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【発明の名称】 基礎工事用機械作業装置の昇降装置
【発明者】 【氏名】山崎 隆典
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内

【氏名】磯貝 隆明
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内

【要約】 【課題】昇降装置の全長を短くして昇降ストロークを長くする。機械全体の小型化を図る。

【解決手段】昇降装置15のガイドギブフレーム16のデッドスペースとなっていたリーダ3側面の上部の、駆動モータ20,20の各減速機21とガイドギブ19との間の隙間を利用して、左右両側に給油タンク24,24を設け、左右の給油タンク24,24を連通管26で連通し、一方の給油タンク24下部の供給管26から下部のピニオン18,18に潤滑油を滴下して、ラック13とピニオン18,18との噛合部に潤滑油を供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガイドギブフレームに、リーダに沿って設けたラック又はチェーンに噛合するピニオン又はスプロケットと、ラック又はチェーンの両側に設けたガイドに係合するガイドギブと、前記ピニオン又はスプロケットを回転する駆動モータと、前記ラック又はチェーンと前記ピニオン又はスプロケットとの噛合部に潤滑油を供給する給油タンクとを備えた基礎工事用機械作業装置の昇降装置において、前記ガイドギブフレームのリーダ側面に前記給油タンクを設けたことを特徴とする基礎工事用機械作業装置の昇降装置。
【請求項2】 前記給油タンクは、前記ガイドギブフレームの左右両側に設けられ、両給油タンクは連通管で連結されていることを特徴とする請求項1記載の基礎工事用機械作業装置の昇降装置。
【請求項3】 前記給油タンクは、前記ガイドギブフレームの作業装置搭載側にエアブリーザを設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の基礎工事用機械作業装置の昇降装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭打ち機や地盤改良機等の基礎工事用機械作業装置の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基礎工事用機械では、リーダに沿って設けたラックにピニオンを噛合させて作業装置を昇降させるものや、リーダに沿って設けたチェーンにスプロケットを噛合させて作業装置を昇降させるものがある。これらの機械では、昇降装置を円滑に昇降させるために、ラック又はチェーンとピニオン又はスプロケットとの噛合部に潤滑油を供給する給油タンクとを備えている。
【0003】例えば、図6に示される杭打ち機の昇降装置1は、リーダ(図示せず)に沿ってラック2とガイド3とを設け、ガイドギブフレーム4に前記ラック2に噛合するピニオン5と、前記ガイド3に係合するガイドギブ6と、前記ピニオン5を回転する駆動モータ7と、作業装置であるオーガ駆動装置8と、前記ラック2と前記ピニオン5との噛合部に潤滑油を供給する給油タンク9とを備え、該給油タンク9を駆動モータ7上部に配設している。また、チェーンにスプロケットを噛合させるタイプも、同様に給油タンクを駆動モータ上部に配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構造では、給油タンクが上部にあることから、昇降装置の全長が長くなり、昇降装置の昇降ストロークを大きくできないので、特に、基礎工事用機械全体を小型化したい場合の障害となっていた。
【0005】そこで本発明は、昇降装置の全長を短くして昇降ストロークを長くでき、機械全体の小型化に貢献できる基礎工事用機械作業装置の昇降装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は、ガイドギブフレームに、リーダに沿って設けたラック又はチェーンに噛合するピニオン又はスプロケットと、ラック又はチェーンの両側に設けたガイドに係合するガイドギブと、前記ピニオン又はスプロケットを回転する駆動モータと、前記ラック又はチェーンと前記ピニオン又はスプロケットとの噛合部に潤滑油を供給する給油タンクとを備えた基礎工事用機械作業装置の昇降装置において、前記ガイドギブフレームのリーダ側面に前記給油タンクを設けたことを特徴としている。また、前記給油タンクは、前記ガイドギブフレームの左右両側に設けられ、両給油タンクは連通管で連結されていること、前記ガイドギブフレームの作業装置搭載側にエアブリーザを設けていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図5に示される各実施形態例に基づいて説明する。図1乃至図4はラック&ピニオン方式で作業装置を昇降させる杭打ち機に本発明を適用した第1実施形態例を示すもので、杭打ち機10は、ベースマシン11の前部に起立させるリーダ12の軸線に沿って上下方向にラック13を設け、該ラック13の両側にガイド14,14を併設し、昇降装置15のメインフレームであるガイドギブフレーム16の前面に、作業装置であるオーガ駆動装置17を搭載するとともに、背面にラック13両側の歯に噛合する左右一対のピニオン18,18を上下2段に設け、背面両側の上下に設けた左右一対のガイドギブ19,19にてガイド14,14を抱持し、ガイドギブフレーム16に各ピニオン18の駆動モータ20と一体の減速機21の出力軸22にてピニオン18を回転させて、昇降装置15を昇降させる。
【0008】ガイドギブフレーム16は、前記リーダ12側面となる背面の中央部分に、前記ピニオン18,18を設け、該ピニオン18,18の両側に空洞部23をそれぞれ形成し、各空洞部23の背面に前記ガイドギブ19,19を取り付けており、各空洞部23の上部に上下方向に長い箱形の給油タンク24をそれぞれ設けている。
【0009】この給油タンク24,24は、駆動モータ20の減速機21とガイドギブ19との間の隙間を利用して、下部のピニオン18,18よりも上方に設けられている。左右の給油タンク24,24は、一方の給油タンク24の上部に設けた給油口25と、底部に設けられた連通管26と、他方の給油タンク24から下部のピニオン18,18に潤滑油を滴下する供給管27と、該供給管27に設けたコック28とを有し、コック28の開操作により、下部のピニオン18,18に潤滑油を滴下し、ピニオン18,18の回転による昇降装置15の昇降によって、ラック13と上下のピニオン18,18との噛合部に潤滑油を供給する。
【0010】また、給油タンク24,24は、それぞれ上部にエア抜き用管29を有し、両エア抜き用管29は、オーガ駆動装置17の駆動モータ30の上部に設けられたエアブリーザ31に連結されている。これにより、リーダ12をベースマシン11の上部に寝かせて搬送する際に、エアブリーザ31の位置が給油タンク24,24よりも上になるので、給油タンク24,24から潤滑油が溢れることを防止できる。
【0011】このように、ガイドギブフレーム16のリーダ12側面に給油タンク24,24を設けることにより、従来はデッドスペースであった部分を効率よく利用してできるから、昇降装置15の全長を短くでき、昇降装置15の昇降ストロークを長くして、掘削深度を確保できる。また、昇降装置15の全長を短くできることにより杭打ち機1全体の小型化に大きく貢献できる。また、給油タンク24,24をガイドギブフレーム16の両側に設けることにより、潤滑油の貯蔵量を大きく確保できる。
【0012】図5は、チェーン&スプロケット方式で作業装置を昇降させる杭打ち機に本発明を適用した第2実施形態例を示すもので、前記第1実施形態例と同一要素には同一の符号を付して説明する。本実施形態例の昇降装置15は、ガイドギブフレーム16にオーガ駆動装置17を搭載し、駆動モータ20により回転するメインスプロケット40と、該メインスプロケット40に対向して設けたサブスプロケット41,41との間に、リーダ(図示せず)に沿って設けられたチェーン42を噛合させ、メインスプロケット40を駆動モータ20で回転して昇降装置15を昇降する。
【0013】ガイドギブフレーム16には、減速機21と一体の駆動モータ20のリーダ側面上部に給油タンク24が設けられている。この給油タンク24は、底部の供給管43からメインスプロケット40に潤滑油を滴下して、メインスプロケット40及びサブスプロケット41,41とチェーン42との噛合部に潤滑油を供給する。これにより、前記第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガイドギブフレームのリーダ側面に、ラック又はチェーンとピニオン又はスプロケットとの噛合部に潤滑油を供給する給油タンクを設けたので、デッドスペース部分を効率よく利用して昇降装置の全長を短くできるから、昇降装置の昇降ストロークを長くして、掘削深度を確保できるととともに、機械全体の小型化に大きく貢献できる。
【出願人】 【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
【公開番号】 特開2003−206531(P2003−206531A)
【公開日】 平成15年7月25日(2003.7.25)
【出願番号】 特願2002−6198(P2002−6198)