| 【発明の名称】 |
含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊川 靖雄
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| 【要約】 |
【課題】含フッ素置換基を有し、生理活性に優れた物質に誘導できるスピロジエン類を提供する。
【解決手段】一般式(1) |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式(1) 【化1】
(式中、R1は水素原子または低級アルキル基、R2は低級アルコキシ基、フタルイミド基またはスクシンイミド基、R3はトリフルオロエチル基またはテトラフルオロプロピル基、nは2ないし3を表す)または一般式(2) 【化2】
(式中、R1、R2およびR3は前記定義に同じ)で表される含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類。 【請求項2】 一般式(3) 【化3】
(式中、R1、R2およびnは前記定義に同じ)で表されるN−置換アミド類と、一般式(5) 【化4】
(式中、R4、R5は、同一のOCOCF3またはOCOCH3、あるいは相異なってOH、OTsの置換基を表す)で表される超原子価ヨウ素化合物を、一般式(6) R3−OH (6) (式中、R3は前記定義に同じ)で表されるフッ素化アルコール溶媒中で反応させ、一般式(1) 【化5】
で表される含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類の製造方法。 【請求項3】 一般式(4) 【化6】
(式中、R1、R2は前記定義に同じ)で表されるN−置換アミド類と、一般式(5) 【化7】
(式中、R4、R5は前記定義に同じ)で表される超原子価ヨウ素化合物を、一般式(6) R3−OH (6) (式中、R3は前記定義に同じ)で表されるフッ素化アルコール溶媒中で反応させ、一般式(2) 【化8】
(式中、R1R2およびR3は前記定義に同じ)で表される含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類およびその製造方法に関する。 【0002】本発明により得られる含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類は、各種生理活性物質に誘導できる有用な中間体である。 【0003】 【従来の技術】含フッ素置換基を有する化合物は医薬品や農薬として、生理活性を有するものが多く知られている。 【0004】従来、スピロジエン類としては、含フッ素置換基を有さない1−メトキシ−9−ヒドロキシ−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−2−オンが知られている。(J.Org.Chem., Vol.54, No.14, 3394 (1989)) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】J.Org.Chem., Vol.54, No.14, 3394 (1989)記載の方法では、アミドの水素をt−BuOClでクロル化した後、Ag2CO3-トリフルオロ酢酸を用い、脱クロル化することにより得られる。しかしながら、t−BuOClの使用は環境問題の観点から外国では市販されてなく廃棄が難しい問題がある。さらに最も基本的には、1−メトキシ−9−ヒドロキシ−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−2−オンは含フッ素置換基を有していない。 【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は含フッ素置換基を有し、生理活性に優れた物質に誘導できるスピロジエン類を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明の含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類が、簡単な工程により合成できることを見出し、本発明を完成させた。 【0008】すなわち本発明は、一般式(1) 【0009】 【化9】
【0010】(式中、R1は水素原子または低級アルキル基、R2は低級アルコキシ基、フタルイミド基またはスクシンイミド基、R3はトリフルオロエチル基またはテトラフルオロプロピル基、nは2ないし3を表す)または一般式(2) 【0011】 【化10】
【0012】(式中、R1、R2およびR3は前記定義に同じ)で表される含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類、その製造方法に関する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 【0014】本発明の含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類は上記一般式(1)または(2)で表される構造の新規化合物である。 【0015】ここで一般式(1)ないし(2)中のR1は水素原子または低級アルキル基である。低級アルキル基とは、炭素数1〜3のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基を挙げることができる。R2は低級アルコキシ基、フタルイミド基またはスクシンイミド基であり、さらに好ましくはメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、フタルイミド基またはスクシンイミド基が挙げられる。 【0016】本発明の含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類の製造方法については特に限定するものではないが、例えば、一般式(3) 【0017】 【化11】
【0018】(式中、R1、R2およびnは前記定義に同じ)ないし、一般式(4) 【0019】 【化12】
【0020】(式中、R1、R2は前記定義に同じ)で表されるN−置換アミド類と、一般式(5) 【0021】 【化13】
【0022】(式中、R4、R5は、同一のOCOCF3またはOCOCH3、あるいは相異なってOH、OTsの置換基を表す)で表される超原子価ヨウ素化合物を、一般式(6) R3−OH (6) (式中、R3は前記定義に同じ)で表されるフッ素化アルコール溶媒中で反応させことにより得ることができる。 【0023】前記一般式(3)のN−置換アミド類からは、前記一般式(1)で表される1−置換−1−アザスピロジエン類が得られ、前記一般式(4)のN−置換アミド類からは前記一般式(2)で示される1−置換−1−アザスピロジエン類が得られる。 【0024】本発明におけるN−置換アミド類としては、具体的にはN−メトキシ−3−フェニルプロピオンアミド、N−メトキシ−3−(p−トリル)プロピオンアミド、N−メトキシ−4−フェニルブチルアミド、2−ベンジル−N−メトキシベンズアミド、N−フタロイル−3−フェニルプロピンアミド、N−フタロイル−4−フェニルブチルアミド、2−ベンジル−N−フタロイルベンズアミドが挙げられる。 【0025】本発明における前記一般式(5)で表される超原子価ヨウ素化合物としては、具体的にはビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン、ジアセトキシヨードベンゼン、ヒドロキシトシロキシヨードベンゼンが挙げられる。 【0026】本発明におけるフッ素化アルコールとしては、具体的にはトリフルオロエタノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げられる。 【0027】超原子価ヨウ素化合物の使用量としては、特に規定はないが、N−置換アミド類に対して通常1.0以上1.1当量以下である。 【0028】フッ素化アルコールは溶媒として使用するが、半量位まではクロロホルム、メチレンクロリド、テトラヒドロフランなど反応しない溶媒を混合することもできる。 【0029】反応温度としては、室温が一般的であり、通常0℃以上60℃以下で実施される。 【0030】反応時間としては、N−置換アミド類の種類および反応温度により左右され一概には言えないが、通常1分から15時間で行う。本反応中の攪拌速度は特に制限はなく、反応器の形状や攪拌羽根の形状に応じて適宜決められるが、通常200〜1600rpmである。 【0031】本発明における反応雰囲気は特に限定されないが、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で実施することが望ましい。 【0032】反応終了後、氷冷下炭酸ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去する。濃縮された残渣を再結晶するかシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的とする含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類が得られる。 【0033】 【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。 【0034】実施例1攪拌機、滴下ロート、温度計および冷却装置を備えた50ml四口フラスコに、N−フタロイル−3−フェニルプロピオンアミド300mg(1.359mmol)のトリフルオロエタノール20ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン585mg(1.359mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル25ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:クロロホルム=1:10)で精製し、2−[2−オキソ−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオン403mg(収率76%)の結晶を得た。 【0035】2−[2−オキソ−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオンm.p.:175〜178℃IR(KBr、cm-1):1805,1750,1730,1415,1285,1170,1080,7151H NMR(CDCl3):d 2.24〜2.38(m,2H,CH2),2.71(t,J=9.2Hz,2H,CH2),3.32(q,J=8.2Hz,1H,transCF3CH2O),3.68(q,J=8.2Hz,1H,cisCF3CH2O),4.49(s,0.5H,cisCH),4.58(s,0.5H,transCH),5.92〜6.06(m,2H,CH=),6.29(dd,J=10.1,1.7Hz,2H,CH=),7.76〜7.82(m、2H,ArH),7.84〜7.96(m、2H,ArH) EI−MS:m/z 392(M+,0.5),293(4.7),230(18.8),202(91.6),189(100),162(33.8) FAB−MS:m/z 393(M++1) 元素分析C19H15F3N2O4:C,58.25,H,3.70,N,7.01(理論値:C,58.17,H,3.85,N,7.14) 【0036】実施例2実施例1と同一の反応器に、N−フタロイル−4−フェニルブタンアミド100mg(0.324mmol)のトリフルオロエタノール6ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン140mg(0.324mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で15時間攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル25ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:20)で精製し、2−[2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオン58mg(収率44%)の結晶を得た。 【0037】2−[2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオンm.p.:151〜165℃IR(KBr、cm-1):1805,1725,1700,1675,1310,1280,1165,7151H NMR(CDCl3):d 2.02〜2.18(m,4H,CH2×2),2.69(t,J=5.8Hz,2H,CH2),3.24(q,J=8.6Hz,1H,transCF3CH2O),3.67(q,J=8.6Hz,1H,cisCF3CH2O),4.40(s,0.5H,cisCH),4.52(s,0.5H,transCH),5.86〜5.98(m,2H,CH=),6.33〜6.42(m,2H,CH=),7.72〜7.81(m、2H,ArH),7.82〜7.88(m、2H,ArH) EI−MS:m/z 406(M+,0.8),306(11.7),245(11.7),245(20.6),233(14.3),204(46.1),189(50.0),162(100) FAB−MS:m/z 407(M++1) 元素分析C20H17F3N2O4:C,59.03,H,4.13,N,6.86(理論値:C,59.12,H,4.22,N,6.89) 【0038】実施例3実施例1と同一の反応器に、N−メトキシ−4−フェニルプロピオンアミド100mg(0.558mmol)のトリフルオロエタノール25ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン246mg(0.571mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で1分攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、残渣に、氷冷下、10%炭酸ナトリウム30mlを加え、酢酸エチル30ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製し、1−メトキシ−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−2−オン53mg(収率34%)のオイルを得た。 【0039】1−メトキシ−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−2−オンIR(cm-1):1725,1410,12851H NMR(CDCl3):d 1.93〜2.10(m,2H),2.45(t、J=8.3Hz,2H),3.66〜3.87(m,5H),4.67〜4.77(m,1H),5.94〜6.19(m,4H) 13C NMR(CDCl3):d 25.74,26.01,29.33,29.96,59.98,60.17,61.50(q,J=34.5Hz),63.38(q,J=34.5Hz),64.61,64.82,67.37,67.98,123.77(q,J=227.2Hz),123.96(q,J=227.2Hz),128.28,129.16,132.75,132.95,170.82,171.20EI−MS:m/z 277(M+,1.0),246(14.9),189(100) HR−MS:m/z 277.0934(理論値:277.0926) 【0040】実施例4実施例1と同一の反応器に、N−メトキシ−3−(p−トリル)プロピオンアミド100mg(0.517mmol)のトリフルオロエタノール5ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン245mg(0.57mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で1分攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル30ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製し、1−メトキシ−8−メチル−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−2−オン94mg(収率62%)のオイルを得た。 【0041】1−メトキシ−8−メチル−8−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−2−オンIR(cm-1):1725,1415,12951H NMR(CDCl3):d 1.39(s,2.1H),1.44(s,0.9H),1.90〜2.11(m,2H),2.45(t,J=7.8Hz,2H),3.54(q,JH-F=8.8Hz,0.6H),3.64〜3.86(m,4.4H),5.83〜5.97(m,4H) 13C NMR(CDCl3):d 25.81,25.98,27.59,27.93,29.24,29.69,60.20,61.98(q,J=34.5Hz),62.16(q,J=34.5Hz),64.07,64.58,123.83(q,J=227.0Hz),124.00(q,J=227.0Hz),131.31,131.41,133.22,134.32,170.86,171.28EI−MS:m/z 291(M+,1.4),260(10.9),203(100) HR−MS:m/z 291.1084(理論値:291.1082) 【0042】実施例5実施例1と同一の反応器に、N−メトキシ−4−フェニルブチルアミド100mg(0.517mmol)のトリフルオロエタノール5ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン245mg(0.569mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で30分攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル30ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製し、1−メトキシ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−2−オン59mg(収率46%)のオイルを得た。 【0043】1−メトキシ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7,10−ジエン−2−オンIR(cm-1):1680,1415,12951H NMR(CDCl3):d 1.79〜1.94(m,4H),2.47〜2.60(m,2H),3.73(s,3H),3.79(q,JH-F=8.9Hz,2H),4.64〜4.72(m,1H),5.99(dd,J=10.4,3.1Hz,2H),6.10(dd,J=10.4,1.5Hz,2H) 13C NMR(CDCl3):d 17.06,33.31,37.50,61.43(q,J=34.5Hz),61.89,63.65,67.78,123.98(q,J=277.2Hz),127.03,133.85,168.40EI−MS:m/z 291(M+,0.7),245(97.1),202(38.9),189(100),89(99.9) FAB−MS(3−ニトロベンジルアルコール):m/z 292(M++1,100) HR−MS(3−ニトロベンジルアルコール):m/z 292.1163(理論値:292.1161) 【0044】実施例6実施例1と同一の反応器に、N−フタロイル−3−フェニルプロピオンアミド100mg(0.340mol)のテトラフルオロプロパノール5ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン146mg(0.340mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で15時間攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル25ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:トルエン=1:5)で精製し、2−[2−オキソ−8−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9―ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオン96mg(収率67%)の結晶を得た。 【0045】2−[2−オキソ−8−(2,2,3,3−テトラフルオロブトキシ)−1−アザスピロ[4.5]デカ−6,9−ジエン−1−イル]イソインドール−1,3−ジオンm.p.:154〜164℃IR(KBr、cm-1):1800,1745,1725,7101H NMR(CDCl3):d 2.23〜2.38(m,2H,CH2),2.71(t,J=7.8Hz,2H,CH2),3.29(tt,J=12.5,1.6Hz,0.4H,transCF2CH2O),3.67(tt,J=12.5,1.6Hz,1.6H,cisCF2CH2O),4.45(br s,0.8H,cisCH),4.55(br s,0.2H,transCH),5.62(tt,J=53.3,5.0Hz,0.2H,transCHF2),5.90(tt,J=53.2,5.0Hz,0.2H,CisCHF2),5.96(ddd,J=14.7,10.2,3.3Hz,2H,=CH×2),6.29(dt,J=10.1,1.3Hz,2H,=CH×2),7.76〜7.82(m,2H,ArH),7.84〜7.90(m,2H,ArH) EI−MS:m/z 424(M+,0.9),234(91.0),221(100) FAB−MS:m/z 425(M++1) 元素分析C20H16F4N2O4:C,56.83,H,3.52,N,6.42(理論値:C,56.61,H,3.80,N,6.60) 【0046】実施例7実施例1と同一の反応器に、2−ベンジル−N−フタロイルベンズアミド100mg(0.281mol)のトリフルオロエタノール5ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン121mg(0.281mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で1.5時間攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル25ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:トルエン=1:20)で精製し、1−オキソ−2−フタルイミド−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン49mg(収率38%)の結晶を得た。 【0047】1−オキソ−2−フタルイミド−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン(trans) m.p.:168〜169℃IR(KBr、cm-1):1800,1745,1690,1165,7151H NMR:d 3.34(s,2H,CH2),3.37(q,J=8.6Hz,2H,CH2)、4.58〜4.62(m,1H,CH),5.93(dd,J=10.6,3.1Hz,CH=×2),6.35(dd,J=10.6,1.8Hz,CH=×2), 7.22(d, J=7.6Hz,1H,ArH), 7.43(t,J=7.5Hz,1H,ArH), 7.56(dt,J=7.5,1.4 Hz,ArH),7.77〜7.84(m,2H,ArH),7.86〜7.93(m,2H,ArH),8.12(d,J=7.5Hz,1H,ArH) 13C NMR:d42.00,61.21,62.21(q,J=34Hz),68.07, 123.49(q,J=276Hz),123.90,126.81,127.37,127.58,127.74,129.06,129.63,132.33,133.47, 134.75,134.86,161.95,165.55EI− MS:m/z 454(M+,4.0),355(19.8),293(100),194(25.7), 118(46.0) 元素分析C24H17F3N2O4:C,63.44,H,3.78,N,6.11(理論値:C,63.44,H,3.77,N,6.16【0048】1−オキソ−2−フタルイミド−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン(cis) m.p.:157〜159℃IR(KBr,cm-1):1800, 1750,1685,1290,715,7101H NMR:d 3.41(s,2H,CH2), 3.73(q,J=8.6Hz,2H,CH2), 4.43〜4.47(m,1H,CH),5.99(dd,J=9.9,3.3Hz,2H,CH=×2),6.32(dd,J=9.9,1.7Hz,2H,CH=×2),7.25(d,J=7.5Hz,1H,ArH),7.42(t,J=7.5 Hz,1H, ArH),7.56(dt,J=7.5,1.4Hz,1H,ArH),7.78〜7.83 (m,2H,ArH),7.86〜7.93(m,2H,ArH),8.11(dd,J= 7.5,1.3Hz,1H,ArH) 13C NMR:d 41.42,61.10,63.89 (q,J=35Hz),69.59,123.69(q,J=278Hz),123.94,126.83,127.58, 127.76,127.85,129.06,129,82,132.55,133.40,134.62,135.31,161.77,165.50EI− MS:m/z 454(M+,1.5),355(7.4),293(100),194(19.5),118(46.5) 元素分析C24H17F3N2O4:C,63.34,H,3.64,N,6.09(理論値:C, 63.44,H,3.77,N,6.16) 【0049】実施例8実施例1と同一の反応器に、2−ベンジル−N−メトキシベンズアミド100mg(0.41mol)のトリフルオロエタノール5ml溶液にビストリフルオロアセトキシヨードベンゼン196mg(0.46mmol)を加え、窒素雰囲気下、氷冷で3分間攪拌した。反応終了後、氷冷下、10%炭酸ナトリウム20mlを加え、酢酸エチル30ml×2回で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製し、1−オキソ−2−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン(シス体)46mg(収率33%)の結晶およびトランス体19mg(収率14%)のオイルを得た。 【0050】1−オキソ−2−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン(trans) IR(cm-1):1680,1465,1285,11601H NMR:d 3.22(s,2H),3.76(q,JH-F=8.6Hz,2H),3.84(s,3H),4.66〜4.75(m,1H),6.03〜6.16(m,4H),7.17(d,J=7.4Hz,1H),7.40(t,J =7.7Hz,1H),7.49(td,J=7.4,1.5Hz,1H),8.16(dd,J=7.7,1.5Hz,1H) 13C NMR:d 41.37,61.77,63.98(q,J=34.5Hz), 64.66,70.40,123.93(q,J=278.3Hz),127.54,127.65,127.84,128.45,129.35,131.78,132.91,134.74,164.81EI−MS:m/z 339(M+,1.6),308(54.3),293(100),240(16.9),210(19.2),194(24.3),132(24.1),118(59.0),90(19.4) HR−MS:m/z 339.1081(理論値:339.1082) 【0051】1−オキソ−2−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−3−スピロ−1’−[4’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シクロヘキサ−2’,5’−ジエン(cis) m.p.:123〜125℃IR(KBr,cm-1):1680,1465,1295,11601H NMR:d 3.16(s,2H),3.81(q,JH-F=8.9Hz,2H),3.89(s,3H),4.67〜4.77(m,1H),6.02(dd, J=10.4,3.3Hz,2H),6.13(dd,J=10.4,1.5Hz,2H),7.14 (d,J=7.4Hz,1H),7.40(t,J=7.6Hz,1H),7.50(td,J=7.4,1.5Hz,1H),8.17(dd,J=7.6,1.5Hz,1H) 13C NMR:d 41.96,61.51(q,J=34.0Hz),62.11,64.50,67.87,124.08(q,J=277.2Hz),127.39,127.49,127.51,127.95,128.25,132.41,132.92,134.12,165.05EI−MS:m/z 339(M+,1.7),308(55.7),293(100),240(23.9),210(22.2),194(22.2),132(21.6),118(52.8),90(17.7) 元素分析C17H16F3NO3:C,60.20,H,4.77,N,4.13(理論値:C,60.18,H,4.75,N,4.13) 【0052】 【発明の効果】本発明の含フッ素置換基を有する1−置換−1−アザスピロジエン類は新規な化合物であり、含フッ素置換基を有し、生理活性に優れた物質に誘導できるスピロジエン類を容易に製造できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591180358 【氏名又は名称】東ソ−・エフテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年3月8日(2002.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067541 【弁理士】 【氏名又は名称】岸田 正行 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−261533(P2003−261533A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月19日(2003.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−62923(P2002−62923) |
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