| 【発明の名称】 |
電池ホルダー用樹脂組成物および電池ホルダー |
| 【発明者】 |
【氏名】森冨 悟 【住所又は居所】千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】耐熱性および難燃性に優れ、ハンダリフロー時の変形・表面クラックの発生等の問題が無い電池ホルダーを提供することができる樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて得られる電池ホルダーを提供する。
【解決手段】下記(A)および(B)を含有し、(A)と(B)の重量比が98/2〜85/15である電池ホルダー用樹脂組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】下記(A)および(B)を含有し、(A)と(B)の重量比が98/2〜85/15である電池ホルダー用樹脂組成物。 (A)ポリフェニレンエーテル樹脂(B)リン酸エステル化合物【請求項2】請求項1記載の樹脂組成物を用いて得られる、電池のそれぞれの端子部と電気的に接続される外部端子を設けた電池ホルダー。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電池ホルダーに関するものである。さらに詳しくは、耐熱性および難燃性に優れ、ハンダリフロー時の変形・表面クラックの発生等の問題が無い電池ホルダーを提供することができる樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて得られる電池ホルダーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、電子機器等の各種メモリーバックアップ用電源として、コイン形、ボタン形、円筒形のリチウム、アルカリ等の一次、二次電池が多用されている。また、特開昭63−231869号公報、特開昭60−13753号公報記載のような電池ホルダーを回路基板に直接ハンダ付けして、このホルダー内に電池を装着することにより電池を容易に取り出しできるようにした電池ホルダーが使用されている。 【0003】従来、電池ホルダーの材料としては、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂が使用されていた。 【0004】前記のような電池ホルダーをハンダ付けによって固着する作業としては、作業時間の短縮化を図るべく、赤外線リフローハンダ付処理法あるいはVPSハンダ付法によって配線基板上に装着する方法が広がりつつある。赤外線リフローハンダ付法、VPSハンダ付法は、他のハンダ付法に比べ設定温度が高く、部材に120℃程度以上の高耐熱性が要求される。このため、電池ホルダーの樹脂材料が前述した樹脂である場合、このような高温雰囲気化に暴露された時、変形・表面クラック等が発生する問題があった。電子機器部品に電池ホルダーを使用する場合には、難燃性が要求される場合が多いが、前述した樹脂に難燃性を付与した場合、樹脂の耐熱温度が大きく低下し、ハンダ付け時の変形、表面クラック等の問題が発生しやすくなる。 【0005】このため、電池ホルダーの樹脂材料として、溶融温度が240℃以上のポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂を使用することにより、赤外線リフローハンダ付処理、VPSハンダ付処理法に適用できる電池ホルダーが特開平8-153500に開示してある。 【0006】しかしながら、前記のような溶融温度が240℃以上である樹脂は、溶融温度が高いため、成形機の温度を高温に設定する必要があり、成形性が悪いという問題がある。また、これらの樹脂は、高価であるという問題があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発明が解決しようとする課題は、耐熱性および難燃性に優れ、ハンダリフロー時の変形・表面クラックの発生等の問題が無い電池ホルダーを提供することができる樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて得られる電池ホルダーを提供する点に存する。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち第一の発明は、下記(A)および(B)を含有し、(A)と(B)の重量比が98/2〜85/15である電池ホルダー用樹脂組成物に係るものである。 (A)ポリフェニレンエーテル樹脂(B)リン酸エステル化合物【0009】また、本発明のうち第二の発明は、上記の電池ホルダー用樹脂組成物を用いて得られる、電池のそれぞれの端子部と電気的に接続される外部端子を設けた樹脂製の電池ホルダーに係るものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明における(A)は、ポリフェニレンエーテル樹脂である。ポリフェニレンエーテル樹脂とは、下式(I)で表されるフェノール化合物の少なくとも一種を酸化カップリング触媒によって、酸素又は酸素含有ガスで酸化重合させて得られる(共)重合体からなる樹脂を意味する。
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、炭化水素基又は置換炭化水素基から選ばれたものであり、そのうち必ず1個は水素原子である。) 【0011】式(I)におけるR1、R2、R3、R4及びR5としては、水素、メチル基、エチル基、n−又はiso−プロピル基、pri−、sec−又はt−ブチル基、ヒドロキシエチル基、フェニルエチル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル基、カルボキシエチル基、メトキシカルボニルエチル基、シアノエチル基、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、エチルフェニル基、アリル基を例示することができる。 【0012】式(I)で表されるフェノール化合物として、フェノール、o−、m−又はp−クレゾール、2,6−、2,5−、2,4−又は3,5−ジメチルフェノール、2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2−メチル−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,3,6−又は2,4,6−トリメチルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノール、チモール、2−メチル−6−アリルフェノールを例示することができる。これらのフェノール化合物の中では、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノール及び2,3,6−トリメチルフェノールが好ましい。 【0013】式(I)で表されるフェノール化合物は、ビスフェノール−A、レゾルシン、ハイドロキノン、ノボラック樹脂で例示される多価ヒドロキシ芳香族化合物と共重合させてもよく、これらの共重合体も本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。 【0014】フェノール化合物を酸化(共)重合させるために用いられる酸化カップリング触媒は特に限定されず、重合能を有する如何なる触媒でも使用できる。フェノール化合物を酸化(共)重合させてポリフェニレンエーテル系樹脂を製造する方法として、米国特許第3306874号公報、同第3306875号公報及び同第3257357号公報並びに特公昭52−17880号公報、特開昭50−51197号公報、特開平1−304119号公報に記載された製造方法を例示することができる。 【0015】本発明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂として、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メトキシ−6−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(3−メチル−6−t−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレンエーテル)、及び、これらの樹脂を構成する繰り返し単位の複数種を含む各種の共重合体を例示することができる。 【0016】更に、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,5,6−テトラメチルフェノールで例示される多置換フェノールと、2,6−ジメチルフェノールで例示される2置換フェノールとの共重合体も、本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。 【0017】前記のポリフェニレンエーテル系樹脂のうちで好ましいものは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)及び2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体である。 【0018】本発明で用いられるポリフェニレンエーテル系樹脂はまた、上記の(共)重合体にスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン及びビニルトルエンで例示されるスチレン系化合物をグラフトさせて得られるグラフト共重合体であってもよく、かかるグラフト共重合体も本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。 【0019】本発明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂としては、耐衝撃性、溶融時の流動性や成形加工性の観点から、30℃のクロロホルム中で測定した固有粘度が0.3〜0.7dl/gのものが好ましく、より好ましくは0.36〜0.65dl/g、特に好ましくは0.40〜0.6dl/gである。 【0020】本発明の成分(B)は、リン酸エステル系化合物である。リン酸エステル系化合物は、通常下記一般式(II)で示されるが、これらに限定されるものではない。
(式中、R6〜R9は、それぞれ独立して、水素原子又は有機基を表すが、R6=R7=R8=R9=Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を表し、pは0又は1であり、qは1以上の整数であり、rは0以上の整数を表す。) 【0021】上記式(II)において、有機基とは、たとえば、置換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアルキル基、アリール基等があげられる。また、置換されている場合は、置換基としては、たとえば、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等があげられ、またこれらの置換基を組み合わせた基(たとえばアリールアルコキシアルキル基等)又はこれらの置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して組み合わせた基(たとえば、アリールスルホニルアリール基等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味する。たとえばアルキレン基、及び好ましくは(置換)フェニレン基、多核フェノール類たとえばビスフェノール類から誘導されるものがあげられ、2以上の遊離原子価の相対位置は任意である。特に好ましいものとして、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフェニル、p,p’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロキシナフタレン等があげられる。 【0022】具体的なリン酸エステル系化合物の例としては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、リン酸トリブトキシエチル、リン酸フェニルビスドデシル、リン酸フェニルビスネオペンチル、リン酸フェニルビスネオペンチル、リン酸フェニルビス(3,5,5’−トリメチルヘキシル)、リン酸エチルジフェニル、リン酸−2−エチルヘキシル(p−トリル)、リン酸トリトリル、リン酸ビス(2−エチルヘキシルフェニル)、リン酸トリ(ノニルフェニル)、リン酸トリフェニル、リン酸ジブチルフェニル、リン酸−p―トリルビス(2,5,5’−トリメチルヘキシル)、リン酸−2−エチルヘキシルジフェニル、ビスフェノ−ルAビスジフェニルホスフェ−ト、ビスフェノ−ルAビスジクレジルフォスフェ−ト、ビスフェノ−ルAビスジキシリルホスフェ−ト、ヒドロキノンビスジフェニルフォスフェ−ト、ヒドロキノンビスジクレジルフォスフェ−ト、ヒドロキノンビスジキシリルフォスフェ−ト、ビスフェノールAビスホスフェート、ヒドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスジフェニルホスフェート、レゾルシンビスジキシリルホスフェート、ヒドロキノンビスジキシリルホスフェート等があげられる。 【0023】(B)は、2種類以上のものを併用することが可能であるが、特に一般式(II)におけるr=0の非縮合タイプとr=1以上の縮合タイプのものを併用することが、耐熱性、難燃性の物性バランスの面で望ましい。 【0024】本発明の樹脂組成物中は(A)および(B)を含有量し、(A)と(B)の重量比が、98/2〜85/15であり、好ましくは95/5〜87/13である。(A)/(B)が98/2よりも大きい場合、流動性が不十分となり成形性が悪化することがある。一方、(A)/(B)が85/15よりも小さい場合、耐熱性が不十分となることがある。 【0025】本発明における樹脂組成物は、(A)、(B)成分以外にポリスチレン樹脂を含むことができる。ポリスチレン系樹脂とは、アルケニル芳香族化合物の単独重合物あるいは、アルケニル芳香族化合物と共重合可能な単量体を含有したものが挙げられる。前記アルケニル芳香族化合物の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−メチルスチレン−p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレンなどの核アルキル置換スチレン、o−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン、p−ブロモスチレン、ジクロルスチレン、ジブロモスチレン,トリクロルスチレン、トリブロモスチレンなどの核ハロゲン化スチレンなどが挙げられるが、この中でスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。 【0026】また、ビニル芳香族化合物と共重合可能な単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、マレオニトリルなどのシアン化ビニルや、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸などが挙げられるが、この中でもアクリロニトリルが好ましい。 【0027】さらにポリスチレン樹脂は、ゴム変性のものも含む。すなわち、ゴム状重合体をポリスチレン樹脂マトリックス中に分散させたものである。ここで用いられるゴム状重合体は、ジエン成分を含むゴム状重合体及び共重合体、具体的にはポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチレンとブタジエンまたはイソプレンとの共重合体やエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−共役ジエン共重合体等が挙げられる。このゴム状重合体をポリスチレン樹脂に分散させる方法は様々な方法が知られており、例えば、機械的に混合する方法、溶液ブレンド、スチレン系単量体にゴム状重合体を溶解しスチレン系単量体をグラフト重合する方法等いずれの方法でも良い。また、重合方法としては乳化重合、会場重合、溶液重合および懸濁重合等いずれの方法でも良い。ゴム変性ポリスチレン樹脂のゴム状重合体とポリスチレン樹脂との通常の割合は、トータル量を100としてゴム状重合体が0.5〜80重量%好ましくは0.5〜50重量%である。 【0028】具体的には、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)として市販されているブタジエンゴム変性ポリスチレン、スチレン−ブタジエンゴム変性ポリスチレン、エチレン−プロピレン−共役ジエンゴム変性ポリスチレン等、また、ABS樹脂として市販されているアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体が挙げられる。 【0029】樹脂組成物中におけるポリスチレン樹脂の含有量は、流動性、成形性、難燃性や耐熱性の観点から、(A)と(B)との合計量100重量部に対して、0〜40重量部であり、好ましくは5〜30重量部である。 【0030】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、上記成分の他にその物性を損なわない限りにおいて、その目的に応じて樹脂の混練時、成形時に、慣用の他の添加剤、たとえば顔料、染料、充填剤、耐熱剤、耐衝撃性改良剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤、安定剤などを添加することができる。 【0031】本発明の組成物は、電池ホルダーに成形された場合、ハンダ付けの際の変形、表面クラック発生を防止するために、1.81MPa荷重における熱変形温度が120℃以上であることが好ましい。 【0032】本発明の組成物は、電気スパーク等での火花発生の防止や電池ホルダーの燃焼の防止の観点から、UL規格における難燃性が、厚み0.8mmにおいてV0あるいはV1であることが好ましい。 【0033】本発明の熱可塑性樹脂組成物を製造するための方法に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。一般には、溶融混練法が望ましい。装置としては、押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等を例としてあげることができ、これらを回分的又は連続的に運転することができる。成分の混合順は特に制限されない。 【0034】本発明の熱可塑性組成物は、上記の樹脂組成物から、射出成型等の方法で電池ホルダーに成形される。 【0035】本発明の樹脂組成物は、特に電池のそれぞれの端子部と電気的に接続される外部端子を設けた構造を有する電池ホルダーに用いられる場合、端子をハンダ付けする際の熱による電池ホルダーの変形、表面クラックの発生が抑制され好適である。 【0036】 【実施例】以下に実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例より限定されるものではない。[I]用いた成分及びその略称は以下のとおりである。 (A)PPE:30℃のクロロホルム中で測定した極限粘度が0.46dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル) (B)TPP:トリフェニルフォスフェート(C)HIPS:耐衝撃ポリスチレン樹脂、商標:H554(日本ポリスチレン社製【0037】評価方法は以下のとおりである。 (1)曲げ特性ASTM D790 に準拠し、厚さ3.2mmの試験片を使用して23℃における曲げ弾性率および曲げ強度を測定した。 (2)熱変形温度ASTM D648 に準拠し、厚み6.4mmの試験片を使用して、1.81MPa荷重での熱変形温度を測定した。 (3)難燃性厚さ0.8mmの試験片を使用して、UL94垂直燃焼性試験を行った。 V−0:燃焼時間が10秒以下で滴下による着火なしV−2:燃焼時間が30秒以下で滴下による着火あり【0038】実施例1〜3、比較例1〜2(A)PPE、(B)HIPS、(C)TPPの混合物を表1に示す配合割合で二軸混練機(TEM50A、東芝機械製)に投入し、シリンダー温度280℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し、造粒を行い、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を得た。 【0039】得られた組成物を東芝機械株式会社製射出成形機IS100ENを用い、280℃で射出成形してASTM試験片を作成した。また、住友重機械工業株式会社製射出成形機サイキャップ110/50を用い、280℃でUL試験片を作成した。作成した試験片について一般物性、難燃性を評価した。結果を表1示した。 【0040】 【表1】
【0041】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、ポリフェニレンエーテル樹脂およびリン酸エステル化合物を主成分として含有し、耐熱性、難燃性に優れ、電池ホルダーに成形した場合、ハンダ付けの際の変形、表面クラックの発生の無い電池ホルダー用樹脂組成物および電池ホルダーを提供することができた。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002093 【氏名又は名称】住友化学工業株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号
|
| 【出願日】 |
平成14年1月30日(2002.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093285 【弁理士】 【氏名又は名称】久保山 隆 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−221502(P2003−221502A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月8日(2003.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−21307(P2002−21307) |
|