| 【発明の名称】 |
揚水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】落合 紘一
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| 【要約】 |
【課題】湖の水質を浄化する目的に用いられる自然界に存在する希少な波力を有効利用するのに、揚水装置の効率的な揚水が十全に担保されるように、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となるような揚水装置を提供する。
【解決手段】沖に面する岸23aから後方向に幅が徐々に狭くなる湾状領域11aを形成し、波を徐々に集めて高くすることにより沖23からの波水に湾状領域11aの基端部に面する岸23bをはい上がらせる集波堰11を含む揚水装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】沖に面する岸から後方向に幅が徐々に狭くなる湾状領域を形成し、波を徐々に集めて高くすることにより該沖からの波水に該湾状領域の基端部に面する岸をはい上がらせる集波堰を含むことを特徴とする、揚水装置。 【請求項2】前記湾状領域の内又は外に配設され、該湾状領域における前記沖からの波水についての波高を上昇させる増波堤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の揚水装置。 【請求項3】前記集波堰は、管路の一部として構成されるものを含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の揚水装置。 【請求項4】前記湾状領域の底部のうち前記沖に隣接する部分は、該湾状領域の底部と該沖の底部との間にあるはずの段差を解消し、該沖からの波水を該湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈することを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の揚水装置。 【請求項5】前記沖の底部のうち前記湾状領域に隣接する部分には、該湾状領域の底部と該沖の底部との間にある段差をすりつけ、該沖からの波水を該湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈する導波台を含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の揚水装置。 【請求項6】前記導波台と前記湾状領域の底部との間には、前記沖からの波水と干渉しないように、該沖に流れ出た該湾状領域からの波水の流路となる隙間領域を含むことを特徴とする、請求項5に記載の揚水装置。 【請求項7】前記導波台の前記隙間領域に面する部分は、前記湾状領域からの波水を該隙間領域から左右に分散させることが可能な曲面形状又は船首形状を呈することを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の揚水装置。 【請求項8】前記導波台は、前記隙間領域に流れ出た前記湾状領域からの波水の流路となるトンネルを含むことを特徴とする、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の揚水装置。 【請求項9】沖に面する岸から前方向に幅が徐々に広くなる湾状領域を形成し、波を徐々に集めて高くすることにより該沖からの波水に該沖に面する岸をはい上がらせる集波堰を含む揚水装置であって、前記湾状領域の内又は外に配設され、該湾状領域における前記沖からの波水についての波高を上昇させる増波堤を含むことを特徴とする、揚水装置。 【請求項10】前記湾状領域の底部のうち前記沖に隣接する部分は、該湾状領域の底部と該沖の底部との間にあるはずの段差を解消し、該沖からの波水を該湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈することを特徴とする、請求項9に記載の揚水装置。 【請求項11】前記沖の底部のうち前記湾状領域に隣接する部分には、該湾状領域の底部と該沖の底部との間にある段差をすりつけ、該沖からの波水を該湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈する導波台を含むことを特徴とする、請求項9又は請求項10に記載の揚水装置。 【請求項12】前記導波台と前記湾状領域の底部との間には、前記沖からの波水と干渉しないように、該沖に流れ出た該湾状領域からの波水の流路となる隙間領域を含むことを特徴とする、請求項11に記載の揚水装置。 【請求項13】前記導波台の前記隙間領域に面する部分は、前記湾状領域からの波水を該隙間領域から左右に分散させることが可能な曲面形状又は船首形状を呈することを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載の揚水装置。 【請求項14】前記導波台は、前記隙間領域に流れ出た前記湾状領域からの波水の流路となるトンネルを含むことを特徴とする、請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の揚水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として、湖の水質を浄化する目的に用いられる揚水装置に関する。 【従来の技術】従来のこの種の揚水装置としては、例えば沖に面する岸から前方向に幅が徐々に広くなる湾状領域を形成し、波を徐々に集めて高くすることにより波水に該沖に面する岸をはい上がらせる集波堰を含むものがある。 【0002】このような揚水装置によれば、自然界に存する稀少な波力を有効利用することとしたので、適宜目的に適用可能な揚水を電動ポンプ及びその付帯設備を用いないで実現させることが可能となり、効率的な揚水が得られることとなる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような揚水装置では、用途や立地条件等の制約により湾状領域を沖に面する岸から後側の内陸部に設置せざるを得ない場合など、十分な波が得られ難いような環境への適用が実際上相当に困難である。 【0004】このような揚水装置をそのような環境下で無理矢理適用しようとすると、稀少な波力の有効利用を確保することが困難となり、効率的な揚水が十全には担保されない虞がある。 【0005】そこで、本発明の課題は、効率的な揚水が十全に担保されるように、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となるような揚水装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、第一発明に係る揚水装置と、第二発明に係る揚水装置とを含むものとして構成されている。 【0007】第一発明に係る揚水装置は、沖に面する岸から後側に配設され、電動ポンプ及びその他付帯設備を用いないで揚水を行うことが可能であるものとして構成されている。 【0008】これは、集波堰を含むものとして構成されている。ここで、集波堰は、沖に面する岸から後方向に幅が徐々に狭くなる湾状領域を形成し、波を徐々に集めて高くすることにより沖からの波水に湾状領域の基端部に面する岸をはい上がらせる役割を果たす。 【0009】このような第一発明に係る揚水装置によれば、このような構成をもつ集波堰を含むものとして構成されているので、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となる。したがって、これによれば、効率的な揚水が十全に担保されることとなる。 【0010】このような第一発明に係る揚水装置において、湾状領域における沖からの波水について波高を上昇させることとして、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保しようとする観点からすれば、増波堤を含むことが好ましい。ここで、増波堤は、湾状領域の内又は外に配設され、湾状領域における沖からの波水についての波高を上昇させる役割を果たす。 【0011】また、湾状領域における沖からの波水について湾状領域外への漏れを排除することとして、さらに一層効率的な揚水を十全に担保しようとする観点からすれば、集波堰は、管路の一部として構成されるものを含むことが好ましい。 【0012】さらに、沖からの波水について湾状領域の底部と沖の底部との間にある段差への衝突に起因するエネルギー損失を防止することとして、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保しようとする観点からすれば、湾状領域の底部のうち沖に隣接する部分は、湾状領域の底部と沖の底部との間にあるはずの段差を解消し、沖からの波水を湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈することが好ましい。 【0013】さらにまた、同様の観点からすれば、導波台を含むことが好ましい。ここで、導波台は、沖の底部のうち湾状領域に隣接する部分には、湾状領域の底部と沖の底部との間にある段差をすりつけ、沖からの波水を湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈するものである。 【0014】この場合において、沖からの波水について湾状領域からの波水との干渉に起因するエネルギー損失を防止することとして、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保しようとする観点からすれば、導波台と湾状領域の底部との間には、隙間領域を含むことが好ましい。ここで、隙間領域は、沖からの波水と干渉しないように、沖に流れ出た湾状領域からの波水の流路となるものである。 【0015】また、湾状領域からの波水が隙間領域に滞留しないようにして、隙間領域沖からの波水と湾状領域からの波水との干渉をさらに一層確実に防止しようとする観点からすれば、導波台の隙間領域に面する部分は、湾状領域からの波水を隙間領域から左右に分散させることが可能な曲面形状又は船首形状を呈することが好ましい。 【0016】さらに、同様の観点からすれば、導波台は、トンネルを含むことが好ましい。ここで、トンネルは、隙間領域に流れ出た湾状領域からの波水の流路となるものである。 【0017】一方、第二発明に係る揚水装置は、沖に面する岸から前方向に幅が徐々に広くなる湾状領域を形成し、波を徐々に集めて高くすることにより沖からの波水に沖に面する岸をはい上がらせる集波堰を含み、電動ポンプ及びその他付帯設備を用いないで、すなわち、電気設備のない場合にも揚水が可能であるものである。 【0018】これは、増波堤を含むものとして構成されている。ここで、増波堤は、湾状領域の内又は外に配設され、湾状領域における沖からの波水についての波高を上昇させる役割を果たす。 【0019】このような第二発明に係る揚水装置によれば、このような構成をもつ集波堰及び増波堤を含むものとして構成されているので、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となる。したがって、これによれば、効率的な揚水が十全に担保されることが可能となる。 【0020】このような第一発明に係る揚水装置において、沖からの波水について湾状領域の底部と沖の底部との間にある段差への衝突に起因するエネルギー損失を防止することとして、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保しようとする観点からすれば、湾状領域の底部のうち沖に隣接する部分は、湾状領域の底部と沖の底部との間にあるはずの段差を解消し、沖からの波水を湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈することが好ましい。 【0021】さらに、同様の観点からすれば、沖の底部のうち湾状領域に隣接する部分には、導波台を含むことが好ましい。ここで、導波台は、湾状領域の底部と沖の底部との間にある段差をすりつけ、沖からの波水を湾状領域内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈するものである。 【0022】この場合において、沖からの波水について湾状領域からの波水との干渉に起因するエネルギー損失を防止することとして、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保しようとする観点からすれば、導波台と湾状領域の底部との間には、隙間領域を含むことが好ましい。ここで、隙間領域は、沖からの波水と干渉しないように、沖に流れ出た湾状領域からの波水の流路となるものである。 【0023】また、湾状領域からの波水が隙間領域に滞留しないようにして、隙間領域沖からの波水と湾状領域からの波水との干渉をさらに一層確実に防止しようとする観点からすれば、導波台の隙間領域に面する部分は、湾状領域からの波水を隙間領域から左右に分散させることが可能な曲面形状又は船首形状を呈することが好ましい。 【0024】さらに、同様の観点からすれば、導波台は、トンネルを含むことが好ましい。ここで、トンネルは、隙間領域に流れ出た湾状領域からの波水の流路となるものである。 【0025】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、ここでは、本発明に係る揚水装置1を湖に面して適用する場合について説明するが、これに限られるものではなく、海に面する海岸23砂州などに適用する場合でも、以下の説明が妥当する。すなわち、本発明に係る揚水装置1は、湖の如く十分な波が得られ難い場合のみならず、海のような十分な波が得られる場合にも適用可能である。 【0026】◎実施の形態1図1は本発明の実施の形態1に係る揚水装置1の全体構成を示す斜視図、図2は該揚水装置1の部分構成を示す断面図(図1におけるA方向矢視図)である。 【0027】この実施の形態1において、揚水装置1は、図1に示すように、植生帯21の湿潤状態を保つことにより植生帯21を維持すべく、波を徐々に集めて高くすることにより波水に岸23をはい上がらせる役割を果たすものである。 【0028】ここで、岸23とは、陸の部分であって沖22との境界を画する部分を意味する。本発明における岸23には、沖に面する岸23a及び湾状領域11aの基端部に面する岸23bを含む。 【0029】そして、この揚水装置1は、同図に示すように、沖に面する岸23aから後側に配設され、電動ポンプ及びその他付帯設備を用いないで揚水を行うことが可能であるものとして構成されている。 【0030】具体的には、この揚水装置1は、同図に示すように、集波堰11と、増波堤12と、導波台13とからなっている。 【0031】以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。 【0032】(1)集波堰11集波堰11は、同図に示すように、沖に面する岸23aから後方向に幅が徐々に狭くなる湾状領域11aを形成し、波を徐々に集めて高くすることにより沖22からの波水に湾状領域11aの基端部に面する岸23bをはい上がらせる役割を果たすものである。 【0033】つまり、このような構成をもつ集波堰11によれば、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となっている。 【0034】具体的には、この集波堰11としては、同図に示すように、柵形式である集波柵が採用されている。 【0035】この実施の形態1では、柵形式である集波柵を採用したが、これに限られるものではなく、例えば堤体形式のもの、水に浮くフロートを錨で静止させてなるもの、フロートの間に波の遮断が可能な板部材を適宜配してなるものなどを適宜選定して採用しても差し支えない。 【0036】ただし、図1及び図2に示すように、集波堰11として、沖22に面してラッパ状に開設される導水口をもち筒形状を呈するような管路14の一部として構成されるものを採用することとすれば、さらに一層効率的な揚水を十全に担保することが可能となり、湾状領域11aにおける沖22からの波水について湾状領域11a外への漏れが排除されることとなる。 【0037】なお、この実施の形態1においては、図1に示すように、管路14により汲み上げられた波水を植生帯21に万遍なく配分する開水路を含むものとして構成されている。このような開水路によれば、植生帯21の湿潤状態を保つことが可能となり、ひいては植生帯21の維持が達成されることとなる。 【0038】ところで、湾状領域11aとしては、集波堰11の基端部において、集波堰11により岸23をはい上がる波水を、岸23から沖22を見る方向を前方向とした場合における、後方向に所定の場所まで導くことが可能であれば、どのような断面形状とするか、どのような材料を用いるか、開水路を用いるか、管路を用いるかなどの別を問わない。 【0039】また、湾状領域11aとして開水路を採用した場合には、例えば現場打ちコンクリートのもの、コンクリート二次製品のもの、コルゲートパイプの半割れのもの等を適宜選定して用いることができる。また、管路としては、コンクリート二次製品たるヒューム管やコルゲートパイプ等を適宜選定して用いることができるほか、金属板を円筒状或いは角筒状に形成してなるような特注品なども用いることができる。 【0040】この実施の形態1においては、湾状領域11aの底部のうち沖22に隣接する部分は、図2に示すように、湾状領域11aの底部と沖22の底部との間にあるはずの段差を解消するような登坂形状を呈するものとなっており、沖22からの波水を湾状領域11a内に円滑に導くことが可能となっている。 【0041】つまり、このような構成をもつ湾状領域11aの底部によれば、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保することが可能となり、ひいては沖22からの波水について湾状領域11aの底部と沖22の底部との間にある段差への衝突に起因するエネルギー損失が防止されることとなる。 【0042】(2)増波堤12増波堤12は、図1及び図2に示すように、湾状領域11aの内又は外であって沖22から湾状領域11a内に向かう波水の流れに直交する方向に構築される堤形状を呈するものであり、湾状領域11aの内又は外に配設され、湾状領域11aにおける沖22からの波水についての波高を上昇させる役割を果たすものである。 【0043】つまり、このような構成をもつ一又は複数の増波堤12によれば、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保することが可能となり、その結果、湾状領域11aにおける沖22からの波水について波高を上昇させることとなる。 【0044】ここで、増波堤12としては、例えば土砂を用いて構築してなるものの他、現場打ちコンクリートによって堤体形状に形成してなるもの、コンクリート二次製品のブロック片の集合が堤体形状となっているもの等を、施工上の手間やメンテナンスの容易さなどに応じて、適宜選定しても差し支えない。 【0045】ただし、アルカリ分の湧出を排除することとして、環境への影響に対する十分な配慮をしようとする観点からすれば、増波堤12は、自然石を用いて構築してなるものが好ましい。 【0046】また、魚の通行路及び住まいを確保することとして、環境への影響に対する十分な配慮をしようとする観点からすれば、増波堤12は、そだを用いて構築してなるものが好ましい。 【0047】なお、暴風時等の波高が非常に大きい場合においては、増波堤12は、消波堤としての機能を果たすこととなり、本体的な機能と逆の働きを示す。 【0048】(3)導波台13導波台13は、図1及び図2に示すように、沖22の底部のうち湾状領域11aに隣接する部分には、湾状領域11aの底部と沖22の底部との間にある段差をすりつけ、沖22からの波水を湾状領域11a内に円滑に導くことが可能な登坂形状を呈するものである。 【0049】つまり、このような構成をもつ導波台13によれば、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保することが可能となり、その結果、湾状領域11aにおける沖22からの波水について波高を上昇させることとなる。 【0050】ここで、導波台13としては、例えば土砂を用いて構築してなるものの他、現場打ちコンクリートによって登坂形状に形成してなるもの、コンクリート二次製品のブロック片の集合が登坂形状となっているもの等を、施工方法やメンテナンスの容易さなどに応じて、適宜選定しても差し支えない。 【0051】この実施の形態1において、導波台13と湾状領域11aの底部との間には、これらの図に示すように、隙間領域が設けられている。この隙間領域は、沖22に流れ出た湾状領域11aからの波水の流路となるものであり、沖22からの波水と干渉しないようにする役割を果たすものである。 【0052】つまり、このような隙間領域によれば、稀少な波力の有効利用をさらに一層確保することが可能となり、その結果、沖22からの波水について湾状領域11aからの波水との干渉に起因するエネルギー損失が防止される。 【0053】なお、導波台13の隙間領域に面する部分は、湾状領域11aからの波水を隙間領域から左右に分散させることが可能な、図3に示すような曲面形状を呈することとすれば、隙間領域沖22からの波水と湾状領域11aからの波水との干渉をさらに一層確実に防止することが可能となり、これにより、湾状領域11aからの波水の隙間領域への滞留が防止される。 【0054】ここで、導波台13の隙間領域に面する部分としては、曲面形状を呈するものに限られず、これに代えて、図4に示すような船首形状を呈することとしても差し支えない。また、図5に示すように、導波台13として、隙間領域に流れ出た湾状領域11aからの波水の流路となるトンネルを含むこととしても、これと同様の作用、効果が得られる。 【0055】なお、導波台13におけるトンネルには、魚の通行路及び住まいとしての意義も認められる。 【0056】上記したように、このような揚水装置1によれば、このような集波堰11を含むものとして構成されているので、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となっている。したがって、これによれば、効率的な揚水が十全に担保されることが可能となる。 【0057】◎実施の形態2図6は本発明の実施の形態2に係る揚水装置1の全体構成を示す斜視図、図2は該揚水装置1の部分構成を示す断面図(図6におけるA方向矢視図)である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。 【0058】この実施の形態2における揚水装置1は、電気設備のない場合にも揚水が可能であるものとして構成されている点では、実施の形態1におけるものと略同様であるが、図6に示すように、沖に面する岸23aから前方向に幅が徐々に広くなる湾状領域11aを形成し、波を徐々に集めて高くすることにより沖22からの波水に沖に面する岸23aをはい上がらせる集波堰11を含むものとして構成されている点では、実施の形態1と異なっている。 【0059】しかし、実施の形態1における集波堰11は、沖に面する岸23aから後側に配設されるか、前側に配設されるかの点では、実施の形態1における集波堰11と異なっているものの、波を徐々に集めて高くすることにより波水に岸23をはい上がらせる役割を果たす点では、異なるところがない。 【0060】それゆえ、このような実施の形態2に係る揚水装置1においても、実施の形態1に係るものと同様の役割を果たす集波堰11及び増波堤12を含むものとして構成されており、十分な波が得られ難いような環境下においても稀少な波力の有効利用を確保することが容易に可能となっている。したがって、これによっても、効率的な揚水が十全に担保されることが可能となる。 【0061】 【発明の効果】本発明に係る揚水装置によれば、効率的な揚水が十全に担保されることとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300001831 【氏名又は名称】落合 紘一
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| 【出願日】 |
平成14年1月11日(2002.1.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−206517(P2003−206517A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月25日(2003.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−5363(P2002−5363) |
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