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【発明の名称】 紡績前処理において繊維材料、例えば木綿等を処理装置に装入する際に移送空気を分別する装置
【発明者】 【氏名】ベルンハルト リューベナッハ

【要約】 【課題】繊維フロックを後続の装置へ空気圧で搬送できるようにし、そのために、一定またはほぼ一定の流量の移送空気流を生成できるようにすることを目的とする。

【解決手段】ほぼ垂直の充填シュート16が設けられており、その上位置の入口に空気圧式の繊維送り装置2が割り当てられ、その下位置の出口に供給装置および高速回転式開繊ロール4eを備えたフロック生成装置4が割り当てられており、かつ、繊維材料を移送空気流から分離(分別)する少なくとも1つの通気性平面10と、移送空気流を分流する装置9が設けられている。移送空気流が開繊ロールに沿って案内される。分別された移送空気流Eの部分空気流Fが、内部に空気流調節装置14を備えた排気装置12の中まで導かれるようになっており、該空気流調節装置が制御装置または調整装置18と連絡している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紡績前処理において繊維材料、例えば木綿等を処理装置に装入する際に移送空気を分別する装置、特に、繊維材料のためのほぼ垂直の充填シュートが設けられており、その上位置の入口に空気圧式の繊維送り装置が割り当てられ、その下位置の出口に供給装置および高速回転式開繊ロールを備えたフロック生成装置が割り当てられており、かつ、繊維材料を移送空気流から分離(分別)する少なくとも1つの通気性平面と、移送空気流を分流する装置が設けられており、ここで、移送空気流が開繊ロールに沿って案内されるようになっている装置であって、分別された移送空気流(E)の部分空気流(F)が、内部に空気流調節装置(14)を備えた排気装置(12)の中まで導かれるようになっており、該空気流調節装置が制御装置または調整装置(18)と連絡していることを特徴とする装置。
【請求項2】 部分空気流(F)の分だけ減少した移送空気流(G)が、開繊ロール(4e)から繊維フロックを剥離させるのに活用されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】 分別された移送空気流(G)が、剥離された繊維フロックの移送に活用されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】 開繊ロール(4e)に空気圧式の繊維送り装置(7)が割り当てられていることを特徴とする、請求項1〜3の一に記載の装置。
【請求項5】 空気圧式の繊維送り装置(7)が排気チャンネル等を包含することを特徴とする、請求項1〜4の一に記載の装置。
【請求項6】 空気圧式の繊維送り装置(7)が後続の処理装置(5)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜5の一に記載の装置。
【請求項7】 空気圧式の繊維送り装置(7)が吸込空気源(15)と連絡していることを特徴とする、請求項1〜6の一に記載の装置。
【請求項8】 移送空気流(G)が開繊ロール(4e)に沿ってほぼ接線方向に案内されるようになっていることを特徴とする、請求項1〜7の一に記載の装置。
【請求項9】 移送空気流(G)が、開繊ロール(4e)の一部分のために壁開口部を具備するチャンネル(21)を通流することを特徴とする、請求項1〜8の一に記載の装置。
【請求項10】 排気装置が排気室(11;20)であることを特徴とする、請求項1〜9の一に記載の装置。
【請求項11】 排気装置が排気管、排気チャンネル(20)等であることを特徴とする、請求項1〜10の一に記載の装置。
【請求項12】 空気流調節装置がフラップ(14)、スライダ等であることを特徴とする、請求項1〜11の一に記載の装置。
【請求項13】 位置がフラップ(14)、スライダ等によって設定可能(17)であることを特徴とする、請求項1〜12の一に記載の装置。
【請求項14】 フラップ(14)、スライダ等が、選択可能な空気抵抗を作る覆い位置まで移動できるようになっていることを特徴とする、請求項1〜13の一に記載の装置。
【請求項15】 ピボット軸受(14a)を中心として旋回できるフラップ(24)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜14の一に記載の装置。
【請求項16】 フラップ(14)が絞り弁であることを特徴とする、請求項1〜15の一に記載の装置。
【請求項17】 フラップ(14)等がアクチュエータ(17)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜16の一に記載の装置。
【請求項18】 調整装置が圧縮空気シリンダ(17)を包含することを特徴とする、請求項1〜17の一に記載の装置。
【請求項19】 調整装置が制御可能なモータを包含することを特徴とする、請求項1〜18の一に記載の装置。
【請求項20】 フラップ(14)、水平軸(14a)を中心として旋回できるプレートによって形作られていることを特徴とする、請求項1〜19の一に記載の装置。
【請求項21】 分流管(7)に空気体積流量測定器(19)に割り当てられていることを特徴とする、請求項1〜20の一に記載の装置。
【請求項22】 測定器(19)が計器用オリフィス、ベンチュリ管等であることを特徴とする、請求項1〜21の一に記載の装置。
【請求項23】 測定器(19)が、測定値を電気信号に変換できる測定値変換器(22)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜22の一に記載の装置。
【請求項24】 測定値変換器(22)が電気式の制御/調整装置(19)、例えばマイクロコンピュータに接続されていることを特徴とする、請求項1〜23の一に記載の装置。
【請求項25】 アクチュエータ(17)が電気式の制御/調整装置(18)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜24の一に記載の装置。
【請求項26】 電気式の制御/調整装置(18)が目標値記憶装置を包含することを特徴とする、請求項1〜25の一に記載の装置。
【請求項27】 排気装置(12)がフロック除去装置、例えば吸引式フィルタに接続されていることを特徴とする、請求項1〜26の一に記載の装置。
【請求項28】 剥離した繊維フロックを移送する空気流(H)が一定またはほぼ一定の流量を有することを特徴とする、請求項1〜27の一に記載の装置。
【請求項29】 剥離した繊維フロックを移送する空気流(H)の空気量が一定またはほぼ一定の大きさを有することを特徴とする、請求項1〜28の一に記載の装置。
【請求項30】 部分空気流(F)の分離が移送空気流(C)の体積を減少させることを特徴とする、請求項1〜29の一に記載の装置。
【請求項31】 剥離した繊維フロックを移送する空気流(H)の体積が、分別されなかった移送空気流(C)と部分空気流(F)との差からなることを特徴とする、請求項1〜30の一に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡績前処理において繊維材料、例えば木綿等を処理装置に装入する際に移送空気を分別する装置に関するもので、特に、繊維材料のためのほぼ垂直の充填シュートが設けられており、その上位置の入口に空気圧式の繊維送り装置が割り当てられ、その下位置の出口に供給装置および高速回転式開繊ロールを備えたフロック生成装置が割り当てられており、かつ、繊維材料を移送空気流から分離(分別)する少なくとも1つの通気性平面と、移送空気流を分流する装置が設けられており、ここで、移送空気流が開繊ロールに沿って案内されるようになっている装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来公知の装置(ドイツ公開公報3217668号)の場合、移送空気流全体は、開繊ロールに沿って流れ、通気性壁面を有する後方支持式のフロックシュートに流れ込む。移送空気流は、繊維フロックから分離され、続いて分流され、繊維フロックの方は、ロールによって更に転送される。移送空気流は、フロックシュートの中に蓄積された繊維フロックの圧縮に流用される。不利であるのは、実地において、繊維フロックを上位置の予備ピットに移送する移送空気流がゆらぎ、その結果、分別された移送空気流もかなりの程度不規則になることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の課題は、挙げた欠点を回避し、特に、剥離した繊維フロックを後続の装置へ空気圧で搬送できるようにし、そのために、一定またはほぼ一定の流量の移送空気流を生成できるようにする、冒頭に挙げた種類の装置を創造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。
【0005】分別された移送空気流から部分空気流を分離し、部分空気流の流量を調整可能にすることにより、一定またはほぼ一定の流量の移送空気流が生成される。このようにして、開繊装置のフロック除去に装入用の空気流を利用し、それで、空気圧による材料移送のエネルギーコストと選別処理コストを引き下げることができる。更なる利点は、装入用の空気流量がフロック除去用の空気流量より大きい結合機械に応用する場合、制御系を使って、フロック除去用の空気流が一定の流量を得るように装入用の空気流を分割することである。
【0006】請求項2〜31は、本発明の有利な発展形態を内容とする。
【0007】以下、本発明を図面に示す実施例に則して詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1によれば、開繊装置1、例えばツリュツラー開繊装置TXL4、繊維材料分別装置2、例えばツリュツラー材料分別装置MAS、繊維材料貯蔵装置3、例えばツリュツラー繊維材料貯蔵装置MSC、付属の開繊装置4、例えば配量型開繊装置、および繊維フロック供給装置5、例えばツリュツラーSCANFEEDが相前後する形で接続されている。開繊装置1の代わりに、清浄装置、例えばツリュツラー清浄装置CVT4が配置されていてもよい。Aで表されているのは、作業方向である。
【0009】空気圧によるフロック移送のために、開繊装置1と繊維材料分別装置2の間に配管6が、配量型開繊装置4と繊維フロック供給装置5の間に配管7が設けられている。繊維材料は、4ロール開繊装置1の最後尾ロール1aから空気流Bによって取り出される。空気流Bは、配管6内に配置された繊維材料移送用ブロア8によって吸引される。繊維フロック混合気Cは、分配弁9を介して繊維材料分別装置2の穴あき板10の内面に放射され、ここで、繊維フロックDが移送空気Eから分離される。移送空気Eは排気室11に達するが、該排気室に、排気チャンネル12および排気管13が、それぞれその一端で接続されている。排気チャンネル12の他端は屋外に通じる一方、配管7と連結されている。排気チャンネル12にはスイベルフラップ14が設けられている。配管7内に材料移送用ブロア15が配置されている。
【0010】穴あき板10の下側に、通気性壁面を持つ垂直なフロックシュート16が配置されており、その下端に、2個の圧縮ロール4a、4b、2個の低速回転式供給ロール4c、4dおよび1個の高速回転式開繊ロール4eを具備する配量型開繊装置4が位置する。フロック供給装置5への均一装入は極めて重要であり、それため、フロック供給装置5の手前に配量型開繊装置4が配備されている。この配量型開繊装置4が、フロック供給装置5への連続装入を確実にする働きをする。
【0011】このようにして、処理装置(図示されていない)、例えば梳綿装置やカージング装置において装入時に移送空気Eを分別する装置、詳記するならば、繊維材料Dのためのほぼ垂直の充填シュート16が設けられており、その上位置の入口に繊維材料分別装置2が空気圧式の繊維送り装置として割り当てられ、その下位置の出口に配量型開繊装置4が、供給装置4a〜4dおよび高速回転式開繊ロール4eを備えたフロック生成装置として割り当てられており、かつ、穴あき板10が、繊維材料Dを移送空気流Eから分離(分別)する通気性平面として設けられ、排気室11、排気チャンネル12および排気管13が、移送空気流Eを分流する装置として設けられている装置が作られている。分別された移送空気流Eの部分空気流Fが、内部に空気流調節装置としてスイベルフラップ14を備えた排気チャンネル12に流入する。部分空気流Fの分だけ減少した移送空気流Eは、空気流Gとして排気管13に流入し、開繊ロール4eに沿って案内される。そこで、空気流Gは、遠心力に支援されて、開繊ロール4eから剥離した繊維フロックHを配管7に吹き入れる。
【0012】本発明による装置は、実地例に示す通り、複数機械の結合の中で明瞭かつ定常的な空気量が存在しないという欠点を無くす。装入用の空気量を機械で選別処理された繊維量の搬送に利用するために、発明通り、該空気量を後続機械の要件に合わせ、申し分のない機能が確保されるようにする。その際、装入用の空気流を繊維材料の搬送に利用した上で体積流量低減を行う。
【0013】図2によれば、開繊装置1に、先行の機械(図示されていない)からの空気流(図解的に描かれた)が流入する。開繊装置1から出て繊維材料分別装置2に流入するのは、繊維フロックを移送する空気流C(例えば4000m3/h)で、これは、穴あき板Cの開口部を通って排気室11に空気流Eとして流入する。空気流Eのうち、部分空気流F(例えば1000m3/h)が排気管12へと分岐させられ、その結果、減少した空気流G(例えば3000m3/h)が開繊ロール4eへと流れていく。ここから、フロックを負わされた空気流Hが配管7を通ってフロック供給装置5へと流れていく。
【0014】図3によれば、繊維選別処理設備に、貯蔵装置3を統合した開繊装置4が配備されている。この開繊装置4は、移送空気流Cを使って加工すべき材料が吹き入れられる垂直の貯蔵シュート16を有する。材料と空気を分離するため、貯蔵シュート16の領域に、移送空気流が逃げるときに通過できる櫛状または穴あき板状の空気出口を備え付ける。開繊装置4で選別処理された材料Lは、開繊ロール4eの後方で第2の移送空気流Hによって捕らえられ、次の機械へと送られる。このようにして、装入用の空気流は開繊装置4のフロック除去に利用され、それで、空気圧による材料移送のエネルギーコストと選別処理コストは引き下げられる。この原理を、装入用の空気流量Cがフロック除去用の空気流量Hより大きい結合機械に応用する場合は、制御系を使って、フロック除去用の空気流Hが一定の流量を得るように装入用の空気流Cを分割する。そのため、ヒンジ14aを中心として矢印I、Kの方向に旋回できる排気フラップ14に、操作エレメントとして空気圧シリンダ17が割り当てられており、これが電気式の制御/調整装置を介して、配管7に割り当てられた空気量測定器19と連絡している。
【0015】空気出口16aを介して分別された空気流量V1は、機械内部で捕集室20に集められ、開繊ロール領域に送られ、吸出領域で開繊された材料と共に配管7を通して次の機械へと送られる。空気流出面における圧力差が、従ってまた、通流する空気流量が常に臨界値以下に留まるよう、新気開口(排気チャンネル12)により、該捕集室からの空気流量V2を吸引できるようにする。この原理が機能できるのは、吸出用の空気流量V3が装入用の空気流量V1はより大きいときだけである。
【0016】多くの適用例において後続機械のために一定の体積流量が必要であるのは、1つの圧力信号を介して後続機械の充填状態を把握することしかできないからである。ここでは、開繊された材料を吸出チャンネル21で受け止めるために、装入用の空気流量V1を捕集室20に集める。出ていく空気流量は、体積測定ノズル19(計器用オリフィスまたはベンチュリ管)を介して求める。これは、計器用変換器22における差圧p1およびp2を使ってフロック除去用の空気流量V3を求め、対応する測定信号に変換するためである。発生した測定信号は制御ユニット18に送られ、該制御ユニットが、プリセットされた目標値に応じてアクチュエータ17を介して絞り弁14を作動させる。絞り弁の設定に応じて、余剰空気流V2の流量を加減し、フロック除去装置(例えばフィルタ)に送ることができる。これにより、材料を転送する空気流量V3が体積流量の差V1−V2として常に一定の大きさを得ることが確実にされる。
【出願人】 【識別番号】590002323
【氏名又は名称】ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト
【出願日】 平成15年3月28日(2003.3.28)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
【公開番号】 特開2003−293228(P2003−293228A)
【公開日】 平成15年10月15日(2003.10.15)
【出願番号】 特願2003−90521(P2003−90521)