| 【発明の名称】 |
石積み擁壁 |
| 【発明者】 |
【氏名】新田 大介 【住所又は居所】北海道札幌市中央区南1条西1丁目8番地 共和コンクリート工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】連結金具にて控材に連結して石塊を積み上げて構築する擁壁を石塊の大きさに関係なく前面壁が同一平面状になるようにして積み上げる。
【解決手段】法面8に網状の控材7を敷設し、この控材より前側へ離間した位置に、長さを可変にした連結金具2の一端を連結した石塊1を法面と略平行に積み上げ、各石塊の連結金具の他端を控材に連結し、石塊と控材の間に中詰め材11を充填した構成になっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 法面に網状の控材を敷設し、この控材より前側へ離間した位置に、長さを可変にした連結金具の一端を連結した石塊を法面と略平行に積み上げ、各石塊の連結金具の他端を控材に連結し、石塊と控材の間に中詰め材を充填したことを特徴とする石積み擁壁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、河川護岸擁壁等の石塊を用いた石積み擁壁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自然石あるいは擬石等の石塊を用いた石積み擁壁は、個々の石塊の積み上げ施工を容易にするためと安定して強固に積み上げるために、特開2000−27186号公報及び特開2000−45302号公報に示されているように、個々の石材に一端を結合した棒状部材の他端にカール部を形成し、及びこのカール部の内側に座金を挿通し、このカール部及び座金を石塊に対するアンカとして法面に積み上げるようにしている。 【0003】このような従来の石積み擁壁では、積み上げられた各石塊が個々に独立しているため、各石塊が独自に挙動して、抜け出しや、ハラミ出しが生じてしまうという問題が生じていた。 【0004】これらのことから、特開2000−199214号公報に示されるように、法面から離間してこれと平行に金網を設け、この金網に各石塊に連結したアンカの先端を連結し、この金網と石塊との間に詰め物をして積み上げるようにした擁壁がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記特開2000−199214号公報に示された従来の技術では、各石塊に基端を連結したアンカの先端が金網に連結されているため、前記した従来技術の問題点であるところの抜け出しやハラミ出しはなくなるが、各石塊に連結するアンカの長さが一定であったため、石塊の大きさに差があった場合、この大きさの差分だけ積み上げた擁壁の表面に凹凸ができてしまい、美的外観が悪いという問題があった。これは上記石塊に自然石を用いた場合に顕著である。 【0006】本発明は上記のことに鑑みなされたもので、抜け出しやハラミ出しが生じることがなく、しかも個々に大きさの異なる石塊を用いた場合においても、擁壁の前面が同一平面状になるように積み上げることができるようにした石積み擁壁を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る石積み擁壁は、法面に網状の控材を敷設し、この控材より前側へ離間した位置に、長さを可変にした連結金具の一端を連結した石塊を法面と略平行に積み上げ、各石塊の連結金具の他端を控材に連結し、石塊と控材の間に中詰め材を充填したことを特徴とする石積み擁壁した構成になっている。 【0008】 【作 用】石塊による擁壁は控材から離間し、かつこれと略平行に積み上げられる。そしてこの各石塊は連結金具を介して控材にて連結されて前側への抜け出しやハラミ出しが防止される。このとき、石塊の大きさの違いにより石塊の後面と控材との間の距離が個々の石塊によってことなるが、これに合わせて連結金具の長さを調節して用いる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図中1は自然石を用いた石塊であり、この石塊1に長さを可変にした連結金具2の一端が植込みピン3を介して連結されている。連結金具2は、植込みピン3に一端を連結し、長手方向に複数の連結穴4を有する連結材5と、この連結材5の任意の連結穴4に一端を結合可能にしたストッパ6とからなっている。ストッパ6の他端は網体にて構成された控材7に連結できるように鉤状になっている。 【0010】上記植込みピン3は石塊1にあらかじめ穿設した孔に打ち込み拡張する通常のアンカピンが用いられ、これの先端にナット3aが螺合するようになっている。連結材5は板材にて構成され、これの一端がL字状に折り曲げられ、この部分に設けた穴が上記植込みピン3の先端に挿通され、ナット3aにて抜け止め係合されるようになっている。ストッパ6は棒材にて構成され、これの一端がL字状に折り曲げられ、この部分が連結材5の任意の連結穴4に挿通され、ナット6aにて抜け止め係合されるようになっている。 【0011】上記構成の連結金具付きの石塊は図1、図2に示すように積み上げることにより石積み擁壁が構築される。先ず、法面8の下部に設けた基礎材9の上に基礎コンクリート10を形成する。また法面8に吸い出し防止材(図示せず)を敷いてから控材7を敷設する。 【0012】次に、連結金具付きの1段目の石塊1を基礎コンクリート10上に横方向に一列並べ、これの連結金具2のストッパ6の他端を控材7に引っかけ連結する。このとき、図5に示すように連結金具2の長さは自然石1と控材7間の距離に合わせて、ストッパ6の連結材5の連結穴4との連結位置を変えることにより調節する。この連結金具2の長さは石塊1の大きさによって個々に変えて連結する。 【0013】次に、下側段の石塊1の間に上の段の石塊1を位置させて順次積み上げ、それぞれの連結金具2を1段目と同様にして控材7に連結する。このとき、1段ごとに、あるいは複数段ごとに自然石1と控材7との間に中詰め材11を充填していく。12は天端コンクリートである。 【0014】上記石塊1は施工現場近くから採取した自然石が好ましいが、現場付近での入手が困難な場合は他の地域のものでもよい。さらに、自然石の入手が困難な場合には擬石を用いる。 【0015】植込みピン3は施工段階で石塊1に打ち込む。これには石塊1に作用する荷重の反力が作用するので、引き抜けに対して十分な抵抗力を有している必要がある。また連結金具2は石塊1と控材7を連結し、石塊1に作用する荷重を確実に控材7に伝達できる耐力を有する必要がある。 【0016】控材7は網材にて構成され、この控材7とこれに連結金具2を介して固定された石塊1によって包含された中詰め材11が擬似的な擁壁として機能し、また、石塊1に作用する荷重の反力を負担する。そしてこれには、エキスパンドメタルや溶接金網を標準品として使用するが、格子状のものやプラスチック製であってもよい。 【0017】中詰め材11は上記したように、擬似的な擁壁の自重を担う。中詰め材11には砕石やクラッシャランを使用し、目つぶし材を充填させることを標準とする。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、個々の石塊を連結金具を介して控材に連結して積み上げるようにした石積み擁壁において、これに個々に大きさが異なる石塊を用いた場合において、各石塊の大きさの違いにより異なる石塊と控材との間の距離に応じて連結金具の長さを調節することができ、連結金具を介して控材に連結して石塊を積み上げて構築する擁壁を石塊の個々の大きさに関係なく擁壁の前面が同一平面状になるようにして積み上げることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162216 【氏名又は名称】共和コンクリート工業株式会社 【住所又は居所】北海道札幌市北区北8条西3丁目28番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月11日(2002.1.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073818 【弁理士】 【氏名又は名称】浜本 忠 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−206519(P2003−206519A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月25日(2003.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−4634(P2002−4634) |
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