トップ :: C 化学 冶金 :: C09 染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用

【発明の名称】 フライングスプライス用の接着テープ
【発明者】 【氏名】イエンス・ノートバール
【課題】最大ウェブ張力に適応するために完全な極限引張応力強さを保持しながら、古いウェブと新しいウェブの接着の領域における厚さを最小にするフライングスプライス用の接着テープを提供すること。

【解決手段】接着性表面及び非接着性裏面ならびにまた2つの縦端(L1、L2)を有し、表面上に自己接着性組成物が片側のみコーティングされている主支持体を有し、非接着性裏面の一部のみに少なくとも1つの自己接着系が設けられており、ここで主支持体が少なくとも自己接着系の領域において、引裂可能な材料から構成されている、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスのための接着テープ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 接着性表面及び部分的に接着性の裏面ならびにまた2つの縦端(14,15)を有する、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスに適した接着テープであって、接着テープ(1)には主支持体(2)が設けられ、それには自己接着性組成物(3)が表面上に片側のみコーティングされており、ここで主支持体(2)の裏面の一部には少なくとも1つの自己接着系(6)が設けられており、この接着テープ(1)により成された2つの被着体の間の接着が離される時に接着テープ(1)の主支持体(2)が本質的に単数もしくは複数の裏面自己接着系(6)の領域のみで引裂けるように、主支持体(2)は少なくとも自己接着系(6)の領域において引裂可能な材料で構成されている接着テープ。
【請求項2】 表面上に自己接着性組成物(3)が片側のみコーティングされており、裏面の一部に少なくとも1つの自己接着系(6)が備えられている主支持体(2)を有する接着テープ(1)を用いて新しいロールの一番上のペーパーウェブ(11)を下のウェブ(12)に固定し、スプライシングプロセスに必要な自己接着性表面層(3)の一部を露出しておき、その後このようにして備えられた新しいロールを、置き換えを必要としているほとんど完全に巻き出された古いロールに隣接して置き、該ロールと実質的に同じ回転速度に加速し、次いで古いウェブ(13)に圧しつけ、接着テープ(1)の自己接着性表面層(3)の露出された領域を実質的に同じウェブ速度を有する古いウェブに接着し、ここで同時に分裂可能な材料で作られている主支持体(2)を、実質的にそれに裏の自己接着系(6)が備えられている領域において、分裂操作の後に自己接着領域が露出されないような方法で分裂させる、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスのための方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着性表面、非接着性裏面及び2つの縦端を有しており、且つ表面上において自己接着性組成物が片側のみにコーティングされている主支持体を有し、非接着性裏面の一部に少なくとも1つの自己接着系が設けられている、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライス用の接着テープ、ならびに該種類の接着テープが適している、リールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスのための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】 DE 196 28 317 A1【0004】
【特許文献2】 DE 199 02 179.1−43【0005】
【特許文献3】 DE 196 32 689 A1【0006】
【特許文献4】 DE 43 40 297 A1【0007】
【特許文献5】 US 5,489,642【0008】
【特許文献6】 DE 31 05 894 A1【0009】
【特許文献7】 DE 199 02 179 A1製紙工場などにおけるフライングスプライスは、古いほとんど完全に捲き出された紙のロールを高速で運転されている機械を停止させる必要なく新しいロールで置き換えるための通常の方法である。それは両面自己接着テープ、いわゆるタブを用いて行われ、それは一方では高い接着力及び高い粘着力を有し、且つ他方では、それらの水溶性の自己接着性組成物及び紙支持体の故に、抄紙機(paper machine)における廃紙の再利用を妨げない。これらのタブはウェブの最初の部分にジグザグの形で美的に(artistically)接着し、機械の高速の故に手順全体のために約4〜13分の時間しか残されず、経験を積んだ人間が必要である。
【0010】この技術は十分に確立されているが、それにはある種の欠点がなくはない。従って経験を積んだ人間が必要であり、方法は本質的に消耗性であり、且つそれぞれの場合に2つのウェブの層及び間の接着性タブが結果であるので、接着部は比較的厚い:大きい厚さは中でも紙コーティング機におけるコーティングブレードにおいて引裂を生じ得るので、製紙工業において望ましくない結果である。
【0011】フライングスプライスにおけるこの突合せスプライシング(butt splicing)のために、タブとして既知の種々の製品が市場にあり、紙支持体の他にそれには両面上において水溶性自己接着性組成物がコーティングされている。この種類の接着テープは中でもtesafix(tesa AG)の名前の下に販売されている。
【0012】さらに先行技術に引き裂き可能な紙支持体が設けられた接着テープが含まれ、例えば[特許文献1]及び[特許文献2]に記載されている。これらの接着テープはEasySplice PrintLine及びFastLineの名前の下に商業的にも入手可能である。
【0013】これらのEasySplice接着テープは、接着部位の厚さに関してでさえ、突合せ−末端接着用の通常の接着テープより薄く、下記に記載する型の接着テープはスプライス厚さにおけるさらなる実質的な減少を可能にし、従って引裂の可能性を明白に低下させる。連続接着用の標準的な市販の接着テープの厚さは引裂状態における損傷可能な(spoilable)ストリップの領域において170μmである。39g/m2のコーティング基紙(30μm)を例として用いると、これは製造方向における前端で200μmのスプライス厚さを生ずる。これは重要な厚さであり、その理由は、加工機を通過する時にそれは最初にコーティング装置、印刷胴などと接触し、スプライスの形及び厚さの故に引裂の特別な危険がそこにあるからである。
【0014】紙支持体に水溶性自己接着性組成物が両側でコーティングされており、且つ紙支持体が容易に引き裂かれる紙で構成されている接着テープも先行技術である。この接着テープは【特許文献3】に記載されている。その全体の幅を横切って引裂ける紙支持体が開示されている。この操作様式を用いると引裂紙の極限引張応力強さ、及び従って伝達されるべき最大可能ウェブ張力が劇的に低下する。中心で引裂く紙の場合、それは少なくとも50%低下する。引裂の面が中心でない場合、極限引張応力強さも又、50%未満に十分低下し得る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、最大ウェブ張力に適応するために完全な極限引張応力強さを保持しながら、古いウェブと新しいウェブの接着領域における厚さを最小限とするフライングスプライス用の接着テープを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、この目的は主クレイムにおいて示した本発明により達成される。従属クレイムは本発明の有利な展開に関する。さらなるクレイムは、そのような接着テープを用いるフライングスプライスのための方法に関する。
【0017】かくして驚くべきことに且つ予期に反して、引裂可能な主支持体の裏面に部分的にしか自己接着系が与えられていない接着テープが、スプライシング操作の間の主支持体材料の制御されない引裂なしに、フライングスプライスに顕著に適していることが見出された。
【0018】従って主クレイムは、接着性表面及び部分的に接着性の裏面ならびにまた2つの縦端14、15を有する、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスに適した接着テープであって、接着テープ1には主支持体2が備えられ、それには自己接着性組成物3が表面上に片側のみコーティングされており(自己接着性表面層)、主支持体の裏面の一部(被覆裏面)には少なくとも1つの自己接着系6(裏面自己接着系)が備わっており、この接着テープ1により成された2つの被着体、特に2つのペーパーウェブの間の接着が離される時に接着テープ1の主支持体2が本質的に単数もしくは複数の裏面自己接着系6の領域のみで引裂かれるように、主支持体2は少なくとも自己接着系6の領域において(被覆裏面の領域において)引裂可能な材料で構成されている接着テープを提供する。
【0019】非常に有利には、1つもしくはそれより多くの自己接着系6が備えられた裏面の部分は裏面の面積全体の最高で50%、好ましくは6〜48%、特に18〜24%の量であり、裏面の被覆部分がそれぞれ自己接着系6が備えられた2つもしくはそれより多い領域に分けることもできる。
【0020】1つの好ましい態様においては、裏の自己接着系6を、それがそれ自身の支持体を持たず、代わりに支持体の無い自己接着系を含むように選ぶ。この目的のために有利には、支持体の無い自己接着テープのストリップを主支持体2の下部に接着する;あるいはまた、自己接着性組成物をその上に積層するか又はノズルを用いて塗布することもできる。
【0021】さらに別の有利な態様では、裏面自己接着系6の少なくとも1つも支持体(二次支持体)を有する。この場合、例えば裏面自己接着系は両面自己接着テープを含むこともできる。
【0022】単数もしくは複数の二次支持体は有利には、本発明の接着テープが本発明に従って用いられる時に、それらの引裂抵抗が、単数もしくは複数の二次支持体が非引裂性となるか、あるいはまた引裂領域における主支持体2より大きな引裂抵抗性を有して主支持体2が優先的に引裂かれるように選ばれる。
【0023】本発明の接着性ストリップの寸法は、用途分野及び目的とする用途に依存して種々に選ぶことができ、特定の要求に合わせてそのように適合させることができる。有利な製品寸法の例は幅が75mm、幅が50mm、及び幅が38mmのストリップであるが、これらの数字に限定されることは望まない。
【0024】本発明の接着テープに穿孔又は切込みを設け、それを規定された長さの切片に分けることを可能にできる。
【0025】1つの好ましい態様では、裏面自己接着系6又は2つもしくはそれより多い裏面自己接着系6の場合には第1のそのような系(縦側14に最も近くにあるもの)を接着テープの前端の領域(縦端14)において引込め、主支持体2が前端14の側の上で裏面自己接着系6を超えてEsの長さだけ突き出るようにし、引込みEsは有利には最高で15mm、特に0.5〜15mm、好ましくは1〜7mm、非常に好ましくは1.5〜3.5mmである。本発明の接着テープの1つの特定の態様はEs=3mmの引込みを有する。
【0026】それぞれの用途への有利な適応において、(第1の)裏面自己接着系6が主支持体2の前側14に直接置かれている−言い換えると引込んでいない−本発明の接着テープの変形を用いるのが同様に好ましい。
【0027】さらに、ある用途のためには、2つもしくはそれより多い自己接着系6が主支持体2の裏面上に設けられ、例えば接着テープに2つもしくはそれより多い自己接着性ストリップが設けられるのが有利であり得る。特に有利な接着テープは、1つもしくは2つの裏面自己接着系6を有するものである。
【0028】裏面自己接着系6は有利には3〜18mmの幅、特に3〜9mmの幅、特別に9mmの幅を有する。
【0029】1つの好ましい態様において、主支持体2はその裏面上に、少なくとも1点において、スリット7a又は穿孔を有することもでき、スリット又は穿孔の深さTは特に主支持体の厚さより小さい(下記ではひとまとめにしてスロットと言う)。スロットは好ましくは単数もしくは複数の裏面自己接着系6の後(スロット7a)及び適宜同様にその前(スロット7b)にある(縦端14から見て)。それは単数もしくは複数の自己接着系6の直前及び/又は直後に位置することができるが、いくらかの距離で、有利には最高で3mmの距離で置かれることもできる。2つもしくはそれより多い裏面自己接着系6の場合、スロットをそれぞれの個別の裏面自己接着系の前及び/又は後に(例えば裏面自己接着系の間に大きな距離がある場合)、いくつかの裏面自己接着系の前及び/又は後に設けることができるが、非常に有利には第1の裏面自己接着系の前及び/又は最後の裏面自己接着系の後に設けることができる。それぞれのスロットは有利には主支持体の厚さの最高50%迄であることができ、使用時に本発明の接着テープの働きを支持し、主支持体が所望の領域(スロットに近接した又はスロットの間のストリップの領域)においてのみ引裂かれるようにする(裏の自己接着系の後のスロット形成は引裂の伝播を停止させる)。
【0030】本発明の接着テープの1つの有利な態様において、主支持体2は全体的に引裂可能な材料で構成される。本発明の接着テープの他の有利な態様において、主支持体2は1つの選択された領域においてのみ引裂可能な材料で構成され、他の領域では(非常には)引裂可能でない。これは例えば使用中に引裂かれるべきではない領域を、例えばそれ自体引裂可能である主支持体に自己接着性組成物をコーティングする前に、適当な化学品をそれらに含浸させることによって安定化することにより、引裂可能性を有していないか又は低い引裂可能性を有する領域を生成させることにより実現され得る。
【0031】主支持体2は好ましくは紙で構成される。適した紙の例には特に容易に引裂可能な紙系又は両面仕上げの異なる紙(duplex paper)が含まれる。
【0032】引裂可能な主支持体2は好ましくは、引裂が実質的に対称に、すなわち主支持体の面の中心において起こるように選ばれる。実質的に対称にとは、本発明においては、引裂いた時に引裂領域に残る主支持体の残り2aが薄すぎないことが確保されることを意味する(主支持体の残り2aの厚さは有利には少なくとも20μmでなければならない)。
【0033】主支持体2として、10〜50cN/cm、特に20〜40cN/cm、特別に20〜30cN/cmの引裂性(測定法:tesa JOPM0051)を有する実質的に対称に裂ける紙を用いるのが非常に好ましい。
【0034】紙の引裂抵抗性の測定は以下の通りに行われる(tesa JOPM0051):試験試料:DIN A4シート。試料を標準化された条件下で少なくとも16時間環境に順応させねばならない。特定される試験方向において(他に特定されない限り横)、両側から接着テープの2つのストリップを試験紙上で互いに向かい合わせて置き、空気混入を防ぐために指で穏やかにこする。片側上で接着テープの末端が試験試料を超えて突き出し、折りたたまれて互いに接着され、グリップタブを形成できるように接着結合されるべきである。次いで損なわれない接着強度を達成するために、手動のローラーを接着部上で、側当たり2回急速に動かす。鋼尺を用い、15mmの幅のストリップを接着部から中心において、約20cmの長さで切り出す。次いで突き出ている接着テープの2つのグリップタブを、紙の試験試料の引裂が認められ得るまで、手により引き剥す。次いで試験試料を引張試験機中に締め付け、グリップタブにより上及び下に自由につるし、ストリップの残りの部分を300mm/分の一定の速度で引き剥す。非常に薄い紙の場合には注意し、試験試料の端に接触して、粘着している接着テープの向かい合った端により、結果が偽られていないことを確保しなければならない。引裂抵抗性は整数に丸められたcN/cmで、試験方向と共に報告される(例:引裂抵抗性、横:34cN/cm)。
【0035】上記にすでに示したとおり、本発明の接着テープは少なくとも2つの自己接着層、すなわち主支持体2の表面上の自己接着性組成物の層3(自己接着性表面層)ならびにまた主支持体2の裏面上の自己接着系6(裏面粘着系)を有する。
【0036】自己接着性表面層3として使用される接着剤は好ましくは高い粘着性(初期粘着性)を以って選ばれるが、裏面系6については、せん断強さを有する(自己−)接着性組成物を用いるのが有利である。
【0037】本発明の1つの非常に好ましい態様において、使用される自己接着性組成物はアクリル系感圧性接着剤である。水溶性及び水−不溶性アクリレートの両方を有利に用いることができる。さらに、天然及び合成ゴム配合物ならびにまた上記の配合物の分散液を用いることもできる。原則として、そのような接着に適したすべての基本的な型の感圧接着剤を使用できることが指摘される。
【0038】表面上では、高いせん断強度の接着剤はカレンダー加工における用途のために、あるいはドライヤー上における使用の場合に興味深い。製紙工業における、又は通常の新聞印刷の場合の用途のためには、表面上で高−粘着性接着剤を用いるのが有利である。
【0039】せん断強度は以下の通りにして有利に測定される(tesa JOPM002):接着剤のせん断強度は、標準的な支持体(ポリエステルフィルム;厚さ:25μm)上にそれらをコーティングすることにより測定される。それぞれの場合に等しく25g/m2の塗布量を選ぶのが有利である。乾燥及び適宜接着剤の架橋の後、13mmの幅及び少なくとも20mmの長さのストリップを切り出し、規定された紙(例えばグラビア紙、例えばNeopress T 54,54g/m2又はコーティングベース紙、例えばMediaprint,135g/m2)に接着する。接着面積は13mmx20mmである。接着の時の一定の適用圧を確保するために、ローラー(重量:2kg)を用いて試験試料を2回ゆっくり回転させる。かくして得られた試験試料に1kgの重りを、接着面に平行に負荷し、接着性ストリップが紙の上に残っている時間を記録する。それぞれの接着剤をより良く区別するために、さらに別の試験温度で試験を対応して行う(例えば40℃と70℃)。誤差のない操作を確保するために、接着剤は23℃及び55%の相対湿度においてコーティングベース紙上で1000分より長く、そしてグラビア紙上で2000分より長く1kgの重りを保持しなければならない。
【0040】特に自己接着性組成物6(裏面自己接着系)のための高せん断強度の自己接着性組成物として、例えば以下の組成のアクリル系自己接着性組成物を用いることができる:40〜90重量%のアクリル酸、60〜10%のアクリル酸ブチル、又は40〜90重量%のアクリル酸、30〜5重量%のアクリル酸ブチル、30〜5重量%のアクリル酸エチルヘキシル可塑剤添加:好ましくはC16〜C18の、より好ましくは15〜25個のエトキシ単位を有するエトキシル化アルキルアミン。ポリマーの可塑剤のブレンドは55〜75重量%の可塑剤及び25〜45重量%のポリマーの量である。重合はエタノールを調節剤として用い、極性溶媒中におけるフリーラジカル機構により行われる。アルミニウムキレート又はチタンキレート(合計量に基づいて0.3〜1.2重量%)の添加により多価カチオンの感圧性接着フィルムが乾燥すると、部分的架橋が起こる。
【0041】特に自己接着性組成物3のための高粘着性の自己接着性組成物として、例えば以下の組成のアクリル系接着剤を用いることができる:30〜70重量%のアクリル酸、15〜35重量%のアクリル酸ブチル、15〜35重量%のアクリル酸エチルヘキシル可塑剤添加:好ましくはC16〜C18の、より好ましくは15〜25個のエトキシ単位を有するエトキシル化アルキルアミン。ポリマーの可塑剤のブレンドは55〜75重量%の可塑剤及び25〜45重量%のポリマーの量である。重合はエタノールを調節剤として用い、極性溶媒中におけるフリーラジカル機構により行われる。アルミニウムキレート又はチタンキレート(合計量に基づいて0.1〜0.5重量%)の添加により多価カチオンの感圧性接着フィルムが乾燥すると、部分的架橋が起こる。
【0042】有利に用いることができる自己接着性組成物のさらに別の例として、スルホン酸塩基を含有するビニル化合物の3〜20重量%を(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸のコポリマー上にグラフトさせたグラフトポリマーに基づき、水溶性可塑剤を用いて感圧接着のために配合されている再パルプ化可能な(repulpable)感圧性接着剤を挙げることができる。
【特許文献4】及び【特許文献5】の開示内容全体が引用することにより本明細書の内容となる。
【0043】有利な使用のための可能性として、固体の100重量部に基づいてa)70〜88重量%のアクリル酸ブチルと12〜30重量%のビニルカルボン酸のコポリマーであって、モノマーの合計重量に基づいてそのアクリル酸ブチル分率の3〜12重量%がアクリル酸2−エチルヘキシルで置き換えられることができるか、及び/又はモノマーの合計重量に基づいてそのアクリル酸ブチル含有量の5〜25重量%が酢酸ビニルとジアルキルフマレートの混合物で置き換えられることができるコポリマーの30〜80重量部、ならびにb)可塑剤としての20〜70重量部のエトキシル化(アルキル)フェノール、エトキシル化アルキルモノアミンもしくはアルキルジアミン又はエトキシル化アルキルアンモニウム化合物、を含有し、コポリマーの酸含有量は水酸化カリウム(水溶液)を用いて、好ましくは過剰のこの塩基を用いてほとんど完全に中和されている混合物から成る水溶性感圧性自己接着性組成物をさらに挙げることができる。従って【特許文献6】の技術的開示内容全体が本明細書の内容となり得る。
【0044】さらに別の好ましい態様において、自己接着性表面層3にライナー4が設けられ、それには適宜穿孔又はスリット5が縦方向に設けられている。ライナー材料として例えばケイ素化剥離紙を用いることができる。スリット5は好ましくは、近くに自己接着系6が配置されている縦前端14の反対側である接着テープの縦端15から10〜40mmの距離Aに設けることができる。裏打ち紙2の及びそれを用いて最大に伝達されるべきウェブ張力の十分な引張強さを確保するために、剥離紙中のスリット5と主支持体中のスロット7aの間の距離Mは、有利には少なくとも5mmである。
【0045】1つの有利な態様において、接着テープには、検出器により機械的に(接触せずに)検出可能な手段が少なくとも1種備えられ、検出は好ましくは金属、トランスポンダーシステム(transponder systems)又は光学装置により成される。
【0046】1つの好ましい変形において、主支持体又はその領域は、少なくとも1種の検出可能な添加物が加えられた材料から成るか、及び/又は主支持体は検出可能な材料の層を少なくとも1つ含む。
【0047】本発明の接着テープの1つの態様において、例えば金属粉末又は顆粒を実際の主支持体材料に混合するか、又は主支持体の下部構造に1つもしくはそれより多い金属層を設ける。本発明の接着テープの別の変形においては、主支持体にその上部及び/又は下部においてアルミニウム層を、有利には面積全体に亘って設けることにより、組み込まれた信号機能を実現する。アルミニウムの代わりに必要に従って検出可能な他のいかなる材料も、特に金属を層として用いることができ、その例は銅、銀及び金である。
【0048】この種類の層は有利には接着テープまたは主支持体の表面上に置かれる。
【0049】以下の本発明の態様では、接着テープ中に組み込まれたトランスポンダーシステム、特に薄−フィルムトランスポンダーにより検出が成される。能動的及び受動的トランスポンダーを用いる変形がここで実現可能である。
【0050】本発明の接着テープの他の態様においては、光学的に記録可能な(registerable)手段が接着テープに設けられる。これらは例えばレーザーにより読みとることができるバーコードであることができる。バーコードが用いられる場合、実際の検出効果の他に、例えば新しいロールの性質又はウェブ厚さについての情報を伝達することもできる。かくして異なる種類もしくは品質のロールを用いる場合、加工装置を新しい加工条件に自動的に、さらに別の外部的制御の必要なく調整することができる。
【0051】接着テープの主支持体中もしくはその上に搭載される光学的反射器又は回折格子の機能は類似である。それらは同様に光学的に検出されてスプライシング操作を開始させることができる。
【0052】光学的に検出可能な装置のさらに別の例は主支持体の限定された着色であり、それは同様に適した検出系により記録され得る。
【0053】本発明はさらに、 表面上に自己接着性組成物3が片側のみコーティングされており、裏面の一部に少なくとも1つの自己接着系6が備えられている主支持体2を有する接着テープ1を用いて新しいロールの一番上のペーパーウェブ11を下のウェブ12に固定し、スプライシングプロセスに必要な自己接着性表面層3の一部を露出しておき、そうしたらかくして準備ができた新しいロールを、置き換えを必要としているほとんど完全に巻き出された古いロールに隣接して置き、該ロールと実質的に同じ回転速度に加速し、次いで古いウェブ13に圧しつけ、接着テープ1の自己接着性表面層3の露出された領域を実質的に同じウェブ速度を有する古いウェブ13に接着しながら同時に引裂可能な材料で作られている主支持体2を、実質的にそれに裏の自己接着系6が備えられている領域において、引裂操作の後に接着領域が露出されないような方法で引裂く、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスのための方法を提供する。
【0054】本発明の方法の1つの展開において、移動するペーパーウェブに直角に接着テープ1を接着する。本発明の方法の1つの有利な変形では、移動するペーパーウェブに対して最高で30oの鋭角で、特に最高で10oの角度で接着テープを接着することもできる。
【0055】スプライシングプロセスにおいては、接着テープ1を新しい紙ロールに、一番上のウェブ11の下で直線において接着する。終わりつつあるウェブ13との接着のために接着テープ1の一部が自由のまま残るように接着を行う。
【0056】接着テープ1は好ましくは、接着テープ1の一部が自由のまま残るが接着テープ1の裏面自己接着系6が下のウェブ12に接着し、かくして一番上のウェブ11を固定するように、新しいロールの一番上のペーパーウェブ11の下で直線において接着される。所望なら、まず最初に自己接着性表面層3上に適宜に存在するライナー4の一部4aのみを除去しておき、スプライシングプロセスに必要な自己接着層3の部分がライナー4bでまだ裏打ちされており、この状態のロールが自由な接着性表面を持たないようにする。この時点に、スプライシングプロセスのための最後の準備として、まだ存在している残りのライナー4bを除去し、その後にかくして準備ができた新しいロールを、ほとんど全部が巻き出されて置き換えを必要としている古いロールに隣接して置き、古いロールと同じ回転速度に加速し、次いで古いウェブ13に圧しつけ、接着テープ1の自己接着性表面層3の露出領域を、その速度が実質的に同じである古いウェブ13に接着しながら同時に、実質的にそれに裏の自己接着系6が備えられている領域において主支持体2を引裂き、裏の自己接着系6は該系6上に残る主支持体2の残り2aで非接着的に裏打ちされる。
【0057】従って接着テープ1と終わりつつあるウェブ13との接触の後、接着テープの主支持体2は、裏面自己接着系6が設けられている領域において引裂かれ、新しいベールの一番上の紙層11は剥離し、もはや粘着性の残留物はない。
【0058】下記の目的は、例示的態様に言及して本発明をさらに詳細に記載することであるが、そのようにすることで本発明を不必要に制限することは望んでいない。
【0059】本発明の接着テープの代表的態様を図1に示す。湿潤強度を有していない片面ラベル用紙を含む主支持体2を有する接着テープ1が示されている(坪量 70g/m2、厚さ 55μm)。主支持体2には高−粘着性接着剤3(自己接着性表面層)が55g/m2の塗布率で片側のみコーティングされている。自己接着性組成物3を有する主支持体2の合計厚さは約110μmであり、幅は50mmである。自己接着性組成物3にケイ素化剥離紙4が裏打ちされている。左側の端から17mmの距離において、該紙4にスリット5が設けられ、その結果剥離紙4の左側の部分4aを最初に除去し、次いで右側の部分4bを除去することができる。
【0060】右側の末端において接着テープ1に、せん断強さを有する自己接着性組成物6のストリップ(裏面自己接着系)が40g/m2の塗布率で設けられている;高せん断強さを有する自己接着性組成物6のストリップは9mmの幅を有する。接着テープ1の前端14からのせん断強さを有する自己接着性組成物6のストリップの距離Esは3mmである。
【0061】接着テープ1の主支持体に裏面自己接着系6の後でスロット7a及び場合により裏面自己接着系6の前でスロット7bが設けられる。
【0062】図2は、そのような接着テープ1を、それから剥離紙4の部分4aが除去された後に、いかにして新しい紙ロールのペーパーウェブ11の下に、特定的には左側の部分によって接着するかを示している。あらかじめ裏面自己接着系6を有する接着テープをペーパーウェブ11の下にある紙ロールのペーパーウェブ12に接着しておく。剥離紙4の右側の部分4bも除去され、かくして準備ができた紙ロールはフライングスプライスの用意ができ、接着テープ1の接着はロール上で直角に延びている。
【0063】自己接着性表面層3の部分は今や露出され、フライングスプライスのために終わりつつあるウェブとの接触の領域を呈している。接触領域は33mmの幅を有し、紙ロールの幅全体を横切って延びている。
【0064】かくして準備ができた(新しい)紙ロールを、新しいロールを接合させるべき巻き出された(古い)紙ロールの隣に置く。新しい紙ロールを、終わりつつあるウェブの速度に非常に厳密に対応する回転速度に加速する。2つの速度が十分に一致した時、スプライシングを行うことができる。
【0065】圧力軸(pressure shaft)(示されていない)により、終わりつつあるウェブ13を新しいロールの外周と接触させ、図3に従い、接着テープの自己接着性表面層の露出部分を終わりつつあるペーパーウェブ13に接着する。接着性接触から一瞬の後に、引裂可能な材料から構成されている主支持体を、実質的にそれに裏の自己接着系6が備えられている領域において引裂く。主支持体2の部分2aは自己接着性表面層3上に残るが、裏の自己接着系6は該系6上に残る主支持体2の残り2bで非接着的に裏打ちされる。
【0066】従って両方の自己接着性組成物(3及び6)は中和され、言わばもはや接着せず、従ってもはや紙加工機における操作を中断させもしない。
【0067】図4は2つの裏面自己接着系6を有する本発明の接着テープの態様を例として示している。この態様を用いると、同様にこれらの紙は、実質的にそれぞれ主支持体に裏の自己接着系6が設けられている領域においてのみ引裂かれる。
【0068】予期に反して、本発明の接着テープはフライングスプライスに顕著に適している。かくして適した接着テープ1の設計が与えられ、主支持体2の引裂は本質的に主支持体2に裏面自己接着系6が設けられている領域のみで起こる。
【0069】非常に有利なことに、本発明の接着テープ1を用い、古いロールから新しいロールへの移行における接合部の厚さを非常に大きく減少させることができる。これは紙加工操作の問題のない進歩のための有意な技術的利点を生ぜしめる。利点をフライングスプライスのための先行技術の接着テープと比較して、ここに例として描く(例えば【特許文献1】、【特許文献7】を参照されたい):先行技術の接着テープは以下の構成を有する(図5aを参照されたい;ライナーなしで示されている):表面上に自己接着性組成物3*の層が設けられ、主支持体の裏面上に引裂可能な系6*のストリップが設けられている主支持体2*。引裂可能な自己接着系はそれ自身が引裂可能な支持体7*から構成され、それに主支持体2*への接着のために引裂可能な支持体の表面上で自己接着性組成物8*のフィルムが設けられ、且つ新しい紙ロールへの接着のために引裂可能な支持体の裏面上に自己接着性組成物9*のフィルムが設けられている。
【0070】層厚さは以下の通りである:自己接着層3*(塗布率 55g/m2) 50μm主支持体2* 65μm自己接着層8*(塗布率 30g/m2) 27.5μm引裂可能な支持体7* 55μm自己接着層9*(塗布率 40/m237.5μm =235μmスプライシング操作の後、支持体の対称的引裂を仮定して:マイナス自己接着層9*の厚さマイナス引裂可能な支持体7*の厚さの半分 =170μm 他方、本発明の接着テープは以下の寸法を有する(図5b):自己接着性組成物3(塗布率 55g/m2) 50μm主支持体2 55μm自己接着性組成物6(塗布率 40g/m237.5μm =142.5μmスプライシング操作の後、主支持体の対称的引裂を仮定して:マイナス自己接着層6*の厚さ =105μm(主支持体の厚さは接着部位の有意な部分を越えて保持される)。
【0071】本発明の接着テープを用い、接着の品質に関する、特に接着強さ及びそれにより伝達されるべき最大ウェブ張力に関する、あるいはスプライシング操作の機能に関する欠点を受け入れる必要なく、先行技術の接着テープを用いると170μmである接着部位の厚さを、本発明の接着テープを用いる105μmに減少させることができる。
【0072】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
1.接着性表面及び部分的に接着性の裏面ならびにまた2つの縦端(14,15)を有する、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスに適した自己接着テープであって、接着テープ(1)には主支持体(2)が設けられ、それには粘着性組成物(3)が表面上に片側のみコーティングされており、ここで主支持体(2)の裏面の一部には少なくとも1つの自己接着系(6)が設けられており、この接着テープ(1)により成された2つの被着体の間の接着が離される時に接着テープ(1)の主支持体(2)が本質的に単数もしくは複数の裏面自己接着系(6)の領域のみで引裂けるように、主支持体(2)は少なくとも自己接着系(6)の領域において引裂可能な材料で構成されている接着テープ。
2.少なくとも1つの自己接着系(6)が設けられた裏面の部分が裏面の面積全体の最高で50%の量である上記1項で特許請求したテープ。
3.少なくとも1つの自己接着系(6)が設けられた裏面の部分が裏面の面積全体の6〜48%、特に18〜25%の量である上記2項で特許請求したテープ。
4.(第1の)自己接着系(6)が接着テープの1つの縦端(14)から0.5〜15mm、好ましくは1〜7mm、非常に好ましくは1.5〜3.5mmの距離(A)で配置されている上記1〜3項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
5.主支持体2が裏面上で、少なくとも1点において、穿孔又はスリット(7a)を有しており、スリット又は穿孔の深さ(T)は特に主支持体の厚さより小さく、スリット又は穿孔の深さ(T)は特に主支持体の厚さの50%以下である上記1〜4項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
6.主支持体(2)が完全に引裂可能な材料から構成されている上記1〜5項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
7.10〜50cN/cm、特に20〜40cN/cm、特別に20〜30cN/cmの引裂性(測定法:tesa JOPM0051)を有する実質的に対称的に引裂かれる紙を主支持体(2)として用いる上記1〜6項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
8.表面上の自己接着性組成物(3)に剥離性材料(4)が裏打ちされている上記1〜7項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
9.剥離性材料(4)にスリット(5)又は穿孔が設けられている上記1〜8項の少なくとも1つで特許請求したテープ。
10.表面上に自己接着性組成物(3)が片側のみコーティングされており、裏面の一部に少なくとも1つの粘着系(6)が備えられている主支持体(2)を有する接着テープ(1)を用いて新しいロールの一番上のペーパーウェブ(11)を下のウェブ(12)に固定し、スプライシングプロセスに必要な自己接着性表面層(3)の一部を露出しておき、その後このように備えられた新しいロールを、置き換えを必要としているほとんど完全に巻き出された古いロールに隣接して置き、該ロールと実質的に同じ回転速度に加速し、次いで古いウェブ(13)に圧しつけ、接着テープ(1)の自己接着性表面層(3)の露出された領域を実質的に同じウェブ速度を有する古いウェブに接着し、ここで同時に分裂可能な材料で作られている主支持体(2)を、実質的にそれに裏の自己接着系(6)が備えられている領域において、分裂操作の後に接着領域が露出されないような方法で分裂させる、ロールに巻き上げられた平らなウェブ材料のフライングスプライスのための方法。
11.上記1〜9項のいずれかで特許請求した接着テープを用いる上記10項で特許請求した方法。
【出願人】 【識別番号】501237327
【氏名又は名称】テサ・アクチエンゲゼルシヤフト
【出願日】 平成15年2月27日(2003.2.27)
【代理人】 【識別番号】100060782
【弁理士】
【氏名又は名称】小田島 平吉
【公開番号】 特開2003−261846(P2003−261846A)
【公開日】 平成15年9月19日(2003.9.19)
【出願番号】 特願2003−51335(P2003−51335)