| 【発明の名称】 |
手摺取付具 |
| 【発明者】 |
【氏名】泉 周平
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| 【要約】 |
【課題】手摺を設置すべき傾斜面がカーブしていたり途中から傾斜角度が変わったりして複雑な形状の傾斜面に対しても設置現場において簡単に手摺を設置することができる手摺取付具を提供する。
【解決手段】支持柱5と連結される支持柱用接続体10と、手摺部材7を保持する手摺保持部33、34を有する手摺保持体31、32と、支持柱用接続体10に取着され、手摺保持体31、32を取り付けるための取付部23,24が配設されたエルボ本体20とを備え、取付部23、24は、幅方向に広く拡開した掛止部23a、24aを有する断面略凸字状に形成されてエルボ本体20の側面から突出するようにして配設され、掛止部23aを手摺保持部33内に設けられた該掛止部23aの縦方向の長さよりも長く形成された溝部31a、45a内に保持することにより掛止部23aが溝部31a、45a内を可動可能とされている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持柱と連結される支持柱用接続体と、手摺部材を保持する手摺保持部を有する手摺保持体と、前記支持柱用接続体に取着され、前記手摺保持体を取り付けるための取付部が配設されたエルボ本体とを備え、前記取付部は、幅方向に広く拡開した掛止部を有する断面略凸字状に形成されて前記エルボ本体の側面から突出するようにして配設され、前記掛止部を前記手摺保持部内に設けられた該掛止部の縦方向の長さよりも長く形成された溝部内に保持することにより前記掛止部が前記溝部内を可動可能とされていることを特徴とする手摺取付具。 【請求項2】 請求項1に記載の手摺取付具において、前記手摺保持体の前記手摺保持部とは反対側の端部は、その端面が断面略半円形となるような半割状に形成されると共に該半割状部分に補合する形状の補合部材を有して形成され、半割状の前記手摺保持体と前記補合部材の互いに対向して置される表面に前記掛止部を保持する前記溝部がそれぞれ形成されていることを特徴とする手摺取付具。 【請求項3】 請求項1に記載の手摺取付具において、前記手摺保持体の前記手摺保持部とは反対側の端部は、中空の円筒状に形成されると共に、該中空部分に嵌合する円柱部材を直径方向に二つ割りにした断面半円形状の2つの補助部材を有して形成され、前記補助部材の互いに対向する表面に前記掛止部を保持する前記溝部がそれぞれ形成されていることを特徴とする手摺取付具。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の手摺取付具において、前記エルボ本体は、略半球形状をした第一の半球と第二の半球の開口面を合わせて形成される略球状体を有し、前記第一の半球と前記第二の半球の表面にはそれぞれ互いに対向する位置に前記手摺保持体を取り付けるための前記取付部が配置されると共に、前記第一の半球と前記第二の半球は相対的に同軸的に回動可能に形成されていることを特徴とする手摺取付具。 【請求項5】 請求項4に記載の手摺取付具において、前記取付部及び前記手摺保持体は、前記第一の半球と前記第二の半球のいずれか一方に設けられていることを特徴とする手摺取付具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手摺取付具に関し、さらに詳しくは、屈曲した傾斜面に手摺を設置する場合に最適な手摺取付具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、傾斜面に手摺を設置する場合には以下の手順により行われていた。すなわち、初めに手摺を設置すべき場所の測量を行って傾斜面の傾斜角度や支持柱を設置する場所を決定する。そして、測量結果に基づき支持柱に設置場所の傾斜角度に合わせて溶接等の手段により手摺継手を取着して支持部材の準備を行う。支持部材の準備が終ったら手摺部材と共に設置現場に運び、それを現地で組み立てて設置していた。また、設置箇所が少ない等比較的簡単な現場である場合には現地で傾斜角度を測定しながら支持柱と手摺の接合角度を決定してその場で組み立てることも行われていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、設置現場の傾斜角度に応じてその都度手摺材を用意するのでは作業が煩雑であるという問題があった。また、手摺を設置すべき傾斜面が途中でカーブしていたり傾斜角度が変わったりして複雑な形状を有していると支持部材の準備も煩雑で設置にも手間がかかるという問題があった。この場合、設置場所に合わせて部材を準備する必要があることからオーダーメイドになり非常にコスト高になるという問題があった。 【0004】また、設置場所の傾斜や屈曲の程度に合わせて手摺の角度を現場で簡単に設定して組み立て可能な手摺用連結具は未だ提供されていない。 【0005】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、手摺を設置すべき傾斜面がカーブしていたり途中から傾斜角度が変わったりして複雑な形状の傾斜面に対しても設置現場において簡単に手摺を設置することができる手摺取付具を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、支持柱と連結される支持柱用接続体と、手摺部材を保持する手摺保持部を有する手摺保持体と、支持柱用接続体に取着され、手摺保持体を取り付けるための取付部が配設されたエルボ本体とを備え、取付部は、幅方向に広く拡開した掛止部を有する断面略凸字状に形成されてエルボ本体の側面から突出するようにして配設され、掛止部を手摺保持部内に設けられた該掛止部の縦方向の長さよりも長く形成された溝部内に保持することにより掛止部が溝部内を可動可能とされていることを特徴とする手摺取付具を提供する。 【0007】上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の手摺取付具において、手摺保持体の手摺保持部とは反対側の端部は、その端面が断面略半円形となるような半割状に形成されると共に該半割状部分に補合する形状の補合部材を有して形成され、半割状の手摺保持体と補合部材の互いに対向して置される表面に掛止部を保持する溝部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。 【0008】上記課題を解決するために請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の手摺取付具において、手摺保持体の手摺保持部とは反対側の端部は、中空の円筒状に形成されると共に、該中空部分に嵌合する円柱部材を直径方向に二つ割りにした断面半円形状の2つの補助部材を有して形成され、補助部材の互いに対向する表面に掛止部を保持する溝部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。 【0009】上記課題を解決するために請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の手摺取付具において、エルボ本体は、略半球形状をした第一の半球と第二の半球の開口面を合わせて形成される略球状体を有し、第一の半球と第二の半球の表面にはそれぞれ互いに対向する位置に手摺保持体を取り付けるための取付部が配置されると共に、第一の半球と第二の半球は相対的に同軸的に回動可能に形成されていることを特徴とする。 【0010】上記課題を解決するために請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の手摺取付具において、取付部及び手摺保持体は、第一の半球と第二の半球のいずれか一方に設けられていることを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る手摺取付具の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る手摺取付具の一実施形態の分解斜視図である。まず、図1に示された手摺取付具1は、概略として、図10に示すような屈曲して傾斜する傾斜面3に立設された支持柱5と連結される支持柱用接続体10と、第一の半球21及び第二の半球22の開口部同士を互いに対向させた状態で合わせられて形成される略球体を有するエルボ本体20と、手摺部材7を保持するための手摺保持体31、32とを備えて構成されている。 【0012】エルボ本体20は、第一の半球21及び第二の半球22は接続される手摺部材7に応じてそれぞれ木製、合成樹脂製又は金属製の材料により中空の略半球状に形成されてなり、その側面部にはそれぞれ手摺保持体31、32を取り付けるための取付部23、24が配設されている。そして、第一の半球21及び第二の半球22の頂部にはボルト41が挿通される挿通孔21a、22aが穿設されている。この第一の半球21及び第二の半球22の開口部同士を互いに対向させて合わせることにより略球体状のエルボ本体20が形成される。略球状体に形成されたエルボ本体20は、ボルト41を回動中心として第一の半球21と第二の半球22とが相対的に同軸的に回動するようになっている。従って、手摺部材7を直線状に配置するだけでなく屈曲して配置することもできるようになっている。尚、挿通孔21aにはキャップ41aが取り付けられて直接ボルト41が見えないようにされている。 【0013】第一の半球21の取付部23は、図3に示すように、幅方向に広く拡開した掛止部23aを備えて断面凸字状に形成されると共に、エルボ本体20を形成する第一の半球21の側面から突出するようにして配設されている。そして、掛止部23aは第一の半球21の開口面よりも下側に至る長さに形成されており、後述する手摺保持体31の手摺保持部31aに形成された溝部31a内に保持されるようになっている。溝部31aは掛止部23aの上下方向の長さよりも長く形成されており、この構造により掛止部23aは溝部31a内を脱落することなく可動することとなり、手摺部材7の取り付け角度を自由に調整可能とされる。尚、第二の半球22についても同様の構成を有しておりその説明は省略する。 【0014】ここで、図1に示した手摺取付具1は、第一の半球21には手摺部材7を接続するための手摺保持体31が取着されると共に、第二の半球22にも手摺保持体32が取着されているが、手摺保持体31、32のどちらか一方のみを備えていてもよい。例えば、図10に示すように、一番下側に設置された支持柱5aに取り付けられる手摺取付具1aは、手摺保持体31のみを備えており手摺保持体32は備えていない。これは端部側の支持柱5aに取り付けられる手摺取付具1aはその両側に手摺部材7を取り付けて両者を連結するものではないからである。尚、いうまでもないが、手摺保持体31、32をいずれか一方のみ備える場合には取付部23、24もいずれか一方側に設けられていればよい。 【0015】手摺保持体31は、手摺部材7を連結すると共に、手摺部材7を任意の角度に傾斜して配設させるものであり、手摺部材7の材質に応じてエルボ本体20と同様に木製、合成樹脂製又は金属製の材料により形成される。手摺保持体31の一方側の端部には手摺部材7を連結するための手摺保持部33が形成されている。手摺保持部33はその断面形状が円形状とされている。図示された実施形態における手摺保持部33は、手摺部材7を挿入して保持するための空間を備えている。この手摺保持部33に手摺部材7の端部を挿入し、図示しないビス等の締着部材によって手摺部材7を手摺保持部33にしっかりと固着するようになっている。 【0016】手摺保持体31の手摺保持部31aへの手摺部材7の取り付け方法は上記したものに限定されるものではなく、例えば、手摺部材7を接着剤によって手摺保持部31a内に挿入して固定することもできる。手摺部材7が樹脂、木製、軽金属の場合に有効である。また、手摺保持部31aの端面と手摺部材7の端面同士を密着させて溶接により固定することもできる。 【0017】一方、手摺保持体31の他方側の端部は、図4に示すように、略円柱状に形成された手摺保持体31の端面の一部が断面略半円形となるような半割状とされると共に、その部分に補合するような形状を有し該半割状部分に取着することにより手摺保持体31の端部が全体として円柱形状となるような断面半円形をしたカマボコ状の補合部材45が取り付けられるようになっている。半割状とされた手摺保持体31の表面には第一の半球21の掛止部23aを保持する溝部31aが形成されている。溝部31aは、掛止部23aの図面上縦方向の長さよりも長く形成されている。また、補合部材45の手摺保持体31と対向する面にも同様の溝部45aが形成されている。また、手摺保持体31には、補合部材45を取着するためのネジ43を挿通する孔部35aが穿設されると共に、補合部材45にも孔部45aが穿設されている。第一の半球21の掛止部23aを手摺保持体31の溝部31a及び補合部材45の溝部45a(図5参照)とで挟んで保持し、ネジ43で固定すると、溝部31aは掛止部23aの長さよりも長いので掛止部23aは溝部31aに沿って可動可能となる。これにより手摺保持体31は、図6に示すように、上下方向に可動することとなる。このとき、手摺保持体31の端面部37と補合部材45の端面部47とが取付部23の側部23bに近接されるので掛止部23aがしっかりと保持されると共に、溝部31a内を脱落することなく可動することができ手摺部材7の取り付け角度を自由に調整することができる。手摺保持体31と補合部材45は左右いずれの側からも掛止部23aを挟んで保持できるようになっている。尚、手摺保持体32も手摺保持体31と同様の構成を備えており、その説明は省略する。 【0018】図6(a)及び(b)に示すように、手摺保持体31の溝部31aは第一の半球21の掛止部23aに沿って移動するので手摺保持体31を所定の傾斜角に維持することができるが第一の半球21又は第二の半球22の開口面と取付部23、24との傾き角度は第一の半球21及び第二の半球22の開口面に対してそれぞれ0〜25の範囲で可動可能とするとよい。あまり急角度の傾斜面に道や階段を設けることは危険であること、構造的にも、例えば、手摺保持部34を急角度に調整しようとすると支持柱用接続体10に当たってしまう場合があるからである。 【0019】また、手摺保持体31の手摺保持部33が形成されている側とは反対側の端部は、上述した構成のほか以下のような構成とすることもできる。すなわち、図8に示すように、手摺保持体31の手摺保持部34とは反対側の端部は、中空の円筒状に形成されており、この中空部分に円柱部材を直径方向に二つ割りにした断面半円形状の2つの補助部材51、52が嵌合されるようになっている。そして、補助部材51の表面には取付部23の掛止部23aを保持する溝部51aが形成されている。そして、補助部材51対向する側の補助部材52の表面にも溝部51aと同様な溝部52a(図9参照)が形成されている。溝部51aは、掛止部23aの縦方向の長さよりも長く形成されており、補助部材52の表面に形成された溝部52aも掛止部23a縦方向の長さよりも長く形成されている。一方、手摺保持体32も手摺保持体31と同様に形成されていると共に、2つの補助部材53、54が嵌合されるようになっている。もちろん補助部材53の表面には溝部53aが設けられ、補助部材54も同様である。 【0020】上述のような構成により、補助部材51の溝部51aと補助部材52の溝部52aで掛止部23aを挟むように保持した状態で手摺保持体31の手摺保持部34とは反対側の端部の中空部に補助部材51、52を嵌合する。これにより手摺保持体31は第一の半球21に対して上下方向に可動可能とされる。この手摺保持体31の中空部への補助部材51、52嵌合手段は特に限定されるものではなく、圧入、接着等各種の手段が採用可能である。尚、手摺保持体32側も同様であり、その説明は省略する。 【0021】支持柱用接続体10は、支持柱5の先端部に固定されるものであり、エルボ本体20を形成する第二の半球22の下部側に配置固定されている。支持柱用接続体10は、エルボ本体20及び手摺保持体31、32と同様に、手摺部材7の材質に応じて木製、合成樹脂製又は金属製の材料により形成される。支持柱用接続体10は、内部が中空の筒状体とされ、上部側の先端部11は第二の半球22の挿通孔22a内に挿入可能とされると共に、第一の半球21の頂部から挿通されたボルト41を支持柱用接続体10の下部側から内部に挿入されたナット41bで締着してエルボ本体20に取着されるようになっている。支持柱用接続体10と支持柱5との接続は手摺保持体31、32と手摺部材7を接続する場合と同様に、支持柱用接続体10の下端部に支持柱5の端部を挿入し、図示しないビス等の締着部材によって支持柱5をしっかりと固定する。これ以外にも接着剤や溶接により固定することもできる。 【0022】次に、本発明に係る手摺取付具1の使用方法について説明する。図10に示された手摺7を設置すべき傾斜面3は、上り勾配で且つ左方向にカーブすると共に、その途中から傾斜角度が変わった複雑な形状を有している。この傾斜面3の縁部近傍の所定箇所に支持柱5、5a、5bを鉛直に立設する。そして、手摺取付具1aの支持柱用接続体10に支持柱5aの先端を挿入するようにして配置し、図示しないビス等の締着部材によりしっかりと固定する。手摺取付具1aの手摺保持部31aに支持柱5aと支持柱5の設置間隔に応じて長さが調整された手摺部材7の一方側の端部を挿入し、図示しない締着部材によりしっかりと固定する。そして、手摺部材7の反対側の端部を支持柱5aの隣に立設された支持柱5に固定された他の手摺取付具1の手摺保持部34に挿入する。すると手摺取付具1aの手摺保持体31の溝部31aは第一の半球21の掛止部23aに沿って移動するので手摺保持体31を所定の傾斜角に維持することができる。このとき、支持柱5aの隣に立設された支持柱5に固定された他の手摺取付具1の手摺保持体32も下方側に移動するので手摺部材7を所定の角度に配設することができる。 【0023】さらに、第一の半球21と第二の半球22とはボルト41を回動中心として相対的に同軸的に回動するようになっているので、手摺部材7の取り付け方向も簡単かつ自由に設定することができる。同様にして、隣接する支持柱5の先端部に手摺取付具1をそれぞれ固定し、手各摺取付具1の手摺保持体31、32に手摺部材7を順次配設することにより屈曲した傾斜面3に容易に手摺を設置することができる。 【0024】 【発明の効果】本発明に係る手摺取付具によれば、手摺を設置すべき傾斜面がカーブすると共に途中から傾斜角度が変わるような複雑な形状を有している状態の傾斜面に対しても設置現場で簡単に手摺を設置することが可能となる。そのため、設置現場の傾斜角度に応じてその都度手摺材を用意する必要がないので作業性も良く、しかも従来のものに比べて設置コストも安くなるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593066737 【氏名又は名称】泉 周平
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| 【出願日】 |
平成14年2月7日(2002.2.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085028 【弁理士】 【氏名又は名称】西森 浩司
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| 【公開番号】 |
特開2003−232111(P2003−232111A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−30935(P2002−30935) |
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