| 【発明の名称】 |
吸出防止の環境植栽保全コンクリート製品とその緑化構築方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾形 功
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| 【要約】 |
【課題】河川護岸、道路、宅地造成の土留あるいは用・排水路等で使用する環境植栽保全コンクリート製品に於いて、風雨や流水で植栽土又は背面盛土が吸出するのを防止すると同時に低木緑化と表面恒久緑化製品とその構築方法を提供する。
【解決手段】製品の表面コンクリートに植物片を混入させた粗面凹凸化粧肌面1とし要所要所に30〜50mm程度の丸貫通孔2を設けここに樹木挿木とし幹を拘束しながら日陰を持続させ苔や藻の繁茂を容易とし古木に瘤8を形成させ風や流水で幹が折れるようにして低木による恒久的緑化の手段とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 土留め構築積みブロック、法面保護張りブロックあるいは用・排水路に於いて表面露出部を吸水率の高い骨材に植物片を混入させた保水率の高いコンクリート粗面凹凸化粧肌面とし、その要所要所に30〜50mm程度の丸貫通孔を設けた製品とし、施工後この丸貫通孔に植栽土あるいは背面盛土に到達貫入出来る太さと長さの樹木枝を挿木し丸貫通孔の大きさで挿木の幹の生育を抑制しながら丸貫通孔の隙間を無くし風雨や河川の流水による植栽土又は背面盛土の吸出を防止すると共に春から秋にかけて製品表面に日陰を持続させ苔や藻の生育繁茂を助長させると同時に苔や藻の完全根着後には丸貫通孔の上面に出来る古木幹の瘤より幹が風や洪水時の流水で折れ再度ここから新芽が出るようにしてなる吸出防止の環境植栽保全ブロック及び用・排水路とその緑化構築方法。 【請求項2】 土留め構築積みブロック、法面保護張りブロックあるいは用・排水面水路に於いて表面露出部をポーラスコンクリートに植物片を混入させたコンクリートとし、背面を普通コンクリートで合着一体化してなる「請求項1」の吸出防止の環境植栽保全ブロック及び用・排水路とその緑化構築方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、河川護岸、道路、宅地造成の土留あるいは用・排水路等で使用する環境植栽保全コンクリート製品に於いて、風雨や流水で植栽土又は背面盛土が吸出するのを防止すると同時に低木緑化と表面恒久緑化を維持出来る製品とその構築方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の河川護岸、道路、宅地造成の土留あるいは用・排水路等のコンクリート製品での環境植栽保全製品と構築方法には次のような製品と方法があった。 【0003】■ 製品に開孔部を設け植袋を挟み環境植栽保全製品とする製品と方法。 【0004】■施工時製品間に隙間(空隙)を設けられる製品とし、ここに現地土を埋設し環境植栽保全とする方法。 【0005】■施工時に階段状に水平植栽部を構築出来る製品とし、ここに植栽する方法。 【0006】■一定間隔又はランダムにポット部を構築しここに植栽出来るようにした製品と方法。 【0007】■緩斜面(法勾配1:2.0以上)では表面を凹凸とするかBox部を設け植袋を埋設するか時には覆土する方法。 【0008】■粗面肌の製品に植栽土(種子混入)を吹き付けて植栽緑化とする方法。 【0009】■製品表面肌に多孔質材を合着させて植物の自然繁茂を期待する方法等があった。しかし、このような製品と方法では次のような欠点と課題がある。 【0010】■〜■のいずれの製品と方法も植物が根の付くまでに風雨や流水で曝され植栽土や背面盛土が吸い出され環境植栽保全製品としては、課題があったし、特に■の施工時に階段状に水平植栽部を構築出来る製品とし、ここに植栽する方法や■の一定間隔又はランダムにポット部を構築し、ここに植栽出来るようにした製品と方法では、緑化面積も広く、最適とされたが、流速の早い河川や水路では、植栽土ばかりで無く背面盛土までが流されて護岸や水路の崩壊を招く危険が生じていた。 【0011】又、植袋を挟む方法や埋設する方法では、植袋の種子は外来種が多い(現地草木の種子の採取が困難)ため、現場に違和感生じていた。そのために現地土(流用土)を利用して違和感の無い現地の草木の繁殖工法としているが繁殖力ある柳や雑木が繁茂し根や幹が大きく成って製品を浮き上げてしまう「根上がり現象」の欠点があった。加えて、■の種子の吹き付け工法や■の多孔質材の合着製品等は、工事施工時期が夏にかかると製品の露出表面が乾燥する課題と植物が根付くまでの維持管理に時間と経費がかさむ欠点があった。 【0012】そこで本件発明者は、これらの製品の製造、施工に従事しながら本発明の解決課題を次のようにしたものである。 【発明の解決しようとする課題】 【0013】■施工後の製品の露出表面をコンクリート肌に見えないようにし、製品表面に苔や藻の繁茂を容易する課題と共に保水状態を良くし且つ緑化面積が広く構築出来る製品と工法とする。 【0014】■植栽土又は背面盛土の吸出防止を考慮した製品構成と構築方法とする。 【0015】■初期緑化で日陰を持続させ製品表面に苔や藻の繁茂を容易とする。 【0016】■ 施工後の樹木を必要以上に大きくしない事と維持管理を容易とするために樹木の生長を抑制可能とすると共に製品表面全体に低木緑化(背丈の短い植物)の恒久的繁茂が可能な製品と工法とする。 【0017】以上の解決課題を考慮しつつ、本発明の解決手段を次のようにしたものである。 【0018】 【発明が解決しょうとする手段】 【0019】■製品製造時の型枠底面(製品施工後は表面露出面)は粗面凹凸化粧面の構成型枠とし、打設コンクリートの骨材は吸水率の高い細骨材を多くし、これに植物片を混入させ比較的スランプの小さい(0〜5cm)コンクリートとする事を通常の手段とし、苔や藻の繁茂助長手段として製品合端が厚い製品や連結ブロックあるいは製品厚さが確保される水路製品では、打設コンクリートの骨材は吸水率の高い粗骨材(G)と細骨材(C)の比率を大きくしたものに植物片を混入させたポーラスコンクリートとし、この背面に普通コンクリートを打設合着させ一体製品手段とする。 【0020】■樹木の生長を抑制するために挿木の貫通工を丸貫通工としその直径も30〜50mm度とする。 【0021】■ 挿木は、河川や水路では成長と繁殖力の強い柳の枝を標準とし、道路や公園での壁面では木槿(ムクゲ)の枝の挿木として春から秋にかけて製品表面に日陰を持続させ苔や藻の繁茂を助長させる手段とする。 【0022】■ 加えて、天然苔の早期生息の為に最初からコンクリート打設時に表面肌のコンクリートに現地土や植栽土の付着させた苔そのものを反転して合着させる事も考慮する(この時の製品初期養生は蒸気養生をさけて自然養生手段とする)。 【0023】■ 階段状やボックス状の蓋押版を設け且つその植栽面積を早期に大きくするには、挿木の間隔の要所要所にネットをコンクリートに合着か押さえて下に現地土を入れた土嚢を入れる事も手段とする(図5、参照)。 【0024】次に、これを実施例で説明する。 【発明の実施例】 【0025】請求項1.について「図1」は、植栽法面保護張り(連結を含め)ブロックの施工概要斜視図と挿木の成長の推移を示す概要図。「図2」は、植栽土留構築積みブロック施工概要断面斜視図。「図3」は、「図2」の要部拡大断面概要図。「図4」は、階段状植栽土留構築積みブロック施工概要断面斜視図と蓋状植栽版の拡大概要図。「図5」は、「図4」の拡大図と要所にネット張り11.下に土嚢12.を入れるようにした蓋状植栽版の概要図。「図6」は、用・排水路の実施例の施工概要断面斜視図と挿木の推移を示す拡大断面概要図で説明する。 【0026】植栽法面保護張りブロックA.植栽土留構築積みブロックB.階段状植栽土留構築積みブロックC.あるいは植栽用・排水路D.の製品施工時に表面露出部を構成する表面コンクリートを粗面凹凸化粧肌面1.構成とするために製品製造時の型枠底面(製品施工後は表面露出面)はゴム、鋳物、FRP等の構成型枠とし、打設コンクリートの骨材は比較的吸水率の高い細骨材を多くした骨材を使用、これに保水状態を良くすると同時に苔6.や藻7.の生育を容易とする為に植物片を混入させた比較的スランプの小さい(0〜5cm)コンクリートとする。このコンクリート粗面凹凸化粧肌面の要所要所に30〜50mm程度の丸貫通孔2.を設けた製品とし、施工後この丸貫通孔2.に植栽土3.あるいは背面盛土4.に到達貫入出来る太さと長さ(地上に15〜20cm程度露出)の樹木枝の挿木5.を河川や水路では通常は違和感の無いしかも繁殖力の有る柳とし、道路や公園では木槿(生け垣用で薄紅色・白色などの花の咲く落葉低木)を刺し、丸貫通孔2.の大きさで挿木の幹生育を抑制し瘤8.を形成(幹の生長を拘束すると自然に瘤は形成)させながら丸貫通孔2.の隙間を無くし風雨や河川の流水による植栽土や背面盛土の吸出を防止すると共に春から秋にかけて製品表面に日陰を持続させ苔6.や藻7.の生育繁茂を助長させると同時に苔6.や藻7.の根付き後には丸貫通孔2.の上面に古木と成って出来る瘤8.より強風や洪水時の流水で折れ再度ここ(挿木台木)からの新芽9.が出るようにしてなる環境植栽保全ブロック及び用・排水路とその緑化構築方法。 【0027】「請求項2」を 「図7」の表面ポーラス植栽用・排水路の実施例の施工概要断面斜視図と挿木の要部拡大概要図、それに「図8」の階段状ポーラス植栽土留構築積みブロックの断面概要図と蓋状植栽版E.の拡大概要図で説明すると、植栽土留構築積みブロックB.植栽法面保護張りブロックA.あるいは用・排水面水路D.に於いて製品に苔6.や藻7.の繁茂手段として製品合端が厚い製品や連結ブロックあるいは製品厚さが確保される水路製品では、打設コンクリートの骨材は吸水率の高い粗骨材(G)と細骨材(C)の比率を大きくしたもの(G=70〜80%程度にC=30〜20%程度)に植物片を混入させたポーラスコンクリートa.とし、この背面に普通コンクリートb.を打設合着させ一体とした製品で階段状ポーラス植栽土留構築積みブロックC−1.やポーラス植栽用・排水路D−1.とすものである。その他、図示してないが法面保護アクセントブロック、河川アクセント点石、大型連接(連結)ブロック等にも応用されるものである。 【0028】以上のようにして本発明の製品構成と構築方法とする事により次ぎのような作用・効果がある。 【0029】 【発明の作用・効果】 【0030】■ 製品の露出面を粗面凹凸化粧肌面としているので施工後の製品はコンクリート肌に見えないばかりか植物片の混入で保水状態を良くし、且つ製品表面のアルカリ分が植物片の樹液で中和され苔や藻の繁茂を容易とする作用・効果がある。 【0031】■ 河川や水路製品で挿木を現地の柳の枝の挿木とした場合は外来種で無いので、見る人に違和感が生じないばかりか、生育の早い柳の枝と葉は製品表面に日陰を持続させ苔や藻の繁茂を容易とする。 道路や公園においては、木槿の枝の挿木(温暖な地区ではハイビスカス)とする事により柳と同じ作用・効果が得られるばかりか2年目位いから低木開花を楽しめる作用・効果が得られる。 【0032】■挿木は生長が早い為に丸貫通孔と挿木の隙間が早期に無く成り、結果として風雨や流水による植栽土又は背面盛土の吸出防止が可能である。 【0033】■挿木が生長し古木に成ると丸貫通孔の大きさで幹が拘束を受け瘤の箇所で風や洪水時の流水で折れ、折れた後から新芽が芽生え、維持管理を容易とするばかりか、このころに成ると苔や藻は完全に根着き一度根付きした苔や藻は多少の乾燥でも枯渇する事が無く柳や木槿(ハイビスカス含め)の低木緑化と製品表面の苔や藻の繁茂により製品表面の恒久的緑化を維持出来る効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391006588 【氏名又は名称】東北石材ブロック株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年1月10日(2002.1.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−206518(P2003−206518A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月25日(2003.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−3261(P2002−3261) |
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