| 【発明の名称】 |
こけら板及びその施工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】江本 正和 【住所又は居所】東京都港区元赤坂一丁目5番17号 株式会社松田平田設計内
【氏名】河内 仁 【住所又は居所】東京都港区元赤坂一丁目5番17号 株式会社松田平田設計内
【氏名】宮嶋 幹雄 【住所又は居所】東京都中央区日本橋一丁目2番5号 日本鐵板株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】施工が簡単で意匠効果の優れた建築物の内装面や外装面を構成するこけら板及びその施工方法を提供する。
【解決手段】平面形状が上方側の一端に切欠部1aが設けられた四角形状を成し、切欠部1aに続く全幅の上方側1bと少なくともそれに続く切欠部1a側の一方の全長に亘る側方1cとが平面状の上面Aを成し残りの部分が上面Aより深くプレス形成された平面状の底面Bを成し底面Bの裏面に両端に係合鉤を有する横断面コ字状の取付用部材3が開口部を下方にして固定されている取付けプレート1と、上方側の端部が切欠部1aの下方側端縁の、また一方の側縁が一方の側方1cの端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられ裏面を取付けプレート1の上面Aに当接して固定される四角形状の表面材4と、更に外装用の場合には上方側1b及び表面側の側方に沿って粘着又は固着される帯状のシール材とでこけら板を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面形状が上方側の一端に切欠部(1a)が設けられた四角形状を成していて、該切欠部(1a)に続く全幅の上方側(1b)と少なくともそれに続く該切欠部(1a)側の一方の全長に亘る側方(1c)とが平面状の上面(A)を成し、残りの部分が該上面(A)より深くプレス形成された平面状の底面(B)を成しており、該底面(B)の裏面には両端に係合鉤(3a)を有する横断面コ字状の取付用部材(3)が開口部を下方にして上下方向に対して所定角度で固定されている金属製の取付けプレート(1)と、平面形状が幅が該取付けプレート(1)の上方側(1b)の一端が切欠された部位における残存部分の幅と略等しく、上下方向の長さが該取付けプレート(1)の上下方向の長さから上方側(1b)の上面(A)の最小幅を差し引いた長さ以上で該取付けプレート(1)の上下方向の長さの2倍未満の四角形状を成していて、上方側の端部が該取付けプレート(1)の切欠部(1a)の下方側端縁の、また一方の側縁が該取付けプレート(1)の上面(A)の該一方の側方(1c)の端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられその裏面を該取付けプレート(1)の上面(A)に当接して固定されている表面材(4)とから成ることを特徴とする内装用こけら板。 【請求項2】 取付けプレート(1)において、一方の側方(1c)に続き該一方の側方(1c)と反対側の側方(1e)に到達しない下方(1d)も平面状の上面(A)を成している請求項1に記載の内装用こけら板。 【請求項3】 上面(A)が一方の側方(1c)に続く下方(1d)が存在する場合に該一方の側方(1c)及び該下方(1d)の端縁に立下り辺(1c',1d')がそれぞれ形成されている請求項2に記載の内装用こけら板。 【請求項4】 底面(B)の表面材(4)が存在しない位置に固定具挿通穴(1f)が穿設されている請求項1から3までのいずれか1項に記載の内装用こけら板。 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記載の内装用こけら板の取付けプレート(1)の底面(B)の裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)と係合する係合鉤(5a)を有する長尺の固定金具(5)を建築物の下地材上に一定間隔で固定し、内装用こけら板をその取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を該固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させて所定位置に固定した後、該固定金具(5)の長手方向には隣接する内装用こけら板を同じく取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を該固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させてその表面材(4)を固定した内装用こけら板の表面材(4)に突き合わせる操作を繰り返して順次固定し、また該固定金具(5)の長手方向と直角方向には上方側の内装用こけら板を同じく取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を上方側の固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させてその表面材(4)の下方側が固定した内装用こけら板の表面材(4)上に施工状態において固定したこけら板の表面材(4)と千鳥状になるように固定する操作を繰り返すことを特徴とする内装用こけら板の施工方法。 【請求項6】 内装用こけら板の底面(B)の表面材(4)が存在しない位置に固定具挿通穴(1f)が穿設されている場合において、その固定具挿通穴(1f)の位置でタッピンビスにより内装用こけら板を固定金具(5)に固定する請求項5に記載の内装用こけら板の施工方法。 【請求項7】 平面形状が上方側の一端に切欠部(1a)が設けられた四角形状を成していて、該切欠部(1a)に続く全幅の上方側(1b)と少なくともそれに続く該切欠部(1a)側の一方の全長に亘る側方(1c)とが平面状の上面(A)を成し、残りの部分が該上面(A)より深くプレス形成された平面状の底面(B)を成しており、該底面(B)の裏面には両端に係合鉤(3a)を有する横断面コ字状の取付用部材(3)が開口部を下方にして上下方向に対して所定角度で固定されている金属製の取付けプレート(1)と、平面形状が幅が該取付けプレート(1)の上方側(1b)の一端が切欠された部位における残存部分の幅と略等しく、上下方向の長さが該取付けプレート(1)の上下方向の長さから上方側(1b)の上面(A)の最小幅を差し引いた長さ以上で該取付けプレート(1)の上下方向の長さの2倍未満の四角形状を成していて、上方側の端部が該取付けプレート(1)の切欠部(1a)の下方側端縁の、また一方の側縁が該取付けプレート(1)の上面(A)の該一方の側方(1c)の端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられその裏面を該取付けプレート(1)の上面(A)に当接して固定されている表面材(4)と、上面(A)の上方側(1b)及び底面(B)の表面側の側方に沿って粘着又は固着される帯状のシール材(6)とから成ることを特徴とする外装用こけら板。 【請求項8】 取付けプレート(1)において、一方の側方(1c)に続き該一方の側方(1c)と反対側の側方(1e)に到達しない下方(1d)も平面状の上面(A)を成している請求項7に記載の外装用こけら板。 【請求項9】 上面(A)の一方の側方(1c)に続く下方(1d)が存在する場合に該一方の側方(1c)及び該下方(1d)の端縁に立下り辺(1c',1d')がそれぞれ形成されている請求項8に記載の外装用こけら板。 【請求項10】 上方側(1b)の端縁及び一方の側方(1c)と反対側の側方(1e)の端縁に立上り辺(1b'及び1e')が形成されている請求項7から9までのいずれか1項に記載の外装用こけら板。 【請求項11】 底面(B)の表面側の側方に沿って横断面L字状のシール装着部材(2)が上方に開口部を形成するように固定されている請求項7から10までのいずれか1項に記載の外装用こけら板。 【請求項12】 上方側(1b)の端縁に立上り辺(1b')が形成されており、底面(B)の表面側の側方に沿って横断面コ字状のシール装着部材(2)が上方に開口部を形成するように固定されている請求項7から9までのいずれか1項に記載の外装用こけら板。 【請求項13】 底面(B)の表面側の側方に沿って帯状のシール材(6)が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴(1f)が穿設されている請求項7から12までのいずれか1項に記載の外装用こけら板。 【請求項14】 請求項7から13までのいずれか1項に記載の外装用こけら板の取付けプレート(1)の底面(B)の裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)と係合する係合鉤(5a)を有する長尺の固定金具(5)を建築物の下地材上に一定間隔で固定し、外装用こけら板をその取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を該固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させて所定位置に固定した後にその上面(A)の上方側(1b)及び底面(B)の表面側の側方に沿って帯状のシール材(6)を粘着又は固着し、該固定金具(5)の長手方向には隣接する外装用こけら板を同じく取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を該固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させてその表面材(4)をその裏面を固定した外装用こけら板の底面(B)に粘着又は固着されている帯状のシール材(6)に当接させて表面材(4)に突き合わせた後に同様に帯状のシール材(6)を粘着又は固着する操作を繰り返して順次固定し、また該固定金具(5)の長手方向と直角方向には上方側の外装用こけら板を同じく取付用部材(3)の両端の係合鉤(3a)を上方側の固定金具(5)の係合鉤(5a)に係合させてその表面材(4)をその裏面を固定したこけら板の上面(A)に粘着又は固着されている帯状のシール材(6)に当接させて下方側が固定した外装用こけら板の表面材(4)上に施工状態において下方側が固定したこけら板の表面材(4)と千鳥状になるように固定した後に同様に帯状のシール材(6)を装着する操作を繰り返すことを特徴とする外装用こけら板の施工方法。 【請求項15】 外装用こけら板の底面(B)の表面側の側方に沿って帯状のシール材(6)が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴(1f)が穿設されている場合において、その固定具挿通穴(1f)の位置でタッピンビスにより外装用こけら板を固定金具(5)に固定した後に帯状のシール材(6)が粘着又は固着する請求項14に記載の外装用こけら板の施工方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工した金属製の取付けプレートに表面材が固定されており建築物の内壁材や天井材として用いられる意匠効果に優れた内装用こけら板と、建築物の屋根材や外壁材として用いられる雨仕舞が良好で意匠効果に優れた外装用こけら板と、これらのこけら板を下地材上に固定された固定金具に固定して施工するこけら板の施工方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建築物の内壁や天井等の内装構造や、建築物の屋根や外壁等の外装構造としては、比較的長尺の板材を使用したものが一般的であるが、このような構造は長手方向に切れ目の無い平面状をなしているために単調で意匠効果において劣るという欠点があった。 【0003】一方、意匠効果を高めるために短尺のものとした代表例として瓦があるが、瓦は屋根面に使用することはできるが壁面や天井面には使用することができず、またその施工が面倒で熟練を要するという欠点があり、且つその重量が大きいという欠点があった。 【0004】このような欠点を解消する手段として、コロニアルと略称されている通常五角形をした部材が使用されているが、このコロニアルは屋根面に使用した場合には違和感は無いが、壁面に使用した場合には意匠性に乏しく違和感を生じるという欠点があり、また内装材としては不適であるという欠点があった。 【0005】かかる従来の意匠性における欠点を解消する部材として、こけら板が考えられるが、こけら板は所定位置に穿設されている固定具挿通用穴に挿通された釘や木ネジ等の固定具により下地材(屋根の場合には野地板)上に側縁部同士が重ね合わされ又は突き合わされて順次側方に、また上下方向には隣接する下側のこけら板の上縁部に上側のこけら板の下縁部を重ね合わせて固定されるので、上下方向に隣接して固定されているこけら板の重ね合わせ部や側方に隣接して固定されているこけら板の重ね合わせ部又は突合わせ部から雨水や結露した水等がこけら板の裏面側に浸入することを避けることができず、こけら板が固定されている下地材に防水シートを設置しておいてもこけら板を下地材に固定している釘や木ネジ等の固定具の部分では雨水や結露した水等が下地材に到ることを防止できないので下地材が腐食して建築物の耐久性が低下するという欠点を解消できないため、あまり普及していないのである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来から存在する内装材や外装材における欠点を解消し、意匠効果が優れており、雨水や結露した水に対する心配のない内装用及び外装用のこけら板及びその施工方法を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、内装用こけら板としては、平面形状が上方側の一端に切欠部が設けられた四角形状を成していて、該切欠部に続く全幅の上方側と少なくともそれに続く該切欠部側の一方の全長に亘る側方とが平面状の上面を成し、残りの部分が該上面より深くプレス形成された平面状の底面を成しており、該底面の裏面には両端に係合鉤を有する横断面コ字状の取付用部材が開口部を下方にして上下方向に対して所定角度で固定されている金属製の取付けプレートと、平面形状が幅が該取付けプレートの上方側の一端が切欠された部位における残存部分の幅と略等しく、上下方向の長さが該取付けプレートの上下方向の長さから上方側の上面の最小幅を差し引いた長さ以上で該取付けプレートの上下方向の長さの2倍未満の四角形状を成していて、上方側の端部が該取付けプレートの切欠部の下方側端縁の、また一方の側縁が該取付けプレートの上面の該一方の側方の端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられその裏面を該取付けプレートの上面に当接して固定されている表面材とから成っていればよく、また外装用こけら板としては、平面形状が上方側の一端に切欠部が設けられた四角形状を成していて、該切欠部に続く全幅の上方側と少なくともそれに続く該切欠部側の一方の全長に亘る側方とが平面状の上面を成し、残りの部分が該上面より深くプレス形成された平面状の底面を成しており、該底面の裏面には両端に係合鉤を有する横断面コ字状の取付用部材が開口部を下方にして上下方向に対して所定角度で固定されている金属製の取付けプレートと、平面形状が幅が該取付けプレートの上方側の一端が切欠された部位における残存部分の幅と略等しく、上下方向の長さが該取付けプレートの上下方向の長さから上方側の上面の最小幅を差し引いた長さ以上で該取付けプレートの上下方向の長さの2倍未満の四角形状を成していて、上方側の端部が該取付けプレートの切欠部の下方側端縁の、また一方の側縁が該取付けプレートの上面の該一方の側方の端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられその裏面を該取付けプレートの上面に当接して固定されている表面材と、上面の上方側及び底面の表面側の側方に沿って粘着又は固着される帯状のシール材とから成っていれば、上記課題を解決できることを究明したのである。 【0008】そして、このような内装用及び外装用のこけら板としては、取付けプレートにおいて一方の側方に続きその一方の側方と反対側の側方に到達しない下方も平面状の上面を成していたり、上面の一方の側方及び下方が存在する場合にその下方にもその端縁に立下り辺がそれぞれ形成されていたりする態様が、内装用こけら板においては底面の表面材が存在しない位置に固定具挿通穴が穿設されている態様が、また外装用こけら板においては上方側の端縁及び一方の側方と反対側の側方の端縁に立上り辺が形成されていたり、底面の表面側の側方に沿って横断面L字状のシール装着部材が上方に開口部を形成するように固定されていたり、上方側の端縁に立上り辺が形成されており底面の表面側の側方に沿って横断面コ字状のシール装着部材が上方に開口部を形成するように固定されていたり、底面の表面側の側方に沿って帯状のシール材が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴が穿設されている態様が好ましいことも究明したのである。 【0009】また、このような構造の内装用こけら板を施工するには、取付けプレートの底面の裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材の両端の係合鉤と係合する係合鉤を有する長尺の固定金具を建築物の下地材上に一定間隔で固定し、内装用こけら板をその取付用部材の両端の係合鉤を該固定金具の係合鉤に係合させて所定位置に固定した後、該固定金具の長手方向には隣接する内装用こけら板を同じく取付用部材の両端の係合鉤を該固定金具の係合鉤に係合させてその表面材を固定した内装用こけら板の表面材に突き合わせる操作を繰り返して順次固定し、また該固定金具の長手方向と直角方向には上方側の内装用こけら板を同じく取付用部材の両端の係合鉤を上方側の固定金具の係合鉤に係合させてその表面材の下方側が固定した内装用こけら板の表面材上に施工状態において固定したこけら板の表面材と千鳥状になるように固定する操作を繰り返せばよく、底面の表面材が存在しない位置に固定具挿通穴が穿設されている場合においては更にその固定具挿通穴の位置でタッピンビスにより内装用こけら板を固定金具に固定してもよく、外装用こけら板を施工するには、取付けプレートの底面の裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材の両端の係合鉤と係合する係合鉤を有する長尺の固定金具を建築物の下地材上に一定間隔で固定し、外装用こけら板をその取付用部材の両端の係合鉤を該固定金具の係合鉤に係合させて所定位置に固定した後にその上面の上方側及び底面の表面側の側方に沿って帯状のシール材を粘着又は固着し、該固定金具の長手方向には隣接する外装用こけら板を同じく取付用部材の両端の係合鉤を該固定金具の係合鉤に係合させてその表面材をその裏面を固定した外装用こけら板の底面に粘着又は固着されている帯状のシール材に当接させて表面材に突き合わせた後に同様に帯状のシール材を粘着又は固着する操作を繰り返して順次固定し、また該固定金具の長手方向と直角方向には上方側の外装用こけら板を同じく取付用部材の両端の係合鉤を上方側の固定金具の係合鉤に係合させてその表面材をその裏面を固定したこけら板の上面に粘着又は固着されている帯状のシール材に当接させて下方側が固定した外装用こけら板の表面材上に施工状態において下方側が固定したこけら板の表面材と千鳥状になるように固定した後に同様に帯状のシール材を装着する操作を繰り返せばよく、底面の表面側の側方に沿って帯状のシール材が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴が穿設されている場合においてはその固定具挿通穴の位置でタッピンビスにより外装用こけら板を固定金具に固定した後に帯状のシール材が粘着又は固着すればより好ましいことも究明したのである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明に係るこけら板及びその施工方法について詳細に説明する。図1は本発明に係る内装用こけら板の1実施例の構造を示す正面図、図2は図1の右側面図、図3は図1の平面図、図4は図1に示した内装用こけら板を構成する金属製の取付けプレートの斜視図、図5は本発明に係る外装用こけら板の1実施例の構造を示す正面図、図6は図5の右側面図、図7は図5の平面図、図8は図5に示した外装用こけら板を構成する金属製の取付けプレートの斜視図、図9は図1及び図5に示したこけら板を構成する表面材の正面図、図10は図9の右側面図、図11は図5に示した外装用こけら板にシール材を装着した状態を示す斜視図、図12はこけら板を建築物の下地材に固定する固定金具の斜視図、図13は本発明に係るこけら板を上下左右に連結した状態を示す正面図、図14は図13の平面図、図15は図13に示したこけら板が建築物に固定されている状態を示す側断面説明図である。 【0011】図面中、1は平面形状が上方側の一端に切欠部1aが設けられた四角形状を成していて、その切欠部1aに続く全幅の上方側1bと少なくともそれに続く切欠部1a側の一方の全長に亘る側方1cとが平面状の上面Aを成し、残りの部分が上面Aより深くプレス形成された平面状の底面Bを成しており、底面Bの裏面には両端に係合鉤3aを有する横断面コ字状の取付用部材3が開口部を下方にして上下方向に対して所定角度で固定されている金属製の取付けプレートであり、一方の側方1cに続きその一方の側方1cと反対側の側方1eに到達しない下方1dも平面状の上面Aを成していたり、上面Aが一方の側方1cに続く下方1dが存在する場合には一方の側方1c及び下方1dの端縁に立下り辺1c',1d'がそれぞれ形成されていてもよい。 【0012】この取付けプレート1は、内装用こけら板である場合には底面Bの後述する表面材4が存在しない位置に固定具挿通穴1fが穿設されている態様があり、外装用こけら板である場合には上方側1bの端縁及び一方の側方1cと反対側の側方1eの端縁に立上り辺1b'及び1e'が形成されている態様や、底面Bの表面側の側方に沿って横断面L字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている態様や、上方側1bの端縁に立上り辺1b'が形成されており且つ底面Bの表面側の側方に沿って横断面コ字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている態様や、底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴1fが穿設されている態様が存在する。 【0013】4は平面形状が幅が取付けプレート1の上方側1bの一端が切欠された部位における残存部分の幅と略等しく、上下方向の長さが取付けプレート1の上下方向の長さから上方側1bの上面Aの最小幅を差し引いた長さ以上で取付けプレート1の上下方向の長さの2倍未満の四角形状を成していて、上方側の端部が取付けプレート1の切欠部1aの下方側端縁の、また一方の側縁が取付けプレート1の上面Aの一方の側方1cの端縁のそれぞれ近傍に位置せしめられその裏面を取付けプレート1の上面Aに当接して固定されている、金属材や焼成材や木材等から成る表面材であり、この表面材4と取付けプレート1とで本発明に係る内装用こけら板が構成されており、本発明に係る外装用こけら板は更に後述する帯状のシール材6とで構成されている。 【0014】この表面材4を取付けプレート1に固定する手段としては、図示した実施例では表面材4の裏面の所定位置にスタッドボルト4aを溶接により固定突出させておいて、このスタッドボルト4aを取付けプレート1の上面Aの所定位置に貫通穿設しておいたスタッドボルト挿通穴1gに挿通させ取付けプレート1の裏面側でワッシャ及びナットで固定する方法を採用しているが、この方法に限定されるものではなく、例えばスポット溶接や接着剤による接着等の方法で固定しても良い。 【0015】5はこけら板の取付けプレート1の底面Bの裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材3の両端の係合鉤3aと係合する係合鉤5aを有する長尺の固定金具であり、その横断面形状はコ字状であっても、また図11に示す如く中央に係合鉤5aが立設されこの係合鉤5aの両側に所定間隔を有して平行に突条部5bが立設されており両側の係合鉤5aと突条部5bとの間の下方が中空5cに形成されているような横断面形状を有していてもよく、この固定金具5は建築物の下地材(こけら板が内装用こけら板である場合には壁面下地材や天井用下地材、外装用こけら板であって屋根面を構成する場合には野地板、壁面を構成する場合には壁面下地材)上に上下方向と直角な方向又は傾斜した方向に一定間隔で固定されて使用される。 【0016】6はこけら板が外装用こけら板である場合に取付けプレート1の上面Aの上方側1b及び底面Bの表面側の側方に沿って粘着又は固着される帯状のシール材であり、上方側1bの端縁に立上り辺1b'が形成されている場合にはその立上り辺1b'に沿って、また一方の側方1cと反対側の側方1eの端縁に立上り辺1e'が形成されている場合にはその立上り辺1e'に沿って、また一方の側方1cと反対側の側方1eの端縁に立上り辺1b'が形成されており底面Bの表面側の側方に沿って横断面L字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている場合にはその立上り辺1b'とシール装着部材2の立上り辺との間に沿って、底面Bの表面側の側方に沿って横断面コ字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている場合にはそのシール装着部材2の開口部に沿って、粘着又は固着される。 【0017】このような構成部材から成る本発明に係るこけら板を施工するには、先ず建築物の下地材(こけら板が内装用こけら板である場合には壁面下地材や天井用下地材、外装用こけら板であって屋根面を構成する場合には野地板、壁面を構成する場合には壁面下地材)上に、こけら板の取付けプレート1の底面Bの裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材3の両端の係合鉤3aと係合する係合鉤5aが立設されている長尺の固定金具5を上下方向と直角な方向又は傾斜した方向に一定間隔で固定する。この固定は、通常係合鉤5a,5a間の部分で釘や木ネジ等によって行う。このような固定金具5の固定を行うに際し、こけら板が外装用こけら板である場合には、建築物の下地材上に防水シート(釘等で貫通されたとき密着して隙間を塞ぐような自己封鎖性を有するゴムアス防水シートが好ましい)を予め敷設しておくことが好ましい。 【0018】次いで、この固定金具5の係合鉤5aにこけら板の取付けプレート1の底面Bの裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材3の両端の係合鉤3aを係合させて位置固定する。この際、こけら板が内装用こけら板であってその底面Bの表面材4が存在しない位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合にはその固定具挿通穴1fの位置でタッピンビスにより内装用こけら板を固定金具5に固定し、こけら板が外装用こけら板であってその底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合にはその固定具挿通穴1fの位置でタッピンビスにより外装用こけら板を固定金具5に固定すれば、こけら板の固定がより確実になるので好ましい。ここで、固定金具5の係合鉤5aにこけら板の取付けプレート1の底面Bの裏面に固定されている横断面コ字状の取付用部材3の両端の係合鉤3aを係合させて所定位置に位置させる操作は、所定位置近傍でこけら板の表面材4を打撃して固定金具5の係合鉤5a及び/又は取付用部材3の係合鉤3aを弾性により一時的に変形させることによって行えばよい。 【0019】しかる後、こけら板が外装用こけら板である場合には、取付けプレート1の上面Aの上方側1b及び底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6を粘着又は固着する。この帯状のシール材6の粘着又は固着は、取付けプレート1の上面Aの上方側1bの端縁に立上り辺1b'が形成されている場合にはその立上り辺1b'に沿って、また一方の側方1cと反対側の側方1eの端縁に立上り辺1e'が形成されている場合にはその立上り辺1e'に沿って、また一方の側方1cと反対側の側方1eの端縁に立上り辺1b'が形成されており底面Bの表面側の側方に沿って横断面L字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている場合にはその立上り辺1b'とシール装着部材2の立上り辺との間に沿って、底面Bの表面側の側方に沿って横断面コ字状のシール装着部材2が上方に開口部を形成するように固定されている場合にはそのシール装着部材2の開口部に沿って、粘着又は固着すればよい。また、こけら板が内装用こけら板である場合には、この帯状のシール材6の粘着又は固着は必要ない。 【0020】次いで、固定金具5の長手方向には、隣接するこけら板を同じく取付用部材3の両端の係合鉤3aを固定金具5の係合鉤5aに係合させてその表面材4を前に固定したこけら板の表面材4に突き合わせる操作を繰り返して順次固定するのであり、この際、こけら板が外装用こけら板である場合には前に固定したこけら板の一方の側方1cと反対側の側方1eに沿って粘着又は固着されている帯状のシール材6の表面に隣接するこけら板の表面材4の裏面が当接して取付けプレート1の底面B上の雨水等が取付けプレート1の一方の側方1cと反対側の側方1eを越えて建築物の下地材上に流れ込むことを防止するのである。従って、こけら板が外装用こけら板である場合には隣接するこけら板の表面材4同士を突き合わせた後に、その底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合にはその固定具挿通穴1fの位置でタッピンビスにより外装用こけら板を固定金具5に固定する操作及び取付けプレート1の上面Aの上方側1b及び底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6を粘着又は固着する操作も繰り返して固定金具5の長手方向にこけら板を順次固定する。 【0021】また固定金具5の長手方向と直角方向には、上方側のこけら板を同じく取付用部材3の両端の係合鉤3aを上方側の固定金具5の係合鉤5aに係合させてその表面材4の下方側が固定したこけら板の表面材4上に施工状態において下方側が固定したこけら板の表面材4と千鳥状になるように固定する。この際、こけら板が外装用こけら板である場合には前に固定したこけら板の取付けプレート1の上面Aの上方側1bに粘着又は固着されている帯状のシール材6の表面に隣接するこけら板の表面材4の裏面が当接して取付けプレート1の底面B上の雨水等が取付けプレート1の上方側1bを越えて建築物の下地材上に流れ込むことを防止するのである。従って、こけら板が外装用こけら板である場合には固定金具5の長手方向と直角方向に上方側のこけら板を固定した後に、その底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合にはその固定具挿通穴1fの位置でタッピンビスにより外装用こけら板を固定金具5に固定する操作及び取付けプレート1の上面Aの上方側1b及び底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6を粘着又は固着する操作も繰り返して固定金具5の長手方向と直角方向にこけら板を順次固定する。 【0022】このようにしてこけら板が施工されると、下方側のこけら板の表面材4の上方側に上方側のこけら板の表面材4が千鳥状になるように固定して配置固定されているので、意匠性に富んだ壁面や天井面や屋根面が構成されるのである。 【0023】そして、こけら板が外装用こけら板である場合には、降雨時等の雨水はその大部分が表面材4上を流下するが、その一部は固定金具5の長手方向と直交する表面材4同士の突合わせ部の間から取付けプレート1の底面B上に至るが、取付けプレート1は切欠部1aに続く全幅の上方側1bと少なくともそれに続く切欠部1a側の一方の全長に亘る側方1cと更に場合によっては一方の側方1cに続きその一方の側方1cと反対側の側方1eに到達しない下方1dも平面状の上面Aを成しているので、この上面Aと底面Bとの境界には段部が形成されていることにより底面B上の雨水等は上面Aに至ることがなく、また取付けプレート1の底面Bにおける上面Aの一方の側方1cと反対側の側方1eにはその反対側の側方1eに沿って帯状のシール材6が粘着又は固着されているので、取付けプレート1の底面Bにおける上面Aの一方の側方1cと反対側の側方1eから雨水等が建築物の下地材上に至ることはなく、総ての雨水等は取付けプレート1の底面Bにおける上面Aの側方1c又は下方1dの端縁と上面Aの一方の側方1cと反対側の側方1eの帯状のシール材6との間から流下するのである。 【0024】また、こけら板が外装用こけら板である場合に、前記雨水等の流下経路から逆方向に侵入してきた風等によって吹き上げられて来た雨水等は、固定金具5の長手方向と直角な下方向の外装用こけら板の上面Aの上方側1b上の帯状のシール材6の表面と固定金具5の長手方向と直角な上方向の外装用こけら板の底面Bの水勾配方向下流側の裏面とが接触しているため、建築物の下地材上に至ることはないのである。 【0025】尚、図示した実施例のように底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置ではない位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合にはこの固定具挿通穴1fに挿通されている固定具と固定具挿通穴1fとの間隙を通って雨水等が固定金具5上に流下することが考えられるが、この場合には固定具の頭の周囲にコーキング剤等を盛り付けることで解消できる。そして、固定金具5が係合鉤5aの両側に所定間隔を有して平行に突条部5bが立設されており両側の係合鉤5aと突条部5bとの間の下方が中空5cに形成されているような横断面形状のものである場合には、このコーキング剤等が経時的に劣化しても流下した雨水等は固定金具5の係合鈎5aと突条部5bとの間や中空5c内に貯って固定金具5の両端から排出されるのである。しかしながら、底面Bの表面側の側方に沿って帯状のシール材6が粘着又は固着される位置に固定具挿通穴1fが穿設されている場合には、このような現象は発生しないのである。 【0026】 【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係るこけら板は、構成部材数が少なくて容易に製造できるにも拘らず意匠効果に優れているので、建築物の内壁面や天井面のような内装用として使用できるのみならず、更に取付けプレートの上面の上方側及び底面の表面側の側方に沿って帯状のシール材を粘着又は固着する構造であると雨仕舞が良好で建築物の屋根面や外壁面を構成することができるものであり、本発明に係るこけら板の施工方法は固定金具を用いて極めて簡単に前記本発明に係るこけら板の効果を奏するように意匠効果に優れた建築物の内装面や外装面を施工することができる施工方法であり、従来の意匠効果において劣っていた建築物の内装面や外装面を画期的に向上させることができるという優れた効果を奏するものであり、その建築分野に貢献する価値の非常に大きなものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】302000553 【氏名又は名称】株式会社松田平田設計 【住所又は居所】東京都港区元赤坂一丁目5番17号 【識別番号】391037478 【氏名又は名称】日本鐵板株式會社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋1丁目2番5号
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| 【出願日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070105 【弁理士】 【氏名又は名称】野間 忠之
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| 【公開番号】 |
特開2003−232116(P2003−232116A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−29544(P2002−29544) |
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