ部材4の頭部41でフロアパネル1の外表面の一部をマスキングした状態で該フロアパネル1の外表面に塗装を施すことで、支柱2と電気的に導通可能なパネル側導通部3としての非塗装部分を前記マスキングした部分に形成することを特徴とするものである。このような構成とすることで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続するためのねじ部材4をマスキング部材として用いることができて、フロアパネル1の製造工程や現場でのアース接続の施工工数を低減することができる。
【0027】また、ねじ部材4としてのボルト4aをフロアパネル1の外側に配置すると共に前記ボルト4aと螺合するナット42をフロアパネル1の内側に配置し、前記ボルト4aをフロアパネル1の外側より前記ナット42に螺着した状態でフロアパネル1の内部に充填される硬化性の充填材7によってナット42を固定することが好ましい。このような構成とすることで、フロアパネル1の充填材7をナットの固定部材として用いることができる。
【0028】また、ねじ部材4としてのボルト4aと螺合するねじ孔15をフロアパネル1に形成し、ねじ孔15に前記ボルト4aを螺着して該ボルト4aの頭部41でフロアパネル1の外表面の一部をマスキングした状態でフロアパネル1の外表面に塗装を施すことが好ましい。このような構成とすることで、マスキング部材としても用いるねじ部材4を容易にフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着することができて、フロアパネル1の製造工程や現場でのアース接続の施工工数を更に低減することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明について添付図面に基づいて説明する。まず、本発明のフロアパネル1と支柱2のアース接続構造を適用する二重床システムのフロアパネル1と支柱2とについて説明する。
【0030】フロアパネル1は、平面視正方形状をした板状のもので、トップ板11とボトム板12とで外殻が構成される。(図1,図2,図8,図15等参照)トップ板11は、平面視正方形状をした金属製の板状の部材で、上面がフロアパネル1の上面1aとなるものである。ボトム板12は、平面視正方形状をした上方に開口する大略箱状の部材で、開口縁からは外方に向けて外郭がトップ板11の外郭とほぼ同じであるフランジ状部が連設してあり、このボトム板12のフランジ状部とトップ板11とを平面視で外郭が重なるように溶接する。このようにトップ板11とボトム板12とを溶接してフロアパネル1の外殻を構成するもので、上述したようにトップ板11の上面がフロアパネル1の上面1aとなると共に、ボトム板12の側面,下面がそれぞれフロアパネル1の側面1b,下面1cとなる。また、フロアパネル1の下面1cには、図15(b)に示すように、ボトム板12を屈曲させて球面状凹部14が複数形成してある。
【0031】そして、このように構成されるフロアパネル1の外殻には内部に充填材7としてのモルタルを充填するもので、これによってフロアパネル1が形成され、更に、フロアパネル1の外表面(即ち、上面1aと側面1bと下面1c及び、後述する縁鍔部13の上下面)には、錆び止め等のための非導電性の塗料による塗装が施されるものである。なお、図1等に示すように、フロアパネル1の四つの角部Cにはそれぞれ、充填材7を充填する前にトップ板11とボトム板12とに平面視においてほぼ重なるように孔を穿孔してこの孔にコーナーロックプラグ61を取り付けることで貫通孔62が形成してあり、後述するコーナーロックねじ63を挿通可能としてある。
【0032】フロアパネル1は、上述したようにトップ板11とボトム板12とを溶接して外殻が構成されるが、ボトム板12のフランジ状部とこの部分に溶接されているトップ板11の周縁部とでフロアパネル1の縁鍔部13が形成してある。縁鍔部13は、フロアパネル1の周縁に形成される平面視ロ字状をしたもので、フロアパネル1の四つの角部C、即ち縁鍔部13の四つの角部が支柱2に載置されるものである。
【0033】支柱2は、オフィスの床下地の上面に配置されると共に上端部にフロアパネル1が載置されることで床下地とフロアパネル1との間に配線用の隙間を形成するもので、台座部21と柱脚部22と受け部23とで主体が構成される。(図1,図9,図14,図17等参照)台座部21は、図9等に示すように、床下地の上面に直接載置される金属製の板状の部材で、上面の中央部より上方に向けて柱脚部22が突設される。柱脚部22は、本実施形態では金属製のボルト22a,ナット22bで構成されるもので、ボルト22aの下端部を台座部21に固定して台座部21より上方に突出させると共にボルト22aの上端部にナット22bを螺着し、ナット22bの上面に後述する受け部23を載置固定するものである。柱脚部22をこのように構成してあるので、ナット22bを回転してボルト22aへの螺着位置を変えることで、ナット22bで載置する受け部23の床下地の上面からの高さ(即ちフロアパネル1の床下地の上面からの高さ)を調整することができる。
【0034】受け部23は、図1,図9に示すように、いずれも金属製の平面視正方形状の略板状をした受け部本体24と、平面視略十字状をした立設部25とで構成されるものである。受け部本体24は、下面に上記柱脚部22のナット22bの上面に載置される柱脚載置部24aが形成してあり、また、受け部本体24の上面には上記平面視略十字状をした立設部25を突設すると共に、上面の立設部25が突設されていない部分をパネル載置部24bとしてある。立設部25は、平面視正方形状の受け部本体24の上面を四つのほぼ正方形の区画に分割するように受け部本体24の上面に一体に設けてあり、これによって分割された受け部本体24の上面のそれぞれの区画がフロアパネル1のボトム板12の下面1cの角部Cが載置されるか又は隙間を介して配置されるパネル載置部24bとなるものである。また、立設部25の上端面は、フロアパネル1の縁鍔部13の下面が載置される鍔載置部25aとなるものであり、一つの受け部23でフロアパネル1の四つの角部Cを載置可能としてある。なお、本実施形態では、受け部本体24のパネル載置部24bがフロアパネル1の下面1c(即ちボトム板12の下面)に当接して支持するものではなく、縁鍔部13の下面を立設部25の鍔載置部25a上にラバー26を介して載置してフロアパネル1を支持するものである。また、なお、このような受け部23には、図9に示すように、受け部本体24に形成されるパネル載置部24bにそれぞれコーナーロックねじ63が螺着されるねじ孔64が穿設してあり、この受け部23のパネル載置部24bにフロアパネル1のボトム板12の下面1cの角部Cが配置された際、フロアパネル1の上面1a側よりコーナーロックプラグ61の貫通孔62に挿通したコーナーロックねじ63を支柱2のパネル載置部24bのねじ孔64に螺着することで、フロアパネル1を支柱2に確実に固定したりフロアパネル1と支柱2とを電気的に導通したりすることができる。
【0035】このような支柱2は、図14に示すように、オフィスビルやコンピュータビル等のオフィスの床下地の上面に載置するもので、この載置した支柱2にフロアパネル1を載置して床下地とフロアパネルとの間に配線用の隙間を形成するものである。なお、図中9はカーペットを示す。
【0036】上述したようなフロアパネル1と支柱2とに設ける本発明のアース接続構造の一実施形態について、図1及び図2に基づいて説明する。
【0037】本実施形態のアース接続構造は、フロアパネル1の角部C近傍の外表面にパネル側導通部3を形成すると共に支柱2に支柱側導通部を形成し、パネル側導通部3に導電性部材5aを金属製のねじ部材4にて取り付けて導電性部材5aを支柱側導通部に当接させることで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続するものである。
【0038】パネル側導通部3は、図1に示すように、フロアパネル1の側面1b(即ちボトム板12の側面)に形成するもので、フロアパネル1の外表面に非導電性の塗料が塗装されない非塗装部分を形成して電気的導通(electrical continuity)を可能とする導通部とするものである。このパネル側導通部3としての非塗装部分を形成するには、フロアパネル1の製造の段階において、トップ板11とボトム板12とを溶接する前にフロアパネル1の四つの角部C近傍の側面1bに貫通孔(特に図示せず)をそれぞれ穿孔し、この貫通孔にねじ部材4として外周に雄ねじが刻設されたボルト4aを外側より挿通すると共にこのボルト4aと螺合するナット42をボトム板12の内側よりボルト4aに螺着し、その後でトップ板11とボトム板12とを溶接し、ボルト4aの頭部41をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着してこの部分をマスキングした状態でフロアパネル1の外表面に塗装を施すものである。このようにすることで、ねじ部材4の頭部41をフロアパネル1の外表面に取着してマスキングして塗装するだけでこの頭部41と同面積の非塗装部分を容易に形成することができる。
【0039】支柱2には、支柱側導通部が形成されるものであるが、本実施形態においては、支柱2を構成する台座部21,柱脚部22,受け部23はいずれも金属製である上に、支柱2の外表面に非導電性の塗料等は塗装されないため、パネル側導通部3のような非塗装部分を特に形成することなく支柱2全体を支柱側導通部とすることができる。そして、この支柱2とフロアパネル1とを電気的に導通させるため、フロアパネル1の四つの角部Cに形成したパネル側導通部3には導電性部材5aがそれぞれ取り付けられる。
【0040】導電性部材5aは、図2(b)に示すように、導電性を有する平板状の部材を二か所で屈曲させて、パネル側取着片51とこれより一体に連設される側面視略へ字状をした支柱当接片52とを形成したもので、ばね用りん青銅等の金属で成形される。パネル側取着片51には、ねじ部材4が挿通される取着用切欠孔51aが穿設してある。この導電性部材5aは、フロアパネル1と支柱2との間の隙間に合わせてこれらの両方に弾圧するように弾性変形するものである。
【0041】この導電性部材5aをパネル側導通部3に取り付けるには、上述したようにねじ部材4としてのボルト4aとナット42を螺着した後トップ板11とボトム板12とを溶接してフロアパネル1の外殻を構成し、この内部に充填材7としてのモルタルを充填してナット42を固定し、この状態でボルト4aを回転させてナット42に螺着してあるボルト4aを外すかあるいは緩め、導電性部材5aのパネル側取着片51に穿設した取着用切欠孔51aにボルト4aを挿通し、再度ボルト4aをナット42に螺着してボルト4aの頭部41とフロアパネル1のパネル側導通部3とで導電性部材5aのパネル側取着片51を挟着することで行うものである。なおこの時、ナット42は円形よりも六角形等の多角形状をしたものの方がモルタルによって固定される効果が大きい。
【0042】そして、このように導電性部材5aを取り付けたフロアパネル1を支柱2に載置することで、図1に示すように、導電性部材5aの支柱当接片52が支柱側導通部に当接してフロアパネル1と支柱2とが電気的に導通される。
【0043】以上のような構成によれば、パネル側導通部3と支柱側導通部との間に金属製のねじ部材4及び導電性部材5aを設けてフロアパネル1と支柱2とをアース接続したことで、コーナーロックねじ63のようなアース部材を現場で施工する必要がなくなり、現場で施工する際に要するコーナーロックねじ63のような部材やこれを取り付けるための工具の点数、施工の工数の低減が図られるものである。特に、フロアパネル1を支柱2に載置するという基本的な作業を行うだけで、簡単に電気的な導通が得られるようになるものである。
【0044】また、幾度もフロアパネル1を支柱2に載置し直す時でも、コーナーロックねじ63を用いるものの場合のように何度もコーナーロックねじ63を着脱することによる支柱2の受け部23のねじ孔64の緩みによって電気的導通が不確実になることがないと共に、コーナーロックねじ63のねじ孔64への締め付けトルクの変動によって電気的導通の抵抗値にばらつきが生じることもないものである。
【0045】また、導電性部材5aをねじ部材4にてフロアパネル1のパネル側導通部3に取り付け、導電性部材5aを弾性変形させて支柱側導通部に弾圧したことで、導電性部材5aがフロアパネル1のパネル側導通部3と支柱側導通部とに確実に当接するものである。
【0046】また、パネル側導通部3をフロアパネル1の側面1bに形成したことで、パネル側導通部3に取り付けられるねじ部材4が歩行者がフロアパネル1を踏むことによる繰り返し垂直負荷によって緩むのを防止することができると共に、複数のフロアパネル1を積段した状態でねじ部材4を取り付けることができて作業性が向上するものである。
【0047】また、ねじ部材4としてのボルト4aをフロアパネル1の外側よりフロアパネル1の内側に配設してあるナット42に螺着し、ボルト4aの頭部41をフロアパネル1の外表面に取着してマスキングした状態でフロアパネル1の外表面に塗装を施して、パネル側導通部3としての非塗装部分をマスキングした部分に形成したことで、フロアパネル1と支柱2とをアース接続すると共にマスキング部材ともなるねじ部材4を容易にフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着することができて、フロアパネル1の製造工程や現場でのアース接続の施工工数を低減することができる。
【0048】また、なお、本実施形態ではフロアパネル1の四つの角部C全てにパネル側導通部3としての非塗装部分を形成したが、三か所以下であっても少なくとも一か所に形成してあれば電気的導通を得ることは可能である。しかしながらこの場合にあっては、フロアパネル1の配置に制限が加わるものであるため、パネル側導通部3としての非塗装部分はフロアパネル1の四つの角部C全てに形成することが好ましい。
【0049】次に、本発明の他の実施形態について、図3に基づいて説明する。本実施形態は、図1及び図2に示す上実施形態と基本的に同じであるため、主に異なる部分についてのみ説明する。
【0050】本実施形態は、上実施形態においてフロアパネル1の側面1bに貫通孔を穿孔してねじ部材4としてのボルト4aを外側より挿通すると共にナット42をボトム板12の内側よりボルト4aに螺着するところを、ねじ部材4としてのボルト4aと螺合するねじ孔15をフロアパネル1に形成してこのねじ孔15にボルト4aを外側より螺着するようにしたものである。
【0051】これは、パネル側導通部3としての非塗装部分を形成するにあたり、フロアパネル1の製造の段階において、トップ板11とボトム板12とを溶接する前にフロアパネル1の四つの角部C近傍の側面1bにそれぞれ、図3に示すように、ねじ部材4としての外周に雄ねじが刻設されたボルト4aと螺合するねじ孔15を穿設し、このねじ孔15に前記ねじ部材4としてのボルト4aを外側より螺着し、その後でトップ板11とボトム板12とを溶接し、ボルト4aの頭部41をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着してこの部分をマスキングした状態でフロアパネル1の外表面に塗装を施すものである。
【0052】以上のような構成によれば、マスキング部材として用いるねじ部材4を容易にフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取着することができて、フロアパネル1の製造工程や現場でのアース接続の施工工数を更に低減することができる。
【0053】次に、本発明の更に他の実施形態について、図4乃至図6に基づいて説明する。本実施形態は、図1及び図2や、図3に示す上実施形態と基本的に同じであるため、主に異なる部分についてのみ説明する。
【0054】本実施形態は、上実施形態のようにフロアパネル1の外表面にねじ部材4を取着してマスキングした状態でフロアパネル1の外表面に塗装を施してマスキングした部分をパネル側導通部3としての非塗装部分とするものではなく、ねじ部材4としての掘削ねじ4bで外表面に塗装が施されたフロアパネル1に掘削螺入し、この掘削ねじ4bとフロアパネル1とで導電性部材5bを挟着し、導電性部材5bに設けた塗装剥離部でフロアパネル1の塗装を剥離してパネル側導通部3としての非塗装部分を形成するものである。
【0055】ねじ部材4としての掘削ねじ4bには、一般によく用いられるタッピングねじを用いるが、特にこれに限定されないものである。
【0056】また、導電性部材5bは、図4乃至図6に示すように、上実施形態で用いるもの(図1乃至図3参照)に加えて、フロアパネル1に取り付ける際にフロアパネル1のボトム板12の下面1cに当接することでねじ部材4と共に回転してしまうのを防止する規制部53がパネル側取着片51の下端より一体に連設してあると共に、パネル側取着片51のフロアパネル1との当接面にフロアパネル1の塗装を剥離する塗装剥離部(特に図示せず)が形成してある。
【0057】塗装剥離部は、フロアパネル1の外表面に施してある塗装を剥離する突起として形成されるもので、パネル側取着片51の取着用切欠孔51aに掘削ねじ4bを挿通して掘削ねじ4bをフロアパネル1の側面1b(即ちボトム板12の側面)に掘削螺入していき、掘削ねじ4bによってパネル側取着片51がフロアパネル1の外表面に圧接され、パネル側取着片51が掘削ねじ4bの回転等の動きと同じように若干左右へ回転,揺動した際に、塗装剥離部の突起がフロアパネル1の外表面の塗装を剥離してパネル側導通部3としての非塗装部分を形成するものである。
【0058】以上のような構成によれば、ナット42を用いたりねじ孔15を形成したりすることなくねじ部材4をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けることができると共に、ねじ部材4でフロアパネル1の外表面をマスキングすることなく塗装後にパネル側導通部3を形成することができる。
【0059】次に、本発明の更に他の実施形態について、図7乃至図10に基づいて説明する。本実施形態は、図1及び図2や、図3や、図4乃至図6に示す上実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0060】本実施形態は、上実施形態のようにフロアパネル1の角部C近傍の側面1bにねじ部材4にて導電性部材5bを取り付けるものではなく、フロアパネル1の角部C近傍の下面1cにねじ部材4を取り付けると共に、導電性部材5cを支柱2のフロアパネル1が載置される部分に取り付けるものである。
【0061】ねじ部材4としての掘削ねじ4bには、一般によく用いられるタッピングねじを用いるが、特にこれに限定されないものである。さらに本実施形態では、掘削ねじ4bにフロアパネル1の塗装を剥離する塗装剥離部(特に図示せず)が設けてある。これは、掘削ねじ4bの頭部41のフロアパネル1との当接面にフロアパネル1の塗装を剥離する突起として形成されるもので、掘削ねじ4bをフロアパネル1に掘削螺入して掘削ねじ4bの頭部41がフロアパネル1の外表面に圧接された際、塗装剥離部の突起がフロアパネル1の外表面の塗装を剥離してパネル側導通部3としての非塗装部分を形成するものである。このようなねじ部材4は、図8に示すように、フロアパネル1(即ちボトム板12)の角部C近傍の下面1cの支柱2のパネル載置部24bに配置される部分に取り付けられる。
【0062】支柱2に載置される導電性部材5cは、本実施形態においては図9,図10等に示すような略板状のもので、支柱2の受け部23の立設部25が挿通される平面視略十字状をした挿通孔54が穿孔されると共に、受け部本体24のパネル載置部24bのねじ孔64に対応する貫通孔55が穿孔され、受け部本体24のパネル載置部24bに当接する下面に向けて弾性脚部56が設けられる。
【0063】このような導電性部材5cを支柱2の立設部25を挿通孔54に挿通して受け部本体24のパネル載置部24bに載置し、下面1cにねじ部材4を取り付けたフロアパネル1を支柱2の受け部23に載置することで、図7に示すように、支柱2に当接する導電性部材5cとフロアパネル1のパネル側導通部3に取り付けられたねじ部材4とが当接し、支柱2とフロアパネル1とを電気的に導通させることができる。
【0064】以上のような構成によれば、導電性部材5cをねじ部材4で取り付けることなく取り付け可能となって施工が容易となるものである。
【0065】また、ねじ部材4をフロアパネル1の下面1cに取り付けてパネル側導通部3をフロアパネル1の下面1cに形成すると共に、支柱2の受け部23に載置した導電性部材5cの上にフロアパネル1を載置してあり、弾性脚部56だけでなく略板状をした導電性部材5c本体も弾性を有して弾性変形するため、フロアパネル1に取り付けられるねじ部材4をフロアパネル1の自重で導電性部材5cに圧接することができる。
【0066】また、ねじ部材4としての掘削ねじ4bに塗装剥離部を設けたことで、ナット42を用いたりねじ孔15を形成したりすることなくねじ部材4をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けることができ、これと同時にパネル側導通部3を形成することができる。
【0067】次に、本発明の更に他の実施形態について、図11乃至図13に基づいて説明する。本実施形態は、図1及び図2や、図3や、図4乃至図6に示す上実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0068】本実施形態は、図1乃至図6に示す上実施形態のようにフロアパネル1の角部C近傍の側面1bにねじ部材4にて導電性部材5を取り付けるものではなく、フロアパネル1の角部C近傍の下面1cにねじ部材4にて導電性部材5dを取り付けるものである。
【0069】ねじ部材4としての掘削ねじ4bには、一般によく用いられるタッピングねじを用いるが、特にこれに限定されないものである。
【0070】また、導電性部材5dは、図1乃至図3に示す上実施形態のものと同様にパネル側取着片51とこれより一体に連設される側面視略へ字状をした支柱当接片52とで形成される上に、パネル側取着片51のフロアパネル1との当接面にフロアパネル1の塗装を剥離する塗装剥離部(特に図示せず)が形成してある。
【0071】塗装剥離部は、フロアパネル1の外表面に施してある塗装を剥離する突起として形成されるもので、パネル側取着片51の取着用切欠孔51aに掘削ねじ4bを挿通して掘削ねじ4bをフロアパネル1の下面1c(即ちボトム板12の下面)に掘削螺入していき、掘削ねじ4bによってパネル側取着片51がフロアパネル1の外表面に圧接された際、パネル側取着片51の塗装剥離部の突起がフロアパネル1の外表面の塗装を剥離してパネル側導通部3としての非塗装部分を形成するものである。このような導電性部材5d及びねじ部材4は、図12に示すように、フロアパネル1(即ちボトム板12)の角部C近傍の下面1cの支柱2に配置される部分に取り付けられる。
【0072】このように下面1cにねじ部材4にて導電性部材5dを取り付けたフロアパネル1を支柱2の受け部23に載置することで、図11に示すように、導電性部材5dと支柱2とを当接させてフロアパネル1と支柱2とを電気的に導通させることができる。
【0073】以上のような構成によれば、ナット42を用いたりねじ孔15を形成したりすることなくねじ部材4をフロアパネル1の角部C近傍の外表面に取り付けることができると共に、ねじ部材4でフロアパネル1の外表面をマスキングすることなく塗装後にパネル側導通部3を形成することができる。また、フロアパネル1の下面1cにねじ部材4にて導電性部材5dを取り付けたことで、導電性部材5dをフロアパネル1の自重で支柱2に圧接することができる。
【0074】またこの時、図13に示すように、ねじ部材4で取り付けられる導電性部材5とフロアパネル1との間に補助部材8を介在させてもよい。補助部材8は、金属等の導電性を有する材料で形成される弾性部材で、ねじ部材4によって導電性部材5とフロアパネル1との間に挟着された際に導電性部材5の支柱当接片52に圧接するもので、導電性部材5の弾性変形の変形回復を補助するものである。
【0075】また、特に図示はしないが、補助部材8を用いる代わりに導電性部材5を2つ重ねて取り付けても補助部材8を取り付けたのと同様の効果が得られるものである。
【0076】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、外表面に非導電性の塗装が施される金属製のフロアパネルと、該フロアパネルの角部を支持する金属製の支柱とに設けるフロアパネルと支柱のアース接続構造であって、フロアパネルの角部近傍の外表面にパネル側導通部としての非塗装部分を形成し、フロアパネルの角部が載置される支柱に前記パネル側導通部と電気的に導通可能な支柱側導通部を形成し、フロアパネルのパネル側導通部と支柱の支柱側導通部との間に、フロアパネルと支柱とを電気的に導通させるためにパネル側導通部に取り付ける金属製のねじ部材及び、パネル側導通部又はねじ部材の少なくとも一方と支柱側導通部とに当接する弾性を有する導電性部材とを設けたので、フロアパネルと支柱とをアース接続するのにコーナーロックねじのようなアース部材を現場で施工する必要がなくなり、現場施工で要する部品(部材や工具)点数,施工工数の低減が図られるものである。特に、フロアパネルを支柱に載置するという基本的な作業を行うだけで、簡単に電気的な導通が得られるようになるものである。また、コーナーロックねじを用いるもののように何度もコーナーロックねじを着脱することによるねじの緩みによって電気的導通が不確実になってしまったり、コーナーロックねじの締め付けトルクの変動によって電気的導通の抵抗値にばらつきが生じてしまうといったこともないものである。
【0077】また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、導電性部材をねじ部材にてフロアパネルのパネル側導通部に取り付けると共に、支柱と該支柱に載置されたフロアパネルとで導電性部材を弾性変形させて支柱側導通部とパネル側導通部とに導電性部材を当接させたので、ねじ部材によって導電性部材がフロアパネルのパネル側導通部に確実に当接すると共に、導電性部材が自身の弾性によって支柱側導通部に確実に当接するものである。
【0078】また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、ねじ部材にてパネル側導通部に取り付けられる導電性部材に、ねじ部材と共に回転するのを規制する規制部を設けたので、ねじ部材によるパネル側導通部への取り付けの際に導電性部材がねじ部材と共に回転してしまうのを防止することができる。
【0079】また請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、導電性部材を支柱のフロアパネルが載置される部分に取り付けて支柱側導通部に当接させると共に、パネル側導通部にねじ部材を取り付けたフロアパネルを支柱に載置してねじ部材を導電性部材に当接させたので、導電性部材をねじ部材で取り付けたりする必要がなくなり、施工が容易となるものである。
【0080】また請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パネル側導通部をフロアパネルの側面に形成したので、パネル側導通部に取り付けられるねじ部材が歩行者がフロアパネルを踏むことによる繰り返し垂直負荷によって緩むのを防止することができる。
【0081】また請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パネル側導通部をフロアパネルの下面に形成したので、パネル側導通部に取り付けられるねじ部材をフロアパネルの自重で導電性部材や支柱側導通部に圧接することができる。
【0082】また請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パネル側導通部としての非塗装部分を、フロアパネルの角部近傍の外表面にねじ部材を取り付けてマスキングすることで形成したので、フロアパネルと支柱とをアース接続するためのねじ部材をマスキング部材として用いることができる。
【0083】また請求項8記載の発明にあっては、上記請求項7記載の発明の効果に加えて、ねじ部材を外周に雄ねじが刻設されたボルトで構成すると共に該ボルトと螺合するナットをフロアパネルの内側に配設し、前記ボルトをフロアパネルの外側より前記ナットに螺着してボルトの頭部をフロアパネルの角部近傍の外表面に取着したので、マスキング部材としても用いるねじ部材を容易にフロアパネルの角部近傍の外表面に取着することができる。
【0084】また請求項9記載の発明にあっては、上記請求項7記載の発明の効果に加えて、ねじ部材を外周に雄ねじが刻設されたボルトで構成すると共に該ボルトと螺合するねじ孔をフロアパネルのパネル側導通部に形成したので、マスキング部材としても用いるねじ部材を容易にフロアパネルの角部近傍の外表面に取り付けることができる。
【0085】また請求項10記載の発明にあっては、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ねじ部材をタッピングねじ等の掘削ねじで構成すると共に、該掘削ねじにフロアパネルの塗装を剥離する塗装剥離部を設けたので、ナットを用いたりねじ孔を形成したりすることなくねじ部材をフロアパネルの角部近傍の外表面に取り付けると共にパネル側導通部を形成することができる。
【0086】また請求項11記載の発明にあっては、上記請求項2又は3又は5又は6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ねじ部材をタッピングねじ等の掘削ねじで構成すると共に、導電性部材にフロアパネルの塗装を剥離する塗装剥離部を設けたので、ナットを用いたりねじ孔を形成したりすることなくねじ部材をフロアパネルの角部近傍の外表面に取り付けると共に導電性部材にてパネル側導通部を形成することができる。
【0087】また請求項12記載の発明にあっては、上記請求項1乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、導電性部材の弾性変形の変形回復を補助する補助部材を設けたので、導電性部材の弾性変形の変形回復を補助することで繰り返し弾性変形することによる導電性部材の弾性力の低下を抑えることができる。
【0088】また請求項13記載の発明にあっては、外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱によって角部が支持される金属製のフロアパネルであって、フロアパネルの角部近傍の外表面に支柱と電気的に導通可能なパネル側導通部としての非塗装部分を形成したので、フロアパネルと支柱とをアース接続するのにコーナーロックねじのようなアース部材を現場で施工する必要がなくなり、現場施工で要する部品(部材や工具)点数,施工工数の低減が図られるものである。
【0089】また請求項14記載の発明にあっては、上記請求項13記載の発明の効果に加えて、パネル側導通部としての非塗装部分をこの部分に当接する金属製のねじ部材の頭部と略同面積に形成したので、ねじ部材の頭部をフロアパネルの外表面に取着してマスキングして塗装するだけでこの頭部と同面積の非塗装部分を形成することができて、パネル側導通部を容易に形成することができる。
【0090】また請求項15記載の発明にあっては、上記請求項13又は14記載の発明の効果に加えて、フロアパネルのパネル側導通部に、フロアパネルと支柱とを電気的に導通させるための弾性を有する導電性部材をねじ部材にて取り付けたので、ねじ部材によって導電性部材がフロアパネルのパネル側導通部に確実に当接するものである。
【0091】また請求項16記載の発明にあっては、外表面に非導電性の塗装が施されて金属製の支柱によって角部が支持される金属製のフロアパネルの製造方法であって、フロアパネルの角部近傍に取着したねじ部材の頭部でフロアパネルの外表面の一部をマスキングした状態で該フロアパネルの外表面に塗装を施すことで、支柱と電気的に導通可能なパネル側導通部としての非塗装部分を前記マスキングした部分に形成したので、フロアパネルと支柱とをアース接続するためのねじ部材をマスキング部材として用いることができて、フロアパネルの製造工程や現場でのアース接続の施工工数を低減することができる。
【0092】また請求項17記載の発明にあっては、上記請求項16記載の発明の効果に加えて、ねじ部材としてのボルトをフロアパネルの外側に配置すると共に前記ボルトと螺合するナットをフロアパネルの内側に配置し、前記ボルトをフロアパネルの外側より前記ナットに螺着した状態でフロアパネルの内部に充填される硬化性の充填材によってナットを固定したので、フロアパネルの充填材をナットの固定部材として用いることができる。
【0093】また請求項18記載の発明にあっては、上記請求項16記載の発明の効果に加えて、ねじ部材としてのボルトと螺合するねじ孔をフロアパネルに形成し、ねじ孔に前記ボルトを螺着して該ボルトの頭部でフロアパネルの外表面の一部をマスキングした状態でフロアパネルの外表面に塗装を施したので、マスキング部材としても用いるねじ部材を容易にフロアパネルの角部近傍の外表面に取着することができて、フロアパネルの製造工程や現場でのアース接続の施工工数を更に低減することができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成14年2月8日(2002.2.8)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2003−232125(P2003−232125A)
【公開日】 平成15年8月22日(2003.8.22)
【出願番号】 特願2002−32284(P2002−32284)