| 【発明の名称】 |
吊り金物ユニットおよびその設置方法ならびにその使用方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】川崎 富雄 【住所又は居所】東京都大田区蒲田五丁目37番1号 東芝プラント建設株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】機器の搬入、配管やケーブルトレイの吊りこみ等に使用され、吊りこみ対象物に応じて最適な吊りピースを容易に交換できる吊り金物ユニットとその設置方法ならびに使用方法の提供。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンクリート構造物に設置して使用される吊り金物ユニットであって、プレート4と、プレート4の一方の面に一端が突出固定されたアンカー5と、プレート4を貫通する貫通孔と、その貫通孔に整合して固定され、前記一方の面に突出する袋ナット6とを有する設置金物2と、そのプレート4の他方の面側から前記袋ナット6に螺着する吊りピース3と、を備えていることを特徴とする吊り金物ユニット。 【請求項2】 請求項1に記載の吊り金物ユニットをコンクリート構造物に設置する方法であって、コンクリート打設時に設置金物2のアンカー5および袋ナット6を同時に埋設すると共に、前記他方の面をコンクリート構造物の表面に露出することを特徴とする吊り金物ユニットの設置方法。 【請求項3】 請求項2の方法により設置された吊り金物ユニットの吊りピース3を利用し、機器21の搬入、または配管24もしくはケーブルトレイ26の吊り込みを行うことを特徴とする吊り金物ユニットの使用方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート構造物などに機器を搬入したり配管やケーブルトレイを吊り込むために使用される吊り金物ユニットおよびその設置方法、あるいはその使用方法に関する。 【0002】 【従来の技術】発電所、工場、プラント等の施設の建物はコンクリート構造物とされる場合が多い。これらの施設内には種々の機器が据え付けられると共に、施設内部または施設外部に沿って多くの配管やケーブルトレイ(ケーブルラックを含む、以下同じ)等が布設される。機器には重量の大きい大型機器も含まれ、通常、そのような大型機器はコンクリート構造物における天井スラブの各所に取り付けたインサートコネクタの吊りピースを利用して据え付ける。また配管やケーブルトレイも同様なインサートコネクタの吊りピースに吊り込んで布設することが多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、インサートコネクタをコンクリート構造物の天井スラブや壁に設置するには、先ず天井スラブや壁に設置孔を穿設し、次いでその設置孔にインサートコネクタの本体部分を挿入し、さらに設置孔と本体部分の間隙にグラウトとしてのセメントなどを充填して固着する方法が採用されている。 【0004】しかし従来のインサートコネクタ設置方法では、コンクリート製の天井スラブや壁に対する穿設作業や固着剤埋め込み作業などが設置場所ごとに必要なため、多くの手間と時間がかかりコストアップになるという問題があった。また従来のインサートコネクタは本体と吊りピースを一体化させているため、目的に応じて種々のタイプのインサートコネクタを用意する必要があった。 【0005】そこで本発明は、これらの問題を解決することを課題とし、従来のインサートコネクタに代わる新しい吊り金物ユニットを提供することを目的とする。さらに本発明は、上記吊り金物ユニットをコンクリート構造物に設置する方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、上記設置方法により設置された吊り金物ユニットを利用して機器の搬入や配管またはケーブルトレイの吊り込みを行う使用方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明に係る吊り金物ユニットは、コンクリート構造物に設置して使用される吊り金物ユニットであって、プレート4と、プレート4の一方の面に一端が突出固定されたアンカー5と、プレート4を貫通する貫通孔と、その貫通孔に整合して固定され、前記一方の面に突出する袋ナット6とを有する設置金物2と、そのプレート4の他方の面側から前記袋ナット6に螺着する吊りピース3と、を備えていることを特徴とする。(請求項1) 【0007】また、本発明に係る吊り金物ユニットの設置方法は、上記の吊り金物ユニットをコンクリート構造物に設置する方法であって、コンクリート打設時に設置金物2のアンカー5および袋ナット6を同時に埋設すると共に、前記他方の面をコンクリート構造物の表面に露出することを特徴とする。(請求項2)。 【0008】さらに、本発明に係る吊り金物ユニットの使用方法は、上記の方法により設置された吊り金物ユニットの吊りピース3を利用して、機器21の搬入、または配管24もしくはケーブルトレイ26の吊り込みを行うことを特徴とする(請求項3)。 【0009】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の吊り金物ユニットの斜視図であり、図2はその設置状態を示す横断面図である。吊り金物ユニット1は設置金物2と吊りピース3の組合せにより構成される。設置金物2は方形の肉厚の金属板からなるプレート4と、プレート4の裏面に溶接等により一端が取り付けられた複数本(この例では4本)の金属製のアンカー5と、プレート4に設けた貫通孔の裏面側孔縁部に周縁が溶接された金属製の袋ナット6を備えており、これらは予め製作工場などで一体化される。 【0010】ネジ孔の一端が閉塞された袋ナット6のネジ部7は、プレート4の表面側に開口しており、そこにこの例ではアイボルトからなる吊りピース3が着脱自在に螺着される。なお袋ナット6はプレート4に複数取り付けられているが、一本のアイボルトのみを使用する場合には一つでもよい。吊りピース3は袋ナット6のネジ部7に螺着する連結部8と、その連結部8に連結する吊り部9を有する。また後から示す実施の形態のように、吊りピース3に基板を設け、その基板をボルト8aを介して袋ナット6に着脱自在に螺着締結することもできる。さらに設置金物2に対する吊りピース3の吊り部9は、目的に合わせてその形状を変更したものと交換することができる。 【0011】上記吊り金物ユニット1をコンクリート構造物に設置するには、例えばその壁或いは天井スラブのコンクリート打設時に埋設して設置する。より具体的に説明すると、先ず設置金物2のプレート4の表面が天井スラブの表面に一致するように型枠等を利用して配置する。その際、アンカー5および袋ナット6が打設されるコンクリートに埋設するように配置する。次に型枠内にコンクリートを流し込んで打設する。そしてコンクリートが硬化すると、図2の如く、アンカー5およびプレート4のアンカー効果により設置金物2が壁面のコンクリート中に強固に支持される。 【0012】図3は天井スラブ20に設置した吊り金物ユニット1の1例を示す図である。この吊り金物ユニット1は、それを構成する設置金物2に複数(例えば2つまたは4つ)の袋ナット6が取り付けられ、それら各袋ナット6に吊りピース3が複数のボルト8aを介して螺着固定される。即ち、吊りピース3は複数の貫通孔を設けた金属製の基板10と、その貫通孔に挿通されて設置金物2の各袋ナット6に螺着する複数のボルト8aと、基板10に溶接等により固定した吊り部9を有する。 【0013】このように設置金物2と吊りピース3を複数個所に設けることにより、重量物を吊り込む場合などに好適に使用することができる。吊り部9は金属製の方形プレートからなり、その中央部に円形の取付孔11が形成される。そしてこの取付孔11にチェーンブロック等の吊り具のフックを係止し、その吊り具により機器等を吊り込む。 【0014】図4は、天井スラブ20に設置した吊り金物ユニット1の他の例を示す図である。この吊り金物ユニット1が図3に示す吊り金物ユニット1と異なる部分は吊りピース3における吊り部9の形状のみであり、そのほかの部分は同様に構成される。この例では方形プレートの中央部に大きな方形の取付孔11が形成され、吊り部9は機器等を吊り込む吊り具のフックやワイヤ等を係止する。なお図4には1つのボルト8a(すなわち1つの袋ナット6が埋設)のみ示されているが、図3の例と同様に複数設けることもできる。 【0015】図5は天井スラブ20に設置した図3の吊り金物ユニット1を利用して機器21を吊りこみ、現場の据付基盤22上に設置している状態を示す図であり、図6は天井スラブ20に設置した図4の吊り金物ユニット1を利用して機器21を吊りこみ、現場の据付基盤22上に設置している状態を示す図である。機器21は吊り部9に係止した図示しないチェーンブロック等で吊り上げられて設置される。なお、機器21としては例えば制御盤等がある。 【0016】図7は天井スラブ20に設置した図3に示す吊り金物ユニット1を利用して配管24を布設する状態を示す部分図であり、図8は天井スラブ20に設置した図4に示す吊り金物ユニット1を利用して配管24を布設した状態を示す部分図である。吊り金物ユニット1は配管24の布設路に沿って天井スラブ20に所定間隔で複数設置することができる。その場合には、配管24はそれら吊り金物ユニット1の吊り部9にワイヤ23等を通して吊り込むことができる。 【0017】図9はコンクリート構造物の垂直壁25に設置された図3に示す吊り金物ユニット1を利用して配管24を吊り込んで布設した状態を示す断面図であり、図10はコンクリート構造物の垂直壁25に設置された図4に示す吊り金物ユニット1を利用して軽装ラックなどのケーブルトレイ26を吊り込んで布設した状態を示す断面図である。なお吊り金物ユニット1を垂直壁25に設置する方法は、前記天井スラブにそれを設置した方法と同様であるので、その説明は省略する。 【0018】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る吊り金物ユニットは、プレートの一方の面に固定されたアンカー及び袋ナットを有する設置金物と、他方の面から貫通孔を介して前記袋ナットに螺着する吊りピースとを備えていることを特徴とする。そのためコンクリート製の天井スラブや壁に対する穿設作業やグラウトの埋め込み作業が不要になるので、施工に要する手間や時間が大幅に節約され、コスト的にも有利になる。また本発明の吊り金物ユニットは設置金物と吊りピースが別体であり、設置現場で両者を着脱自在に連結することができ、不使用時に取り外すこともできる。 【0019】本発明に係る吊り金物ユニットの設置方法は、上記の吊り金物ユニットをコンクリート構造物に設置する際、コンクリート打設時に設置金物のアンカーおよび袋ナットを同時に埋設することを特徴とする。このようにコンクリートの打設と同時に設置金物を埋設するので、従来法のような硬化したコンクリートに後加工する場合に比べ、大幅な工数削減、工期短縮およびコストダウン等が可能になると共に、設置金物の設置強度を高くすることができる。特に垂直壁に設置金物を設置する場合の抜け防止効果が大きい。さらに、設置金物を設置するときに吊りピースを外しておくこともでき、それによってコンクリート施工時、またはコンクリート硬化後の他の周囲施工によって突出する吊りピースが損傷を受けることを回避できる。 【0020】本発明に係る吊り金物ユニットの使用方法は、上記の方法により設置された吊り金物ユニットの吊りピースを利用し、機器の搬入、または配管もしくはケーブルトレイの吊り込みを行うことを特徴とする。本方法によれば、所定の位置に設置した吊り金物ユニットにより容易に機器の搬入、または配管もしくはケーブルトレイの吊り込みを行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390014568 【氏名又は名称】東芝プラント建設株式会社 【住所又は居所】東京都大田区蒲田五丁目37番1号
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082843 【弁理士】 【氏名又は名称】窪田 卓美
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| 【公開番号】 |
特開2003−227180(P2003−227180A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月15日(2003.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−23552(P2002−23552) |
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