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【発明の名称】 目地装置
【発明者】 【氏名】田中 州吾
【住所又は居所】香川県綾歌郡宇多津町浜二番丁14−1四国化成工業株式会社内

【氏名】中川 登
【住所又は居所】香川県綾歌郡宇多津町浜二番丁14−1四国化成工業株式会社内

【要約】 【課題】壁面仕上げ材Hを厚塗りしなくても、目地材3を固定する部材を覆い隠すことができ、しかも仕上げ後の外観が良好であり、長期にわたって雨跡等の汚れを防ぐことのできる、壁面施工に適した目地装置1を提供する。

【解決手段】上下両側に被係合部24を有する固定部材2と、上下両側に係合部32が形成され且つ下側の係合部32よりも下方に突出する水切片35を有する目地材3とからなり、下地面Sに固着した固定部材2の被係合部24に目地材3の係合部32を嵌合して固定部材2に目地材3を外嵌する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下両側に被係合部を有する固定部材と、上下両側に係合部が形成され且つ下側の係合部よりも下方に突出する水切片を有する目地材とからなり、下地面に固着した固定部材の被係合部に目地材の係合部を嵌合して固定部材に目地材を外嵌したことを特徴とする目地装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁面仕上げ材等による塗布面を区画する目地装置であって、特に屋外における壁面の施工に好適な目地装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面仕上げ材である鏝塗材を塗り分ける際に、壁面を区画するために目地材を固着したり、若しくは単に装飾用として壁面に固着される目地材が知られている。例えば、特開平9−279699号公報には、壁面に固着した目地材が開示されており、これによると下地壁面にビス等を用いて係止具を固着し、該係止具に形成した突片の間に目地材を差し込んで挟持したものである。
【0003】上記従来技術によれば、係止具に形成した突片の間に目地材を差し込んで挟持しているので、目地材を強固に支持するには係止具に十分な目地材の差し込み深さが必要となり、係止具の突片が壁面から大きく突出する。そうすると、壁表面に塗布する仕上げ材であるモルタル等は、係止具を覆い隠す程度に厚塗りしなければならず、無駄が多く甚だ不経済となるものであった。
【0004】また、目地材の上側位置に塗布される壁面仕上げ材は、重力の作用により目地材と隙間無く仕上ることが比較的簡単に実施し得るが、目地材の下側位置においては、壁面仕上げ材と目地材との間に隙間が発生し易く、外観を悪化させるものであった。さらに、屋外での施工においては、目地材表面を伝った雨水が下側の壁面を流れ落ちるため、壁面に雨跡等の汚れが付着し易いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、壁面仕上げ材を厚塗りしなくても、目地材を固定する部材を覆い隠すことができ、しかも仕上げ後の外観が良好であり、長期にわたって雨跡等の汚れを防ぐことのできる、壁面施工に適した目地装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このような事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、上下両側に被係合部を有する固定部材と、上下両側に係合部が形成され且つ下側の係合部よりも下方に突出する水切片を有する目地材とからなり、下地面に固着した固定部材の被係合部に目地材の係合部を嵌合して固定部材に目地材を外嵌したことによって、所期の目的を達成したものである。
【0007】
【作用】この発明によれば、下地面に固着した固定部材の被係合部に目地材の係合部を嵌合し、固定部材に目地材を外嵌しているので、目地材によって固定部材の殆どの部分を覆い隠すことができ、仕上げ材を厚塗りしなくても固定部材を隠すことができる。
【0008】また、目地材には下側の係合部よりも下方に突出する水切片を形成しているので、目地材の下側位置に塗布される仕上げ材との隙間を、水切片によって隠すことができると共に、目地材の表面を伝う雨水は水切片によって水切りされ、下側の壁面を流れ落ちないので、雨跡等による壁面の汚れを長期にわたって防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として実施例を図面に基づいて説明する。図1ないし5は本発明目地装置の実施例であり、図中1は目地装置を表わし、目地装置1は固定部材2と目地材3とから構成されている。固定部材2と目地材3はアルミニウム製形材によって形成されており、施工場所の寸法に合わせて所定長に切断して使用される。本実施例においては図2に示したとおり、塀を形成するブロック塀Bと基礎部Fとの境界部に目地装置1を設けた場合について説明する。
【0010】固定部材2は、中央主面部21に適宜間隔をおいて透孔22が穿設され、透孔22を挿通する螺子等の止め具4によって下地面Sに固着される。固定部材2の上下両側には平行状に突片23が形成されており、突片23の基端部に位置する上下外側部には被係合部24が形成されている。さらに、被係合部24から上下外側に向けて脚片25が形成されている。
【0011】一方、目地材3は上下両側に係合縁31が形成され、その先端部には内向き状の係合部32が形成されている。そして、係合縁31と主面部33によって固定部材収納空間34が形成されている。主面部33の下端には水切片35が一体的に下方に向けて突出形成されており、水切片35の下端位置は、下側に位置する係合部32よりも下方の位置となっている。
【0012】以上の構成からなる本発明目地装置1を施工順に説明すると、先ず目地を設ける下地面Sに固定部材2を止め具4を用いて固定する。次いで、目地材3の係合部32を固定部材2の被係合部24に係合して、目地材3を固定部材2に外嵌する。このとき、固定部材2は目地材3の固定部材収納空間34内に収納され、外部には固定部材2の脚片25の端部が露出するだけとなる。次に壁面仕上げ材Hを塗布するが、壁面仕上げ材Hは脚片25の端部の幅tに相当する厚さに塗布するだけで固定部材2は完全に隠れてしまうので、壁面仕上げ材Hを厚塗りしなくとも、固定部材2の露出による外観の悪化を防ぐことができる。
【0013】また、水切片35の下端は下側の係合部32よりも下位置となっているので、目地材3の下側に塗布される壁面仕上げ材Hの上端と水切片35の下端をオーバラップさせることができ、目地材3と壁面仕上げ材Hの上端の間に発生する多少の隙間は、水切片35に隠れて外部から目視されることはない。また降雨によって目地材3の表面を雨水が伝っても、水切片35によって雨水が水切りされ、目地材3の下側における壁面を雨水が流れ落ち難くなるので、雨跡等の付着による汚れを長期にわたって防止することができる。
【0014】図5(A),(B),(C)は目地材3の他の変形例を表わすものであり、種々の形状のものを用いることができる。なお、上記実施例と同じ部分については同じ符号を付けており、その説明は省略する。これらの目地材3を固定する際には、上記実施例と同じ固定部材2を利用することができる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、下地面に固着した固定部材の被係合部に目地材の係合部を嵌合し、固定部材に目地材を外嵌しているので、目地材によって固定部材の殆どの部分を覆い隠すことができ、仕上げ材を厚塗りしなくても固定部材を隠すことができる。また、目地材には下側の係合部よりも下方に突出する水切片を形成しているので、目地材の下側に塗布される壁面仕上げ材との隙間を隠すことができると共に、目地材表面を伝う雨水は水切片により水切りされ、下側の壁面を流れ落ちないので、雨跡等による壁面の汚れを長期にわたって防ぐことができる等実施上の効果は多大である。
【出願人】 【識別番号】000180302
【氏名又は名称】四国化成工業株式会社
【住所又は居所】香川県丸亀市土器町東八丁目537番地1
【出願日】 平成14年2月8日(2002.2.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−232113(P2003−232113A)
【公開日】 平成15年8月22日(2003.8.22)
【出願番号】 特願2002−31592(P2002−31592)