| 【発明の名称】 |
除塵機の位置変換装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 修二 【住所又は居所】東京都中央区日本橋室町3丁目1番3号 株式会社クボタ東京本社内
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| 【要約】 |
【課題】水路方向の設置スペースを小さくして、コンパクトに構成することでスペース上の制約による設置不能な状態を回避するとともに、水路内に入ることなく容易に保守・点検を行なうことができ、かつ長期間非除塵位置に保持する場合でも、別途必要とされていた固定装置を不要にすることができる除塵機の位置変換装置を提供する。
【解決手段】固形物捕集用のスクリーン4を組込んで水路3に設置される除塵機5は、位置変換装置7により上限の除塵位置と下限の非除塵位置の二位置に変換して保持する。位置変換装置7は、水路3に直交して構築されて除塵機5を昇降自在に組み付けたゲート8と、ゲート8に設置した昇降手段10と、昇降手段10と除塵機5とを除塵機5の昇降を可能に連結するスピンドルによってなる連結部材9とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水路に設置される除塵機を除塵位置と非除塵位置の二位置に変換して保持する除塵機の位置変換装置であって、該位置変換装置が前記水路に交差して構築されて前記除塵機を昇降自在に組み付けたゲートと、このゲートに設置された昇降手段と、この昇降手段と前記除塵機とを該除塵機の昇降を可能に互いに連結した連結部材とを備えていることを特徴とする除塵機の位置変換装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水路に設置される除塵機を除塵位置と非除塵位置の二位置に変換して保持する除塵機の位置変換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、たとえば図5に示すように、排水ポンプ1を設置したポンプ井または吸水槽2よりも上流側の水路3には、固形物捕集用のスクリーン4を組込んだ除塵機5が設置され、スクリーン4で捕集した固形物を除塵機5のレーキ5Aでかき上げて集塵箱6に回収することにより、固形物が水路3の水に同伴して排水ポンプ1に吸い込まれるのを防止して、排水ポンプ1を保護している。 【0003】スクリーン4は、たとえば図6に示すように、所定の目幅を有して多数のフラットバーを立設したバー式スクリーンによってなり、除塵機5は、幅方向両側で上下方向にのびるフレーム部材5B,5Bと、このフレーム部材5B,5Bの上下両端部付近で幅方向にのびて回転自在に支持されている駆動軸5Cおよび従動軸5Dと、フレーム部材5B,5Bの内側で駆動軸5Cに固着された駆動スプロケット5E,5Eと、フレーム部材5B,5Bの内側で従動軸5Dに固着された従動スプロケット5F,5Fと、フレーム部材5B,5Bの内側に沿って駆動スプロケット5E,5Eと従動スプロケット5F,5Fに掛け渡されたエンドレス状の駆動チェーン5G,5Gと、一方の駆動スプロケット5Eに隣接して駆動軸5Cに固着された入力スプロケット5Hと、電動機5Iの出力軸に固着した出力スプロケット5Jと入力スプロケット5Hに掛け渡されたエンドレス状の出力チェーン5Kなどを備え、フレーム部材5B,5Bの上端部付近は、図5に示す支点5Lを旋回中心に上下方向の旋回可能に支持されている。つまり、支点5Lを旋回中心に上げ下げ可能に支持されている。 【0004】また、レーキ5Aは、スクリーン4の目幅部の裏側から表側に突出する櫛歯状に形成され、エンドレス状の駆動チェーン5G,5Gに跨がって、該駆動チェーン5G,5Gと同時移動可能に複数個取付けられており、駆動チェーン5G,5Gの駆動に追従して、スクリーン4の下側から目幅部に進入し上側から退出する間に、スクリーン4が捕集した固形物をかき上げて移動させ、上端反転部で固形物を開放して集塵箱6に回収する。 【0005】除塵機5は、位置変換装置7によって、図5の実線で示す除塵位置と、二点鎖線で示す非除塵位置の二位置に位置変換される。位置変換装置7は、ワイヤーロープによってなるタワミ質媒介節7Aと、タワミ質媒介節7Aを巻取りもしくは繰り出すドラム7Bと、このドラム7Bを正逆回転させる電動機や減速機(図示省略)などを備えたウインチによってなり、タワミ質媒介節7Aの先端部は除塵機5の下側自由端部に連結されている。 【0006】したがって、排水ポンプ1を運転する場合には、位置変換装置7によって除塵機5を実線で示す除塵位置に保持して、排水ポンプ1の保護を図り、排水ポンプ1の停止時などでは、位置変換装置7によって除塵機5を二点鎖線で示す非除塵位置に引上げて保持する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の位置変換装置7は、支点5Lを旋回中心に上げ下げ可能に支持されているので、水路3方向の設置スペースが大きくなるため、スペース上の制約により設置不能になる場合も有り得る。また、除塵機5の下側自由端部に連結されているワイヤーロープなどのタワミ質媒介節7Aの保守・点検に際しては、水路3内に入って行なう必要があり、保守・点検が煩雑になる。さらに、除塵機5を長期間二点鎖線で示す非除塵位置に引上げて保持した場合には、ワイヤーロープなどのタワミ質媒介節7Aに「のび」が発生するおそれを有しているので、除塵機5の固定装置を別途設けなければならない等の問題点がある。 【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水路方向の設置スペースを極限まで小さくして、コンパクトに構成することでスペース上の制約による設置不能な状態を回避するとともに、水路内に入ることなく容易に保守・点検を行なうことができ、かつ長期間非除塵位置に保持する場合でも、別途必要とされていた固定装置を不要にすることができる除塵機の位置変換装置を提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明に係る除塵機の位置変換装置は、水路に設置される除塵機を除塵位置と非除塵位置の二位置に変換して保持する除塵機の位置変換装置であって、該位置変換装置が前記水路に交差して構築されて前記除塵機を昇降自在に組み付けたゲートと、このゲートに設置された昇降手段と、この昇降手段と前記除塵機とを該除塵機の昇降を可能に互いに連結した連結部材とを備えていることを特徴としている。 【0010】本発明によれば、除塵機は、昇降手段の順作動により、連結部材を介してゲートに沿って除塵位置から非除塵位置に上昇して保持され、また、昇降手段の逆作動により、連結部材を介してゲートに沿って非除塵位置から除塵位置に下降して保持される。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は除塵機を除塵位置に保持した状態の一実施の形態を示す正面図、図2は図1の右側面図、図3は除塵機を非除塵位置に保持した状態の一実施の形態を示す正面図、図4は図3の右側面図である。なお、前記図5および図6で説明した従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して重複した構造および作動の説明は省略する。 【0012】図1〜図4において、位置変換装置7は、ゲート8と、連結部材9と、昇降手段10とを備えている。ゲート8は水路3に直交して跨がった状態で構築され、その上端横架梁8Aに昇降手段10を設置してある。昇降手段10は、ギヤーボックス10Aや電動機10Bもしくは操作ハンドル図示省略)などを備えた自動または手動式の昇降機によってなる。 【0013】一方、除塵機5は、その幅方向の両端部が水路3の側壁に設けた上下方向の溝11,11とゲート8の脚部8B,8Bを案内に昇降自在にゲート8に組み付けられており、その上端部はスピンドルによってなる連結部材9を介して昇降手段10に連結されている。 【0014】前記構成において、図1および図2のように、位置変換装置7を構成している昇降手段10によって、除塵機5を下限の除塵位置に位置決めして保持すると、固形物捕集用のスクリーン4の大部分が水路3に水没して固形物を捕集することができる。また、スクリーン4で捕集した固形物は除塵機5のレーキ5Aでかき上げて集塵箱6に回収することができるので、固形物が水路3の水に同伴して下流側の排水ポンプ1(図5参照)に吸い込まれるのを防止して、排水ポンプ1を保護することができる。 【0015】一方、位置変換装置7における昇降手段10を順作動させると、除塵機5は溝11とゲート8の脚部8Bを案内に吊り上げられ、図3および図4に示す非除塵位置まで上昇して保持され、スクリーン4の抵抗による自然流下能力の低下を回避することができる。 【0016】他方、位置変換装置7における昇降手段10を逆作動させると、除塵機5は溝11とゲート8の脚部8Bを案内に吊り下げられ、図1および図2に示す除塵位置まで下降して位置決めされる。 【0017】このように、位置変換装置7を構成している昇降手段10の作動によって、除塵機5を除塵位置から非除塵位置まで上昇させて保持し、非除塵位置から除塵位置に下降させて保持することができるので、図5で説明した従来のウインチ式の位置変換装置7と比較して、水路3方向の設置スペースを極限まで小さくしてコンパクトに構成することができる。このため、スペース上の制約による設置不能な状態を回避することができる。また、除塵機5を非除塵位置に保持することにより、水路3内に入ることなく容易に保守・点検を行なうことができる。しかも、除塵機5を長期間図4の非除塵位置に保持した場合でも、従来例のように、自然発生的な位置変動が生じることはないので、従来は必要とされていた固定装置を不要にすることができる。 【0018】なお、前記実施の形態では、ギヤーボックス10Aや電動機10Bもしくは操作ハンドル(図示省略)などを備えた手動または自動式の昇降機によってなる昇降手段10と、スピンドルによってなる連結部材9を使用した構成で説明しているが、昇降手段10を下向きの油圧シリンダー装置、エアーシリンダー装置、水圧シリンダー装置などのシリンダー装置によって構成し、そのピストンロッドに連結部材9としての機能をもたせて除塵機5の上端部に連結して、昇降させるようにしてもよい。 【0019】さらに、排水ポンプ1が設置されているポンプ井または吸水槽2などの上流位置に除塵機5を設置した構成で説明しているが、除塵機5は、ポンプ井または吸水槽2などの上流位置のみならず、止水ゲート扉体に横軸水中ポンプによってなる排水ポンプを設置したポンプゲートの上流位置にも設置されることはいうまでもない。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る除塵機の位置変換装置は構成されているので、以下のような格別の効果を奏する。 【0021】すなわち、位置変換装置を構成している昇降手段の作動によって、除塵機を除塵位置から非除塵位置まで上昇させて保持し、非除塵位置から除塵位置に下降させて保持することができるので、従来のウインチ式の位置変換装置と比較して、水路方向の設置スペースを極限まで小さくしてコンパクトに構成することができる。このため、スペース上の制約による設置不能な状態を回避することができる。除塵機を非除塵位置に保持することにより、水路内に入ることなく容易に保守・点検を行なうことができる。しかも、除塵機を長期間非除塵位置に保持した場合でも、従来例のように、自然発生的な位置変動が生じることはないので、従来は必要とされていた固定装置を不要にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072338 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 孝一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−206521(P2003−206521A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月25日(2003.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−6093(P2002−6093) |
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