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【発明の名称】 携帯用簡易浄水器
【発明者】 【氏名】伊藤 学
【住所又は居所】東京都墨田区江東橋5−9−8−205 モルケミカル株式会社内
【課題】浄水機能を有する浄水装置とポンプ機能を有する原水収納体とからなる携帯用簡易浄水器を提供すること。

【解決手段】浄水機能を有する浄水装置2とポンプ機能を有する原水収納体3とを着脱自在に連結して簡易浄水器1を構成し、前記浄水装置2を活性炭ブロック4からなる一次浄水部5と多数の中空糸膜6からなる二次浄水部7とから構成し、前記原水収納体3をポリエチレン樹脂等の柔軟な素材により袋状に形成して前記浄水装置2に原水を送給自在としたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浄水装置と原水収納体とを着脱自在に連結して簡易浄水器とし、前記浄水装置に活性炭ブロックからなる一次浄水部と多数の中空糸膜からなる二次浄水部とを形成したことを特徴とする携帯用簡易浄水器。
【請求項2】 前記原水収納体をポリエチレン樹脂等の柔軟な素材により袋状に形成して前記浄水装置に原水を送給自在としたことを特徴とする請求項1に記載の携帯用簡易浄水器。
【請求項3】 河川水等の原水が収納された前記原水収納体を手で強く握り、手の握力で前記原水収納体を加圧し、前記浄水装置に原水を送給自在としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯用簡易浄水器。
【請求項4】 前記活性炭ブロックからなる一次浄水部で、河川水、湖沼水、プール水、浴槽水、その他原水中の汚濁物質を吸着除去することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯用簡易浄水器。
【請求項5】 前記中空糸膜からなる二次浄水部で、前記一次浄水部で浄化処理された原水中に分散している固体の微粒子を濾過することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の携帯用簡易浄水器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は携帯用簡易浄水器に関し、更に詳細には災害時の避難用飲料水の確保や、登山、ハイキング、散歩、旅行時等の飲料水を確保することのできる携帯用簡易浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用簡易浄水器としては、一端に吸い口を設けた筒状体の内部に活性炭を充填した簡易浄水器が用いられており、使用に際しては、河川等の表層水をコップ等に汲み入れ、滅菌剤を添加した後、この簡易浄水器をコップ内に導入し、口中に吸い込んで飲用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯用簡易浄水器は、喉の渇き等を一時的に癒すための少量の飲料水を浄化するためのものであり、料理用等その他の用途にも利用できる多量の飲料水を浄化できないという課題が存した。このため、災害時、登山、ハイキング、散歩、旅行等において所望量の浄化水を簡便に得ることのできる携帯用簡易浄水器の開発が強く望まれていた。
【0004】この発明の目的は、かかる従来技術に存する課題を解決するためになされたもので、浄水機能を有する浄水装置とポンプ機能を有する原水収納体とからなる携帯用簡易浄水器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、携帯用簡易浄水器であり、浄水装置と原水収納体とを着脱自在に連結して簡易浄水器とし、前記浄水装置に活性炭ブロックからなる一次浄水部と多数の中空糸膜からなる二次浄水部とを形成したことを特徴とする。
【0006】又、この発明の携帯用簡易浄水器は、前記原水収納体をポリエチレン樹脂等の柔軟な素材により袋状に形成して前記浄水装置に原水を送給自在としたことを特徴とする。
【0007】又、この発明の携帯用簡易浄水器は、河川水等の原水が収納された前記原水収納体を手で強く握り、手の握力で前記原水収納体を加圧し、前記浄水装置に原水を送給自在としたことを特徴とする。
【0008】又、この発明の携帯用簡易浄水器は、前記活性炭ブロックからなる一次浄水部で、河川水、湖沼水、プール水、浴槽水、その他原水中の汚濁物質を吸着除去することを特徴とする。
【0009】又、この発明の携帯用簡易浄水器は、前記中空糸膜からなる二次浄水部で、前記一次浄水部で浄化処理された原水中に分散している固体の微粒子を濾過することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の携帯用簡易浄水器を図に示される好適な実施形態について更に詳細に説明する。図1はこの発明の一実施形態に係る携帯用簡易浄水器1を示す縦断面図、図2はこの発明の一実施形態に係る携帯用簡易浄水器1を示す全体正面図である。
【0011】この発明の携帯用簡易浄水器1は、浄水機能を有する浄水装置2とポンプ機能を有する原水収納体3とから構成され、両者が連結されて簡易浄水器1として使用される。前記浄水装置2は、全体を円筒状に形成され、活性炭ブロック4からなる一次浄水部5と多数の中空糸膜6からなる二次浄水部7とから構成されている。
【0012】前記一次浄水部5は、活性炭ブロック4から構成されており、この活性炭は、多数の微細孔をもっており、大きな表面積をもつ炭素物質であり、河川水、湖沼水、プール水、浴槽水、その他原水中の汚濁物質は、この微細孔及び表面積でもって吸着除去される。
【0013】前記二次浄水部7は、多数の中空糸膜6から構成されており、この中空糸膜6は、非常に細い中空の合成樹脂系繊維から形成され、この多数本の合成樹脂系繊維を束ね、その両端部はエポキシ樹脂等の特殊樹脂8で固着されている。前記多数の中空糸膜6で原水中に分散している固体の微粒子が濾過されて浄化される。
【0014】前記浄水装置2において、9は原水収納体3の口部10を着脱自在に連結するために一次浄水部5に設けた取付口である。図に示す実施形態においては、雌ねじ状の取付口9と雄ねじ状の口部10とは、螺着自在とされているが、これに限定されることはなく、一方を凹部とし、他方を突部とする嵌着自在等の他の取付手段が採用可能である。又、11は浄化水の取出口である。
【0015】原水収納体3は、ポリエチレン樹脂等の柔軟な素材により袋状に形成されているため、河川水等の原水が収納された原水収納体3を手で強く握り、手の握力で原水収納体3を加圧し、ポンプと同様に浄水装置2に原水を送給することができる。図中12は原水収納体3に付属されている紐である。
【0016】次に本発明の携帯用簡易浄水器1を用いて、河川水等の原水から浄化水が生成される過程を説明する。先ず、原水収納体3の口部10から河川水等の原水を取り入れ、例えば、食添用カルキ3%水溶液からなる滅菌剤を4〜5滴程注入して、よく振って原水を滅菌する。
【0017】そして、この原水収納体3の口部10を浄水装置2の取付口9に取り付けて連結し、浄化水の取出口11にコップ等(図示せず。)を用意し、原水収納体3を上にしてから手で強く握り、手の握力で原水収納体3を加圧して、ポンプの機能を利用して原水を浄化装置2内に送給する。取出口11から処理水が滴るようになったら、原水収納体3に付属されている紐12を適当なフック等に吊るしておけば、後は重力で処理水が自然に滴るようになる。
【0018】次に浄化装置2内に送給された原水は、先ず、一次浄水部5に導入され、該一次浄水部5は、活性炭ブロック4から構成されており、この活性炭は、多数の微細孔をもっており、大きな表面積をもつ炭素物質であるため、原水中の汚濁物質は、この微細孔及び表面積でもって吸着除去される。
【0019】原水中の汚濁物質のほとんどは、この一次浄水部5の活性炭ブロック4で吸着除去され、清浄な飲料水として浄化処理されるが、更により高度の安全性を得るために浄化処理された原水は、二次浄水部7に送給される。前記二次浄水部7は、多数の中空糸膜6から構成されており、この中空糸膜6は、非常に細い中空のナイロン系繊維から形成され、この多数の中空糸膜6で原水中に分散している固体の微粒子が濾過されて浄化される。
【0020】河川水等の原水の浄化作業が終了した場合には、浄化装置2から原水収納体3を取り外して、それぞれ個別に収納することができ、場所をとらずに容易に持ち運ぶことができる。又、この発明の携帯用浄水器1は、軽量であるためハイキング、登山、旅行等に便利に携行できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の携帯用簡易浄水器によれば、災害時、登山、ハイキング、散歩、旅行等において所望量の安全な浄化水を簡便に得ることができる。又、浄水装置と原水収納体とが着脱自在とされており、しかも軽量であるため、携帯に便利である。
【0022】又、この発明の携帯用簡易浄水器によれば、浄水装置が活性炭ブロックからなる一次浄水部と多数の中空糸膜からなる二次浄水部とから構成されているため、高度の安全性を有する飲料水を簡便に得ることができる。
【0023】更に、この発明の原水収納体は、ポリエチレン樹脂等の柔軟な素材により袋状に形成されているため、河川水等の原水が収納された原水収納体を手で強く握り、手の握力で原水収納体を加圧し、ポンプと同様に浄水装置に原水を送給することができ、容易に大量の浄化水を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】501496212
【氏名又は名称】モルケミカル株式会社
【住所又は居所】東京都墨田区江東橋5−9−8−205
【識別番号】502141500
【氏名又は名称】株式会社水環エンジニアリング
【住所又は居所】埼玉県所沢市宮本町2−22−19
【出願日】 平成14年4月19日(2002.4.19)
【代理人】 【識別番号】100075111
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 孝雄
【公開番号】 特開2003−311263(P2003−311263A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−117302(P2002−117302)